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子育て講座ミニコンサート
伊那市の富県子育て支援センターで17日、ミニコンサートが開かれた。
ミニコンサートは毎月開かれている子育て講座の1つ。この日は新年度初めての講座で、市の子育て支援課の職員2人が、歌や手遊びなどを披露した。
参加した親子は歌に合わせて手遊びをし、一緒に楽しんでいた。
子育て支援センターは市内に4カ所あり、それぞれのセンターで子育て講座を開いている。
今年度は、美容師による子どものヘアカット講座や、トイレトレーニング講座などを予定している。
センターでは、「利用者のリクエストも参考にしながら新しい講座を企画していきたい。得意分野がある人は、それを生かして企画してもらえたらうれしい」と話していた。 -
水上熊野神社の枝垂れ桜見ごろ
高遠城址公園の桜は散り終わりとなったが、桜前線は山里へと上っている。
伊那市高遠町藤沢の国道152号沿いにある熊野神社。神社入り口にあるシダレザクラが満開で今がちょうど見ごろ。この桜もこの時期の人気スポットの一つになっている。 -
三峰川第4発電所竣工式
水力発電事業を行なっている三峰川電力は、伊那市長谷の中尾に三峰川では4箇所目となる第4発電所を建設し、2月から稼動している。
17日、現地で竣工式が行われ施設の完成を祝うとともに、無事故での操業を祈った。
第4発電所は、三峰川と黒川の合流点近くに建設された。
黒川上流の第一発電所で使った水を長さ550メートル、落差10メートル、内径180センチの地下トンネルに流し再利用して発電する。
6基の水力発電機で生まれる電力は、最大で一般家庭の約200世帯分の消費電力にあたる480キロワット、年間では300万キロワットアワーとなり、火力発電で使用される石油に換算すると約78万リットル、ドラム缶で3900本分にあたるという。
ここで発電された電力は、丸紅を通じて長野県庁や各地の合同庁舎、恵那山トンネルなどで使用されている。
三峰川電力の酒井宗二社長は、「長野で生まれた電気を長野に販売する電力の地産地消。小水力発電のモデルケースとして、引き続きクリーンな電力を作り続けていきたい」と話している。
三峰川電力では、今後も引き続き小水力発電事業に力を入れていきたい考え。 -
上山田地区が市に要望書提出
新ごみ処理施設上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市高遠町上山田区で16日夜、懇談会が開かれ、上山田区の対策委員会が市に要望書を提出したことを報告した。
上山田区には、建設候補地となっている富県桜井区、北新区から400メートルほどの所に住宅地がある。
しかし、市の位置付けでは、上山田区は地元区ではなく隣接区となっているため、「区民から不満の声が多く挙がっている」としている。
要望書では、現在地元区となっている北新区、桜井区と同じ扱いを求めており、それが実現しない場合は、環境アセスメントの着手や施設の建設に反対していく意向を示している。
伊那市と上伊那広域連合を迎えた懇談会でも、「地元区と同じ土俵に上げてほしい」といった声が多数挙がった。
これに対し伊那市は、「地元区は、建設予定地がある桜井区、北新区という位置付けは変わらないが、市としても、上山田には候補地に最も近い住宅があることを認識している。上山田区の意向にも十分配慮し、理解をいただけるよう努めたい」と話した。
上山田区は来月、対策委員会を開き今後の対応を決める予定。 -
伊那ナイターソフトボール リーグ戦開会式
伊那ナイターソフトボールの今年度のリーグ戦の開会式が16日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で行なわれた。
開会式では、秋山道夫会長に昨年度の優勝チームから優勝旗が返還された。
今年度は、Aリーグ13チーム、Bリーグ12チームでリーグ戦を戦う。
秋山会長は、「ソフトボールを通して交流と親睦を図りレベルアップしてほしい。不景気だが、グラウンドに出たときには楽しく明るくプレーしましょう」とあいさつした。
「ないのにクラブ」のキャプテン平沢健太郎さんが、力強く選手宣誓した。
この後、伊那ケーブルテレビ杯をかけて戦う春季トーナメント戦の開会式も行われた。
今シーズンは17チームが参加し、21日から試合が始まる。
