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通り町のアンネのバラ咲く
伊那市通り町のかぐやオルージュの前にある「アンネのバラ」が見ごろを迎えている=写真。
上下伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」は今年、会員約100人に『アンネの日記』の著者、アンネ・フランクゆかりのこのバラを株分け。会に所属する同店も、その枝を大切に育て、大輪の花を咲かせることに成功した。
芳しいオレンジ色の花は、道行く人の心を和ませていた。 -
伊那市火災防御訓練 1キロ離れた中継送水など
大規模火災を想定した、伊那市火災防御訓練が22日、美篶のJAカントリーエレベーター付近であった。市消防団、伊那消防署、高遠消防署が連携し、緊急出動や遠距離中継送水訓練などを実施して有事にそなえた。
消火栓、貯水槽などの水利が不十分な場所で火災が発生し、風にあおられ被害が拡大する想定。消防団44隊(約440人)、ポンプ車44台などが出動し、出火場所から最大1キロ離れた水利など6個所から中継で水を引いて消火活動した。
閉会式で田畑安彦団長は「機械の取り扱いを熟知し、人と人との連携がなければ水は出ない。これからも訓練を重ね、連携を築き上げていきたい」とあいさつ。登内正史伊那消防組合消防次長は「1キロの中継送水訓練は初めてだったが総体的に迅速に訓練が出来た」と講評した。
中継送水で放水する団員ら -
伊那市の宮下さん ねんりんピック剣道団体に出場
60歳以上の高齢者を対象としたスポーツの祭典「ねんりんピック静岡2006」の剣道交流大会(29、30日)へ出場する、県剣道連盟上伊那支部長、教士7段の宮下芳夫さん(68)=伊那市境東=が26日、小坂樫男市長へ大会前の意気込みを語った。
日ごろの練習の成果が認められ、同連盟の推薦を受け団体メンバーに参加する宮下さんは、中堅を務める。出場歴は00年の初出場から数え4回目。「メンバーも少し若返ったので、決勝トーナメント進出を目指したい」と目標を述べた。
現在は上伊那支部長として、地元クラブの合同けい古や、伊那弥生ヶ丘高校剣道部の指導などに従事。発足30周年を迎える、伊那少年剣道クラブの設立にも携わるなど、地域に剣道を普及してきた。
剣道交流大会は、都道府県、政令指定都市代表の62チームが予選リーグ、決勝トーナメントを戦う。県代表は初日、熊本県、岡山県と対戦する。
「ねんりんピック静岡06」剣道交流大会へ向けて意気込む宮下さん -
新ごみ処理施設建設計画・美原区は拒否反応
上伊那広域連合が伊那市の伊那中央清掃センター隣接地に新ごみ処理施設を建設する計画案に対し、地元の美原区で24日夜、区民説明会があった。これまで「他地区への施設移転を約束に、理解してきた」とする区民からは隣接地案の突然の浮上に批判の声も多く、広域連合による説明会は序盤から激しい応酬となった。同区は近く、今回の議事録を全戸に配布、同時に区民に意向調査をして、年内にも可否の結論を出す方針だ。
非公開で開いた説明会は区役員と連合担当者によると、「施設移転の約束」を含め隣接地案にかかるこれまでの動きや、市内複数地区でも進めている用地選定経過についてのそれぞれ情報公開の有無、有害物質による身体への影響をめぐり、説明前におよそ1時間半にわたって議論。長時間に及んだため、予定していた新施設の説明は一部省略した。
新施設の建設計画にあたって広域連合側は「『区の合意が得られなければ強引に計画は進めない』との連合長の小坂樫男・伊那市長の旨」を伝えた。
説明会には区民100人余が参加。区役員は「賛成というような姿勢はほとんど見受けられなかった。迷惑施設としてこれまで協力してきたからこそ、区民の拒否反応は強い」と話す。
出席した女性(63)は「施設建設にあたってメリットがあるというが、命の大切さは全くわかっていない。移転の約束があったのに、行政のずさんさにびっくりしている」と強く非難。50代男性は「説明会以前の話。なぜ人家の密集する場所に建てたいのか。これまで協力してきたのに仇(あだ)となって返された」と不満をもらした。
