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日赤奉仕団員が救急講習
日赤奉仕団宮田村分区は9日夜、団員会議とAED(自動除細動器)も用いた救急講習会を開いた。約25人の団員が心肺そ生、人工呼吸などを実践的に学び、万が一の備えをした。
同団でAEDの講習は初めて。伊南消防の署員から指導を受けながら、一人ひとりが体験した。
「やってみると難しい」と話しがらも、繰り返し練習。有事の際に役に立つようにと熱心に講習を受けていた。
会議では本年度の事業計画、村消防団春季訓練への参加について説明。地域のために結束を図ろうと意思疎通もした。 -
子どもの安全見守り隊4年目に
宮田村教育委員会の呼びかけで202人の住民が隊員となって活動する「子どもの安全見守り隊」の全体会が9日夜、村民会館で開かれた。登下校の児童生徒を日常的に見守って4年目を迎えるが、この日も普段の見まわりなどで気に付いた点を報告。宮田小、中学校側は「皆さんのおかげで不審事案が未然に防止されている。今後も何かあったら声をかけて」と感謝した。
2005年4月に100人で発足した同隊。散歩や買い物などを兼ねながら、さりげなく子どもたちの安全を見守る活動の輪は草の根的に広がり、この3年間で隊員は倍にまで増えた。
全体会で宮田中生徒指導担当の瀧澤敏郎教諭は「隊員の皆さんからの通報で、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と説明。
気持ちが沈んでいる子どもを励まし、立ち直らせてくれた事例もあったと報告した。
宮田小の清水閣成校長も地域に見守られている心強さにふれ、より一層の理解と協力を求めた。
席上、隊員からは通学路や公園など危険箇所の指摘も。3月に入隊したという男性は「60年ぶりに児童生徒と一緒に登下校している。宮田の子どもたちはよくあいさつができている」と話した。
新井洋一教育長は「声かけが子どもたちを守り育てる第一歩。どんどん声をかけてやってください」と呼びかけた。 -
フットサルリーグ開幕
宮田村フットサルリーグ開幕式はこのほど、中越区の屋内運動場で開いた。8年目となる今季はレベル別4リーグに34チームが参加。熱戦を展開する。
畠山育大会長は「目標にむかってがんばろう」とあいさつ。さっそく審判講習会を開いて、ルールの確認も行った。
今季は5チームが新加入。毎週火・水・木に試合を行う。
宮田村公民館は今年6月の分館対抗春季スポーツ大会にフットサルを新種目として導入。競技熱はますます高まっており、今季も熱い戦いが繰り広げられそうだ。 -
宮田小交通安全教室
宮田村宮田小学校は9、10日、交通安全教室を開いている。1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で路上練習なども取り入れ、技術と意識を実践的に高めた。
9日は2、4、6年生が実施。6年生は自転車で学校周辺を路上実習した。
安協や駐在所の協力で、繰り返し安全確認を徹底。交差点はきちんと停止して押して歩き、正しい交通ルールを学んでいた。 -
ミニデイのイチゴ狩り
宮田村社会福祉協議会が各地区で開くミニデイサービスの利用者が今年も、駒ケ根市の農園「ヨッシャア駒ケ根」でイチゴ狩りを楽しんでいる。
9日は大田切区の14人が訪れ、さっそくたわわに実った真っ赤なイチゴをもぎとった。
「甘いね」「おいしいよ」と、パクリほおばるおばあちゃんたち。「次ぎはどれにしようか」と迷いながら、笑顔がこぼれた。
ミニデイのイチゴ狩りは8年前から行っているが、4年前から同農園を利用。
経営者で宮田村町三区の平塚登さんはほかの施設利用者も多数受け入れているが「毎年楽しみに来てくれている。こちらとしても本当にありがたいこと」と話していた。 -
宮田城址が一冊の本に
