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おごち保育園で草餅の会
箕輪町のおごち保育園は14日、地域の高齢者を招いて「草餅の会」を同園で開いた。
おごち保育園では毎年恒例の草餅の会は、園児が散歩で採ってきたヨモギを使い、地域の高齢者と園児が一緒になって草餅をつくって食べるというもの。
高齢者が小さくちぎった草餅に年長園児たちが「あたしもやりた縲怩「」「ぼくもやる」と次々ときなこやあんこをつけていった。
「こうやって、ころころして」と高齢者が園児たちにきなこのつけ方を教える姿も見られた。
できあがった草餅は高齢者を囲んで楽しく食べた。 -
FBC春花壇 長谷中が特別賞受賞
学校花壇の美を競う、春の「フラワー・ブラボー・コンクール」中央審査結果は15日発表があり、県下16校から、伊那市の長谷中学校が2位の特別賞「文部科学大臣奨励賞」に輝いた。同中の特別賞受賞は05年度秋以来で、ここ数年は2季連続で優秀賞(3位)を手にしていた。
花壇は「Freedom(自由)」をテーマに、黄、赤、水色など5色のパンジーやヴィオラ計千株で鳥のつばさを表現。造園委員会(6人)の内山勇輝委員長(14)は「先輩や全生徒の協力があったから。この花壇を多くの人に見てもらいたい」と話している。
今季は県下76校が参加し、地方審査で推薦を受けた16校が中央審査へ進んだ。上伊那からは長谷中のほか、南箕輪中と中川中が優秀賞を受賞した。
特別賞を手にした長谷中の春花壇と造園委員会のみなさん -
伊那市で物置全焼
15日午前11時ころ、伊那市日影の中村繁人さん(70)方北側の物置から出火。鉄骨平屋建てトタンぶき、約64平方メートルの同物置を全焼して40分後に鎮火した。けが人はなかった。
伊那署で出火原因を調べている。 -
ママさんバレー開幕式
第28回リーグ戦が6月に開幕するのを前に伊那市ママさんバレーボール協議会(田中たみ子会長)は13日夜、開幕式と審判講習会を伊那市の伊那小学校体育館で開いた。選手ら約80人が出席。式では選手を代表して「東春近」チームの藤田みつ子さんが「日ごろの練習の成果を十分に発揮し、正々堂々とプレーすることを誓います」と宣誓した=写真。田中会長は「はつらつとプレーしてリーグ戦を盛り上げてほしい。バレーはチームワークのスポーツなので、心を一つにしてそれぞれの目標に向けて頑張って」とあいさつした。
大会長の武田登伊那公民館長は「試合に負けて帰っても、家庭ではさわやかで明るいお母さんでいてほしい」と激励した。
リーグ戦の参加チーム数は8。6月から10月まで各5試合ずつ戦う変則リーグ戦を行い、上位4チームによる順位決定戦を11月に行う。 -
自由保育園「はらぺこ」で恒例のみそ造り
伊那市富県の自由保育園「山の遊び舎はらぺこ」で14日、恒例のみそ造りがあった。園児は、遊び感覚で楽しみながら、みそ玉を作るまでの作業に熱中した。
食育の一環で体験を通して学ぼう-と、開園時から毎年取り組み4年目。
伊那産大豆10キロを使い、ゆでた大豆をすり鉢とすりこぎで皆で協力してつぶした。つぶす工程は昔ながらの機械も使い、園児は機械からミンチの状態で出てくる大豆を「そばみたい」と興味深く見ていた。
大きなボールに大豆と麹、塩が入ると、「気持ちいい」と4、5人が一度にボールの中に手を入れ、団子や山を作って遊びながらぐるぐるとかき混ぜた後、みそ玉を作った。
みそは園の食事に使うほか家庭に配り、バザーでの販売も計画している。 -
初のバラ祭り開催へ
伊那市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」で6月14日縲・月21日、バラ祭りが初めて開かれる。桜の名所に次ぐ「高遠第3の花の園」を市内外にPRし、花のまちづくりを推進する。市、市振興公社、しんわの丘ローズガーデン友の会などでつくる実行委員会主催。
ローズガーデンは昨年6月にグランドオープン。中央アルプスを望む花の丘公園西側の敷地面積8千平方メートルに、一輪の大輪咲き、中輪咲き、つるバラなど126種、約2600本がある。多品種のため、5月下旬から10月下旬まで長期間楽しむことができる。