一方で、「数十年後の将来を見据えたときに区にとってメリットは大きいし、技術の発達で身体や環境への影響は今までに比べれば少ないのでは」とする意見もあった。
隣接地案は、現施設周辺の6区・1常会役員らでつくる地元対策委員会で、一部の委員からあがった地元での施設建設検討の提案を受け、広域連合が8月の委員会で案を示して各区・常会での施設建設の検討を要請。下川手区はすでに住民の了承を得ている。美原区の動向を見てからの検討を考える区もある。 -
ケンウッド事業用地売買契約調印式
カーオディオやカーナビゲーションなどで世界的シェアを誇るケンウッド(本社・八王子市、河原春郎社長)は25日、伊那工業団地の長野ケンウッド(佐藤一祥社長)に隣接する約1万4千平方メートルを、伊那市土地開発公社から取得した=写真。
カーエレクトロニクス事業を中核とする同社は、1990年に長野ケンウッドを設立。主に自動車関連製品の製造を行う拠点となり、連結売上高の2割を占める大規模工場に発展した。昨年10月からは、製造から品質情報を迅速にフィードバックするため、八王子事業所の研究部門の一部を長野ケンウッドへと移転。今後この地で、更なる事業拡大とサービスの充実、従業員環境の整備を図るため、新しい用地の確保を決めた。
河原社長は「発祥の地である駒ヶ根市の隣で、発展の基礎ができたのは喜ばしいこと。アジアに勝てる日本の国内工場を持ち、きちんとしたスキルを持った人材を日本の中で作っていくことが新たな発展になる」と語った。
新たな用地は従業員の駐車場に利用するほか、既存工場との連携の中で有効的な利用方法を模索していく。 -
中アの魅力を伝える 宮田村の鎌倉国光さん写真展
宮田村大田切のアマチュアカメラマン鎌倉国光さん(55)の山岳写真展「中央アルプス縲恷兜氓フ山稜パートIII」は29日まで、伊那市荒井区の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
これまでに撮りためた、宝剣岳、伊那前岳、中岳などの中央アルプス北部の写真の中から30余点を出品。四季折々の風景をとらえた作品は雄大な山々の魅力を伝えている。
岩肌の黒と雪の色を赤く照らし出す「朝焼けの宝剣岳」など、季節、時間によって違った姿を見せる。鎌倉さんは山の魅力を「一期一会の世界」と言い表している。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。
同図書館では、3年前から毎年、中央アルプスの写真展などを開いている。
午前10時縲恁゚後7時。28、29日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
上伊那の「気に入っている風景」
県の景観サポーターとして活動した上伊那の12人による写真展「私の気に入った風景」は11月2日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。メンバー一人3点ずつの計36点を出品。それぞれが作品を通じて、伊那谷の自然のすばらしさを伝えようとしている。
同メンバーは本年3月までの2年間、「良い風景を見て歩こう」をテーマに、上伊那の景観保全のために活動。お気に入りの景観は写真に残し、これまでに2回の作品展で紹介してきた。
それぞれが感動した被写体は、満開のサクラ越しに見える中央アルプ、清き流れの三峰川、ダム湖と紅葉竏窒ネど多彩。代表者の一人の井上征博さん(62)=伊那市東春近=は「景観の良さを再発見し、大切に残していくよう呼び掛けたい」と話している。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
「上伊那の景観の良さを再発見」した写真展に注目が集まる -
地元の松くい虫被害・まん延防止考える
