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中国からの企業研修生も和気あいあいとマレット
村内53事業所でつくる宮田村勤労者互助会(会長・清水靖夫村長)は17日、会員交流のマレットゴルフ大会を開いた。28人が参加し、中国からの企業研修生2人も和気あいあいとプレー。親睦を深めた。
「マレットは初めてだけど楽しい」と研修生の張蔚蔚さんと楊萍さん。悪戦苦闘しながらも楊さんが女性2位に入るなど健闘した。
子どもたちの参加もあり賑やかに。参加者はゲームの醍醐味も満喫していた。
上位は次の皆さん。
▽男性(1)小田切康一(2)塩澤健(3)平澤隆▽女性(1)羽場佳世子(2)楊萍(3)平澤美代志 -
農林中金がペレットストーブ宮田中に寄贈
農林中央金庫関東業務部は19日、社会貢献活動の一環として宮田村宮田中学校にペレットストーブ1台を寄贈した。同校はさっそく図書館に設置。ぬくもりある炎が子どもたちの学習意欲も温める。
2004年度から農林中金は県内の公共施設にペレットストーブを寄贈しているが、主に北信が中心。15件目の宮田中が、南信地域では初めてとなった。
同校を訪れた竹内徳良関東業務部副部長は「間伐材の活用にもつながり、子どもたちの環境教育の一助になれば」とあいさつ。
新井洋一教育長は「子どもたちの生きた教材になる。大切に使わせて頂きます」と感謝した。
本年度宮田中を含め飯山市、飯綱町、信州新町に寄贈した4台は、いずれも宮田村の近藤鉄工社製が納入されている。 -
温かな眼差しで園児をリンゴ狩りに
宮田村駒ケ原の宮嶋正明さん、きよ子さん夫妻は19日、中央保育園の全園児100人余りを自身の農園へリンゴ狩りに招待した。同保育園に通っていた孫の秀斗君が3歳の春、不慮の事故で突然この世を去って1年半。悲しみを抱えながらも、園児たちに面影もだぶらせ「元気に育って」と温かな眼差しを注いでいる。
「孫はいつも私の後ろをついて来ちゃあ。下からリンゴを取ったもんです」。
正明さんは秀斗君との思い出が残る農園で、リンゴ狩りを楽しむ園児の光景に目を細めた。
その場でリンゴを丸かじりする子どもたちの姿に「いいじゃないですか。みんなたくましくて」と目尻が下がる。リンゴジュースも用意し、もてなした。
招待するのは昨年に続いて2回目。秀斗君の写真を保育園の玄関に飾り、今も友情を忘れないでいる園児、保育士に感謝の気持ちを忘れない。
秀斗君の同級生だった年中園児たちは、リンゴ狩りのお礼に歌を宮嶋さん夫妻にプレゼント。
帰り際、「また保育園に遊びに来てね」と手を振る子どもたちを夫妻は満面の笑顔で見送った。 -
子どもが生きる授業を公開
形にとらわれず、子どもの個性を伸ばす教育を実践する宮田村宮田小学校。20日には県内外の教育関係者約60人が参加し、10年目を迎えた公開授業研究会が開かれた。本年度は全学級が「子どもの思いを生かす授業の創造」を基本に取り組んできたが、その普段の様子を公開した。
1年3組は夏休み明けからせっせと通った小田切川での授業。凍りそうな水の冷たさにも関わらず、ざぶざぶと川の中へ入っていく姿があった。
「あそこにクルミがあるけど、どうやって取ろう」「丸太があんな所に」「石をきれいに並べたよ」。
前回来た時とはまた違った発見に歓声をあげ、工夫も凝らす子どもたち。川は同学級にとって生きた教材として輝きを放った。
「我々教員が躊躇(ちゅうちょ)することなく、繰り返すことが大切なんだって改めて感じました」と男性参加者。
公開授業研究会を始めた10年前に宮田小の校長を務めていた中村榮三さんは「教育は誰のものでもない、子どもたちのもの。授業を公開することで、主体的に学んできた子どもたちの変化も感じられるはず」と話す。
