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津島神社遷座祭
築後約110年が経過して傷みが進んできたことから社殿が今年改修されることになった宮田村町二区の津島神社で26日、工事開始に先立ち、社殿に安置されているご神体を仮社殿に移す遷座祭が行われた。ご神体は神職が恭しくささげ持ち、誰にも見えないように氏子総代らが白布で囲んで社殿からしずしずと運び出された=写真。神職と総代らは階段や段差などに気をつけながら地面に敷いた布の上をゆっくりと歩き、ご神体を約30メートル離れた境内の仮社殿に無事安置した。遷座を追えた総代らは「何事もなく済んで良かったな」、「ご神体を見たらばちが当たるからな」、「目もつぶれると言うぞ」などと笑顔で話しながらほっとした表情を見せていた。
隣接する恵比寿神社のご神体も同様に遷座された。
社殿の改修は雨漏りのひどい屋根などを中心に社殿内部も一部行う。来年夏までに完了する計画。事業費は約700万円を見込み、町一区、町二区、町三区の氏子約千戸から募った寄付金などで賄うことにしている。 -
特産ワインから・ス食・スの魅力を広げて検討に着手
宮田村で特産の山ぶどうワインを活用し、誘客もできる新たな食の魅力をつくりだそうと24日、テレビなどで紹介される有名シェフを招き本格的な検討が始まった。生産関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」のほか、村内飲食店や食品加工者ら約20人が参加。・スワインジャム・ス開発などの提案もあり、今後は県が行う県産食材を用いたレトルト食品事業への参加も視野に入れるなど、ワインから広がる付加価値を掘り起こす。
茅野市蓼科高原でフランス料理店を経営し、県の県産食材推進事業に加わる藤木徳彦オーナーシェフが協力。
自身の店で宮田村の山ぶどうワインを提供していると説明し「他には真似ができない味、品種」と、特産品として高い資質を秘めていることを話した。
料理や他の地元産品と組み合わせた販売戦略も必要と指摘。
その一つとして欧州で人気の「ワインジャム」の製品化を提案し、「人を呼びこむ特産品にするには、地元の熱意や発信の方法で大きく違う」と続けた。
推進会議事務局の村産業建設課は「ワインジャムも一つの候補として、何とかワインから派生するものをつくり、県産食材として認められるまでにしたい」と話す。 -
伊南行政組合決算
伊南行政組合議会は23日、第4回定例会を開き、条例改正1、06年度決算2、07年度一般会計補正予算2の計5議案を原案通り可決、認定して閉会した。
昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の06年度決算は総収益54億5670万円、総費用59億2500万円で、純損失はこの17年間で最大の4億6830万円となった。医業収益は外来、入院とも前年度に比べ微増だったが、収支を改善するまでには至らなかった。医業外収益は救急救命センター運営費補助金が廃止されたことなどにより、対前年度比8260万円(17%)の大幅減となった。
同病院は90年度から11期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び5期連続の赤字経営を続けている。05年度末には資本剰余金を取り崩し、それまでの累積欠損金39億8千万円を解消する措置を取っている。
伊南行政組合の06年度一般会計決算は、歳入が18億8470万円で対前年度比2億1640万円(13%)増、歳出は17億8730万円で、同1億7720万円(11%)増。実質収支は9750万円の黒字となった。 -
伊南福祉会決算
