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初めての伊那市女性農業者の集い
農業経営の実質的担い手となっている女性農業者の情報交換の場として22日、第1回伊那市女性農業者の集いが市役所で開かれました。
この集いは、農業振興センターが開いたもので、農業に携わっている20人ほどの女性が参加しました。
はじめに上伊那農業改良普及センターの地域生活係長、中口光子さんから魅力ある農業経営、家族の生活をするために約束ごとを取り決める「家族経営協定」についての話を聞きました。
3つのグループに分かれての情報交換会では、農業の楽しい面、厳しい面などについて様々な意見が交わされていました。
「燃料や飼料の高騰できびしいが家族で仲良くわきあいあいとして生活している」「仕事をやめて生きがいづくりのために農業に携わった。自分が育てたものを他人が買ってくれる充実感を味わっている」などの意見が聞かれる一方で、「米は給料、野菜はボーナスと考えているが思うようにいかない」「夫婦2人でやっているが忙しい親の姿を見ている子どもは、絶対に農業はいやだと話している」などと厳しい現状を話す女性農業者もいました。
農業振興センターでは、今後も年2回ほどのペースで、女性農業者の集いを開催し女性農業者の外部との接点としていきたい考えです。
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伊那市役所で打ち水大作戦
暑さが峠を越す頃とされる処暑の前日、22日に、伊那市役所では、打ち水大作戦が行なわれました。
打ち水大作戦は、日本の夏の習慣、うち水を復活させ、ヒートアイランドを少しでも押さえていこうと全国的に2003年から始まりました。
伊那市役所でも2004年から初めています。
打ち水で涼を呼びエアコンの使用を控えることで、CO2削減にも貢献します。
打ち水は、全国的に24節季の大暑から処暑までの間に行なうことになっていて、伊那市は今日市役所庁舎玄関前で実施しました。
正午すぎの気温は、28度、100人の職員が一斉に打ち水をしたところ2度下がって26度になりました。水は、市役所南側のせせらぎ水路の水を汲んで使いました。伊那市では、今年これまでに伊那まつり会場や市立伊那図書館、高遠町総合支所でも行なっていて、今日は市役所のほか、保育園や長谷総合支所でも実施されました。
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旧井澤家住宅で和紙ちぎり絵作品展
和紙ちぎり絵 しゅんこう伊那教室の作品展が、伊那市の旧井澤家住宅で開かれています。
会場には、伊那教室に通う生徒16人の作品30点が展示されています。
しゅんこう伊那教室は、伊那市の中村早恵子(さえこ)さんが開く3つの教室の1つで、旧井澤家住宅での展示は、今回が2回目です。
教室では、手すきの和紙を素材にしていて、ちぎる、そぐ、貼るといった手法で作品を仕上げていきます。
和紙の魅力もあって、初心者でも見栄えのする作品を制作できるということですが、和紙を薄く剥がす事で濃淡を生み出し、遠近感を表現できるようには時間がかかるという事です。
中村さんは、「ちぎり絵の一番の魅力は、絵がかけない人でも作品を作れるということ。井澤家住宅の雰囲気と一緒に楽しんで欲しい」と話していました。
このしゅんこう伊那教室和紙ちぎり絵作品展は、25日(月)まで、旧井澤家住宅で開かれています。
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ニシザワ、県とレジ袋削減で協定締結
伊那市に本社のあるスーパーニシザワと長野県は、レジ袋削減のため10月に協定を結ぶことが決まりました。
ごみの排出抑制などを目的としたもので、ニシザワのほか、県内17の事業所が協定を結びます。
協定ではレジ袋削減のため、マイバッグを持って買い物する人の数を全体の60%とすることなどを目標としています。
県では今回の協定を県民スクラム運動として位置づけ消費者団体とも連携しながらレジ袋削減に取り組んでいくとしています。
ニシザワでは、ごみを出さないという意識が大切。ひとつひとつできることから実践していきたい。と話しています。
協定の締結式は各事業所の代表と村井知事、消費者団体が出席し、10月1日に県庁でおこなわれる予定です。 -
ルナフローラ伊那川北教室の20周年記念展、21日から
