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森林とダムに親しむイベント開催
伊那市長谷の美和ダムで、森林やダムの重要性について理解を深めてもらうイベントが、22日、開かれました。
イベントは、伊那市長谷の美和ダムを管理する国の機関、天竜川ダム統合管理事務所などが、森と湖に親しむ旬間に合わせ、美和湖で湖上巡視船体験などを開きました。
巡視船に乗り込んだ、親子らは、普段見る事が出来ない、湖からの眺めを楽しんでいました。
美和湖では、この他に、水上スキーなどを楽しむ人たちも訪れ、自然の中で夏の休日を楽しんでいました。
今日は、二十四節季の一つ、大暑で、一年のうちで最も暑さが厳しくなる頃とされていますが、伊那地域の日中の最高気温は、26.1度と、過ごしやすい一日となりました。 -
「気」で熟成!?分杭峠貯蔵品を試飲・試食
伊那市長谷の分杭峠はゼロ磁場として知られています。
ゼロ磁場から発せられる「気」を活用して食材をより美味しくしてみようという取り組みが始まっています。
この日は長谷の気の里ヘルスセンターで、ゼロ磁場で熟成させたワインや米などの試食会が開かれました。
これは、地元住民などでつくる気場活用研究会が開いたもので、8人が参加しました。
研究会の会員から気場を活用した発酵食品の開発をしてはどうかとの声があがり、発酵や醸造に詳しい東京農業大学名誉教授の小泉武夫さんに相談したところ「熟成効果の実験をしてみたらどうか」とアドバイスをもらいました。
会では、去年10月にワインや米、味噌などを、5度縲・4度で保たれるようゼロ磁場の地下に埋めました。
比較調査を行うために、東京都の2地点、伊那市内の2地点にもワインセラーを置き、同じ温度で保存しました。
試食会ではゼロ磁場、伊那、東京の3種類がどれかわからないよう伏せて飲み比べ、食べ比べが行われました。
参加者はワインを手に取りゆっくりと飲み比べていました。
ある参加者は「飲んだ3種類の中で味の違いを感じるということは、多少なりとも変化があるということだと思う」と話していました。
研究会顧問の宮本高行さんは「世界では日本食の中でも発酵食品が評価されている。気を浴びてさらに熟成された発酵食品が開発できれば、世界からも誘客することができる」と期待を寄せています。
今回の試食会では、参加者から食べ比べた感想を集めました。
会では、試食会を今後の取組に活かしていきたいとしています。 -
伊那市長谷で土砂崩落
伊那市長谷の国道152号、分杭峠付近で土砂崩落が発生したことから伊那建設事務所は、13日から当分の間、監視員をたて警戒にあたることにしています。
土砂崩落が発生したのは、伊那市長谷の国道152号沿いの山で、現在、国道に沿って流れる粟沢川に土砂が流入しています。13日未明、近くの住民が見つけ
伊那市長谷総合支所に通報しました。
この土砂崩落による、ケガ人などはないということです。
伊那建設事務所では車など通行者が安全に通れるように警戒にあたることにしています。
また現在2次崩落の可能性があることから土砂を取り除く作業は行っていないということです。
長野地方気象台によりますと、この付近は、7月、1か月間の平均雨量180ミリに対し12日までに143ミリの降雨量を観測していて、平年より多くの雨が降っているということです。
伊那建設事務所では下流に民家があることから今後の雨の状況に注意をしていきたいとしています。 -
地域の地形を学ぶ
伊那市内の小学生が1泊2日の日程で南アルプスジオパークについて学ぶ「ジオキャンプ」が7日に行われました。
ジオキャンプは、南アルプスジオパークを活用して、地域の地形を学んでもらうとともに、友達づくりをしてもらおうと、伊那市公民館運営協議会が初めて開いたものです。
市内6つの小学校から18人が参加して、東春近小学校の北澤夏樹教諭から、中央構造線について説明を受けました。
最初に訪れた伊那市長谷の溝口露頭は、中央構造線の断層が目で見える場所で、北澤教諭は断層がどこを通っているのか説明していました。
断層がずれた時に、柔らかい石が生成されたと聞くと、子ども達は石を拾って柔らかさを確かめていました。
参加した子どもは「石が柔らかくてすごい」「地形が見えることがわかってうれしい」と話していました。
