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長谷保育園 玉ねぎ収穫体験
伊那市の長谷保育園の園児が19日、地域の畑で玉ねぎの収穫体験をした。
収穫は、未満児から年長の50人ほどが体験。
畑は伊那市長谷杉島の伊東修さんのもので、園児たちのために8年前から毎年、奥さんとともに玉ねぎを育てている。
シカなどに食べられないように大事に育ててきたということで、今年は千個ほどが育った。
園児たちは大きな玉ねぎを一生懸命に引っ張って抜いていた。
伊東さんは、「土に触れたり、食べ物作りを子どもが知ることは大事。おいしく食べてもらいたい」と話した。
収穫した玉ねぎは、家に持ち帰ったり、保育園の給食で使われる。 -
中尾歌舞伎ふるさとおこし協議会
オリジナル焼酎づくりへサツマイモ植え伊那市長谷の中尾歌舞伎を核に地域起こしをしようと、中尾歌舞伎のオリジナル焼酎をつくる活動が始まった。
長谷中尾の畑で14日、「中尾歌舞伎ふるさとおこし協議会」のメンバーが焼酎用のサツマイモ「黄金千金」の苗を植えた。
中尾歌舞伎保存会、伊那市、JA上伊那などでつくる「中尾歌舞伎ふるさとおこし協議会」は、長谷の中尾歌舞伎を核とした地域振興を目的としていて、昨年、農林水産省のモデル事業の採択を受け発足した。
農山漁村の活性化と自立を目的とした事業で、平成24年度まで年間200万円の補助を受けている。
2年目の今年は、地域に密着した特産品づくりをしようと、オリジナルブランドとして「中尾歌舞伎の芋焼酎」の製造を計画した。
協議会の西村篝会長は、「焼酎づくりが地域に根付く活動となり、少しでも地域おこしの力にしたい」と話していた。
サツマイモは10月に収穫し、完成した焼酎は来年春に中尾歌舞伎の公演で販売するほか、長谷の酒販店などでも販売する予定という。 -
南アルプス林道バス 北沢峠まで全線開通
夏山シーズン本番を迎え伊那市営南アルプス林道バスは15日、北沢峠までの全線が開通した。
仙流荘バス停を午後0時45分発のバスには4人が乗車した。
これまで林道の歌宿までだったバスの運行は、この日から出発点の戸台口から標高2032メートルの北沢峠まで延長22・6キロを結ぶ。
林道バスは1980(昭和55)年の運行開始以来30年間無事故を継続していて、去年は期間中、約4万3千人の利用があった。
バスの運行はシーズンが終わる11月初旬まで。料金は仙流荘から北沢峠まで1100円、子どもは半額。 -
伊那市が長谷浦に携帯電話の電波塔設置
本年度伊那市は、長谷の浦地区に携帯電話の電波塔を設置する。11日開いた伊那市議会一般質問の答弁で、小坂樫男市長が明らかにした。
現在伊那市内には、携帯電話の電波が届かない地区が5箇所ある。
その一つが浦地区で、市では国の補助を利用して電波塔を設置する方針。
小坂樫男市長は、「浦は人口が少ないが、鉄塔を建てると南アルプスの遭難者救出にも有効ではないかと考えている」と話した。 -
南アルプスむらに新パン登場
伊那市長谷の道の駅「南アルプスむら」のパンやに新しいパンが登場する。
新商品は、伊那地域で採れたアマランサスや黒米など15種類の雑穀を使ったパン3種類。オーソドックスな食パン、長谷の戸台地区で採掘されるアンモナイトをかたどった「アンモナイト」、あんこやブルーベリーやチーズクリームなどが入った菓子パンは「あんもないと」名づけられている。
これらのパンは、4月にパンやに導入された石窯で焼き上げ、外はパリパリ、中はしっとりなのが特徴だという。
パンやを経営する伊那市観光の春日庄一事務局長は「地域の雑穀を使うことで、地域振興につなげていきたい」と話していた。
これら3種類のパンは、金曜日限定で発売される予定で、12日から店頭に並ぶ。 -
みらい塾のバラ見ごろ
伊那市長谷黒河内にある農家民宿「みらい塾」のバラ園で、色とりどりのバラが訪れた人の目を楽しませている。
みらい塾のバラ園は、女将の市ノ羽幸子さんが4年前から手がけてきたもので、今では120種500本近いバラが植えられている。
現在見ごろを迎えている品種は、柔らかな香りが漂う「ロココ」や、小ぶりの花が連なって咲く「カクテル」などで、そのほかにも「アンネのバラ」などが庭を彩っている。