この日は、・ス信濃教育・スの充実に尽力し、研究会にも当初から参画している元都留文科大学学長上田薫さんの講演会もあった。 -
宮田城址主郭に木柵、歴史ロマン感じて
宮田村北割区の住民有志らでつくる「宮田城址保存会」は、同城址主郭の土塁に延長約20メートルに及ぶ木柵を設置した。史実に基づいた復元ではないが、訪れた人たちに歴史ロマンを感じてもらいたいと整備。春日甲子雄会長らは「さらに多くの人に宮田城址を知ってもらうきっかけになれば」と話している。
同保存会は2年前、寸断されていた登城ルートを遊歩道として再興。以来、中世の山城である宮田城を後世に伝えようと、城址周辺の公園化も含め環境整備を進めてきた。
本年度は県の元気づくり支援金の対象にも選ばれ、案内看板なども設置。
村教育委員会の認可を受けて、木柵の整備にまでこぎつけた。
60、70代のメンバーが多いが、柵に使う丸太は背負って、急な坂道を歩いて運搬。協力しながら土塁に沿って打ち込んだ。
「苦労したけど、つくって良かった」とメンバーの小田切政則さん。「若い人は城山(宮田城址)を知らないかもしれないが、次の世代につなげていきたいですね」と話した。
木柵は一部整備が残っているが、年内には完成予定。年明けには冊子を発刊する予定もあり、地域の歴史を伝えていく。 -
宮田村議選来年3月25日告示、同30日投票決まる、現職2氏が引退の意向明らかに
任期満了に伴う宮田村議選は来年3月25日告示、同30日投開票で実施すると村選挙管理委員会は19日、日程を決めた。12月議会を終えると各派本格的な動きになりそうだが、前議長で4期目の山浦正弘氏(73)=町二区=が今期限りの引退を表明し、3期目の片桐敏良氏(71)=中越区=も同じく勇退の意向。他にも多選の2氏の去就が微妙な一方、現職以外の出馬を模索する動きも出始めている。
定数は12年ぶりに選挙戦となった前回選と同じ12。早々に出馬表明した現職もいるが、他陣営も年末年始にかけて組織の動きなど活発化しそうだ。
引退する山浦氏は現時点で後継候補の擁立には動いていない。片桐氏は地盤の中越、大久保両区の中から後継候補を立てたいと後援会と調整しているが具体化していない。
そのほかに女性も含め数人の新人が噂にあがってはいるが、複数の現職は「現時点では選挙になるか微妙」と口を揃える。 -
宮田村でえびす講青空市
宮田村商工会、仲町商栄会は18日、えびす講青空市を津島神社境内で開いた。朝からあいにくの雨模様となったが、73年ぶりの大改修が成ったばかりの社殿の前には五平もちやおやき、フランクフルトなどの屋台が立ち並び、バナナ・ミカンの叩き売りや宝投げなどが行われて、訪れた家族連れなどで終日にぎわった。
呼び物の宝投げには約100人が詰め掛けた。威勢の良い掛け声とともにもちや景品引き換え券などがばら撒かれると、待ち構えた人たちは争うようにして取り合っていた=写真。
会場ではお札くじ引きやポイントシールの交換会なども行われたほか、豚汁やわたあめなどが無料で振る舞われた。 -
宮田村のリンゴオーナー収獲祭、中京圏から約2千人
リンゴオーナーの収獲祭が17、18日に宮田村で行われている。中京圏などからオーナー家族約2千人が来村し、契約する村内約30の園地に分かれてもぎ取り体験を満喫。今年は病虫害や台風の影響も少なく作柄も良好で、真っ赤なたわわな実に歓声があがった。
駒ケ原の嶋田譲治さんの農園は約40家族を受け入れ。
宮田村は初めてという名古屋市港区の平松孝さん一家は6人で訪れ、子どもたちが楽しげに収獲した。
「買ってくるのではなく、成っているリンゴを子どもたちに見せたいと思って。1本の木を丸ごと収獲できるのも良いですね」と平松さんは話した。
