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タカトオコヒガンザクラ今日にも開花宣言
「天下第一の桜」とうたわれる伊那市高遠町の高遠城址公園に植わるタカトオコヒガンザクラは、ここ数日の冷え込みなどの影響で予想より開花が遅れていたが、13日にも開花宣言が出される見込みで、町観光協会は週明けごろが見ごろとみている。
城址公園には連日、全国各地からツアーバスが訪れ、12日には城址公園下のバス専用駐車場(80台収容)は午前10時ころから満車状態が続いたが、開花状況によって日程を設定できないツアー客からはため息がもれる状況となっている。
茨城県から訪れた女性(60)は「知り合いから高遠の桜は素晴らしいと聞いて今回初めて来たが、咲いていなくて本当に残念。また、来年を楽しみにしています」と話していた。
それでも園内では、つぼみの桜の木をバックに記念撮影をするグループや、ゴザを敷いて食事を楽しむ家族連れなどの姿が見られた。 -
伊那市身体障害者福祉協会・合併創立総会
伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併により統合した伊那市身体障害者福祉協会は9日、市福祉まちづくりセンターで合併創立総会と記念式典を開いた。式典には会員ら約90人が出席。新会長に選ばれた竹松猛会長=日影=は、新体制になった身障協への協力を呼びかけた。
式典で竹松会長は「3市町村合併により、身体障害者手帳の交付者は約2300人を超えた。会員は増えたが、入会率は32%と厳しい状況。これからは事業を活発化させ、魅力ある協会にしなければ。皆さんと支えあって、伊那市が全国一住み良い街と言われるように頑張っていきたい」とあいさつした。
伊東義人市長職務執行者は「合併により、今までの福祉(サービスの質)が落ちないよう、協力していきたい。今後、市でも重点的に支援していきたい」と話した。
総会では役員選出や、会員相互の親ぼく会や障害者スポーツへの積極的参加などの本年度事業計画など3議案を承認、可決。役員は副会長に西村周市さん=高遠町上山田=、加藤伸一さん=原新田=、下島忠孝さん=中央区=らが選任された。 -
北原・伊東旧高遠町長2人がさくら功労者表彰
旧高遠町の町長として桜のまちづくりを推進し、保護・育成に尽力した功績をたたえ、財団法人・日本さくらの会は北原三平さん(80)=伊那市高遠町長藤=と、伊東義人さん(73)=同小原=を表彰。6日、高遠城址公園の開園式上で、県上伊那地方事務所の牛越徹所長が伝達した。
1972(昭和47)年から7期28年間にわたって町長を務めた北原さんは、町のシンボルに桜を掲げ、後に町桜憲章を制定するなど町全体での保護・育成を図った。
高遠城址公園に次ぐ高遠第二の桜の名所を目指し、現在では100種以上、3千本の桜が咲き誇る東高遠の「花の丘公園」整備を進めたほか、町を会場に桜のサミットや国際シンポジウムを開くなど、桜の町を全国に広めた。
92年に助役に就任、00年から今年3月まで町長を務めた伊東さんは、古木を保護する桜守の採用や小学校の新入生への苗木の配布など保護・育成に尽くし、桜の町のより一層の発展に努めた。
北原さんは「新市となったが、これからも桜を大切にし、後世に引き継いでいってほしい」と述べた。 -
高遠写真コンク作品展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で30日まで、「美しい高遠風景写真展」が開かれている。旧高遠町が昨年度、全国公募した写真コンクールの応募作品の中から34点を飾った。
満開の桜、赤や黄色に色づいた美しい紅葉、雪化粧した桜の木や高遠閣など四季折々に高遠城址公園の様子を撮影した作品が中心。高遠城下まつりやだるま市といった行事のほか、東高遠の花園「ポレポレの丘」、勝間薬師堂のしだれ桜などもあり、どれも高遠の魅力を存分に写し出している。
同美術館は「観桜客に、高遠の行事や四季の風景など、桜だけではない高遠の素晴らしさを広く知ってもらいたい」と話している。
コンクールは町内の風景を撮影した作品を募集し、上伊那をはじめ、東京、千葉、愛知など県内外から52点が集まった。
午前9時(8竏・6日は7時)縲恁゚後5時まで。
問い合わせは、信州高遠美術館(94・3666)へ。 -
【登場】伊那警察署長 小嶋惣逸さん(58)
「少しでも治安が高まるようにしていきたい。地域の人が警察にどんな要望を持っているかを汲み取っていければ」と展望を語る。
1947(昭和22)年の飯田市生まれ。警察官になってからは交通関係の仕事を中心に従事。10年間、交通機動隊員として活躍してきた経歴も持つ。署長職は今回で2回目。
伊那署は2度目の転任。前回は88縲・0年の2年間、交通課長を務めていた。
「新市誕生、権兵衛トンネル開通と、一つの新しい時代を迎えている」というのが16年振りの管内の印象。以前に世話になった地域住民との再会に「顔ぶれが懐かしいね」と昔の自分を思い出したりもする。
権兵衛トンネル開通による犯罪の広域化、全国的な傾向である高齢者がかかわる交通事故の増加竏窒ネど、伊那署が抱える課題は大きい。
