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三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
大根足ダイコンを収穫
伊那市西箕輪の鷲見皓平さん宅で、両足のそろった大根足ダイコンが採れた。
人の腰から下の部分のような形をしたダイコンは、28日に妻の喜美子さんが収穫。ヘタの部分は直径約15センチ、長さ40センチほどと、かなり大ぶりで、ちょっと変わったダイコンの収穫を喜んだ。
収穫してしばらくは2本足がそろっていたが、その日の夕食で家族が1本の足を食べてしまったため、片足はひざ下を失ってしまったが、もう一方の“大根足”は健在。
鷲見さんは「こんなダイコンは初めて。作ろうと思って作れるものでもないので、土の関係などがあるのでは」と話していた。 -
みはらしファームの夕涼み市、カブトムシ狩り好評
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで29日、「風もさわやか夕涼み市」が開かれた。今年初めての企画、「カブトムシ牧場」は開場前に整理券60枚がでるほど好評で、夏休みを迎えた親子連れなどが、カブトムシ採集を体験した。
カブトムシ牧場は、みはらしファーム内で採れたカブトムシの成虫を放った小さなスペースで、来場者に1匹100円で採集体験を提供。300匹以上の余裕があったが、多くの人が集ったため、採集数を制限した。普段虫に、あまり触れることのない子どもたちは、ちょっと戸惑いながら木や土にいるカブトムシを採集した。笑顔を見せていた。
そのほかにも、ヨーヨー釣り、五平もちの屋台など、夏祭り定番の屋台に加え、みはらしファームで扱う農産物やパン、工芸品を使った夏祭り屋台も登場し、来場者を楽しませていた。
祭りは30日も開催する。午後5時縲恁゚後7時。 -
伊那公園に健康歩道が完成
伊那市の伊那公園芝生広場に、足裏を刺激する「健康歩道」が完成した。29日に歩き始め式を開き、一般開放。市民の健康づくりにつなげる。
式には中央区役員、伊那公園桜愛護会員約40人が出席。
神事に続き、毛利次男区長は「健康のため、大いに利用してほしい」と呼びかけた。
そのあと、参加者は健康歩道を歩いた。「痛い、痛い」と言いながら「歩き終わったあとに、足裏からぽかぽかしてくる」と話していた。
健康歩道は幅1・5メートル、長さ1周50メートル。工事費は256万円(宝くじ補助金含む)。
約3万個の石を大きさによって使い分け、足裏への刺激を変えた5つのゾーンを設けた。足裏を指圧することで、血液の循環がよくなるという。だれでも自由に使うことができる。
健康歩道の建設は、文化交流のあった台湾省南投県魚池郷の高齢者グループ一行を訪ねた際、寺院で見かけたことがきっかけ。工事中、桜愛護会員も石を敷き詰める作業に当たった。 -
橋上のイベント「どんぴちゃ祭り」が中止
梅雨前線の影響で、各地域の夏祭りが中止になる中、9月2日に予定していた伊那市の「第17回どんぴちゃ祭り」も中止になった。開催場所となる殿島橋の橋脚が沈下したためで、28日夜の第2回実行委員会で決めた。
天竜川にかかる殿島橋(歩行者専用)は延長約210メートル。梅雨前線の影響で、橋脚が沈下し、通行できない状況にある。
橋上でのイベントは全国的に珍しく、例年、東・西春近の綱引き陣取り合戦や花火大会などを展開している。
商工会関係者、地元区長らで構成する実行委員から「やはり橋の上でないと意味がない」と意見があり、場所の変更はせず、中止とした。天竜川の中州で打ち上げている花火は、殿島橋から道具を運び込んでいるが、橋が使えないため、取りやめた。
中止に伴い、東・西春近の地元企業約240社(05年実績)から募った寄付金は、すべて返却。正副会長、事務局が手分けをし、地元の理事と一緒に寄付者を回る。
今後、橋の早期架け替えについて市を通じて伊那建設事務所に要望。商工会の合併などを控えているが、伝統ある祭りを続けていきたいと意向を確認した。
殿島橋の橋脚2基とその上部約60メートルは30日までに撤去される。 -