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)の06年度決算が23日の伊南行政組合議会全員協議会で報告された。全体の収支は2億1670万円の黒字で、繰越金は5億1080万円となった。
昨年12月に新築、移転した特別養護老人ホーム観成園は2億3800万円の黒字、救護施設順天寮は360万円の赤字だった。
老人保健施設フラワーハイツは3億1320万円の黒字、伊南訪問看護ステーションは870万円の黒字だった。 -
宮田学級が地域福祉に理解を深め
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」は22日、地域福祉に目を向けようと、村内の施設を中心に見てまわった。住んでいても訪れる機会がなかった施設も多く、参加した25人の学級生は新鮮な様子。支えあいのなかで暮らしていることを再認識した。
村福祉作業所では利用者の作業風景を見学。和気あいあいとふれあいつつ、熱心に打ち込む姿に目を細めた。
施設職員から「接して頂き、関心を持ってもらうことが一番大切に思う。今後も応援してください」と声をかけられた学級生。
橋爪千春学級長は「健康で今まではあまり省みなかったが、地域でふれあい支える大切さを感じた」と話した。
一行は宅幼老所わが家など村内施設を車中から見学。駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園にも足を運び、話しを聞いた。 -
災害復旧費など3090万円を追加補正
宮田村議会臨時会は23日開き、災害復旧費など3090万円を本年度の一般会計に追加する補正予算案を含め、3議案を可決、承認した。
昨年7月豪雨で崩落した林道寺沢線、同小三沢線が今年の梅雨時期に再び崩れたことなどにより、災害復旧費として1850万円を新たに補正。
7月豪雨に関する一連の林道復旧費用は、昨年度からの積み上げで1億1170万円余りに達した。
宮田高原に通じる林道寺沢線の復旧工事は今年中に完了予定で、来年初夏のシーズン開幕にあわせ開通させる見通し。
水槽内の腐食が進む農業集落排水の第5トリート(大久保区)の防食工事で、指名競争入札の結果8610万円で窪田建設(駒ケ根市)が落札したことを受け、工事請負契約について村の提案通り可決した。非常用ポンプも新たに設け、本年度から2年間の事業となる。 -
おやじ倶楽部が企業見学
熟年男性が参加する宮田村公民館の「おやじ倶楽部」(小林強会長)は22日、地域のことをもっと知ろうと村内企業2社を見学。11人が参加し、卓越した技術で社会に貢献する村内産業の底力の一端にふれた。
新田区の本坊酒造信州工場を訪問。村の特産品山ぶどうワインや、本場英国でも高品質と認められたウィスキーなど、製造過程を見聞きした。
村内を代表する製造業タカノが町三区に開くハートワークスショップも訪れ、製品も見ながら同社が取り組む健康・介護事業について説明を聞いた。
「地元に住んでいて、知っているようで知らないことばかり」とメンバー。新たな発見に地域への愛着心も育んでいた。 -
ハンディ乗り越え頑張る2人を地域が応援
知的障害と向き合い人生の節目を迎えた宮田村の2人の若者を励まそうと22日、彼らの成長を見守ってきた地元の人たち約40人が手づくりのパーティーを福祉交流施設なごみ家で開いた。
日本身体障害者水泳選手権大会に出場する伊那養護学校1年の石沢昌樹君(16)=大田切区=と、村福祉作業所に通う同校OBで成人を迎えた吉澤康希さん(21)=大久保区=の2人で、恩師も駆けつけたあたたかな歓迎に少々緊張気味。
しかし、みんなから寄せ書きのプレゼントが贈られ満面の笑みに。吉澤さんは「これからも皆さんに教えてもらったことを大切にしていく」とあいさつした。
周囲の絶大な声援に、石沢君も来月に控えた大会に向けて気分を新たに。
