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有賀殿夫さん初の日本画展
南箕輪村南殿の有賀殿夫さんの画業40周年を記念した日本画の展示会が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、有賀さんの作品およそ40点が並んでいます。
現在85歳の有賀さんは、日本画を描き始めて40年になります。
幼い頃から絵を描くのが好きで、中学生の頃は水彩画を描いていたということです。
10代から20代は油絵を中心に作品を描いていて、30代から本格的に日本画を始めました。
30代後半になると、明治時代から開かれている日本画の展示会「院展」で初めて入選しました。 -
地蜂の巣 今年の出来は…
クロスズメバチ、通称「地蜂」の巣の重さを競う「地蜂の巣コンテスト」が、10月28日に伊那市西箕輪で開かれます。
不安定な気候の影響でここ数年は軽めの巣が多くなっていますが、今年の出来はどうでしょうか。
伊那市地蜂愛好会の有賀幸雄会長が働く会社の裏には2つの巣箱が置かれ、次から次へと地蜂が通っています。
エサとなる鳥のレバーや砂糖の入った水の周りには多くの地蜂が集まっています。
有賀さんは「今年は蜂の通いも盛況で期待できる」と話します。
今年の春は暖かくなるのが早かったことから、例年に比べて2週間ほど早く巣作りが始まったということです。
巣作りの期間が長くなった分、大きさは期待できると有賀さんは話します。
今年は真夏日が多かったことから、暑さを凌ぐことができるかが課題でした。
この道60年の有賀さんは、巣箱の4分の3を地中に埋めて、暑さを凌ぐことができる環境を作りました。
去年の地蜂の巣コンテストの優勝は3.5キロでしたが、今年は大きいものが出来そうだと有賀さんは話します。
有賀さんは「周り(の愛好家)を見ても良い巣が出来ている。5キロぐらいになってほしいと期待している」と話していました。
地蜂の巣コンテストは10月28日(日)の午前9時から伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで開かれます。 -
志扇流創立25周年発表会
伊那市富県の志扇寿光さんが家元を務める日本舞踊「志扇流」の創立25周年を記念した発表会が23日、いなっせで開かれました。
発表会では53のプログラムが行われ、生徒や講師が扇子や番傘などの小道具を使って踊りを披露しました。
家元の志扇寿光さんは、およそ45年前に日本舞踊の指導を始め、現在も高校生から98歳までを指導しています。
寿光さんの元で学んだ弟子たちは、上伊那を中心に飯田市から諏訪市までの教室で指導にあたっているということです。
これまでに、デイサービスセンターや地域の祭りなどで踊りを披露してきました。
志扇寿光さんは「ここまで続けてこられたのは、支えてくれた生徒や家族のおかげです。これからも弟子と共に志扇流の踊りを広めていきたい」と話していました。 -
しんわの丘秋のバラ祭り6日から
伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンでは、6日から秋のバラ祭りが行われます。
園内は初夏とはひと味違った落ち着いた雰囲気となっています。
遠くは中央アルプス、眼下には高遠町の街並みを望む、
しんわの丘ローズガーデンは高遠町に事業所がある伸和コントロールズ株式会社が地域貢献事業として平成16年に整備しました。
祭りは、秋のバラを楽しんでもらおうと毎年この時期におこなわれていて今年で8回目となります。
秋のバラは、小ぶりながら花本来の色がでるのが特徴で鮮やかな色合いを楽しめるということです。
バラ園は、伊那市振興公社が管理していて、2日は職員が咲き終わった花を摘み取っていました。
伊那市振興公社では、この時期に花が揃って咲くよう剪定してきたということですが、秋に入ってからの日照不足の影響で例年と比べ10日ほど咲きそろいが遅いということです。
園内には260種類1800本のバラが植えられていて、現在は年間を通して咲く四季咲きのものを楽しむことができます。
秋のバラ祭りは、6日から8日までで、期間中はバラの育て方の無料相談や豚汁の無料サービスなどが計画されています。
