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宮田中自律学級、炭火の手づくり五平餅に挑戦
宮田村宮田中学校「自律学級」は21日、村の福祉交流施設なごみ家を訪問。炭火で焼く五平餅づくりに挑戦した。
施設を利用する高齢者らと一緒にご飯をつぶして餅状に。ワイワイにぎやかに調理した。
なごみ家自慢のビッグな火鉢が登場。炭をひいた網の上で、生徒たちがじっくりと焼いた。
味噌をふんだんに塗り、「香ばしくていい匂い」と歓声も。こんがりキツネ色に仕上り、子どもたちもニンマリ。さっそくみんなで舌鼓を打った。
地域にふれる総合学習「プラムデー」の時間を使い、同施設を利用する高齢者らと5月にも交流。この日も食後は前回に引き続き、生徒たちが講師になって陶芸を教えた。 -
交流協会総会
宮田村交流協会(会長・小林茂村議会議長)は20日夜、総会を役場で開いた。本年度も友好関係にある愛知県田原市、日本福祉大学など村内外の交流を推進することなどを決めた。
昨年度は新たに信州梅が里宮田太鼓が田原市民まつりに参加。両市村間の友好をさらに進める取り組みとなった。
今年度の事業計画では、同市との交流事業をはじめ、地域間交流や日本福祉大学の研修生受け入れなど、村や各種団体の取り組みを支援していく。
役員の改選も行い、小林会長、前林善一、原田博安両副会長は留任した。 -
母親は救急講習、子どもたちは消防車に夢中、公民館子育て学級
宮田村公民館子育て学級は19日、救急講習会を開いた。伊南広域消防本部の署員を講師に、母親たちは心肺蘇生法を学習。子どもたちは消防ポンプ車を見学し乗車体験もした。
講習では心肺停止を想定して、母親たちが人工呼吸、心臓マッサージを実際に体験。さらに各地で配置が進むAED(自動体外式除細動器)の使用法も学んだ。
子どもたちの万が一のことも考えながら熱心に挑戦。体で覚えようと繰り返し学ぶ姿がみられた。
講習が終わるのを待っていた子どもたち。ごほうびにポンプ車に乗せてもらい、消防隊員の気分を味わっていた -
宮田村商工会シニアクラブが再出発
15年余り休眠状態だった宮田村商工会シニアクラブが20日夜、総会を開いて再出発した。同青年部出身者を中心に気運が高まり、40歳以上の商工会員ならば参加できるよう規約などを改正。情報交換や親睦の場にして、地域経済の活力にもつなげていく。
多彩な活動で知られる村商工会青年部。しかし、40歳で同部を定年退部すると、異業種間などの交流の機会が乏しくなり、OBの間で復活を望む声が高まった。
昨年に会議を開き、規約などを手直し。青年部OB以外も加わり、総勢85人で改めて始動することになった。
総会で平澤由幸代表世話人は「今も青年部の柔軟な発想が村内外から注目されている。この会も世代、職種を超えて友情が深まり、新たなビジネスチャンスにもつなげていければ」とあいさつした。 -
宮田中プラムデー、保育園児との交流も
宮田村の宮田中学校は21日、総合学習で地域などに出て調査や活動をする「調べ学ぶプラムデー」を開いた。先月に続いて2回目。より内容を深めようと、生徒たちが意欲的に取り組んだ。
人との交流をテーマにする3年3組。そのうち女子9人は西保育園を訪れ、園児たちとふれあった。
遊んだり給食を食べたり、お昼寝、おやつもずっと寄り添った生徒たち。
園児に喜んでもらおうと、魚釣りゲームを作ってきたり、一緒に園庭をかけまわって遊ぶ姿もみられた。
各学級ともに学習の成果は9月末の学校文化祭「梅樹祭」で発表する。 -
名物丼給食にどんぶりレンジャー出動
宮田村の名物丼を世に広めるヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が20日、宮田中学校の給食時間に登場した。
同中の給食に初めて名物丼が出されるとあって、レンジャーは急行。子どもたちにも愛される丼にしようと、PRした。
突然のヒーローの登場に、生徒たちは少々びっくり。あっという間の交流だったが、それでも握手したり、頭を撫でられたりして、給食の時間を楽しんでいた。 -
県少年サッカー優勝のトップストーンJr、村長へ凱旋報告
全日本少年サッカー県大会で初優勝し、伊那谷で初めて県下108チームの頂点に立った宮田村のトップストーンジュニアが20日夕、清水靖夫村長に優勝報告した。殊勲の優勝カップを手に役場を訪問。8月の全国大会に向けて「決勝トーナメントに進出したい」と抱負も話した。