呼びかけ人の加藤恵美子さん=町一区=は「地域の応援が彼らにとって大きな励みになるはず」と、障害者に対するさらなる支えの輪の広がりに期待を寄せた。 -
大田切区納涼祭
宮田村大田切区の納涼祭はこのほど、同区集落センターで開いた。区と分館、育成会などでつくる実行委員会の主催。20数年前に始まった住民手づくりの祭りは、今年も恒例となった地元中学生による夜店などで賑わい、多くの区民が夏の夕べを満喫した。
ミニデイサービスの高齢者も手作りの品を販売。盆踊りや余興などもあり、地域一緒に夏の思い出を刻んだ。 -
宮田村産のウィスキー「駒ケ岳」が本場英国で銀賞
本坊酒造信州工場(宮田村新田区)が醸造する最高級ウィスキー「駒ケ岳」の2種類が、英国ロンドンで開かれた権威ある国際コンテストで初出品ながら銀賞に輝いた。
約40年の歴史があるインターナショナルワイン&スピリッツコンペティション(IWSC)。酒類専門のコンテストとして欧州最大規模を誇る。
同一の樽から瓶詰めするシングルカスクの駒ケ岳は1986年と1989年に蒸留した2種類があり、1万円を超える同社が誇る最高級品。
今回いずれも銀賞を受けたが、ウィスキーの本場で得た快挙に藤野公宏工場長は「世界的な評価を頂けた」と喜んでいる。 -
魅力あるエリアに西山山麓観光開発研究会発足
宮田村は21日、広域農道西側に広がる新田区の山麓一帯を観光エリアに整備しようと「西山山麓観光開発研究会」を立ち上げた。住民公募や地元企業、商工観光、農業関係者など27人で構成。良好な自然環境に点在する施設を結び付け、食や体験などの魅力をいかに見出せるかが焦点。面的な活性化に向け、民間活力を注入して約1年かけて知恵を絞る。
中央アルプス駒ケ岳の玄関口に位置する西山山麓。村の第三セクター運営の観光ホテル、温泉施設がある。
年間6万人が見学に訪れる本坊酒造などもあるが、太田切川を挟んだ対岸の駒ケ根高原の賑わいに比べ、エリアとしての活性化は図られていない。
研究会は「自然」「産業」の2グループで構成。月に1度開き、資源の掘り起しなど現状分析から着手する。
村民アンケートなども行い、来年3月に中間報告。同7月に最終報告書を作成する。
西山山麓は、住民有志が想いを持ち寄った「四季の里構想」をはじめ、幾度となく観光拠点として議論が交わされてきたエリア。
最近では天竜川漁協が運営した旧宮田養魚場が閉鎖になり、新たな引き受け先を模索。
多くの人が利用する村の総合公園ふれあい広場近くには、観光誘客も視野に入れて菓子製造の北川製菓(駒ケ根市)が工場を進出するなど、状況の変化も生まれている。
研究会ではこれらの新たな課題も含め検討することになるが、夢を描くだけでなく、実践に移行する内容も求められる。
会役員は次の通り。
▽世話役=小原勇▽同代理=増田清【自然】リーダー=平沢秋人▽同サブ=小田切等【産業】リーダー=春日元▽同サブ=吉澤小百合 -
宮田小2学期始業、さっそく清掃して気持ち新たに
宮田村宮田小学校は21日、楽しかった夏休みを終えて2学期が始まった。休み中の課題や工作を思い出とともに抱え、元気に登校する児童の姿がみられた。
登校した子どもたちはさっそく、全員で学校を清掃。休み中にたまったほこりやゴミをきれいに落とし、新しい気持ちで始業式に臨んでいた。 -
議員定数維持、削減で平行線、決着は9月議会へ
宮田村議会は来春に選挙を控え、議員定数の維持、削減で内部意見が分かれている。21日の全員協議会で定数12の維持案を議会運営委員会(議運)は示したが、10に削減を主張する議員らは譲らず平行線。決着は9月議会の本会議に委ねられる見通しになった。
議運側は3月に行った区長会との懇談で削減に慎重な対応を求める意見、雰囲気が強かったことや、周辺自治体の状況など考慮するなかで「維持」が妥当と提案。4人の委員全会一致だったという。
