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「中坪の歩み研究委員会」会長 山岸久男さん(78)
伊那市手良中坪区の情報紙「中坪の歩み」が6月、100号に達した。96年7月の発刊から数えて9年。中坪の歴史を掘り起こし、後世に残す役割を担う。
その「中坪の歩み」=B4判、片面刷り=のテーマ設定から、原稿集め、取材、編集、印刷などに当たっているのが、研究委員会。手良区誌を作る話が持ち上がり「ふるさとを見直そう」「地域の歴史を勉強しよう」と気運が高まり、発足した。委員は9つある常会から1人ずつ選出。「仕事を持ちながら」また「郷土史に詳しいわけでもない」委員が手探り状態の中、1号ずつ積み重ねてきた。
資料がほとんどなく、聞き取り調査が主。締め切りに追われながら、手分けをして原稿をまとめた。当初は4カ月に1回ほどのペースだったが、97年9月から月刊に切り替えた。
内容は地域の言い伝え、区政の動き、「なかつぼ再発見・人物伝」、常会の紹介、誕生月のお年寄り(80歳以上)に半生を聞く「歩いてきた道の思い出」、石碑など多岐にわたる。「金一千両、漆十貫」が埋まっているという「埋蔵金伝説」など興味深い。
100号達成記念に縮刷版を作り、全戸へ配った。「文化遺産になれば、うれしいね」と活用を促す。
100号を区切りに、発足当初から務めてきた会長の任を離れる。「もう年だし、後進に道を譲る」。「軌道に乗るまで、原稿が集まらないなど苦労もあったが、区民の理解で大勢の人に登場してもらった」と振り返る。「読んでるよ」と励ましの言葉に支えられ「委員にカバーしてもらった」。
印象に残っているのは、地域に伝わる出来事を後世に残そうと取り組んだ紙芝居の製作。江戸時代後期に活躍した力士雷電為右衛門の若宮八幡宮での興行、農作業の様子などを題材に、4作品を手がけた。プロに任せるのではなく、自分たちで作ることを決め、何度も話し合いの場を持った。脚本を考え、一般からボランティアを募って紙芝居の絵を描いてもらい、作り上げた。
演芸大会や高齢者学級など区内外で公演している。
地域には、まだまだ埋もれている話がある。過去の歴史を現在につなげ、生かしていく。「地域を作っていくのは私たち地域住民」。
(湯沢康江) -
中学生海外研修 市長に帰国報告
夏休み中の13日間、カナダへ海外研修に参加した伊那市の中学2年生15人(男子5人、女子10人)が18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。
小坂市長は「出発前より肌の色が黒くなって帰ってきた。人生にとって良い体験ができたのかな」と出迎えた。
生徒は「ホストファミリーがやさしかった」「カナダの人が飲む水の多さに驚いた」「日本食が1番おいしいと思った」などの感想を話し、それぞれ研修を満喫した様子で、「英語を勉強してから、もう一度訪れたい」という声が多かった。
伊藤菜穂さん(西箕輪中)は「不安な顔をしていたら、向こうの人が『笑った顔のほうがよい』と元気づけてくれてうれしかった。これからは、いつも笑顔でいようと思う」と話した。
海外研修は伊那市など6市町村による共同事業で、計44人が参加した。 -
二千絵会が作品展
県老人大学を卒業した和紙ちぎり絵愛好者でつくる「二千絵(にちえ)会」(講師・中村早恵子さん)の作品展は22日まで、伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で開いている。同住宅では初めてとなる和紙ちぎり絵展に関心が集まっている。入場無料。
講師を含めたメンバー12人が一人2、3点計25点を出品。風景、人物、花など題材はバラエティーに富み、和紙の温もり、毛羽の味わいに加え、染めの色合いがやさしい表情をつくりだしている。
旧井澤家住宅の運営委員で、同会メンバーの矢澤秋子さん(67)が「展示をきっかけに足を運んでもらいたい」と、仲間に出品協力を依頼し、展示会を企画した。
矢澤さんは「古い建物と合った、和紙のやさしい表情を見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時から午後5時(最終日は午後3時)まで。 -
染布&アンティークトンボ玉展
200年以上前のトンボ玉で作ったアクセサリーと、天然で染め上げた洋服などの展示会「染布&アンティークトンボ玉展」が、19日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれ、来場者の目を楽しませている。
伊那市のアトリエ「もの」で作品制作を続けつつ、全国で年間20回近く展示会を開く中村清人さん(50)・訓子さん(50)夫妻が、市内で展示会をするのは約2年ぶり。
夫婦共に染色に携わってきたが、訓子さんが好きだったことや、天然鉱石とガラスで作るアンティークトンボ玉の質感などに魅了され、清人さんは8年ほど前からトンボ玉のアクセサリーも手がけている。