PK勝ちの決勝含め僅差の接戦を制したイレブン。細田文徳総監督と杉本雅史理事は「彼らの夢をつかもうとする気持ちが、他チームより一歩強かったんだと思う」と話した。
古河原凌哉主将は「仲間を信じたことが勝因」、FWで攻撃の軸として活躍した木下諒君は「みんなで絶対に優勝するぞという気持ちで戦ってきた」と、大会を振り返った。
「予選を突破し決勝に行きたい」と全国大会の抱負も話した選手たち。
清水村長は「宮田にとどまらず、全国に友人が広がるのは素晴らしいこと。仲間との信頼をさらに育て、頑張って来てくださいね」と激励した。 -
西保育園プール開き、安全で楽しいシーズンに
宮田村西保育園は21日、プール開きした。この日は水温が低く泳ぐことはできなかったが、「安全に水遊びが楽しめますように」と園児全員で祈願した。
園児のテープカットに続いて塩でお清め。みんなで手をあわせて水の神様にお祈りした。
男性保育士がお手本になって、プールの正しい入り方を伝授。安全に楽しもうと、改めて確認した。
プールでの水遊びは9月上旬まで予定している。 -
南信初のエノログ(ワイン醸造技術管理士)に
宮田村特産の赤ワイン「紫輝」の原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)を栽培する南割区の秋山泰久さん(69)が、全国で85人目、南信地方では初となるワイン醸造技術管理士(エノログ)の認定を受けた。認定を受けた人の大半はワインメーカーの社員らで、秋山さんのような個人は異色。「宮田村のワインが愛されるよう、今後も地道に取り組みたい」と話す。
レストランなどでワインを給仕する「ソムリエ」に対し、栽培から醸造、流通までを熟知する品質管理者が「エノログ」。欧州では国家資格としての権威があり、ソムリエと同等以上に地位も認められている。
日本では知名度が低かったが、ワイン技術の底上げに半世紀の歴史を持つ「葡萄(ぶどう)酒技術研究会」が昨年、資格認定を導入した。
認定を受けた顔ぶれを見ると、サントリーやメルシャンなど、各ワインメーカーの社員がずらりと並ぶ。
秋山さんは山梨大学で発酵生産を学んだ養命酒の元社員だが、設備設計畑を主に歩み、定年退職後に本格的にヤマソービニオンの栽培に取り組み始めた異色の経歴を持つ。
3年以上の実務経験など厳しい選考を経て認定されたが、「紫輝」を醸造する本坊酒造信州工場=新田区=の藤野公宏工場長も「認定を受けるのはすごいこと」と驚く。
20日夜、ヤマソービニオンを栽培する農家仲間らが祝賀会を開いた。秋山さんは「すぐにものすごい力を発揮できるわけではないが、皆さんと力をあわせ地元に愛されるワインに育てていきたい」とあいさつした。 -
宮田小プール開き
蒸し暑さが増した20日、宮田村の宮田小学校はプール開き。さっそく2年生が・ス初泳ぎ・スした。
安全で楽しく泳げるようにと、注意点を聞いてからプールへ。久しぶりの水の感触に「つめたい」と最初は話したが、全身が浸かると、楽しげな歓声に変わった。
歩いて水に慣れた子どもたち。今年は顔を水につけて手を伸ばして泳ぐのが2年生全員の目標で、8月末まで水泳の授業は続く。 -
法務大臣メッセージ村長に伝達
罪を犯した人たちや非行少年の更生を支える宮田村の保護司の山田好子さんと鈴木幸雄さんは20日、来月の社会を明るくする運動への協力、理解を求め、清水靖夫村長に法務大臣メッセージを伝達した。
「犯罪が出ないためにも地域の力添えを」と2人。暖かい見守り、声をかける地域づくりが犯罪抑止、更生援助にもつながると説明し、関係機関と連携する機会を持ちたいとも要望した。
村長は「皆さんの活動が社会を支えている。機会を通じて行政としても意識の高揚を図っていきたい」と話した。
社会を明るくする運動は57回目。本年度の重点目標には地域住民の参加と理解が盛り込まれ、伊南地域では6月30日に中川村文化センターで大会を開く。 -
名物丼が給食に
特産山ぶどうワインを味付けに使う宮田村の名物丼が20日、宮田中学校の給食に出された。「地産地消にこだわって誕生した名物丼を子どもたちに食べさせたい」と、学校栄養士と給食調理員が春から構想をあたため、味にもこだわった力作。食べ盛りの生徒たちは「お店とはまた違った味で美味しい」と舌鼓を打った。