「伊那署は国道361号と国道153号が十文字に交差する地域。県下でもそういった場所は犯罪、事故が多発している。警察だけで事件事故を未然に防ぐのには限界がある。地域の皆さんの自主的活動を支援しながら、一緒に防いでいきたい」
趣味は写真撮影。背中に背負ったリュックサックにカメラを入れ、自転車で管内の安全を見守りながら散策を楽しむ。撮った風景や花などの写真は、ハガキして友人に送っているという。
官舎で妻と2人暮らし。 -
高遠花の丘マレットゴルフ場今季オープン
伊那市高遠町東高遠の花の丘マレットゴルフ場の今季の営業が6日、始まった。オープンセレモニーに関係者30人余が出席し、利用者の増加に期待した。
同マレットゴルフ場は月蔵と三峰の2コース、各18ホール。八重桜や山桜、大島桜などがあり、多くの観桜客が花見も楽しんでいる。高遠マレットゴルフ協会(松川正一会長)に管理を委託し、12月上旬まで営業する。
伊東義人伊那市長職務執行者は「マレットゴルフを通して親ぼくを深め、健康増進を図ってもらい、さらにこのマレットゴルフ場を愛してもらいたい。今年も無事故で多くの人に利用してもらえることを願う」とあいさつした。
伊東市長職務執行者による打ち初めをし、早速、同協会の会員約30人が今季の初打ちを楽しんだ。
利用料は大人200円、中学生以下100円。午前8時30分縲恁゚後5時まで。桜の最盛期には一時休業する。
同マレットゴルフ場は02年にオープンし、毎年4千縲・500人が利用している。昨年は全国各地から愛好者が集い、第1回NPO法人マレットゴルフ選手権大会が行われた。 -
高遠城址公園さくら祭り開幕
全国有数の桜の名所、伊那市高遠町の高遠城址公園で6日、公園開きがあり、新伊那市として初めての「さくら祭り」が開幕した。関係者約120人が式典に出席し、権兵衛トンネル開通などによる一層のにぎわいを期待した。
1500本のタカトオコヒガンザクラのつぼみも膨らみ、開花を待つばかり。長野地方気象台の開花予想は9日、見ごろは14日前後とみている。今季は木曽谷にPRするなど誘客に力を入れ、昨季を上回る32万人の人出を見込む。
式典で伊東義人伊那市長職務執行者は「新市誕生にふさわしいさくら祭りとし、観桜客にまた来たいと思われるようにしたい」とあいさつ。高遠町3保育園の年長児約50人を先頭に参列者が桜雲橋を渡り、問屋門をくぐって公園開きを告げた。
さくら祭りは5月5日まで。期間中は高遠ばやしの巡行、高遠町商工会女性部による桜茶のサービス、高遠まんじゅう大食い大会などの催しを予定している。
また、これまでは入園券で無料入館できた町歴史博物館は今年から割引の別途料金にしたことから、サービスの低下を補うため、高遠閣に大型モニターを設置し、開花前に訪れた観桜客に対して満開時の様子を上映している。
さくら祭りは83年の有料化以降、24年目。「天下第一の桜」とうたわれ毎年、全国の花見客を魅了。有料入園者数は初年度の13万5千人を皮切りに、昨年度で600万人を突破した。 -
上伊那の中学校、高校で入学式始まる
上伊那の小中高校4校で5日、入学式があり、新生活をスタートした。
南箕輪中学校では、真新しい学生服に身を包んだ新入生132人が、緊張した面持ちで式に臨んだ。
堀田実校長は「本校は『人には優しく暖かく、自らは厳しく正しく、健やかにたくましい』を教育目標としている。言うのは簡単だが実践は難しい。どんなときもこの言葉を心に置き、目標に向かって頑張ってほしい」と訴えた。
新入生代表の征矢大士君は「これからの生活への希望と不安でいっぱいだが、自分の目標をしっかり持って3年間がんばろう」と新しい仲間に呼びかけた。
生徒会長の木村亮君は、小学校と中学校の異なる点を説明し、「初めは分からないことばかりだと思うが私たちも支えていくので頑張ってほしい」と激励。最後は新入生も一緒に校歌を合唱した。
上伊那の中学校の入学式のピークは6日。 -
伊那市交通指導員委嘱式 交通事故のない市へ
交通安全指導などの啓発活動に取り組む伊那市交通指導員の委嘱式が4日、市役所1階多目的ホールであった。指導員数は3市町村合併により、高遠地区5人、長谷地区1人を加えた22人。それぞれが伊東義人市長職務執行者から委嘱状を受け取った。
伊東市長職務執行者は「道路交通におけるモラルについて呼びかけ、市民の交通安全マインドを向上させてほしい。新市に交通事故が発生しないような、活発な活動となるよう期待する」とあいさつした。
伊那市交通指導員会の内山寿会長(71)=同市山寺区=は「伊那市に交通事故を無くすよう、痛ましい交通死亡事故がなくなるよう、市民の交通安全意識の高揚、推進を図っていきたい」と宣言した。
同指導員は全国の交通安全運動を中心に、月2回の地域啓発などで交通事故防止を呼びかける。6日の「春の全国交通安全運動」が本年度の初出動となる予定。 -
伊那市消防団任命式
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新たな伊那市消防団(田畑安彦団長)は1日、市民会館で、新入団員73人と階級移動者ら計281人の任命式をした=写真。
