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石橋一魁さんの墨彩画展 26日まで・ベル伊那
県内では初めてとなる石橋一魁さんの墨彩画展は26日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。 石橋さんは神奈川県在住で、鎌倉五山の一つ、円覚寺内瑞石庵で絵画、精神修行をした画家。今回は表情豊かな女性の仏様をイメージした絵など24点を展示販売している。
作品名にも特徴があり「念ずれば花開く」「さよなら三角、またきて四角…」「たったの1日」など、人の心に眠っている幸せな心を目覚めさせる作風が人気を呼んでいるという。
そのほか、島根県の神話をモチーフにした、七福神が竜の上に乗る「安来七福神」などがある。
会場では同時開催で「オールドノリタケ小品特集」と題した展示即売もある。明治中期縲恆蜷ウ末期、米国輸出品として日本で製作したティーカップ、サラダボールなどの日常食器が25点並ぶ。 -
「新山保育園・小学校を考える会」発足で存続願う
伊那市教育委員会が児童数の減少により「適切な時期に統合などを考えたい」との方針を示した新山小学校(同市富県)に関して、存続を願う住民らは21日夜、「新山保育園・小学校を考える会」を発足し、存続に向けた方策の検討を始めた。
新山保育園の園児数が減少し、小学校との共同調理方式が今年度から開始。昨年9月、この方式の提案があった際、学校の存続を危ぶむ声が保護者からあり、新山区長会が検討組織設置について話し合ってきた。
同区長会を構成する上新山、北新両区の計14常会の代表者、小学校と保育園の保護者ら委員24人が新山集落センターに集まり発足、会長には若林敏明さん=北新=を選出。オブザーバーとして学校長、園長ら学校関係者も迎えた。
若林会長は今後の同会の進め方として、区民の今の心情を確認、児童数増加への対策、小規模校の魅力の再確認竏窒ネどを考える必要があると強調。「緊急を要するので、本年度中にできること、その先にやることをまずは整理する必要がある」と訴えた。
児童数が減少する悪循環を解消するために、転入者を増やすことが必要との委員からの意見に対し、若林会長は「入居したい若い夫婦からの問い合わせもあるので、そういったチャンスを生かしていかねば」と、活路の一つとした。
新山小の児童数は55人で市内最小規模。市教育委員会によると、新たな転入者がない限り新入生は、08年度2人、09年度1人で、1・2学年計3人は複式学級の対象となる。12年度の児童数は半減の22人の見込みとなっている。
新山区の山崎昭彦区長会長は「区民のよりどころである保育園、小学校がなくなることは区が崩壊すること」とし、区外の学校との統合は住民流出へつながると懸念する。
会では行政との共同体制を整えるため、近日中に会が発足したことを市へ報告する意向。10月4日にある次回の集いでは、住民意識を知る調査方法、転入者増加のための対策などについて検討する。 -
伊那ナイターソフトボール連盟リーグ戦閉幕
伊那ナイターソフトボール連盟の今期リーグ戦が終了し21日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドで閉会式をして、半年にわたる熱闘に幕を閉じた。Aリーグはインターフェアが2年連続6回目、Bリーグは下県フェニックスが初優勝を飾った。
今季は新たに1チームが加わり、Aリーグは13チーム、Bリーグは12チームで熱戦を展開。インターフェアは、10勝2敗で並んだGTエボリューションとの決定戦で勝利し、連覇を果たした。下県フェニックスはほうせんに敗れたが、ほか10戦は5点差以上の大差で白星を重ねた。来季リーグはAリーグの下位、Bリーグの上位、それぞれ3チームを入れ替える。
リーグ戦前半は順調に日程を消化したが、7月の豪雨の影響などで後半は大幅にずれ込んだ。関達也会長は閉会あいさつで「例年になく雨に泣かされた」と振り返るとともに各チームの健闘をたたえ、「来季も一チームも欠けることなく参加してほしい」と呼びかけた。