対して・ス削減派・スの議員は「最終盤に来て、議運の考えを示すことが許されるのか」と反発。別の議員は「村民に自らの考えを示すことが一番大切。本会議で正式な手続きをとるべき」と続けた。
同議会は議会改革のひとつとして、区長会との懇談会や村広報紙の議会だよりに資料を掲載するなど、定数の議論を深めてきた。
・ス維持派・スのある議員は「12人が多いとは思わないし、批判もない」と言及。別の議員は「定数を16から12に減らしてまだ1期目。もう少し様子を見てからでも遅くない」と説明する。
・ス削減派・スのある議員は「村の自立を進めるために今以上の改革は不可欠。議員が自らの身を切って、一緒に頑張ろうと姿を示すことが大切」と主張。村議会規則で2人以上の賛同者が必要だが、条例改正案提出に意欲をみせる。
来春の選挙を見据えると、9月議会が最終判断を下す・スタイムリミット・スだが、削減、維持で揺れるある議員は「村民が議員定数の問題に余り関心がないことも確かなんだよ」と漏らす。 -
企業誘致に力傾注へ、県外にも積極アプローチ
宮田村は今まで手薄だった県外の企業も積極的に誘致しようと、アプローチを本格的に開始する。PR用のパンフレットも新たに作成。東京、名古屋にある県事務所とのパイプを強め、企業情報を収集する。情報戦略を巧みに活用して誘致に成功している近隣の自治体もあることから、同様な条件にある交通網や環境の良さもアピールする。
22日は産業建設課長らが県東京事務所を訪問し、29日には同名古屋事務所へも職員が赴く予定。
「駒ケ根市などは足しげく通って、誘致につなげたと聞く。私たちも月に1回は最低顔を出して、企業情報を得ていきたい」と村産業建設課商工観光係は説明する。
今までは工業用地が限られるなどの面から、積極的に誘致に乗り出せなかった部分もあるが「農地の転用も含め、ニーズにあった用地確保にも取り組みたい」(同係)とする。
工業が盛んなイメージが強かった同村だが、近年は用地不足も重なり新たな進出は限られている。
さらには、地元に本社を置く有力な製造業が伊那市へ工場を新設するなどの動きも。村内でも懸念が広がり始めており、誘致強化も打開の一歩にと同係は力を傾注する考えだ。 -
隣近所の助け合いに議論深め、大原区有志「考える会」
宮田村大原区の有志でつくる「おおはらを考える会」はこのほど、発起人会を開いた。区内に向けて発行している情報誌「おおはら」の充実や地域の助け合いなど、会としてどのような協力ができるか議論を深めた。
地域がつながるように情報を共有化しようと、スタートした情報紙の発刊。
3年目を迎え「いち早く区の行事が分かる」と好評だが、今後は若い人などにも関心を持って読んでもらえるようにしたいなど、紙面の充実に向けて検討を深めた。
各地で議論が交わされている災害時の助け合いマップについても話しが及び、大原区で既に導入している「お隣さんネット」の活用など、隣近所の連携を密にしていくことが重要と意見を交わした。 -
南割区班対抗ソフト
宮田村南割区の班対抗ソフトボール大会は19日、宮田球場で開いた。うだるような暑さに負けない熱戦を展開。隣近所が力をあわせ、勝利を目指した。
夏恒例の同大会。女性2人以上の参加を義務付けるなど、より多くの人が参加できるように配慮し、約150人が参加した。
8つの班が戦い、好プレー、珍プレーも。炎天下にもかかわらず、和気あいあいとゲームを楽しんだ。
1班が優勝し、2位は3班。3位は4班と8班だった。 -
かかし隊夏の収獲祭、大地の恵みを味わって
農産物の栽培を通じて、さまざまな体験をする宮田村公民館の親子講座「われら、かかし隊」は19日、夏の収獲祭を大田切区の伊勢宮公園で開いた。育てたニンジン、ジャガイモ、タマネギでカレーをつくるなど、12組約40人が野外料理で大地の恵みを味わった。
とれたての野菜をザクザクと切り、ふんだんに。ホクホクのジャガイモサラダも用意した。
