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KDDIが伊那市高遠町長藤に携帯電話基地局
KDDIが伊那市高遠町長藤地籍の市道小豆坂線に、住民説明をせずに携帯電話基地局を建設している問題に対して、同社は5日夜、町老人福祉センターで住民説明会を開いた。基地局から発する電波の安全性などについて話し合ったが、住民を納得させる解答には至らなかった。
小中学校の児童、生徒、保育園児の通学路の近くに設置することを望まない「三義子供会」が地権者の市へ、説明会の実施と工事の一時停止を同社へ求める陳情書を提出したのがきっかけ。集会には同会員や地域住民約40人が集まり、KDDI名古屋エンジニアリングセンター関係者約10人が説明した。
同社はスライドで、高遠地区を訪れる観光客らの要望でサービスエリア拡大のためとし、場所の選定は「長藤地区が見渡せ、電波が飛ばしやすい場所だった」竏窒ネどと説明。電波の安全性については「基地局電波は国の基準値の何十万分の一の値。人体に影響がないという定め内のサービス」とした。
住民説明の問題に対しては、「総務省から住民への周知、理解を得よとの要請は受けたが、説明会を実施せよとの指導ではなかった」とし、「建設地近隣には人が住んでいないので、(社内基準で判断し)長藤区長、隣りの地権者には説明し、承諾を得た」と返答。しかし、同区長は基地局建設との認識では話されていない竏窒ニし、互いの理解が合致していことが分かった。
出席者からの「子供の脳の方が電波の影響を受けやすいのでは」との質問には、「100パーセント安全ではないが、国の基準値を守っているので安全といえる。責任が認められれば、誠意を持って対応したい」とした。
工事期間は8月上旬を予定しているが、三義子供会の要望である、一時中止はしていない。同会の鄭震雄会長は「説明会があれば、あそこに建設されていない。大人として子供の立場に立って、(建設場所の是非を)社内で話し合ってほしい」とし、検討結果をまとめた報告書の提出を約束。会では、同地区と今後の方針を決めていく。 -
高遠高校福祉コース3年生が養護学校で交流
高遠高校福祉コースの3年生20人は4日、授業の一環で伊那市西箕輪の県伊那養護学校を訪れた。高等部生徒約70人が日ごろ取り組んでいる作業学習に加わって交流した。
高遠高は年2回の学習訪問に加え、養護学校の夏のスポーツイベントや文化祭などへのボランティア参加を通じ、長年にわたって同年代交流を継続。養護学校に対する理解を深めている。
本年度の第1回は、高等部の週3回の作業学習に参加し、陶芸、木工、縫製、薪(まき)、生活、農芸の6班に3、4人ずつ分散。各自が胸に名札を付け、名前を呼び合って仲を深めた。
木工班は文化祭などで販売する机やいすを製作。卓上ドリルを使った穴開けや、やすりがけなど、高等部の生徒が高遠高の生徒に手ほどき。互いに会話も楽しみながら協力し合って制作に励んでいた。 -
伊那市と新宿区が友好提携
伊那市と東京都新宿区の友好提携の調印式がこのほど、区立新宿文化センターであった。同区と提携していた旧高遠町の合併に伴い、新市として改めて調印し、長年の交流を継続して、よりきずなを深めていくことを確認し合い、災害時の相互援助協定を取り交わした。
両市区の関係者100人余が出席。中山弘子区長は「未来の希望を胸に、飛躍の出発点となり、強いきずなで結ばれた両市区が発展することを願う」とあいさつ。入院中の小坂樫男市長に代わり酒井茂助役が「首都圏の中核都市の新宿と二つのアルプスを有する伊那市の提携で、互いに活性化が図られることを確信している」と述べた。
旧高遠町と同区は、高遠藩主・内藤家が新宿御苑に下屋敷を構えた縁で、1986(昭和61)年に友好提携を結び、今年で20周年。相互の祭りに招待し合うなど交流を深めてきた。この日も、伊那市の羽広獅子舞保存会と高遠囃子(ばやし)保存会、新宿区の区民謡連盟、新宿ほのぼの会が伝統芸能を披露して、新たな出発に華を添えた。 -
警察署に県知事選の事前運動取締本部設置
第17回県知事選挙の実施に伴い、4日、県警察本部及び、県下25警察署に事前運動取締本部が設置された。同日午前10時、伊那署内にも同本部が設けられた=写真。
前回の県知事選挙では管内で違反行為はなかった。刑事課の相澤光宏課長は「公正な選挙の確保、実現に向け、小さな違反も見逃さず、厳正に取り締まっていく」と目を光らせている。
第17回県知事選挙は20日告示、8月6日投開票。13日には、各署などに違反取締本部が設置される。 -
県下初の民間事業所が防犯ボランティア組織