花クラフトの教室、ルナフローラ伊那川北教室の20周年記念展が、今日から伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。
ルナフローラは、ねんどで花を作る、花クラフトの愛好家で結成されている会で、伊那川北教室には現在25人の会員がいます。
会場には樹脂ねんどで作られた作品、およそ300点が並んでいます。
花クラフトは使うねんどによっていろんな種類の作品ができるということで、会場には石けんねんどを使った良いにおいのするものや、特殊な液を塗って、陶器のようなツヤを出した作品などがあります。
教室の講師を務める赤羽ひろみさんは、「自分の好きな色にできて、半永久的に残っていくのが花クラフトの魅力。ぜひ会場に足を運んでください。」と来場を呼び掛けていました。
このルナフローラ伊那川北教室の20周年記念展は、25日月曜日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
北海道犬が児童の登校見守る
伊那市の野生動物追い払い事業で活躍が期待されている北海道犬が、子供達の安全確保にも一役買っています。
21日朝も、平沢地区から伊那西小学校へ通う子供達の集合場所には、北海道犬の姿が見られました。
伊那西小学校の周辺で、17日、18日と熊の目撃情報が相次いだ事から、小学校では、保護者に送り迎えしてもらうなどの対応をとっています。
北海道犬は、勇敢で、熊などをみると追いかける性質を持っていることから、子供達は、昨日から、北海道犬と通学しています。
同行しているのは、保護者の網野嘉彦さんと、メスで生後6ヶ月の北海道犬チョコです。
通 学路の中には、動物が食い散らしたトウモロコシ畑などもありました。
2・5キロの道のりを、およそ30分かけて学校に到着しました。
この北海道犬との登校は、今週いっぱい続けられるという事です。
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全国トイレシンポジウム、伊那市で開催へ
トイレの改善や、トイレを通して環境を考える、全国トイレシンポジウムが、11月に伊那市で開催されます。
21日は、伊那市や日本トイレ協会、各種団体の代表など21人が参加して、シンポジウムの実行委員会が設立されました。
実行委員会設立にあたり、小坂樫男市長は、「伊那市には、トイレを大切なものととらえ整備している企業もあり、開催地としての素地がある。是非、成功させたい」と話していました。
全国トイレシンポジウムは、トイレに関る問題を考える機会にしようと、日本トイレ協会が地元自治体と協力して毎年開いているもので、今回で24回目、県下では初の開催になります。
ふるさと大使で、旅ジャーナリスト会議代表の森田 芳夫(よしお)さんの縁で、今回、伊那市で開催されることに成りました。
毎年、いいトイレの日の11月10日近辺で開かれていて、今回は、11月7日、8日の2日間の日程で行われます。
シンポジウムでは、エベレストに世界で女性としては初めて登頂に成功した、登山家 田部井淳子さんによる基調講演や、高遠城址公園・山岳トイレについて考える分科会などが企画されています。
日本トイレ協会理事の上 幸雄さんは、「その時代時代、自治体によって、トイレについて抱える問題が異なる。トイレの問題が解決しないと、観光地にも成りえない」と話していました。
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伊那市 大萱で百八灯
伊那市西箕輪の大萱地区で16日、108つの火の玉をつるす送り盆の伝統行事、百八灯が行われました。
この日は会場となった大萱グラウンドに多くの地区住民が集まり、盆踊りや振りまんどを楽しみました。
イベントが終わると、会場を囲むようにつるされていた布製の玉に火がつけられました。
百八灯は、盆の送り火として、また無病息災や害虫駆除を願って、除夜の鐘の数と同じ108つの玉に火をつけるものです。
会場はつるされた108つの火の玉によって、幻想的な雰囲気に包まれていました。 -
伊那市天竜川で 精霊流し
灯篭を流して霊を供養する、精霊流し大法要が16日、伊那市坂下区の天竜川沿いで行われました。
精霊流し大法要は、伊那仏教会が亡くなった人たちの霊を供養しようと、坂下区商工会と協力して毎年行っているものです。