伊那ケーブルテレビの向山公人社長は、「優勝を目指し、けがのないようがんばってください」とあいさつした。
昨年度優勝したアスターのキャプテン埋橋彰一さんが、選手宣誓をして健闘を誓った。
伊那ケーブルテレビでは、6月に行われる春季トーナメント決勝戦の模様を中継する。 -
手良小学校 お花見給食
伊那市の手良小学校で16日、全校児童約150人が校庭でお昼を食べるお花見給食を楽しんだ。
メニューは、いなりずしや唐揚げなどが入った特製弁当。
子どもたちは、学年の枠を超えた縦割り班を作り、自己紹介などをしながらお昼を食べた。
校庭の桜は13日に満開になったが、翌日の雨で散り始め、この日は桜の舞う中でのお花見給食になった。
子どもたちは、お弁当に舞い落ちる桜をよけながらも「桜吹雪がきれい」と話し、桜とみんなで食べるお昼を楽しんでいた。 -
伊那おやこ劇場 5月に人形劇開催
親子で演劇の観賞を行っている伊那おやこ劇場は5月23、24日に一般を対象にした人形劇を開催する。
15日は、親子劇場のメンバーが集まり、当日人形劇を披露する、くすのき燕さんと打ち合わせをした。
くすのき燕さんは松本市の腹話術師で当日は、お寺の小坊主と山姥を題材にした「さんまいのおふだ」を上演するほか、腹話術も披露する。
伊那おやこ劇場では、「親子で生の人形劇を楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけている。
チケットは一般1000円、会員800円で当日券は200円増し。
劇は23日がきたっせで午後5時半から、24日が西箕輪公民館で午後3時半から。 -
信州ボタニカルアート協会展
植物を精密に描くボタニカルアートの作品展が、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
作品展は、県内で活動する信州ボタニカルアート協会が開いたもので、会場には会員12人の作品200点ほどが並んでいる。
ボタニカルアートは、植物のかたちを正確に表現するもので、印刷技術のない時代に図鑑代わりに使われていた。
色付けには透明度の高い水彩絵の具を使い、色を塗り重ねることで深い色合いを表現している。
ボタニカルアートは正確に描かなければならないところが難しいというが、ある会員は、「注意深く見ることで新たな発見もできて楽しい」と話していた。
会場にはほかに、樹木図鑑の挿絵に使われることになっている点で描かれた「点描画」や、桜が有名な伊那市にちなみ、ソメイヨシノやオオヤマザクラなどさまざまな桜を描いた企画展示もある。
作品展は19日まで。 -
伊那市消防団のホームページ完成
伊那市消防団の活動紹介や年間スケジュールなどを掲載したホームページがこのほど、完成した。
これは、消防団の活動を広く知ってもらうとともに、団員に活動スケジュールなどを漏れることなく伝えるために作成した。
ホームページには、日々の活動の記録が写真付きで紹介しているほか、組織の紹介、防災、防火のための準備や心得などを掲載している。
伊那市消防団の伊藤仁団長は、「市民のみなさんに消防団の活動を知ってもらい、その必要性を理解してもらいたい」と話していた。
今後は、各分団を紹介するページを設けたり、分団の垣根を越え団員たちが交流できるページを作成する予定という。 -
高遠でチューリップ見ごろ
伊那市高遠町の山田河原駐車場近くの花壇では、チューリップが花を咲かせ、ドライバーの目を楽しませている。
山田河原駐車場からは、高遠城址公園へ向かう花見客を乗せたシャトルバスが運行している。
その近くの花壇ではチューリップが花を咲かせ、訪れた人を出迎えている。
この花壇は伊那市振興公社東部支所が管理していて、早咲きのものから遅いものまで全部で7千個のチューリップの球根が植えられている。
伊那市振興公社によると、チューリップは来月中ごろまで楽しむことができ、その後はカンナやダリアが花を咲かせるという。 -
元気づくり支援金選定開始
県全体で10億円、上伊那には9390万円が配分される県の地域発元気づくり支援金の選定作業が始まった。
16日、採択事業を選定する第1回目の委員会が伊那合同庁舎で開かれた。
今年度、上伊那地域では9390万円の枠に対して、8市町村から58件、1億1100万円の要望がある。 昨年度は84件、1億3500万円だった。