伊那署は4日、上伊那の事業所でつくる「県自動車整備振興会伊那支部」(杉本廣志支部長)の同署管内の25業者65人を、自主防犯パトロール隊員に委嘱した。この日は各業者の代表約20人が訪れ、小嶋惣逸署長から委嘱状を受け取った。
同支部は「自分たちも子どもを守る活動に積極的に参画しよう」と、同署の委嘱でパトロール隊を結成。署によると、民間事業所が防犯ボランティア団体を組織するのは県下で初めてとなる。
委嘱状の交付後、隊員で「こどもを守るオアシスパトロール隊」を発足。今後は7月中旬までに、青色回転灯を25業者50台に設置し、▽児童の登下校時の巡視▽事件、事故発生時の巡視竏窒ネどの業務を通じて、防犯活動を実施していく。
同支部長の杉本代表は「地域の安心、安全に寄与することを誓う」と決意表明。小嶋署長は「県下では初めてのケースなので、今後の活躍が期待される。大きな味方ができたと心強い」と激励した。
現在、駒ヶ根署管内の県自動車整備振興会伊那支部内の業者も、同様の活動を展開しようと話し合いを進めている。 -
守屋山山開き
2日、伊那市高遠町と諏訪市の境にある守屋山(1650メートル)の山開きがあった。地元の片倉区(伊藤武房区長)のほか、町公民館の呼びかけで集まった市民ら計約50人が山頂を目指して登り、奥宮で参拝した。
「神の宿る山、雨ごいの山」として知られる守屋山の山開きは、豊作や無病息災を祈願するため、江戸時代より明治の中ごろまでは、地元の氏子らによって旧暦6月1日に実施。現在は7月1日に最も近い日曜日に毎年開いている。
「鳥居づるね」と呼ばれ、1743(寛保3)年に建立した石の鳥居、「みたらしの水」周辺の栗の巨木などが見れる表参道コース。高さ15メートルの巨岩「立石」、鬼が住んだとされる伝説の「鬼ヶ城」などがある変化に富んだ立石コースの2コースから、ぞれぞれが入山した。
伊藤区長は「昔から・ス守屋おろし・スと呼ばれる、山から流れる水の被害を受けてきた。天災が起きないように祈願し、守屋山の神が静になってくれればうれしい」と話していた。 -
高遠中の吹奏楽部 東京芸大生から基本学ぶ
伊那市の高遠中学校に1、2日、東京芸術大学音楽学部器楽科の学生4人が、吹奏楽部の指導に訪れた。
東京音楽大学(現・東京芸術大)の初代学長の伊沢修二が東高遠出身とあって、市(旧高遠町)と同大学は長年交流。同中学校にも毎年、学生が指導に訪れている。
期間中は部員15人のほか、高遠高校の生徒7人も参加。フルート、クラリネット、サックスなどのパートに分かれ、楽器の持ち方や吹き方などの基本練習などをした。
クラリネットのパートでは学生が「肩の力を抜いて楽に吹く」などと生徒らを指導。部員たちは「めったにないこと」と熱心に取り組んでいた。 -
全国少年補導功労者表彰・伊那署管内の2人受賞
少年の健全育成に貢献した人へ贈る、本年の全国少年補導功労者表彰を受けた伊那署管内の2人が28日、小嶋惣逸署長に受賞を報告するため、同署を訪れた。小嶋署長は「これからも一緒に手を携え、少年問題に取り組んでいきましょう」と労った。
伊那少年友の会会長の大工・丸山義貞さん(65)=伊那市高遠町長藤=が少年補導栄誉銀章を、同会元会員の無職・三澤勇美さん(83)=同市福島=が銅章を受賞。20日、県少年友の会連合会理事会の席上で県警本部長から伝達表彰を受けた。
表彰は警察庁長官と社団法人全国少年補導員協会の連名。県内受賞者は金章1人、銀章3人、銅章4人の計8人。
丸山さんは伊那少年友の会会員として、少年非行防止活動などに貢献する傍ら、地区の少年剣道クラブなどの指揮者として、スポーツを通して健全育成を推進してきた。三澤さんは長期休業前の学校訪問活動を実施することを発案するなど、00年4月縲・4年3月、同会会長として率先した活動を展開してきた。
丸山さんは「予防防犯に心掛け、非行に走らない子どもたちを育てることに努力したい」と意気込みを語った。 -
伊那消防組合 部隊活動円滑に規律訓練
伊那、高遠、箕輪、辰野消防署でつくる伊那消防組合(消防長・早川正行伊那消防署長)は27、28日、伊那市の市民体育館と県伊那勤労者福祉センター体育館で規律訓練に取り組む。初日は組合内の署員65人が参加し、軽快な動作を修得した。
署員の規律心の向上を目指し、日ごろの活動が部隊として円滑に運べるよう、毎年している行事。同様の訓練を2日間に分けて実施し、組合署員のほとんどとなる約130人が規律を学ぶ。
小隊の編成、隊列の整とんのほか、行進間、停止間の動作、敬礼方法などを指揮者の指示に従がって訓練。休憩を取りながら約3時間にも及んだが、署員らは真剣な表情で規律ある動きを見せていた。