公民館の関係者は「地元に素晴らしい自然があることを知ってほしい」と話していました。
キャンプはあすまでで、この日は国立信州高遠青少年自然の家に泊り、キャンプファイヤーなどで交流を深めます。 -
戸草ダム 多目的ダムではなく治水ダムとして整備へ
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所は、伊那市長谷の戸草ダムについて、多目的ダムではなく、治水ダムとして整備していく考えを示しました。
5日は伊那市役所で、伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が開かれ、三峰川総合開発工事事務所や天竜川上流河川事務所から伊那市に対し、事業計画や防災対策について説明がありました。
戸草ダムについて、国土交通省の三峰川総合開発工事事務所の鈴木昭二所長は、「今後は多目的ダムではなく治水ダムとして、社会経済情勢の変化に合わせて建設実施時期を検討する」と話しました。
参加者からは、「社会情勢や経済情勢を待っていては災害は防げない」といった意見がだされました。
白鳥孝伊那市長は、「戸草ダムが必要なことには変わりがない。新しい戸草ダムを形作っていくことが必要」と話しました。 -
南アの開拓者 竹沢長衛偲ぶ
南アルプスの開拓者、竹沢長衛を偲ぶ長衛祭が30日、伊那市長谷と山梨県南アルプス市境の北沢峠で行われました。
標高およそ2000メートルの北沢峠には竹沢長衛の功績を称えるレリーフが飾られています。
長衛は長谷出身で南アルプスの登山道整備や山小屋建設など南アルプスの開拓に尽力しました。
長衛祭はその功績を称えようと長衛が亡くなった翌年から、登山愛好者でつくる実行委員会が始めたもので、今年で54回目となります。
30日は登山者などおよそ100人が集まり、長衛のレリーフ前に花を手向けていました。
また長衛祭では、参加者に記念品として仙丈ケ岳の焼印が入った木札が配られました。
この木札は昭和5年に長衛が北沢峠に建設した長衛小屋の廃材を利用して作られたものです。
長衛小屋は、平成18年に北沢駒仙小屋と名称を変え南アルプス市が運営していましたが、老朽化のため建て替え工事が行われています。
木札は長衛の思い出の品として、およそ200個作られました。
新しい北沢駒仙小屋は来年度完成する予定です。 -
両親に対する感謝や思い出 手紙募集
伊那市教育委員会などは、合併後初めて伊那市長谷の孝行猿の話にちなんで、両親に対する「感謝」や「思い出」の手紙を募集します。
手紙の募集は、東日本大震災以降、人と人との絆の大切さが再認識される中で、親子の絆を見つめなおす機会にしてもらおうと行われるものです。
この事業は、旧長谷村時代の平成11年から5年間実施され、全国からおよそ4千点の手紙が寄せられました。
孝行猿の話は、猟師に打ち殺された親猿を3匹の子猿が助けようとする民話で、伊那市無形文化財に指定されています。
長谷市野瀬の山中には、母猿の墓といわれるほこらが残っている他、宿泊施設・入野谷の前にはレリーフが設置されています。
29日は、初めての実行委員会が長谷公民館で開かれ、委員長には久保村清一教育長が選任されました。
久保村委員長は「作品を募集し、長谷の地から親子の絆の大切さを発信していくことは大変意義深いこと」と話していました。
手紙は、7月20日から10月末まで募集する計画です。
委員会では、手紙をまとめた文集を来年3月に発行する予定で、伊那市と合併してから初となります。 -
早稲田大学大学院生が中央構造線エリア見学
早稲田大学の大学院生が23日、「断層の解剖」をテーマに伊那市内の中央構造線エリアを見学しました。
伊那市を訪れているのは、早稲田大学で地質などについて学ぶ大学院生19人です。
早稲田大学教授で日本ジオパーク委員会委員の高木秀雄さんが、伊那市高遠町や長谷の中央構造線エリアを研究対象としていることから高木さんの教室の大学院生などが訪れたものです。
最初に訪れた伊那市高遠町の三峰川沿いでは、熱や圧力によって形が変わった「変成岩」と呼ばれる岩を調べていました。
高木さんは「この周辺では違う種類の変成岩が同じ場所から出ている。とても興味深い場所」と説明していました。
大学院生らは岩を砕いて、含まれている成分をルーペで調べていました。
ある院生は「中央構造線上というこの場所ならではの地形を調査することができて良かった」と話していました。
