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第一美術展 出品者による作品展
全国公募展「第一美術展」に作品を出品している南信地区の有志による展示会が、伊那市高遠町のカフェ&ギャラリーアイダッシュで開かれています。
展示会は、第一美術展について多くの人に知ってもらおうと会員有志が開いたもので、今年で2回目です。
会場には、絵画や彫刻、陶芸など南信地区の会員の作品28点が展示されています。
展示会は、10月31日水曜日まで、伊那市高遠町のカフェ&ギャラリーアイダッシュで開かれています。 -
高遠辛味大根を高遠北小児童が間引き
伊那市高遠町の高遠北小学校3年の児童が高遠の特産品「高遠辛味大根」の間引き作業を27日高遠町藤沢の畑で行いました。
27日は高遠町の伊藤正樹さんの畑5アールに植えられた高遠辛味大根の間引き作業が行われました。
間引き作業は、社会科の授業の一環で農家の仕事や地元の特産品について学んでもらおうと今回初めて行ったものです。
高遠辛味大根は、保科正之が高遠そばの薬味として食べていたといわれていますが、近年地元では育てられていませんでした。
福島県大沼郡金山町で育てられていたことから、旧高遠町役場の職員らが種を貰い受け、平成15年に復活したということです。
児童は、小さいものを選んで次々と間引いていました。
間引きした高遠辛味大根は、学校に持ち帰り葉の部分をおひたしにして食べるということです。 -
高遠ブックフェスティバル
3年前から高遠町を本の町にしようと始まった、高遠ブックフェスティバルが、今年は地域住民主導で開かれました。
高遠町商店街の店舗前には本棚が置かれ、誰でも手に取って読んだり、買ったりすることができます。
「読み終わった本でも、他の人にとっては読みたい本かもしれない」と地域に本を募ったところおよそ4千500冊が寄せられ、店頭や空き店舗などに本が並べられました。
高遠ブックフェスティバルは、読書愛好家らでつくるグループが始めたもので、今年から地域住民が主体となって運営を行いました。
本の町プロジェクトの春日裕代表は「5年後、10年後に町の横に本が佇むようなイベントにしていけるよう頑張っていきたい」と話していました。
ブックフェスティバルを運営する本の町プロジェクトでは、今回の売り上げ全額を東日本大震災の義援金として寄付するということです。 -
灯籠にほおずきちょうちん 幻想的な雰囲気
五穀豊穣に感謝する伊那市高遠町の灯籠まつりが、22日から23日にかけて行われ、商店街は多くの人でにぎわいました。
辺りが暗くなり始めた午後6時頃、手作りの灯籠や稲穂に見立てた「ほおずきちょうちん」にあかりが灯されました。
灯籠まつりは、鉾持神社の例祭として春に行われていましたが、観桜期と重ならないよう、現在秋に、五穀豊穣に感謝する祭りとして行われています。
着物を着て風情を楽しんでもらおうと、去年から始まった着物の着付けには、40人ほどの予約があり、町内3店の呉服屋で着物を着ていました。
着付けを終えた女性らは、記念写真を撮るなどして祭りを楽しんでいました。
高遠囃子の巡行も行われ、訪れた人たちは灯籠やちょうちんのあかりの中、幻想的な雰囲気を楽しんでいました。 -
仙醸の清酒「櫻雲橋」 品評会で県知事賞
伊那市高遠町の酒蔵仙醸がつくった清酒「櫻雲橋」が、今年の長野県清酒品評会で県知事賞に選ばれました。
県知事賞に選ばれたのは、仙醸が販売している純米大吟醸「櫻雲橋」です。
製造責任者の安藤宏幸さんは、「櫻雲橋」は口当たりが柔らかく香りと味のバランスがよいのが特徴と話します。
品評会は、県と県酒造組合が品質と製造技術の向上を目的に毎年開いています。
今年は、県内の64の酒造場が吟醸酒と純米吟醸酒160銘柄を出品しました。
県知事賞を受賞した20銘柄のうち、上伊那からの受賞は仙醸のみとなっています。 -
進徳館かやぶき屋根 燻蒸作業
国の文化財に指定されている、伊那市高遠町の進徳館で12日、かやぶき屋根を煙で燻して、虫がつかないようする作業が行われました