あいさつに立った伊那消防組合の登内正史次長は、実のある訓練となるよう「大きな声と汗を出してもらいたい」と呼び掛けた。 -
旧高遠町職員互助会&新市職員が草刈り
旧高遠町の職員互助会は25日、伊那市高遠町東高遠の花の丘公園で草刈りをした。
同公園は、旧高遠町が通年観光化を目指した桜からのまちづくりを掲げ、遊休農地約13ヘクタールを整備して89年に開園。町民で組織する22団体が各区画に桜を植樹して保護・育成にあたり、現在は八重桜や山桜を中心に100種以上、約3千本が植わっている。
このうち一区画約2ヘクタールを担っている互助会は、毎年草が茂る6月と8月に作業。今回は新市発足により、新たに伊那市職員互助会が設立される予定のため、町総合支所の全職員に加え、市役所と長谷総合支所の部課長以上の職員総勢100人以上が参加した。
参加者たちは早朝に集合し、草刈り機やかまを使って約1時間作業に汗を流した。 -
高遠しんわの丘ローズガーデン見ごろ
伊那市高遠町東高遠にある「高遠しんわの丘ローズガーデン」のバラが見ごろを迎えた。色鮮やかに咲き誇るバラに、山すそから見渡す伊那市街や遠望の中央アルプスの絶景が来園者を魅了している。入場無料。
バラ園は英国風の庭園に整備された約5千平方メートルに、32種約4千本のバラが植えられている。赤や白、ピンクに黄色など彩り豊かなバラに、大パノラマからの景色が人気。観光客やアマチュアカメラマンなどでにぎわい、可憐に咲く花と一帯に漂う香りを楽しんでいる。
同町上山田に工場を置く精密機器メーカー伸和コントロールズ(本社・川崎市)が工場開設20年の節目を記念し、春と秋に花が咲くバラ園を造成して、高遠地域が目指す通年観光化に協力。昨年5月、旧高遠町に引き渡して開園した。 -
信州高遠の四季展入賞作品決まる
伊那市高遠町の風景などをテーマとした絵画の全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(旧高遠町、実行委員会など主催)の審査会が23、24日、町内の信州高遠美術館であり、日本画、洋画合わせて522点の応募から
洋画の金賞に伊那市富県の伊藤恒良さん(70)の「押出待春」、日本画は岡谷市の山岡節子さん(73)の「雪残る」が選ばれた。
過去2年間に制作した作品を公募し、日本画80点、洋画442点が集まった。日本画は日本芸術院会員の上村淳之さんと日本美術院理事の福井爽人さん、洋画は日本芸術院会員の塗師祥一郎さんら3人が審査。入選作品350点(日本画56点、洋画294点)を選び、入賞76点(日本画15点、洋画61点)を決めた。
伊藤さんの作品は、高遠町河南上山田の押出地区を富県から見た春を間近にした雪景色。塗師さんは「寒い地方の春を待つ気持ちが画面から出ていて、人の気持ちを暖かくする情感あふれる絵である」と評価した。
入賞作品は同美術館、そのほか入選作品は町内の公共施設や商店約30カ所に8月5日から9月24日まで展示する。
四季展は、高遠の美しい自然や風景、行事を題材とした作品を全国の画家や愛好家から募り・ス町じゅう美術館・スにしようと始まり、3年に一度開催している。
入賞者は次のみなさん。
【日本画】▽金賞=山岡節子(長野県)▽銀賞=水谷数代(愛知県)▽銅賞=桜井敬史(東京都)▽奨励賞=山下尚三(京都府)平昭治(広島県)大森隆史(神奈川県)金澤尚武(愛知県)▽秀作賞=宮坂哲生(長野県)木下幸子(京都府)小畑薫(東京都)矢田明美(同)伊藤由純(愛知県)豊島節子(同)山越春紀(岐阜県)鈴木貞夫(茨城県)
【洋画】▽金賞=伊藤恒良(伊那市)▽銀賞=篠田和夫(東京都)▽銅賞=細川尚(千葉県)▽奨励賞=広瀬良臣(伊那市高遠町)北原泰治(同)加納恒徳(駒ケ根市)土井田論、小松秀徳、二ツ・ス愛之助、中澤嘉文、平林邦雄(以上長野県)吉本哲、東秀朗、竹内図南子、矢ケ部昭彦、八森榮一(以上東京都)飛矢崎文義(神奈川県)森光希(栃木県)森敬介(埼玉県)▽秀作賞=武田教子、登内孝、橋場房子、山中一正(以上伊那市)原泰志(駒ケ根市)有賀邦夫(辰野町)宮崎のぶ子(飯島町)竹口信孝、西澤美幸、澤修一、久保田里司、坂本静夫、関勝人、高木忠、木下文雄、待井亮造、細田啓子(以上長野県)石川博之、青・ス敏夫、高木恵美子、日並峻(以上東京都)小野昭、山下恭子(以上千葉県)蓮池高夫、平野成昭、高橋洋一(以上神奈川県)小出敏行、水梨平八郎、萩倉瑠璃子、那須野栄(以上静岡県)山本理治、久保由美子、山口博之(以上愛知県)深尾多加緒、久木一男、中江隆、一川満男(以上滋賀県)大谷達雄(群馬県)福田隆義(福井県)東海林恭子(兵庫県)高林泰(山口県)嘉指健司(大阪府) -