3月31日、伊東義人市職務執行者から任命を受けた田畑団長(旧市消防団長)は「皆さんは7万4千余人の生命、財産を守る使命がある。全団員が一団となれるよう、いっそうの精進が必要となる」と訓辞した。
伊東市職務執行者は「団長を中心に団員が一致団結して任務を遂行してほしい。仕事を持ちながら昼夜を問わず任務に取り組む皆さんに敬意を表わす」と激励した。
新市消防団の定員は1156人。新しい制度として、特定の活動や役割のみに参加する機能分団体制として、長谷地区の地元消防団経験者でつくる「長谷機能分団」などを組み入れた。
各地域の分団は伊那地区8分団、高遠地区5分団、長谷地区2分団(機能分団含む)の計15分団の構成。分団名は以前の数字表示から地域名称に変更された。
任命された事務主任以上の皆さんは次の通り。
◆副団長 福澤利雄、伊藤仁、伊澤修、宮下充永
◆本部長 三井栄二
◆分団長▽伊那分団=竹村勤▽竜東分団=桜井健一▽富県分団=小松由和▽美篶分団=小山博▽手良分団=石倉健一▽東春近分団=北原功▽西箕輪分団=白沢延幸▽西春近分団=三澤方彦▽高遠分団=中山政宏▽長藤分団=伊藤一彦▽三義分団=原一穂▽藤沢分団=伊藤岩雄▽河南分団=竹内政宏▽長谷分団=高坂武▽長谷機能分団=宮下由紀夫▽喇叭(ラッパ)長=北原清治
◆音楽隊▽音楽隊隊長=小林明彦▽音楽隊副隊長=後藤洋一▽音楽隊班長=吉田明弘
◆副分団長▽伊那分団=網野郁夫▽竜東分団=黒河内哲也▽富県分団=下島政志▽美篶分団=北野正幸▽手良分団=春日保▽東春近分団=伊藤太▽西箕輪分団=有賀政人▽西春近分団=吉原勝巳▽高遠分団=中山敏也▽長藤分団=伊藤信重▽三義分団=北原康弘▽藤沢分団=北原友二▽河南分団=山川栄▽長谷分団=中山勝司▽副喇叭長=登内正樹
◆事務主任▽伊那分団=唐木芳樹▽竜東分団=篠田貞行▽富県分団=春日靖成▽美篶分団=森田英和▽手良分団=酒井重和▽東春近分団=城倉一夫▽西箕輪分団=伊藤隆▽西春近分団=城倉三喜生▽高遠分団=池上政史▽長藤分団=久保田政志▽三義分団=北原善昭▽藤沢分団=伊澤紹次▽河南分団=飯島勝▽長谷分団=中山保 -
高遠小のタカトオコヒガンザクラ咲く
伊那市立高遠小学校のタカトオコヒガンザクラが高遠城址公園より一足早く開花した。
校門周辺に植えられている桜の一部で、高遠町が合併した31日に、咲いているのが発見された。近くで遊んでいた同校4年の男子児童たちは早めの開花に驚きながらも「合併の日だし、いいときに咲いてすごいね」と笑顔をみせていた。
6日の入学式にも花を添えてくれそうだ。 -
新伊那市 新たな船出
伊那市・高遠町・長谷村が31日に合併し、新伊那市が発足した。上伊那で唯一の合併。伊那市役所で開市式(市役所開庁式)、高遠町総合支所と長谷総合支所で開所式をそれぞれ開き、新たな船出に気を引き締めた。
開市式には本庁職員、高遠町と長谷の課長以上ら約400人が出席。
市役所正面玄関で、市長職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)ら13人が「新伊那市誕生」のくす玉を開き、門出を祝った。
伊東職務執行者は「望んでいた新しいまちが誕生した。それぞれの特色を生かし、個性が光るまちづくりの実現に向けたい」と述べ「奉仕者として、市民のための行政をやることを忘れずにやっていきたい」と職員に呼びかけた。
高遠町、長谷の両総合支所の開所式は職員や前理事者らが出席。それぞれ庁舎の館名板を除幕し、地域自治区事務所の看板を掲げた。また、高遠町はだるまに目入れ、長谷はくすだま開きをして歴史の幕開けに決意を新たにした。
伊東職務執行者は「住民の声が届く行政で地域振興につなげていくことが重要。3地域がそれぞれの特色を生かし、個性あるまちづくりを推進するとともに、住民のニーズに応えられるよう市民のための行政を目指して良い合併となるように尽力いただきたい」と述べた。
職員数は930人。本庁754人、高遠町総合支所105人、長谷総合支所63人。
組織は総務、市民生活、産業振興など6部、まちづくり対策室、子育て支援課、税務、社会福祉、農林振興、建設など36課を設けている。
初日、伊東職務執行者は06年度の一般会計予算をはじめ、規則141件、条例制定220件を専決処分したほか、部長級以上や教育委員などに辞令交付した。
窓口業務に混乱はなかった。
新市の人口は7万4千人で、県内で7番目に多い。面積は668平方キロメートル。 -
花園「ポレポレの丘」に地主制度
高遠町東高遠の花園「ポレポレの丘」を管理・運営する高遠花摘み倶楽部(赤羽久人理事長)は28日夜、今年から導入する地主制度(仮称)の登録者を集めた会合を町総合福祉センターで開き、制度の内容や今後の作業について確認した=写真。
花園は遊休荒廃農地の復活や通年観光を目指して昨年5月に開園したが、「花が草で覆われるなど管理がいき届かず入園料は取れない」と2か月後に無料開放。対策の一つとして、花園2・5ヘクタールのうち約4割程度を区画分けし、各区画を賛同者に割り当て、管理してもらう地主制度を設けた。同日までに52人が登録している。
