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「伊那おやじの会」健康体操
中高年男性の居場所づくりを目的とした伊那公民館の「伊那おやじの会」は27日、同公民館講堂で市健康推進課保健士の中村瞳さんを招き、健康体操をした。市内の25人がスレッチ運動や筋肉トレーニングなどで日ごろの運動不足を解消した=写真。
中村さんは健康について、「元気で快適な毎日のために始めましょう」とし、▼10分早く起きてゆっくり朝食を取る▼歩く時間を10分つくる▼食事の全体量を10%減らす竏窒ネどとアドバイスした。
健康体操は、あおむけやうつぶせになり、足を地面から少し浮かせて腹筋や背筋を鍛える運動や、タオルの両端を両手で持って腕の筋肉をほぐす運動を体験。「筋肉痛になりそう」などと言いながら、それぞれ汗をかきながら体を動かした。
「伊那おやじの会」は昨年度から開講し、現在は市内の60縲・0代の男性約30人がメンバー。6縲・月の月1回計10回の講座で名所巡りや料理、囲碁・将棋教室などを楽しんでいる。 -
遊びのデパート「第16回キッズ王国」開催
子どもたちに本の読み聞かせや手作り遊びを楽しんでもらおう竏窒ニ24日、「遊びのデパート・第16回キッズ王国」が伊那市の伊那公民館であった。市内7つの公民館で活動する子育て教室と伊那市立図書館の「おはなしぱれっと」が、各ブースを設置し、アイディアに富んだ遊びの広場を展開。多くの家族連れなどでにぎわった。
読書啓発やものづくりの面白さを子どもたちに知ってもらうことなどを目的として毎年開催しているもので、企画・運営には、一般ボランティアのほか、中学生ボランティアも協力している。今年は東部中、伊那中、春富中の生徒約120人が、スタッフとして協力。これまでにない、多くの協力者が集まった。
開会式では中学生ボランティアが演劇を披露。また、会場には紙のプールの広場や小麦粘土の体験ブース、手作りの魚釣りの釣堀など、さまざまなブースが並び、訪れた親子は渡されたマップを見ながら「今度はこっちに行ってみよう」「これが楽しそう」と、場内をめぐり、さまざまな遊びを楽しんでいた。 -
上伊那出身の音高、音大在学生によるフレッシュコンサートが開催
上伊那出身の音高、音大在学生による「フレッシュコンサート」が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。現在県内外の学校で声楽、ピアノ、ホルンを学ぶ19人が、それぞれの演奏を披露。訪れた地元の観客を魅了した=写真。
音楽を志す若手音楽家の発表の場を設けるとともに、地元の人にこうした若者たちのことを知ってもらおう竏窒ニ、演奏する学生の保護者などでつくる「若い芽を育てる会」が毎年開催しているコンサートで、今年は高校2年生から大学4年生までの学生が集まった。
出演者は、それぞれ学校で練習している曲目など一人ひとり披露。現在神奈川県の昭和音楽大学に在学し、この日ホロンを披露した小牧はるかさん(19)=伊那市東春近=は「地元でコンサート演奏するのは初めてだったけど、楽しんで演奏できて良かった。普段自分たちが学校で学んでいることを、地元の人に知ってもらえる唯一の場。今後も、機会があれば参加したい」と話していた。
また、若い芽を育てる会の井口純代会長は「伊那市は音楽が盛んな地域なので、地元の人にも若い音楽家を応援していただければ」と話していた。 -
伊那養護学校高等部と上伊那農業高校吹奏楽部交流会
上伊那農業高校吹奏楽部の生徒15人は20日、伊那市西箕輪の伊那養護学校高等部を訪れ、演奏や合唱を通し同校生徒と交流した。
同校吹奏楽部の伊那養護学校高等部への訪問は今年で4年目。今年は「蕾」「どんなときも」「ルパン3世のテーマ」など4曲を披露した。最後の「負けないで」では養護学校高等部の生徒たちが演奏に合わせて歌った。
続いて「マイバラード」を両生徒が一緒になって合唱。最後に「わになって踊ろう」を全生徒が大きな輪を作って踊った。 -
後藤俊夫監督が中尾歌舞伎保存会に寄付
映画「Beauty‐うつくしいもの」の後藤俊夫監督は20日、同映画に撮影協力した中尾歌舞伎保存会(西村篝会長)に「中尾歌舞伎の振興と後継者育成に役立てて」と同映画の上映活動の収益金から66万円を寄付した。市役所で後藤監督から目録を受け取った西村会長は「有効に使わせていただきます」と礼を述べた。
後藤監督は「映画を見た人からは好評をいただいているが、若い人が見ていない。若者にどういう風に見せていくか研究中」と話した。また5月以降には中北信での同映画の上映会を予定している、とのこと。 -