秋のバラは今月いっぱい楽しめるということです。
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長野伊那谷観光局設立
官民一体となって観光づくりを推進する組織、地域連携DMO、「長野伊那谷観光局」が1日、発足しました。
長野伊那谷観光局は、上伊那観光連盟に代わる新しい組織です。
上伊那8市町村でつくる上伊那観光連盟は9月30日付で発展的に解散しました。
理事長には、KOA株式会社の向山孝一会長が就任し8人の理事は、行政が2人、民間から6人が選出されました。
設立総会には、会員となった観光事業所や企業、金融機関など35団体およそ70人が出席しました。
DMOは、行政や住民、商工団体などが協同して地域一帯の観光地づくりをする法人組織です。
総会では今年度の事業計画案などが了承されました。
山と谷の風景美術館~2つのアルプス、彩の谷の物語~をコンセプトに、外国人の誘客や滞在プログラムの作成などの事業に取り組みます。
具体的には、観光客受け入れのための環境整備としてWiFi整備の促進やトイレの洋式化、SNSを活用した情報発信などをあげています。
今後は、長野伊那谷観光局を核として観光庁や県、来年設立予定の伊南DMOなどと連携していくとしています。
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新山小 マツタケご飯
伊那市の新山小学校で、9月に6年生が収獲したマツタケを使った松茸ごはんが、2日給食で提供されました。
松茸がふんだんに使われた松茸ごはんです。
9月28日に、6年生が地元のマツタケ博士藤原儀兵衛さんの山で収獲しました。
去年は不作で給食に出ませんでしたが、今年は92本、およそ6.5kg分を収穫したということです。
5年生の教室では、児童たちがマツタケの香りを楽しみながら味わっていました。
新山小学校では今月あと3回、マツタケが給食に提供されることになっていて、春巻きやすまし汁などに使われるということです。
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旧中村家「環屋」活用し通年観光へ
伊那市が進めている高遠町の旧中村家住宅「環屋」の改築整備が終わり、1日から営業が始まりました。
今後は、高遠町の通年観光の拠点として活用します。
環屋は、高遠町西高遠の国道361号沿いにあります。
江戸時代前期から中期の特徴を示す町屋形式の建物で、平成28年に所有者から土地と建物が市に寄付されました。
建物中央にあるいろりの間は、当時の雰囲気をそのままに残しています。
厨房には、そばを茹でる大釜や和洋折衷様々な料理に対応できる設備を整えました。
およそ30席の客席からは、高遠町の景色を眺めることができます。
他にも、プロジェクター付きの座敷がある他、着物のレンタルを行います。
総事業費は1億2,300万円で、半分を国の地方創生拠点整備交付金で賄っています。
今後はこの場所が通年観光の拠点となるよう、イベントや講座の開催、飲食店の出店を検討している人のチャレンジの場として活用していきます。
運営する一般社団法人環屋では、「人々が集う場所にしていきたいので、興味のある人は是非活用してもらいたい」と話していました。
(電話94-2251) -
伊那市と三井住友海上が協定締結
伊那市は、東京都に本社を置く三井住友海上火災保険株式会社との地方創生に関する包括連携協定を、1日に締結しました。
1日は、市役所で締結式が行われ、白鳥孝市長と岡大輔関東甲信越本部長が協定書を取り交わしました。
協定内容は、観光資源のPRや、市が進めているIoT・AIの取り組みの有効活用、地産地消の推進など11項目です。
市が行うドローン実験のリスクマネジメントについての連携を図る他、三井住友海上が持つ世界42か国のネットワークを使い企業の海外進出をサポートします。
三井住友海上が同様の内容で市町村と協定を結ぶのは、長野県では初めて、全国では15番目だということです。
今回協定を結んだ理由について、三井住友海上では春の高校伊那駅伝への協賛を13年前から行っている他、顧問が市のふるさと大使を務めていること、IoTの推進など未来志向の行政運営に取り組んでいることなどをあげています。