今後は秋季トーナメント戦が始まり、19チームが10月17日まで、同会場と市営球場で優勝を目指して熱戦を繰り広げる。 -
かんてんぱぱで染布とアンティークトンボ玉展
アンティークトンボ玉のアクセサリーと、植物染料の洋服などがが並ぶ「染布とアンティークトンボ玉展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。約2千年前のトンボ玉を使ったネックレスや、素朴な色合いが魅力のスカーフなど約300点が、訪れた人を楽しませている=写真。
伊那市に工房を構える中村清人さん(50)・訓子さん(50)夫妻による展示会で、かんてんぱぱホールでは2回目。
清人さんの手掛けるトンボ玉作品は、ほとんどに100年から2千年前までのアンティークトンボ玉が使用されており、2千年近く前に作られた「ローマンガラス」の破片を使ったネックレスなどもある。現代のトンボ玉はガラスに近い色彩をしたものがほとんどだが、アンティークトンボ玉はトルコ石やラピスラズリなどの天然石を用いて色をつけているため、天然石の深みのある色彩が魅力となっている。
訓子さんの染布作品は、ロッグウッド、ヤマモモ、柿渋などの天然素材を使った草木染め。秋から冬に掛けて着まわせる上着やスカーフ類が豊富で、素材にはシルク、コットンなどの天然繊維を使用している。
夫婦は「古いトンボ玉と使って作品制作をしているのは全国でも十数人しかおらず、見るだけでも価値がある。歴史に思いをはせたり、秋に役立つ洋服を見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那剣心館に助成金30万円
伊那中央ロータリークラブ(RC)は20日夜、創立20周年記念事業の一環として、上伊那の小中学生が通う県道クラブ「伊那剣心館」へ30万円の助成金を寄付した。
伊那中央RCは記念事業で、県内のRCでつくる「国際ロータリー第2600地区」の青少年育成基金の中から助成金を申請して寄付。同RCの提案で始まった同クラブ恒例の他地区交流大会「きさらぎ友好杯」の運営費に役立ててほしいとした。
矢島宏会長、池田幸平幹事ら2人が子どもたちが練習する市武道館を訪れ、代表者の南箕輪小学校6年の白鳥結希君へ寄付金を手渡した。
矢島会長は「剣道を通じて心身共に鍛えて、立派に育つことを願っている」とあいさつ。白鳥君は「感謝の印として、これからも強い心と体を育て、立派な大人になります」と感謝の言葉を返した。 -
県書道展伊那地区展
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第59回県書道展覧会伊那地区展が22日、県伊那文化会館で始まった。上伊那の小中学生、高校生、一般から応募のあった931点の中から入選作品917点を展示、県下巡回作品約60点なども並ぶ。24日まで。県教育委員会、県書道協会などの主催。
漢字、漢字系調和体、かな、篆刻、刻字などを出品。伊那地区は他地区と比べて会派が多いため、一般作品は作風もバラエティーに富み、見所の多い展示となっている。
審査員の一人である千葉耕風さん=箕輪町=は「年々、来場者の足が止まる作品が多くなってきている。書に興味のある人は見るだけでも勉強になると思う」と来場を呼び掛けている。
午前9時30分縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。入場料無料(パンフレット代300円)。 -
JA上伊那が生き生き!長生き!健康家族を開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)と冠婚葬祭サービス会社・グレースは22日、「生き生き!長生き!健康家族」を伊那市狐島の本所で開いた。約120人が集まり、駒ヶ根市光前寺の吉澤道人住職の講話を聞いたり、介護や年金についてのポイントなどを学んだ。
健康で楽しい生活を送ってもらう追おう竏窒ニ、本年度始めて企画した取り組み。