宮田村北西部にあった中世の山城「宮田城」の歴史を後世に伝えようと、地元北割区の住民有志らでつくる同城址保存会は資料などを一冊の本にまとめて出版した。一帯を治めた宮田氏や城の特徴などをはじめ、同保存会が4年前から取り組む城址整備の状況などまで詳しく網羅。宮田氏の末えいで俳人だった故・桂信子さんのエピソードも交え、地域の歴史を分かりやすく伝えている。
同保存会は宮田城址(城山)の現地調査を始め、かつての登城ルート散策道として再興。主郭跡に宮田氏の慰霊碑、ふもとの真慶寺には桂信子さんの句碑をそれぞれ建立している。
いずれも地元の歴史を多くの人に親しんでもらおうとボランティアで取り組んだもので、今回の本出版はその集大成でもある。
「先人の歴史があって今の宮田村があることを多くの人に知ってもらいたい。みんなの共有財産として今後も宮田城址を伝えていければ」と保存会長の春日甲子雄さん。
57ページに写真もふんだんに盛り込み500部作成。1部1500円で希望者にも頒布する。問い合わせは春日さん85・2456へ。 -
古刹・熊野寺薬師堂で7年に1度のご開帳
宮田村南割区の古刹・熊野寺薬師堂で6日、7年に1度のご開帳が行われ、鎌倉時代の作とみられる薬師如来像、聖観音菩薩像の秘仏2体が公開された。歴史の変遷にも住民が大切に守り、伝え続けた仏様は柔和な笑みをたたえるかのような神秘的なたたずまいで、参拝に訪れた地域の人たちを出迎えた。
「お薬師さま」と住民に愛され、今も昔も地域の・ス守り寺・ス。中央道建設により1980年に薬師堂は移転を余儀なくされたが、今回のご開帳も管理者の南割区が盛大に執り行った。
白心寺(町二区)の山田弘之住職が法要を営み、約60人が参列。いつもは閉じられている厨子の扉が開けられ、木像の秘仏2体が姿を現した。
「時代も変わりお薬師さまのことを知らない人も多くなったが、地域の大切な文化を我々が伝えていかなければ」と、南割区長でご開帳実行委員長を務めた小林研二さん。
薬師堂に関する資料を区内全戸に事前に配ったほか、今回はじめて回向柱(えこうばしら)と同じヒノキ材を用いたお札を百個つくりご開帳で頒布した。
口元がふっくらし優しい表情の2体の仏様。名残り惜しむように手をあわせる参拝者と静かに向き合った。 -
田中組合長再任、大田切営農組合
宮田村大田切営農組合は5日、通常総会を大田切区集落センターで開いた。田中賢一組合長を再任。取り巻く環境は厳しいが、村内の地区営農組合の先駆けとして、環境にも配慮しながら集落営農の確立を目指す。
同組合は大田切区の77戸が加入。総会席上、田中組合長は「米価低迷による意欲の問題など課題は多い。それだけに営農組合の担う役割は大きい」とあいさつした。
村内の営農組合で最も早く発足したのが同地区。担い手育成とともに地域活性化にも取り組んでいるが、本年度も収獲祭の開催や研修視察、女性グループとの連携なども盛り込んで、地域営農の発展を図る。新役員は次の皆さん。
▽組合長=田中賢一▽副組合長=新谷好弘(機械利用担当)、田中正泰(会計担当)▽監事=湯沢好夫、湯沢道男 -
新入生の給食開始
宮田村宮田小学校1年生は8日、入学後初めての給食となった。協力しながら運搬、配膳。保育園の時とはひと味違った雰囲気で、仲間との会食を楽しんだ。
給食室に用意された食器やご飯、おかずに牛乳。おいしくつくってくれた調理員や栄養士に感謝して、当番の児童が各学級へ運んだ。
配膳も力をあわせて。分量も考えながら盛りつけた。
この日のメニューは、主食の赤飯にエビフライ、海草サラダにデザートはイチゴと彩りも豊か。
子どもたちは「私の好きなものばかり」「おいしそう。おかわりあるかな」など歓声をあげながら、モリモリ食べていた。 -
議会改革問われる課題
先月末に改選した宮田村議会は7日、新たな議長に3期目の松田英俊氏(59)を3氏が立候補する投票の末に互選した。住民の関心低下が叫ばれる一方で厳しい目も向けられやすい議会の改革をさらに進める考えを示したが、課題として引きずる定数問題も含め、民意との歩み寄りは容易ではない。合併せず自立を決めて4年が経過し、議会の役割が改めて問われている。