祭り期間中は、バラなんでも相談(6月14、22日)バラの苗木販売(土・日曜日)、フォトコンテストなどを企画。五平もちやバラにちなんだ製品などをそろえた売店も出る。
入園無料。
高遠さくらホテルでは期間中、バラ風呂(露天ぶろのみ)とする。
市高遠町総合支所産業振興課は「県内で屈指のローズガーデン。市内外に広く周知し、通年観光、産業振興に結びつけたい」と話している。
市は、バラ祭りのイベント内容やバラの品種を紹介したチラシ1万枚を用意。市内公共施設のほか、東京都や名古屋市にある県観光情報センターなどに配った。 -
地域福祉推進セミナー
地域の福祉のあり方について考えてもらおうと伊那市社会福祉協議会(御子柴龍一会長)と伊那市は11日、08年度地域福祉推進セミナーを伊那市の生涯学習センター「いなっせ」で開いた。地区・地域の社協役員や区長、民生児童委員、福祉団体関係者など約200人が参加し、市社協による基調説明、市による行政説明のほか、市民による国際協力団体「JPCom」事務局長の桑原英文さんによる講演「災害、福祉に強いまちづくりをめざして」を聴いた。
市社協総務課の小池浩史地域福祉係長は基調説明で「地域福祉推進のためには良い意味でのちょっとした世話焼き、おせっかい焼きが活躍する・スご近所福祉・スが必要。地域住民みんなで助け合い、暮らしやすい地域をつくろう」と呼び掛けた=写真。
市保健福祉部の原日出子社会福祉課長は、災害時に住民同士が支え合い、助け合うために活用するマップ作成の必要性を訴えた。 -
日本福祉大副学長あいさつ
昨年11月、健康科学部(愛知県半田市)新設を祝って伊那市がタカトオコヒガンザクラの幼木(5年生)1本を贈った日本福祉大の加藤幸雄副学長、篠田道夫常任理事ら3人が12日、伊那市役所を訪れ、サクラ寄贈の礼を述べた=写真。加藤副学長は「今年早速咲いてくれてうれしい。これから毎年見られると思うと楽しみ」と話した。伊東義人高遠町地域自治区長は「花は最初は白いが、だんだんと色が濃くなっていくはずだ」と笑顔で話した。
サクラは伊那市上牧出身の篠田理事が、学部新設の記念にいただけないか竏窒ニ市に申し入れ、好意により贈られた。植樹されたサクラは4月、同学部の開設を祝うようにかれんな薄ピンクの花を開いてキャンパスを飾ったという。 -
伊那市総合計画審議会第8回
09縲・8年度の伊那市の市政運営の指針となる市総合計画【基本計画】案について検討する市総合計画審議会(下島省吾委員長、23人)は12日、第8回会議を市役所で開いた。全6章のうち、前回会議で審議した第2章「だれもがいきいきと働き産業が育つまちづくり」について、委員の意見を反映した修正案が示された。農業経営基盤の強化と地域の活性化についての項目の中に「市農業振興センターの充実」を追加するなど、計13カ所を修正した。
第3章「自然や景観を守り生かすまちづくり」について意見を交わしたほか、第4章「健康で安心して暮らせるまちづくり」について市の担当者から説明を聞いた。
第3章について参加者からは「幹線道路も大事だが生活道路、特に通学路の整備を優先すべき」「市営住宅は郊外にあることが多いが、高齢者にとって買い物や医院通いなどに便利な街中に置く研究をしてはどうか」などの意見が出た。
市長への答申は7月の見込み。基本計画案は市役所1階の行政情報コーナー、高遠町総合支所、長谷総合支所などで閲覧できるほか、市のホームページでも公開されている。 -
伊那市議会議長に中村威夫氏
伊那市議会は13日、臨時議会を開き、2年の申し合わせ任期満了に伴う正副議長選挙を行った。投票により、議長に中村威夫氏(73)=無所属・荒井、副議長に伊藤泰雄氏(60)=無所属・東春近=が当選した。
議長に立候補したのは中村氏と前沢啓子氏(58)=共産党・西箕輪=の2人。得票数は投票総数26票のうち中村氏23票、前沢氏3票だった。
副議長に立候補したのは伊藤氏と飯島光豊氏(56)=共産党・東春近=の2人。得票数は伊藤氏21票、飯島氏5票だった。
立候補者は本会議の間に開かれた全員協議会で一人10分の制限時間内に所信表明演説をし、それぞれの主張や政策などをアピールした。中村氏は▽議会活性化特別委員会(仮称)を設置し、一般質問の対面化と一問一答方式の導入を検討▽議会の広報公聴活動充実▽先例にとらわれない議会運営竏窒ネどを公約に挙げた。