地主は花の種や苗を負担し、「自分の庭のように」(赤羽理事長)花壇を作って管理する。
また、地主制度以外では、月ごとに季節の花を咲かせるメーン花壇を作り、毎月イベントを組んでPRしていく。現在のところ、5月にアイリスまつり、6月にアヤメまつりを予定している。
赤羽理事長は「誇りと自信をもって、多くの人に薦められる花園にしたい」と話していた。
地主は今後も募集していく。問い合わせは、高遠花摘み倶楽部(TEL94・3916)へ。 -
きょう 新伊那市が発足
31日、伊那市・高遠町・長谷村が合併して新伊那市が発足する。午前8時に伊那市開市式(市役所開庁式)、10時45分に長谷総合支所開所式、11時半に高遠町総合支所開所式をそれぞれ開く。
新市長が決まるまでの間、職務執行者を務める伊東義人氏(前高遠町長)が06年度の一般会計予算や条例制定などを専決処分するほか、部長級以上などに辞令交付する。
新市には、市役所(本庁舎)、高遠町総合支所、長谷総合支所、富県や美篶など6支所を置く。窓口の開設は午前8時半縲恁゚後5時15分(高遠町のみ月曜日は7時まで証明書交付する)。届け出・登録申請の受け付けは外国人登録申請などは市役所のみとなる。
新市は面積668平方キロメートルで、県内3番目の広さ。世帯数は2万6300戸で、人口7万4千人。
【経過】
03年12月、伊那市・高遠町・辰野町・箕輪町・南箕輪村・長谷村の任意合併協議会が解消となり、04年2月、高遠町・長谷村から伊那市に合併研究の申し入れがあった。南箕輪村にも申し入れ、4月に4市町村による合併研究会が発足した。7月の住民投票の結果、南箕輪村は反対が6割を占め、研究会が解散。9月に伊那市・高遠町・長谷村合併協議会を設置し「新設合併」など基本的な協議事項9項目に加え、住民生活に影響のある各種事業の取り扱い、新市建設計画などの協議に当たった。
◆ ◆ ◆
新伊那市発足を前に、30日、伊那市で閉市式、高遠町・長谷村で閉庁式がそれぞれあった。
●伊那市
伊那市では、歴代市長や議長、各種行政委員、市職員の部課長以上ら約120人が出席。
小坂市長は、54(昭和29)年の6町村合併からの歴史を振り返り「困難な問題を克服し、伊那市を築き、上伊那、南信の行政、経済、文化の中心的な役割を担ってきた」と感謝し、31日の新市発足に当たって「合併してよかったといわれる伊那市に育て上げることが全市民の義務であろうと思う」と述べた。
そのあと「伊那市の歌」を3番まで歌い、小学生代表4人が伊那消防署員の指揮に従って市旗を降納。
前市長原久夫さんの音頭で万歳三唱し、新市の発展を願った。
●高遠町
高遠町は職員や町議会議員ら約150人が見守るなか、伊東義人町長らが町旗を降納し、庁舎の館名板「高遠町役場」を取り外した。
伊東町長は町の歴史を振り返り「町民がより暮らしやすく、高遠を誇りと思える施策に取り組んできた。庁舎はなくなるわけではなく、高遠町総合支所として新たにスタートするが、さらなる発展に向けた次へのステップととらえ、地域住民のための庁舎として気軽に立ち寄れる場所であってほしい」と述べた。
また新市発足にあたり「合併は最終目標ではなく、それぞれの地域の特性を生かし、互いに尊重し合って、より暮らしやすいまちづくりを一日も早く築くことが大切」とし、職員に向けて「良い合併となるよう地域を愛する思いをもった活躍を願う。市民のための行政を目指して、常に公正の立場で地方自治進展に尽くしてもらいたい」と期待した。
●長谷村
長谷村では、職員など約70人が見守る中、宮下市蔵村長らが村旗と役場看板を降納した。
式辞で宮下村長は「合併は長谷村の将来のため、どのように進んでいくか考えたときの苦汁の選択で決めた。合併は決してゴールでない。これを契機に新しい街づくりに向けて、住民の皆さまと出発してほしい」と式辞を述べた。 -
高遠城址「さくら祭り」4月6日開幕
全国有数の桜の名所として知られる高遠城址公園のさくら祭りが4月6日、新伊那市として初めて開幕する。長野地方気象台の開花予想によると平年より4日、昨年より2日早い9日。最盛期は15日前後とみている。
祭りは5月5日までで期間中は、高遠まんじゅうの大食い大会、クイズ大会、高遠囃子(ばやし)巡行、町商工会女性部による桜茶サービスなどを予定している。
高遠町観光協会は高遠城址公園のさくら祭りに向けて、ポスターを昨年より200枚多い1600枚を印刷。権兵衛トンネルの開通で木曽谷にも配ってPRしている。
今年は新市発足によって、これまで町民に配布していた無料入園券を新市の住民に配る。何度でも利用が可能で、絵島の囲み屋敷や進徳館にも入れる。券には「祝 新伊那市誕生」などと記し、桜の絵を配している。
また、町商工会は29日、ぼんぼり135基を公園に設置した。関係者ら約60人が参加し、園内通路に沿って柱に協賛企業名が入ったぼんぼりを載せた。期間中の日暮れから午後9時(最盛期は11時)まで園内を灯す。
さくら祭りは83年の有料化以降、24年目。昨年の有料入園者数は31万4778人で、最盛期には1日に5万7600人が訪れる過去最多を記録。期間中に600万人を突破した。 -
「山室ふれあい農園」開園 都会の13人オーナーが野菜栽培へ