「人生は楽しい」という演題で講演した吉澤住職は「人生なんて、ほとんど思い通りにいくことはなく、楽しいわけがないが、与えられたものに自分自身が納得し、一層、その場を楽しんでしまおうと考えるようにしている」と語り、自分の限界を知り、その上で次の道へと進んでいくことも大切であることを諭した=写真。
またJA上伊那から、介護に備えて準備しておくべきことや、年金や相続に関するトラブル回避方法の説明もあった。 -
伊那公民館・水彩画サークル 「葦の会」
伊那公民館の水彩画サークル「葦(あし)の会」(小松公明代表)は、毎月2回の教室で学びながら、毎日の生活の中に少しでも時間をつくって創作活動に励み、趣味を楽しんでいる人たちの集まりだ。
会は伊那公民館講座「水彩画教室」(1990‐92年)を修了した仲間で14年前に設立。「パリ国際ル・サロン」会員の碓井伍一氏=伊那市山寺区=を講師に迎え、同公民館で教室を開き、腕を磨いている。
会員は伊那市の50代を中心に20縲・0代の会社員、主婦、定年退職者ら20人(男性5・女性15)。義務教育の美術の時間以外は学んだことがない、という初心者らでつくる趣味のサークルだ。
教室では野菜、果物などの静物画、スケッチで外へ出掛け風景画を描いたりする。そのほかは会員それぞれが自宅の庭先に咲く季節の花や旅行先の思い出の場面など、思い思いのモチーフを前に筆を走らせている。
趣味の集まりといっても公民館のロビー展や文化祭、年2回の中部電力伊那営業所ギャラリー展など、年間6回の作品展を開く多忙。「展示会のプレッシャーは大きいが、自分が満足する作品をつくろうと努力している。人に見てもらうことが上達につながっている」(小松代表)。
作品は一人ひとりの持ち味が表れた力作ばかりで、全体的に色彩が明るいことが特徴。「年齢は重ねているが、会員の性格の明るさが表現されている」というのが一番の魅力になっている。
技術を向上させるためだけの教室としての位置付けだけでなく「交流」もテーマとする。絵を描いた後は皆で作品を批評し合い、時には世間話に花を咲かせたりすることが楽しみになっているのだとという。
小松代表は「旅行へ出掛けてスケッチを楽しんだりと、人生をとっても楽しんでいるグループ」と評価。「これからは、それぞれの人生、生きてきた味が色にもっと出てきてくれればうれしい」と話している。 -
住宅へ窃盗に入り、家人へ暴行
伊那署は20日午後2時10分、事後強盗の疑いで、飯田市東新町の自営業、福岡薫容疑者(52)を緊急逮捕した。
調べによると、福岡容疑者は同0時38分ごろ、伊那市内の民家から現金1万2千円ほどを盗み、さらに物色中に帰宅した家人に見つかり、家人の首を絞めるなどの暴行を加えて逃走した疑い。
緊急配備中の駒ヶ根警察署員が逃走する容疑者の車を発見。所要の捜査の結果から犯行が明かになり、逮捕した。 -
伊那市福祉有償運営協議会、新たな有償福祉運送を行う主体として1事業所を承認
伊那市福祉有償運送協議会(戸田雅博会長)が20日、市役所であり、申請があった「障害祉地域生活支援センターキープ」を、新たな有償福祉移送団体として承認した。
障害児の放課後や土日・祝日などの一時預かりなどに取り組んでいるキープは、自宅と施設との送迎サービスも行っている。国の補助金が支給されていたこれまでは、送迎サービスを無償提供してこれたが、障害者自立支援法の施行に伴い、居宅支援事業への国の方針が明確化。移送サービスへの補助がなくなることが明らかとなり、各事業所は、有償で送迎サービスを提供せざる得ない状況になった。
協議会では「今後も、自立支援法のからみでこうした申請を行わなければならない事業所がでてくるが、申請には時間がかかる。速やかに認めてあげなければ、現在の利用者が困る」との声が挙がり、最終的には全会一致で申請を認めた。
市内にはほかにも、居宅サービス事業の一環として送迎を行う事業所がある。今後、有償で送迎サービスを継続しようとする場合、自立支援法の経過措置が終了する10月前までに申請を行い、協議会の承認を得なければならないが、利用者負担とすれば利用者の確保が難しくなることなどもあり、移送事業を断念しようとしている事業所もあるという。