中村威夫(73)無所属。土地家屋調査士。旧伊那市議会議員2期。上伊那農高卒。荒井
伊藤泰雄氏(60)無所属。会社員。旧伊那市議会議員3期。上伊那農高卒。東春近
常任委員会などの構成も決めた。
委員会構成は次の通り。
◇総務委員会▽委員長=飯島尚幸▽副委員長=飯島進▽委員=前沢啓子、伊藤明由、伊藤泰雄、馬場秀則、北原幸彦、三沢岩視◇社会委員会▽委員長=黒河内浩▽副委員長=平岩国幸▽委員=春日晋治、小平恒夫、柴満喜夫、中村威夫、柳川広美、佐藤八十一、小林信◇経済建設委員会▽委員長=新井良二▽副委員長=飯島光豊▽委員=竹中則子、中山彰博、野々田高芳、前田久子、矢野隆良、下島省吾、原浩◇議会運営委員会▽委員長=小平恒夫▽副委員長=柳川広美▽委員=平岩国幸、春日晋治、黒河内浩、柴満喜夫、伊藤明由、野々田高芳、飯島尚幸 -
伊那市正副議会議長をめぐる駆け引き
伊那市議会の議長選挙には3縲・人が立候補するとみられていたが、ふたを開けてみれば2人のみ。最大会派の会長、中村威夫氏が難なく当選を果たした。
現在の会派は▽政和会(中村威夫会長、7人)▽新政クラブ(伊藤泰雄会長、6人)▽平成クラブ(馬場秀則会長、6人)▽日本共産党(柳川広美団長、3人)▽公明党(前田久子団長、2人)▽市民会議(新井良二会長、2人)竏窒フ6会派。
議長選に向けては、所属人数上位の3会派を中心に各会派の間で水面下での駆け引きが繰り広げられてきた。当選回数や年齢、会派の人数の多少などの要素が複雑に入り組んで誰が出馬するかの調整は難航し、結論は投票の直前までもつれ込んだようだ。
最も早くから意欲を見せていたのは平成クラブの馬場氏といわれるが、会派内でも同氏を推すことに反対する声が上がるなど、意思統一を図り切れなかったもよう。
政和会会長の中村氏と新政クラブ会長の伊藤氏はそれぞれの会派の後押しを受け、満を持して議長レースに名乗りを上げたが、両会派はともに保守系で政策や主張に似た部分も多いことから、戦いの過熱が対立にエスカレートすることを心配する声も一部にあった。戦いに勝ち抜いて首尾よく議長の座を得たとしても、万一しこりが尾を引くことがあっては今後の議会運営に支障が生ずる竏窒ニする思惑がはたらいた結果、議長と副議長の席を両氏で分け合う案に落ち着くことで最終的に双方が納得したものと思われる。
共産党も他会派からの得票を望めないのは承知の上で正副議長に各1人を立候補させたが、予想通りの結果に終わった。
上伊那の中核都市である伊那市の議長はさまざまな場面で市の顔となる重要な職責だけに、その責任は相当に重い。合併から2年がたち、さらなる発展が望まれるこれからの数年間。将来に向けての新たな課題も見えてきた時期だけに、両氏の政治手腕に大きな期待がかかる。
(白鳥文男) -
伊那市内の小学1年生に防犯鉛筆贈呈
伊那防犯協会連合会(小坂樫男会長)と伊那警察署は12日、伊那市内の小学1年生約700人に防犯鉛筆を贈った。伊那市教育委員会を訪れた伊那警察署員は、一人当たり5本計3500本の鉛筆を北原明教育長に渡した。
鉛筆には防犯標語である「いかのおすし」の「知らない人について・スいか・スない」「知らない人の車に・スの・スらない」「ブザーをならす。・スお・スおごえを出す」「その場から・スす・スぐ逃げる」「何かあったら周りの大人の人に・スし・スらせる」が印刷されており、子どもに対する声かけ事案などの犯罪被害防止の意識向上を図る。
同防犯鉛筆は南箕輪村と箕輪町の小学生にも後日贈る予定。 -
井月俳句大会
江戸時代末期から明治にかけて伊那地方に住んだ漂泊の俳人井月をしのぶ「第17回信州伊那井月俳句大会」が11日、伊那市高遠町の高遠城址公園内、高遠閣で開かれた。上伊那の俳句愛好家らでつくる実行委員会(城取信平実行委員長)主催。大会に向けて寄せられた投句や当日句の表彰のほか、記念講演などが行われた。
投句は一般の部に1553句、小中学生の部に過去最高の9853句が寄せられ、大賞に福田喜美子さん=松本市=の「ものの芽のみんなそはそはしてをりぬ」が選ばれた。ほか10人の入選者に伊那毎日新聞社賞などが贈られた。選者の一人、古田紀一さんは「『そはそは』の言葉に面白さがある。いつ開こうかという落ち着かない気候の状況をよくとらえている」と講評した。小中学生の部特選に選ばれた60人の表彰も行われた。