この日は伊那市内の新盆の家族を中心に、先祖代々の霊や戦没者の霊を供養しようと、およそ250人が集まりました。
参加者らは法要を行ったあと、それぞれ思いを込めた灯篭を天竜川へと流しました。
流された灯篭は静かに川を下っていき、参加者らはその様子をずっと見つめていました。 -
伊那市成人式に旧伊那市地区の507人
伊那市成人式が15日、県伊那文化会館で開かれました。
伊那市の成人式は、旧伊那市時代の昭和46年から、お盆の帰省に合わせて毎年この時期に実施しています。
会場では、スーツやドレス姿の新成人が、久々に再開する友人達と、近況報告や昔話などの会話を楽しんでいました。
また、夏休みを利用し、インドでボランティア活動をした、松島由佳(ユカ)さんは、インドの民族衣装「サリー」を着て出席していました。
今年成人を迎えたのは、昭和62年4月2日から翌年4月1日までに生まれた、799人です。式典には、対象のおよそ6割、507人が出席しました。
小坂樫男伊那市長は、「生まれ育った故郷を忘れずに、創造力と行動力を持ち、世界に目を向け、充実した人生を歩んでください」と祝いの言葉を贈りました。
新成人を代表して、西箕輪の春日健太朗さんは、「これからは、広い視野を持ち、社会の一員として役目を果たしていきたい」と誓いの言葉を述べました。
伊那市では、合併3年目となる今年度までは、成人式を旧市町村単位で実施する事にしていて、来年度以降の開催方法については、今後の教育委員会等で検討していくと言う事です。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
美篶三峰川で水生生物調査
川の生き物を通して水質を調べる水生生物調査が17日伊那市美篶の三峰川で行われました。
これは子どもたちに、水環境に関心を持ってもらおうと、川の環境保護活動などに取り組む、三峰川みらい会議が行ったものです。
17日は市内の子どもたちやその保護者などおよそ40人が集まり川にはいって、そこに住む生き物をつかまえていました。
子どもたちは網を使って生き物をつかまえると、きれいな水に住むもの、少しきたない水に住むものなど4種類に分けていました。
調査の結果、ヒラタカゲロウやヘビトンボなど、きれいな水に住む生き物が多くみつかり、三峰川はきれいな水ということが確認されていました。
この調査は、三峰川のほか天竜川やその支流でもおこなわれていて、国土交通省が結果を冊子にまとめる予定です。
三峰川みらい会議では、秋には魚のつかみ取りなどをおこなうことにしていて、子どもたちに、川に親しんでもらうことにしています。 -
伊那市で助産婦呼び子育て相談会
伊那市の竜南子育て支援センターで今日、助産師による子育て相談が行われました。
市内5つの子育て支援センターでは、今年に入って定期的に助産師による子育て講座を開いています。
今日は竜南保育園に、伊那市富県の助産師 鹿野(しかの)恵美(えみ)さんが訪れ、3人の母親から子育てに関する相談を受けました。
「なかなか離乳食に切りかえられない」との相談に鹿野さんは、「おやつでも、オニギリやパンをあげると自然に食べるようになる」とアドバイスしていました。
ある母親は、「近くに相談できる両親がいないので、とても参考になる。本には書いてない事もたくさんあるのでびっくりした」と話していました。
次回、助産師による相談は 10月23日(木)富県子育て支援センターで行われる事になっています。 -
メディカルリブ(株)と伊那市が工業立地の覚え書き
医療器具の開発製造している岡谷市のメディカルリブ(株)が、18日、伊那市と工場立地について調印を行ないました。
メディカルリブは、医療機器を開発・製造し、岡谷市に本部を置くリバー精工のグループ会社です。
今回、消化器や循環器系の内視鏡などを製造する新しい会社「メディカルリブ(株)」を立ち上げ、工場を建設するため伊那市から用地取得を計画しました。
今日は、西村幸(みゆき)会長と誠(まこと)社長、小坂樫男伊那市長が、工場立地に関する覚書を取り交わしました。
工場は、伊那市が工業団地として新たに整備を計画している伊那インターチェンジ隣の大萱産業適地に取得・建設する予定で、面積はおよそ5400平方メートルです。
調印式の中で、小坂樫男市長は、「伊那市には新しい病院もあり、医薬品の試験なども盛んに行なわれている。伊那の地で大きく羽ばたいて欲しい」と挨拶しました。
メディカルリブ(株)の西村社長は「培った技術やノウハウで全国のドクターに器具を提供したい。日々努力していくので温かく見守って欲しい」と話していました。