議長選に立候補した3氏はいずれも、議会改革の一層の推進を主張。その中で松田氏は
「単にパフォーマンスではなく、権威とプライドを持って議員が住民の中に飛び込んでいかないと」と訴え、移動議会の開催などを構想として示した。
議長人事と改革の考え方を新聞などで知ったという町二区の40代男性は「言うことは簡単。それをどう実行するかだと思う。住民と議会の信頼関係はそこから築かれるのでは」と話した。
同村議会は前回4年前に大幅な若返りを果たし、議会改革にも着手。定例会一般質問における一問一答制の採用なども行ってきたが、意見が分かれた定数問題は今もくすぶっている。
削減推進派の議員は「村の財政事情から考えれば減らすのは当然。今回の選挙でも村民の強い声があった」と語り、議長選も削減に取り組む候補を基準に選んだと明かした。
削減、維持に関わらず多くの議員は議会改革には定数問題を避けては通れないと考えているが、ある議員は「今回の選挙でも意欲ある若者が出馬したが、多くの住民に参政の機会が与えられるのも議会のはず。財政面だけで考慮するのではなく、徹底議論し本質を見極めねば」ともらす。 -
日本聴導犬協会ノウハウ凝縮、愛犬ハッピー手帳発刊
日本聴導犬協会(宮田村)の育犬ノウハウを凝縮した「愛犬ハッピー手帳」がすばる舎から発刊し、全国の書店で発売している。「親になったつもりで犬を育てて」をコンセプトに、本の大きさも母子手帳サイズ。愛犬との接し方を分かりやすく解説しており、有馬もと会長は「犬も人間も一緒。思い込みで接するのではなく、関係を見つめ直すきっかけにしてもらえれば」と話す。
犬との接し方を対話形式で描いた「ハッピーアドバイス」に、獣医学的な見地も盛り込んだ「健康手帳」、犬との日々の暮らしをつづれる「育児日記」の3冊1セット。
これから飼おうと考えている人から、日常的な接し方に悩んでいる人まで幅広く対応し、犬と良好な生活を営むためのアドバイスを各種事例に沿って盛り込んだ。
「犬はしこむものと考えている飼い主の方も多いが、気持ちを理解することが本当に大切。飼い主ではなく、お父さん、お母さんになってほしい」と有馬さん。
定価は1900円(税別)で、問い合わせは同協会85・4615まで。 -
新入児童に交通安全PR
春の全国交通安全運動が15日まで行われているが、宮田村の伊南交通安全協会宮田支会は、宮田小学校の入学式で新入児童に啓発グッズを配り、交通安全の周知徹底を図った。
式の受け付けを終えた児童と保護者に呼びかけ。橋爪利夫支会長らが「入学おめでとう。交通安全にも気をつけてね」とグッズが入ったトートバッグを1人ひとりに手渡した。
新入児童は「ありがとうございます」と元気にあいさつ。交通安全を誓っていた。 -
宮田村議会委員会構成決まる
宮田村議会は7日の臨時会で、常任委員会の構成などを決め、総務厚生委員長に田中一男氏(57)=大田切区、2期=、産業文教委員長に加藤恭一氏(48)=町三区、同=を互選。議会運営委員長は議長指名により小田切敏明氏(62)=南割区、9期=を選任した。
副委員長もともに当選2回の2人で総務厚生が春日元氏(59)=新田区=、産業文教は清水正康氏(33)=大田切区=。議運の副委員長は田中氏が務める。
議会選出の監査委員は赤羽正氏(64)。申しあわせで任期は2年。
この日決まった委員会構成、広域連合、広域行政議会議員などは次の通り。
【総務厚生】▽委員長=田中一男▽副委員長=春日元▽委員=城倉栄治、赤羽正、天野早人、松田英俊【産業文教】▽委員長=加藤恭一▽副委員長=清水正康▽委員=久保田秀男、小田切敏明、宮井訓、牧田茂成【議会運営】▽委員長=小田切敏明▽副委員長=田中一男▽委員=加藤恭一、牧田茂成
【上伊那広域連合議会議員】松田英俊、牧田茂成【伊南行政組合議会議員】松田英俊、牧田茂成、田中一男
【村土地開発公社理事】牧田茂成、小田切敏明、清水正康、松田英俊【宮田観光開発取締役】加藤恭一、松田英俊【村社会福祉協議会理事】久保田秀男 -