作業を行ったのは、栃木県にあるかやぶき屋根のメンテナンスを行う専門業者です。
この業者では伊那市の依頼を受け、年に3回、進徳館の燻蒸作業を行っていて、トラックに乗せた窯から、ダクトを使い、煙を進徳館の屋根へと送っていました。
かやぶき屋根は、煙で燻すことで、虫よけや、殺菌作用があり、萱が長持ちするという事です。
文化財に指定されている多くの建物では、防火の観点から、建物内で火を使う事が禁止されているため、このような方法で燻蒸を行います。
今日は、薪およそ24キロを使い、5時間程燻して作業が終了したという事です。 -
阪本家資料 矢澤さん公開
伊那市高遠町の矢澤章一さんは、蔵で保管していた高遠藩学の祖で砲術家の阪本天山とその子孫に関わる歴史資料を、17日初めて公開しました。
矢澤さんは、所有している資料を伊那市教育委員会に寄託するため、高遠町歴史博物館の北原紀孝館長らを招き、資料を公開しました。
資料は、江戸後期から明治時代のものが大半で、火薬の製造法や、銃の鋳造法がかかれたものなど、500点ほどあります。
公開されたのは、阪本天山の甥で天山の養子になった俊道(通)一族が伝える歴史資料です。
俊道が高遠藩から諏訪の高島藩に移り、その後、阪本家と親しくしていた山中家に、資料が入った蔵ごと土地が分譲されました。
山中家の蔵が取り壊されることになった際、山中家の親戚にあたる矢澤さんが相談を受け、資料一式が入った箪笥などを預かり、大切に保管してきました。
このほど、天山の子孫で陶芸家の坂本俊人さんが天山直筆の砲術の免許などを伊那市に寄付したことを知り、それに関係する資料なので、一緒に管理されたほうがいいと考え、矢澤さんも伊那市教育委員会に寄託する事にしました。
高遠町歴史博物館でも、これだけまとまった資料が、きちんとした出所から出てくるのは大変貴重としています。
矢澤さんは、元の所有者である山中家からの寄託品として、高遠町歴史博物館に預けたいとしています。 -
伝統のおやきを次世代に
伊那市高遠町の女性グループが、高遠おやきの会を立ち上げ、昔ながらの味を次世代に伝えようと活動しています。
高遠おやきの会のメンバーは現在4人で、全員が高遠町在住です。
メンバーの活動の拠点である、高遠城址公園近くの住宅で、おやき作りをしています。
17日、作ったのはカボチャのおやき。メンバーの畑で取れた、無農薬栽培のカボチャが使われています。
4人は、町内の女性団体や健康講座などで出会い、意気投合しました。
昔ながらの味を後世に伝えようと、去年の冬から、おやきの味の研究をはじめ、今年5月に「高遠おやきの会」を発足させました。
この住宅は、代表の関多美子さんが以前暮らしていたもので、おやきの会のために改装しました。
おやきは冷凍保存できるため、メンバーは、不定期に集まっては、商品を作っています。
東京の学生が、高遠町に宿泊した際には、おやきのつくり方を指導するなどの活動もしています。
仕事の合間には、持ち寄ったお茶請けで一休み。
メンバーの楽しみの一つにもなっています。
おやきは、町内の日帰り温泉施設 さくらの湯で常時販売しているほか、高遠城下まつり、燈籠祭りなどのイベントで販売します。
お焼きの種類は、期間限定のものも含めて6種類。1つ130円で、注文にも応じるということです。 -
阪本天山ゆかりの品 15点寄贈
「高遠藩学の祖」とされる阪本天山の子孫で、伊賀焼陶芸家の坂本俊人さんが11日、白鳥孝伊那市長を訪ね、天山直筆の砲術の免許などの歴史資料15点を市に寄贈しました。
三重県在住の坂本さんは、4年前に市内で個展を開いたのがきっかけとなり、伊那市を訪れるようになりました。
進徳館や高遠町歴史博物館など、天山に関する資料を見て、「天山が今でも尊敬され、自分のルーツもこの地にある」と感じ今回の寄贈を決めたという事です。
寄贈された品を前に、白鳥市長は「天山を再び評価し、再び認識できる良い機会になる」と話していました。
阪本天山は、1745年に高遠藩の砲術家の家に生まれ、大阪で砲術を、江戸で儒学を学びました。