小雨の降る中行われた当日句の吟行には約30人が参加し、高遠城址公園に咲くヤエザクラなど、季節の題材を選んで思い思いに句を詠んだ。
俳句に造詣の深い俳優の小倉一郎さんも特別参加し、当日句の選者を務めた。
一般入選者は次の皆さん。
▼大賞=福田喜美子(松本市)▼伊那市長賞=井原茂雄(箕輪町)▼長岡市長賞=宮坂恒子(茅野市)▼伊那市教育委員会賞=吉田長久(木祖村)▼県俳人協会賞=近藤梓(駒ケ根市)▼上伊那俳壇賞=倉科繁登(塩尻市)▼伊那毎日新聞社賞=木原登(長野市)▼信濃毎日新聞社賞=林啓子(岡谷市)▼中日新聞社賞=原徳子(松本市)▼長野日報社賞=伊藤悦子(愛知県)▼伊那市有線放送賞=北原ふみゑ(岡谷市) -
西町区さわやかウォーキング
区民の親ぼくを深めようと伊那市の西町区(河野義直区長)は11日、第5回さわやかウォーキングを開いた。区民約160人が参加。時折小雨の降る肌寒い天候の中、県伊那文化会館東のカルチャーパークから、ますみが丘のマレットゴルフ場までの往復約7・5キロの道のりを、周辺の風景を楽しみながらのんびりと歩いた。
午前8時半、かっぱを着たり傘をさしたりして集まった参加者は「寒いなあ」と口々に言いながら、区の旗を先頭に列をつくって出発。口数も少なく、震えながら歩き出したが、しばらくすると体も温まり、明るい笑顔も見られた。途中からは雨も上がり、元気に歩きながら区民同士のコミュニケーションを楽しんだ。 -
スポ少春季球技大会
伊那市スポーツ少年団は11日、第75回春季球技大会を開いた。軟式野球(美すずスポーツ公園運動場、高遠総合運動場、手良総合グラウンド)、男女ミニバスケット(男子・伊那北小体育館、女子・東春近小体育館)の試合が行われ、それぞれ優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
軟式野球には14チームが出場。トーナメントで1、2回戦を行い、4チームが勝ち残った。準決勝、決勝は17日に行う。
ミニバスは男子6チーム、女子11チームが出場し、トーナメントの結果、男子は竜東、女子は伊那ミニが優勝した。
上位は次の通り。
▼軟式野球(準決勝出場)=伊那中部、伊那北、美篶野球、伊那ドリームズ▼ミニバス男子(1)竜東(2)イナ・イースト(3)西春近(4)伊那ミニ▼ミニバス女子(1)伊那ミニ(2)アストラムA(3)西春近南部(4)西春近 -
伊那まつり踊り認定会
伊那市の夏を彩る大イベント「第36回伊那まつり」(8月2、3日)に向け、伊那まつり踊り振興会(藤沢秀敬会長)は10、11日、伊那市オリジナルの「ドラゴン踊り」と「伊那粋(いなせ)踊り」を市民に指導するインストラクターとデモンストレーターの初の技能認定会を伊那市役所で開いた。それぞれの踊りごとに5縲・0人が参加し、腕の振り上げ方や足のステップなどの動きの正確さを確認した。参加者のほとんどはすでに資格を認定されている経験者とあって、細かい振り付けに気をつけながら、激しい動きを軽々とこなしていた=写真。
振興会が認定しているインストラクターは「ドラゴン踊り」11人、「伊那粋踊り」22人。デモンストレーターは「ドラゴン踊り」3人。6月から祭り本番の8月まで、インストラクターらは一般向けの公開指導会のほか、学校や企業、公民館などに出掛け、踊りの指導をしていく。講習会の延べ回数は100回にも上る予定。 -
TBM伊那市に寄付
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新たに建設した工場が今月本格稼動を始めた原子力発電所用タービンブレードなど製造のティービーエム(本社宮田村、山田益社長)は12日、福祉用車両の購入費として110万円を伊那市に寄付した。山田社長と唐沢敏治副社長が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した=写真。山田社長は「伊那市には用地を推薦してもらったし、今後も世話になる。工場稼動を機に寄付することにした」と話した。