また、昨年度の協議会で福祉有償運送の実施団体として申請を行ってきた「移送サービス信州」は解散した。 -
味工房でおばちゃん味噌の天地返し
南箕輪村の味工房で20日、「おばちゃん味噌」の天地返しがあった。大豆班の女性5人が、昨年11月に漬け込んだ2500キロの味噌を大豆をすり潰す機械にかけ、再びおけの中へと漬け込んだ。
天地返しは例年、「土用の丑」が済み、時間的余裕が生まれるころに行ってきたが、今年は施設が休みとなった20、21日に実施。天地返しは、味をなじませて均等にするために行う作業だが、味工房では、大豆をすり潰す機械に再度かけることが特徴。麹(こうじ)がつぶれて滑らかになり、味もまろやかな味になるという。
味工房やあじーななどで販売し始めて5年目となるが、味の評判も良く、その年の味噌は、毎年完売になるという。
今回仕込んだ味噌は、今年の11月ころから販売し始める。
700キロ500円。1キロ700円。量り売りもしている。 -
南箕輪のハーモニカクラブ演奏楽しむ
伊那市美篶の老人保健施設「すずたけ」で20日、敬老のお祝いがあり、南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」が演奏した=写真。利用者らは音色に合わせ歌ったり、手拍子などをして楽しんだ。
地域貢献活動として地元の福祉施設で演奏会を開く同クラブにとって、村外施設からの依頼は初めて。利用者らが見つめるなか、「故郷」「荒城の月」など7曲をメンバー9人が合奏、独奏で披露した。
「皆さんに会ってハーモニカの演奏が出来ることを楽しみにしてきた」とのあいさつで演奏開始。歌詞を張り出し、それぞれの曲に観客も一緒に歌で参加できるような工夫もあり、会場には元気に歌う利用者の笑顔が広がった。
「ポコリットみなみみのわ」は公民館事業「初心者ハーモニカ教室」を修了した有志で04年4月に発足。現在は会員16人がいて、村の文化祭、福祉施設などで演奏活動を展開している。 -
10月に産業立地推進室を設置
伊那市は10月1日、産業振興部に産業立地推進室を新設する。雇用の創出や安定した税収を確保する。
04年9月、産業振興部商工観光課内に産業立地係を設けたが、職員体制を充実させ、さらに企業誘致などを推進する。
職員体制は、課長級に当たる室長1人を含めて4人。現行より1人増員となる。
産業立地は本年度予算の3本柱の一つ。10月1日付の人事異動に合わせて設ける。 -
柳沢地区の災害査定に向けた現地調査に信大生が協力
伊那市は19日、7月豪雨により土石流被害があった柳沢地区で、農地復旧に向けた現地調査を開始した。信州大学農学部農業工学研究室の学生がともに参加し、田んぼに堆積した土砂の量などを測定した=写真。
市は、同地区の農地復旧を国の災害復旧事業として申請することを予定しているが、申請には、被害ほ場が必要とする土砂排出量などを具体的に示した査定設計書を作成しなければならない。そんな折、農村計画や農業土木などを専門とする農業工学研究室から、調査への協力申し出があり、専門的知識を持った学生たちの力を借りることとなった。
この日の作業に参加した4人は、職員とともに査定設計書に添付する被災現場の写真撮影などに協力。22日までの間、1日3縲・人が交代で市職員と作業に参加する。
市は、柳沢地区での災害復旧費用に約1億円を見込んでおり、12月ころから復旧工事に着手することを予定している。年度内に作業を完了させ、来年の作付けへの影響がないよう努める。 -
中高生1泊2日の生活でリーダーシップ養う
ジュニアリーダー養成講座「半熟のつどい」の野外体験活動が17、18日、伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家であった。中高生らが小学生と一緒に自然の中でキャンプファイヤーやネイチャーゲームなどをして楽しんだ。NPO法人自然学校「ふる里あったかとお」(丸山宏一代表)主催。
市内の中高生を対象に、ボランティア活動を通じてリーダーシップを養う講座で、本年3回目。西箕輪中学校、伊那北高校から受講生4人が参加し、高遠小学校の児童9人らと1泊2日の活動を展開した。