高遠町の農事組合法人・山室はこのほど、06年度「山室ふれあい農園」の開園式を三義生活改善センターと現地で開いた。心身のリフレッシュに役立てようと、東京都などから農地を借りたオーナーたちが集まった。
1年契約で農地を貸出し、農作業体験を通して都市と農村の交流を深めるための事業。都内を中心に埼玉県から、本年度は前年度より3人多い、計13人のオーナーが農園を利用する。
それぞれのオーナーは1区画(200平方メートル)縲・区画を中心に農地を借地し、年間を通して山室に出向いて農作物を育てる。つくられる野菜は例年、ジャガイモ、ネギ、ダイコン、サツマイモなどがあるという。
開園式では地元関係者が苗付け方法などを指導する、野菜づくりの栽培相談会の日程を皆で調整。4月に2回、7月に1回の会を開くことを決めた。
新宿区の区報で農園について知った会社員の春田勝彦さん=新宿区喜久井町=夫婦は、初めての参加。「無農薬で大きなサツマイモとジャガイモを育てたい」と期待を膨らませていた。 -
高遠で住宅火災 CATV被害50世帯
28日午前11時30分ころ、高遠町西高遠相生町の無職・小松良雄さん(68)方から出火し、木造3階建て住宅の2、3階部分約355平方メートルを全焼=写真。隣接する木造2階建て建物の2階部分約23平方メートルを類焼した。約1時間半後に消し止められた。
火事による負傷者などはいなかった。
伊那警察署で出火原因を調べている。
この火事で近くの電柱に引かれていた、高遠町ケーブルテレビ整備事業で整備した「光ファイバーケーブル」が断線。同町の小原、引持、押出などの約50世帯に映像配信ができない被害がしばらく続いた。また、火災した住宅の周辺5世帯で一時、停電になった。 -
新伊那市議選に長谷村の現職出馬を表明
伊那市・高遠町・長谷村の合併に伴う新伊那市議会議員選挙(4月23日告示、30日投開票)で、長谷村の現職・北原幸彦氏(74)=無所属、非持=が出馬を表明した。これにより長谷選挙区は定数の3人が顔をそろえた。
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合併記念で三峰川沿いに桜
伊那市、高遠町、長谷村は26日、合併を記念してそれぞれ三峰川沿い3カ所にタカトオコヒガンザクラを植樹した。
三峰川について考え、活動する市民団体「三峰川みらい会議」提案の3市町村をつなぐ三峰川沿いでの日本一の桜のまちづくりに向けた取り組み。伊那市は東春近の榛原河川敷公園、高遠町は下山田の浄化センター前の河川敷、長谷村が非持の南アルプス公園広場に、高遠町から寄贈された2竏・メートルの苗木を3本ずつ植えた。
長谷村は理事者や議員、保育園児らが参加。園児たちは「早く大きくなって、きれいな花を咲かせてね」と丁寧に土をかぶせていた。 -
風力発電などに対する要望書提出
伊那市西箕輪地区の区長会、ふるさと景観住民協定者会、みはらしファーム運営会議は27日、長谷村の鹿嶺高原などで計画する風力発電事業と権兵衛峠道路沿いに建設を計画する休憩所「地域情報発信交流施設」について、慎重な検討を求める要望書を伊那市長に提出した。
新伊那市となる高遠町・長谷村の入笠山、鹿嶺高原で民間2社が計画する風力発電事業が今のまま進行すれば、高さ約100メートルの風車50基以上が、南アルプスの稜線(りょうせん)に並ぶ。
3者は、これらが西箕輪地区から望む眺望を阻害することを強く懸念し「クリーンエネルギーということでむやみに反対できないが、『眺望』という財産を考えると広域的問題。現地の人を加えた検討委員会で十分配慮してほしい」と訴えた。
地域情報発信交流施設については▼みはらしファームとの競合▼ごみ捨て場・駐車場となってしまうわないか▼類似施設の乱開発竏窒ネどの懸案事項を示し「民間調査機関の答申には住民の声がどのように反映されているか分からない」と不満をぶつけた。
小坂伊那市長は「判断材料として民間に依頼しただけで最終的には市が判断する。みはらしと競合する施設ではない」とし、南箕輪村とも協議しながら検討を進めるとした。
風力発電については、上伊那地方事務所長にも要望書を提出。牛越所長は「県としては市町村、住民の十分な理解のうえ、進めていくべきという姿勢をとる」と十分な配慮を約束した。
風力発電については、事業者側に「許可要件を満たせばできる」という認識もあるという。一方、景観についてはいまだに行政力が弱く、住民サイドからの働きかけ、事業者との兼ね合いが重要となる。 -
高遠町の閉町・町政施行131周年など記念事業多彩に
高遠町は閉町や町制施行131周年などを記念して、町文化センター駐車場北側に記念碑を建立し25日、記念式典に先立って除幕した。
碑には高遠が排出した偉人、東京音楽学校(現・東京芸術大学)初代学長の伊澤修二が残した書「仰之愈高 仰之愈遠」を記した。亡くなった年の1917(大正6)年に揮ごうしたもので、「学徳の高い先人を仰ぎ慕い 理想を追い求めて学ぶ」との意味で、「故郷高遠への思いが伝わる書」(伊東義人町長)。両側面には書の釈と読を書き、裏側には町制が施行された1875(明治8)年からこれまでの町の歩みを刻んだ。