工場建設の総事業費は5億円ほどを見込んでいて、メディカル(株)では、大萱産業適地の造成が終了する来年3月を待って、4月から工場建設をはじめ、秋ごろには完成させたいとしています。 -
伊那市の小学校、2学期始業式
伊那市の小学校で19日、2学期の終業式が行われ、学校に元気な子供達の姿が戻ってきました。
伊那東小学校では、日焼けした 人の児童が体育館に集まり始業式が行われました。
式の中で山本かずお校長は、勉強など毎日コツコツと取り組み実りのある2学期にしましょうと児童たちに呼びかけました。
また、2年生と5年生の児童が2学期の目標を発表しました。
2年の中村恵さんは今年、漢字検定があるので国語の時間にしっかり覚えて合格したい。
5年生のふりはたゆいさんは、授業中は先生の話を聞き、目標を持って2学期を楽しく過ごしたいと発表していました。
教室に戻った子供達は休み中の課題を提出したり、夏休み中の思い出を話し合っていました。 -
原久夫元伊那市長の葬儀、しめやかに
今月14日に亡くなった元伊那市長の原久夫さんの葬儀が19日、伊那市でしめやかに行われました。89歳でした。
原久夫さんは1974年から旧西箕輪村役場に勤務。町村合併後1970年7月伊那市収入役・翌年は助役を勤めました。昭和61年2月から平成6年2月までの2期8年市長を勤めました。
在任中は、市役所新庁舎開庁・市内の下水道整備・権兵衛トンネルの道路計画開始から建設への道筋をつくるなど市の発展に尽力しました。
19日は、伊那市の平安祭典伊那斎場で葬儀が行われ市役所や友人知人など180人が参列しました。
会場にはメモリアルコーナーが設けられ当時の写真などが飾られていました。
小坂樫男伊那市長は「あなたの生前の数々の功績と高い人徳に経緯と感謝の意を表し、ひたすらご冥福を祈るばかり。偉大なるあなたの業績をついで今後とも伊那市の発展に全力を尽くす事を誓います」と弔辞を述べた。
参列者は、祭壇のまえで手を合わせていました。 -
伊那市天使幼稚園でシャボン玉ショー
伊那市の天使幼稚園で今日シャボン玉ショーが行われました。
ショーを行ったのは、愛知県豊田市で活動している、「夢広場」の代表、鈴木(すずき)和明(かずあき)さんです。
夢広場は、愛知県の保育園を中心に活動していますが、活動の場を広げようと、今日は長野県で2回目のショーを天使幼稚園で行いました。
鈴木さんが、保育士と一緒に、うちわやサンダルなど少し変わったものでシャボン玉を作ると、子供達から歓声が上がっていました
この後全員が一人ずつ大きなシャボン玉の中に入って遊びました。
鈴木さんは「子供達が喜んでくれるのがうれしい。今後は全国の子供達にシャボン玉を見せたい」と話していました。 -
上農高校盆花市、今年も盛況
上伊那農業高校恒例の花市が12日、いなっせ多目的広場で行なわれました。販売開始となる午前9時30分まえから、100人を超える列ができていました。
手頃な価格で良質な花が販売されるとあって毎年人気を呼んでいます。訪れた人達は人束500円の花を買い求めていました。 -
伊那市役所食堂にアマランサスソバ
伊那市役所の食堂「アザレア」のメニューに11日から「冷やしアマランサスそば」が季節限定で加わった。
お昼時になると、職員が次々と食堂を訪れ、冷やしアマランサスそばを買い求めていた。味は、和風と中華風の2種類が用意され、値段は600円。
去年の暮れに年越しそばとして暖かい麺での提供をしていたが、冷たい麺での提供は今回が初めてです。
酒井茂副市長は「アマランサスは体によいということなので、毎日食べたい」と意気込みを語った。
カルシウム、鉄分を多く含んでいる雑穀アマランサスは、伊那市の新しい地域食材として定着させようと、信大や地域住民も一緒になって研究を進めている。
食堂は一般の人も利用ができ、伊那市では、夏バテ防止に是非一度味わってほしい言っている。 -
広域連合、伊那市富県でごみ処理説学習会
上伊那広域連合が建設を計画している新しいごみ中間処理施設について、地元住民らに理解を深めてもらう学習会が10日、伊那市の富県ふるさと館であった。
候補地となっている富県地区などから150人ほどが参加した。
講師は、ごみ処理施設の機能の検査や、ごみ処理計画・建設の指導にあたっている㈶日本環境衛生センター常務理事の藤吉(ふじよし) 秀昭(ひであき)さん。