伊那市美篶青島の地域社会福祉協議会が主催する、高齢者対象の「いきいきサロン」が22日、地区の公民館であった。若林政廣会長が、地元の松くい虫(松材線虫病)被害について話し、約50人が耳を傾けた=写真。
若林さんらは被害があった、同地区の三峰川右岸沿いの「戸隠様」のアカマツの神木13本中1本を、9月に抜倒処理した経緯などをスライドで説明。地域にまん延させないためにも、初期防除をする必要があることを区民に呼び掛けた。
樹齢102年の大木の輪切りを加工し、日露戦争や本年の3市町村合併などの出来事を年輪に記載した「年輪年表」を披露。幾多の水害から地域を守ってきた神木の樹齢の長さに、参加者も考え深げだった。
恒例になっているタニシ汁の持て成しもあり、地元農家が採ったタニシ250粒を、だしのきいた味噌汁にして食べたりもした。 -
伊那市・西箕輪のウサギ飼育小屋焼く
23日午後8時07分ごろ、伊那市西箕輪大泉新田の農業原登さん(74)方、東側のウサギの飼育小屋から出火。約100平方メートルを焼き、同8時43分に鎮火した。ウサギ数十匹が焼死した。
伊那署は原因を捜査している。 -
日中友好講演会
日中友好協会伊那地区本部は20日、日中友好講演会を伊那市役所で開いた。講師に迎えた中国中日本大使館友好交流部参事官・孫美嬌さんは「中国日両国の民間交流について」をテーマに講演。相互理解、相互信頼を構築することの必要性を訴えた=写真。
孫さんは現状の日中関係を「両国の国民感情が必ずしもの望ましい方向に向いているわけではない」と指摘。しかし、隣接する両国間の友好関係を構築することは、日中だけでなく、アジア全体の利益につながり、互恵関係の構築により、良好な日中友好関係の実現を提案した。
そのため今後は、両国が過去の出来事を客観的に見つめ、その中で相互理解と相互信頼を再構築していくことなどが必要竏窒ニし、民間レベルや地方レベルでの交流が、全体の友好関係をさらに発展させていくことなどを示した。 -
高遠町、長谷村、西春近の3商工会が合併調印
伊那市の高遠町商工会、長谷村商工会、西春近商工会の合併契約書調印式が24日、市役所であった。今後、3商工会で臨時総会を開き、合併の承認を得て、来年4月1日の「伊那市商工会」のスタートを目指す。
合併は、長谷村、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、広域化、多様化する小規模事業者の指導ニーズへの対応、商工会事業の効率で効果的な取り組みを図る。合併後は3つの区域に各支部を設け、伊那商工会議所との統合まで、長谷村、西春近には職員1人以上を置く。資産、負債、権利義務は、そのまま引き継ぐ。来年度予算は、本年度並みを見込む。
合併協議会で、理事は30人と決め、新商工会長に森本光洋さん=高遠町商工会長=を選考している。
調印式には、3商工会正副会長ら約20人が出席。
小坂市長の立会いのもと、3商工会長が合併契約書に調印した。
幹事商工会の森本会長は、経済構造の大きな変革に触れ「管内600事業所のよりどころとなる商工会とし、自助努力しながら地域の商工業発展に携わっていきたい」と述べた。
会員数は高遠町225人、長谷村61人、西春近240人。
県は「1市町村1商工団体」を原則とし、07年度から補助金を削減する方針を示したことから、市町村合併に伴って、本年度、3商工会が広域連携するための調印を交わし、経営改善普及事業を一本化した。09年度には、伊那商工会議所と統合したいとしている。 -
日本風景街道戦略会議の委員が伊那市を視察
美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループの委員が23、24日、伊那市の「信州伊那アルプス街道」エリアを視察した。
エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