記念碑は高さ2メートル、幅1メートル、厚さ30センチで、藤沢の松倉区が寄贈した石を台座に使っている。
除幕式に引き続き、町民からは約200通が集まった未来の自分や家族などに宛てた手紙などをタイムカプセルに納め、記念碑近くに埋設。20年後の同日に開ける予定だ。
記念式典後、町文化体育館で開いた記念コンサートには、町内の園児や小中学生、高遠高校生、地元のコーラスグループ、東京芸術大学の学生らが出演。合唱や演奏、踊りなどがあり、町の記念に華を添えた。 -
合併後は伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更
伊那市など6市町村で構成する伊那消防組合議会の3月定例会が24日、同市役所であり、11億9900万円の06年度一般会計予算案、同組合の情報公開、個人情報保護条例の設置についてなどの9議案を原案通り承認、可決した。
3市町村合併後の伊那、高遠各消防署の管轄区域が変更。高遠消防署は高遠町地区と長谷地区の全域のほか、現伊那市の美篶地区(うち芦沢、笠原、南割、横町、上大島、上原、末広)手良地区(うち中坪、野口)富県地区(うち新山)を管轄。伊那消防署は新伊那市の高遠消防署管轄地区を除く地域と、南箕輪村の全域とした。
アスベスト対策と林野火災予防のため、伊那消防組合火災予防条例の一部改正。林野火災予防については、火災警報発令中は山林、原野などにおいて喫煙をしないこと竏窒ニした。条例違反に対する罰則規定はないため「一般住民が個々に気を付けてほしい」とした。
合併により構成市町村は6から4へ削減。組合議員定数も現20人から16人(内訳新伊那市8人、辰野町3人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、矢ヶ崎克彦町長が職務代理者に選任される。 -
高遠町閉町記念式典
伊那市・長谷村との合併による高遠町の閉町記念式典が25日、町総合福祉センターであった。関係者約400人が出席し、町制施行から131年の歴史を振り返り、新市と高遠地域のさらなる発展を願った。
伊東義人町長は式辞でこれまでの町の歩みを述べ、「合併は最終目標ではなく、それぞれの地域の特性を生かし、互いに尊重し合って、より暮らしやすいまちづくりを推進していく」とあいさつした。
各種活動に尽力、貢献するなどした功労者48人、4団体を表彰、34人、36団体に感謝状を贈った。最後に町民憲章を朗読し、町旗を降納して締めた。
記念メッセージでは、高遠中学校2年の北原弘司君(14)が「新市には大きな期待でいっぱい。より発展し、みんなが笑顔で過ごせることを一番願っている。市民としてだけでなく、高遠の地に住んでいる一人として自信と誇りをもって生活していきたい」と高遠と新市への思い述べた。
高遠町は、1875(明治8)年に、17町村で東高遠町、13町村で西高遠町が発足し、県内では3番目、上伊那では初の町制施行となった。両町が合併して高遠町が誕生し、1956(昭和31)年に長藤村・三義村との合併の後、藤沢村、河南村がそれぞれ編入合併した。
31日に伊那市・長谷村との合併による新市発足に伴い、多くの偉人を輩出し、歴史と文化を築き上げてきた長い歴史に幕を閉じる。 -
伊藤三千人さん個展「ふるさと信濃路の四季」
高遠町勝間出身で一水会会員の洋画家・伊藤三千人さん(73)の個展「ふるさと信濃路の四季」は28日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
伊那市や高遠町の風景画を中心に43点を展示販売。四季折々の明るい色彩と躍動感溢れる独特のタッチで描いた作品に、多くの人の関心が集まっている。
作品は高遠城址(し)公園から望む夕暮れの中央アルプス、秋の白馬三山など。イタリアのアッシジの農家を描いた水彩画は、石づくりの民家やオリーブの木を油性ペンで勢いよくデッサンしている。
伊藤さんは高遠高校で中川紀元氏に油絵の手ほどきを受け、高校卒業後は文化学院美術科の山口薫氏に師事。一水会創立者の木下義謙氏から知遇を受けて絵を学び、一水会に出品するようになった。
現在は神奈川県相模原市の自宅にアトリエを構え、都内と伊那市を中心に個展を開くなど活躍。伊藤さんは「伊那谷の美しい風景を描き、残していきたい」と作画活動に燃えている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
玄関口2カ所に「高遠町」石柱建立
伊那市・長谷村との合併を前に高遠町は、町への玄関口である伊那市境の西高遠千年町の国道361号わきと茅野市境の藤沢片倉の国道152号(杖突街道)わきの2カ所に「高遠町」と記した石柱を建立した。
閉町や町制施行131周年などの記念事業の一環。石柱は縦横30センチ角、高さ1・5メートル(台座30センチ含む)で、「偉大な先人たちが築きあげてきた町への思いを残そう」(実行委)と設置した。
記念式典は25日午前10時から、町総合福祉センターであり、会場には町民に製作を呼びかけて作った折り鶴絵画を飾る。式典前には、文化センター駐車場に建立した記念碑の除幕式をし、碑の近くにタイムカプセルを埋設する。午後からは、地元の園児や小中学生、町内のコーラスグループ、東京芸術大学の学生らが出演する記念コンサートが町文化体育館である。 -