初日の野外炊飯では2班に分かれ、それぞれにジュニアリーダー2人がついてカレーライスを調理。手順に困っている児童がいれば、優しく助言するなどして統率を取っていた。食事中の子どもたちからは「楽しいから4泊5日で泊まっていきたいな」などの声が聞かれた。
西箕輪中の上島大輝君(13)は「新しい発見を見つけるために参加した。同じ目線になって小学生らと仲良くないたい」と感想。伊那北高の渋谷侑加さん(16)は「皆で楽しんでもらうことが自分も楽しい」と積極的に参加者と会話を楽しんでいた。 -
老若男女延べ410人で熱戦 知事杯争奪卓球大会
第55回知事杯争奪卓球大会(上伊那卓球連盟主催)が18日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であり、地元を中心に県内から延べ約410人が集まり熱戦を繰り広げた。
県卓球連盟所属の小学生から50代の選手までが参加。男女別のシングルス、ダブルスのトーナメント戦で、それぞれが腕を競い合った=写真。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス(1)森岡大樹(下條中学校)(2)井岡雅彦(岡谷市役所)(3)鎮西直人(鎌田クラブ)松下浩之(飯田クラブ)
▽ダブルス(1)鎮西直人・滝沢健太(鎌田クラブ)(2)鈴木駿・内山大輔(松商学園高校)(3)中島悠希・中原直哉(鎌田クラブ)實原洋幸・塩澤大樹(下伊那農業高校)
【女子】
▽シングルス(1)望月可奈子(松商学園高校)(2)小林奈津美(同)(3)千村淳子(駒ヶ根クラブ)畠山裕圭(飯田女子高校)
▽ダブルス(1)望月可奈子・小林奈津美(松商学園高校)(2)川上紗也加・木下美咲(飯田女子高校)(3)養田真実・村澤亜紀(伊那西高校)畠山裕圭・土屋明日香(松商学園高校) -
「伊那市の歌」を新市の市歌に制定することを求める陳情
伊那市議会総務委員会が19日開かれ、旧伊那市の市歌「伊那市の歌」を新市の歌に制定することを求める陳情(伊那市音楽協会提出)を趣旨採択とした。「伊那市の歌を十分周知し、理解を深めた上で、有識者による第3者機関で慎重審議して決定する」と意見を付けた。
6月定例会で継続審査となり、8月下旬に有識者など5人から意見を聞いた。
委員から「有識者による委員会を設置する。高遠町・長谷の市民の理解を得る条件付きで趣旨採択」とする一方「新設合併である。旧伊那市の歌を市歌にするのは、せん越極まりないという感情を持つ」と不採択の意見も出た。
採決の結果、賛成多数で趣旨採択とした。
陳情書は、伊那谷の自然の美しさ、そこに住む人たちの気高さを市内外に発信できると確信していると記される。
そのほか「高校改革プラン実施計画で地域の合意のない部分を撤回し、学校現場に十分検討期間を保障できない平成19年度実施を見送ることを求める意見書の提出」「非核平和都市宣言に関する決議について」「集配局の廃止再編計画に反対する意見書の提出について」など陳情はそれぞれ採択した。 -
市議会総務委 風力発電事業計画の陳情は継続審査
伊那市議会総務委員会が19日開かれ、市民団体など5団体から出された入笠山・鹿嶺高原周辺の風力発電事業の陳情を継続審査とした。
陳情は、6月定例会の継続審査分を含め「中止」「推進」の立場から、それぞれ提出されている。
委員から「委員会だけで審議できるものではない。市全体にかかわる問題。先進地を視察研修し、判断したい」と継続審査を求める意見があり、全会一致で決まった。
先進地視察は10月下旬を予定。高地に建設された風力発電を考えているという。
陳情の提出は、風力発電の建設工事に伴う山岳地域の環境変化、南アルプスの景観破壊を懸念して中止を求める「三峰川みらい会議」(織井秀夫代表)、「伊那山仲間」(丸山正一会長ほか13人)。「地域振興につながる」と推進する「風力発電を推進する会」(中村英代表)「住める非持山づくり発起人会」(北原裕代表)で、事業を計画している三峰川電力も「地球温暖化防止の有効手段」と事業化に対して協力を求めている。 -
みはらしの湯で敬老の日企画