村内のリンゴは昨年、カメムシ被害もあり不作傾向だったが、今年は天候などにも恵まれて数年ぶりの豊作に恵まれている。 -
ともいきの会がそば打ち
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)はこのほど、そば打ちを行った。3年目を迎えた今回は、特別な講師は呼ばず・ス自己流・スで挑戦。思考錯誤しながら、にぎやかに楽しんだ。
昔のことも思い返しながら、そばを打つおじいちゃん、おばあちゃんの姿も。「こうやったほうがいい」など指導もしながら、立派なそばが完成した。
そば粉は地区内の商店が寄せてくれた「戸隠産」で、手作りの味わいも重なって風味豊かに。天ぷらなどと一緒に食べ、会話も弾んだ。
食後はみんなで恒例「ともいき音頭」を踊ったり、歌ったり。昼のひとときをゆっくりと過ごした。 -
一般財源分5%削減で、村来年度予算編成方針
宮田村は16日、一般財源分の予算を本年度当初予算比で5%削減し、予算額を本年度当初とほぼ同程度の32億円を目標とする来年度の予算編成方針を示した。引き続き子育て支援の充実を重点施策に掲げたほか、ゴミの減量化をはじめ環境配慮も盛りこむなかで、清水靖夫村長はマンネリ解消と、横並びの発想からの脱却を職員に投げかけた。
職員を集めた編成方針会議で説明。清水村長は活発な村民の取り組みに対し、行政側の対応が遅れていると指摘した。
住民自治の強化を一層促すために、庁内においても連携して協働する仕組みを構築するよう要望。構造改革を強く求めた。
編成方針では、各種団体への補助金見直しをはじめ、前例踏襲ではなく必要なものを積み上げる「ゼロベース予算」を継続。
小学校などの耐震補強工事や起債の繰り上げ償還などに備え、基金への積み立ても行いたいとしている。 -
宮田中秋のクラスマッチ
宮田村宮田中学校は9日、バレーボールを種目に秋のクラスマッチを開いた。
学年ごとに行い、1年生はソフトバレーを採用。それぞれ熱戦を繰り広げた。
声をかけあいながらトスをまわしたり、励ましあったり互いに声援を送ったり。クラスの勝利に向けて団結していた。
3月にもクラスマッチを予定している。 -
町三区民ゴルフ
宮田村町三区の区民ゴルフ大会(実行委員会主催)は11日、駒ケ根市のアルプスグリーンで開いた。30人が出場し、親睦も深めた。
優勝は伊藤幸春さん、ベストグロスは80で飯島真一さん。JA宮田支所で表彰式を行い、健闘をたたえあった。
同大会は今年で4回目。初回は新潟中越地震のチャリティも兼ねるなど、貢献活動も取り入れながらプレーを楽しんでいる。
上位は次の皆さん。
(1)伊藤幸春(2)矢澤晃(3)飯島真一(4)藤田和治(5)鈴木泰晴(6)壬生善夫(7)平澤正次(8)湯澤邦夫(9)加藤弘子(10)下井明人 -
保育園七五三参り
宮田村中央、西両保育園は15日、七五三を祝い、南割区の姫宮神社を参拝した。神事や千とせあめをなめたりして、健やかな成長をみんなで祈った。
中央保育園は年少から年長の園児が社殿内で祈願。厳粛な神事を体験し「元気でいい子になりますように」と願った。
西保育園は未満児含め全園児が参拝。仲良く千とせあめもなめ、伝統行事に親しんだ。
東保育園は大久保区の熊野神社を参拝した。 -
東保育園児がリンゴ収獲体験
宮田村大久保区の藤川猛さん(67)は15日、東保育園の年少から年長までの園児約100人を自身のリンゴ農園に招き、収獲体験をさせた。「リンゴの美味しさを幼い頃から知ってほしい」と協力。大きな赤い実をもぎ取る子どもたちの笑顔が広がった。
「リンゴはみんな好きかな。どんどん食べてね」と藤川さん。もぎとりの方法を教えてもらった園児たちはさっそく、時期を迎えた「ふじ」を収獲した。