高遠中学校生徒会 さくらの里に車いす3台を寄贈
伊那市の高遠中学校の生徒会が21日、高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」に車いす3台を寄贈した。
生徒会を代表して同施設を訪れたのは前生徒会長の宮原里都子さん、前福祉委員正副委員長の伊藤真央さん、保科美幸さん。
同施設長の藤原久さんは「大変助かります。今後もぜひいろんな場面で交流をしていきたい」と礼を述べた。
高遠中学校が同施設へ車いすを寄贈するのは、今回が初めて。車いすの購入資金は、月2回ダンボールやアルミ缶を持ちよる常時リサイクル運動や、夏休み中に各地区を回ってアルミ缶やビール瓶などを収集したリサイクル運動での収益金が充てられた。
もともと文化祭の資金作りのために行われてきたリサイクル運動だが、今年度から4月の観桜期活動での資金が文化祭に充てられることになったため、生徒たちが話し合い、リサイクルでの収益金を普段から交流のあるさくらの里へ車いすを寄贈することとなった。
さっそく座ってみた利用者は「気持ちいい。ありがとうね」と生徒たちに感謝していた。
前生徒会長の宮原さんは「ぜひ後輩にも継続していって欲しい」と話していた。 -
第3回住民訴訟学習会
伊那市土地開発公社に伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことは違法であるとして小坂樫男伊那市長に対して1月22日に住民控訴を起こした伊那市民有志でつくる「公正な入札を実現させる伊那市民の会」(若林敏明代表)は21日、住民訴訟に対する学習会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。松村文夫弁護士が講師となり、同訴訟で長野地方裁判所に提出した訴状に書かれた内容や裁判のシステムなどを説明した。第1回口頭弁論は3月21日午前10時半から開かれる。
「公正な入札を実現させる伊那市民の会」は土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約が不当であるとし、またこうした同公社の不当な契約を認め続けている伊那市は違法であるとして、住民監査請求を求めたが、伊那市監査委員に請求を却下された。同会は直接、土地開発公社を相手に提訴することが最高裁判例により困難と判断し、小坂市長に「土地開発公社に対する監督責任者」としての責任を問い、公社に対して貸与している部屋の明渡しを求めないことの違法確認の請求と、同公社に対し市が請求すべき庁舎内の部屋の貸与代、光熱費、派遣職員の給与など877万1943円の損害賠償を求める訴状を長野地裁に提出した。
学習会で原告訴訟代理人の松村弁護士は、まず提出した訴状の内容を説明。
松村弁護士は訴状内の土地開発公社に対して庁舎内の部屋の明渡しの請求を怠ることは違法であることを確認する項を裁判の争点の一つとしてあげ「被告の答えとして、見積もり入札は問題があるとしても、公社がやっている全体としてはごく一部。公社全体が違法なことをやっていると考えるのはおかしい。ちょっと間違えただけで、全部が悪いから出ていけというのはいきすぎじゃないか、というような答えが予想される」と話していた。
その後、松村弁護士は裁判の流れや仕組みを説明。裁判は書類で進められていく。被告側の答弁書が出た段階で話し合いをし、準備書面を整えることになるため被告側がギリギリに答弁書を提出することも考えられる、など。
松村弁護士は「事実についてはみなさんの方が知っている。こういう書類があるはずとか、疑問に思っていることなど、どんどんあげて欲しい」と参加者たちに呼びかけていた。 -
中電伊那営業所ギャラリーで「絵手紙 楽しい仲間展」
JA絵手紙クラブ(だいこんの花)の作品展示会「絵手紙 楽しい仲間展」が22日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。絵手紙を今年のカレンダーにした「絵手紙カレンダー」11点と、はがき、扇子などに描いた絵手紙60点を展示。3月5日まで。
8年前に始まった同クラブは、日本絵手紙協会公認講師の坂本勇さんを講師としてJA上伊那本所で月1回絵手紙を学んでいる。現在は10人が在籍。
クラブ員は「絵手紙を始めてから、いろんなものを細かく見るようになった。新しい発見がたくさんある」と話していた。
絵手紙カレンダーにはクラブ員がそれぞれ昨年1年間に製作した作品の中から数点を選んで載せている。6年前から毎年製作しており、友人などからは「毎年楽しみにしている」と好評とのこと。