藤吉さんは、ごみ焼却施設の排出ガスの処理技術や、現在のダイオキシン対策などについて説明した。
「ダイオキシンについては、9割は食物から摂取しているので、食材を問題にするべき。現在の施設は、高温で燃やす、排出ガスをろ過するなど様々な手法でダイオキシンの発生を抑制しているので、安全面ではまず問題がない」と説明した。
また、受け入れ地区との合意形成が重要だと話し、施設のイメージアップにつとめ、情報公開された施設を作る必要があるとした。
講演会の後には、参加者から提出された質問に藤吉さんが答えた。
候補地付近では、井戸水を利用しているほか、マツタケの山地でもあるとして、ダイオキシンなどの残留を心配する質問には、「国の定める基準をクリアしないと施設の設置も運用も出来ない。排ガスを20年分足し合わせたとしても環境への影響はまずないと考える」と応えていた。
また「いつも心配で監視しなければならないような施設ではダメ。これくらいしっかり管理されていれば大丈夫と、時々確認すればよい程度の施設でなくてはならない」と話した。
候補地の近くに住む男性は、「ダイオキシンについては安心したが、候補地は、過去に堤防が決壊したりと水害もあった場所。悪臭も心配だ」と話していた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
お産について考える 信毎WAの会
信濃毎日新聞主催の、上伊那のお産について考える会が10日、伊那市のいなっせで開かれた。
信濃毎日新聞は、今年度から地域活動部を立ち上げ、地域へ出向いていき、様々な問題を話し合う企画を始めた。第1回となる今回は、全県でも大きな問題となっている産科医療について、特に状況が大きく変わった上伊那地域で開催された。
信毎紙面でも、この問題について連載し、呼びかけたところ昨日は、上伊那地域から70人が参加した。
座談会では、伊那中央病院の産科医師や、昭和伊南総合病院の助産師など、4人が、現状について話をした。
伊那中央病院産婦人科部長の上田典胤医師は、「産科医師は5人がいるが、年間1000件の出産を受け入れていて、事故を起こさないようにするのに精一杯だ。朝から晩まで一日に8人が出産した例があるが、休日だったら対応できなかった。今後、途方にくれる場合があるのではないかと心配している」と切実な実情を話した。
座談会の後には、分科会がひらかれ、参加者らが、お産の場をどう守るか、こんなお産がしたい、などをテーマに話した。
2人目を希望しているという駒ヶ根市の夫婦は、「状況が厳しいことは改めて分かったが、専門的な話も聴けて勉強になったし参加者同士が正直にいろいろ話せた。こんな機会を今後も作ってもらいたい」と語った。
企画した信濃毎日新聞の井上裕子さんは、「記者としても医療問題について何もしないわけにいかないと感じていた。紙面で、また企画を通して、参加者と共に問題に向けて知恵を出していきたい」と話していた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
坂下区がAED講習会
伊那市坂下区の住民は、万が一に備えて、10日、AED・自動体外式除細同器を使った救急救命法を学んだ。坂下区の住民20人ほどが参加し、伊那消防署の署員から指導を受けた。
坂下区では、今年7月に区の予算を使ってAEDを導入した。伊那市の区の中で、自治会費を使って導入するのは坂下区が初とのこと。
参加者らは、スイッチを入れるときは、患者から離れる、体がぬれているときは水分をふき取るなどアドバイスを受けながら、実際にAEDを使って訓練した。
有賀昭洋坂下区長は、「坂下公会堂は、公民館活動も活発で人の出入りも多いので万が一のときに、人の命を救えるならと導入した。宝の持ち腐れ手にならないよう、使えるようにしておきたい」と話していた。
なお、AEDは2階の目に付きやすい場所に設置されていて、いつでも使えるようにしているほか、野外イベントには携帯して、活用するという -
伊那市の行革推進にむけ、新たな審議会委員委嘱
委員の任期満了に伴う改選後初めての伊那市行政改革審議会が8日市役所で開かれた。審議会の委員13人に小坂樫男市長から委嘱書が交付された。
行政改革審議会は、簡素で効率的な市政の実現を目指し関係する団体の代表などで組織されているもので、委員の任期は2年。審議会会長には、伊藤泰雄伊那市議会副議長が決まった。
小坂樫男市長は「行革はこれでいいということはない。遠慮なく意見を承りたい」とあいさつし、伊藤会長は「行革はさけては通れない道だ」と話した。