水森亜土さん作品展 ベル伊那・1日まで
歌手、女優、イラストレーターとして活躍する水森亜土氏の作品展は8月1日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。油絵を中心に版画水彩など、計58点を展示販売している。
独特の感性で描いた作品は、ジャズ音楽などを題材に表現。ジャズシンガーを描いた「Hey Fm baby」や、可愛らしい少女を描いた「Hey taxi!」「マスカレード」などがある。
額縁はすべて本人が指定したオリジナル。赤、青、黄色などのパステル色が、作品のよさを引き出している。
関係者は「亜土さんが最盛期のころの年代から、園児などの低年齢層まで人気がある。楽しめる絵がたくさんそろっている」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
吹奏楽コンクール中学生の部 上伊那9校・県大会へ
第46回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が29日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールで開かれ、県大会出場校が決まった=写真。県、県教育委員会などの主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門に、諏訪、上伊那地域から計27校が出場。高校、中学校教諭ら5人が、演奏技術や表現力などを審査した。
生徒らは歌劇やバレエ音楽などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮し、息のあった演奏を披露。ほぼ満員となった観客席では、保護者らが澄んだ響きに耳を傾けた。
県大会にはA編成から上位10校、B編成から上位3校が出場。8月8竏・0日、長野県民文化会館(長野市)で大会がある。
出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=箕輪(金賞)伊那(金賞)春富(金賞)赤穂(金賞)飯島(金賞)辰野(銀賞)宮田(銀賞)中川(銀賞)
▽B編成=高遠(金賞) -
はなまる地域探検隊・木曽を訪問
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は29日、学習の場を木曽へ移して活動展開した。権兵衛トンネルを抜け、木曽町ある天体観測所や考古資料館などを見学。隊員たちは他地域で経験する初めての体験に胸を踊らせた。
児童、生徒計80人が夏休みを利用して集まり、マイクロバスで木曽へ向かった。探検隊は3年前、工事中のトンネルを見ているため、子どもたちは今回の木曽訪問に格別の思いで参加した。
東京大学木曽観測所では、口径105センチシュミット望遠鏡を見た。観測所関係者が望遠鏡について説明、星を追うデモンストレーションを披露。子どもたちは目を輝かせ、メモを取りながら、熱心に話を聞いた。
関係者によると同望遠鏡は、広い視野でボケの無い像が撮影可能、世界でも4番目の大きさの口径。小沢昌弘君(伊那東小4年)は「落ちてきそう」と、そのサイズに驚いた様子だった。
そのほか、観測所の近くにある名古屋大学の太陽風を観測する電波望遠鏡や、開田高原でのびのびと木曽馬が暮す「木曽馬の里」なども見学し、見聞を広げた。 -
「伊那おやじの会」料理づくりに挑戦
中高年男性の居場所づくりを目的に本年度から始まった、伊那公民館の講座「伊那おやじの会」は28日、2回目の講座として料理教室を開いた。エプロン姿の男性ら28人が、馴れない手つきで調理に挑戦した。
受講者は市内在住の60竏・0歳代の仲間づくりを目的に集まる男性たち。6月の開講式で3月までの全10回の年間計画を決めた際、要望が最も多かった「料理教室」を早速、実施することになった。
同市食生活改善推進協議会の地区グループ「かやの会」の3人を講師に招き、鳥肉のみそ炒め、ほうれん草のきのこ和えなど4品を調理。家庭ではほとんど料理をしないメンバーは、配布したレシピとにらめっこしながら取り組んだ。