午前8時半縲恁゚後5時10分(最終日は午後4時半まで)、土日、祝日休館。 -
伊那朗読の会「朗読発表会」
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は23日、朗読発表会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
伊那朗読の会では毎年、2月に朗読発表会を、夏には「平和を願う朗読の集い」を開いている。現在17人が在籍。
23回目の今回は、会員14人が藤沢周平の「山桜」や民話「おばすて山」、ブラウニングの詩など15のプログラムを披露した。
観客たちは目を閉じて出演者の朗読に聞き入り、物語や詩を楽しんでいた。 -
伊那市保育内容改善発表会
保育士の資質向上を目的とする「保育内容改善発表会」が22日夜、伊那市役所であった。市の保育士や子育て支援課職員など約200人が集まり、この1年の間に保育士でつくるグループがしてきた活動や現場での取り組みを発表。今後の保育のあり方について考えた=写真。
市では「生きる力のある子どもを育てる」を目標に、保育内容の充実、質の高い保育を提供するための取り組みを進めており、今年初めて企画したこの発表会もその一環。今回は専門的な知識を得るために活動してきた各種委員会や、特色ある運営を展開してきた保育園など7グループが、活動の成果などを発表。
そのうち、保育園運営について検討してきた委員会は、保育園の適正規模などを研究課題として取り組んできたことを説明。小規模園については、人間関係の固定化など、保育に限界があることに触れ、保育士を対象としたアンケート結果でも「園児の社会性を育てるには40人以上が必要とする声が多かった」と示した。また、「家庭の育児能力が低下し、外国籍園児も増えている中、親支援が必要となっているが、取り組みたくてもなかなかできないのが現状」と現場の実情について語った。そのほかにも読み聞かせ推進を積極的取り組んできた委員会や保育現場における食育への取り組みに関する発表もあった。 -
三峰川河川内樹木伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は23日、伊那市高遠町下山田、小原の三峰川河川敷左岸に繁茂する河川内樹木を伐採した。三峰川の治水対策、河川環境、景観を取り戻すための活動で3年目。地域住民ら約50人が参加した。
樹木伐採は、地元自治会や国土交通省天竜川上流河川事務所、上伊那森林組合などの協力を得て実施。同左岸の約200メートル間にあるハリエンジュ(ニセアカシア)やヤナギを持参したチェーンソーなどを使って、切り倒していった。
織井代表は「ニセアカシアは外来種で、河川内の植生を変化させてしまう。河川環境を守りながら、流木による洪水を予防するのが目的。きれいな川を取り戻し、その川を未来の子どもたちに受け渡していきたい」と話した。
伐採した木は、地権者が必要とする分以外を参加者が持ち帰った。 -
シンポジウムで雑穀の魅力を紹介
雑穀アマランサスの活用で地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会などは23日、伊那市内でシンポジウム「伊那アマランサスの魅力!作る・食べる・楽しむ!竏鋳n域の健康・観光・食文化の創出のために」を開いた。雑穀に関心を持つ地域住民ら約100人が参加。産学官が連携した研究会の取り組みやアマランサス加工品の試食などを通し、雑穀の魅力に触れた。
アマランサスの花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目される。市内の作付面積(07年度)は1・75ヘクタール。遊休農地を活用して作付面積を広げ、実の収穫量1トンを目標にしている。
研究会メンバーは、栽培方法や商品の開発など写真を交えながら活動を報告。課題として▽苗おこしや実の乾燥用のハウスが必要▽種の直播や刈り取りなどの作業に人手がいる竏窒ネどを挙げ、伊那アマランサスの地域ブランドの確立を目指したいとした。
試食では、アマランサスを加熱してポップした実などを使ったそばやギョーザ、甘酒、菓子の試作を含めた4品を用意。参加者は、アマランサスのつぶつぶ感やもちもち感を味わった。
また、記念講演で、食デザイナー大谷ゆみこさんは、40%を切る日本の穀物自給率を80%に高めるため、穀物をグルメにすることを提案。どんな料理にも合う雑穀を使った「つぶつぶベジタリアン」レシピを紹介し「『魂を養う食べ物』といわれる雑穀を食べてほしい」と呼びかけた。 -