みらい塾のバラは、ほかよりも花が大きく育つのが特徴で、バラの見学に訪れる人も年々増えてきているという。
このバラは、来週が見ごろだという。 -
鹿嶺高原で防護柵設置
伊那市は長谷の鹿嶺高原で4日、シカなどの食害から貴重な植物を守ろうと防護柵を設置した。
ボランティアを含め約30人が標高約1800メートルのキャンプ施設がある所で作業をした。
柵は高さ2メートルほどで、以前は植物が群生していた場所を中心に全部で3カ所囲った。
鹿嶺高原では、シカによる食害の影響で植物が減り、それに伴いチョウなどの昆虫も減少しているという。
市では5年計画で柵で囲った部分の植物がどの程度復活するかを観察していくことにしている。
また貴重な植物を心ない人が持ち帰る例もあるとして、柵の設置を自然を大切にするという意識付けにもつなげていきたい竏窒ニしている。 -
長谷保育園児がヒマワリの種まき
水源地をヒマワリでいっぱいにしようと、伊那市の長谷保育園の園児たちが25日、三峰川横の畑にヒマワリの種をまいた。
未来を担う子どもたちに水源地の大切さを知ってもらおうと毎年行われていて、この日は園児30人が約5千粒の種をまいた。
ヒマワリは8月上旬ごろ、見ごろを迎えるという。 -
ヒメギフチョウの卵、鹿嶺高原で300個以上確認
伊那市長谷の鹿嶺高原で23日、絶滅の恐れがあるとされているヒメギフチョウの卵が、300個以上あることが確認された。
この日は、ヒメギフチョウの保護活動をしているボランティアグループ6人が、ヒメギフチョウの幼虫のえさとなるウスバサイシンの分布調査をし、葉に産み付けられたヒメギフチョウの卵を調査。結果、300個以上を確認した。
また幼虫のエサとなるウスバサイシンも、生息密度の濃い場所があることを確認した。
鹿嶺高原でヒメギフチョウに関する生息環境の本格的な調査は今回が初めて。
データは今後のヒメギフチョウの保護活動に役立てられる。
調査を呼びかけた伊那市東春近の窪田勝好さんは「ウスバサイシンは行政と協議しながら保護する必要がある」と話している。
市ではシカなどの食害からウスバサイシンを守るため、防護柵の設置を計画している。 -
秋葉街道信遠ネットワーク、統一イメージのロゴ作成へ
秋葉街道の整備を進めている秋葉街道信遠ネットワークの交流会が23日、伊那市長谷の入野谷であり、統一デザインのイメージロゴをブランド化することなどを決めた。
信遠ネットは秋葉街道を整備することで地域の活性化につなげようと活動する団体で、伊那市、飯田市、大鹿村、静岡県浜松市の13団体で組織している。
この日は約60人が集まり、今後の活動などについて協議した。
協議では、現在道路案内に使われている秋葉街道のロゴをもとにした統一のイメージロゴを作成し、ブランド化していくことを了承した。
これにより、街道のイメージを確立し、将来的には街道沿いの特産品にもこのロゴを使用するなど、経済効果にもつなげたいとしている。
また、ホームページの開設やマップの作成などにより、街道をPRしていく。
メンバーの一人、伊那市長谷の高坂英雄さんは「ひとつの輪が伊那市から浜松市までつながった。秋葉街道の整備を通して仲間づくり、地域づくりを進めていきたい」と話している。 -
【カメラリポート】アツモリ草を園芸種へ
アツモリ草は蘭科の多年草。
北海道から本州に分布しているが、栽培目的に乱獲され、現在は絶滅の恐れのある植物として国の希少野生植物に指定されている。
寒冷地の植物のため温度の管理が難しく、栽培するのは簡単ではないが、“野生のラン”として山野草愛好家から人気がある。
このアツモリ草を種として保存していくため、また多くの人に楽しんでもらえるようにと、バイオテクノロジーを使って増やす活動が行われている。 -
学校花壇コンクールで長谷中の花壇が県中央審査で優秀賞を受賞
伊那市の長谷中学校は、学校花壇コンクールの県中央審査で優秀賞を受賞した。
中央審査は今月11日から13日に県内15校を対象に実施。
長谷中学校は地方審査で上伊那17校の中から中央審査に進む3校に選ばれていた。
長谷中学校の花壇は「やすらぎ」をテーマに、大きな鳥が花をくわえて飛び立とうとする姿を表現している。