地域衛生自治会 伊那市・高遠町に来年度設立
伊那市は23日夜、高遠町の12区長を対象に、同町地域衛生自治会を設立するための説明会を町総合支所で開いた=写真。区長らの了承が得られたため、設立に向けた話し合いを重ね、来年度の発足を目指す。
3市町村合併を機に区長体制を導入したため、これまでの、各常会、町内会単位での活動が実態と合わなくなり再編成する。それぞれの地域間の情報共有による活性化を図る目的で組織化し、以前から旧伊那市内にある地域衛生自治会の形に歩調する。
高遠町総合支所市民生活課の説明によると、旧町では各常会、町内会1人ずつの計83人の衛生部長がそれぞれ、ごみステーションの管理などの環境衛生活動を推進していたが、設立後は常会・町内会の上に各区単位ごとの総括役を設置し、さらにその上に区内役員から互選した会長を置く。
今後は、衛生部長らに取り組みの説明を周知するため、7月下旬までに、各区ごとで出前講座を開く予定。町内の部長から代表者を選出し、組織の設立に向けた協議を進めていく。 -
「春の高校伊那駅伝」コース変更へ
来年からのコース変更を目指す「春の高校伊那駅伝」の新コース案が22日、伊那市議会総務委員会協議会で示された。市街地や高遠町方面を通る新コースの決定は7月下旬、同駅伝実行委員会で協議。その後コース沿線の商店街に説明し、理解を求めていく。
新コース案の男子コース(42・195キロ)は、伊那市陸上競技場を発着点に、伊那西部広域農道を南へ進み、県道南箕輪沢渡線へ。市駅前ビルいなっせ前を通過し、国道153号線を通り、JA上伊那東部支所を折り返す。
女子コース(21・0975キロ)は同陸上競技場を出発点に、男子コースと同様の順路でいなっせを通過、伊那北信号を折り返し、市街地を通り、伊那食品工業猪ノ沢工場を折り返し競技場へ戻る。
説明では▽今までのコースでは沿線からの応援が困難▽3市町村合併して、2つのアルプスを結ぶコースが期待されている竏窒ネどと変更理由を上げた。
春の高校伊那駅伝は1978(昭和53)年、30キロコースでスタート。1992年に、現コース(42・195キロ)へ変更し、女子の参加も始まる。来年で30回の節目を迎える。前年参加チーム数は男子が77(うち県内20)、女子が33(うち県内7)チームだった。 -
高遠高校福祉コース2年生が実習
高遠高校福祉コースの2年生30人は地元の保育園で実習している。22日は、15人が高遠第一保育園を訪問。園児との触れ合いを通して、職員の仕事内容を学び、保育のあり方に理解を深めた。
生徒たちは3歳未満児から年長組に分散し、折り紙や手遊び、ぶらんこなどをした。この日は防災訓練もあり、生徒たちは園児の手をとって迅速に避難するなど積極的に取り組んだ。
初めての実習とあって園児との接し方に戸惑いをみせていたが、言葉遣いを変えたり、園児と同じ目の高さで接していた。
保育士に関心があるという山本瞳さん(17)は「子どもの気持ちになって考えることが難しい」と感想を話していた。
2年生は2班に分かれ、もう一班の15人は15日に第四保育園に訪れた。実習は秋にも予定している。 -
高遠町の小4年生入笠山にメギ苗木植える
伊那市高遠町の入笠山で20日、「自然環境保護学習会」があり、地元の高遠、高遠北の両小学校4年生46人が、県天然記念物に指定されているミヤマシロチョウの食草であるメギの苗木100本を植えた。
絶滅が危惧(ぐ)されているミヤマシロチョウは、標高1600メートルから1900メートルに生息する高山蝶(ちょう)。7月中旬ころから8月下旬ころまで舞い、130から150個を産卵する。幼虫期にメギやヒロハヘビノボラズの葉をエサに成長する。
県自然観察インストラクターの征矢哲雄さん(77)=南箕輪村=によると、入山する観光客の増加により、特有のとげがあるメギが伐採されたことや、ミヤマシロチョウが乱獲されたことなどが絶滅危惧の要因とみられている。
旧高遠町では6年前に動植物や地質などの自然環境基礎調査でミヤマシロチョウの激減を確認。これをきっかけに2年後、復元を目指すとともに環境保全への意識の高揚を図るために学習会を始めた。
これまでに植えてきた苗は順調に育っているものもあれば、降雪が少なかったことによりシカの食害にあった苗も少なくないという。
児童たちを前に、「入笠山の青い空に再び多くの美しいミヤマシロチョウが飛翔することを願って植えてほしい」と征矢さん。児童たちは穴を掘って肥料を施し、高さ約50センチほどの苗木を一本ずつ丁寧に植えた。
高遠小の宮島華菜さん(9)は「(ミヤマシロチョウが)いっぱい飛んでくれればきれいだし、みんなもうれしくなるから少しでも増えてほしい」と話していた。 -