文武両道の気風を築いた高遠藩学の祖と称され、幕末に欧米の軍隊と唯一互角に戦う事ができたとされる和式砲術を発明しました。
今回寄贈された品は、砲術に関する免許や伝書など15点で、最も古い物は、1794年に天山が弟子の岡村八(おかむらはち)弥(や)に出した免許です。
高遠町歴史博物館によりますと、天山直筆の免許を確認したのは初めてで、他に砲術の動きを記したマニュアルとなる目録もあり、天山の教えを知る貴重な資料をいう事です。
高遠町歴史博物館では、10月24日から阪本天山の特別展で、寄贈された15点を公開する予定です。 -
鼻煙壺を伊那市に寄贈した沖さんに感謝状
嗅ぎタバコを保管する容器、鼻煙壺100点を伊那市に寄贈した沖正一郎さんに市から11日感謝状が贈られました。
11日は信州高遠美術館で贈呈式が行われ、白鳥孝伊那市長から沖さんへ感謝状が手渡されました。
沖さんは25年ほど前に上海で売られていた鼻煙壺を見て興味を持ち、それ以降3000点以上を収集しました。
信州高遠美術館では沖さんが寄贈した鼻煙壺の展示会が開かれていて、およそ150点が展示されています。
鼻煙壺は嗅ぎタバコを保管する容器のことです。
嗅ぎタバコは鼻から吸う粉末状のタバコで、17世紀頃ヨーロッパの貴族を中心に流行したということです。
ガラスや金属、陶器などで作られていて、細かい細工や絵が施されています。
鼻煙壺展 沖正一郎コレクションは、10月1日まで信州高遠美術館で開かれています。 -
河南分団が防災イベント
消防団が地域住民や子どもたちと交流し、日ごろの活動をPRするイベントが9日、伊那市高遠町のほりでいドームで行われました。
このイベントは地域とのつながりを深めようと伊那市消防団河南分団が行ったものです。
会場には親子連れが訪れ、子どもたちが放水体験をしました。
子どもたちは団員に手伝ってもらいながら、標的めがけて放水していました。
河南分団は、団員が64人で高遠町の勝間、小原、上山田、下山田地区担当しています。
地域密着型の消防団活動を行っていて、火災予防の啓発のほか地区内の保育園で消火訓練も行っています。
矢野健分団長は「消防団の活動を知ってもらうことで、団員確保や地域防災力の向上につなげていきたい。」と話していました。 -
絵島の法要
江戸時代、絵島生島事件で高遠に流され生涯を終えた大奥の女中絵島を偲ぶ法要が1日、伊那市高遠町の蓮華寺で行われました。
今年で272回目となる絵島の法要には30人ほどが参列し、蓮花寺にある絵島の墓に花を手向けました。
絵島は7代将軍家継の母に仕えていた大奥の女中です。
幕府内の権力争いに巻き込まれ、絵島生島事件の罪人として高遠に流刑となり、生涯を終えました。
絵島の恋の相手といわれる歌舞伎役者生島は、東京都三宅村に流されました。
法要には、その三宅村からも10人が参列しました。
三宅村の池上秀利副村長は、「絵島と生島の二人にかわり、高遠と末永く良好な関係を築いていけることを願います」と櫻田昭正村長のメッセージを代読しました。
参列した人たちは、江戸時代、高遠の地に流された絵島を偲び、冥福を祈っていました。 -
第52回高遠高校文化祭 兜陵祭
伊那市の高遠高校の文化祭「兜陵祭」の一般公開が1日から始まりました。
今年で52回目を迎える高遠高校の兜陵祭は「STAND UP!!縲恆宸ー!湧き上がる歓声が勇気となる縲怐vをテーマに開催されています。
高遠高校ならではの文化祭にしようと、専門コースごとに特色ある展示などが行われています。
情報ビジネスコースでは、高遠町の商店街について商店街で行った聞き取り調査やアンケートの結果を展示しています。
調理室では、3年の各クラスの代表が沖縄そばの販売を行っています。
修学旅行の思い出の味を食べてもらおうというもので、沖縄から取り寄せた麺や肉などを使っています。
高遠高校の文化祭「兜陵祭」は、2日も午前11時から午後2時半まで一般公開されます。 -
井月俳句大会 大賞に山口さん(飯島町)