審査では▽テーマに沿った花の配置がされていること▽造園委員を中心とした管理が行き届いていること竏窒ネどが評価され、最優秀賞、特別賞に続く優秀賞を受賞した。 -
ヒメギフチョウ 住民と行政が保護へ
伊那市長谷の鹿嶺高原に生息する貴重なチョウ「ヒメギフチョウ」を住民と行政が協働で保護する活動が始まる。
春の訪れを知らせる蝶と呼ばれているヒメギフチョウは、環境省から絶滅の恐れのある生物に指定されている。
伊那市では3カ所で生息が確認されているが、いずれもその数は多くない。
生息地の一つ、伊那市長谷の鹿嶺高原でも年々その数は減ってきているという。
伊那市東春近の窪田勝好さんは、日本鱗翅学会会員で、16年前から鹿嶺高原でヒメギフチョウの生息調査を行っている。
窪田さんは、ヒメギフチョウを保護するためには、「幼虫の時のエサとなる植物ウスバサイシンを守ることが大切」と話す。
このウスバサイシンは、高原の開発に加え、シカなどの食害により減少してきている。
長年にわたり鹿嶺高原でヒメギフチョウの調査をしてきた窪田さんは、「この場所をヒメギフチョウが舞う貴重な生息地とし残していきたい」と話している。
伊那市では、ヒメギフチョウの幼虫のエサとなるウスバサイシンの分布調査を23日に、またシカなどの食害から守るための柵の設置作業を24日に計画していて、それぞれボランティアを募集している。 -
美和ダムで洪水に備えたダム管理演習実施
大雨などによる美和ダムの洪水に備えたダム管理演習が11日、伊那市長谷非持にある国土交通省の美和ダム管理支所で行われた。
演習は、大雨などによる洪水時、美和ダムから安全に放流するため、毎年この時期に行われているもの。
この日は、三峰川流域の6ヵ所に設置されたサイレンを鳴らし、電光掲示板で川に近付かないよう、呼びかけた。
また、今年は初めて中川村にある天竜川ダム統合管理事務所と光ケーブルで結び、テレビ電話でお互いの状況を確認し合った。
美和ダムでは通常、2つのゲートを開けて水量を調節している。しかし、容量の8割を超え、治水容量の1340万トンを超えると予想される場合、3つ目のゲートを開けて洪水調節を行う。
3つ目のゲートを開けなければいけない洪水は、昭和34年の建設以来、50年年間なかったという。
神野祐一支所長は「地域の安全のため、情報を適切に伝えていきたい」と話していた。
演習は明日も行われる。 -
秋葉街道整備
静岡県浜松市の秋葉神社まで続く古道、秋葉街道で9日、冬の間に落ちた枯れ葉などを取り除く作業があった。
伊那市高遠町の的場から始まり長谷、大鹿村を通って静岡県へ通じる秋葉街道は、江戸時代から明治にかけて、神社へ参拝する信仰の道として、また生活物資の輸送路として利用されていた。
平成19年から2年間かけて、住民有志でつくる「秋葉街道道普請隊」が古道を復活させようと、間伐や道の修復などを行い、去年11月に開通した。
この日は、新緑の季節を迎えてから初めての作業で、隊員17人が4つの班に分かれ、長谷黒河内から大鹿境の分杭峠までの約6キロメートルを整備した。
メンバーらは、冬の間に落ちた枯葉を取り除き、道の崩れている所を直して歩きやすいようにした。
また、森の中に自生する多年草のヒトリシズカなどを見つけると、踏まれないように石で囲った。
道普請隊隊長の高坂英雄さんは、「古い歴史のある道に、県内外から多くの人に来てもらい、豊かな自然も楽しんでもらいたい」と話していた。 -
中尾歌舞伎春季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の春季公演が29日、長谷の中尾座で行われた。
県内外から約300人が中尾座を訪れ、会場は満員御礼となった。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争と共に途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活。現在、伊那市の無形文化財に指定されている。
春季公演は、5年ぶりとなる演目「絵本太閤記十段目・尼ヶ崎の段」を上演した。
この演目は、主君織田信長を討った後、家族の隠居先を訪れた明智光秀と、その家族の悲劇を描いた作品。
光秀は、僧侶として家族の隠居先に隠れていた羽柴秀吉と間違え、竹やりで母を刺してしまう。