お年寄りに孫との時間を過ごしてもらおう竏窒ニ18日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、敬老の日にちなんだ入浴サービスを企画した。多数の家族連れがおじいさん、おばあさんとともに訪れ、憩いのひと時を過ごしながら祖父母孝行をした。
今回みはらしの湯では、子どもたちに一緒に来場した祖父母の背中を流してもらうことを条件に、その子どもの入浴料を無料にするというサービスを企画。核家族化が進む中、子どもたちと祖父母が一緒に入浴する機会も少なくなっており、敬老の日を機に、こうした触れ合いを楽しんでもらおうという試みで、この日ばかりはと竏窒ニ、小さな子どもたちが祖父母にやり方を教わりながら、一生懸命に背中を流す姿も見られた。
そのほかにも、70歳以上の来場者の先着100人には記念品を贈呈。愛知県春日井市から訪れた81歳の女性は、一緒に訪れた息子夫妻と記念品を受け取り、笑顔を見せていた=写真。 -
自慢の歌声で伊那と木曽が交流
伊那市のカラオケ教室「歌謡アカデミー」(今井ひろし主宰)は17日、伊那市駅前ビルいなっせで、「伊那路・木曽路カラオケ交流大会」を開いた。会場には約80人の観客が集まり、出演者約40人が歌などを披露した=写真。
権兵衛トンネル開通を記念した上伊那と木曽の愛好者の交流を目的とした初企画。それぞれが日ごろの練習の成果を発揮する計40プログラムの演歌を歌い上げた。
呼び掛けに応じて木曽からは3人が出演、上伊那の愛好者とデュエットを熱唱。関係者は「木曽としても、これをきっかけに交流を深めていきたい」と積極的な意見が聞かれた。
出演者たちは豪華な衣装に身を包み、演歌歌手の石川さゆり、天童よしみ、鳥羽一郎などの曲で自慢の歌声を会場に響かせた。観客からは大きな拍手がわいていた。 -
いなっせで仲間とともにファインアート写真展
伊那市境東の「キタハラカメラ」を利用する、上伊那の写真家や愛好者の作品が集まる「コンセプチュアルアート&ファインアート写真展」は24日まで、市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている=写真。
写真家の山村晃弘さん(53)=同市荒井区=が「よくある風景写真ではない展示会を」と仲間7人に呼び掛け、初めて企画した展示。それぞれ5縲・0点の力作、合計約100点を並べている。
作品は中国の街並みや、セネガル人の女性、子ども、老人のポートレート、猫の暮らしに目を向けた写真などを出品。「伊那谷レベルの高い写真家の作品が集まった見ごたえある展示」(山村さん)。
コスモス、アジサイ、ツユクサなどの接写の写真は、花それぞれの色を鮮やかに写し出していて、会場を華やかにしている。作者は「接写をやると、普段とは違った見方で花を見ることができておもしろい」と話していた。 -
サンハート美和で長寿のお祝い
伊那市長谷の特別養護老人ホーム「サンハート美和」(西村美里施設長)で17日、長寿のお祝い会があった。利用者やその保護者など約100人が集まり、愛好者による太鼓の演奏などを楽しんだ。
施設では百歳以上の7人、白寿(99歳)3人、米寿(88歳)7人の計17人に記念品を贈呈。入所者の中で職員の手伝いをしてくれたボランティア協力者21人に対しては感謝状を送った。
太鼓演奏は同市富県の「丹生山太鼓」のメンバー6人が、秩父の「屋台はやし」などの3曲を披露。元気に暮してほしいとの願いを込めた、力強く、リズミカルな音色を会場に響かせ観客を喜ばせた。
西村施設長や丹生山太鼓の関係者は「これからも元気に長生きを」とあいさつで呼び掛けた。
この日は保護者らも多く駆け付け、各家族ごとでも長寿を祝う姿が施設内で見られた。 -
小中学生「トスカ」出演へ
10月19日公演のハンガリー国立歌劇場オペラ「トスカ」(県伊那文化会館など主催)に出演する、上伊那を中心とした小中学生で結成した合唱団の練習に熱が入ってきている。
地元の子どもたちに本格オペラ劇場との共演を楽しんでもらうための初企画。8月に募集したところ、上伊那、飯田市、高森町から小学2縲恍・w1年の17人(男5・女12)が集まり、9月上旬から練習に励んでいる。