なおキックオフ事業として、三井住友海上の女子陸上競技部アドバイザーの土佐礼子さんによるスポーツ指導者向けの講演会が、31日水曜日に市役所で開かれます。 -
南福地ファーム キャベツ収穫
伊那市富県の住民でつくる農事組合法人南福地ファームは30日キャベツの収穫作業をしました。
小雨の中、組合員25人が午前7時30分から収穫作業を行いました。
直径25センチほどに育ったキャベツを包丁で茎から切り取り、余分な葉を取り除いていました。
収穫したキャベツは手作業で、コンテナに積み込んでいました。
今年は7月に苗を植え、9月に入り晴天の日が少なかったものの、例年並みの大きさに育ったという事です。
南福地ファームは地区住民およそ120人が組合員となり、稲作や野菜の栽培を行っています。
キャベツは7年前から栽培を始めました。
飲食店やスーパー等で使われる加工向けで、今年は6トン近くの収量を見込んでいるという事です。
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権現まつりに向け練習に熱
伊那市西春近の和太鼓チーム「小出太鼓」は、10月7日に開く太鼓イベント「権現まつり」に向け稽古に励んでいます。
28日の夜は、メンバーおよそ20人が、まつりで披露する曲の練習をしました。
小出太鼓は、地域のまつりで太鼓を打ったのが結成のきっかけで、今年で37年になります。
西春近小出地区のメンバーを中心におよそ30人で活動していて、イベントなどでオリジナル曲の太鼓を披露しています。
権現まつりは、練習の成果を見てもらおうと、年に1度稽古場を会場に開いています。
メンバーらはまつりを来週に控え、熱の入った稽古をしていました。
小出太鼓プロデューサーの赤羽勝史(かつし)さんは「聞くだけでなく太鼓と触れ合うことができるまつりなので、多くの人に会場に足を運んでもらいたい」と話していました。
権現まつりは10月7日(日)の午前11時から伊那スキーリゾート下の稽古場で開かれます。 -
高遠ダム ライトアップ
伊那市高遠町の高遠ダムでは、多くの人に関心を持ってもらおうと、桜の時期に続いて2度目のライトアップを行っています。
山間地を流れる川をイメージして、青と緑の光で照らされています。
ライトアップは30日の夜までで、時間は午後6時から午後10時までとなっています。 -
神子柴遺跡発掘60年で基調報告
南箕輪村神子柴にある神子柴遺跡の石器発掘60周年を記念したシンポジウムが、29日から伊那市創造館で始まりました。
この日は、有識者による基調報告が行われ、北海道から長崎県まで県内外からおよそ60人が訪れました。
神子柴遺跡は南箕輪村神子柴にある遺跡で、旧石器時代末期から縄文時代初期の頃の遺跡ではないかとみられています。
出土した石器は国の重要文化財に指定されています。
明治大学黒耀石研究センターの中村由克(よしかつ)さんは、全国各地で見つかっている神子柴系石器群を調べていて、その特徴について話しました。
中村さんは、神子柴系石器群の中でも石斧(せきふ)に使われている石はもろいものが多く、旧石器・縄文時代の他の石器と比べ特徴的だと話していました。
中村さんは「他の石器は効果的なものが造られているのに対し神子柴遺跡はあえてそうではない石を使って造っていて違和感を感じる」と話していました。
シンポジウムは神子柴遺跡発掘60周年を記念して創造館で開かれているもので、30日は東京大学大学院の教授 佐藤宏之さんによる記念講演が行われます。
また、会場では伊那市内で見つかった石器の展示も30日まで行われます。 -
歩いて撮って 田原の魅力探し
伊那市東春近田原地区全体をフィールドに、自然や歴史・文化などのチェックポイントで写真を撮りながら地区内を巡る「歩撮スタラリーが29日に行われ、参加者がラリーを楽しみました。
イベントには上伊那地域を中心に、諏訪市や飯田市などからおよそ100人が参加しました。
3時間の制限の中、3人ほどのチームで地区内に設けられたチェックポイントを探し、その場所の写真を撮って帰ります。
ポイントごとに点数が決められていて、その点数の合計で順位を競います。