少なくとも200年以上前に作られたトンボ玉を使用しており、ローマの遺跡からでた2、3千年前の玉を使った作品もある。
訓子さんは「"心の安らぎ"をコンセプトとした楽しい展示。ぜひ見にきてほしい」と話していた。
入場無料。23日まで。 -
みはらしの湯、信州の温泉表示認定制度の認定を受ける
利用温泉のことを知ってもらった上で、選んでもらおう窶狽ニ、県が進めてきた「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定制度。県は12日、その制度に基づき、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」を新たに認定した。上伊那で認定を受けた施設は2件目となる。
今年3月には羽広荘が、上伊那で初めて認定を受けた制度で、有効期間は5年。みはらしの湯は、5月下旬から申請を準備。成分や湯量など、規定の13項目を調べて申請していた。今回は、県下23施設が新たに認定され、県下34施設が認定施設となった。 単純温泉で神経痛や関節痛などに効能があるとされる同温泉は、露店風呂から望む仙丈ケ岳などの雄大な景色が、県外から訪れる観光客に人気だという。 -
オートパル上伊那伊那展で日本画の展示
ユリやシャクナゲなどを優美に描いた日本画19点が、伊那市上牧のオートパル上伊那伊那店のショールームで、20日から展示されている。
作品は全て辰野町の野沢繁子さん(56)のもの。それぞれの作品は、鮮やかでありながら落ち着きがあり、細部まで描き込まれた30号以上の大作は、迫力がある。
町の講座を通して日本画と出会った野沢さん。日本画家の三堀舜董氏に学ぶなどして、25年以上製作活動を続けており、昨年は個展も開いた。仕事や家事の合間に描くため、半年ほどかかる作品もあるという。
野沢さんは「日本画は見ても描いていても落ち着く」と、その魅力を話す。
同店は「文化的なつながりを大切にしたい」と、地域で芸術活動をする個人などの作品を展示している。唐澤順一店長は「気軽に足を運び、作品を楽しんでほしい」と話している。
9月17日まで。 -
クールビズ効果あり?
環境省が温室効果ガス削減のために提唱したノーネクタイ・ノー上着ファッション「クールビズ」。ベルシャイン伊那店では、前年に比べ、カジュアルシャツの売り上げが伸びた。
人気だったのは、ネクタイを外したときに襟元がすっきり見えるボタンダウンや襟が高めのYシャツ。色はブルーのストライプやチェック。価格は1900円がよく売れたが、通気性のある生地で、Yシャツの襟しんに吸熱・冷却メッシュを使用した4千円のものも動いた。
7、8月のカジュアルシャツの売れ行きは前年対比110%。ポロシャツは特に変動はなかった。
本年から、Vネックなどのアンダーウエアを取り扱ったところ、まずまずの売れ行き。
また、ジャケットを脱ぐことでベルトに気を配る人も目立ち、皮ベルトでなく、おしゃれな柄入りベルトが売れた。
一方で、スーツやネクタイは前年に比べてダウンした。
「売り場では景気の明るさが見えたとはいえないが、ものがよければ高くても売れる」と担当者。「クールビズは役所や営業などに限られる。ビジネス関係商品が落ち込む中、前年並みは健闘したのでは」という。
値下げの時期をねらって商品を買い求める人もいるようで、夏物最終処分の商戦が繰り広げられている。 -
まほら伊那地球元気村
家族を対象としたイベント「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)が27窶・8日、伊那市の鳩吹公園で開かれる。定員に満たない講座の参加者を追加募集している。
地球元気村は野外活動を通して新しい自然観を養うもので、講師に村長の冒険ライダー風間深志さん、マルチアウトドアマン白井糺さんらを迎える。
野外教室のメニューは、石がまによるピザづくり、カヌー、流しそうめんなど18。
追加募集しているのは、すがれ追い、野外生活技術習得講座「たき火術」「野外料理術」、野外絵本ライブ、木工教室、マウンテンバイクなど。
当日参加も受け付けるが、保険の申し込みに間に合うのは23日まで。実行委員会では早めの申し込みを呼びかけている。
また、27日午後7時半からのナイトイベントには俳優根津甚八さんが初登場する。
入村料は大人3千円、小学生以下1500円、3歳以下無料。地球元気村民は500円引き。ナイトイベントのみは500円。
申し込み・問い合わせは、市役所商工観光課内の実行委員会(TEL78・4111内線332・335)へ。 -
伊那ロータリークラブ
45周年記念誌を発行伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)はこのほど、創立45周年記念誌「45年のあゆみ」を発行した。