伊那ロータリー顕彰 伊那華道会
伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)は21日、伊那市西町のプリエ・キャスレードで開いた「創立48周年記念例会」で、社会貢献活動に取り組んでいる伊那華道会を顕彰した。
伊那華道会は06年3月、市内の華道流派10派の有志で発足、会員は現在101人。ボランティア活動で、JR飯田線伊那市駅や市社会福祉協議会など公共の場に生花を展示している。
鈴木会長が「駅に花を飾り、利用者の心をホッと和ませている。これからも長く、この活動を続けて」とあいさつ。伊那華道会の平林由子会長は「これからも細く、長く活動していきたい」と話した。
顕彰は毎年1回の創立記念例会にあり、1977(昭和52)年に始まり29回目。地域社会で奉仕活動している団体や個人を対象に顕彰している。
顕彰を受けた伊那華道会の平林会長(左) -
シカ肉を使ったジビエ料理 仙流荘メニュー
伊那市長谷の仙流荘は23日から、地元のシカ肉を使った「鹿のカツフライ」など3品を料理メニューに追加する。個体数調整を進めるニホンジカを食肉として有効活用し、同施設の名物料理として売り出していく考えだ。
新メニュー3品は「鹿のカツフライ」「鹿のソースカツ丼」「鹿の空揚げ」。シカ肉独特の臭みを消すためカツはワインに浸し、ソバ粉を付けてから揚げ、空揚げはネギやショウガ入りのしょう油ベースのタレに一晩漬けてから調理するなど工夫した。
「低脂肪、低カロリーのシカ肉はあっさりとしていてヘルシー」と、料理を開発した料理長の高坂章さん(46)。シカ肉料理は年間を通じて販売する予定で、カツフライ900円、ソースカツ丼800円、空揚げ500円。
シカ肉料理3品を開発した料理長の高坂さん -
小坂市長 韓国大統領就任式に出席
伊那市の小坂樫男市長は25日、韓国ソウル市である李明博大統領の就任式に出席する。市長が顧問を務める「日韓親善伊那谷の会(キムの会)」の約20年続く活動が韓国政府に認められ、式典へ招待された。小坂市長は「とても光栄なこと。友好関係の一助になれば」と話している。
キムの会は、1990年、アニメ映画「キムの十字架」の上映を契に結成し、「市民レベルによる日韓親善」を目的に活動。特に、キリスト教を基盤に世界平和の実現を目指す女性の国際NGO(非政府組織)「ソウルYWCA」とは交流が深く、キムの会の存在は韓国で有名だという。
就任式には、世界各国の元首クラスが出席する。同会の唐木達雄代表(74)=宮田村=は「市民交流を進める上で新しい時代を開く弾みになれば」。通訳として市長に同行する鄭康雄運営委員長(64)=南箕輪村=は「地方自治体の長が招かれるのは異例。交流の活発化を期待されているのでは」と話す。
小坂市長は25日午前10時からソウル市内にある国会議事堂前で開く式典に出席。同日午後は、ソウルYWCAを訪問し、交流する予定だ。
「日韓友好」と書いた直筆の色紙を持参すると話す小坂市長とキムの会メンバー -
きたっせで料理講習会
伊那商工会議所伊那北周辺活性化委員会(矢野昌史委員長)などは22日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、米国料理の講習会を開いた。地域住民約30人が参加。アメリカ出身の上伊那地方事務所国際交流員パトリシア・ドーシャーさん(24)が指導した。
流ちょうな日本語で熱心に調理方法を説明するドーシャーさんに受講生らは積極的に質問。料理を通じ、交流を深めながら、「アメリカ米のスープ」「トウモロコシ粉のパン」「トマト、タマネギのサラダ」の3品を作っていった。
ドーシャーさんは「今日、学んだ料理を自宅でも作ってほしい。自分の国の食文化を紹介する機会をいただけてうれしいし、これをきっかけに国際交流が深まれば」と話した。
料理講習会は2005年度から始まった企画で、きたっせの有効活用が目的。年間2回のペースで開き、これまでに地域の飲食店経営者らを講師に招き、主婦を中心とした地域住民が料理を学んでいる。
ドーシャーさんに質問を投げかける受講生たち -
西箕輪地区、保育園2園体制で合意、新山保育園は休園の説明を開始
懸案事項となっていた伊那市西箕輪地区の保育園統廃合問題についてこのほど、老朽化の進む大萱保育園の建て直しに伴い、同園と西箕輪北部保育園との統合を進めることで地元の合意を得た。当初は同地区にある保育園3園を1園にまとめる構想だったが、充足率の高い西箕輪南部保育園は残す方針。また、今年度園児数が6人の富県新山地区の新山保育園については、今後も定員の半分である20人以下の園児しか集まらなかった場合、09年度から休園する方針で、保護者会や地元住民に説明する中で、理解を求めていきたいとしている。