声掛けへの対応学ぶ 伊那市・高遠小で防犯訓練
伊那市の高遠小学校(白鳥彰政校長、252人)は19日、伊那署の協力を得て、児童に対する声かけ対策のための防犯訓練を校庭でした。子どもたちは有事にそなえ、自分たちで身の安全を守る方法を真剣に学んだ。
訓練は署員が演じる不審者役が車内から声をかける想定。2、4、6年生それぞれの代表2人ずつが、全校児童の前で模範となる対策方法を披露した。
不審者役は「チョコレートをあげるから」などと誘惑したが、児童らは「いりません」とはっきりと断り、防犯ブザーを鳴らして対応した。
高遠町交番の岩井智昭交番所長は「不審者と距離を取って対応し、身の危険を感じたら近くの家に逃げ込むこと。防犯ブザーを持っていない時は、大声を出して助けを求める」などと指導した。
模範披露した4年東組の保科沙矢夏ちゃんは「今のは訓練だったので防犯ブザーを鳴らせたが、本番だったら怖い。不審者に会ったら1メートル以上の距離を取って、大声で助けを求めるようにしたい」と気持ちを引き締めていた。
本年に入って伊那署管内で発生した、不審者の声かけなどの事案は10件。高遠町内では発生していない。 -
練習成果を壮行会で披露・伊那消防署
伊那消防署で20日、同署から県消防救助技術大会(24日、長野市)に出場する選手のための壮行会があった。出場者らは5月1日から毎日、積み重ねてきた練習の成果を、伊那消防組合長の小坂樫男市長らの前で披露した=写真。
2人が空気呼吸器を装着して塔上のスタート地点より下り、要救助者を抱えて搬送・救出する「引揚救助」、設定された渡過ロープで対面する塔上に進入し、要救助者を救出する「ロープブリッジ救出」の2種目に合計9人、2チームが出場。いずれの競技も安全、確実性、所要時間を評価する。
伊那消防組合長の小坂樫男市長は「大会では、常日ごろの練習の成果を十分に生かされることを願う」と激励。救助隊の山岸浩示隊長は「2カ月に及ぶきびしい訓練の成果を発揮したい」と決意表明した。
壮行会には高遠消防署から「ほくふ救出」へ出場する選手らも出席し、意気込みを述べた。
伊那、高遠消防署の出場選手は次の皆さん(カッコ内は年齢)。
▽引揚救助=原秀一(31)桜井英和(31)矢崎友和(28)藤原潤也(29)飯島祐介(27)▽ロープブリッジ救出=春日健一(34)宮島国臣(30)渋谷吏(29)埋橋護(25)▽ほふく救出=牛山誠(31)赤羽利基(28)伊藤秀樹(26) -
高遠町公民館ソフトバレーボール大会
伊那市の高遠町公民館は17日夜、第13回ソフトバレーボール大会を町文化体育館で開いた。昨年より5チーム多い19チーム約120人が参加してプレーを楽しんだ。
一昨年までは20歳代から50歳以上まで各年代別だったが、参加者の減少によってチーム編成が困難になったことなどから昨年、クラスを見直し、40歳未満のバリバリクラスと40歳以上のニコニコクラスに分けた。
高遠、長藤、三義、藤沢、河南の分館ごとでチームを編成。クラスの見直しにより、高校生チームも出場し「幅広い年齢層が参加して親ぼくを深める本来の目的にふさわしい大会となった」(同公民館)。
競技は4、5チームごとで総当たり戦をして順位を決めた。参加者たちは「ナイスサーブ」などと声を掛け合いながら、チーム一丸となって熱戦を展開した。 -
俳優
黒河内雅子さん6月22日に駒ケ根市文化会館で行われる前進座公演『銃口』(三浦綾子原作)に愛国教師・杉野恵子役で出演する。
「原作には出てこない役です。でも3年前の初演から同じ役を演じているので思い入れは深い。戦争をテーマにした重い作品と思われがちですが、先生と生徒のやり取りの中にはほのぼのする情景や笑いのある場面などもあります。実は地元での子ども向けではない一般公演は初めて。秋には伊那市で『出雲阿国』の公演もあって、今まで全然なかったのに急に地元公演が2回。誰に会うか分からないのでバカはできないですね(笑)」
◇ ◇
「俳優を志したのにはこれというきっかけはないんです。流れに乗っているうちにここに行き着いたという感じ」
仙醸で知られる高遠の造り酒屋に生まれた。高校生の時、駒ケ根で劇団四季の『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見て感動。
「女優ってテレビに出ているきれいな人たちで、自分とはかけ離れた存在だと思っていたし、なろうとも思わなかった。でも舞台の世界では役者がそれぞれの個性を発揮しているように見えた」
獨協大外国語学部に在学中、夜間俳優学校に通って演劇を学び、卒業と同時に前進座に入団。