公金横領職員・横領金額10年間で返済へ
伊那市・箕輪町・高遠町、南箕輪村、長谷村で構成する伊那中央行政組合の議会定例会が22日、伊那市役所であった。15億4565万円の06年度一般会計当初予算案、伊那中央衛生センター横領事件の専決処分、組合定数条例の一部改正などの11議案を原案通り承認、可決した。
同センターの元庶務係長による公金横領事件について、組合長の小坂樫男伊那市長は冒頭のあいさつで「住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝した。
同日、定例会前にあった理事者会では、被害額約2600万円を元庶務係長や親族が組合に対して31日から、月々22万円の10年間返済することを組合内で確認。返済金分は毎年度の構成市町村が支払う、センター運営費の負担金から減額する。
本年度予算の収入見込みについては、横領による05年度減収分(約600万円)を見込みから削減し、減った分を経費削減や予備費などで調整した。
31日の伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴い、構成市町村が5から3へ削減。議員定数も現20人から15人(内訳新伊那市10人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、平澤豊満箕輪町長が職務代理者を務める。 -
国道152号片倉南原バイパス着工
県が進める高遠町藤沢片倉の国道152号片倉南原バイパスが22日、着工した。
町内の国道152号では長藤の四日市場、栗田、藤沢の荒町、片倉の4カ所に幅員が狭い個所があり、交通に支障をきたしている。片倉は幅員4メートルと最も狭い個所があり、大型車両同士のすれ違いが困難で、交通量が多い観桜期は交通誘導員を配置して交互通行をしている。
バイパスは難所を解消するため、片倉多目的集会施設近くから現道西側の農地に藤沢川に沿う形で整備し、薬師堂集落で現道と接続させる。総延長760メートルで、全幅は11メートルの車道2車線。片側に2・5メートルの歩道を設置する。総事業費は約4億円。来年4月には暫定的に通行可能にしたいとしている。
安全祈願祭と起工式には関係者約50人が出席。伊東義人町長は「地域住民にとって欠くことのできない生活道路であり、観光用道路としても重要な路線。完成すれば合併後の新市の進展と飛躍につながる」とあいさつした。 -
市長選・市議選まで、あと1カ月
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う市長選挙、市議会議員選挙が4月23日告示、4月30日投開票の日程(予定)で行われる。告示まで、あと1カ月となった。
市長選は、今のところ、伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。
市議選は、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられるが、長谷を除く選挙区ではすでに定数を超え、選挙戦は確実だ。
【市長選】
市長選は、伊那市長小坂氏が出馬表明しているのみ。新人擁立の動きはあるものの、具体名が挙がるまでに至っていない。
新人擁立に動く共産党は「いつの段階で、結論が出るのかは未定」という。
市民有志は「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求めて動いているが、選挙日程が市議選と同じであることから、人材確保など擁立が難しい状況。次期選挙も踏まえ、あきらめず何とか選挙戦に持ち込みたいとする。
市民の中には「新しいまちが立ち上がるとき。無投票でなく、市民の審判を受けるべき」という声もある。
1月中旬、正式に出馬表明した小坂氏は「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるように最後の努力をしたい」と述べ、主な施策に▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒唐ーている。
【市議選】
市議会の議員定数は26で、伊那市18、高遠町5、長谷村3。
◆伊那市
出馬表明しているのは現職18人、元職1人、新人2人。
元職は会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近、新人は前女性団体連絡協議会長竹中則子氏(64)=無所属・手良、NPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=。竹中氏は市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「女性を政策決定の場へ送り出したい」と擁立。野溝氏は「NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と出馬を決めた。