ワーキンググループから、座長の中村良夫さん=東京工業大学名誉教授、委員の森野美徳さん=都市ジャーナリスト=が訪れ、秋葉街道や道の駅「南アルプスむら」、高遠城址公園、三峰川の霞堤防などを見て回った。また、景観住民協定者会や花づくり団体などとも意見交換し、活動する上での問題点などを聞いた。
中村座長は継続的な活動を促し「二つのアルプスが見える景観、権兵衛トンネル開通後にどういう効果を上げているのか、興味を持って来た。住民自らが立ち上がり、沿道の看板を規制するなど手法を学ぶことが多かった」と話した。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションした33ルートを中心に、委員が手分けで現地を視察している。全国の事例を持ち寄り、年度中に日本風景街道の理念や制度を検討。来年度、ふさわしい街道を認定する。 -
緑育てる大切さ大変さ体験 南信森林管理署が育樹祭
南信森林管理署(久保田廣署長)は24日、伊那市手良野口の沢山国有林で育樹祭を開いた。上伊那の首長をはじめ、地元の小学生ら100余人が集まり、ヒノキの間伐作業などに汗を掻いた。
「育てよう豊かな緑と豊かな心」をスローガンに、国民参加の森づくりを目的とした育樹運動。標高約1200メートルのヒノキ人工林(約0・35ヘクタール)で、約千本の枝払い、間引きなどをした。
手良小学校5年生24人も参加。署員の指導で作業を体験したり、場所を学校林に移して開いた「森林教室」では、育樹の大切さを学んだりした。間伐作業をした児童たちは、木を育てる大変さを肌で感じた様子だった。
手良野口の国有林で枝打ち作業をする参加者ら -
「古東山道」など歩き地元の文化・歴史に触れる
伊那市の高遠町公民館講座「里山の文化を歩く講座」は22日あり、地域住民約20人が同町西部の諸町町内などを散策した。古道「古東山道」なども歩き、地元の歴史や文化のすばらしさを肌で感じた。
健康増進などを目的とした4年目の講座。町文化センターを出発した一行は、藤沢川から美篶へ流れる「六道井筋」を見ながら、昔の交通網・東山道とされる山道を登るなど約13キロを歩きながら、地元講師による解説を聞いた。
古東山道では、高遠森林(もり)クラブの稲辺謙次郎会長が「石高を増やそうと山の中で隠れて田んぼを作った」「山道を馬も歩いていたので以前は道が広かった」などと昔の里山の暮しを説明した。
「昔と比べ里山を歩く機会が減っている。健康増進のためにも自然を見ながら山歩きを楽しんでほしい」と呼び掛けもした。
諸町を一望しながら六道井筋沿いを歩く参加者 -
伊那谷珍名物イナゴのつかみ取り体験
伊那市ますみケ丘の産直市場グリーンファーム(小林史麿代表)で22日、伊那谷の特産珍味の一つであるイナゴのつかみ取り体験会があり、多くの家族連れが楽しんだ。
稲刈り体験も減り、イナゴに触れたことのない大人や子どもが増える現代環境の変化を受けて初めて企画。「食育」の観点からも、改めて地元の風土食を見直す機会にした。
午前と午後に分けて実施。市内のイナゴ取り扱い業者・塚原信州珍味の協力を得て、ダチョウ牧場近くのワラを敷いた草むらに4キロずつ放した。
子どもたちは飛び跳ねるイナゴを見ては大はしゃぎ。ネット状の袋片手に親や年寄りも一緒になって夢中で捕まえた。父親と参加した駒ケ根市の小学2年の男児は100匹以上を獲り「いっぱいだ」と喜んで持ち帰った。 -
伊那の観光を考える
伊那観光協会(向山公人会長)は23日、伊那の観光を考え、実践する3つのプロジェクトを立ち上げた。来年3月を目途に、成果をまとめ、観光施策に反映させる。
来年4月、高遠町・長谷の観光協会との統合を控え、地域の資源や特性を生かしたまちづくりに取り組もうと設けた。
プロジェクトは、伊那市の観光の魅力を探る「伊那の魅力はなんだろう」、市民の理解と協力を得るための対応策を考える「市民みんなでおもてなし」、広域観光を推進するための「木曽も諏訪も一つのエリア」の3つ。メンバーは、商工観光関係者や公募ら25人。
初回は、市側が観光の現状や伊那観光協会の本年度の取り組みなどを説明した。