「それは何切り?」などと、参加者らは講師の包丁さばきに興味津々、積極的に質問して料理を学ぼうと取り組んだ。西町の男性(71)は「男でも料理の一つくらいはできないと」とし、出来上がった品に舌鼓を打っていた。
次回の講座ではマレットゴルフ交流会を開く予定となっている。 -
ブラジル籍男 信号無視で逮捕
伊那署は28日午前3時31分、道路交通法違反の疑いで、住所不定のブラジル籍の無職、アンデルソン・ワーグナー・ニシムラ・ベナンシオ容疑者(24)を逮捕した。
調べによると、アンデルソン容疑者は同3時25分ごろ、伊那市荒井区の川北町信号機交差点で、原動機付き自転車を運転中、信号無視をした疑い。パトロール中の警察官が現行犯逮捕した。 -
【記者室】伊那市伊那部、駒ケ根市赤穂…
伊那市伊那部○番地、駒ケ根市赤穂○番地、箕輪町中箕輪○番地…。目指す場所がどの辺りなのか、これじゃ全然分からない竏窒ニいう経験をお持ちの方は多いのではないだろうか▼取材で訪ねる家を探すのにえらく時間がかかってしまうことが筆者にもよくある。事件などの場合には一刻も早く現地に急行しなければならないのに、血眼になって住宅地図をにらみつけ、しらみつぶしに探してみても一向に見つからない。誰か何とかしてくれないものか▼それにしても人間の住む場所を表すのが数字というのは何とも味気ない。対して錦町、水神町、辰見町などはそれぞれに味わい深い趣きがある。歴史や由来を想像させるそんな地名を後世に大切に残していきたいものだ。(白鳥記者)
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伊那観光協会総会 支部としての正副会長を改選
伊那観光協会の総会が28日、伊那市役所であった。旧3市町村の各観光協会を一本化し、本年度中は合併組織の支部として活動するための正副会長の改選のほか、06年度事業計画など5議案を原案通り可決、承認した。
正副会長の改選は、会長に向山公人氏(伊那ケーブルテレビ)、副会長に藤沢秀敬氏(旅客自動車組合)、有賀正喜氏(みはらしファーム)を選出。任期(2年)途中の改選のため、本年度末までの任期とした。
一本化した組織「伊那市観光協会」の設立総会は8月で、本年度中は組織固めに取り組み、07年度から実質的始動する予定。06年度中は、各協会が支部組織の位置付けで主体的活動を展開するため、統括的立場の前会長・小坂市長の再任ではない正副会長の改選となった。
事業計画は前年から取り組む、羽広道(西箕輪)の丁石の整備を11月までに完了し、披露する竏窒ネどを盛り込んだ。 -
春の高校駅伝コースを変更
春の高校伊那駅伝実行委員会の総会が28日、伊那市内であった。広域農道を中心としたコースから、2つのアルプスを結ぶコースに変更する案を了承。役員改選で委員長に小坂市長を再任した。
総会には長野陸上競技協会、県高校体育連盟、伊那市など委員30人が出席。
新コースの説明を受けた委員から、異議は出なかった。
8月中に計測を済ませ、10月下旬ごろに招待校を訪問。出場依頼に加え、新コースについて説明する。
また、出場選手の安全を確保するため、コース沿線の住民や近隣市町村へ周知し、例年より早めの準備を進めていく。
陸上競技場を発着点とする新コースは、男子が伊那西部広域農道竏柱ァ道南箕輪沢渡線竏忠w前再開発ビル「いなっせ」前竏注蒼ケ153号竏虫s役所竏茶iイスロード竏虫O峰川橋竏谷A上伊那東部支所(高遠町)を折り返す42・195キロ。当初、第1中継所は「いなっせ」前だったが、1区間の距離が短いことから、伊那北地域活性化センター「きたっせ」に変更した。
女子は「きたっせ」を回り、広域農道の山本交差点を南へ向かって西春近柳沢から戻る21・0975キロ。
コース変更は数年前から出ており、来年、男子が30回記念大会を迎えることから、市街地を通り、一層の盛り上がりを竏窒ニ幹事会で検討していた。
小坂市長は「30回の記念にふさわしい大会にしたい」と協力を求めた。 -
推奨みやげ品の登録証授与式
伊那観光協会は28日、市役所で推奨みやげ品の登録証授与式を開いた。新たに「ローメンまん」など4品が加わり、イベントなどで積極的にPRする。