西箕輪地区では地元住民でつくる「保育園のあり方検討委員会」が同地区の保育園運営について検討を重ねてきたが、市では昨年秋から同委員会との話し合いを進め、入園率が半数ほどにとどまる西箕輪北部と地区の中心園である大萱保育園の統合を提案。一方、同地区にあるもう一つの保育園、西箕輪南部は入園率が100パーセント近いため、あえて1園に統合せず、同地区では2園体制で保育園運営をしていきたいとする方針を提案し、今月20日、同委員会の合意を得た。新保育園については、2011年4月開園を目指し、今後地元と協議しながら用地選定を進める。
また、地元住民有志などが存続を求める活動を展開してきた新山保育園については、来年度についても園児数が9人にとどまる予定で、同園の定員である40人にははるかに及ばない現状。現場の保育士も少人数保育の限界を感じているほか、運営の効率化のためにも何らかの対応が必要であり、09年度から休園する市のは方針を打ち出した。地元の区長会、保護者会に対してはすでに説明を開始しており、市では「1年かけて地元と協議を重ね、何とか秋までには目途をたてたい」としている。
地元合意が得られた場合、同園に通う園児らは転園することになる。 -
第3回伊那市保育園運営協議会
第3回伊那市保育園運営協議会が21日夜、市役所であった。美篶東部保育園と美篶中央保育園を統合し、09年4月開設となる新保育園の構想がまとまったことに伴い、その具体的内容の報告があり、この新たな園には高齢者施設を併設し、お年寄りとの交流を保育の中に取り入れていくことで異世代交流を積極的に推進していく方針であることを説明。こうした形態は市内でも初めての試みで、核家族化の進む中、市は「園児がお年寄りの知恵を学ぶとともに、お年寄りも園児らとの交流で元気をもらえるようにしたい」としている。
保育園の建て替え場所は現在の美篶中央保育園のある場所で、建て替えは同保育園の一部を残し、保育を続ける中で工事を進める。建設面積は約1300平方メートルで木造平屋建て。事業費は約3億8900万円。定員は150人を想定している。
保育園の建設に伴い、その南側にあたる「老人憩いの家」も取り壊しを行っており、この老人施設を保育園の新設に伴い、園の一角に併設する。しかし、「老人憩いの家」という名称は用いない予定で、比較的元気な高齢者に利用を求め、園の保育にも参加してもらう。また、施設内にはリハビリ施設も完備する。
また、来年度は旧伊那市、高遠町、長谷地区の保育料体系一元化のため、高遠、長谷地区の一部世帯(現在の対象は約25世帯)で保育料引き上げとなるが、県下19市最低水準の保育料は維持していく。 -
健康寝具フェア「京都西川健康紀行」
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て、23日から、同店2階文化ホールで健康寝具フェア「京都西川健康紀行」を開いている=写真。25日まで。
血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を展示販売している。電位、温熱の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛布団、ムートンラグなどを出品。足型を取り、体のバランスをチェックすることができる体験コーナーもある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時まで)。 -
信大生有志 伊那小学童クラブでボランティア
信州大学農学部(南箕輪村)の学生有志が伊那市の伊那小学校学童クラブでボランティア活動をしている。学生男女5人が週2、3回のペースで学童クラブを訪れ、児童たちの遊び相手となり、一緒に相撲やボール遊び、鬼ごっこなどを楽しんでいる。
同学童クラブに在籍する児童は80人で、来年度は100人に達する見込み。指導員は現在4人で、人材確保が今後の課題となっているため、学生ボランティアの存在は大きい。指導員の一人は「学生たちが来ると子どもたちの雰囲気も変わる」と話す。
学生たちは、ボランティア活動で知り合った人の紹介で、1月末から伊那小学童クラブに通い始めた。児童たちは「おにいちゃんたちが来てくれて楽しい」と笑顔。信大農学部3年の鈴木智統さん(22)は「これからもっとボランティアの仲間を増やしたい」と話している。
信大生ボランティアと相撲を取る児童 -
伊那手づくり餃子愛好会 アマランサス使った新作販売