「いっぱいあるね」「どれにしよう」。美味しそうなリンゴを自分で選ぶ子どもたち。
一人3個も収獲し、持ってきたカバンの中に大切に入れた。
「今年初めてだったが、やってみて良かったねぇ。リンゴをたくさん食べてもらえれば」と藤川さんは目を細めていた。 -
福祉大生がむらづくりの現地調査、小学生の声も取材
宮田村と友好宣言を結ぶ日本福祉大学の情報社会科学部生活環境情報学科の学生が15、16日、むらづくりに関する現地調査を同村内各所で行っている。産業観光や暮らしなど4班に分かれ、各分野の関係者のほか一般住民にも広く取材。子ども班は宮田小学校5年1組を訪れ村への愛着について質問したが、豊かな自然を好きな部分に挙げる児童の姿も。年明けには同村内で調査結果の報告会を開き、地域へ還元もしたい考えだ。
5年1組では村への愛着度を全児童に100を満点とする数字で示してもらったり、村にあったら良いものなどを質問。
大半が100%に近い満足度を示し「事件や事故が少なく平和」など理由も話した。
低い数字を示した子どもは「食べたり、遊べるお店が少ないから」など回答。
「自然が多くていい」「公園があるけど、自然が活かされてない。森の中に公園があればいいのに」「魚などを残して」といった自然環境面を評価する児童の声も複数あった。
調査しているのは千頭聡教授ゼミの学生14人。文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に認定され、5年ほど前から愛知や岐阜でも行ってきたが、これほど大規模な調査は初めてという。 商店に買い物に訪れた一般客や保育園の送迎に来た保護者らにも突撃取材を敢行しているが、千頭教授は「多くの方の声を聞くことで、ともに地域のあり方を考え深める機会になれば」と話した。 -
壮連と村理事者の懇談会
宮田村の若手農業者でつくる壮年連盟(木下祐二委員長)は9日、清水靖夫村長ら村理事者との懇談会をJA宮田支所で開いた。農業問題を含め村の課題などについて意見を交わした。
木下委員長は、生産者価格の下落、原油高などが農業経営を圧迫していると指摘。国の施策についても不安感を強く示し、担い手不足などの現状を訴えた。
人口1万人構想について聞かれた清水村長は、農地保護の観点も考慮に入れたうえで面的な宅地開発も行いたい意向を示し、理解を求めた。
農地管理の地図情報システムや旧養魚場問題、さらに村の財政見通しまで話題を広げ、懇親を深めた。 -
公民館子育て学級、自ら植えたさつまいもを焼きイモに
宮田村公民館子育て学級は8日、焼きイモを新田区のふれあい広場周辺で楽しんだ。今年は参加親子が、自ら植えて育ったサツマイモ。格別な味に・スホクホク・ス笑顔が広がった。
同学級は今年度サツマイモの植え付けに挑戦。地域有志や村公民館「われら、かかし隊」の協力もあり、すくすくと育った。
この日は、一個づつ丁寧に新聞紙に包み焼きイモに。1時間ほどでホクホクに焼きあがり、紅葉広がる園内で味わった。
「おいしいね。買ってきたみたい」など歓声も。子どもたちもパクリとたいらげていた。 -
宅幼老所わが家スタッフが高齢者擬似体験
宮田村町一区に宅幼老所「わが家」が開所して3年。家庭的な雰囲気と心で接する介護で地域に根づくが、より利用者の理解を深めようと、2日間かけてスタッフ講習会を開いた。特別な器具を装着して、体が不自由な高齢者の擬似体験も。視聴覚や体の動きが制限されるなかで、利用者の気持ちになって今後の介護のあり方を考えた。
視力が遮られるゴーグルや耳栓、腕や足首には重りが入った器具を装着し、スタッフが交替で体験。
トイレに入ったり、食事したり、散歩に出たりと、利用者の生活と同じ行程で体を動かした。
「本当に大変。ちょっとした段差でも怖くて」と感想も。