市町村別では、伊那市が南アルプスジオパーク推進事業など20件、3256万円、箕輪町はフェンシング全国大会に併せたイベントなど6件、2082万円、南箕輪村は大芝高原松くい虫予防事業など4件、1829万円の支援を要望している。
事業区分別では、産業振興、雇用拡大が16件の3600万円、環境保全・景観形成が14件の2500万円などとなっている。
委員会では、モデル性や公益性、有効性など各事業について評価し、今月23日に採択事業を決定。その後上伊那地方事務所長が正式決定して内示する予定。 -
有料老人ホーム緊急立入り検査
伊那消防署と上伊那地方事務所は16日、伊那市内の有料老人ホームで緊急立ち入り検査を実施した。
これは、今年3月に群馬県の有料老人ホームで10人が死亡する火災が発生したことを受け、全国一斉に行われている。
この日は伊那消防署と地方事務所の職員が伊那市東春近の有料老人ホーム「オードリー」を訪れ、消火器や避難路、非常照明が適切に管理されているかなどを点検した。
老人ホームなどの福祉施設では、自分で体を動かすことのできない利用者も多く、火災の時、逃げ遅れる人が多くなる危険性が高いという。
オードリーの大原和雄社長は、「健康で明るく、安全に老後を過ごしてもらえるよう、今後も適切な管理に努めたい」と話していた。
検査の結果、オードリーでは適切な管理が行われていることが確認された。
オードリーのほか、上伊那には3つの有料老人ホームがあり、これらについても17日に立ち入り検査を行う。 -
北新地区新ごみ懇談会
上伊那広域連合が計画する新しいごみの中間処理施設の建設候補地「桜井天伯付近」の地元、伊那市富県の北新区は、天伯付近に環境条件の似ている先進地のごみ処理施設を視察する方向で、広域連合と協議を進めている。
これは15日夜開かれた伊那市と広域連合との懇談で、北新区のごみ処理施設対策委員会が明らかにした。
3月の懇談会で北新区の倉澤松男区長が先進地視察を提案したことを受け、対策委員会は視察を実施するべきかどうかを協議した。
結果、「理解を深めるためにも必要」との判断から、実施する方向で今後調整を進めていくことにした。
ただし、先進地視察の実施場所は、今回の候補地「天伯水源付近」に環境が似ていることを条件としている。
また実施する前に、視察する施設周辺の有害物質の測定記録や環境アセスメントの結果、地域住民との協議の手法など、10項目に関する情報をあらかじめ提供するよう広域連合に求めている。
小坂樫男市長は、「環境アセスに着手しなければ、施設の建設は延び延びになってしまう。早急に先進地視察の日程を決めていただき、みなさまにご理解いただきたい」と話した。
北新区が先進地視察を行う方針を固めたことで、環境アセスメントの着手に向け、一歩前進したことになる。 -
第20回上伊那工芸展
陶磁や染織などの工芸作品を集めた上伊那工芸展が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
今回は20回の節目を記念して、上伊那工芸会を創設した人形作家の原淑子さんと染色作家の小林一博さんの遺作展を兼ねている。会場の3分の2をさいて、二人の作品を展示している。
原淑子さんは、大正15年に伊那市に生まれ、人間国宝に師事。県展審査員などを歴任し、昭和60年に上伊那工芸会を立ち上げ、初代会長に就任。平成2年、65歳で亡くなっている。
一方、小林一博さんは、昭和16年に箕輪町に生まれ、15歳で上京。染色の道に進んだ。県展審査員などを歴任し、上伊那工芸会の2代目会長を務めた。平成12年、60歳で亡くなった。
会場には、そんな2人の意思を受け継ぐ会員23人の作品も並んでいる。
現在の会長、御子柴明寛さんは、「こんなにがんばっていますよと今は無き二人の先生に言いたい。先生方に切り開いていただいた上伊那の工芸にさらに磨きをかけていきたい」と話している。
さまざまな団体が集まって活動している上伊那工芸会は、県下でもまれな存在だという。 -
勝間のしだれ桜
伊那市高遠町勝間の薬師堂のしだれ桜が見ごろとなっている。
薬師堂の桜は樹齢およそ130年といわれている。
高遠城址公園の桜より数日遅れて見ごろとなり、公園の桜を見た帰りに訪れる人も多くいる。
周辺のガードレールは景観にマッチするよう、木製のものが使われている。