「トスカ」はプッチーニ作曲の歌劇で、1800年のローマを舞台に繰り広げる男女の愛と死のドラマ。合唱団は全3幕中、第1幕に2度登場し、「聖歌隊」として、ナポレオンに勝利した歓喜の歌をイタリア、ラテン語で歌う。
指導する県少年少女合唱連盟理事長の三澤照男さん(63)=駒ヶ根市=は「第1幕は一番華やかになるので表現力が試される」とし、笑う練習も熱血指導。最初は緊張していた団員たちも日に日に、顔に表情が出てきたという。
ハンガリー国立歌劇場オペラ「トスカ」は県伊那文化会館で午後6時30分開演。チケットの問い合わせは、同文化会館(TEL73・8822)へ。 -
伊那市民吹奏楽団有志が金管アンサンブル
伊那市民吹奏楽団有志による「金管アンサンブルの夕べ」が16日夜、伊那市生涯学習センターであった。元NHK交響楽団首席トランペット奏者北村源三さんを特別ゲストに迎え、一緒に演奏を楽しんだ。
「金管竏秩vは不定期で開いているが、今回は市内の元N響メンバーを通じ、北村さんの出演が決まったことから日程を組んだ。
北村さんとの共演は初めてで、団員の金管奏者約30人は演奏曲目のうち「トランペット吹きの子守唄(うた)」など4曲を一緒に演奏。一曲ごとに、観客から温かい拍手が送られた。
曲の合間には、トランペットなど楽器や曲目の紹介もあった。
市民吹奏楽団の定期演奏会は10月に予定している。 -
「敬老の日」市長ら高齢者宅訪問し長寿祝う
伊那市は「敬老の日」の18日、市内在住の99歳(白寿)以上の高齢者宅を訪問して長寿を祝った。
年度内に105歳となる最高齢者、長谷の小松はるのさん=杉島出身=のもとには小坂樫男市長が訪問。「日本一を目指して、達者で長生きを」と声をかけ、花束などを手渡した。
また、富県出身の画家で、全日本肖像美術協会副会長の三浦輝峰さんから、最高齢者の肖像画を揮ごうしたいと申し出があり、知人である高遠町弘妙寺の田中勲雄住職による仲介で、小松さんの肖像画が贈られた。
小松さんは8年前に特別養護老人ホーム「サンハート美和」に入所。耳は遠いが、歩行器を押して歩いたり、身の回りのことはほぼ自分でこなすという。食事もよく食べ、煮物や漬物のほか、甘いものが好物。長寿の秘訣は「ぜい沢をしないこと」。
市内の99歳は21人(男3、女18)、100歳は女性8人、101歳以上は23人(男6人、女17人)。 -
秋の味覚を味わう会
蜂の子料理をはじめとする秋の味覚が並ぶ伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長)の「秋の味覚を味わう会」が18日夜、内の萱公民館であった。関係者や地元住民など約30人が集まり、めったに口にできない珍味や季節の味を楽しんだ=写真。
小黒川キャンプ場の管理所に蜂の巣ができたことをきっかけとして始まった会で7年目。今年は、春先の天候不順などが影響して、例年に無くクロスズメバチをはじめ、アカバチ、アシナガバチなどのハチの巣が不作が指摘されており、会の開催も危ぶまれていたが、会員らの尽力があり、開催を実現。提供者の中には、一人で90個の巣を確保した人もいた。
今年は、蜂の子のつくだ煮や成虫の唐揚げ、地域の郷土料理コブナのつくだ煮、しし鍋などに加え、なかなか食べられないドジョウの唐揚げ、シカ肉を使った「もみじ丼」、なども並んだ。
参加者は、酒とともにさまざまに味付けされた蜂料理を楽しみながら会話の花を咲かせていた。 -
かんてんぱぱで井波彫刻の作家3人による作品展
富山県南砺市井波で引き継がれている「井波彫刻」を、現代に伝える3人の職人による「木彫展竏猪リ彫りの詩竏秩vが18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。仏像彫刻からオリジナル作品まで約25点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