伊那観光協会委託の名古屋観光案内所長を務める小島茂さんは「生活が豊かであるがゆえに、ハングリー精神が乏しく、内外に向けた情報発信ができていない」と指摘。その上で、マーケットの動向や顧客ニーズの分析、営業のあり方と受け入れ体制作りの検討など他と差別化し、市場中心に考えた観光振興のあり方を投げかけた。
そのあと、各プロジェクトに分かれ、意見交換した。
向山会長は「地域のすばらしさをPRするため、知恵を借りながら、あるべき伊那の観光施策をまとめたい」と話した。 -
伊那中吹奏楽部が定期演奏会
伊那中学校吹奏楽部(長田匡文部長、68人)は21日、県伊那文化会館で第3回定期演奏会を開いた。高校生になった先輩や元NHK交響楽団オーボエ奏者浜道晁さんも出演し、演奏会を盛り上げた。
演奏会はアンサンブル、浜さんのステージ、吹奏楽部の3部構成。3年生にとって最後で、部員が心を一つに、練習の成果を発揮して息の合った音楽を作り出した。
吹奏楽部ステージは、ディズニーメドレー、「水戸黄門」や「大岡越前」などの曲に、時代劇を交えた「時代劇絵巻」などを発表。観客が手拍子を送り、楽しいステージを繰り広げた。
演奏の合間にはホワイエを使い、ジャズなども披露した。 -
伊那市・手良野口の八幡神社 古田人形芝居公演
伊那市手良野口の八幡神社の舞台が22日、32年ぶりに復活した。手良公民館(宮原達明館長)などの企画に箕輪町の古田人形芝居保存会が公演した=写真。地域内外から集まった約200人以上の観客は、かつての農村舞台の復活を懐かしんだ。
舞台は江戸末期の建築で、間口は14・6メートル、奥行き7・8メートル。以前は回り装置もあったという「上伊那を代表する規模」(宮原館長)。02年、市有形文化財指定になっている。
地元青年団の秋祭りのにぎわいの場だった。過疎化で1974(昭和49)年から、利用がなくなると存在は薄らいでいたが、有形文化財になったのを機に、復活に向けての話が進んだ。
公演では「傾城阿波の鳴門竏衷∠迚フの段」を披露。阿波の国徳島の城主・玉木家のお家騒動にからみ、離れ離れに暮らす玉木家に仕える親子の話で、浄瑠璃、三味線に合わせて進む、せつない人形芝居が観客を魅了した。 -
県議選 伊那市区木下茂人氏出馬表明
伊那市の県議、木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=が21日夜市内であった後援会拡大役員会で、来春の県議選に同市区(定数2)から4選を目指して出馬する意思を表明した=写真。
木下氏は「県政は課題が山積しているが、盛りたてていくことが大事。議員と行政経験のある村井知事とは、議会と行政が車の両輪である重要さに共通の認識をもつことができ、お役に立てると考える」と述べ、「不器用な人間だが、誠実を旨として、これまでの経験を生かし、円熟味のある活動をしたい」と決意を示した。
伊那市区は、今春の合併に伴って旧高遠町と長谷村も区域となる。同市区現職の向山公人氏(64)=政信会、西町=も近く開かれる後援会役員会で正式に出馬を表明する見通し。 -
伊那養護学校でどんぐりの家のしゅん工式
伊那養護学校で21日、生徒や同窓生、保護者などが多目的に活用するコミュニケーションスペース「どんぐりの家」のしゅん工式があった=写真。倉田茂建設委員長は「40周年という年にしゅん工することができた。みなさんの期待が込められたもの。心の安らぐ場として多目的に利用してほしい」と語った。
卒業後の生徒などが気軽に集まれる場所を竏窒ニいう保護者からの要望を受け、PTAが主体的に検討を進めてきたもので、同校の文化祭「どんぐり祭り」に合わせてしゅん工することとなった。場所は旧職員宿舎を改築して活用。施設内には障害者用トイレ、スロープなどを新しく設置した。名称は生徒らに募集し、その中から最もふさわしいものを選んだ。
今後は、利用者からの要望に応じて運営方法を検討していく。 -
高校サッカー県大会準々決勝 伊那北・松商に惜敗