しだれ桜周辺は勝間の住民らでつくる「薬師堂の桜を守る会」がガードレールやお堂の清掃、桜の管理などを行っている。
会では、「ここ数年桜の名所として、有名になった。訪れた人たちに楽しんでもらえるよう、しっかり守っていきたい」と話している。 -
伊那商工会議所新入社員激励会
伊那商工会議所主催の新入社員激励会が15日、伊那商工会館で開かれ、この春入社した127人が出席した。
伊那商工会議所では市内の企業を対象に毎年、合同の激励会を開いている。
激励会の中で向山公人会頭は、「不況の中で企業は皆さんに期待を寄せている。早く職場に慣れ、なくてはならない人になってほしい」と呼びかけた。
また小坂樫男市長は、「新しい発想と能力を発揮し地域の発展のため活躍してほしい」と激励した。
これを受け、新入社員を代表して南信化成の北村春菜さんは、「会社の新しい原動力になれるよう、初心を忘れず真摯な姿勢で仕事に取り組んでいきます」と誓いの言葉を述べた。
今年度の参加者は30社127人で、昨年度は28社138人だった。
伊那商工会議所では、「不況になる前に企業が採用を決めたため例年通りの人数だったが、来年は大幅に減少する可能性もある」と話していた。 -
かっぽれで保科正之公大河ドラマ化PR
伊那市高遠町の高遠城址公園で15日、東京の大道芸人が江戸芸かっぽれを披露した。
この催しは高遠ゆかりの名君、保科正之公大河ドラマ化の運動を花見客にPRしようと、伊那市観光協会が開いた。
かっぽれを披露したのは、光江流社中の桜川梅光江家元率いる26人。
桜川さんらは昨年、東京で開かれた体力づくり元気フェスティバルに出演し、そこで高遠で健康体操をしているグループ「いきいきサポーター」のメンバーと知り合ったことが縁で今回、高遠を訪れることになった。
踊りが始まると周りは人だかりとなり、手拍子や掛け声で賑やかになった。
桜川さんによると、かっぽれは、元気の出るおめでたい大道芸として江戸の末期に始まり、次第に寄席や歌舞伎などでも踊られるようになったという。
この催しを企画した伊那市観光協会は、「さまざまな場面を通して、保科正之公をPRしていきたい」と話していた。
協会では大河ドラマ化実現を目指し100万人の署名集めていて、その数は14日現在で33万1840人となっている。 -
美篶の歴史を学ぶ会開講
昭和初期に伊那市美篶で作られた「美篶の歌」を題材にして地域の歴史や文化を学ぶ講座が13日、美篶きらめき館で開講した。
美篶の歌は、昭和初期、旧美篶村の村長だった赤羽源一さんが作詞した。
昔は小学校などで歌われていたが次第に歌われなくなり、今では12番すべてを歌える人はほとんどいないという。
美篶公民館では、その歌を多くの人に知ってもらい、また歌詞を学ぶことで地域の歴史を学ぼうと今回初めてこの講座を企画した。
初日は1番に歌われている芦の歴史に詳しい矢島太郎さんが講師を務めた。
矢島さんは、歌詞に歌われている「芦沢除け」とは、芦沢と高遠の堺にある山のことで、昔は「除け山」と呼ばれていたことなど、歌詞に沿って地理や歴史を説明した。
この講座は全10回を予定していて、次回は実際に景色を見ながら歌の内容を学ぶ。 -
障害者就労施設工賃アップ
伊那市の障害者社会就労センター「コスモスの家」は、利用者の工賃アップに取り組み、工賃の総額で4倍アップという成果を挙げた。
コスモスの家は、県の「工賃倍増計画実践モデル事業」に選ばれ、平成20年8月から今年3月まで事業に取り組んだ。
モデル事業所となったことで、施設に経営コンサルタントが入り、企業での荷物の仕分け作業、園芸店での苗の植えかえ作業など施設以外で働く場を新たに開拓した。
また、上伊那の障害者施設とともに年賀状のプリントや、製品のカタログ販売といった事業も新たに始めた。
その結果、1カ月間に利用者に支払われた工賃の総額が実施前の4倍、約33万9千円にアップした。
平均月額は約1万9千円。時給では、実施前の80円から353円になった。
また、施設以外で働くことにより利用者の意識にも変化があり、それまで気にしなかった仕事をするときの身だしなみなど、働く姿勢について考えるようになったという。
コスモスの家の小嶋早苗施設長は、「変わっていくことはエネルギーがいるがいいこと」と話し、今後も積極的に改革を進めていきたい竏窒ニしている。 -
新規就農実践塾開講式
新たに農業を始めた人たちに、実践的な技術や農業経営を学んでもらおうと15日、「新規就農実践塾」が伊那市の伊那合同庁舎で開講した。