チェックポイントのひとつ、畑の中にある祠は近くに住む酒井一族の祖先が祀ったものだということです。
山裾にある庚申塔は、60年に1度地域の無病息災などを祈願して建てられるもので、田原地区に5つある組の中の藤口組が建立したものだということです。
参加者は雨が降る中、およそ40か所あるチェックポイントを探しながら歩いていました。
ある参加者は「通ることはあるけれど寄ることはないので、知ることができておもしろかった」と話していました。
伊那商工会議所青年部商工業委員会の川口宗一委員長は「雨になってしまい残念だったが、参加した人たちが楽しんで田原のことを知ってもらえたならうれしい」と話していました。
発着点の田原公民館に戻ってきた参加者には地元の米や野菜で作ったおにぎりや豚汁が振る舞われました。
ポイント上位者には、地元産の新米やりんごジュースなどが贈られたということです。 -
第12回ふれあい広場
伊那市の福祉のお祭り、第12回ふれあい広場が、23日、市福祉まちづくりセンターで開かれました。
伊那市内の福祉施設やボランティアサークルなどのべ53団体が参加し、趣向を凝らしたブースを出店したり、ステージ発表をしました。
このうち、伊那市狐島にある知的障害者の共同生活援助を行うほっと上伊那はダンスを披露していました。
伊那養護学校は、ブースを出店し、手作り小物などを販売しました。クッキーは特に人気で、販売開始からすぐに売り切れそうになっていました。
伊那小学校6年仁組は、学習してきた点字についてのブースを出しました。4年生の時から学習をすすめ、この日のために準備を進めてきました。来場者は子どもたちが作った点字のクイズを表と照らし合わせながら解いていました。
ふれあい広場は、伊那市社会福祉協議会が開いている福祉のお祭りで、会場では、さまざまなブースを回りスタンプを集めると豪華賞品が当たるスタンプラリーなども行われていました。
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殿様もてなした献立再現
伊那市高遠町長藤の農家食堂「こかげ」は、江戸時代、高遠のお殿様をもてなした献立を再現しました。
弘化2年1845年、旧暦の8月29日の朝食は、エビにマツタケが豪華です。
ぶりは炒り酒で味付けされています。純米吟醸を沸騰させずに梅干しなどとともに煮詰めたもので、照り焼きがつややかです。
藤沢御堂垣外にある本陣跡です。
高遠藩主内藤 頼寧が、参勤交代で江戸から高遠城に帰る際、宿泊したということです。
こちらに伝わる御用書きの控えから再現しました。
再現したのは、御堂垣外の主婦が集まり経営する食堂こかげのメンバーです。
殿様が宿泊した旧暦の8月29日から9月2日までの間に提供された献立の中から再現できる13品を作りました。
旧暦のため、殿様が本陣に宿泊したのはちょうど今頃だということです。
本陣の先代当主の妻 藤澤 節子さんも再現を喜んでいました。
「こかげ」では、現在のところこの献立を提供する予定はありませんが、「せっかく再現できたので、活用していく方法を探りたい。お客様のおもてなしに生かしていきたい」と話していました。
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「地域に開かれたダム」全国連絡協議会
伊那市長谷の美和ダムは国の「地域に開かれたダム」に指定されています。
登録されたダムの関係自治体が集まる全国連絡協議会が、27日伊那市役所で開かれました。
会場には、岩手県や静岡県など7県から26の市町村が集まりました。
地域活性化に活用している「地域に開かれたダム」には全国46のダムが登録されていて、関係する28市町村が協議会に加盟しています。
今回の会を主催した白鳥孝伊那市長は、「ダムは生活にかかわる重要な役目を果たしている。ダムに守られていることを再認識したい」とあいさつしました。
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皇居へ献上の「アワ」収穫
11月に皇居で行われる新嘗祭で献上される雑穀「アワ」の収穫が28日伊那市長谷で行われました。