同クラブは05年2月18日に創立45周年を迎え、記念式典を開催した(会長は第45代鈴木実氏)。記念誌は式典の様子と45年間の活動記録などを収録している。
45周年記念事業として一般から公募して決めたボランティア顕彰者の紹介もあり、同クラブがどのような視点からボランティア活動に注目しているかがうかがわれて興味深い。
同クラブでは「この節目を新たな契機として初心に返り、遥かなるロータリーのロマンを求めて更なる奉仕活動を展開する」と述べている。 -
アユの友釣りにぎわう
天竜川水系は、アユの友釣りを楽しむ人でにぎわいを見せている。
全国的にも大物が多いことで知られる同水系。毎年友釣りを楽しみとするファンが多く「尺アユをねらう」という人も多い。
17日も伊那市の天竜川漁業協同組合前の駐車場には、関東方面や中京方面からの車が留まり、漁協前の川は、朝から至る所で釣り人の姿が見られた。
今年は雨が少なく、釣果も好調。北信方面の天候不順なども影響し、土・日曜日などを利用して普段よりも多くの釣り人が訪れているという。
28センチ台のアユも出始め、今後さらに大きなアユが期待される。
夏休みを使って釣りに来たという八王子市の男性は「天竜川は東京からの交通の便も良く、いい川。もう少しきれいだともっと良いのだが」と話していた。 -
第5回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の第5回が18日、伊那市生涯学習センターであった。県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地域の統廃合も今後視野に入れ、議論していくことなどを確認した。
地域校に関する議論もあり、諏訪、上伊那、下伊那を代表する委員それぞれの、認識の相違も明確になった。池上委員長は「交通面や経済的理由から、都市部高校への通学が困難な高校生が、地域高には多数進学しており、存続意義を感じる」と主張。一方で、電車の路線が整い、世帯あたりの車保有率も高い地域的事情から「もはや交通面での問題はなく、魅力ある高校なら生徒はどこからでも通ってくる」と言う諏訪地区の委員もおり、認識の統一はできなかった。
入学者数の減少率が少ない窶狽ニの理由で、たたき台で統廃合対象地域から外れていた諏訪地区の扱いについては、地域的特色を考慮せず、減少幅のみで判断した県教委の案を疑問視する声もあり、伊那市の小坂市長は「いずれ生徒数が減少するのは諏訪地区も同じ。将来的な合理化のため、対象とすべき」と主張した。
委員会としては、全地区での統廃合を考慮して、今後進行していくことを決めた。 -
伊那まつりポスター原画コンクール全作品展
8月6、7日盛大にあった「第33回伊那まつり」のポスター原画コンクール全作品展が29日まで、市役所市民ホールで開かれている。関係職員は「全作品を見る機会は最後。もう一度、祭りの余韻に浸ってみては」と来庁を呼びかけている。
市内の4中学校から応募があった191点を展示。以前から掲示していた入賞作品30点に、市民踊り区間の商店街に飾られていた作品すべてを加えた。
市のイメージキャラクター「イーナちゃん」、竜、花火などをモチーフに、色合いも鮮やかな作品が多い。
すべてラミネート加工がほどこされていて、展示の後は作者に返す。 -
西箕輪小中学校で始業式
伊那市の西箕輪小・中学校で18日、2学期の始業式があった。運動会や文化祭などの行事が多く忙しい学期に向け、それぞれが決意を新たにした。
西箕輪小(御子柴俊治校長、343人)は、連日の暑さで真っ黒に日焼けした児童たちが、夏休みの宿題帳や作品などを抱えて登校し、教室などを清掃してから式に臨んだ。
式では学年の代表者2人が目標を発表した。3年生の田中萌さんは「運動会のリレーの選手になりたいので足を鍛えたい」。5年生の城取奈那さんは「勉強では算数と国語を頑張りたいので、授業中は先生の話をよく聞きたい」とした。
御子柴校長は「暑い夏から寒い冬までの長い2学期を、楽しい学校生活にしましょう」とし、登下校のときに事故にあわない、あいさつをしっかりする、勉強を一生懸命する窶狽フ3つの約束を児童たちと交わした。
市内小中学校の始業式の日程は次の通り。
▽19日=伊那北小、富県小、手良小、西春近北小、伊那中▽22日=伊那小、伊那東小、伊那西小、新山小、美篶小、東春近小、西春近南小、東部中▽23日=春富中 -
自主学習をサポート
伊那市は、市内4中学校で「学力向上支援事業」に取り組む。公募した信州大学農学部や教員志望の学生、元教員などの協力を得て、2学期から中学生の自主的な学習をサポートする。
事業(04窶・5年度)は文部科学省の委嘱事業。放課後の1時間半ほどを使い、登録した生徒が自主的に学習し、必要に応じて支援員の指導を受けるもの。学習に関する相談も受ける。支援員は東部中が6人で、そのほかは調整中。
17日には、東部中で支援員を委嘱。