今年度講座を受講する新規就農者など8人が、開講式に参加した。
農業への関心が高まる中、新たに農業を始めようと考える人は増加傾向にある。
上伊那農業改良普及センターでは、こうした人たちの疑問や不安に応えようと講座を開き、新規就農者のサポートを行っている。
第1回目のこの日は、Iターンで就農し10年目となる小野恵子さんの体験談もあった。
夫婦で農業をしている小野さんは、「私たち夫婦は、ピンチの時励まし合いながら、一つ一つ問題をクリアしてきた。それがこの10年につながった。農業には何が正しいということはない。Iターンならではの生活スタイルを作り上げてほしい」と話した。
ある参加者は、「3月に脱サラして、この4月から農業を始めた。米作りの技術などを学びたい」と話していた。
講座は来年3月まで開かれ、受講者は農業技術のほか、農村で生活するための生活術などを学ぶ。 -
振り込め詐欺防止ATM集中警戒
振り込め詐欺を未然に防ごうと、伊那警察署は15日、防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」と、現金自動預け払い機「ATM」の集中警戒を伊那市内の金融機関で実施した。
そのうち八十二銀行伊那支店前では、伊那エンジェルス隊のメンバーと伊那署の警察官が、チラシを配りながら振り込め詐欺への注意を呼び掛けた。
お年寄りの振り込め詐欺被害が後を絶たない中、伊那署では去年から、年金支給日にATMの集中警戒を実施している。
国の定額給付金の支給が始まり、それをだまし取ろうとする詐欺が全国的に増加していることから、この日はその注意も併せて呼びかけた。
昨年、伊那署管内で発生した振り込め詐欺の被害件数は11件。今年に入ってからは15日現在まで、被害の届け出はないという。 -
韮崎市文化協会が高遠城址公園で交流
山梨県韮崎市の文化協会が14日、高遠城址公園を訪れ、伊那市と交流した。
文化協会の会員など90人ほどが参加して、公園内にある新城藤原神社で神事を行った。
交流は、韮崎と高遠が武田信玄の一族を通じて戦国時代からつながりを持っていることから行われている。
韮崎市文化協会は、昭和49年から毎年公園を訪れていて、今年で35回目。また、伊那市は秋に韮崎で行われる祭りに行き、交流している。
神事の中で、韮崎の甲斐岳風会の会員が桜にちなんだ詩吟を奉納した。
そのあと高遠閣に移り、舞踊団体が韮崎で踊られている踊りを披露した。
ある参加者は、「天気のいい時は桜の下で踊った。外で踊れないのは残念だが、雨に濡れた桜も心に染みます」と話していた。 -
地域づくり支援金選考会
住民が主体となった活動を支援する地域づくり支援金事業の選考会が14日、伊那市役所で開かれた。
地域づくり支援金は応募のあった団体の中から伊那市が採択した活動に対して支援金を交付するもので、支援金は1団体上限を50万円としていて、今年度は21団体からの応募があった。
選考委員会は市議会議員や地域協議会会長など8人で構成され、応募のあった団体を絞り込んだ。
伊那市では団体を今月中に決定し、ホームページなどで発表するという。
昨年度の地域づくり支援金事業には29団体の応募があり21団体が採択され、事業費は約400万円だった。 -
伊那エンジェルス隊が防犯呼びかけ
連日花見客で賑わう高遠城址公園で13日、防犯ボランティアグループ「伊那エンジェルス隊」のメンバーなど26人が防犯パトロールをした。
これは、高遠城址公園に訪れた花見客にスリや置き引きなどに注意をしてもらおうと実施した。
メンバー達は3班に分かれて夕方6時から公園内をパトロールし、花見客にスリなどに注意するよう声をかけていた。
伊那警察署によると、さくら祭りが始まった4月1日から13日までに公園内でスリや車上荒らしなどの事件は起きていないという。 -
伊那節まつり
伊那節を歌い継ぎ後世に伝えようと14日、伊那公園で伊那節まつりが行われた。
まつりは伊那公園にある「伊那節発祥の地」の石碑の前で毎年行われるが、この日はあいにくの雨で、公園内にある伊那東大社で行われた。
まつりは伊那商工会議所などが開いているもので、商工会議所や市の関係者など30人ほどが参加した。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「伊那節は伊那谷を代表する民謡。50回の祭りを機に全国に響き渡り、伊那市も発展していくことを願いたい」とあいさつした。