高木さんは「このジオパークの中には5つの露頭がある。中央構造線を知る上でとても重要な場所」と話していました。
またこの日は、ジオパークの見所を高木さんから学ぼうと、地元のジオパークガイドも参加していました。
参加したあるガイドは「変成岩が見られる場所が意外なところにあることがわかった。ガイドをするための知識を広げられたと思う」と話していました。
南アルプスの世界自然遺産登録を目指す伊那市では「今回の早稲田大学だけでなく、学習の場として広く活用していけるよう取り組んでいきたい」としています。 -
い~な雑穀ネットワーク たかきびの種蒔き
雑穀の普及を目指して活動しているい縲怩ネ雑穀ネットワークは、雑穀たかきびの種を18日、伊那市長谷の圃場に蒔きました。
たかきびは、抗酸化作用があるとされているポリフェノールを多く含む雑穀です。
伊那市は、毎月17日をい縲怩ネ雑穀の日としていて、たかきびの種蒔きはその一環として行われました。
18日は、ネットワークのメンバー3人が専用の機械を使って、25アールの圃場に種を蒔きました。
メンバーは、「今回の結果を基に、収穫量や手間のかかり具合などのデータをとり、雑穀の普及につなげていきたい」としています。
たかきびは、10月中旬から下旬に収穫を予定していて、伊那市長谷の道の駅南アルプスむらのレストラン野のものが買い取るということです。 -
南アルプスでニホンジカ広域捕獲
伊那市など、関係する市町村や県などでつくる南アルプス食害対策協議会は15日、伊那市長谷の大平山荘周辺でニホンジカの広域捕獲を行いました。
大平山荘周辺は、鳥獣の捕獲が禁止されている鳥獣保護区ですが、ニホンジカによる食害が問題となっているため、県の許可を得ての実施となりました。
南アルプスの高山植物をシカの食害から守るため個体数を調整しようと、長野県と山梨県の両側から捕獲が行われています。
長野県側では、長谷の猟友会員の他、県や市の職員およそ20人が参加しました。
猟友会員らは、南アルプス林道バスのルートから50メートルほど奥に入った山中で、ニホンジカの通り道を探して、くくり罠をしかけていました。
山中には、ニホンジカの物と見られる糞が落ちていた他、木の皮が食べられた比較的新しい跡などがありました。
伊那市長谷猟友会の北原幸彦会長は「これ以上ニホンジカが標高の高い位置に移動しないうちに手を打つ必要がある」と話します。
昨年度上伊那地域の有害鳥獣による農業や林業の被害額は1億8,200万円で、うち56%にあたる1億200万円がニホンジカによる被害となっています。
昨年度は、7,332頭のニホンジカを捕獲していて、県では今後被害額が減少するとみています。
15日仕掛けた50個の罠は、24日まで毎日猟友会員が見回ることになっています。 -
伊那市営林道バス 全線運行
伊那市長谷の伊那市営南アルプス林道バスが15日から全線運行となり、本格的な夏山シーズンの到来となりました。
午前10時の便には、関東や関西から来た登山客の他、伊那市長谷の長谷保育園の園児らが乗り込み、仙流荘前の営業所を出発しました。
南アルプス林道バスは、4月25日から戸台口竏忠フ宿間を一部運行していましたが、15日から北沢峠までの21キロ間が全線運行となります。
終点となる標高2,032メートルの北沢峠では15日、長谷保育園の年中と年長園児26人が歌を披露し、運行式に花を添えました。
去年1年間の南アルプス林道バスの利用者は4万1,375人となっていて、伊那市では多くの人に利用してもらいたいと話していました。
バスの運行は、11月15日までを予定しています。 -
昭和歌謡を楽しむイベント開催
昭和の歌謡曲を楽しむイベントが9日夜、伊那市長谷の道の駅南アルプス村で開かれました。
このイベントは、音楽が好きな仲間6人で結成した高遠ミュージックフェスタ実行委員会が開いたものです。
高遠町では6年前から開いていて、長谷で開催されるのは今回が初めてです。
会場には50人ほどが集まり、1970年代を中心とした昭和歌謡21曲を楽しみました。
演奏をしたのは東京などで活躍するプロのミュージシャン3人です。
参加者は歌を口ずさんだり、手拍子をしながら楽しんでいました。
高遠ミュージックフェスタ実行委員会事務局の平澤優司さんは、「青春を思い出しながら飲んだり歌ったりして、参加した人が音楽で元気になってもらえたら」と話していました。 -