「初舞台は大阪道頓堀の中座でしたが、もう必死。歌舞伎ものだったんですが、かつらをつけることだけでも精いっぱいで、演技がどうこう以前の問題でした」
「舞台であまり失敗はしたことはない」というが、かけていた眼鏡をはずみで床に落としてしまったことがある。「さりげなく拾ったつもりだったけれど、お客さんにはきっと失敗だって分かっただろうな」
公演当日にインフルエンザにかかったこともある。「それでもやらなければならないのが俳優のつらいところ。でもやめようと思ったことは一度もない」と断言する。
◇ ◇
年間平均100縲・50ステージをこなす。昨年は200ステージに出演した。入団以降女優として十数年がたつが「中堅女優なんてとんでもない。まだまだです。何しろ周りにいるのがすごい人たちばかりなので…」。
「まじめで、何かに夢中になると周りが見えなくなるタイプ。もともと器用な方ではないので、どの役を演じても自分にぴったりしない気がするんです。だから本当に自分に合った役に出合ってみたい。あと、一度やってみたいのは極悪人の役かな…」
「うれしいのはお客さんが笑ってくれること。私の演技を見ているお客さんがどう感じているかが分かる瞬間がある。そんな時は最高の気持ちですね」
(白鳥文男) -
高遠北小で大型紙芝居
伊那市の高遠北小学校で17日、大型紙芝居の読み聞かせがあった。全児童約60人が集まり、地元の民話に聞き入った。
読書週間(12縲・8日)に合わせ、大型紙芝居のボランティアグループ「糸ぐるま」の久保田文子さん=長谷=に出演を初めて依頼した。
久保田さんは和服姿で登場し「お宮の絵馬」と「黒河内長者屋敷」を披露。
「お宮竏秩vは、諏訪社に掲げた絵から馬が飛び出し、村の田畑を荒らしていたことを知った村人がまちの絵師に頼み、くいと縄を描き込んでもらい、それ以来、田畑が荒らされなくなったという話。
児童たちは、切り絵で仕上げた紙芝居に見入り「馬はかわいそうだけど、畑が荒らされなくなってよかった」と感想を述べた。
読書週間の期間中には、図書委員会によるペープサートの発表もあった。 -
クレーム応対など学ぶ 電電ユーザ協・実践セミナー
日本電信電話ユーザ協会伊那地区(塚越寛会長)・駒ヶ根地区(坂井武司会長)の両協会共催の「IT時代の電話応対実践セミナー」が16日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった=写真。
会員の応対技術の向上を目指すための恒例セミナーに、約50人が参加。現代礼法研究所の岩下宣子主宰が「クレーム応対と顧客満足」と題して講演した。
すぐに全面的に謝罪するのでなく限定的に謝罪、相手の立場で考える竏窒ネどの、クレーム対応の5つのポイントや、話し方のコツなどについて学習した。
「クレームを言ってくれるお客さまはありがたい人」とし、クレームは製品改良、新製品開発、サービス改善のための貴重な意見だと受け止めることが必要だと教えた。
岩下主宰は「お客さまの気持ちをさっしていかなければ、いざという時にマニュアルを越えた応対はできない。百人いればそれぞれのマナーがあるので、一人ひとりの立場になって考えることが大事」と呼びかけた。 -
南ア北部遭難対策協会総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の06年度定期総会が13日、伊那市長谷の仙流荘であった。関係者約30人が出席し、事業計画などを承認した。
新市発足に伴う会則改正で、会長を小坂樫男伊那市長とするなど役員を改選。小坂市長はあいさつで「山の安全と南アルプスを広く知らしめる活動をやっていかなければならない。責任は重いが頑張ってほしい」と述べた。
本年度は、ヘリポート設置のための調査、研究をする。現在、美和ダム分派堰(せき)付近と長谷黒河内の農村公園の一角を候補地にあげ、市と調整しながら年度内に設置場所を決める。
総会では、協会功労者として、北原豊さん、池上将人さん、西村潤さん、馬場浩祥さん(以上長谷)久保田浩二さん(高遠町)の5人を表彰。県山岳遭難防止対策協会長功労者表彰を中村徳彦さん(長谷)に伝達した。
受賞者を代表して、中村さんは「これを機にさらに精進し、訓練を積み重ねて期待にこたえたい」と決意を示した。 -
国少でボランティア養成講座
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家で10、11日、「青少年ボランティア養成講座竏虫qどもたちの体験活動を支えるつどい竏秩vがあった。県内をはじめ、神奈川、埼玉、静岡から約50人の社会人や学生が参加し、講義や実習を通して、ボランティアに必要な知識や技術を習得した。