3人立候補の選挙で宮田村議会新議長に松田英俊氏
宮田村議会は改選後初の臨時会を7日開き、議長は3人が立候補する選挙の末に松田英俊氏(59)=町一区、3期=を新任、副議長は牧田茂成氏(67)=北割区、同=を再任した。任期は2年間。
議員12人による無記名投票で議長選を行い、松田氏が6票を獲得。赤羽正氏(64)=町二区、2期=が5票、久保田秀男氏(57)=中越区、3期=が1票だった。
ともに議会改革を訴えて争ったが、松田、久保田両氏は選挙前の議員定数削減の議論で現行の12維持を主張。赤羽氏は10への削減を訴えた経緯がある。
議長選で3氏はいずれも定数問題には具体的にふれず、松田氏は「単なるパフォーマンスではなく、移動議会の開催など権利とプライドを持って住民の中に議員が飛び込んでいかないと。議会の秩序を守り、意思決定機関としての機能強化を」と所信などで語った。
副議長は牧田氏以外の立候補はなかった。 -
宮田小、中学校入学式
宮田村の宮田小、中学校は4日、入学式を各校で開いた。期待に胸ふくらませ元気に登校。先輩らの温かな祝福に出迎えられ、新生活の一歩を踏み出した。
宮田小は100人が新入学。上級生や保護者、地域の人たちの拍手にあわせて入場し、「ドキドキドン!1年生」をさっそく心あわせて合唱した。
清水閣成校長は、エプロンシアターで新入児童を楽しませながら「1人では難しくてもも力をあわせるとできることが一杯ある。友だちと協力する楽しさを小学校で感じてください」とあいさつ。
児童会長の平林嶺君は「困ったことがあったら何でも言って。一緒に学校生活がんばろう」と励ました。
宮田中は104人が真新しい制服に身を包み、緊張な面持ちで入学式に臨んだ。
温かく出迎えた上級生、教職員らと対面し、新入生代表の上條途夢君が「宮田中では自己を見るという言葉を大切にしていると聞いた。心身ともに鍛え日々自分を見つめ、1日も早く制服が似合う中学生になりたい」と力強くあいさつ。
在校生を代表して吉水大介生徒会長は「挑戦し、全員で協力してより良い学校にしていこう」と激励した。
帯刀昇校長は「思いやり、いたわりの心を持ち、挑戦する努力を」と呼びかけた。 -
任期満了で3氏が議場をあとに
宮田村議会は2日任期満了となり、先月末の選挙に出馬しなかったベテラン3人が慣れ親しんだ議場をあとにした。
通常は本会議にしか使用しない議場で全員協議会を開き、引退する議長の小林茂さん(71)=南割区=があいさつ。
議員定数の問題にふれ「村民の一部には異論もあり課題だが、村議会が主体性を持って取り組んで」と話し、新たな議会のさらなる発展に期待を寄せた。
清水靖夫村長は「今後も村のために指導、協力を」と3人の長年の労苦をねぎらった。
閉会後はお別れ会を開いて懇親。4期務めた山浦正弘さん(74)=町一区=は「老兵はただ去るのみ。村のさらなる発展を祈念しています」、3期務めた片桐敏良氏(72)=中越区=は「自立の道は厳しいが、さらに力を発揮し、村民の付託に応えて」と後輩議員を励ました。 -
宮田ビジネス学院、新設2年制コースに1期生7人入校
宮田村商工会運営の宮田ビジネス学院は4日、新卒者ら若者を主な対象に新設した全日2年制ITスペシャリストコースの入校式を開いた。県外出身者を含む10縲・0代の7人が入校。情報系技術や資格取得のほかビジネスマナーなども実践的に学び、将来の夢の実現目指して学びを広げる。
1期生となる7人は高校新卒者5人、社会人経験(大学含む)が2人。村内をはじめ伊那、駒ケ根、箕輪、下伊那郡豊丘村、東京と幅広い地域から若者が集まった。
東京から入校した石井創さん(21)は「今までは大学に通っていたが考えと違った。この学院で勉強して多くの資格を取り、信州の自然にも親しみたい」と希望を寄せた。
高校新卒の大槻拓未さん=箕輪町=は「学校の先生に勧められたのがきっかけ。資格を取って就職に活かしたい」と話した。