赤魚会で珍味ふるまう
箕輪町消防団の懇親会、赤魚会が10日、役場の駐車場で開かれ、イモリやドジョウなどがふるまわれました。
赤魚会には、70人ほどが集まり、イモリやドジョウ、サワガニなどの珍味を味わいました。
赤魚会は箕輪町消防団の正副分団長会が持ち寄った食材を使い町長や消防署幹部などをもてなす伝統行事です。
イモリは2週間ほど前に伊那市高遠町にある田んぼでバケツ1杯分捕獲したということで素揚げにして味わいました。
第六分団長の小笠原岳大さんは、「珍しい食材でよろこんでいただけてうれしい。赤魚会を通じて地域とのつながりを感じることができた」と話していました。 -
外国人観光客誘客・教育旅行誘致へ
伊那市観光協会の平成24年度総会が、7日に開かれ、新たな事業として外国人観光客の誘客や教育旅行の誘致を行なっていく計画が示され、承認されました。
この日は伊那市役所で総会が開かれ、会員およそ20人が集まりました。
総会では新年度事業として、外国人観光客の誘客、農業体験など地域資源を活かした教育旅行の誘致を行なっていく計画が示され、承認されました。
外国人観光客の誘客は、国内旅行者の減少や、外国人観光客が桜に高い関心を持っていることから、観桜期を中心にパンフレットなどでPRをする予定です。
また教育旅行については、県内の教育旅行訪問地として伊那市が全体の5%にとどまり、開拓の余地があるとして、農業体験や農家民泊を組み合わせたプランの作製や、県学習旅行誘致推進協議会伊那支部の設立などを計画していて、それぞれ100万円の予算が盛り込まれています。
伊那市観光協会会長の白鳥孝市長は「従来の観光に加えて、農業や教育も観光資源になる可能性がある。将来を見据え、観光が産業になるように取り組んでいきたい」と話していました。
伊那市観光協会ではこの他、新規事業として、「聖職の碑」の著者・新田次郎の生誕100年に合わせた映画の上映やトークショーなどを計画しています。 -
創立50周年事業開催へ
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の定期総会が7日、伊那市長谷総合支所で開かれ、協会創立50周年事業の開催など今年度の事業計画が承認されました。
総会には、協会の隊員など30人が出席しました。
今年度は協会創立50周年の記念事業として山岳救助を題材とした漫画、「岳 みんなの山」の作者、石塚真一さんの講演や、これまでの歴史をまとめたDVDまた記念詩の制作などが行われます。
協会の西村和美隊長は、「半世紀に及ぶ活動は大変だった。山での犠牲者を出さないためにも人員の確保が重要だ」と話していました。
協会には、現在82人の隊員がいて、そのうち56人が伊那市役所職員、13人が伊那警察署署員となっています。
昨年度は4件の遭難事故が発生し、3人がケガを負い、1人は自力で下山しました。
協会では事故防止のため、要請により学校登山への付き添いや、山岳パトロールなどを行っています。
南アルプス北部には、常駐隊がないほか、警察救助隊員が配置されていないことから、協会では県警に対して、配置を要望することにしています。 -
二十四節季「芒種」 エゴマの種まき
今日は二十四節季のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。
穀物の種を撒く頃とされています。
伊那市長谷の障害者就労センターさくらの家の利用者らが5日、エゴマの種まきを行いました。
さくらの家近くの畑で、伊那ライオンズクラブのメンバーと一緒にエゴマの種を撒きました。
エゴマは10月頃収穫し、来年4月の桜まつりで販売するということです。 -
消防広域化へ 7月3日に協議会初会合
上伊那地域の消防広域化を具体的に検討する協議会が7月に発足し、7月3日に伊那市役所で初会合が開かれます。
31日は、伊那市役所で、伊那消防組合議会全員協議会が開かれ、協議会の組織体制や委員構成、協議事項等の案が報告され、了承されました。
協議会は、設立準備会議を経て伊那市役所で7月3日に初会合が開かれる予定で、平成27年度中に広域消防の新団体発足を目指しています。
説明によりますと、協議会は任意の協議会で名称は「上伊那消防広域化協議会」です。