アワは、伊那市長谷のレストラン「野のもの」の吉田洋介さんが栽培したものです。
この日は吉田さんと長谷の地域おこし協力隊の牛山沙織さんが収穫を行いました。
新嘗祭は天皇陛下がその年の収穫を神に感謝するものです。
毎年47都道府県から、米一升とアワ5合が献上されていて、長野県から今年は吉田さんのアワが選ばれました。
農薬や化学肥料は使わずに育てていて、今年は献上することから特に草取りや鳥よけのネットを張るなど手間をかけてきたという事です。
粒の形や色、大きさなどを選別してそろえ、5合を箱に納め、10月に皇居へ献上することになっています。
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児童がマツタケ狩り体験
伊那市の新山小学校の児童は、マツタケ博士・藤原儀兵衛さんの山で28日マツタケ狩りを体験しました。
マツタケ狩り体験したのは新山小学校6年生10人です。
藤原さんは秋の味覚と収穫の喜びを知ってもらおうと子ども達を山へ招きました。
200メートルほど山を登ると、早速マツタケを見つけ、大事に収穫していました。
この日は92本、6・5キロほどを収穫しました。
採れたマツタケは来週給食の時間に味わうということです。
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サン工業 300万円寄付
伊那市西箕輪に本社を置くメッキ加工業、サン工業株式会社は、子どもたちの健全育成に役立ててもらおうと、300万円を28日に伊那市に寄付しました。
この日は、サン工業㈱の川上健夫社長ら3人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に目録を手渡しました。
サン工業では、次世代を担う子ども達の健全育成に役立ててもらおうと、2013年から毎年寄付を行っています。
今回は、来年2月で創業70周年を迎えることも記念して300万円を寄付しました。
川上社長は「子ども達の教育の一環に役立ててもらうとともに、郷土の良さを知ってもらうきっかけにもしてもらいたい」と話していました。
白鳥市長は「地元製造業をけん引する存在の企業に寄付をいただけてありがたい。保育園や学校教育の場で有効に使っていきたい」と感謝していました。 -
被災地の布で作品づくり
東日本大震災で被災した呉服店の着物などを使って作品をつくる「ちくちくきものワークショップ」が、伊那市荒井のワイルドツリーで27日に開かれました。
このプロジェクトは、東日本大震で被災した宮城県石巻市の呉服店の着物などを使って、50cm四方の布の作品を作るものです。
伊那市荒井出身でクラリネット奏者の橋爪惠一さんは、震災後楽器を被災地に送る支援を行いました。
その後、妻のしおみえりこさんが被災した呉服店のことを知り、このプロジェクトを始めました。
取り組みは日本のみならず世界33か国に広がっていて、およそ2,300枚の作品が完成したということです。
作品づくりは、被災地の布が無くなるまで続きます。
10月12日に、橋爪さんのコンサートが伊那市のいなっせで開かれる予定で、会場にはおよそ300枚が展示されることになっています。
また、津波で流されてしまった石巻市の文化ホールの新しいホールが2020年に完成する予定で、プロジェクトではホールの緞帳に作品を使用してもらうよう呼び掛けているということです。
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旧井澤家住宅でおからこ作り
伊那市西町の旧井澤家住宅で十五夜に月に供えて五穀豊穣に感謝するおからこ作りが26日行われました。
伊那部宿を考える会では、地域の風習を伝えていこうと13年前から毎年、おからこ作りを行っています。
26日は、もち米で作ったおからこや地元で採れたカボチャ・ネギ、里芋などを縁側に並べました。
今夜、月に供え27日の夕方、おからこ汁にして味わうということです。
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伊那西小に水車が復活
昭和43年に設置された伊那西小学校の学校林にある水車がおよそ10年ぶりに動き出しました。