サッカーの第85回全国高校選手権県大会は21日、準々決勝4試合を南長野運動公園球技場(長野市)など2会場で開き、伊那北は0竏・で松商学園に敗れた。
前半の失点を追う伊那北は後半9分、右サイドにスピードのあるFW村田大地(2年)を投入。中盤を支配する松商に対し、村田は素早い飛び出しと、粘り強いドリブルでチャンスをつくるが、得点にはつながらなかった。
「守りを中心に流れの中で得点」を目指し、守備的布陣で強豪の松商を1失点に抑えたことに杉田勝徳監督は「守備は上出来だった」と称賛。「ここまで(ベスト8)くる力はなかったのに、気持ちでは負けていなかったので勝ち進めた」と大会を総括した。
○…1、2年生中心の新チームを支えたのは、精神的支柱となった、久保田雅子マネージャー(3年)の存在だった。同学年チームでは達成できなかった決勝・準決勝の会場、「アルウィン」進出の夢を託したが叶わなかった。
DF倉田直樹(2年)主将は「マネージャーのために勝ちたかったが、オレたちの頑張る姿を最後に見せれてよかった」。久保田マネージャーは「負けたけど嬉しい。こんな素敵なチームはない」と目を赤くして微笑んだ。 -
ベル伊那・洋画決算バーゲン 24日まで
「洋画決算バーゲン竏註V鋭から人気作家まで竏秩vは24日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。人気作家約50人の風景、静物、人物画など100余点を展示販売している。
東郷清児の「望郷」(F20)、山口ひろみの「静物」(M40)などが注目となる。小田切訓の「ベニス」「プラハ城夕景」などの欧州風景のほか、萱ぶき民家や奥入瀬渓流などを描いた作家の作品も並ぶ。
地元出身者の大森祥吾の「春のジュラ風景」、野溝嘉彦の「伊那谷の暮色」などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
高遠高校で「進徳講座」 8人講師招き学ぶ
伊那市の高遠高校(福沢務校長、328人)で19日、各分野で活躍する地域の講師8人を招いた「進徳講座」があった。学年、専門コースごとに分かれ、各講師の話を聴講した。
生徒一人ひとりが目標を持って進路を切り開く手助けにする竏窒ネどの目的で開き、本年で6回目。伊那消防署消防士の飯島祐介さん、諏訪東京理科大学経営情報学部講師の井上義博さんらが学校を訪れた。
ギター製作者の大屋建さん=伊那市=は、35歳から職人の道を歩み出した自分の人生などについて講演。「いろんなものと出合うことで自分が努力したいものは見つかる。すぐに諦めるのでなく、何事も真剣に取り組むことが必要」と呼び掛けた。
手話ダンスパフォーマーの深澤美和さん=辰野町=は「歌が見えますか縲恷陂bダンスは人の心を結ぶ縲怐vと題してダンスを披露。「手話は聴覚障害者だけのものでなく、皆さんの交流の手段にもなる」とした。
1年の平澤亜由美さん(16)は「表現力の豊かさに、普通に音楽を聞くより感動が多かった。手話というと『真剣』『まじめに』との気持ちがあったが気軽に楽しめた」と感想を述べた。 -
伊那市福島
地蜂愛好会会長
小木曽大吉さん(63)毎日無心に飛び交うハチはかわいい。巣に出入りする様子で、その巣が栄えているかどうかが分かるし、活動しない巣があれば家族に病人がいる時みたいに心配になるんだよ竏秩B
父に連れられてハチを追った少年時代は、「良く見つけた」と誉められるのが嬉しかった。大人になるに連れ、いつしかハチ追いもしなくなっていたが、結婚後、妻と出かけたことをきっかけに、再びその魅力に引き込まれた。「あの時は子どものころのうろ覚えでやったから、目印が大きすぎてハチが飛んでいかなかった。かあちゃんは『こんなばかな遊びはない』って怒り出してね」と笑う。
回を重ね、一緒に行く人のやり方を見ながら目印のコツも覚えた。30年経った今では、飛んでいるハチを見て、その良し悪しが分かるようになった。
さまざまな場所にある巣を探すのは容易ではない。汗だくになりながら、必死で山を飛び回る。それでも見つからない日は見つからない。しかし、自然の深い懐で未知の世界に挑戦する楽しさに飽きることは無かった。