「伊那手づくり餃子愛好会」(羽生義秀会長・9店舗)は21日、地域の飲食店の活性化を目的に、栄養価の高い雑穀アマランサスを使った新作ギョーザの開発、販売について発表した。愛好会が定める「餃子の日」の22日から、加盟店5店舗で販売を始める。
愛好会は昨年春から新作ギョーザの開発を検討。健康志向の消費者ニーズ、地産地消をふまえ、地元産のアマランサスを使用するため、同穀物を生産、加工する「伊那地域アマランサス研究会」などの協力を得て、開発した。
新作ギョーザは、研究会でポップ化したアマランサスの実を餃子の皮に練り込んだもの。雑穀のモチモチとした食感、風味が特徴だ。各加盟店では餃子の具や形の大きさにこだわり、それぞれの個性を出した。
メンバーは「愛好会のギョーザは体によいものしか使っていないので安全。これからもいろいろな地元の食材を使って商品開発を進めていきたい」と話している。
新作ギョーザを販売するのは「花ぜん伊那本店」「はなきゅう」「竜門」「北から来たよ!」(以上伊那市)「花ぜん南箕輪店」(南箕輪村)の5店舗。価格は一人前290縲・60円。
アマランサスを使った新作ギョーザを販売する愛好会のメンバー -
確定申告始まる
所得税の確定申告の受け付けが18日、始まった。3月17日まで。伊那税務署では伊那市駅前ビル「いなっせ」に会場を設け、申告相談を行っている。受け付け午前9時縲恁゚後4時(土日祝日は除く)。なお期間中は伊那税務署での申告相談は行わない。
初日の18日は、受け付け開始時刻前から約20人もの申告者たちが来場。伊那税務署員に案内を受けながら手続きを進めていた。
伊那税務署は「期日の終了間際になると混み合うので、早めの申告を」と呼びかけている。
また国税庁はインターネットによる国税電子申告・納税システム『e‐Tax』(http://www.e-tax.nta.go.jp)の利用促進を図っており、本人の電子署名および電子証明書を付して所得税の確定申告をe‐Taxで行うと、最高5千円が控除される(07年度分、または08年度分、どちらか一度に限る)。登録には住基カードなどの電子証明書が必要(電子納税のみ利用の場合は不用)。
同申告相談会場でもe‐Taxサポートコーナーや初回来署型電子申告コーナー(電子証明書は不用だが、同システム使用による控除もされない)を設け、e‐Taxの利用促進を図っている。 -
新山小学生がフロアホッケー
伊那市の新山小学校の児童(52人)は18日、フロアホッケーを楽しんだ。日本フロアホッケー連盟の神田章さんと倉地昭重さんから指導を受け、パスやシュートなどを練習。最後は4チームに分かれてゲームをした。
フロアホッケーは円形のパックをスティックを使って運び、相手のゴールに入れて点数を競うスポーツ。同校は冬場、グラウンドが雪などで使用できず、体育の授業が体育館での球技に偏りがちになり、人権福祉教育の一環として年齢や性別にかかわらず誰でも楽しめるフロアホッケーを通じて、互いに尊重しあう心もはぐくもうと昨年度から体育の授業に取り入れている。
1年生から6年生まで縦割りの4チームに分かれプレーしたゲームは白熱。児童たちは「楽しい」「もっとやりたい」と夢中になっていた。
同校は日本フロアホッケー連盟から用具を2週間借り、その間に体育の授業で取り組む。 -
伊那バドミントンクラブA 県Jrオープン初優勝
バドミントンの第10回県ジュニアオープン大会(県バドミントン協会主催、10縲・1日・松本市)の小学生の部で、伊那バドミントンクラブ(伊那市総合型地域スポーツクラブ中地区クラブ)のAチームがダブルス団体戦で初優勝した。
大会は県内のスポーツ少年団や県小学生連盟所属の計15チームが出場。4ブロックに分かれ予選リーグ、各ブロックの同順位チームによる順位決定リーグを戦った。
チームは小学4縲・年の7人で構成。予選ブロックで明科、山鳩クラブをともに3竏・で破ると、進出した1位順位戦では、南木曽A、南木曽Bをともに2竏・で下し、初優勝を手にした。
大会に出場した伊那クラブBは2位順位戦で2位となり6位だった。
クラブは、週3回、伊那市内の体育施設で練習していて、新しい仲間を募集している。問い合わせは、松沢さん(TEL78・3330)へ。
伊那クラブAの選手は次の皆さん。
▽監督=松沢利美▽コーチ=松沢直美▽選手=栗原宏樹(箕輪北6)山岸賢治(伊那西6)小平裕矢(伊那西6)網野豊(伊那西5)曽根原和音(伊那4)唐木則広(伊那4)熊井大海(伊那西4)
初優勝した伊那バドミントンクラブA -
西春近北小ペレットストーブ導入