市は寄付金で軽自動車1台を購入し、手良地区社会福祉協議会に配備する予定。地区内の高齢者を病院に送迎するなどの福祉サービスに活用していく。
同社は受注増などで宮田村の本社工場が手狭になったことから、伊那工場を建設した。今後さらに工場棟と管理棟各1棟を建設し、2、3年後には本社機能を伊那に移転する計画。 -
ポーセラーツ体験会
食器などの磁器に上絵付けをする「ポーセラーツ」の体験会が10日、伊那市生涯学習センターであった。市内でトールペイント・ポーセラーツサロン「プリムローズ」を主宰する大洞かずよさんが開いた体験会で、上伊那在住の女性6人が世界に一つしかないマグカップ作りを楽しんだ。
ポーセラーツはポーセリン(磁器)とアート(芸術)を合わせた造語で、食器などの白磁にシール感覚で使える転写紙や上絵の具、金彩などを使い、自由に絵付けを楽しめるアート。焼成後はオリジナルの食器として使用できる。
今回は犬やクマなど3種類の絵柄の転写紙を参加者が思い思いに白磁のマグカップにはって絵付けをした。焼成は時間がかかるため大洞さんがアトリエで仕上げる。
転写紙は水にぬらしてから使うが、きれいな仕上がりのためしっかり水抜きをしてはるなどのアドバイスを受け、カップの周囲だけでなく底や内側にもはるなど工夫。参加者のほとんどが初体験で、「一つだけしかない自分だけのものができる。そこがいいと思う」「同じ図案でもはり方で個性が出る」と楽しんでいた。 -
板山啓三回顧展
伊那市出身で35歳の若さで他界した板山啓三さん(1910縲・5年)の回顧展は18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。
板山さんは伊那市富県北福地に生まれ、東京美術学校図画師範科(現東京芸術大学)を卒業。北海道網走高等女学校、静岡清水高等女学校で教諭、山梨師範学校(現山梨大学)教授を務めたが、結核のため宮田村で亡くなった。
「早くに亡くなり、地元にもいなかったので、作品を皆さんに見てもらえなかった。富県の生家や宮田の家に残るたくさんの作品を、どこかで皆さんに見てほしい」と、遺族や親族が3年がかりで回顧展を計画した。
小品から50号までの油彩画が中心で、妻を描いた「喜志子像」など50号は4点。「父」「母」など身内を描いた作品や風景、北海道で描いた「女学生たち」などのほか、スケッチ集の「芸大卒業記念スケッチの旅」、デッサン、掛け軸など約40点を展示している。
会場で来場者を迎えていた妻の喜志子さん(95)は、「大変ですけど開いてよかった。本人が喜んでいると思う」と目を細めた。親族も「これだけたくさんの絵が埋もれていた。開催できて感激している」と話している。
午前9時縲恁゚後6時。入場無料。 -
訪韓団帰国報告
韓国の南原(ナムウォン)市を舞台に展開する古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)の視察と、現地の市民団体などとの交流を目的に韓国を訪れていた伊那市の女性団体や文化団体の会員などでつくる使節団(竹中則子団長、16人)が2日帰国した。9日、竹中団長と事務局長の北沢理光さんが伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に土産話を披露した=写真。
竹中団長は「無事帰ってきた。天気も良く、交流もできて素晴らしい旅だった」と報告。現地で撮影した写真などを示しながら、温かいもてなしを受けたことに触れ、今回の訪韓をきっかけにさらに交流が進めば竏窒ニ今後の展開に期待を寄せた。小坂市長は「もっと長く居られればよかったのに短くて残念だったね」などとねぎらった上で「私も折をみて、行ければ行きたい」と述べた。
訪問は2泊3日。4月30日早朝に伊那市を出発し、同日韓国着。5月1日に南原市長を表敬訪問し、祭りの様子を視察した。2日はソウル市内の観光などをして深夜に帰着。祭りは『春香』の劇やオペラの上演、伝統的な衣装を身にまとっての市内パレードや歌の大会などが5日間にわたって催され、内外から約50万人が訪れたという。 -
BMX世界選手権出場激励