「若いころはすぐに答えがでないと納得できなかった。そりゃあ、巣が見つかるのが一番だけど、その過程をどうやって楽しんだかが大切だと思うようになった。何より『自然が遊んでくれた』ってことが有難い」
◇ ◇
子育てが一段落した10年前、ハチを飼うために人里を少し離れた山の近くに引っ越した。毎年自宅の庭には10縲・3の巣箱が並ぶ。そのうちいくつかは、来春に放す女王バチを育てるため、潰すことはない。
「ハチ追いはハチが主役。だから、それを根絶やしにするような行動はしてはいけない。取った巣の数をただ自慢するような会ならないほうがいい。女王を放すことで、1年の3分の1も一緒に遊んでくれるハチたちに、せめてもの恩返しと罪滅ぼしをしをするんだよ」
◇ ◇
しかし近年は、異常気象や里山の荒廃などが影響し、徐々にハチが減少してきている。豪雨災害に見舞われた今年は、特に発生が少なかった。
「人間にとっては何でもない1、2度の変化でも、虫にとっては命にかかわる。ハチが年々減少しているのは事実だから、なおさら健康な女王バチをいっぱい放して、女王が残るようにしていきたい。究極にハチが好きになってくると、ハチの未来が心配でね」 -
県文で星空マタニティー
伊那市の県伊那文化会館で20日から、妊婦や出産後の母親などを対象としたイベント「星空☆マタニティ縲怩「いお産の日inか見伊那縲怐vが開かれている。マタニティー・ヨガやプラネタリウムでの星空ヒーリングなどが、訪れた妊婦の心と体を和ませている。
生まれてくる赤ちゃんのことを理解してもらうとともに、孤立しがちな妊婦に助産師や同じ妊婦と情報交換できる場を提供し、不安やストレスを解消してもらおう竏窒ニいうイベントで3年目。会場にはよろず相談室や妊娠中のストレスや体の負担を緩和するお灸の体験コーナー、この時期重要な食事に関する展示などを設置。また、妊婦の血圧や赤ちゃんの心音を測定できるコーナーも設けた。
ヨガ体験では、国際ヨガ協会トレーナーの池上みな子さんが冷え性や肩こりに効くヨガを指導。また、日本助産師会長野県支部上伊那地区長の池上道子さんによるおなかの赤ちゃんの話もあり、参加者の心と体を和ませていた。
イベントは21日もある。時間は午前10時縲怩ニ午後2時縲怩フ2回。参加費450円(高校生以下無料)。申し込み不要。
問い合わせは県伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
一松コーポレーションが外国人を対象としたごみの講習会
伊那市狐島の人材派遣会社・一松コーポレーションはこのほど、外国人派遣社員を対象としたごみの講習会を開いた=写真。
これまで同社は、寮から出されるごみを自己管理してきたが、今後、区の衛生自治会と話し合いながら、市のごみステーションを利用していこう竏窒ニ、移行する前段として講習会を企画。各班の代表約30人に、分別方法などを伝授した。
同社では、ブラジルから出稼ぎに来ている外国人労働者が中心。日本の制度をよく理解していない人も多いため、ごみのほかにも防犯、交通ルールに関する講習会も催しており、地域住民の理解も徐々に進んでいるという。 -
「えごま学校」3年目の収穫
エゴマ栽培に取り組む上伊那の「えごま学校」は20日、伊那市西箕輪のほ場7アールでエゴマを収穫した。
2年前から、県農業開発公社上伊那支所が保有する土地の有効活用や、食材の再発見などをねらいにエゴマを栽培。昨年からオーナー制に切り替え、本年は南箕輪村、伊那市などから24人が申し込んだ。栽培面積は20アール。
刈り取り作業には、オーナー14人が参加。5月に種まきしたエゴマの草丈は1メートルを超え、コンバインで刈り取り、軽トラックでハウスまで運んだ。
世話人の唐沢俊男さん=南箕輪村=は「まずまずの出来。乾燥させ、11月中旬ごろからえごま油を販売できるのでは」と話した。
エゴマ1キロから油300グラムができるといい、オーナーに分配したり、JA上伊那の生産物直売所「あじ縲怩ネ」で販売する。