協議会では、構成する伊那消防組合と、伊南行政組合の市町村長や議員、オブザーバーとして県消防課長と上伊那地方事務所長を加えた18人で協議を進める計画です。
協議会では「広域化の方式について」や「消防本部の位置について」、「消防救急無線のデジタル化」など51項目について検討を行っていきます。
この他に、伊那消防署の移転新築について、平成25年度に用地取得し、平成26年度中に竣工する計画が報告され、了承されました。 -
伊那広域シルバー人材 4年連続減収
公益社団法人・伊那広域シルバー人材センターの昨年度の契約金額は、前の年度より1400万円減のおよそ3億9800万円で、4年連続の減収となりました。
30日は、伊那市の伊那文化会館で総会が開かれました。
伊那広域シルバー人材センターは伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の会員で構成されていて、平成23年度末現在で675人が活動しています。
ピーク時の平成19年度には、およそ5億円を超える契約がありましたが、平成20年のリーマンショック以来、4年連続の減収となっています。
今回の総会では、任期満了に伴う理事の改選が行われ、互選で伊那市の伊藤裕偉さんが新理事長に選ばれました。伊藤さんは、「会員の減少、契約の減少を食い止める事がこれからの課題。先進地の例を参考に独自事業を考えていきたい」と話していました。 -
秋葉街道を歩き諏訪大社へ塩奉納
江戸時代、神社への参拝や塩の輸送路として使われた、古道「秋葉街道」を歩き静岡県から諏訪大社へ塩を運ぶイベントが行われました。
このイベントは、南信地域や静岡県西部の住民有志でつくる「チーム結い旅」が企画し、一行は先月28日に静岡県掛川市を出発し、のべ60人が約250キロを歩き諏訪大社を目指しました。
6日のお昼ごろには、伊那市高遠町の杖突峠頂上近くにある守屋神社に到着し残りわずかとなった旅の安全を祈っていました。
今回、諏訪大社に奉納する塩は、静岡県掛川市の住民有志が海水を煮つめて作る昔ながらの技法で作った物だということです。
チーム結い旅では、秋葉街道を歩き塩を諏訪大社へ奉納する事で、古道を守り伝える活動を次世代に繋げ、天竜川の上流と下流の地域の結びつきを考えるきっかけにできればと考えています。
チーム結い旅は、6日午後2時30分頃、諏訪大社に到着し塩を奉納したということです。 -
桜シリーズ 長谷非持の玄立寺
地域の桜をお届けする桜シリーズ。2日は伊那市長谷非持の玄立寺の桜です。
玄立寺にある枝垂桜が満開です。
この枝垂桜は、色が濃いのが特徴です。
玄立寺の桜は例年高遠城址公園の桜より2週間ほど遅れて見ごろを迎えます。 -
36災害題材のオリジナル歌舞伎
GW最初の日曜日の29日、各地で様々なイベントがありました。
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は、初めてのオリジナル演目「三六災害半世紀」を29日、伊那市長谷の中尾座で披露しました。
「三六災害半世紀」は、昭和36年に伊那谷に甚大な被害をもたらした36災害を題材にした演目です。
幕末の農村を舞台に、長雨による土石流で妹を亡くした兄が、10年後に再び同じような土石流から、村や家族を守るというものです。
このオリジナル演目は、36災害から50年が過ぎたことを期に、災害の教訓を後世に残そうと、国土交通省天竜川上流河川事務所の草野慎一前所長が原作を作成しました。
土石流を大蛇に見立てていて、1番の見どころの大蛇との立ち回りのシーンでは、歓声とお捻りが飛び交っていました。 -
春の叙勲 佐藤八十一さん受章
29日に発表された春の叙勲。伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは、長谷村議会議員や伊那市議会議員を務めた伊那市長谷の佐藤八十一さんが旭日双光章を受章しました。
伊那市長谷杉島の佐藤八十一さん。84歳。
旧長谷村と合併後の伊那市で15年間議員を務め、地方自治推進に功績があったとして、旭日双光章を受章しました。
佐藤さん「私は人に恵まれました。幸せだったと思う。普通でいえば議員活動15年ぐらいでは叙勲の対象になるなんて考えられない。本当にびっくりしています。」