独立行政法人国立青少年教育振興機構が全国展開する、自然環境を生かした教育施設などにおける子どもたちの体験活動を支援するため、ボランティアを養成する講座。講演や体験談に耳を傾け、実際に自然観察や野外炊飯の体験を踏まえて、現代教育の課題を探ったり、ボランティアの意義や役割について理解を深めた。
参加者には修了証を交付し、同機構のボランティアとして登録。全国各地で活動する。
初日は、JA上伊那東部支所を会場に同機構の松下倶子理事長が「青少年教育施設の新たな取り組み竏註ツ少年の社会自立を目指して竏秩vと題して講演。一般公開され、総勢約150人が耳を傾けた。
松下理事長は、独立行政法人の国立青少年総合センター、青年の家、自然の家が統合して今春発足した同機構の沿革を紹介。「自然のなかでの総合的・体系的な一貫性のある体験活動で感性を養うなど、心と体の鍛錬による健全育成を目的に、全年齢期を視野に長期的な教育事業を展開していく」と説明した。
青少年の現代課題に・ス自立の遅れ・スを挙げ、「幼児期から社会性の育成に努めることが大事」と強調。「さまざまな人との出会いや、創造的な遊びを体験することなどが大切で、(青少年教育施設は)家庭や学校ではできないことを体得する機会を与えることが役割」と述べた。 -
高遠高校1年生禁煙教育講座
高遠高校(福沢務校長)で8日、1年生125人を対象とした「禁煙教育講座」があった。喫煙による健康への害について知識を習得することで、喫煙防止につなげる機会とした。
講師は、長谷国保直営美和診療所の岡部竜吾所長。「タバコのはなし縲怎^バコに隠された真相を知ろう縲怐vと題し、たばこに含まれる有害物質や、喫煙によって起こる病気などをスライドに映し出して紹介した。
身体に影響を及ぼす有害物質は、発がん率を多く含むタールや、脳の働きを低下させる一酸化炭素など百数十種類に上ると説明。病気のなかでも肺がんについては、吸い始めの年齢が若いほどなりやすいことや、たばこの消費量に伴って肺がん率が高いことなどを教え「今はいいかもしれないが、20年、30年後に(肺がんに)なる可能性が高い」と注意を促して、喫煙しないことを勧めた。
生徒たちは、グループになってたばこについて知っていることを出し合ったり、岡部所長の講話に真剣に耳を傾け「たばこの煙で体がさびる」(岡部所長)ことに理解を深めた。 -
伊那市消防団 新組織初のポンプ操法・ラッパ吹奏大会
伊那市消防団(田畑安彦団長)が新組織になって初となる、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会が11日、伊那中央病院の駐車場であった。団員らは上伊那大会(7月9日)出場を目指し、日ごろの早朝・夜間訓練の成果を競った。
これまで会場になっていた市役所駐車場の確保が困難だったため、同病院職員駐車場で初めて実施。全14分団から約800人が終結し、ポンプ車操法8チーム、小型ポンプ操法20チームが迅速さ、正確さを競い、ラッパ吹奏4チームが腕前を披露した。
あいさつに立った田畑団長は「伊那市消防団の発足後の記念すべき大会。新しい団員を迎えて、4月より訓練してきた成果を遺憾なく発揮し、団結力などの各方面においても、実りある大会になれば」とした。
結果は次の通り。
【ポンプ車操法の部】
(1)伊那分団第2部(指揮者・大野正治、1番員・中島克也、2番員・中村功治、3番員・清水功、4番員・竹松圭、補助員・小林忠視)(2)竜東分団(3)三義分団
◇個人表彰▽指揮者=大野正治、橋爪茂登(三義分団)山岸康志(河南分団)▽1番員=中島克也▽2番員=中村功治▽3番員=清水功▽4番員=竹松圭、伊藤繁実(長藤分団)
【小型ポンプ操法の部】
(1)手良分団第2部(指揮者・那須野忍、1番員・後藤貴俊、2番員・向山勝人、3番員・蟹沢久善、補助員・松島秀信)(2)三義分団(3)高遠分団第1部(4)美篶分団第2部下大島班(5)手良分団第1部
◇個人表彰▽1番員=原文昭(美篶分団第2部下大島班)▽2番員=白鳥梨乃(美篶分団第2部上大島班)池上秀樹(高遠分団第1部)橋爪剛(三義分団)▽3番員=原康浩(三義分団)蟹沢久善、山本慎二(藤沢分団第2部)
【ラッパ吹奏の部】
(1)Bチーム(竜東、美篶、手良、東春近分団合同=指揮者・後藤洋一、隊員・久保田譲、梅垣勧、井上貴彦、北原勇人、石倉祐希、関沢秀樹、平沢哲、中村剛、松島康太郎、北野雅之、高橋夏樹、池上秀明)(2)Aチーム(伊那、富県、西箕輪、西春近分団合同)(3)Cチーム(高遠、藤沢分団合同)
※ポンプ車操法、小型ポンプ操法の優勝チームと、団員20人を選抜してつくるラッパ吹奏チームは上伊那大会へ出場 -