「自分たちが良かれと思ってやっていることが、本当は利用者の負担になっているのではないか」など考えをふくらませ、今後に向けて意見を交換した。
研修会は口腔ケアや車イスからイスやベッドへ移動させる訓練、血圧測定など医療的ケアの実技なども盛りこみ、ディスカッションは深夜にまで及んだ。
大石ひとみ代表は「この経験をもとに、より利用者に近づき次のステップへ進んでいきたい」と話した。 -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動(11月9縲・5日)期間中の14日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から管内4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
消防署前で行われた出発式で堀内会長は「このところ火災が多く発生している。パレードで防火をしっかりアピールしてほしい」と呼び掛けた。 -
上伊那最高齢の平沢さんが死去
上伊那管内最高齢109歳で宮田村町三区の平沢由子さんが11日午後12時38分、駒ケ根市内の特別養護老人ホームで死去した。4日前までは食事も欠かさず、最期は家族らにも見守られ眠るような大往生だったという。
伊那市殿島の生まれで結婚して宮田村に住んだ。早くに夫を亡くしたが、家族の大黒柱として男ばかり4人の子どもたちを育てた。
「怒った顔を見たことがない。いつも笑顔のおばあちゃんでした」と孫の幸弘さん。
2年ほど前からは言葉を話すのが難しくなったが、体は健康で食欲も旺盛。野球と相撲が好きで、テレビ観戦もしていたという。
葬儀は15日正午から同村町二区の白心寺で喪主は幸弘さん。 -
宮田中に伊那税務署長が感謝状
宮田村の宮田中学校は租税教育の推進が評価され13日、伊那税務署長から感謝状を受けた。本年度管内唯一の受賞で、帯刀昇校長は「見落としがちな大切な税金の役割について、今後も生徒たちが目を向けられるよう取り組んでいきたい」と話した。
新井宏署長が同校を訪れ、帯刀校長に感謝状を手渡し。「子どもたちにとって税はなじみが薄いかもしれませんが、コンクールをはじめ協力して頂きありがたい」とあいさつした。
同校は租税教室を開いたり、税に関する各種コンクールに積極的。今年も標語部門に3年生全員が作品を寄せた。
感謝状は関東信越国税局管内でも選ばれた学校にしか贈られることがなく、新井署長は「我々大人でも難しい税金について、少しでも関心を寄せてもらうきっかけにもなれば」と話していた。 -
宮田村の果汁100%ジュース近く発売
今秋収獲した山ぶどうを配合した宮田村の特産品種ヤマソービニオンを用いた果汁100%ジュースが完成し今月中旬、同村新田区の本坊酒造信州工場売店のほか、周辺の取り扱い酒販店で発売を開始する。
同品種を醸造して12月に発売する新酒の赤ワインに先駆けての発売。ラベルは従来のものを一新し、ワインと同じ銘柄である「紫輝」を強く打ち出した。
濃厚な味わいが気軽に楽しめるが、毎年売りきれ必至の人気商品。価格は5百ミリリットル入りボトル1050円で1800本余りを出荷する。 -
友好都市の行政マンが野球で交流
友好都市の宮田村、愛知県田原市の両役場野球部の交流戦は10日、宮田村つつじが丘グラウンドで開いた。延長にもつれ込む熱戦を心ゆくまで楽しみ、プレーを通じて親睦を深めた。
両チームとも自軍にやじを飛ばすなど、和やかな雰囲気で試合は展開。結果は宮田が3‐4で敗れたが、野球部OBも含め総勢18人全てが出場して、田原との戦いを満喫した。
相互に遠征する交流戦は年1回。通算成績は3勝3敗1分けの互角となったが、宮田の鈴木仁監督、城倉淳志主将は「もう来年の対戦日程も決まった。お互い楽しみにしており、このような交流を続けていければ」と話した。 -