伊那里尋常小学校を卒業後、満蒙開拓青少年義勇軍として大陸に渡り、戦後、捕虜としてシベリアに抑留されました。
日本に戻ってからは三六災害にあい、家が流された経験もあります。
議員時代に印象に残っていることのひとつとして戸草ダムの問題を挙げます。
佐藤さん「気の毒なのは戸草ダム建設計画のために古里を捨てて出て行った人たち。80歳を過ぎてから他の地へ行って新しい生活をするというのは大変なこと。そういう人たちの事を思うと、とにかく建設してもらいたいと思うが今の経済情勢なり政治情勢の中でいくらがんばってみても無理かなあと感じている。」
叙勲を受章した佐藤さんは、議員活動を支えてくれた妻に感謝していると話します。
佐藤さん「普通の人は議員を2期もやれば女房が議員になるのを止めるが私の女房は文句ひとつ言わなかったので今度は私が面倒をみなければいけないと思っている。」 -
桜シリーズ 桑田薬師堂
地域の桜をお届けする桜シリーズ。27日は伊那市長谷溝口の桑田薬師堂の桜です。
かやぶき屋根の桑田薬師堂の境内にある枝垂桜。
樹齢推定400年の老木ですが、春になると今なお見事な花をつけます。
桜は来週始め頃まで楽しめるということです。 -
南アルプス北部開山祭
いよいよ春山シーズンの到来です。
南アルプスの登山者や観光客の安全を祈願する、南アルプス北部開山祭が25日、伊那市長谷の歌宿で行われました。
開山祭には、市の関係者などおよそ80人が出席し、鋸岳を前に、今シーズンの安全を祈願しました。
開山祭はこれまで6月の長衛祭や4月の林道バスの出発式と合わせ行われていました。
伊那市では、春山シーズンの幕開けを登山愛好家にPRしようと、林道バスの運行開始となる25日、初めて標高1680メートルの歌宿で、開山祭を開催しました。
伊那市長谷の中山晶計総合支所長は「南アルプスの知名度が上がり、登山者も中高年や女性など広がりをみせている。万が一の事故に備え、安全対策を十分おこなっていきたい」とあいさつしました。
長谷中学校の3年生でつくる、南アルプス太鼓は、オリジナル曲を披露し、開山祭にはなそ添えました。
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南アルプス林道バスは、今日から6月14日まで歌宿まで運行し、6月15日からは標高2032メートルの北沢峠まで運行する予定です -
天竜川漁業協同組合 イワナ放流
天竜川漁業協同組合は23日、イワナの成魚を天竜川の支流に放流しました。
23日は、天竜川漁業協同組合員などが集まり、イワナの成魚155キロ分を三峰川や小黒川など高遠と長谷の河川に放流しました
天竜川漁協では、上伊那地域の10河川あまりに500キロ分のイワナを放流します。
三月にはアマゴ1トンと、イワナ500キロを放流しています。
遊漁料は一日券が1000円、年間券が6000円、中学生券が300円、小学生以下は無料となっていて 、天竜川漁協では、マナーを守って楽しく釣りをしてほしいと呼び掛けています。 -
宇津木薬師如来 33年ぶり御開帳
伊那市長谷杉島の報恩寺の境内にある宇津木薬師堂にある秘仏・薬師如来像の御開帳が、33年ぶりに行われました。
伊那市の有形文化財に指定されている杉島の宇津木薬師堂の薬師如来像は、妻や夫がない人が念ずれば授けてくれる縁結びの薬師といわれています。
毎年、4月に例祭が行われていますが、本尊である薬師如来を拝む事はできません。
報恩寺の近くで生まれた伊那市荒井の伊東家子さん95歳。人生3度目のご開帳にどうしても立ち会いたいと、家族とともに足を運びました。
昭和55年から実に33年ぶりに、薬師如来がご開帳されました。
僧侶らが大般若心経を転読してご開帳の法要を行いました。
薬師如来が杉島宇津木に移ったのが元歴元年1184年とされ、現在の薬師堂が建設されたのは、宝暦4年1754年とされています。
信心深い杉島の人たちは、33年に1度のご開帳を続けてきたということです。
15日は、伊那市外からも多くの人が訪れ、薬師如来像に手を合わせていました。
杉島宇津木地区は、現在、別荘地となっていて、常に住んでいる世帯はありません。
杉島地区は、前回のご開帳の昭和55年ごろには、70戸190人ほどが住んでいましたが、現在は、40戸、80人ほどに減っています。
次にご開帳されるのは、平成57年の予定で、伊那市では、この伝統を未来につないでいきたいとしています。 -