北原明教育長は、委嘱書を一人ひとりに渡し、生徒に基礎学力がつくことに期待を寄せた。
三輪憲昭校長も支援員の応募に感謝し「学校と地域の連携の歩みになれば」と述べた。
東部中の「こころの教室」相談員を務め、教員を志望する支援員の一人、細田慎司さん(27)=飯島町=は「生徒とのかかわりができる。役に立てればと思う」と話した。
東部中は2学期のみ(月窶萩燉j日)の開設。全学年から希望者を募り、9月6日にスタート。教科は数学と英語で、副教材のドリルを用いる。1日に支援員1窶・人が来校し、生徒の学習を支援する。 -
情報紙「中坪の歩み」100号達成
伊那市手良の中坪区・中坪の歩み研究委員会は、月刊「中坪の歩み」の縮刷版を230部作った。6月の100号達成を記念し、全戸へ無料配布した。
「中坪の歩み」は中坪区の情報紙で、96年7月に発刊。9常会から1人ずつ選出された研究委員が取材や編集に当たり、地域の言い伝え、区の動き、お年寄り(80歳以上)の半生を聞く「歩いてきた道の思い出」、「なかつぼ再発見・人物伝」、石碑などをB4判の片面刷りにまとめて、月1回発行している。
内容は▽マムシにかまれても必ず治す人がいた▽水田に水を引くための横穴が郷之坪上垣外地籍に残る▽八幡宮横の祝殿にはクロスの彫り物がある。先祖が隠れキリシタンだったのか窶狽ネど興味深い。中でも「埋蔵金伝説」は「金1千両、漆十貫」が埋まっている話。掘り当てたという話は聞かないが、夢をかきたてられると記される。
事務局の高橋忠さんは「地区に残るさまざまな言い伝えや区の動きを知ってもらい、残していきたい。地域を離れた人にも見ていただければ」と、地域の活性化につながることを期待した。
縮刷版発刊祝賀会は9月17日午後7時から、中坪公民館で開く。
縮刷版はA4判、104ページ。希望者には1部500円で販売する。
問い合わせは、高橋さん(TEL78・0943)へ。 -
アユの投網漁解禁
天竜川水系で17日、アユの投網漁が解禁となった。
例年投網漁は、盆ころ解禁していたが、同水系には友釣り愛好者も多く「できるだけ長い期間友釣りを楽しんでもらおう」と、今年は解禁日を遅らせた。
午後6時に解禁。9月10日までは、午後6時から翌朝までが、解禁時間。この日早速投網漁に訪れた愛好者は「多い日は200匹ほど捕れる」と話していた。
10日以降は全日解禁する。 -
西箕輪大萱で百八灯
伊那市西箕輪の大萱公園で16日夜、盆行事「百八灯(ひゃくはってい)」があった。布玉約130個が炎を上げて燃え、幻想的な雰囲気に包まれた。
「百八灯」は、ぼろ布を直径15センチに丸めた玉を針金で巻き、灯油をしみ込ませて燃やすもの。精霊を送り出す火祭りで、江戸時代に始まったのではないかとされる。
午後8時半ごろ、地元の消防団員が公園西・南側のワイヤー延長100メートルに取り付けた布玉に点火。30分ほど布玉がめらめらと燃え、訪れた家族連れなどが様子を見守った。
布玉数は108個だが、大萱は戸数が多いため、当番に当たった組の各戸で準備。中学生が各戸を回って集め、当日も布玉の取り付け作業を手伝っている。 -
伊那市坂下区で灯ろう流し
伊那市坂下区の天竜川で16日夜、第52回精霊流しがあった。新盆を迎えた家族ら約300人が集まり、故人のめい福を祈った。仏教会主催、坂下商工会主管。
灯ろうは、坂下区を中心に、市内、近隣市町村などから150基の申し込みがあった。
天竜川右岸にある坂下駐車場での大法要に続き、地域住民らは戒名を書き入れた灯ろうにロウソクをともし、天竜川にかかる大橋上流から流した。静かに手を合わせ、川の流れに沿って、ゆらゆらと進む灯ろうを見守った。
精霊流しでは、戦争や、交通事故などの災害犠牲者の供養と、世界平和も祈願した。 -
東京肖像アートフォーラム展
写実画家、三浦輝峰さんや二科展や日展入選者などが所属する東京肖像研究会の作家18人による「東京肖像アートフォーラム展」が、12日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。風景画を中心とした約60点が、人々の目を楽しませている。
同会は、東京近郊の作家が、それぞれの個性や感性を高めつつ、写実性を追求する場として発足して20年ほど前に発足した。現在会員は約100人。画歴60年のベテランから、2、3年の若い作家までいる。今回の出展者の中には、国会議事堂掲額作家もいる。
東京を中心に展示会をしてきたが、今回初めて長野県することになったため、作家それぞれが信州を思いながら準備してきた。
現在は佐久市で活動する伊那市出身の三浦さんは、上伊那から見た雄大な仙丈や高遠町の桜などを描いており、故郷への思いがうかがえる。
入場無料。21日まで。 -
伊那西小の新成人がタイムカプセルを掘り出す