エゴマは生活習慣病の予防に効果があるといわれ、オーナーの女性は「ゴマに比べてくせのある味だが、エゴマをいってふりかけにしたり、ヨーグルトにかけて食べている」と利用法を紹介した。 -
ニシザワ チェッカー技術向上大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は19日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する53店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上大会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした大会で25回目。学生アルバイトを除くチェッカー54人が参加し、身だしなみ、登録商品の取り扱い、レジ打ちの速さ竏窒ネどの項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部、伊那消費者の会の原静江会長ら16人が審査。緊張した面持ちの出場者らは、審査員が並ぶ前で、接客のあいさつやレジ打ちの実技を披露した。
受賞者は次の皆さん
▽最優秀賞=保科春枝(ベルシャイン伊那店)▽最優秀新人賞=松澤佳奈(ショッパーズ双葉店)▽お客様接客賞=田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)西野美紀(ショッパーズ双葉店)保科春枝▽団体賞 (1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ双葉店(3)ショッパーズ信大前食彩館、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店 -
中京圏の旅行業者などが木曽竏宙ノ那観光に向けてみはらしファームを視察
木曽から伊那市への広域的観光プランを考えてもらおう竏窒ニ、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは18日、中京圏の旅行業者や雑誌社などを招いた現地視察会を開いた。中京圏の9社が参加。木曽を観光した後、権兵衛トンネルを通ってみはらしファームを訪れ、そば打ちやりんご狩りなどを体験した。
中京方面の観光客が、県外客の約8割を占めるみはらしファームでは、権兵衛トンネルトンネル開通後、中京圏の来場者が増加している。従来は、こちらから出向いて観光PRをしてきたが、今回は訪れてもらう中で、実際を知ってもらおうと1泊2日の視察会を企画した。
名古屋から木曽の奈良井宿などを見学した参加者は、トンネルをぬけてみはらしファームへ。そば打ちを体験した参加者は「初めは大変かと思ったが、楽しい。お客様に勧められる体験だと思う」と話していた。
懇親会では、「与地の伊那節」や「いなせ踊り」などの郷土芸能の披露もあった。 -
元伊那北高校教諭・神田厚さんの遺族、公務災害認定を求め提訴へ
2004年12月、くも膜下出血により自宅で死亡した元伊那北高校教諭・神田厚さんの遺族が20日、公務災害認定を求めて長野地方裁判所に提訴する。
当時3年生の担任として進路指導や教科指導、各生徒に対する個別指導などに追われていた神田さんは、帰宅後も深夜まで持ち帰った仕事をしていることがしばしばあったという。
04年12月、遺族は公務災害としての認定を地方公務員災害補償基金長野県支部に申請したが、同支部は「本人の職務に割り当てられた通常の職務」として公務外と認定。その後遺族は、認定を不服として県支部審査会に審査請求をしたが棄却され、再審査請求をした本部審査会でも県支部の決定が支持し、請求は棄却された。
遺族や関係者は昨年8月「故神田厚さんの公務災害認定を求める会」を発足。再審査請求の棄却を受けて、訴訟に踏み切ることを決めた。
当日は提訴後に、報告・学習会を伊那市の伊那振興公社2階で午後6時半から開く。