父親たちが中心に飯ごうで美味しいご飯を炊き、そこに完成したカレーをたっぷりとかけた。
程よい辛さにチビッコたちは大喜び。大盛り一杯たいらげていた。 -
厳しい環境に活性化の道を探って、商業活性化研修会
宮田村商工会商業部会(宮下進八郎部会長)は19日、商業活性化研修会を開いた。周辺地域への大型店出店計画など、経営環境は厳しさを増しているが、商店主自ら考えて打開策を探ろうと、隣接する駒ケ根市の商業の現状などを聞いた。
部会員ら約20人が参加。駒ケ根市から駒ケ根商工会議所仲町支部の北沢英昭支部長、KOMA夏実行委員長の平澤徹さん、つれてってカード理事長の矢沢哲也さんの3人を講師に迎えた。
伊南バイパス開通後の商店街やイベントによる地域おこしの効果、商店街で使う共通カードの現況などを聞き、意見交換もした。 -
7年ぶり復活村民登山、雲上の別天地目指して
7年ぶりに復活の宮田村の村民登山「西駒へ行ってみめえか」は18、19日に1泊2日の行程であり、30人が地元の名峰・西駒ケ岳の頂上を目指した。
往復ロープウェーを利用する初心者向けと、北御所から入山するコースの2つの班に分かれた。
初心者向けには16人が参加。村内の「山を愛する会」のガイドで千畳敷を経て山道を歩いた。
天候にも恵まれ、コマウスユキソウなど高山植物の観賞も満喫。眼前に広がるアルプスのパノラマにも息を飲んだ。
参加した女性たちは「頂上まで登るのは中学校の登山以来40年ぶり。朝のご来光が楽しみ」と、下界の猛暑を忘れる・ス雲上の別天地・スにご満悦。
愛娘の梨紗さん(10)と一緒に参加した吉水千代子さん=大原区=は「家から眺める駒ケ岳だけでは我慢できなくて。20年ぶりにリュックを押入れから引っ張り出しました」と、親子仲良く登山を楽しんでいた。
主催した村の第三セクター宮田観光開発が運営する山小屋に宿泊。19日は濃が池などを散策し、ロープウェーで下山する。 -
宮田駅前整備で地権者、住民の8割は必要と回答
再整備活性化に向けた議論が始まっている宮田村のJR宮田駅前東地区約1ヘクタールについて、区域内の地権者、住民の8割は整備が必要と考えていることが、全24世帯を対象に行ったアンケート調査で分かった。検討を進めている「中心市街地研究会」は、来月初旬にも地元に結果を報告し、次の段階に向けて調整を図る。
アンケートは6月に実施し、回収率は83・3%。整備の必要性や現状の課題などを聞いた。
整備を進める場合について、「話しを聞きながら方法を考えていきたい」が70%、「共同で整備したい」は20%で、9割は総論として整備に前向きな考えを持っているとみられる。
「整備したくない」は5%、「個別に整備したい」はなかった。
宮田駅前の現状については「木造建物が多く地震、火災が不安」と85%が回答。「夜間の防犯面が不安」も78・9%に及び、安全安心面を危ぐしている住民が多いことも改めて浮き彫りに。
「空き家、空き店舗が多く活気がない」は89・5%、「駐車場不足」も85%に達した。
「公共施設により活性化する」と答えた人は57・9%にとどまり、民間ベースの整備を希望している人も比較的多い傾向も現れた。
調査結果は18日夜開いた中心市街地研究会で検討し、早急に全24世帯を集めて報告することを決めた。 -
旧養魚場後利用公募受け付け29日まで
宮田村は天竜川漁協が5月末で閉鎖した新田区の旧宮田養魚場について、後利用を希望する事業者を公募しているが、17日現在までに申請者は出ていない。ただ、役場窓口で書類などを受け取るなどした企業、グループは9件にのぼり、29日まで受け付けている。
村のホームページでも募集要項を掲載しており、申請に必要な書類はダウンロードできる。7月11日から公募開始と期間も限らたこともあり、構想段階での応募も可能にした。
直接役場窓口に問い合わせがあった9件は村内外からで「まだ応募期間も残っており、吟味検討してくれている段階では」と村総務課。