友好都市の両市村議会が交流
宮田村議会(小林茂議長)は12日、村が友好都市提携を結ぶ愛知県田原市の市議会(安田幸雄議長)を村内に迎え交流した。工場見学のほか、リンゴの収獲を一緒に楽しむなど懇親も深めた。
両議会の交流は1年ごと相互に訪問する形で実施。この日は田原市議会の全20人が訪れた。
同市議会のオーナー木がある駒ケ原の善積純子さんのほ場でリンゴ収獲体験。
リンゴの収獲に慣れない市議にアドバイスする村議の姿も。語らいながら和やかに汗を流し、善積さんが振る舞ったリンゴジュースでのどを潤した。
小林、安田両議長は「それぞれの土地に良さがある。色々と刺激しあいながら、ますます市民レベルの輪も広がっていけば」と話した。
日本発条の工場を見学したほか、観光ホテルで会食。両市村の友好が一層深まるよう、意見を交わした。 -
「平成の大改修」終えご神体社殿に、津島神社で遷座祭落成祝う
祇園祭あばれみこしが有名な宮田村津島神社は73年ぶりとなる社殿の大改修を終え11日、仮安置していたご神体を社殿に戻す「遷座祭」を行った。境内にある恵比寿神社は老朽化した拝殿を新築し、同じく遷座して落成。氏子総代、村商工会関係者ら約50人が出席し、地域の絶大な協力で成し得た大事業の成功を祝った。
老朽化した屋根を鋼板に葺きかえ、床板も張り替えられた津島神社社殿。1934(昭和9)年以来総額1800万円にものぼる大事業は、氏子や企業の多額な寄付をもとに行われ、地域をあげた・ス平成の大改修・スとなった。
築110年余りが経過する建物だが、その歴史を残しながら見事に完成。遷座祭では、境内の仮社殿に安置してあったご神体を2カ月半ぶりに元の位置へ戻した。
地元企業の協力により境内入口には神社の名前を石に刻んだ「社標」やのぼりを立てるポールも今回の事業で新たに設けられ、その除幕も。
村商工会有志17社の寄進により総ヒノキ造りで完成した恵比寿神社拝殿は、神事を行い氏子総代に託された。
大提灯の新調など事業は来年まで続くが、伊藤賢治氏子総代代表、改修委員会の保科充会長は「本当に地域の皆さんのおかげ」と話していた。 -
豊かな自然、思いめぐらせ西山山麓現地調査
宮田村の広域農道西側に広がる新田区の山麓一帯を観光エリアにしようと住民公募メンバーらで検討を始めた「西山山麓観光開発研究会」は11日、現地や太田切川を挟み対岸にある駒ケ根市菅の台を歩いて調査した。観光地として既に整備された菅の台と比較するなかで、豊かな平地林が残る宮田側の・ス西山・スをどう活用できるか、思いをめぐらせた。
16人が参加。黒川の清流を横目に見ながら平地林の中を通じる遊歩道「こもれ陽の径」を歩き、閉鎖後の後利用について検討が進む旧養魚場、駒ケ根市が整備した森と水のアウトドア広場、さらに橋を渡って対岸の菅の台まで足を運んだ。
約4キロをゆっくり4時間かけて歩いたが、メンバーの多くは新鮮な様子で「実際に歩いてみて良かった」と感想も。
ある参加者は「整備されている菅の台と同じことをしても難しいはず。自然が残されているということを大切にして考えていくべきでは」と話した。
研究会事務局の村産業建設課は「西山は自然に親しみながら周遊的に結ぶという点ではエリア的にも適しているはず。拠点施設の問題も含め、いかに手を入れて線で結んでいくかがポイントになる」と話した。 -
北割Aが優勝、小学生球技大会
ドッジボールが種目の宮田村の第32回小学生球技大会(村青少年健全育成協議会主催)は10日開き、北割Aが僅差の激戦を制し優勝。佐藤陽輔主将ら6年生が中心となってチームをまとめ、参加20チームの頂点に立った。