審議会では、伊那市が取り組んでいる行政改革の進み具合などをチェックし、更なる改善点などを提言していく。
現在伊那市が進めている行政改革91項目のうち、実施されているものは27項目、一部実施されているものが44項目、検討・準備段階の項目は19となっている。市がまとめた平成19年度の行政改革による効果は、補助金の見直し、企業立地推進などにより4億3,200万円。
平成20年度は、さくらまつりの現状分析と課題への対応、保育園の運営、学校給食の運営などに取り組んでいる。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那中央病院で高校生一日看護体験
高校生の1日看護師体験が8日、伊那中央病院であった。上伊那を中心に8つの高校の男女49人が体験した。
1日体験は、看護の現場に触れて将来の職業選択の一つにしてもらおうと毎年行われているもの。8日は、看護師17人が指導にあたり、包帯の巻き方や足などの洗い方、患者とのコミュニケーションのとり方などを学んだ後、実際に病室で実習した。
高校生は「お湯の加減はどうですか?」などと声をかけながら丁寧に洗っていた。足を洗ってもらったお年寄りは「とても気持ちいい。今日は、気持ちよさと嬉しさで、しっかり眠れそうだよ」と満足そうだった。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
小学校教諭対象に林業体験
地元の小中学校の教諭を対象にした林業体験会が、8日、伊那市手良にある国有林で行われた。上伊那の小学校の教諭3人が参加した。
先生たちに林業体験をしてもらい、学校の授業などで生かしてもらおうと、林野庁の中部森林管理局と県が開いたもの。森林の役割や鹿による食害などについて学び、実際に山に入り、ヒノキの間伐作業をした。
指導したのは、南信森林管理署の森林官で、「のこぎりを大きく動かして切る」「切ったものは、次の作業がしやすいように置いておく」などアドバイスをしていた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那市東春近で、田んぼの生物調査
近所の田んぼや水路にいる水生生物を捕まえ、観察する「田んぼ生き物調査」が9日、伊那市の東春近で行われた。小中学生や保護者など、およそ90人が参加し、東春近の3ヶ所で調査をした。
主催は東春近の住民でつくる「東春近の農地・水・環境を守る会」。今回初めて開催した。
同会は、東春近地域全体の環境保全向上を目的に、国や県、市の補助を受け07年に発足しました。今回は、子供たちにも、60年以上前から地区に残る水路に親しみ、水の大切さをしってもらおうと調査会を企画した。
このうち、田原区の一級河川の保谷沢川と田原沼排水の合流点では、水質調査等をした後、網を使い川にいる虫を捕まえた。
調査の結果、奇麗な川に生息するヘビトンボや沢ガニ、また、ザザムシやヤゴなど沢山の水生生物が見つかりった。
小学1年生の、坂井華恋(カレン)さんは、「水が冷たく気持ちよかった。沢山虫が捕れて楽しかった」と楽しそうに感想を述べた。
東春近の農地・水・環境を守る会の伊東由和(ヨシカズ)会長は、「自然を理解し、たくましい子供に育ってほしい」と話していた。 -
南アルプスに鹿防護ネット 仙丈ケ岳馬ノ背ヒュッテ周辺
南アルプス仙丈ケ岳の馬ノ背ヒュッテ周辺に7日、高山植物を鹿の食害から守る、防護柵が設置された。
防護柵は、県や南アルプスに接している市町村、信州大学などで作る南アルプス食害対策協議会や南信森林管理署、環境省が連携し、出来る事から始めようと、行われた。
設置作業は、7日と8日の2日間かけ行われ、およそ60人が参加した。
馬ノ背周辺は高山植物の名所だったが、ここ数年、鹿による食害が深刻化している。
柵は、3ヶ所のお花畑を囲うように設置され、広さ、約1千8百平方メートル、柵の総延長は325メートル。ネットは、鹿が飛び越えないよう高さは2メートルの高さがあり、また、0・47ミリのステンレスが3本、網込まれていて丈夫な作りになっている。
南アルプス食害対策協議会会長の小坂樫男伊那市長は、現地を視察し、「鹿の食害被害防止のテストパターンなので、今後の高山植物をまもれるかどうかの試金石になると思う」と述べた。
協議会や国では、柵の効果などを検証し、今後も高山植物の保護むけ、取り組みを進めていきたいとしている。 -