そこに勝ち目のない戦に出て深手を負った息子が戻り、光秀の目の前で母と息子が亡くなってしまうという物語。
母と息子が倒れ込む場面では、会場から多くのおひねりが飛び交っていた。 -
学校花壇コンクール審査
長谷中が中央審査へ学校花壇の出来ばえを評価する学校花壇コンクールの地方審査で、長谷中学校が中央審査推薦校に選ばれた。
長谷中学校の花壇は造園委員会の生徒が管理している。テーマは「やすらぎ」で、よりよい友達関係を願って大きな鳥が花をくわえ翼を広げて飛び立とうとする姿を表している。
コンクールは、学校環境の美化と情操教育に役立てていこうと、毎年春と秋の2回行われている。
27日は、上伊那地方事務所の職員などが上伊那の小中学校17校を審査した。
奨励賞に南箕輪輪中学校と東春近小学校。上伊那園芸振興協議会長賞には高遠中学校が選ばれている。
中央審査は来月11日から行われる。 -
竹沢長衛さん展示コーナー開設
南アルプスの開拓者、故竹沢長衛さんの遺品や写真などの展示コーナーが、伊那市長谷の宿泊施設仙流荘に開設された。
28日、伊那市の白鳥孝副市長や竹沢さんの親族らがテープカットをした。
竹沢長衛さんは、明治22年に今の伊那市長谷に生まれ、南アルプスの仙丈ケ岳を一般の人が親しんで登れるようにと登山道や山小屋を作り、昭和33(1958)年に69歳で亡くなった。
展示コーナーは、その功績を後世へ伝えていきたいと伊那市が設置した。
展示品は、長衛さんが愛用していたスキーや山小屋「長衛荘」の主を示す札、実際に使用していたザックなど、長衛さんの息子や伊那市が所蔵している遺品13点と、初公開のものを含む写真6点。
長衛さんの4女、五十嵐睦子さんは、「4歳ごろから背負子にぶら下がって山に連れて行ってもらった。山小屋の仕事は、怒られながら覚えていった記憶がある」と思い出を話した。
この展示コーナーは、仙流荘の営業時間内に見学することができ、展示品の入れ替えも行っていく予定。
また、長衛さんを偲び毎年7月に開かれる長衛祭が去年50周年を迎えた記念に冊子が作られた。
長衛祭実行委員会が制作したもので、長衛さんについて、長衛祭の歩み、関係者の寄稿などが載っている。
冊子は1部1500円。29日からは仙流荘で、30日からは長谷総合支所で扱い、販売冊数は500部。 -
どろんこサッカー全国大会 今年も開催
田んぼの中でサッカーを楽しむどろんこサッカーの全国大会が、伊那市長谷で今年も開催される。
伊那商工会議所青年部の原一馬部長が27日、今年の大会の概要について説明した。
どろんこサッカーの全国大会「どろカップ」は、大会を通じて伊那市の元気を全国にアピールし、地域の活性化につなげようと開いているもので、今年で4年目。
今年は7月25日に伊那市長谷の休耕田で開催する。
仮装をするなど楽しみながらプレーするエンジョイリーグと、勝負にこだわり全力でプレーするガチンコリーグの各24チームを募集する。
募集期間は28日から6月30日まで。
また、今年から個人・企業などからのスポンサーも募集している。
どろカップについての問い合わせは伊那商工会議所(TEL72・7000)へ。 -
山岳シーズンを前に南アルプス林道バス 運行開始
山岳観光シーズンの本番を前に25日、南アルプス林道バスの運行が始まった。伊那市長谷の林道バス営業所で出発式が行われ、シーズン中の安全を祈願した。
出発式では、小坂樫男市長は「今年もこの素晴らしい大自然を多くのみなさんに楽しんでいただきたい」とあいさつした。
初日のこの日は、仙流荘を8時5分に出発する始発に、1人が乗車した。
バスは出発点の戸台口から仙流荘停留所などを経由し、標高1680メートルの歌宿まで運行する。6月15日以降は、標高2032メートルの山梨県境、北沢峠まで運行する。
林道バスは1980年の運行開始以来、30年間、無事故を継続しており、昨年は期間中、約4万3千人が利用した。
料金は、仙流荘から歌宿までが800円(子どもは半額)。
南アルプス林道バスは、11月中旬まで運行する予定。
またバスの運行に合わせて北沢峠にある長衛荘も、営業を開始している。 -
中尾歌舞伎 春季公演にむけ稽古
伊那市の無形民俗文化財にも指定されている伊那市長谷の中尾歌舞伎の春季公演が29日に行われる。