漂白の俳人、井上井月を偲ぶ「信州伊那井月俳句大会」が1日、伊那市高遠町の高遠閣で開かれ、最高賞の井月俳句大賞には飯島町の山口斗人さんの作品が選ばれました。
俳句大会には、小・中学生3、665人、高校、一般252人から8、000句以上の投句がありました。
最高賞の井月俳句大賞には、飯島町の山口斗人さんの「蟇出でて 山の暗さを ひとゆすり」が選ばれました。
夏の夕暮れ時に、山で影になった庭からヒキガエルが出てきた様子を作品にしたものです。
この日はこのほか高校・一般の部で入賞した11作品と小中学生の部で特選に選ばれた49作品の作者に表彰状が贈られました。
俳句大会実行委員会の佐藤文子さんは「毎年投句も増えているし、心に残る作品も多くなっている。井月に関する句だけでなく、これからも多くの作品を寄せてほしい」と講評していました。 -
高遠城下まつり 子供騎馬行列披露
伊那市高遠町の中心市街地で1日前身の絵島まつりから数えて43回目となる高遠城下まつりが行われ、子供騎馬行列などが披露されました。
去年は台風の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となりました。
高遠郵便局からJR高遠駅までの国道361号を歩行者天国にして、午後1時からさまざまなイベントが行われました。
午後4時からは高遠北小学校の2年生から6年生までの児童およそ50人が子供騎馬行列を披露しました。
子供たちは時代衣装に身を包み、本通りを練り歩きました。
子供騎馬行列は、高遠藩主だった保科正之が高遠町藤沢の貴船神社に、騎馬行列の時に使う道具を収めたのが始まりとされています。
それ以来300年以上もの間神社の例祭で続けられ、大正12年を最後に中断していたものを、平成3年に復活させました。
小学生たちは、高遠町総合福祉センターやますそ前から提灯や弓など、それぞれの役割に応じた道具を持ち仲 町駐車場にあるお祭り広場まで歩きました。
大将を務めたのは6年生で児童会長の岩澤秀樹君で、白い羽織を着て歩いていました。
子供騎馬行列は、以前から不定期に行われていましたが、子供の数が減っていることや指導者が高齢化していることから、今回が最後となる可能性もあるということです。 -
高遠町・長谷地域自治区 あり方検討へ
伊那市の高遠町地域自治協議会と長谷地域自治協議会は、合併から10年が経過する平成28年度以降の地域自治区と総合支所のあり方について検討し、来年2月に検討結果を市長へ建議する事にしています。
28日は、高遠町総合支所で地域自治協議会が開かれ、事務局から、検討の内容や進め方についての案が示され了承されました。
地域自治区の設置は、合併特例法により認められていて、新伊那市の合併では協議により合併の日から10年間と定めました。
しかし、それ以降については何も検討されていない事から、地域の体制について、地域協議会の場で協議を進める事にしました。
協議会では、合併特例法の有効期間以降、地方自治法により地域自治区を設置するかどうかやや、現在と同等な支所としての機能を維持させるか等、地域自治区の存続について検討します。
地域自治区を存続するとした場合の総合支所については、市の内部組織が検討している総合支所のあり方と比較検討を行い、地域密着型の住民サービスについて事務を見直す事に目指します。
高遠町と長谷地域協議会では、検討結果を来年2月に市長へ建議する事になっています。
高遠町地域協議会の小松晃(ひかる)会長は「長谷と歩調を合わせながら、支所としての機能が残せるよう協議を進めていきたい」と話していました。 -
伊那市高遠町芝平で表現力・感性磨く
舞台上での表現力や感性を磨く、合宿型ワークショップが、伊那市高遠町の廃校になった三義小学校芝平分校で行われています。
このワークショップは、東京を拠点に表現力など舞台芸術の指導を行っている「舞台芸術の学校」が企画したものです。
合宿には、その学校で学ぶ生徒と一般、合わせて15人が参加しています。
舞台芸術の学校では、表現力や感性を効果的に高められる、自然に近い環境で練習をしようと、およそ20年前から高遠町芝平で合宿を行っています。