ゼロ磁場行きシャトルバス運行開始
パワースポットとして知られる伊那市長谷の分杭峠のゼロ磁場へ向かうシャトルバスの運行が3月31日から始まりました。
この日はシャトルバス運行の安全祈願式が行われ、関係者10人程が出席しました。
シャトルバスは、観光客による分杭峠の交通渋滞緩和を目的に伊那市観光株式会社が2年前からシーズン中に運行しています。
今シーズン最初のバスには、県外から訪れた2人が乗車し、峠へと向かいました。
頂上付近にはまだ雪が残っているものの、ゼロ磁場へと続く通路は除雪されていて通れるようになっています。
最初のバスに乗り込んだ山梨県の男性は「分杭峠は自然が豊かで癒される場所。良いことがあるように祈念したい」と話していました。
2年前にはゴールデンウィーク中に1日千人以上が利用するなど年間で10万人の利用がありましたが、去年は震災による旅行自粛の影響もあり4万8千人と利用者が半減しました。
伊那市観光株式会社取締役で長谷総合支所の中山晶計支所長は「秋葉街道のファンも増えているし、秋葉街道と連携したイベントの企画など、分杭峠が観光地になるようなものを考えていきたい」と話していました。
シャトルバスは午前8時から午後3時まで、分杭峠へ向けて30分間隔で運行していて、往復で600円。12月1日までの運行となっています。 -
杉島の森林整備で協定締結
南信森林管理署や県、伊那市など5団体は26日、伊那市長谷杉島の森林を整備するための協定を締結しました。
26日は伊那合同庁舎で締結式が行われ、南信森林管理署、県、伊那市のほか独立行政法人森林総合研究所と上伊那森林組合の代表が協定書を取り交わしました。
協定は、伊那市長谷杉島の国有林と民有林について一体的に整備を進めようというものです。
これまでは所有者がそれぞれの森林を整備していましたが、これらを一体的に整備することで効率化が図られるほかコストを抑えることができます。
県によりますと協定区域となる森林はおよそ3,700ヘクタールでこのうち国が所有する国有林が27%、個人などが所有する民有林が73%を占めています。
また区域内の人工林率は61%。樹種は78%がカラマツなどの針葉樹となっています。
国有林と民有林を一体的に整備する協定は県内では、6か所目、南信では初となります。
杉島の森林整備は来年度から木材を搬出するための作業道の設計にはいり、平成26年度から搬出作業を実施する計画です。
協定の有効期間は来年度から6年間で協定者の協議により延長もできます。
関係者は地域木材の有効活用を図るとともに、災害に強い山づくりに努めていきたいとしています。 -
若手ミュージシャンがアレンジ 「ざんざ節」を披露
伊那市長谷の民謡「ざんざ節」を若手ミュージシャンが現代風にアレンジした曲が24日、披露されました。
アレンジされた「ざんざ節」は、伊那市長谷のざんざ亭が行ったライブイベントで演奏されました。
ざんざ亭代表の長谷部晃さんが、郷土芸能と若い感性を融合させたいと考え、音楽活動をしている知人にアレンジを依頼しました。
依頼を受けた、せおしんじさんと、工藤ゆうじさんが、今の自分たちに合うリズムに仕上げたということです。
演奏を聞いたざんざ節保存会は、伝統の「ざんざ節」を披露しました。
その後、観客と保存会の会員が輪になり、アレンジされた曲に合わせて伝統の振り付けで踊っていました。 -
三六災害題材の演目披露
三六災害を題材にした中尾歌舞伎保存会オリジナルの演目「三六災害半世紀」が18日、伊那市長谷の中尾座でお披露目されました。
この演目は昭和36年に伊那谷を襲った三六災害を語り伝えようと作られたもので、今日は地元住民などを対象にプレビュー公演が行われました。
内容は、大蛇にみたてた土石流に妹が流され、10年後にその仇を兄が討つというもので、大雨による水害の恐ろしさを教訓として伝える内容となっています。
県の地域発元気づくり支援金事業として天竜川上流河川事務所の草野愼一前所長が原作をつくり、国立劇場顧問の織田紘二さんが歌舞伎風に仕立てました。
公演終了後の講評で織田さんは、「大蛇の動きをさらに大きくするとともに全体に情感を込めて演技するとさらによくなる。」とアドバイスしていました。
中尾歌舞伎保存会による「三六災害半世紀」の本公演は、4月29日に伊那市長谷の中尾座で開かれることになっています。