オフロードコースでの速さを競う自転車競技のBMX(バイシクル・モトクロス)の2008世界選手権大会(5月29日縲・月1日、中国・太原)に日本代表として出場する富県小4年、橋爪凱君(9)=伊那市富県北福地=が9日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長にあいさつした。橋爪君は「決勝に残ってワールドゼッケン(世界8位までに与えられる番号)をもらいたい」と力強く決意を述べた。
橋爪君は昨年度の国内シリーズ戦(全4戦)で9歳クラスのポイントランキング2位を獲得し、世界選手権10歳クラスへの出場を決めた。大会出場は昨年に続き2回目だが、前回大会では準決勝でチェーントラブルのため6位に終わり、悔しい思いをした。自転車に乗り始めたのは3歳、レースは5歳から始めた。
小坂市長は激励金を手渡し「頑張ってきてね」と健闘を祈った。 -
天竜川激特災害現地視察
天竜川上流部で観測史上最大の雨量を記録した06年7月豪雨から2年竏秩B災害を再び繰り返さないよう国土交通省と県は、辰野町から伊那市にかけての天竜川流域約20キロを河川激甚災害対策特別緊急事業の対象に指定し、5年計画で整備を進めている。
流域の伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村は10日、工事の進ちょく状況を見ようと上伊那の5カ所を訪れて視察を行った。各市町村長や担当者、地元住民などが参加し▽辰野町の同善渕▽箕輪町の伊那路橋▽南箕輪村の新天竜橋▽伊那市の棚沢川合流点▽同・殿島橋竏窒フ整備状況を確認した。
護岸が決壊した辰野町の同善渕では天竜川上流河川事務所の伊藤仁志所長が昨年完成した護岸工事について説明。参加した宮下一郎衆議院議員らも満足そうにうなずきながら説明を聞いた=写真。地元住民からも「安心して暮らせる」と感謝の言葉が聞かれた。
改修工事は1秒当たりの放流量が30立方メートル増の430立方メートルになっても対応できるよう、河道掘削、築堤、根継ぎ、根固工、橋補強などを実施するもの。07年度末時点で約43%が完成していて、08年度末までに約67%が終了する見通し。
上伊那では伊那市で殿島橋の橋げたが流され、箕輪町松島で堤防が決壊したほか、各地で護岸が流されたり崩れたりするなどの被害が出た。 -
母の日に贈る 第9回元気に育て親と子の音楽会
NPO法人クラシックワールド主催の「母の日に贈る 第9回元気に育て親と子の音楽会」は10日、伊那市生涯学習センターホールで開いた。親子連れ約150人が歌やピアノ、バイオリンなどの演奏をのんびりと楽しんだ。
親子で楽しめるほのぼのコンサートで、アルパの演奏にのせた歌「いつも何度でも」、コーラスグループによる「銀河鉄道999」、ピアノやアルパの独奏、オカリナやフルートなど多彩な12プログラムを繰り広げた。西箕輪小学校3年生の小木曽碧さんはバイオリンでバッハの「メヌエット」を披露し、大きな拍手を浴びた。
会場には就学前の小さな子どもたちも多く、お母さんやお父さんと一緒に演奏者を見つめ音楽会を楽しんでいた。 -
西駒山野草展示会 11日まで
伊那市の愛好者でつくる「西駒山草会」(網野幸治代表、会員10人)の山野草展示会は10日、南箕輪村の南原公民館で始まった。葉に斑が入った山野草を目玉に会員が約400鉢を出展。地元を中心に県内外から多くの人が訪れ、じっくりと鑑賞している=写真。11日まで。
同会の展示会は7回目で、突然変異で葉の色素が抜け、斑点模様が出た珍品がそろうことで知られる。斑の入り方がそれぞれ異なるのが魅力で、会員によると理由は「花と違い葉はずっと見られるから」。展示品の中には大変珍しいというツクバネソウもある。
展示した山野草はヤマシャクヤク、ヤブレガサなど葉もののほか、かれんな花を咲かせたシラネアオイ、エンレイソウなど約100種類。網野代表は「年々訪れる人が増えており会員も育てがいがある」と話している。午前7時縲恁゚後4時。 -
竹内義浩 漆芸の旅
駒ヶ根市在住の漆芸家・竹内義浩さん(35)の初の個展「竹内義浩 漆芸の旅」が8日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。平面作品の漆画、日常使いの器をはじめ、昨年から始めた漆掻き(漆液採取)の様子を紹介するパネルなどを展示している。