23日から6日間のプログラムの中で、3人のプロの芸術家から指導を受けます。
合宿では、参加者による共同作品の制作も進められています。
インスピレーションで手に取った物に、自分が大切にしているものを投影して、それを表現するという作品です。
舞台芸術家で指導にあたっている小池博史さんは「都会にいると閉じ込みがちな気持ちを自然の中では解放できる。素晴らしい環境の中で練習をすることで、みんな日を追うごとによくなっているのがわかる」と話していました。
作品は26日に完成させて、全員で演じるということです。 -
高遠城址公園さくら祭りポスター決定
来年から使われる高遠城址公園さくら祭りのポスターの図案が決定しました。
今回決定したポスターの図案は、伊那市の有限会社アド・プランニングがデザインしたものです。
5社から9つの図案が集まり、伊那市観光協会の役員の投票により決定しました。
ポスターは8,850作り、関東の京王線や中京の名鉄線の車内吊りのほか、市内商店などに貼られるということです。
この図案は3年間使用する予定です。 -
進徳館夏の学校 孔子像の前で素読を体験
伊那市高遠町の進徳館では、小学生を対象にした「進徳館夏の学校」が開かれ、児童が孔子像の前で素読を体験しました。
夏の学校は、旧高遠藩の藩校進徳館で学習することで、高遠の歴史や文化に馴染みながら夏の思い出を作ってもらおうと、高遠町公民館が開いているものです。
27日は、孔子像の前に児童が座り、孔子の言葉を集めた論語を高遠町公民館の原和男館長に続いて素読しました。
原館長は「意味を覚えるというよりも、言葉のリズムや美しさなどの雰囲気を感じてほしい」と話していました。 -
貴船神社子供騎馬行列企画展
伊那市の高遠町歴史博物館では、市の無形民俗文化財に指定されている貴船神社子供騎馬行列の企画展が開かれています。
会場には、子供騎馬行列に関する写真など50点ほどが展示されています。
この展示会は、夏休みに合わせて地域の文化財を知ってもらおうと開かれました。
それぞれの役割の衣装がわかるものや、平成21年に披露した時の写真、行列に使われる道具、大正時代の写真などが展示されています。
子供騎馬行列は、高遠町藤沢の貴船神社に400年以上前から伝わる民族芸能です。
大正12年から途絶えていましたが、平成3年に高遠北小学校の児童が演じて再開されました。
まつりなどで披露されていて、今年9月1日に行われる高遠城下まつりでも、3年ぶりに披露される予定です。
この貴船神社子供騎馬行列の企画展は、9月9日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 -
芝平山絵図の虫干し行事
300年以上守り継がれている、山の境界線を記した芝平山絵図の虫干し行事が15日、伊那市高遠町の四日市場公民館で行われました。
芝平山絵図は伊那市有形文化財に指定されていて、今から304年前の1708年宝永5年に作られたとされています。
絵図に記された境界は、高遠領の6か村と諏訪領の12か村による芝平山の所有権争いを治めるため、江戸幕府評定所が決めたもので絵図は高遠領と諏訪領の双方に渡されたということです。
この日は、年1回行われるその絵図の虫干し行事が行われました。
この行事は伊那市無形民俗文化財に指定されていて、当時の高遠の6か村、御堂垣外、芝平、荒町北原、栗田、四日市場の区長や総代などおよそ20人が参加しました。
虫干し行事はこの旧6か村が毎年持ち回りで行っていて、今年は四日市場が担当しました。
絵図の裏には境界を決めた当時の役人の名前のほか、互いに領地を荒らさないようにとの注意書きが記されています。
絵図は来年の7月15日まで箱に入れ、関係者が大切に保管するということです。 -
高遠城址公園観光協議会 公園整備目的に寄付
伊那市高遠町の飲食店などでつくる高遠城址公園観光協議会は、城址公園の整備などを目的に10万円と縁台10脚を19日、伊那市に寄付しました。