伊那市で成人式があった15日、伊那西小学校を卒業した新成人15人と当時担任だった湯澤滋教諭(48)が、卒業時に埋めたタイムカプセルを掘り出した。小学生だった自分から「結婚している?」「まだゲームやってる?」などのメッセージを受け取った新成人たちは「はずかしい」と少し照れながら昔を懐かしんだ。
埋めた場所を全員があいまいにしか覚えていなかったため、作業は悪戦苦闘。2時間半後、やっとの思いでカプセルが見つかった時には、感動の声があがった。
箱には、当時の写真、運動会や修学旅行のビデオテープ、それぞれが当時大切にしていたもの、二十歳の自分に宛てた手紙などが入っていた。音楽会で初めて伴奏を任された時の楽譜を埋めた女性は「難しくて弾くのに苦労したんです。全然忘れていたけど思い出した。昔の私、粋なころしますよね」と当時を振り返っていた。 -
錦町の夏祭りにぎわう
伊那市荒井区錦町の住民有志でつくる「錦町を愛する会」(木下昭治会長、11人)は15日夜、図書館前の広場で夏祭りを開いた。初めての試みで、訪れた地域住民や帰省した家族らが夜のひと時を楽しんだ。
広場には、トウモロコシやカーネーション、ビール、ジュース、焼きそばなどの夜店が並んだ。メンバーが店番を務め「安いよ、買ってって」と売り込み。来場者とやり取りしながら、たたき売りする場面もあった。
フリーマーケットには錦町約100戸の協力を得て集めた皿やコップ、タオルなど日用品を中心に約300点がそろい、格安で販売。カブトムシやスイカ、おもちゃなどを用意した輪投げは子どもたちに人気で、目当ての品をねらって輪を投げた。
木下会長は「地元で盆踊りや夏祭りがなくなり、味気ないと思っていた。準備に時間もかかったが、多くの人でにぎわい、うれしい」と喜んだ。
夏祭りは「子どもたちに楽しい思い出を残してやろう」と急きょ、8月に組織を立ち上げて企画。来年以降の開催は、今回の様子を見て決めるという。
開始時刻は午後6時だったが、準備の段階から訪れる人がいたため、5時に繰り上げた。 -
ますみケ丘平地林のチョウと植物を紹介
伊那市は、パンフレット「ますみケ丘平地林のチョウと植物」を作成した。04年度に市が企画した「植物と昆虫調査」の結果をまとめたもの。公共施設に置く予定で、市民に広く知ってもらい、活用を促す。
パンフレットは三ツ折のA4判で、チョウ図鑑、植物図鑑のほか、チョウの個体数の季節変動、平地林の特徴などをカラー写真で紹介。すべて漢字にふりがなをつけ、子どもにも分かるようにした。信州大学農学部監修。
調査では国蝶オオムラサキ、モンキチョウ、メスグロヒョウモンなどチョウ8科59種、ヤマオダマキ、コオニユリ、コアジサイなど植物85科260種を確認している。
平地林にはレッドリスト種(絶滅の恐れのある野生生物種)のスジグロチャバネセセリ、ミヤマシジミなどが生息し、森林の手入れなどで貴重が自然が残されている。
平地林はアカマツを中心にした広さ70ヘクタール。「市民の森」として森林整備を進め「森の教室」などで活用している。 -
中心商店街でミッドナイト
伊那市の中心商店街で15日夜、恒例の「ふるさと歩行者天国」(ミッドナイト)があった。各店が割引きセールを展開したほか、ゲームやイベントがあり、地域住民や帰省客などでにぎわった。
ミッドナイトは、県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」窶寧R伊那北駅前の延長1・6キロを歩行者天国にして開催。笛師九兵衛による演奏、ジャグリング、足湯、ストラックアウト、ヨーヨーつり、輪投げ、金魚すくいなど多彩なイベントが組まれた。浴衣姿の子どもが目立ち、親の手を引きながら、会場を歩き回って楽しんだ。
いなっせ多目的広場には初めて屋台横町が登場。ちょうちんがともる中、伊那名物ローメンを食べたり、酒を飲んだりしてゆったりと夏の夜を過ごした。
各店からは「3割引きになっていまーす」など呼び込みの声がかかり、まちは活気づいた。 -
西箕輪大萱 お盆恒例・ソフトボールで親ぼく
伊那市西箕輪大萱区のお盆恒例の組対抗親ぼくソフトボール大会が16日、西箕輪小・中学校グラウンドであった。帰省中の人たちや、女性も数多く参加し、夏の暑さも忘れて、和気あいあいと熱戦を楽しんだ。公民館分館の主催。
11組から12チームが出場。4ブロックで予選リーグの後、それぞれの1位がトーナメントで優勝を競った。
区民らは、全速力で塁に向って走ったり、思いっきりスイングしたりと、日ごろの運動不測を解消。試合を観戦する家族らは、「ナイスバッティーング」「真剣に走れー」などと、熱い声援を送っていた。
鎌倉誠治分館長は「年々、各組ではチームをつくるのが大変になってきているが、ソフトボールを楽しみに帰省する人も多いので、これからも続けたい」と話している。 -
伊那市狐島で豪快に幻想的に振りまんど
各地で、地元住民に帰省した人たちを加えて、にぎやかにお盆行事が展開されている。