認定品は、伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」「ソースかつ丼まん」「ソースかつ丼のたれ」(以上シャトレ)、権兵衛峠にちなんだ俵型のもなか「権兵衛米の道」(菊香堂)の4品。3月の審査で「伊那名物を使った商品で、ボリューム感がある」「権兵衛トンネル開通を記念した商品」などの理由から認定を受けた。有効期間は08年3月末。
有賀正喜審査委員長は登録証を一人ひとりに手渡し、観光を支えるみやげ品の販売促進に期待。
シャトレの黒河内直明さんは「伊那や信州の名物を使った商品を広めていけるように努力したい」、菊香堂の赤羽政治社長も「みやげ品から伊那市をアピールしたい」とそれぞれ述べた。 -
矢澤衣裳、秋冬新作ブライダル衣裳展
伊那市青木町の矢澤衣裳は28日から、06年秋・冬新作ブライダル衣装展を開いている。
年に2回、新作の発表される時期に合わせて開く衣装展で、幅広い人の好みに対応できるよう、新作だけでなく、さまざまな衣装を集めた。
秋冬に向け、落ち着いた濃い色のドレスなどが出てきているが、白色や明るい色身のドレスの人気も根強い。
最近では2通りの着方を楽しめる2WAYタイプやフリーサイズ対応のドレスが増えてきているという。
和装もドレスと同数程度そろっており、昔から婚礼の本衣装とされてきた「引き振袖」も、さまざまな作品がそろっている。
担当者は「予約にはまだ空きがあるので、興味がある人はぜひ連絡をしてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後6時半(8月5、6日は午後4時)。予約優先。8月7日まで(8月1日は休業)。
問い合わせは矢澤衣裳(TEL72・2675)へ。 -
どうぞのいす、もくれんの家で紙芝居や演劇を披露
伊那市西町の福祉事業所「どうぞのいす」は28日、地域のお年寄りに紙芝居や小話を聞いてもらおうと、狐島の宅幼老所「もくれんの家」と訪れた。どうぞのいすとして地域に貢献したいという思いと、障害者が社会の中で自立的に働いていくための取り組み。今後は、伊那小学校の学童クラブなども訪れることを予定しており、要望があれば各地区へ出向いていきたいとしている。
どうぞのいすは、障害者がいきいきと働き、しっかりとした収入を確保できる職場を目指している福祉事業所。ハンディがあっても個人の持ち味を生かした取り組みを職業につなげていきたいと、同事業所を定期的に手伝う山岸峰司さん(19)は、6月末から小話を練習してきた。
山岸さんは、テレビ番組「笑点」の登場人物を真似たり、だじゃれを交えた小話を披露。外部の人に披露するのは初めてで、緊張した様子だったが、お年寄りたちも、山岸さん独特の世界を楽しみながら温かく見守った。
マネージャーの古畑愛さんは「人を幸せにしていると感じられることは本人たちにとっても良い影響を与える。地道にできることからやっていきたい」と話していた。
また、紙芝居披露もあり、お年寄りは懐かしそうに楽しんでいた。 -
伊那市災害ボランティアセンターの終了
伊那市社会福祉協議会は25日、今回の大雨による被災地支援のために設置した災害ボランティアセンターを終了した。
被災地からのニーズを受けてボランティアを配置する予定だったが、調査の結果、今回は被災者からの要望がなかった。
今後、被災地からのニーズがあった場合、通常のボランティアセンター業務として対応したいとしている。 -
KOA取締役会
KOA(本社・伊那市)は27日、取締役会を開き、自己株式を買い受けることを決議した。
経営環境の変化に即応できる機動的な資本政策の遂行のため。普通株式で、株式総数は50万株(上限)。株式の取得価額の総額は7億円。期間は06年7月31日縲・7年3月20日。 -
かんてんぱぱでぱぱ菜農園本格始動