19日は、高遠城址公園観光協議会の植田康雄会長ら3人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に目録を手渡しました。
協議会では、公園内のごみ拾いや草刈りなどの他、観桜期のぼんぼりの取り付けなどを行っています。
現在会員は、飲食店や旅館など92軒で、今回は会員から集めた会費のうち、諸経費を除いた分で縁台10脚と寄付金10万円を用意しました。
植田会長は、「公園の整備のために使って下さい」と話していました。
寄付金は、伊那市のさくら基金に積み立てられるということです。 -
園児が手作り包帯を預ける
伊那市の高遠第2・第3保育園の園児は、災害時に利用する園児や保護のがメッセージが書き込まれた手作りの包帯を、近くの藤沢駐在所に18日預けました。
この日は、保育園の全園児26人が、去年の11月に作った包帯を手に駐在所を訪れました。
園児らは、「地震あった時使います、包帯を預かって下さい」と話し、藤沢駐在所の大和康樹巡査部長に手渡しました。
この包帯は、シーツを細長く切った物に「いつも笑顔で」といったメッセージや園児の描いた絵が書き込まれています。
いざという時には包帯として使うほか、ロープのようにつかまって避難の誘導にも使えるということです。
避難した時、子供たちの不安な気持ちを少しでも和らげたり、集まった人たちの心のよりどころになればと、地域の防災の拠点でもある駐在所で預けました。
唐澤はる代園長は「災害では、パニックになる事が一番怖い。いざという時には、包帯をみる事で落ち着いて行動できれば」と話していました。 -
デイサービスに毛布カバー寄贈
伊那市高遠町在住の赤羽光子さんが9日、伊那市デイサービスセンターくつろぎの家に毛布カバーを寄贈しました。
9日は、高遠町長藤にあるくつろぎの家で贈呈式があり、赤羽さんが、くつろぎの家の佐藤雅子所長に毛布カバーを手渡しました。
くつろぎの家への寄贈は赤羽さんの夫で今年事故により亡くなった清さんがこれまでに5回ほど行っていました。
清さんは地元の施設を利用している人たちに喜んでもらおうとカラオケセットなどを贈っていて、今回はその遺志を継いだものです。
赤羽さんは、「利用者の皆さんが少しでも快適に過ごせてもらえればうれしいです。」と話していました。 -
信州伊那高遠の四季展にあわせ小中高校生の作品審査
伊那市高遠町の信州高遠美術館は、現在開催中の信州伊那高遠の四季展にあわせて、市内の小中高校生の作品の審査を5日行いました。
小学生の部で、最高賞となる金賞に選ばれたのは、長谷小学校3年の北島愛唯さんの作品です。体の動きや表情、躍動感などが評価されました。 -
伊那まつりでの披露に向け孤軍高遠城練習
8月4日と5日に開催される伊那まつりでの披露に向け、舞踊「孤軍高遠城」の練習が3日、伊那市高遠町の高遠町総合福祉センターやますそで行われました。
練習をしているのは高遠町を中心に、地域の歴史文化を伝承しようと集まった有志27人です。
孤軍高遠城は武田信玄の5男・仁科五郎と織田軍との戦いを表現した舞です。
踊りを指導しているのは、市内で舞踊の教室を開いている重盛君子さんです。
今年の伊那まつりは、40回の記念ということで、孤軍高遠城の踊りが初めて披露されます。
参加者は、2年前から練習してきた成果が披露できると気合いが入ります。
重盛さんは、「伊那市の伊那節や長谷のざんざ節のように、孤軍高遠城を高遠の伝統にしていきたい」と話していました。
孤軍高遠城は、8月4日に行われる伊那まつりの市民踊りの日に、高遠小や高遠中の子どもたちと披露します。 -
高遠北小児童 マーシャル諸島共和国の子どもと交流
伊那市の高遠北小学校の児童は、太平洋上の赤道付近に位置する島国マーシャル諸島共和国の子ども達と25日、交流しました。
高遠北小を訪れたのは、マーシャル諸島共和国の10歳から13歳までの子ども10人です。
子ども達は、相互交流を目的に3泊4日の予定で日本を訪れています。
最終日の25日は、高遠北小の5縲・年生26人と、習字を体験しました。