同学院は2001年2月にパソコンスクールとして開学し、以来社会人対象の職業教育を展開。利用者はのべ2千人以上にのぼる。
新設の2年制コースは、プレゼンテーション実技なども取り入れ、高いスキルを持った即戦力を養成。就職も支援する。 -
宮田村保育園入園式
宮田村の3保育園は4日、入園式を各園で開いた。梅の花が咲き揃う春本番の陽気に恵まれ、緊張気味の新入園児が登園。友情深める集団生活が始まった。
中央保育園の入園式は、新入園児が保護者とともに入場。
年長、年中のお兄さん、お姉さんが拍手で迎え、さっそく一緒に歌って心を通わせた。
関礼子園長は「保育園は楽しいことがいっぱい。仲良く遊びましょう」とあいさつ。
式終了後は親元を離れて、それぞれのクラスへ。寂しさを隠せない子どもの姿もあったが、おやつのバナナを食べて、元気に新生活をスタートさせた。
3保育園の新3歳児(年少)入園者は中央保育園が25人、東保育園が38人、西保育園が28人で計91人。 -
村職員の名刺に企業広告、若手女性職員のアイデアで
宮田村は新年度から、職員の名刺裏面に企業広告を掲載している。公募により村内の8社を採用し、期間は1年間。対外的に幅広く配られる職員名刺の効力を活かして、PRにつなげる。
名刺1枚に4社の広告を掲載。採用した企業以外に村外からも問い合わせがあった。
名刺に広告を載せるアイデアは、若手女性職員の発案。この職員は「(民間と)一緒になって村をもっとアピールできれば」と話した。 -
中山間地の栽培に適した新品種のダッタンソバをタカノと信大が協同開発、伊那市内の遊休農地などで栽培開始
タカノの(本社・宮田村、鷹野準社長)保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発してきた新種のダッタンソバ3品種がこのほど、種苗登録を完了し3日、報道関係者に公開された。今回開発したダッタンソバは、ルチンなどの栄養素を豊富に含むことに加え、収量が普通のソバの2倍確保できるが、普通のソバ同様、手間はかからない。また、表皮が固く、鳥害を受けにくいのが特徴。このことから、産学官連携の一環として同事業の栽培を担う伊那市は、農業者が高齢化し、野生動物の農作物被害が深刻化する中山間地でこのソバを普及したいと考えており、タカノとの契約栽培のもと、生産を進めることで、生産から販売、流通までの一環したルートを確立する。また、タカノは、ダッタンソバの栄養効果を生かした商品開発を進め、食品の安全性や健康を重視する消費者市場への参入を狙う。
今回種苗登録した新品種は成熟期が異なる3品種。2000年から開発に着手し、今年2月に「気の力」「気の宝」「気の豊」として品種登録された。
今後は伊那市内で試験栽培を開始するため、現在長谷、高遠地区などの中山間地を中心にこのソバを栽培してくれる農家を募集している。
昨年の市内のソバの作付けは約220ヘクタール。ソバの栽培は手間がかからないため、取り組む農家もいるが、市の交付金を受けてもほとんど収益はないのが現状。しかし、このソバを生産した場合、補助金を受けながら販売収入も得られるため、従来よりも収益性が高くなると見込まれる。
また、二次製品についても、現在国内に出回ってる生そばの8割が外国産のそば粉であることから、タカノの企画室臼井敏行室長は「現在国内には安心・安全を求める消費者ニーズがある。また、今回のソバは収量が一般の約2倍確保できるため、商品価格も一般のそばと同じくらいで販売できると思う。そう見ればニーズはあると思う」と話していた。
タカノでは今後、今年の収穫を待って新商品の開発を進める。 -
マレット開幕
宮田村マレットゴルフ場は冬期間の閉鎖を終えて1日、今季の営業を開始した。2日には村マレットゴルフ同好会の例会があり、サクラの便りよりもひと足早く・ス球春到来・ス。プレーを楽しみ、ふれあいも深めている。
同好会の今季初例会には約30人が参加。スティックの感触を呼び覚ましながら、36ホールを満喫した。