本番を間近に控え、練習にも熱が入っている。
春の公演に向けて、3月から週に1回、4月に入ってからは週2回の練習を重ねてきた。
21日夜は、初めて衣装を身につけて稽古した。
今回上演する演目は「絵本太功記 十段目 尼ヶ崎の段」。
主役は織田信長を討った明智光秀で、主君を倒し、反逆者となった光秀と、その一族の悲しみを描いている。
中尾歌舞伎は、江戸時代からの歴史があるが、太平洋戦争とともに一時、途絶えた。
昭和61年に、地区の若者がお年寄りの指導を受け、復活上演させ現在に至っている。
復活当時から演出を手がける西村清典さんは、「農村歌舞伎は、あり合わせでヘタなりにも一生懸命やっているのがいいところ。伝統を一日でも長く、続けていきたい」と話していた。
中尾歌舞伎の春季公演は、29日午後1時半から、伊那市長谷の中尾座で上演する。 -
三峰川第4発電所竣工式
水力発電事業を行なっている三峰川電力は、伊那市長谷の中尾に三峰川では4箇所目となる第4発電所を建設し、2月から稼動している。
17日、現地で竣工式が行われ施設の完成を祝うとともに、無事故での操業を祈った。
第4発電所は、三峰川と黒川の合流点近くに建設された。
黒川上流の第一発電所で使った水を長さ550メートル、落差10メートル、内径180センチの地下トンネルに流し再利用して発電する。
6基の水力発電機で生まれる電力は、最大で一般家庭の約200世帯分の消費電力にあたる480キロワット、年間では300万キロワットアワーとなり、火力発電で使用される石油に換算すると約78万リットル、ドラム缶で3900本分にあたるという。
ここで発電された電力は、丸紅を通じて長野県庁や各地の合同庁舎、恵那山トンネルなどで使用されている。
三峰川電力の酒井宗二社長は、「長野で生まれた電気を長野に販売する電力の地産地消。小水力発電のモデルケースとして、引き続きクリーンな電力を作り続けていきたい」と話している。
三峰川電力では、今後も引き続き小水力発電事業に力を入れていきたい考え。 -
勝間のしだれ桜
伊那市高遠町勝間の薬師堂のしだれ桜が見ごろとなっている。
薬師堂の桜は樹齢およそ130年といわれている。
高遠城址公園の桜より数日遅れて見ごろとなり、公園の桜を見た帰りに訪れる人も多くいる。
周辺のガードレールは景観にマッチするよう、木製のものが使われている。
しだれ桜周辺は勝間の住民らでつくる「薬師堂の桜を守る会」がガードレールやお堂の清掃、桜の管理などを行っている。
会では、「ここ数年桜の名所として、有名になった。訪れた人たちに楽しんでもらえるよう、しっかり守っていきたい」と話している。 -
障害者社会就労センター「さくらの家」竣工
施設の老朽化などに伴い改修された伊那市長谷の障害者社会就労センターさくらの家の竣工式が30日、行われた。市の関係者らがテープカットをして完成を祝った
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高遠町の旧さくらの家の老朽化や長谷のひまわりの家が手狭だったことから2つの施設が移転統合した。
施設の名前は利用者のアンケートから、さくらの家に決まった。
建物は、県の補助金を受け長谷の旧美和診療所を利用し、去年11月から改修工事が進められてきた。
延床面積は328平方メートルで、作業室が3部屋あるほか、休憩室や相談・救護室などがあり、温かみのある施設に改修された。
式の中で、伊那市社会福祉協議会の小池孝行会長は、「地域の人達に愛される施設に出来るよう努力していきたい」とあいさつした。
また小坂樫男伊那市長は、「経済状況は厳しいが運営面でも、市としてバックアップをしていきたい」と話していた。
新しいさくらの家の利用者の登録者数は28人で、受注企業は10社となる。
利用者は、自主製品をはじめ製品加工、清掃業務などを行っている。
さくらの家の開所式は4月1日に行われる。 -
仙流荘で新メニュー「桜御膳」
伊那市長谷の宿泊施設仙流荘は、花見シーズンに合わせ、桜にちなんだ新メニュー「桜御膳」を発表した。
桜の塩漬けで炊いた桜釜飯、葉を練りこんだ蕎麦、花を浮かべた白ワインなど、桜を使った料理は香りも一緒に楽しめる。