河原町Bとの決勝戦は、最後の1人まで勝負の行方が見えない手に汗握る熱戦に。1セット目を許したが攻撃の手を緩めず逆転し、粘り勝ちした。
佐藤主将、間瀬祐登副主将、奥原慎君の6年生3人は「みんな積極的だった。最高のチームワーク」と勝利を喜んだ。
上位成績は次の通り。
(1)北割A(2)河原町B(3)南割B、町二区 -
旧養魚場の後利用「年内には方向性を」
天竜川漁協が5月末で閉鎖した宮田村新田区の旧宮田養魚場の後利用について9日夜、担当窓口となっている村の矢田典和総務課長は「年内には何とか方向性を出したい」と見通しを示した。村内若手農業者でつくる壮年連盟と村理事者らの懇談会で質問に挙がり、後利用を希望する事業者と漁協、村の三者間で近く賃貸契約に関わる交渉に着手すると経過も説明した。
村が行った後利用事業者の公募には当初4件の申し込みがあったが、万が一に事業を中途でやめる場合には養魚場施設を原状回復する費用面がネックとなるなど、1件にまで絞り込まれている。
2次審査した村議会は村理事者に最終的な対応、判断を委ねており、村は交渉経過を考慮したうえであり方を議会に諮る方針。懇談会で矢田課長はそれら一連の経過にふれた。 -
宮田ビジネス学院新卒者ら対象の全日制コース来春開設、不登校や中退の若者受け入れも視野に
社会人対象の職業教育を展開する宮田村商工会運営の宮田ビジネス学院は来春、若い人材育成を目的に新卒者らを主な対象にした全日(昼間開講)の2年制、1年制の計3コースを新設する。既存の学校教育の枠組みに対応できなかった不登校や中退した若者らの受け入れも視野に入れており「社会に出ればみんな横一線。一人ひとりに応じたカリキュラムで若い力を伸ばし、地域活性につなげたい」と話す。
同学院は2001年2月にパソコンスクールとして出発。以来コースを拡充し、04年からは3回に渡って国、県の公共職業訓練を受託している。
社会人や求職者を主にした利用者は6年間でのべ2千人にも及ぶが、さらなる人材育成に力を注ごうと、仕事経験がない新卒者や社会経験の乏しい若者に今回目を向けた。
1年制はパソコン検定や簿記などの資格取得も含め業務応用からビジネスマナーまで学ぶ「ITビジネス」と、ホームページ作成やCADなどの知識を実技を習得し、提案能力も養成する「Webデザイナー養成」の2コースから選択。
2年制は両コースを学ぶもので、年間授業時間は1150時間程度を計画している。
学生5人に1人の講師を配置する少人数教育を採用し、個別の進度で学習。社会人と同じ教室で学ぶことにより、社会と接する教育も充実させる。
近く募集要項をかため、地元の高校などへも周知する。
問い合わせは同学院(村商工会)85・2213。 -
裁判員制度学習会
宮田村の住民グループ「いきねっと宮田」は9日、長野地裁伊那支部の藤井聖悟裁判官を講師に迎え、2年後に導入される裁判員制度についての学習会を村民会館で開いた。約30人が参加して理解を深めたが「責任重大で大変」といった意見も寄せられた。
制度の仕組みを紹介するビデオ観賞後、藤井裁判官が一般の人から寄せられることが多い不安や疑問点について回答。
「裁判官と一般から選ばれた6人の裁判員がひとつのチームとして事件を審議する。司法を身近にして信頼を向上させるほか、安全な地域づくりも期待されます」など話した。
質疑では会場から「国民の意見を反映するというが、すごい責任が重く、その人の人生を左右する大変なことだと感じる」といった意見も。制度の中味についても分からない所を理解しようと、質問が挙がった。
地裁伊那支部の櫻井郁夫庶務課長は「制度開始まで時間は限られているが、まず知って理解してもらうことが重要。このような出張講座も行っているので、ぜひ声をかけてほしい」と話した。