伊那市の狐島分館(宮下勇分館長)などは15日夜、近くの天竜川漁業組合漁業会館前の道路で、お盆の伝統行事「振りまんど(万灯)」をした。地域の大人から子供まで約60人が集まり、麦わらを束ねたまんどに火をつけ、頭上で勢いよく振り回した。川端には、いくつもの灯火が並び、幻想的な光景が広がった。
狐島では、明治の終わりころから続いている。近年は、お盆中の「迎えまんど」と「送りまんど」を一度にまとめ、子供たちの花火大会と一緒にしている。
まんどは約60基を準備した。9カ所に並んだ地元住民たちが、ラッパの合図と共に、一斉に回し始めた。小さな子供たちは父親と一緒に、火の玉を回す豪快な体験を喜んでいた。
周りからは「大きく回せ」「縄が燃えちぎれるくらいまで回すのがだいご味」などと、ようしゃのないアドバイスが飛んだ。
周囲から厄除けのために参加を進められた女性(36)は「火が付くと以外に重く感じた。その後は快感だった」と少し興奮ぎみに話した。 -
新成人に聞く
伊那市、箕輪町の成人式で、新成人に衆院選と戦後60年の2つのテーマについて考えを聞いた。
設問はI衆院選(1)投票には行きますか(2)行かない理由は(3)候補者をどんな基準で選びますか(4)郵政民営化、また解散総選挙についてどう考えますか、II戦後60年(1)第2次世界大戦について家族で話すことはありますか(2)それは、どんな内容ですか(3)それについて、どう考えますか窶煤B
新成人の考えは、次の通り。
【伊那市】
I(1)行く(3)郵政民営化に反対。支持政党はないけど、年金なども考えて、この人だと思う人に入れたいII(1)祖父からよく聞いた(2)衛生兵に行っていたときの話で、ひいじいちゃんも満州に行っていた(3)平和な時代に生まれ、実感がわかない。だけど、世界で起こる紛争を見て、あってはならないと思う(柳美帆さん・西箕輪在住・会社員)
I(1)行けない(2)東京に住んでいるから(3)郵政民営化には反対。今のままでいい。過疎地のサービスが下がるのではないかと思うII(1)祖父母から聞いた(2)おじいちゃんもけがをしたし、近くで人が死んだと聞いた。祖母は戦闘機が近くを飛んで怖かったと話していた(3)戦争は映像で見ると怖いが、想像の世界で、地震と同じような感じかなと思う。戦争で人の命が消えていくのは悲しい。イラクの自衛隊派遣は反対(小林愛香さん・東京都在住・学生)
I(1)行く(3)詳しく分からないから、これから考えるII(1)聞いたことがある(2)おじいちゃんが戦争に行った経験。食料が全然なかったことや、指がなくなったくらいですんでよかったと聞いた(3)直接、戦争の話を聞くとリアル。戦争はやっちゃいけない(田畑玲子さん・富県・大学生)
I(1)行く(3)言っていることを聞いて選ぶ(4)郵政民営化などはこれから勉強するII(1)亡くなったおばあちゃんから聞いた(2)食糧難のこと。大変な時代を生きたと思う(林孝行さん・長野市在住・学生)
I(1)行かない(2)上の人に任せとけばいいII(1)ない(3)高校時代、授業で戦争について勉強した。戦争のテレビ番組は気持ちが暗くなるからあまり見ない。(池上勇樹さん・奈良県在住・大学生)
I(1)必ずいく(2)自分の意見を反映させるため(3)人柄と考え方(4)充実したサービスの保証ができるなら民営化してもよいII(1)お茶を飲みながら、おじいちゃんから話を聞くことがある(2)戦時中に中国にいっていたときの話(3)あとの人たちに伝えていかないといけない大切なこと(埋橋由佳さん・長野市・大学生)
I(1)いく(2)自分の意見を反映したい(3)指針(4)民営化してもあまり変らないと思うのでしなくてよいII(1)ない(埋橋里味さん・東京都・教師)
I(1)いく(2)大事な選挙権を持っているので(3)自分で発言したことを実際にやる人、意思が見える人(4)国でわざわざやらなくてもよいことなので、民営化した方がよいII(1)ある(2)戦争の内容や食生活について(3)事実があったことを認識して、自分たちが大人になっていくうえで2度とないようにしていきたい(春日嵩広さん・富県桜井・公務員)
I(1)いく(2)初めての選挙なので投票にいきたい(3)自分の考えに共感できる人(4)過疎化の地域の郵便局がなくなり、サービスがいき渡らないので反対II(1)ある(2)当時の生活について(3)戦争などの体験を次の世代に語り継いでいかなくてはならない(埋橋智子さん・富県貝沼・公務員)
I(1)たぶんいく(2)自分の思いと合う人(3)見た感じの雰囲気(4)郵政民営化については、身近に感じていないのでどちらとも判断できないII(1)食卓で話すことがある(2)食べ物についてなどの生活状況(3)食べるものを大切にしていきたい。何でも買い与えてしまう人はよくない(有賀敏さん・西箕輪吹上・保育士)
【箕輪町】