現職引退は、無所属の北原斉=手良(1)(当選回数)、小林光豊=西箕輪(3)、高沢勝=中央(3)、藤島雄二=西春近(3)、共産党の小林和人=西箕輪(6)、公明党の赤沼利光=西箕輪(8)=の6氏。
西箕輪地区は、現職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いている。
東春近では、現職2人に加え、新人1人が立ち、激戦区となりそうだ。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。共産党は現職1人が引退するが、3人が続投を、公明党は現職1人が引退、元職1人が出馬し、現有2議席の確保をそれぞれ目指す。
合併を機に、協働のまちづくりなどを掲げ、地元に限らず、市内全域から支持を集めたいとする立候補予定者も目立つ。
30代女性を推す動きもあったが、本人の意思が固まらなかった。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。
◆高遠町
現職7人、新人1人が出馬を表明。西高遠からは現職5人が立ち、混戦を極めそうだ。
現職はいずれも無所属で、西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、藤沢の伊藤明由(66)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。新人は、前高遠町観光協会事務局長の農業・平岩国幸氏(68)=無所属・上山田=が名乗りを上げている。
引退表明はいずれも無所属の小松晃氏(69)=上山田、前林賢一氏(69)=小原、松井教一氏(50)=山室。
◆長谷村
羽場好美氏(47)=無所属、宮下金典氏(55)=共産党=のいずれも溝口の現職2氏が出馬を表明。非持地区からも現職の出馬が濃厚だ。
無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、そのほかにも年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
伊那中央病院 一般病床増床工事が終了
伊那中央行政組合が運営する伊那中央病院で22日、昨年6月から進められてきた一般病床の増床工事が終了したことを祝う竣工式が開かれた。満床状態が続く、救急患者の受入が困難な状況を改善するための工事終了で、病床数は344床から46床増え、390床となった。
増床部分はこれまで資料置き場や会議室として使っていた3階西病棟の「トリアージスペース」を改修。工事は病院北東にある駐車場に、同じ機能がある別棟(鉄骨3階建て、延床面積約1500平方メートル)と、カルテ倉庫(鉄骨平屋建て、同約230平方メートル)を昨年11月末までに建設し、着手した。総事業費は約5億8600万円。
増床分は1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床。このうち6人部屋は重症患者治療用の「高度治療室」(HCU)として使用。増床病棟は4月1日から一般病棟として使われるが、将来的には46床中24床をリハビリ病棟などに活用する計画もある。
式典で小川秋実院長は「ハード面では理想的な状態となったが、これからは医師の確保などのソフト面を充実していきたい。また、上伊那地区の病院とも連携を取り合って、一つの病院として医療に取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
伊那市立図書館が3市町村合併記念企画
伊那市立図書館で29日まで、伊那市・高遠町・長谷村の市町村合併記念企画「図書館ウォークラリー」が開かれている。中学生以下を対象とした、館内に隠された合併にかんする問題を解いて楽しむイベント。期間後に答え合わせをして、正解上位者にはイーナちゃんグッズを賞品として送る。
新伊那市についてもっと理解を深めてもらおう竏窒ニ計画された合併記念企画第1弾。壁や本だななどに掲示された問題は、館内1階の児童室内に10問、2階の一般図書室内に5問の計15問。掲示場所が分からないときは、図書館職員が手引きしてくれる。
問題は「新伊那市は県内の中で何番目に広い市になるか」「高遠城址(し)の桜は何という種類か」「長谷村にある大きなダムの名前は何」竏窒ネど。子どもたちには難しい問題が多いため、1階児童図書室入口にヒントが書かれた紙が張り出されている。
解答用紙の受け渡し、回収は児童室カウンターまで。問題の答えは31日、児童室内に掲示。上位10人には伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のクリアファイル、シールなどを送る。
合併記念企画第2弾「おはなしのひろばスペシャル」は25日、午前10時30分から、同図書館1階エントランスホールである。3市町村の読み聞かせボランティアによる、絵本や紙芝居の朗読、手遊びを楽しむ。
27、28日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。