井波彫刻は、戦国時代に焼失した浄土真宗大谷派井波別院瑞泉寺の再建に関わった京都本願寺の御用彫刻師・前川三四郎の技術に端を発する。現在も師弟制度のもと、その技術が継承されており、作品を出展する杉本英樹さん、半井淳士さん、関・ス雲さんは、井波でともに修行時代を過ごした同志。今回は、駒ヶ根市出身の杉本さんの地元ということで、かんてんぱぱホールでの展示会が実現した。
一人の職人がすべての工程を手掛ける井波彫刻は、職人それぞれの思いまでも表現し、木の素材が生かされている。今回は、一般の人にも親しんでもらえるよう、動物から仏像まで、さまざまな作品をそろえた。
出展者の一人、関さんは「海外の彫刻金との違いを見てもらい、温かさや良さを感じる心を取り戻してもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
信大で防災における住民・行政・研究者のかかわりを考える公開シンポジウム、30日に
信州大学農学部山岳科総合研究所は、災害時における住民、行政、研究者のかかわりについて考える公開防災シンポジウム「平成18年豪雨土石流災害の検証と地域防災を目指して」を、30日に開く。
各地に深刻な被害をもたらした7月豪雨は上伊那地区に、土石流の発生、川の増水による破堤など、甚大な被害を与え、多くの住民に避難勧告・指示が発令される事態を招いた。
同研究所は、住民、行政、研究者は、それぞれの立場からこの災害と係わってきたが、その実態を改めて検証し、住民がなすべき災害時の対応や行政、研究者の役割、連携についてを考えるため、今回のシンポジウムを企画した。
当日は、治山工学などを専門とする北原曜教授が、上伊那の土石流災害について基調報告を行うほか、市町村職員や地区代表、消防関係者などが、当時の現場状況を報告する。また、パネルディスカッションによる意見交換も行う。
場所は農学部30番講義室で、午後1時半縲恁゚後3時40分。
問い合わせは、信大農学部農村計画研究室(TEL77・1537)内川さんへ。 -
雨にも負けず…小学校運動会
伊那市、箕輪町、南箕輪村の21小学校で16日、運動会があった。児童たちは毎日の練習を重ねてきた競技やダンスなどの種目を披露。悪天候に悩まされプログラムを一部変更する学校もあったが、友達や保護者らの応援を受けて、元気いっぱい走り回った。
伊那小学校(北原和俊校長、756人)は、全校児童を4チームに分けた対抗戦。全校参加の大玉送りやリレー、棒倒し、組体操など全26種目で「スポーツの秋」を満喫した。
2学年ごとの合同綱引きでは、それぞれ4チームがトーナメント戦。「せーの!」の掛け声と共に縄を全力で引き合う児童、中には勢い余って尻もちをつく姿もあり、周囲を和ませていた。
来入児による「まわれ、まわれ、かざぐるま!」では、園児たちがはじける笑顔で校庭を走り回った。北原校長は「元気な姿を見て、来年皆と仲良くなれることを確信した。入学するのを首を長くして待ってる」と呼び掛けていた。 -
高遠高校・英語クラブ ALTと留学生の歓迎会開く
伊那市の高遠高校の英語クラブ(魚谷沙央里部長)は14日夕、同校のALT(英語指導助手)と短期留学中の学生の2人のために歓迎会を開いた。ALTの出身国の家庭料理をつくり、皆で国際交流の和を広げた=写真。
歓迎を受けたのは7月に赴任した南アフリカ出身のALT、ニール・マルガンさん(34)と、9月上旬から2週間の日程で留学しているタイのプラチャクル・シャマイポンさん(17)の2人。
この日は、部員やクラブ顧問の中西温子教諭ら約15人集まり、マルガンさんの母親のレシピでアフリカの家庭料理「ミルクタルト」を調理。小麦粉、バター、卵などを混ぜて焼くといった簡単な料理だが、手順などを聞くのはすべて英語で会話が進んだ。
生徒たちは中西教諭の手助けをもらいながら積極的に質問するなどして交流。マルガンさんにでき上がった料理の味を聞くと「家に帰った気分になる」と笑顔を生徒たちに見せていた。
シャマイポンさんは「制服のスカートの丈や、箸を使う文化に最初は驚いたが、皆が親切に接してくれてうれしい」と感想。魚谷部長は「歓迎会をきっかけに英語や異国文化についてふれあう機会にしたい」と話していた。