また、桜肉とも呼ばれる馬肉のすき焼きや刺身のほか、ヨモギやフキノトウなど春の食材を使ったものなど全部で11品となっている。
このメニューは4月1日から5月中旬までの期間限定で一人前4500円、10人以上での予約が必要。
仙流荘では、「高遠とは違った桜や山の景色と一緒に、ゆっくりと春を楽しんでほしい」と話している。 -
巣立ちを前に各地で贈り物
卒業式を目前に迎え13日、地域から卒業生や園児たちにプレゼントが届いた。
南箕輪中学校では、村のボランティア連絡協議会のメンバーらが、卒業しても地域のことを忘れないでほしい竏窒ニ願いを込めて作った「愛の鈴」を、卒業生133人に贈った。
これは、10年以上前から南箕輪村で行われているもので、鈴は村のボランティア関係者が、一つひとつ手作りした。
連絡協議会の丸山博志会長は、「卒業しても村のことを忘れず、健康に育ってほしいとの願いを込めた。大事に使ってほしい」と話した。
また、卒業生代表の清水李野さんは、「地域のみなさんから学んだことを、今後の生活にも生かしていきたい」と話した。
南箕輪中学校の卒業式は17日に行われる。 -
卒園記念に園児が入浴
卒園を間近にひかえた伊那市の長谷保育園の年長園児が9日、みんなで伊那市長谷の宿泊入浴施設「入野谷」のお風呂に入浴し、思い出づくりをした。
これは、卒園記念にみんなで楽しい思い出を作ってもらおうと入野谷が企画したもので、この日は年長園児10人が招待された。
園児の招待は今回が初めて。
子どもたちは何日も前からみんなでお風呂に入るのを楽しみにしていたということで、お互いの背中を流しながら楽しそうに入浴していた。
担任の田中訓子保育士は「みんなでお風呂に入るのは今日が初めて。プールとはまた違う楽しさがあったよう。いい思い出が作れた」と話していた。
長谷保育園の卒園式は25日(水)に行われる。 -
天竜川水系河川整備計画
戸草ダム建設を盛り込んだ修正案示す国土交通省天竜川上流河川事務所は5日夜、伊那市長谷の戸草ダム建設を盛り込んだ天竜川水系河川整備計画の修正案を地元に示した。
去年6月に建設見送りの計画案が示されてから9カ月。この日示された修正案は、社会情勢の変化を見ながら竏窒ニしながらも、新しいダム建設に向けて調査・検討を進めるという内容になっている。
見送り案が示されて以来、ダム建設を求めてきた地元長谷地域対策協議会の佐藤八十一会長は、今回の修正案に一定の評価を示した。
5日夜、長谷総合支所で開かれた対策協議会では、表現としては前向きになったものの、「社会情勢の変化に合わせ」などとするあいまいな表現に、委員からは、ダム建設に関して国がどの程度踏み込んで考えているのかを問う質問が相次いだ。
戸草ダム建設に向けた調査・検討を進める間の美和ダム上流域の安全対策として、今後10年間の砂防施設の整備計画も協議会に示された。
佐藤会長は、「砂防計画はあくまで砂防計画、ダム建設はまったく別の話。ごまかされない」と話している。
12日には、伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が伊那市役所で開かれることになっている。
国が今後30年間の河川整備のあり方を示す天竜川水系河川整備計画は今後、村井県知事の意見を聴いた後に策定される。 -
伊那市消防団 長谷第三部詰所完成
伊那市長谷の中尾区から杉島区までを担当する消防団第3部の詰所が完成し28日、竣工式があった。
式には、伊那市長谷の中山晶計地域自治区長や地区住民ら約20人が出席し、詰所の完成を祝った。
完成した建物は、鉄骨2階建て、延床面積は約90平方メートル。
1階が車庫、2階が団員の控え室で、総工費は1500万円。
伊那市消防団長谷分団の中山勝司分団長は、「地域の安心と安全を守る拠点となるよう、意識を持ち、消防団活動を行っていきたい」と話していた。 -
長谷黒河内で山林火災
18日午後0時27分頃、伊那市長谷黒河内で山林の下草などを焼く火事があった。この火事によるケガ人はいない。
火事により、下草など約800平方メートルが燃えた。火は1時間ほど燃え続け、午後1時32分に鎮火した。
原因については、市道の改良工事で使っていたガスバーナーの火が燃え移ったものとみて、伊那警察署で捜査を進めている。