例会は第2週を除く毎週水曜に開催するが、より意欲を持って参加してもらおうと3の倍数得点制」を初めて導入。1位以外は3の倍数、3位、6位、9位・・・が得点を獲得するもので、レベル問わず誰もが競技を楽しめるように配慮した。
第2水曜に開く記録会は例年通りに上位者に得点を与えて年間優勝を競う。
15日はJA伊南地区大会、20日は梅の里大会と開幕早々、大きな大会も組まれている。 -
29人が新加入、宮田村消防団辞令交付
宮田村消防団(平澤成己団長)の辞令交付式は1日夜、29人の新入団員を迎えて中央グランドで開いた。地域の安全安心を守るため一致団結して任務にあたることを確認。さっそく訓練も行った。【新年度幹部名簿は3月11日付で既報】
幹部、新入団員あわせて74人が参加。新入団員も辞令を受け取り、代表して小椋厚さん(本部)が「規律を守り、良心に従って消防業務を遂行する」と宣誓した。
平澤団長は「責任感を持ち先輩から技術と行動を学んでほしい」と新入団員を激励。「地域住民の付託に応えられるよう、一致団結しよう」と訓示した。
新入団員は次の皆さん。
小椋厚(本部)下平隆雄、武居信司、浦野賢(以上1‐1)上柳徹、伊藤正樹、伊澤元吾、冨永隼人(以上1‐2)平沢基樹、平沢直樹(以上1‐3)長谷川浩宣、折橋龍生、浦野良信、木下涼(以上2‐1)天野早人、川手健司、谷口雄紀(以上2‐2)小松浩二、清水大輔、小田切浩樹(以上2‐3)松下竜司(2‐4)細田隆聡(3‐1)佐竹勇輝(3‐2)小島太一、野近勇希、田中杏平(以上3‐3)小島真人、橋爪政和(以上3‐4)小田切裕也(3‐5) -
特産山ぶどうワインに「樽熟成2005」誕生
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンを醸造し、2年寝かした赤ワイン「信州駒ケ原樽熟成2005」が誕生した。醸造販売元の本坊酒造信州ファクトリー(新田区)は「ヤマソービニオン種を用いた本格的な樽熟成タイプは全国的にも例がない」としており、主力銘柄の「紫輝」「駒ケ原」とはまた違った重厚感が味わえる・スプレミアム・スなワインに仕上がった。
05年産の原酒から樽に調和するものを選択。1年半オーク樽で熟成し、その後半年間はビンに寝かした。
宮田村特産の赤ワインには以前にも樽熟成があったが、今回のように長期間かけた本格的なものは初めて。
樽の香りと山ぶどうの風味が引き立つフルボディタイプで、新たな味わいの楽しさが広がりそうだ。
限定1154本で800本は村内をはじめとした上伊那地域に出荷。同ファクトリー内にある売店でも70本のみ取り扱い、一部首都圏などでも販売する。
価格は2500円(消費税抜き)。問い合わせは本坊酒造信州ファクトリー85・4633まで。 -
宮田村辞令交付式
宮田村は1日、同日付け人事異動の辞令交付と年度始め式を開いた。2年ぶりとなる正規新入職員を3人迎え、清水靖夫村長は「まず率先して職員が行動し、村民も巻き込んでむらづくりの力を」と訓示した。
村長は職員に問題意識と即座に対応する能力の醸成を要望。
「職員みずからが協働を足元から見つめ直し、認識を深めて他にさきがけるような施策を」とも呼びかけた。
辞令は課長級に昇格した清水敏美会計管理者、春日良夫教育次長をはじめ、事務職1人、保育士2人の新入職員も先輩に交じって受けた。 -
矢田副村長就任
宮田村の矢田典和副村長(57)の就任式は1日、役場で開いた。約100人の職員を前にあいさつした同副村長は「村民が村政に夢や希望の持てるむらづくりのビジョンを皆さんと一緒に示していきたい」と抱負を述べた。
公正で透明性ある説明責任が行政に求められているとし、行財政改革は避けて通れないとも説明。
「村長を支えてみんなで一緒に悩み、汗をかこう」と協力を求めた。
矢田氏は村総務課長を経て、同日から現職に。任期は4年間。 -
主要文化体育施設、シルバー人材が指定管理者で