審査を経て、契約は9月下旬を予定している。問い合わせは同課85・3181。 -
猛暑に涼を求めて、宮田村でも連日35度以上に
猛暑で宮田村役場に設置してある温度計も連日35度以上を記録。村内では涼を求める光景が各所でみられた。
15日は最高気温が37・2度に。16日に続いて17日も午後3時半に36・2度まで上昇し、熱中症も気にかかる・ス酷暑・スが続いている。
町二区の仲なかふれあいセンターの駐車場には、7月末から簡易プールが設置してあるが、この厳しい暑さに親子づれに人気。
若い母親らは「家にいても暑いだけ。ここに来れば、みんなとふれあえるし」と、水遊びする我が子の姿に目を細めた。 -
かつての七夕祭りを再現
8月19日は旧暦の7月7日にあたるが、宮田村民会館内の向山民俗資料館は23日まで、かつての七夕祭りを再現した企画展を行っている。
七夕に洗うとどんな汚れも落ちるという言い伝え。洗った枡を重ね、カボチャやキュウリ、ナスなどの野菜を供えた。
今では見ることも少なくなった風習。訪れた子どもたちも新鮮な様子で見学していた。 -
障害者水泳全国大会出場激励
宮田村大田切の石沢昌樹君(16)=伊那養護学校高等部1年=は日本身体障害者水泳連盟が主催する第24回日本身体障害者水泳選手権大会(9月15、16日、福岡県)に初出場する。種目は50メートル自由形。関東大会(6月24日、長野市)で3位の成績を収めて出場が決まった。
16日、石沢君は母親の礼子さんとともに宮田村役場を訪れ、清水靖夫村長らの激励を受けた=写真。清水村長は「実力が認められた結果。自分の力を信じてしっかり頑張って」と励ました。礼子さんは「水泳は本格的に始めてまだ3年だが、全国大会に行けるとは思っていなかった。感無量です」と話した。
石沢君は聴覚と知的障害があるが、小さい頃から水遊びは大好きで、太田切川でよく遊んでいたという。医者に止められていたため、水泳を始めたのは小学校6年生になってから。最初はまったく泳げなかったが、徐々に泳ぎをマスターし、昨年は県の大会で優勝するまでになった。初の全国大会を前に、駒ケ根市の看護大プールで毎日2時間の泳ぎ込みと1時間の筋力トレーニングを黙々とこなしている。 -
成人式で宮田中吹奏楽部が演奏
宮田村の成人式は15日に宮田中学校で開いたが、アトラクションで新成人の後輩にあたる同校吹奏楽部の生徒たちが演奏を披露した。
校歌やサザンオールスターズの「TSUNAMI」など多彩な5曲。
映画「パイレーツオブカリビアン」のテーマ曲も盛り込んだが、勇ましく迫力ある演奏で新成人の・ス船出・スを祝った。
後輩の心温まるステージに、新成人は大きな拍手で応えていた。 -
学校集団登山に衛星携帯電話活用
伊那谷各地の中学校が行う西駒ケ岳の集団登山で、緊急時の連絡手段として衛星携帯電話(イリジウム携帯)を活用する動きが始まっている。学校登山事務局の宮田村宮田中学校の唐澤久寿教頭は「使わないのが一番だが、万が一のために万全を期せれば」と話す。
今までは無線や通常の携帯電話を用いていたが、登山ルート上は電波が届かない場所も多く、緊急時の連絡手段確保は懸念材料でもあった。
教育会や連合PTAなど上伊那の教育7団体はさきごろ、西駒ケ岳を管理する地元の宮田村に無線基地局などの拡充を要望。
経費的な面も考慮するなかで、村は衛星携帯電話の活用を事務局側に提案した。
レンタル料は1日数千円程度に抑えられることもあり、唐澤教頭によると、夏休み明けに登る南箕輪中学校が利用するという。
衛星携帯電話は高度780キロに位置する66個の低軌道衛星を利用し、通常の携帯電話や無線では電波が届かない海上や山岳地からの通話も可能にするという。 -
初めての夏祭り賑やかに