I(1)行く(3)国民のことを考えているかどうか(4)解散総選挙はちょっと違う気がする。郵政民営化がきっかけでいいのかなと思うII(1)祖父、祖母から話を聞いた(2)毎日お腹がいっぱいにならない、子どもがいて生きていくのが精一杯だったこと(3)今の幸せな空間に気付いていない。当たり前になっている。今の憲法9条で本当に平和が守れるのかなと思う。イラクに自衛隊を派遣しているし、どこが歯止めなのかなと思う(松本玲子さん・上田市在住・学生)
I(1)行く(3)どこに投票しても同じ、あまり変わりばえしないと思う。内容よりも面白さで選ぶ。今回は自分の一票で変わるかもしれないので楽しみ(4)最終的には郵政民営化したほうがいいと思うが、やり方が強引すぎたと思うII(1)祖母に聞いた(2)子どもを育てるのが大変だった、草を取ってきて食べたこと(3)今、自分がこういうふうに生きていられるのはそういう時代があったから。今ある幸せを認識しないといけない。憲法は抽象的な表現だからあってもなくても変わらない。でもせっかく世界でも珍しい憲法9条は変えてほしくない(宮下翔子さん・町内在住・学生)
I(1)行く(3)国民の税金を無駄使いしない人。郵政民営化、年金、消費税を上げないなど意見を聞いて考える(4)郵政民営化は賛成。金融機関が一緒に対等になることでサービスも向上する。国民に問うことが大事なので選挙になってよかったII(1)8月になると話題になる(2)戦争のドキュメンタリー番組を見たり、原爆展覧会を見に行ったこともある(3)戦争はだめ。憲法9条はあまりいじらないほうがいい(佐々木恵さん・町内在住・銀行員)
I(1)行く(3)党の政策や郵政民営化に賛成の人を選ぶ(4)郵政民営化は賛成II(1)祖父と話した(2)海軍にいて出征の直前に戦争が終わった話(3)どういう理由でも武器を持つのはよくない。憲法9条の改定は断固反対。日本では戦争は終わったと言っても、周辺(中国や韓国など)では傷がいえていない。それを無視していくのはよくない。国際貢献は別の形でもできると思う(羽生佳孝さん・滋賀県在住・学生)
I(1)行かない(2)選挙の目的がすごく不明瞭だから。郵政民営化してもいいと思うが、だからといって解散する必要があったのか。選挙する意味がないと思う(3)今後、選挙に行ったとしても白票を入れる。期待できない(4)郵政民営化は賛成。国鉄にしても、JTにしてもうまくいっている。やればそこそこうまくいくと思うので、それならコストが低いほうを選ぶのが妥当II(1)ある(2)食べ物がなかったことなど(3)戦争は絶対悪だと思う。憲法9条は改定しなければいけない点もあると思う。万が一のとき、やられる前にやらなければいけない事態が出てくると思う。平和憲法であってほしいけど、拡大解釈にも限界があると思うので条件付きの改定に賛成(原知史さん・横浜市在住・学生)
I(1)行く(3)公約を見て考える(4)わからないII(1)ある(2)祖父が沖縄戦に行って、激しい戦いだったこと(3)戦争は無いのが一番。憲法改定は個人がどうこういう問題ではない。守られていればいいと思う(大槻孝佳さん・町内在住・無職)
I(1)行く(2)選挙権を持つということは、その責任があると思うので(3)住民の意見や自分が理想とするものなどを、政策に反映してくれる人(4)民営化することでサービスが向上するなら良いことだと思うが、地方が取り残される現在のまま進めるのは問題がある。今は少しずつ段階を踏んで話し合いを進め、行き届いたサービス体制が整えば、いずれ民営化しても良いと思う。総選挙は、郵政民営化のみに話しの焦点が向いているが、もっとさまざまな課題にも目を向けるべきII(1)同居する祖父母から聞くことがある(2)戦時中の貧しかった生活や、日本がさまざまな外国に対してひどいことをしたということなど(3)今の社会で考えられないこと。授業で教えてくれないような内容も多く、直接話しが聞けることは世代としてこうした記憶は風化させてはいけないと思う。(太田智美さん・町内在住・公務員)
I(1)分からない(2)現在東京に住んでいるため(3)今後の政権運営の方針などを聞いて決める(4)郵政民営化のメリット、デメリットなどを明確にしてほしい。総選挙は、小泉首相の考えだけで動いている感じがするII(1)今実家にいないので、そういった話はあまりしない。今回戻った時も、そういう話はしなかった。(2)窶・3)今、話し合ったり語り継いでいかなくてはならない問題だと思う(唐澤理恵さん・学生・東京都在住)
I(1)行く(2)自分たちが生活する日本の中のことなので、自分たちで決めていく必要があると思うから(3)今は、候補者についてあまりしらないが、本格的な選挙が始まる中で、候補者の考えややりたいことを聞いて投票したい(4)いつまでも同じことをやっていてもうまくいかないと思うし、実際に実行してみない分からないこともあると思う。民営化した後の影響などをの議論を尽くして民営化を進めてほいしが、現状は議論が不十分。問題があったときに別の議論へのすり替えは、よくあることだが、総選挙がいいのか悪いのか判断できないII(1)家族で話すことはあまりない(2)悲しい過去があったという事実は忘れてはいけないことだと思うが、過去のことばかり議論するのでなく、大切なのは「これからどうしていくか」を考えることだと思う。憲法改定については、難しかったり、分かりにくい文脈などは修正すべきだが、日本が戦争に参加できるようにするのは反対なので、今言われているような改定は反対(宮下秀樹さん・学生・山梨県在住)