「和紙の表情の上に漆と自然の色との調和をひとつの形として表す」ことをテーマに漆で絵を描いた漆画は、今年になって制作した最新作「温む土」をはじめ美術展出品作など8点。椀や皿、盆など約80点、こたつ天板、ついたてなどがある。
竹内さんは東京都日野市出身。香川県漆芸研究所で学び、会社勤めをして漆塗装や和紙壁紙などの製作に携わった後、05年に駒ヶ根市に竹内工芸研究所を開設し独立した。伊那美術協会会員、日本文化財漆協会会員、日本漆掻き保存会準会員。
「漆を自分で木から採るところから塗るところまでやることで、漆の知らないことを発見して物作りにつなげたい」と言い、「器は昔から使われているオーソドックスな形が一番使いやすい。いい仕事をして長く使えるものを作りたい」と話している。
会期は12日まで。午前9時縲恁゚後6時(最終日午後3時)。 -
水野敬子作陶展
伊那市旭町のはら美術で8日、黄瀬戸焼ひとすじ38年の美濃陶芸協会理事・水野敬子さん=岐阜県土岐市=の作陶展が始まった。温かみのある日常の食器から茶道具まで100種類を展示、販売している。
伊那で1年おきに作陶展を開き今回3回目。水野さんは土岐市で最も古くから窯を構えていた家に生まれ、1970年に井之口古窯跡に窯を築き、陶芸家の故・加藤唐九郎から黄瀬戸の極意を授かった。
茶道具のほか花びん、酒器、香炉、急須、湯のみ、皿類などがあり、「自分の台所の器も全て黄瀬戸。女性だから自分で使い、感じながら作っている」という優しさ、温かさにあふれた作品。万葉の人を題材にした人形、黒い土に絵を描いた「陶額」などもある。
水野さんは、「生活の中で使える器が種類豊富にそろっているので、一度足を運んでください」と話している。
会期は13日まで。午前11時縲恁゚後6時。入場無料。 -
リニアBルート実現を要望
東京・大阪間を結ぶリニア中央新幹線は何としても諏訪、上伊那を通るBルートに竏秩B上伊那の2商工会議所と7商工会は9日、Bルートの実現に向け、関係団体が協力して同一歩調で推進活動が展開できるよう、国・県に早急かつ積極的に働きかけを竏窒ネどとする要望書をリニア中央エクスプレス建設促進上伊那地区期成同盟会長で上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長に手渡した=写真。伊那商工会議所の向山公人会頭は、商議所と商工会が4月に上伊那の企業130社を対象に行った初のアンケート調査の結果を併せて手渡し「Bルートは上伊那にとって産業、観光、生活面から多大な効果がある。早急に具体的な活動を」などと要望。小坂市長は「県とも連携を取りながらできるだけ早い機会に要請活動を進めたい」と述べた。
アンケートは関東、中京圏などに取引先を持つ企業に、Bルートが実現した場合について5項目を質問(複数回答可)。「上伊那地域にどんなメリットがあるか」では「企業進出が増える」(70社)「観光客が増える」(同)「定住人口が増加」(61社)「新たな産業が生まれる(50社)」などが上位を占めた。「時間短縮などにより会社にどんなメリットがあるか」では「新たな取引先を開拓できる」(46社)「新たな情報が入りやすくなる」(39社)「新しい事業展開ができる」(36社)などが多かった。「受注増加が期待される地域は」の問いには、「関東」(19社)「中京」(12社)が上位。「新たな取引先が開拓できる地域は」では「関東」(24社)「関西」(20社)「中京」(18社)の順となった。
回答と併せて寄せられた意見には「南信の新しい起爆剤としたい」「上伊那地区へ駅を確保してもらいたい」「南アルプスにトンネルを開けることは自然に対する挑戦で絶対許せない」などがあった。
ルートについては県内団体はほぼBルートで合意が形成されているのに対し、JR東海は昨年12月、自己負担で南アルプスをトンネルで貫通する最短ルート案を進めることを決定。大鹿村で水平ボーリング調査を始めたことから、上伊那の期成同盟会関係者は焦燥感を強めている。 -
防犯ボランティア 街頭犯罪抑止呼びかける