地区社協の設立に向けて勉強会
伊那市の高遠町社会福祉協議会は10日夜、町総合福祉センター「やますそ」で地区社協設立に向けた勉強会を開いた。民生児童委員、ボランティアら約100人が集まり、先進地の活動発表などを聞いた。
地区社協は区単位、常会単位など住民が活動しやすい範囲を考え、準備が整ったところから順次、設立する。事業内容は災害時の助け合い、一人暮らし老人への弁当配達、雪かきの手伝い、子どもの声かけ見守り活動など地域の実情に合わせて検討する。
一昨年から、地域のふれあいを高め、心豊かに暮らすため、小地域での組織づくりの必要性が出ていた。町内に地区社協はないものの、高齢者に外出の機会を与える「ふれあいサロン」などを実践する地域がいくつかあり、それらの活動を核にしていけば、スムーズに設立できるのではないかという。
今後、各地区にあるすみよい地域づくり会議で説明し、設立助成金を交付して設立に向ける。
勉強会では、町社協側が地区社協設立の必要性、活動範囲、組織などを説明し、伊那や高遠の4地区の地区社協会長らが活動の様子や運営方法などを紹介。
伊那市笠原地域社協の赤羽要会長は、寝たきり老人や一人暮らし老人、母子家庭などの実態を把握し「困っている人が助けてくれといえる環境づくりが大切」と話した。 -
高遠町公民館ゲートボール大会
伊那市の高遠町公民館が主催する第5回ゲートボール大会は10日、長藤運動場であり、地域の愛好者らがプレーを楽しんだ。
高遠、長藤、三義、藤沢、河南の各分館ごとに編成した22チーム約150人が出場。4、5チームずつで総当り戦を繰り広げ、勝敗や得失点差などで順位を決めた。
参加者たちは「いい場所に打った」とたたえ合ったり、思い通りにいかずに悔しさをにじませたりと、それぞれはつらつとプレーした。
開会式で、矢野やよ江館長は「高遠の愛好者らが集った年1回の親ぼくの機会。交流の輪を広げてもらうとともに、健康増進にも努めてほしい」とあいさつ。前回優勝の片倉Bチームの代表者が「日ごろの練習の成果をいかんなく発揮して楽しみたい」と宣誓した。 -
高遠スポーツ公園屋内プールオープン
伊那市高遠町の高遠スポーツ公園プールが10日、天候不順による水温の低下などで例年より一週間遅くオープンし、屋内の競泳用プールが開放された。
屋内競泳用プールは、25メートルの6コースで、最深部は1・3メートル。泳ぎの技術を磨いたり、歩いて健康増進を図ったりと子どもから高齢者まで幅広い年齢層に人気を集めている。夜間営業もあり、学校や仕事終わりに利用する人も多いという。
流水プールやちびっ子プールにそれぞれスライダーが設置されている屋外の遊泳プールは、7月初旬に開放する。
昨年の利用者数は、前年比約860人減の約7880人。関係者によると、多い日で500人以上が利用するが、総数では少子化の進行などに伴って年々減少傾向にあり、02年から1万人を切っている。
屋外は1980(昭和55)年にオープンし、8年後に屋内が建設された。昨年までに約29万8千人が利用し、期間中に30万人を突破する見通し。
オープンにあたり、関係者らが安全を祈願して、多くの利用に期待。あいさつで池上謙教育次長は「体力の向上やレクリエーションの場として大勢の人に来てもらえるような運営をするとともに、事故がないように努めてもらいたい」と呼びかけた。
無料開放されたこの日は、地元の小学生らが訪れ、「待ち遠しかった」と早速泳ぎを楽しんでいた。 -
伊那市職員がタウンウォッチング
伊那市の職員を対象とした新「伊那市」のタウンウォッチングが10日、旧3市町村の各地であった。それぞれの地域の文化、歴史が詰まった施設などを見て回り、職員同士の交流を図りながら新市の一体感を強めた。
職員研修の一環として10、24日の2回に分けて実施。ともに市内全域一日コースのほか、旧伊那市・高遠町・長谷村地域の半日各午前、午後の計8コースあり、258人(延べ)の希望者が選択し、バスや徒歩で視察する。
この日は延べ129人が参加。市内にある支所、公民館、清掃センター、高遠城址公園、美和ダムなどを見た。一番人気があったのは旧長谷村地域の午前で、32人が熱田神社や中尾座、道の駅などを訪れた。
旧高遠町地域の午後コースでは、旧伊那市、長谷村在住の職員13人が進徳館、高遠町歴史博物館などを見学。参加した政策推進課の篠田貞行さん(51)=伊那市上牧=は「進徳館では江戸時代から続く歴史を実感した。3市町村合併した新市の中でも、この歴史をつないでいければ」と話した。
24日のタウンウォッチングは、延べ129人が参加する予定となっている。