また、まつりでは伊那節保存会が歌と踊りを奉納した。
伊那節は、江戸時代に権兵衛峠を行き来するときに歌われた馬子唄で、正調のほか、与地の伊那節など節回しや踊りが少し変化したものも伝えられている。
この日は神社の拝殿での奉納ということで、厳粛な雰囲気の中、歌と踊りが披露されていた。 -
上伊那消防団幹部が教養訓練
上伊那消防協会は12日、消防団幹部を対象とする訓練を行った。
消防団幹部を対象とした訓練は、災害現場における現場指揮者の指揮能力を高めるためのもので、年に1度行っている。
この日は、上伊那8市町村の消防団幹部ら約500人が集まり、基本動作の確認、災害時に迅速に対応するために必要となる小隊の編成などを訓練した。
また、新入団員などを対象とするラッパ手訓練も行われ、上伊那消防協会の講師を務める小林孝行さんから、音の出し方など基本的な実技指導を受けていた。
下平昌男会長は、「今日の訓練を生かし、災害時に迅速に対応できるよう取り組んでほしい」と話していた。 -
伊那市長杯マレットゴルフ大会
伊那市長杯マレットゴルフ大会が12日、美篶の南割マレットゴルフ場で開かれ、集まった参加者が日頃の成果を競い合った。
参加者約80人が4人1組で54ホールを回った。
大会は、伊那市マレットゴルフ協会が毎年この時期に開いている。
協会では、1年に4回、大会を開いているが、春に開くこの大会の参加者が最も多いという。
この日は天候にも恵まれ、参加者は球の転がるコースを読みながら、競技に励んでいた。
大会の結果、総合優勝は中央区の松坂昭一さんだった。 -
桜の下でD51の乗車体験
桜が満開となった伊那市の伊那公園で12日、公園内に置かれている蒸気機関車D51に乗車する体験会が開かれた。
これは、桜まつりの一環として今年初めて行われた。
家族連れなど約300人が、D51の運転席などに乗車した。
電車の普及により、D51などの蒸気機関車は昭和51年に完全に廃止された。
その当時、国鉄が使わなくなった蒸気機関車を全国の各市町村に貸し出したため、伊那市も35年前にD51を借り受け、伊那公園に配置したという。
35年を経過し、伊那公園のD51は老朽化も進んでいるが、今の電車にはない独特な風貌は今でも人気で、訪れた人は周囲を歩いたり、運転席に上がるなどして楽しんでいた。
イベントを企画した桜愛護会では、この日にD51と一緒に撮った写真を募集し、写真の展示会を行う予定。 -
満開の桜を見ながらウォーキング
満開の桜を見ながらウォーキングを楽しむイベントが11日、伊那市の三峰川サイクリングロードであった。
これは、市民グループ「三峰川みらい会議」が企画しているもので、今年で3年目。
この日は伊那市内を中心におよそ20人が参加し、伊那市役所から高遠町までの8キロを、2時間ほどかけて歩いた。
三峰川堤防ではこの日、ソメイヨシノなど100本以上の桜が見ごろを迎えており、参加者の目を楽しませていた。
三峰川みらい会議では「参加者には桜をきっかけに三峰川に親しんでほしい」と話していた。 -
春の伝統行事、やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる春の伝統行事・やきもち踊りが12日、山寺の白山社・八幡社合殿で行なわれた。羽織、はかまに身を包んだ保存会のメンバー36人が、集まった見物客の前で、ユーモラスな踊りを披露した。
やきもち踊りは、白山社・八幡社の春の例祭で毎年奉納されているもので、200年ほど前から踊り継がれている。県の無形民俗文化財に指定されており、足を振り上げ、飛び跳ねるユニークな動作などが特徴。前踊り、中踊り、後踊りに分かれていて、途中、2回、宴を挟み、魚の塩焼きを食べながらどぶろくを酌み交わし、キセルでたばこを吸う。
酔いが回り、足元がおぼつかなくなった踊り手に、観客からは「もっと足を上げろ」などとげきが飛んでいた。
最後の後踊りが終わると、踊り手は一斉に境内から逃げ出す。逃げ遅れて最後になった人には、1年間、厄がついて回ると言われているため、踊り手は下駄も履かずに飛び出す。
しかし、近年は、保存会の会長、原長四郎さんが、立場上、逃げ遅れ役をしており、今年も原さんが最後になった。
原さんはこのあと行われた直会で、厄落としをしたという。