児童らは、筆の持ち方や字の書き方を教えていました。
最初は言葉が通じずお互い困っている様子でしたが、次第に慣れてくると簡単な英語を使ってコミュニケーションをとっていました。
交流では他に、高遠北小の児童が校歌を歌うと、お返しにマーシャル諸島の子ども達は、家を建てた時に踊るというダンスを披露しました。
高遠北小では、「色々な人と関わりを持って視野を広げるとともに、他国に目を向けるきっかけになれば」と話していました。 -
中国の修学旅行 初の受け入れ
伊那市は、外国人観光客を誘客するインバウンド推進事業として、中国の小学校の修学旅行の受け入れを26日初めて、伊那市の高遠小学校で行いました。
26日は、中国の小学3年生から6年生にあたる児童33人が高遠小学校を訪れ、5年生と交流しました。
伊那市では、国外に伊那市の魅力を発信していこうと、昨年度からインバウンド推進事業として中国の教育関係者の視察受け入れなどに取り組んでいて、26日はその成果として初めて中国の教育旅行団を受け入れました。
中国の小学生は、修学旅行として日本を訪れ、その一環で高遠小の児童と交流をしました。
25日は伊那市高遠町のさくらホテルに宿泊したということです。
児童たちは、習字や折り紙で日本の文化に触れました。
習字の授業では、一文字ずつ交代で「交流」という漢字を書いたり、自分の名前を書いた紙を交換していました。
折り紙では、手作りの袋に、一緒に作った折り紙を入れ、プレゼントしました。
7月には市内の中学校で中国の4つの中学校を受け入れることになっています。
伊那市では、中国と台湾を主なターゲットに、教育関係の他、一般の観光客へも誘客をアピールしていきたいとしています。 -
早稲田大学大学院生が中央構造線エリア見学
早稲田大学の大学院生が23日、「断層の解剖」をテーマに伊那市内の中央構造線エリアを見学しました。
伊那市を訪れているのは、早稲田大学で地質などについて学ぶ大学院生19人です。
早稲田大学教授で日本ジオパーク委員会委員の高木秀雄さんが、伊那市高遠町や長谷の中央構造線エリアを研究対象としていることから高木さんの教室の大学院生などが訪れたものです。
最初に訪れた伊那市高遠町の三峰川沿いでは、熱や圧力によって形が変わった「変成岩」と呼ばれる岩を調べていました。
高木さんは「この周辺では違う種類の変成岩が同じ場所から出ている。とても興味深い場所」と説明していました。
大学院生らは岩を砕いて、含まれている成分をルーペで調べていました。
ある院生は「中央構造線上というこの場所ならではの地形を調査することができて良かった」と話していました。
高木さんは「このジオパークの中には5つの露頭がある。中央構造線を知る上でとても重要な場所」と話していました。
またこの日は、ジオパークの見所を高木さんから学ぼうと、地元のジオパークガイドも参加していました。
参加したあるガイドは「変成岩が見られる場所が意外なところにあることがわかった。ガイドをするための知識を広げられたと思う」と話していました。
南アルプスの世界自然遺産登録を目指す伊那市では「今回の早稲田大学だけでなく、学習の場として広く活用していけるよう取り組んでいきたい」としています。 -
高遠・高遠北小学校の児童がメギの植栽
伊那市の高遠小学校と高遠北小学校の児童らは、県の天然記念物ミヤマシロチョウのエサになるメギの木を、15日入笠山に植えました。
15日は高遠小と高遠北小の4年生49人がメギの木を植えました。
ミヤマシロチョウは、県の天然記念物に指定されている標高1200メートルから2000メートルに生息する蝶です。
乱獲や環境の変化が原因で数が減っていて、絶滅が危惧されています。
幼虫のエサになるメギの木の植栽は、ミヤマシロチョウを保護しようと、チョウの生息地である入笠山で平成15年から毎年行われています。
児童らは、スコップで穴を掘り、苗を植えました。
ある児童は、「穴を掘るのが大変だったけれど、チョウが寄ってきてくれたらうれしい」と話していました。