朝市で伊那北駅周辺活性化、9日スタート
伊那市山寺の商店主などでつくる、山寺活性化協議会は9日、地区の子ども達と一緒に伊那北駅前で朝市を開いた。販売側として、会員と子ども合わせて約40人が集まり、多くの地元住民が買い物に訪れた。
朝市は、伊那北高校の駅前活性化プロジェクトや、伊那小学校の駅前整備に刺激を受けた協議会が、自分たちも活性化活動をしていこうと開いたもの。伊那北駅前広場の有効活用については、去年の6月から伊那北高校の生徒を中心に活動が始まっており、文化祭でワークショップを開くなどして活用方法が話し合われてきた。
ワークショップの中では、子ども達から「朝市をやってはどうか」という意見もあげられたという。
この日は地区住民が店を出店し、子ども達が呼び込みや商品の受け渡しなど手伝いをしていました。ある子供は、「お客さんに商品を売る事は慣れていないので難しい」と真剣に語っていた。
一方、朝市を訪れた人達は、盛り上がる伊那北駅前で楽しそうに買い物をしていた。
山寺活性化協議会の矢野昌史理事長は、「伊那北駅前広場での朝市が定着して、もっと人が集まるようなものを目指して頑張りたい」と意気込む。
この朝市は、11月8日まで毎月第2、第4土曜日に開かれることになっており、今後伊那小児童が出店する予定。
また、広場を利用したフリーマーケットも予定されている。 -
伊那図書館 打ち水大実験 0.7℃気温下がる
伊那図書館で9日、省エネで自然な涼しさを感じようと、打ち水大実験が行われた。
9日の天気は曇りだったが、午後4時の伊那図書館の前の気温は27・5度。図書館に訪れていた子供達、およそ15人が参加し、合図とともに一斉に、玄関前の広場で水まきをした。
打ち水に用意した水は地下水で、およそ300リットル使用した。子供達は、何回もバケツに水をもらい、水まきを楽しんでいるようだった。
20分ほど、うち水をした結果、気温は26・8度と、0・7下がった。
されに先立った、夏休み中の子供たちを集め、リサイクル工作教室も開かれた。子供や保護者など11人が参加し、牛乳パックを使ったジョロと竹の水鉄砲を作った。
伊那図書館では、手軽に出来る工作教室を通して、親子に触れ合ってもらおうと、年に数回、こういった工作教室を開いていた。
子供達は、ジョロと水鉄砲が完成すると外に出て、水遊びを楽しみました。完成したジョロと水鉄砲に水を入れ、花壇や芝に水まきをした。
市内から参加した、唐木トシエさん、マナカちゃん親子は、「とても楽しかった、また参加したい」と話す。 -
高校演劇部に県伊那文化会館のスタッフが舞台技術セミナー
上伊那地区高校演劇連盟の加盟高校の生徒は9日、伊那市の県文化会館で舞台技術について学んだ。演劇連盟に加盟する6校の演劇部員、およそ60人が、県文の舞台課の3人から技術を教わった。
このセミナーは、来月開かれる上伊那地区の合同演劇発表会を前に、舞台の仕組みを知って、技術を高めてもらおうと、県文の舞台課が企画したもの。音響、照明、大道具の3種類について説明がありました。
音の素材が足りない場合は自分たちで音を作る。照明はストーリーの内容に沿った空間を演出できるよう大きさを調節して照らす。大道具はプランを決めて動かせるようにしておく竏停・など、それぞれ説明があった。
参加したある生徒は「今まで細かい演出を考えていなかったが、セミナーに参加して一歩ふみ込んだ演劇ができるようになりそう」と話していた。
生徒たちが練習の成果を披露する、上伊那地区の合同演劇発表会は、9月21日に県伊那文化会館で開かれる。 -
遺伝子組み換え食品考える講演会開く
遺伝子組換えについて考える講演会が昨夜、伊那市役所で開かれた。食の安全性に対する関心が高まる中、遺伝子組換えについて考えてもらおうと、伊那市農業委員会が開いたもの。農業委員や一般など、およそ70人が集まり講演に耳を傾けた。
講師を務めたのは、上田市の信州大学ヒト環境科学研究支援センターの林田信明准教授。
遺伝子組換えは、有能な機能を持つ遺伝子を普通の機能を持つ個体に移植して、有能なものを生み出すもの。
これまでの技術革新で、農薬がなくても育つ強い野菜や、栄養価の高い穀物など、様々なものが開発されてきた。
その一方、消費者の遺伝子組換えに対する知識は非常に低く、遺伝子組換えに対する警戒が高まってきているのが実情だ。林田準教授は「理解の低さが遺伝子組換えへの不安を生んできた。正しい知識を持って、遺伝子組換えと正面から向き合ってほしい。」と話してた。