伊那市の西春近北小学校は初めてペレットストーブを導入した。18日から順次、普通教室など9教室それぞれに1台ずつを設置し、使用を開始した。「体がじわじわと温まって気持ちよい」と児童たちからは好評のようだ。
ストーブを導入したのは市教育委員会。2003年度から始まった国の「木質バイオマスエネルギー利用促進事業補助」を利用し、本年度は同小と西春近南小に計11台を設置した。総事業費は約400万円(半額は国の補助)。
市教委では、これまでに市内の小中学校にペレットストーブ計38台を導入し、各校で温風暖房機と併用している。地元の間伐材を利用したペレット燃料を使うことで、地産地消の経済効果と暖房費のコストダウンが望める。今後も導入台数を増やしていくという。
西春近北小4年やまなし組の今井智也君(10)は「石油のにおいもないし、音も静かでうれしい。木を燃やしたストーブは体がホカホカしてくる」と笑顔で話した。
西春近北小学校に設置されたペレットストーブ -
伊那市 08年度一般会計予算は306億5200円
伊那市は20日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比5・2%減(16億8700万円減)の306億5200万円。小坂市長は「経費削減に取り組み、合併メリットを生かして有利な財源を活用し『適財適所』に心がけたメリハリのある予算」とした。
予算規模は、伊那東小学校の改築や美篶公民館建設など大規模事業が一段落したことから減少したが、懸案となっていた小・中学校の耐震診断・補強設計、保健センターの旧中央病院跡地への移転新築、美篶・富県の両保育園の建設など新規事業を積極的に盛り込んだ。
また▽太陽光発電システム設置補助金の新設▽ごみ減量化のための生ごみ処理機導入促進▽チャレンジショップ創業支援▽中央道の小黒川パーキングエリアへのスマートインターチェンジ調査事業▽有害鳥獣対策▽農産物のブランド化竏窒ネどに取り組む。
国や県の合併特例債など合計で12億400万円を活用し、美篶・富県の両保育園建設、高遠消防署の建設などに充てる。合併後の地域振興に役立てるため、まちづくり基金として6億3600万円を積み立てる。
また、高遠町・長谷地域に適用する過疎対策事業債は2億3900万円で、消防施設整備(河南車庫など)、道路整備(東高遠バイパス)、美和レイクハイランド整備などに使う。
特別会計は、後期高齢者医療特別会計の新設を加えた8会計で123億8700万円(前年度比27・6%減)、企業会計(3会計)は115億5200万円(同16%増)。
08年度末の市債残高は383億3900万円、基金残高は45億1300万円を見込む。起債制限比率は13・5%。実質公債費比率は22%の見通し。主な要因は、伊那中央病院の開設に伴う周辺の道路整備、駅前開発ビル「いなっせ」建設の償還で、08年度がピークとなる。 -
こころの健康づくり講演会
伊那市は17日、こころの健康づくり講演会を伊那公民館で開いた。「アディクションを持つ人への理解と関わり」をテーマに、福井県立大学准教授の西川京子さんが話し、約200人が依存症について学んだ。
アディクションには、物質(アルコール、薬物)、行動(ギャンブル、買い物、窃盗、放火など)、関係(共依存、虐待、DVなど)の3種類あることを紹介し、アディクションによる社会生活上の問題として健康状態、経済、労働、犯罪移行、家族の問題を挙げた。
病気になった人と家族、あるいは関わる人との間に生まれる特徴的な人間関係「アディクション問題維持システム」も説明。家族らがアディクションを止めさせようと干渉し、世話をやき、コントロールするが本人は止められず、結果として問題が起きれば家族が尻拭いし本人を攻める。攻められたことで本人はまた繰り返すという悪循環が起きることを話した。
回復のために専門家に相談し、責任は本人が取るしかなく、周囲は温かい関心を持ちつつ一定の距離をとって大人同士として対等な関係を作ることをアドバイス。本人が止める決心をし取り組むことが必要で、そのためにアディクションによって起きている現実に直面すること、周囲は止めるための方法として知識や情報を伝えると同時に皆でサポートする愛情が大事なことも強調した。 -
駒工に木彫りの校歌パネル寄贈
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)に通う二男の秀巳さん(18)がこの3月に卒業するのを機に、3年間学校に世話になったお礼に竏窒ニ酒井建築所代表の酒井一さん(56)=伊那市西春近=は19日、木彫りの文字で作った校歌パネルを同校に寄贈した=写真。