団塊の世代が退職を迎える07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地解消、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同社は、1年の準備期間を経て06年5月から実質的にスタートした。現在はの社員は定年退職者2人と伊那食品工業社員など5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、施行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模拡大も考えるとしている。 -
絵画サークル「イーゼル会」作品展
女性プラザ伊那の絵画サークル「イーゼル会」の展示会は8月4日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。色彩豊かな力作の数々が会場に彩りを与えている。
会員8人に加えて、講師の白日会会員・奥村憲さんらが、一人3点ずつの計27点の水彩画、パステル画などを出品。花や風景を題材に「よく見て、自分なりの素直さで表現」(奥村さん)された作品展となっている。
イーゼル会は活動を始めて4年のサークル。現在8人の40縲・0歳代の市内在住の女性が、月2回の教室で静物画を中心に学んでいる。同ギャラリーでの展示は3回目を迎える。
作品は収穫期の金色の麦畑、新緑が青空に映える立木、道端に咲く数本のサクラなどを描いている。中には木曽谷の奈良井宿などの風景画7枚を、1枚の額の中に納めた「権兵衛トンネル開通」とした水彩画もある。
奥村さんは「技術的には、まだまだ未熟な点が多いが、ぜひ来場を」と呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
みはらしファームにカブトムシ牧場
カブトムシ牧場で天然のカブトムシを採集してみませんか竏秩B伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームはこのほど、園内に「カブトムシ牧場」をつくった。樹木の生えた空間、約40平方メートルをネットで区切った空間になっており、数十匹のカブトムシが放たれている。現在は約300匹の幼虫が続々と成虫になり始めており、1匹100円で採集体験ができるように開放していく。
今年みはらしファームでは、ブルーベリー園で肥料として使っているウッドチップに大量のカブトムシの幼虫が発生。数カ所に積んであるウッドチップの山には、それぞれ約200匹の幼虫がおり、5月下旬、それを同園で採集し、成虫になるまで育ててきた。
一部は、松本市であった夢街道フェスタなどで販売。2日で200匹が完売となる好評ぶりだったという。
カブトムシ採り体験は、29、30日にみはらしファームで開く夕涼み市から開始し、その後もカブトムシがいなくなるまで体験できる。
担当者は「生きのいい天然のカブトムシなのでぜひ」と多くの来場を呼びかけている。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那商工会議所が永年勤続優良社員表彰式
伊那商工会議所の永年勤続優良社員表彰式が25日、伊那商工会館であった。35年勤続者をはじめとする19人を表彰した。
昨年まで5年勤続ごとに表彰していたが、雇用労働委員会で表彰時期や表彰年数などを検討。30年勤続まで10年単位、それ以降は5年単位で表彰することにし、議員総会と合わせて開いた。
向山公人会頭は、表彰者一人ひとりに表彰状と記念品を手渡し「中小企業の元気が地方経済の景気回復を取り戻す。企業にとって豊かな経験と熟練した技術を持った皆さんはなくてはならない存在」と活躍に期待した。
そのあと、35年勤続の小阪東洋さんが「与えられた仕事に打ち込むことが、産業の発展、家庭の幸せをもたらすものと思う。これからも研さんを積むことを約束する」と述べた。
表彰されたのは次の皆さん(敬称略)。
▽勤続年数35年=向山静夫(利久電器)小阪東洋(三洋グラビア)▽30年=松岡誠司(利久電器)和久田佳秀、薮原芳信、久保村厚(以上三洋グラビア)▽20年=横溝きく美、斉藤由美子(以上利久電器)伊藤悟、矢沢章(以上三洋グラビア)飯島幸男(山田新聞店)酒井稔(伊那商工会議所)▽10年=百瀬早苗(ゴトー電機)松崎まき子(テク・ミサワ)平林和博、早川宏幸(以上NCC)林丈博(NCCトーヨー住器)鶴貝護(扇屋石油)市ノ羽靖樹(伊那エンジニアリング) -