26日は、全校児童52人が集まり水車を回す会が開かれました。
学校林にある水車は昭和43年に当時の校長が貴重な文化遺産を後世に伝えていこうと平沢地区から譲り受けたものです。
伊那西小学校では、全校児童が集いプールから水を引いて水車を回す「林間水車を回す日」が平成5年まで行われていました。
しかし水車の老朽化に伴い、この行事は平成5年に終了となりました。
平成20年に当時の6年生とその保護者達が修復し一度は復活しましたが再び動かなくなりました。
今回、伊那西地域を盛り上げようと活動する地元有志が今月、修復作業にあたりました。
学校林で間伐したさくらの木を使って水車台などを直しました。
さくらの木は水に強く腐りにくいということです。
伊那西小学校では、学校の宝として郷土の暮らしや歴史を調べるなど学習に活用していくとしています。
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伊那市と三井住友海上 包括連携協定へ
伊那市は、東京に本社を置く三井住友海上火災保険㈱と地方創生に関する包括連携協定を来月1日に結びます。
県内の市町村では初めての締結となります。
これは、26日開かれた定例記者会見で白鳥孝市長が公表したものです。
連携事項は、観光資源のPRや現在、伊那市が進めているIoTやAIを地方創生に活用する取り組みの有効活用などだということです。
伊那市によりますと県内の市町村では初めてで、全国の市では14番目の締結になるということです。
三井住友海上火災保険㈱との包括連携協定の締結式は来月1日に市役所で行われることになっています。
また、連携協定締結のキックオフイベントとして元オリンピック選手で三井住友海上女子陸上競技部アドバイザーの土佐礼子さんの講演会が来月31日に市役所多目的ホールで予定されています。
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燈籠祭 山車・高遠囃子練り歩き
豊作に感謝し無病息災を祈る伊那市高遠町の鉾持神社の燈籠祭の本祭が、23日、高遠町商店街で行われました。
鉾持神社の参道には、本町と仲町の山車が並びます。
高遠囃子の練り歩きに続いて、山車が商店街を巡行しました。
2つの町の山車は、いずれも、江戸時代に作られたものだということです。
高遠の燈籠祭は、五穀豊穣や無病息災を祈る鉾持神社の秋の祭りです。
町内には稲穂に見立てた赤いほおずき提灯がずらりと飾り付けられています。
高遠囃子と山車は、提灯の間をぬうように町内を練り歩きます。
商店主からご祝儀が寄せられると、山車は動きを止めて、三三七拍子で商売繁盛を祈願していました。
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園児が美和ダムに「お絵かき」
現在再開発工事が行われている伊那市長谷の美和ダムの現場で、26日、地元の長谷保育園の園児が基礎部分となる壁に記念の絵をかきました。
長谷保育園の年少から年長までの園児25人が美和ダムの工事現場を訪れ、壁に絵を描きました。
地元の治水施設に関心を持ってもらおうと三峰川総合開発工事事務所が保育園に声をかけ行われました。
園児はクレヨンを使って好きな色で似顔絵などを描いていました。
美和ダムでは、「湖内堆砂対策施設」という、ダムの中に溜まってしまった土砂を一時的に集める場所を建設しています。
2020年度の完成を目標にしていて、園児が絵を描いた壁は基礎部分になり土の中に埋まります。
絵を描き終えると園児が描いた絵をバックにドローンを使って記念撮影が行われました。
園児が絵を描いた部分は今年中に土の中に埋められるという事です。
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入野谷在来そば 収穫
入野谷在来のそばの復活に取り組んでいる入野谷そば振興会などのメンバーは、伊那市長谷浦の圃場で実の刈り取り作業を、26日に行いました。
今年は数量限定で試験販売を行い一般の人むけに入野谷在来のそばが提供される予定です。
伊那市長谷浦にある12アールの圃場で刈り取り作業が行われました。他の品種と交配しないようここで育てた実は、主に入野谷在来のそばを増やすための来年用の種として使用されます。