I(1)時間があれば(2)興味がないわけではないが、日曜日も仕事なので、時間的なものが合えば行くかもしれない(3)自分でいいなと感じた人に投票する(4)小泉首相が独断で進めているみたいで、納得いかない。民営化しなくてもいいのではないかと感じているII(2)祖父から聞くことはあるが、両親と話すことはあまりない(2)北朝鮮に行っていたときのことなど(3)ひどい状況だったことなどを聞くので、あまりいい気はしない(小林祐介さん・会社員・町内在住) -
イラクの現状を伝える写真展、いなっせで始まる
イラクの戦争被害のなどを写し続ける報道写真家、森住卓さんの写真展が19日まで、伊那市駅前びるいなっせ2階のギャラリーで開かれている。劣化ウラン弾の惨禍を生々しく伝える写真などが、戦争の記憶が風化しつつある日本人に訴えかけている。
写真は98年縲・4年に撮影した65点。湾岸戦争時に米軍が使用した劣化ウラン弾の放射能汚染は、住民を苦しませ続け、子どもの被害は一層深刻だという。
栄養失調や白血病と戦う子どもや、脳が発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊などの衝撃的な写真は、戦争の悲劇が今なお世界に存在することを、改めて訴えかける。
写真展は、20日に伊那市民会館である森住さんの講演会に先駆けて「もっと多くの人に講演を聞いてほしい」と講演会実行委員会が主催した。
実行委員長の畑春彦さん(35)は「ニュースで伝えられていない事実も講演で語られる。できるだけ多くの人に実情を知ってほしい」と話す。
写真展は、講演会当日は講演会場である。
講演会は、午後2時縲・時(開場は1時)。手話の同時通訳もある。チケットは大人千円、中高生500円(当日は大人1500円、中高生800円)。
チケットの問い合わせは同実行委員会(TEL090・7252・1100)畑さんへ。 -
伊那市成人式
伊那市は、新成人788人(男412人、女378人)のうち、6割に当たる502人が出席した。
式辞に立った小坂市長は、戦後60年に触れ「物質的に恵まれた時代だが、被爆国として平和を誓い、戦争の愚かさを感じなくてはならない」と述べ「平和な世界、安らぎのあるふるさとづくりに、夢と希望を持って活躍してほしい」と輝きある人生にエールを送った。
新成人代表の大学生唐沢裕さん=西箕輪中学校出身=は「これまで社会に支えられてきたが、成人として少しずつ支える役割を担っていく。成人を自覚し、自分を磨きながら1歩ずつ進んでいきたい」と決意を述べた。
信州伊那太鼓の迫力ある祝太鼓演奏や、万歳三唱もあり、新成人の門出を祝った。
式典終了後は、新成人が自由に歓談できるトーキング・タイム。久しぶりに会った友だちとカメラに収まったり、近況を話したりして楽しんだ。
記念品には図書カードを贈った。 -
伊那市西町・伊那部で納涼祭と骨董市
伊那市西町区の伊那部町内会(伊澤勉町総代)で15日、恒例の納涼祭と骨董市が伊那部集会所などであった。
納涼祭は15日目。伊那弥生ヶ丘高校生のブラスバンド演奏、歌手の西沢美奈さんの歌謡ショーや、「子供の広場」として、輪投げ、ウナギのつかみ取り、紙芝居などを展開。讃岐うどん、豚汁、ビール、ラムネジュースなどは食べ放題で、長蛇の列ができた。
13回目の骨董市は、初めて旧井澤家住宅で開いた。以前は酒屋だった会場に、掛軸、陶器、民具など約3千点のほか、清酒「伊那部宿」や焼酎も出品。日本家屋と骨董品の雰囲気が合い、例年以上の買い物客が訪れたという。 -
ちびっこ広場で高校生ボランティア
保育園などに通う前の幼児を遊ばせたり、母親同士が交流できる伊那市の生涯学習センターのちびっこ広場で11日、夏休み中の高校生が、子どもと遊んだり紙芝居の読み聞かせをした。
週に3回ほど広場の管理をしている子育て支援グループ「子どもネットいな」が、夏休みに合わせ「幼児とあまり接する機会のない高校生にも、子どもと触れ合ってもらおう」と、高校生ボランティアを募集。35人の応募があった。
この日は、高遠高校福祉コースの1年生、池上エリカさん(16)と矢野成美さん(15)が参加。同校は、就業体験の一環として介護施設や保育園での現場実習をしており、生徒も積極的に臨んでいるという。
最初はぎこちなかった高校生も、楽しみながら紙芝居の読み聞かせをするなどして、徐々に打ち解け、笑顔で子どもと触れ合っていた。