伊那まつり中止が決定
伊那まつり委員会(会長・小坂市長)は26日夜、8月の「第34回伊那まつり」を中止することに決めた。開催について賛否両論あったが、梅雨前線の影響で被災者の心情に配慮。花火などの取り扱いは、早急に検討する。
委員会には区長、商工関係、各種団体長など24人が出席。「新市が発足して初めてのまつり。災害復興の意味を兼ねて開いてほしい」と開催を望む一方「災害対策本部が解散していない。市民が一丸となって楽しめる状況にない」と意見が分かれた。延期という案もあった。
全員の意見が出尽くしたあと、正副会長に判断を一任。市内に被災者がいる、近隣で犠牲者が出ていることを理由に「中止」の結論を出した。
梅雨前線の影響で、各地域の夏祭り中止が相次ぐ中、まつり開催について最終決定する必要があるとして急きょ、委員会を開いた。
実行委員会事務局にも、参加する市民や県外者から問い合わせが数件入っていた。
中止が決まった翌日の27日は午前中から、おどり連の参加者などから数十件の電話がかかった。中止に納得したものの、残念がる声が多かったという。
まつりは8月5、6日、市街地や市役所駐車場などを会場に、市民おどり、花火大会を柱に、多彩な催し物を組んでいた。中止は34回目にして初めて。 -
KOA四半期経営成績
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は27日、07年3月期第1四半期(4縲・月)の財務・業績の概況を発表した。四半期純利益は、13億6800万円(前年同期比173・1%)だった。
世界的な景気拡大や企業収益改善による設備投資の増加で、部品需要が拡大し、売上高は前年同期に比べて20・1%、139億5300万円増加した。
利益は、原価低減の取り組みに加え、売上高が大幅に増えたことから、営業利益が16億1300万円(166・2%)、経常利益が19億7千万円(134・2%)となった。
06年9月期(06年4縲・月)の連結業績は、当期純利益を25億円と予想している。 -
南アルプス・鋸岳で女性遭難
26日午前6時50分、南アルプス鋸岳の鹿ノ窓付近でけがをしていた、京都府京都市の病院職員女性(24)を県警ヘリコプターが収容した。女性は単独で登山中、25日午後5時ごろ、同所で滑落し、左足を捻挫するけがを負っていた。
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イーナちゃんマレットゴルフクラブの市町村大会
伊那市の有志でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)は26日、イーナちゃん楯市町村大会を同市西箕輪のマレットパークはびろで開いた。近隣市町村から125人が集まり、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
市町村間の交流を目的とした、4回目を迎える大会。この日は、天候に恵まれ、マレットゴルフ日和となった。参加者の一人は「いろいろな人と一緒にマレットゴルフが楽しめてよかった」と満足顔で話した。
結果は次の通り(市町村名なしは伊那市在住者)。
▽男性 (1)宮下近夫115(2)小林岩夫118(3)清水松男119(4)小沢恒二郎(5)藤沢幸雄(箕輪町)(6)飯沢章男(7)江口友幸(8)登内保雄(9)山本知善(駒ヶ根市)(10)林茂良
▽女性 (1)白鳥栄子120(2)林清子123(3)小平貞子124(4)黒河内加奈子(5)佐々木琴代(6)網野さだ子
▽ホールインワン 小林岩夫、浅井和夫、向山崇志、松坂昭一、白鳥清幸、山崎広美 -
伊那市・手良公民館の新事業「太鼓体験講座」開講
伊那市の手良公民館の新事業「手良太鼓体験講座」が始まっている。地域活性のため、住民から集めた資金で太鼓を購入した「手良太鼓クラブ」の後継者育成などを目的とした講座。地域の小学生など5人が週1回の講座を楽しんでいる。
25日夜、公民館の近くにある手良小学校体育館で2回目の講座があった。この日は児童2人とクラブ員らの計9人が集まり、太鼓の製造・指導会社「まつり工房」(同市西春近)の出山敦生さん(24)から指導を受けた。