パネルは横180センチ、縦90センチで、一文字は縦横約5センチ、厚さ約3センチ。文字の材質はイチイ、キハダ、ケヤキなどで、パネルはスギ材。製作は元の字をカーボン紙で木材に転写し、帯のこ盤や糸この盤を使って1文字ずつ丁寧に加工。全体のバランスを見ながら接着剤でパネルに貼り付けた。仕事の合間に作業を重ね、約2週間かかって仕上げたという。
本間校長は「大変素晴らしい見事な物。来客や生徒の目に触れる所に掲示したい」と感謝を述べた。
酒井さんが木製文字の製作を手掛けるようになったのは約25年前。高級材が使われる床柱や大黒柱の加工の際に出た端材をただ捨ててはもったいない竏窒ニ考え、その木材で表札を作って知り合いにプレゼントしたところ喜ばれたのがきっかけという。 -
西箕輪小6年かえで組 最終公演「霊犬早太郎」
約700年前、遠州府中(現在静岡県)の怪物を退治した駒ヶ根・光前寺の伝説「霊犬早太郎」の劇に取り組む、伊那市の西箕輪小学校6年かえで組(春日由紀夫教諭・26人)は18日夜、市駅前ビルいなっせで卒業公演を行った。児童たちは、最後の舞台で最高の思い出をつくった。
かえで組が演劇を始めたのは4年生のとき。「霊犬早太郎」の劇は、上伊那の伝説を広げよう竏窒ニ5年生秋から取り組み始め、これまでに校内や地域で発表してきた思い出の作品になっている。最後の大舞台に向け児童たちは、縦4メートル、横7メートルの背景画2枚を新たに作った。
卒業公演は保護者や地域住民らで満席となった。伝説を元に自分たちで制作したシナリオは、早太郎が自分の命を犠牲にして、怪物ヒヒから村人たちを救うという流れ。・ス早太郎の勇気・スを伝えようと臨んだ、子どもたちの迫真の演技が観客を魅了した。
ナレーション担当の有賀友理さんは「みんなで協力することをこの劇で学んだ。中学生になっても、このことを思い出し、頑張りたい」と感想。卒業公演に招待された光前寺住職の吉沢道人さん(60)は「一つのことをやり遂げた、子どもたちの演技に感動した」と話した。
自分の命を犠牲にして村人たちを救った早太郎を演じる児童 -
伊那市、来年度から子育て支援センター有料化を検討
伊那市は来年度から、子育て中の母子などを対象として無料開放している「子育て支援センター」を有料化する方向で検討している。市では利用する母親らの理解を得たり声を寄せてもらうため、今週から来週にかけて利用者アンケートを開始。しかし、有料化に対し動揺する母親の声も聞かれるほか、女性団体関係者や子育て支援活動に携わる一部の有志などの中には「有料化が本当の子育て支援につながるのか疑問」とする声も強く、今後、こうした人たちの一部有志が有料化反対の署名活動を展開しようとしている。
子育て支援センターの有料化は市の財政難などを受けて検討されてきたもので、市では利用する母親らの理解を得たり、声を聞くための説明会を開催してきたほか、より多くの声を募ろうと今週から2週間の間利用する母親にアンケートを実施している。しかし、このアンケートは有料化の是非を問うものではなく、基本的に有料化への理解を求めたり、その金額に対する率直な声を寄せてもらう内容となっており、すでに08年度予算案の中には子育て支援センター有料化は盛り込まれている(子育て支援課)。
現在市が想定しているのは、登録料という形で1ヶ月100円、年間1200円を徴収し、それを子育て支援センターで使用される光熱費や燃料代の一部に当てるというもの。また、家計の苦しい家庭などに対する減免措置も考えている。現在子育て支援センターは市内4カ所にあり、年間84万円の光熱費、燃料代がかかっている。市では有料化により、その半額ほどを受益者負担にしたいと考えているが、残る光熱費やその他の保険代、消耗品代などは今後も市が負担する。
当時市議として子育て支援センターの立ち上げに携わり、今回署名活動を展開する一人、木内律子さんは「子育て支援センターは『屋根のある公園で、そこに相談できる人がいたらいいね』という話で子育て中のお母さんたちと立ち上げたもの。有料化はおかしい。子育て支援センターを利用するお母さんたちが増えていると聞いたが、有料化することで利用できる人が限られてしまう可能性もある。」と話す。
また、市担当者は「市民のみなさんには申し訳ないことだと感じているが、協力をお願いするしかない。当然高すぎるなどの意見も出てくると思うが、どういう風にしていくのがいいのか意見を寄せてもらいたい。今後は、利用者参加型の施設運営を図り、利用するお母さんたちにも率先して子育て支援センターの運営に携わってもらいたいと考えている」としている。
署名活動は今後、関係者と調整を図りながら進めていく予定。