宮田村町一区で初めての地区夏祭りが14日、役場駐車場で開かれた。昨年までは盆踊り大会だったが、さらに内容を充実してパワーアップ。フラメンコにハワイアン、ロックにダンスと地区内の有志らが数多く出演してステージを盛り上げた。
公民館分館の主催で育成会、小中学校地区PTAなどが協力。子どもたちの夏休みの思い出にもなるようにと、従来の花火大会に加え、金魚すくいやヨーヨー釣りなども新たに設けた。
飲み物や軽食なども販売し、会場は約150人の区民で熱気ムンムン。
東野昌裕分館長は「思いきって内容をガラリと変えてみたが、これだけ多くの人たちに集まってもらうことができた。若い人たちも乗り気で実現した祭り。今後もつなげていければ」と話した。 -
大人の一歩に母校で給食を、宮田村成人式は中学校で
宮田村の成人式は15日開き、・ス母校・スで人生の節目を祝おうと今年も宮田中学校を会場にした。昼食会は給食を再現。旧友や恩師と語らい、大人の一歩を踏み出した。
新成人114人のうち76人が出席。式典終了後にランチルームに集まり、全員で協力して配膳するなど、給食の時間を再現した。
村内で採れた野菜を使ったサラダなど、地元味覚ふんだんのメニュー。
人気の高かったソフト麺、牛乳に入れる粉末のミルメークも用意され、新成人は懐かしの味に舌鼓を打った。
中学校時代の写真もスライドで上映。会食しながら、思い出話にも花も咲かせた。
中学校での成人式は4年目で、式典で清水靖夫村長は「社会の一員として自覚を持ち力強く歩んで」と激励。
新成人代表の清水郁應さん=町二区=は「宮田の地で仲間とともに学んだことを思い出し、夢に向っていきたい」とあいさつした。 -
盆恒例マスの魚釣り大会にぎやかに
宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は14日、盆恒例となった魚釣り大会を小田切川で開いた。村観光協会と共催で千匹余りのニジマスを放流。村内外から300人ほどの・ス太公望・スが集まり、大物を狙った。
家族連れの姿が目立ち、和気あいあい親子で肩を並べて釣り糸を垂らす姿も。魚の強い引きを存分に味わい、釣り上げると歓声が沸いた。
天竜川漁協が運営していた新田区の養魚場閉鎖により、一時は中止の運びだった釣り大会。しかし、関係者の努力などもあり、今年も開催にこぎつけた。
「帰省などで遠方からも楽しみに来てくれる人もいる。何とか来年以降も続けていきたい」と加藤会長。
釣り終了後は魚のつかみ取りもあり、子どもたちが川の中で笑顔を広げた。 -
##(写真)
感動を呼んだ「命のうた・生きるうた」生死の現場で立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいだCD「命のうた・生きるうた」制作記念、Musik Schatzコンサートが12日、宮田村民会館であった。ほぼ満席の聴衆に命の尊さ、生きることのすばらしさを伝えた。
3部構成、演出・指揮は古原さよ子さん。第1部はバリトンの井手守さんとMusik Schatzの共演でミュージカルポエム「とうめいうさぎLОLО」。2部は特別ゲストの渡辺しおりさんが澄んだソプラノ独唱「さとうきび畑」「千の風になって」など6曲を響かせた。
第3部は朗読ミュージカル「命のうた・生きるうた」。安曇野市県立こども病院の院内学級でつらい病気と闘いながら、一生懸命勉強し、精いっぱい生きて亡くなった宮越由貴奈ちゃんが残した詩「命-電池の切れるまで」に、春富中学校3年有志の詩「生きる」を加え、朗読と合唱で構成し「周り人のことを思うこと、愛すること、それが生きるということ、今という時、自分らしく生きよう」と訴え、共感を呼んだ。
「Musik Schatz」は松本第一高校ОBを中心に「音楽はたからもの」をモットーに音楽活動するとともに「命のうた事務局」も運営。村内のパブリックレコードが創立30周年記念事業として協力した。