受講生らは前回の練習で学んだ、撥(ばち)のたたき方などを振り返り、声の出し方や隣りの太鼓へ移動しながら打つ方法を学習。全4回の講座で、曲目「夏まつり」の演奏の熟達を目指す。
小学3年生の石倉知輝君、米持咲ちゃん(ともに9歳)は「『ドン』『カッカッ』など、いろんな音が出る太鼓が好き」「指が痛くなったりするけど楽しい」などと感想。「太鼓の名人を目指して練習を頑張りたい」と、共に意気込んでいた。
手良太鼓クラブは地域活性のため、太鼓など11台を購入し、1990年に住民有志で発足したが「仕事が忙しい」などの理由で、クラブ員は年々減少。城倉宏代表は「体験して楽しさを知ってもらいたい」と地元住民の参加を呼び掛けている。
太鼓体験講座の参加などに関する問い合わせは、手良公民館(TEL72・2755)へ。 -
松倉、西高遠の避難勧告を解除
伊那市は26日、安全が確認されたため、高遠町藤沢の松倉地区(40世帯117人)、西高遠(2世帯4人)に出していた避難勧告を解除した。
県は25日までに、崩落の危険がある松倉川上流1カ所へ土石流感知センサーを設置。避難を促すためのサイレンの音が小さかったため、26日にモーター付きのサイレンを取り付けた。
25日夜、地元住民を対象に、県や市の関係者らが現場の状況、サイレンが流れた場合の避難方法などを説明した。
また、西高遠は、事業所東南斜面の土砂が崩落したが、事業所に影響はなく、26日午前中までに、斜面18立方メートルにモルタルを吹き付け、安全対策をとった。
災害対策本部は、被災の後片付け、梅雨前線の影響による被害額の集計などが残っているため、引き続いて設置している。 -
伊那食品工業、定年退職者の再雇用を目的としたぱぱ菜農園を本格始動
団塊の世代の大量退職が始まる07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地の有効利用、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同法人は、1年の準備期間を経て06年5月、実質的にスタートした。現在の従業員は定年退職者2人と伊那食品工業社員3人の合わせて5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、試行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模を拡大することも考えている。 -
デュアスロン世界大会へ 伊那中教諭の徳永吉彦さん
伊那市の伊那中学校3年2組の担任、徳永吉彦教諭(28)=下諏訪町在住=が自身2度目となるデュアスロンの世界大会に出場する。25日、同校体育館であった壮行会で、3学年約140人の熱いメッセージが寄せられた日の丸の旗を受け取り、意気込みを語った。
世界30カ国、600人が集まる「2006ITU(世界トライアスロン連合)デュアスロン世界選手権」(30日・カナダ、コーナーブルック)に出場。第1ランニング(10キロ)、自転車ロードレース(40キロ)、第2ラン(5キロ)の所要時間を競い合う。
3月の日本選手権で上位に入り出場権を獲得。日本選手は11人が参加する。徳永教諭は前回の豪州大会に続いての出場。前回は31位と、思い通りの成績が納められずリベンジに燃える。
デュアスロンを始めたのは約2年前。肺炎で病養中にテレビ映像を見てから、仕事後の毎日の走り込みなどに励んできた。中学校、高校、大学と陸上部に所属し、信州大学在籍中に全日本大学駅伝に出場した経験もある・スアスリート先生・スだ。
壮行会では3年の生徒たちから体育館に響き渡る「フレーフレー徳永!!」との応援を受け、「ありがとう。すごいエネルギーをもらった」と感無量。「全力でぶっ倒れるまで頑張ってきます」と旅立ちの言葉に力を込めた。
教員生活を充実させるため、世界大会への挑戦は今回を最後と決意している。「日本では種目が知られていないので好成績を納めて皆に知ってもらいたい」とし、自己ベスト(2時間19分)更新と10位以内の順位を目標に掲げている。