今年は浦のほかに長谷杉島でも栽培を行っていて、全体で160キロほどの収量を見込んでいるという事です。
杉島の圃場での収穫は28日に行われる事になっています。
11月下旬頃には数量限定で試験販売を行う計画で、信州そば発祥の地伊那そば振興会加盟店の一部での提供を予定しています。
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伊那東小芳澤さん 全国3位を報告
伊那東小学校1年の芳澤香乃子(よしざわかのこ)さんは、先月5日に東京都で開かれた全日本少年少女空手道選手権大会で3位に入賞しました。
この日は芳澤さんと、兄の慶士郎君、母の史絵子(しえこ)さん、師範の荻澤充夫(おぎさわみちお)さんが市役所を訪れ、白鳥孝市長に結果を報告しました。
大会は先月5日に東京都で開かれ、基本に忠実に動いているかなどを競う「形の部」に長野県代表として出場しました。
86人が出場した1年生女子トーナメントで、準決勝で惜しくも破れたものの、3位入賞を果たしました。
週に2回塩尻市などの道場に通っているほか、自宅でも毎日練習をしているということです。
芳澤香乃子さんは「来年は優勝したい。これからの目標は全国大会優勝と、オリンピック出場・優勝です」と話していました。
白鳥市長は「オリンピックや国体優勝を目指して頑張ってください」と話していました。 -
読書楼の開かずの蔵 公開
江戸時代の中級武家屋敷跡で、明治時代には塾として使われていた、伊那市高遠町の「北原読書楼」にある蔵の開かずの扉が25日に開けられ、中の様子が公開されました。
高遠町西高遠にある北原読書楼は、旧高遠藩の藩校「進徳館」で師範代を務めた北原安定の家だったとされています。
敷地内にある蔵は、周辺の地盤沈下などで傾き、扉が開けられなくなっていました。
この日は、この蔵の中を確認しようと、屋敷の所有者で東京都在住の北原俊史さんが業者に作業を依頼しました。
北原さんは、安定の玄孫にあたります。
内扉の木を切断し、人一人が入れるぐらいの隙間があくと、内側から扉が開けられました。
蔵の1階にはほとんど何もありません。
2階に上がると、塾だった頃に使われていたとみられる教科書が出てきました。
北原さんは「私が所有しているものではあるが、地域の文化財産。調査をして必要があるものは伊那市に保管してもらいたい」と話していました。
伊那市教育委員会文化財係の大澤佳寿子さんは「いかにも教育者の方の家の蔵だな、というものがたくさん保管されている」と話していました。
明治5年、「進徳館」が閉校すると、町内ではいくつもの塾が開かれたとされています。
安定もこの自宅の一部を開放して塾を開いていたということです。
市教育委員会では今後、蔵の中にある資料の内容を確認し、記録を保存する予定です。 -
南ア林道バス利用者 150万人達成
伊那市営南アルプス林道バスは、昭和55年の開業以来の累計利用者が150万人を達成し、今日(24日)、セレモニーが行われました。
林道バス営業所前では、午前8時5分発のバスの利用者が到着を待っています。
伊那市の職員が150万人目の利用者に声をかけました。
150万人目となったのは、佐久市の中屋 智美さん一家です。家族4人で初めての南アルプス登山のため、林道バスを利用しました。
中屋さん一家と白鳥孝伊那市長が、くす玉を割って150万人達成を祝いました。
中屋さんには、仙流荘の宿泊券と林道バスの往復券、前後賞にはこもれび山荘の食事券とバスの往復券が贈られました。
南アルプス林道バスは、昭和55年から運行を始め、年間5万人程が利用しています。開業から39年間、無事故で運行しています。
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伊那西吹奏楽・合唱 定演
伊那市の伊那西高校吹奏楽クラブ・合唱クラブ合同の第15回定期演奏会が、伊那文化会館で23日に開かれました。
演奏会は、自分たちで創りあげたものを地域の人たちに伝え喜んでもらおうと開かれたもので、今年で15回目です。
吹奏楽クラブと合唱クラブそれぞれが発表したほか、合同演奏も行われました。