宮田村の村民会館を除く主要な文化体育施設の管理が1日から、駒ケ根伊南広域シルバー人材センターに移った。村が同センターを指定管理者にして委託したもので、村民会館(村教育委員会)内にセンタースタッフが駐在して利用予約などに対応する。
管理対応は基本的に維持しながらコスト削減を図るのがねらいで、利用料金などの変更もない。予約も今まで通り村民会館の窓口(85・2314)で受け付ける。 -
宮田村公民館長に細田博人さん(大久保区)を新任
宮田村教育委員会は1日、村公民館長に細田博人さん(65)=大久保区=、教育相談員兼心身障害児就学指導委員会調査相談員に竹前進さん(64)=伊那市坂下=を新任した。ともに元小学校長で各分野の経験も豊富。地域の生涯学習や子どもたちの支援充実に取り組む。
細田さんは教職を退いた後に岡谷市の社会教育指導員も務め、大久保区長として地域活動の実績もある。
「村の公民館活動は生涯学習の拠点で、盛りだくさんの事業がある。地域の皆さんが生きがいを感じられる活動を続けていきたい」と話した。
竹前さんは小中学校のほか養護学校での経験も豊か。「子どもたちの個々の状況に応じた対応に努めたい」と述べた。
細田さんの任期は2年、竹前さんは前任者の残任期間で1年。 -
12人の新議員に当選証書、重責かみしめ課題へ
先月末の宮田村議選で選ばれた12人は1日、役場での当選証書授与式に臨んだ。議席を獲得した新人3人、現職9人が顔を揃え、改めて議員としての重責をかみしめた。水面下では議長、副議長、委員長などのポストを巡って駆け引きも始まっているが、前回に続いてさらに若返りを果たした議会がどのように対応してかじを取っていくか注目は移ってきている。
村選挙管理委員会の加藤清人委員長は「村民が期待できる進むべき方向を示し、訴えた公約を実現してください」と激励。一人ひとりに証書を手渡した。
緊張もにじませながら式を終えた新人3氏は「自立の原点に立ち戻って取り組む」「訴えたことを初志貫徹する」「村をもっと元気にするため多くの人に力を頂きたい」など、改めて想いを語った。
同村議の平均年齢は今回の選挙結果により52・8歳。今までより7・5歳下がった。
ベテラン議員のひとりは「若い感覚や意見も反映されるよう全員の想いをだしあっていかなくては」と話す。
7日に予定される臨時議会で委員会構成など決まるが、協働のむらづくりの課題のほか議会本体の改革なども引き続き抱えており、新たな議長、副議長には若い議会を束ねる調整力も問われそうだ。 -
小林修副村長退任、思い出多き役場をあとに
宮田村の小林修副村長(61)=北割区=は31日、4年間の任期を終えて36年余り奉職した村役場をあとにした。見送る職員らとガッチリ握手。「今後も心ひとつに清水村政を支えて」と、後輩たちにむらづくりを託した。
退任式で涙を浮かべて花束を受け取った小林さん。「説明する側の職員が三者三様ならば、住民の信頼を得ることはできない」と肝に命じできた役場生活を振り返った。
1970年に村職員となり、ほ場整備や下水道、大原団地の造成など、今の村の社会資本となる各種整備事業に尽力。村総務課長を経て04年に助役に就き、自治法改正により副村長となった。
故矢田義太郎前村長が突然の病に倒れ、村長職務代理者として苦心したことも。
走馬灯のように駆け巡る思い出をひもときながら「今後はひとりの住民として地域とともに歩み、経験を還元していきたい」と声を詰まらせた。
清水靖夫村長は「行政経験が乏しい未熟な私を大きく支えてくれた」と長年の労苦をねぎらった。 -
宮田ビジネス学院に校長制導入、商工会人事で組織強化
宮田村商工会は4月1日付の人事異動で、運営する宮田ビジネス学院に校長、副校長制を導入。校長は本会経営指導員の湯沢健二氏が兼務し、副校長にはインストラクターの金田正美氏が就く。
ビジネス学院は今年度2年制コースも開講するなど、カリキュラムの充実も図られてきており、より組織を強化するために校長制をしく。
また、外国人企業研修生受け入れなど担当する労務対策課長に中原憲視氏が新任する。