伊那署は9日夕、「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」の県下一斉街頭活動日に合わせ、伊那少年警察ボランティア協会と伊那エンジェルス隊の協力を得て、JR飯田線伊那市、伊那北両駅前で啓発活動を行った。
両防犯ボランティアメンバーや伊那署員の計約10人が参加し、各駅前で高校生を中心とした利用者に対し、「自転車盗に気をつけて」などと呼び掛け啓発チラシを配布。各駐輪場では、無施錠で駐輪している自転車に盗難防止を呼び掛けるステッカーを張った。
伊那署生活安全課は「依然として多い自転車盗を抑止できれば街頭犯罪も抑止できる。被害者の多くは学生で、自転車盗の約7割が無施錠。通常設置されているかぎのほか、ワイヤーのかぎをかけるなど注意してほしい。記名や防犯登録も忘れず」と話している。
22日は、伊那市西春近のJR飯田線沢渡駅前で伊那西高校生と一緒に街頭啓発活動を行う予定だ。 -
【日本美術家連盟会員 洋画家 須澤重雄さん】
画壇に確固たる地位を占めて半世紀。内外の美術展で数々の賞を受賞する一方、美術界の発展と後進の指導にも力を尽くしてきた。古希を過ぎても創作意欲はいまだ衰えを見せず、重鎮としての圧倒的な存在感は健在だ。
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自然豊かな豊科町(現安曇野市)に生まれ育った。水墨画、南画、彫刻などの美術家を多く輩出した家系だったことから、幼少時から芸術に親しんだ。画家を志して武蔵野美術大に進学し、3年の時には早くも第31回国展に初入選を果たす。翌年には読売アンデパンダン展に参加。卒業後も造形賞展コンクールに入選するなど、若くして才能を開花させ、第一線の抽象画家として活躍した。
転機が訪れたのは30歳の時。日仏現代美術展に入選したことで欧州に渡る機会を得た。フランス、ポルトガル、イタリア、オランダなどを歴訪したが、中でもスペインのプラド美術館収蔵の古典作品には、それまで経験したことのない強い衝撃を受けた。
「油絵の本質を見た思いがした。数百年前の作品なのに、あたかもつい昨日描いたように絵の具が光り輝いていてね。絵というものはこういうふうに描かなければならないのだと思い知らされた」
帰国後は抽象画にこだわることなく、詩情豊かなロマンを表現しようと具象絵画の追求に心血を注いだ。
40歳ごろから馬をモチーフとした作品にも取り組み始めた。
「馬を描こうと思ったのはね…。特に意識はしなかったが、少年期を過ごした安曇野の心象風景が潜在意識にあったせいかもしれない。当時の農村ののどかな風景や温かい日常生活が心の内から自然にわいてくるんだ。そういうものを自分でも知らず知らずに表現したかったのかな」
絵画の基本はデッサン竏窒ニ言い切る。デッサンを追求し、結果として抽象、具象と表現が違っても、根本的には心象を通して造形の本質を追求することに変わりはないのだと。
「絵は人生の証し。若い時は形ばかり追っていたような気もするが、一つの生き方として今日までずっと描き続けてきた。なぜ描くのか竏秩Bそれは分からないが、絵を見てくれる人がたとえ1人でもいるのなら描き続けたい。心は今も画学生のままだよ」
(白鳥文男) -
「やまびこリーグ」開幕 9チームで熱戦展開
伊那市やまびこソフトボール連盟(渋谷三男会長)は9日夜、同市の富士塚スポーツ公園グランドで2008年度リーグ戦の開会式を開いた。本年度は昨シーズンと同じ9チームが参戦し、ナイターゲームで熱戦を繰り広げる。
渋谷会長は「ようやくこの日を迎えることができた。昨年は連盟創立30周年の節目だったが、40周年を目指して今日から新しいシーズンが始まる。各チームのカラーを出して楽しいシーズンにしてもらいたい」とあいさつした。
選手宣誓は「西町」の主将で、自営業の唐沢武治さん(47)=同市小沢=が「やまびこリーグ精神にのっとり、正々堂々と戦うことを誓う」と宣言。式典が終わると、早々にリーグ戦が始まり、開幕戦2試合を行った。
同連盟は、満年齢40歳以上の男子、満年齢20歳以上の女子選手を対象としたリーグ。8月まで、富士塚スポーツ公園グランドを会場に全チームが総当たり戦を展開。引き続き10月にかけてトーナメント戦がある。
開幕戦の試合結果は次の通り。
▽西町●竏秩恬ウ東クラブ▽インターフェアOB●竏秩恚ムクラブ