油で揚げた鶏、豚肉に、村内で収獲したばかりのタマネギ、シメジと栄養満点。
ワインに加え、エキスが詰まった山ぶどうの皮を下味に使用するこだわり。昆布だしの汁と調合し、ショウガが入ったしょう油ベースで炒めて仕上げた。
名物丼は3月末に村内12店舗で発売を開始し、店舗それぞれで味が違うのも特徴。
1年1組の男子5人は総合学習で名物丼を調査し、食べ比べを行っているが、メンバーの1人でもある酒井悠希君(12)は給食の名物丼について「今まで3軒で食べたが、今日のが一番山ぶどうの風味が口に残った」と話した。
この日は、清水靖夫村長や名物丼の開発に携わった商工会青年部の小田切等部長らを給食に招待。
小田切さんは「名物丼が子どもたちに注目されることは非常にうれしい。給食としても長く愛してもらえれば」と話した。 -
おいしい名水地ビールに期待ますます、梅が里麦酒仕込み
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会と村内酒販店が共同企画した名水地ビール「梅が里麦酒」の仕込みが16日、製造委託先の南信州ビール駒ケ岳醸造所=新田区=であった。麦芽の甘い香りが立ちこめ「お酒の神様が降りてきた。美味しいビールに仕上りそう」と、企画スタッフも作業に加わった。
同委員会の田中一男さんと、酒販店活性化委員会の細田健一さんが醸造所を訪れ、仕込みに立会った。
近くにある梅公園で湧く地下水をタンクに貯蔵。沸騰させて粉砕した麦芽を混ぜた。
作業を見守った田中さん、細田さんは「夢が実現できるのかと思うと、本当に楽しみ」と話した。
梅が里麦酒は、昨年7月豪雨の通行止めで採水困難により今期は製造を休止した「伊勢滝の風」に続く、村内名水地ビールの第2弾。
7月6日に発売するが、来年以降は梅が里を春の花見時期に、伊勢滝の風を夏に販売しようと夢もふくらんでいる。
価格は330ミリリットルで500円。取り扱いは村内の酒販店6店舗のみで、3千本を限定販売する。 -
上伊那岳風会が温習会
上伊那岳風会(堀内岳茂会長)は17日、日ごろ鍛えた吟技を発表する「温習会」を宮田村民会館で開いた。独吟のほか、合吟や家族での競演もあり、剣舞、扇舞などでも研さんの成果を披露した。
日本詩吟学院岳風会傘下の同会は、昨年創立40周年を迎え、ますます会員が意欲的に技術向上にまい進。
この日も159にも及ぶ出吟があり、朗々で優雅に、時には猛々しく、会場一杯に詩吟の世界を響き渡らせた。 -
宮田小PTA、子どもの人権考えるワークショップ
子どもたちの人権をその立場になって考えるワークショップが18日夜、宮田村宮田小学校であった。同小PTA父親母親委員会(奥原忍委員長)の主催で保護者ら約70人が参加。日常生活を取り巻くあらゆる・ス暴力・スについて理解を深め、子どものSOSを感じ取る大切さを学んだ。
人権問題を考える中南信の市民グループ「CAPかたつむり」が、簡単な劇などをはさみながら子どもを取り巻く問題を提起。
参加者は小学校4年生になりきり、いじめなどの暴力について考えを深めた。
人間には危険を避け、自分を守る能力が生まれた時から備わっていることも再認識。
言葉や行動などで危険信号を出している子どもに対し、大人がいかに耳を傾け、一緒に考えることができるか自身に置き換えて見つめ直した。 -
ツバメの生活見て感じて、宮田小2年2組
宮田村宮田小学校2年2組は、ツバメの調査を始めている。19日には学校近くのスーパー「こいち」の軒先にある巣を双眼鏡などを使って観察した。
ヒナのために絶え間なくエサを運び込む親鳥。子どもたちは「口を開けて待ってるよ」「親が来なくなった」と、つぶさにツバメの行動を見続けた。
「4羽いる」「いや5羽だよ」。目で見て、肌で感じた鳥の様子を熱心にスケッチする姿が。一方ではずっと双眼鏡をのぞき込み、放さない児童も。
入学当初の昨年から野鳥観察に取り組む同学級。担任の原一彦教諭は「子どもたちのモノを見る目はこの1年で大きく成長したと思う」と話す。
ヒナが巣立つまで観察を続ける予定。さらにアンケート調査などを通じて、村内のツバメの巣マップも作りたいと夢も広がる。 -
宮田村が正規職員の採用を再開、保育士は6年ぶり
宮田村は一般事務職を2年ぶり、保育士は6年ぶりに正規職員の採用を再開する。村の財政事情や行政改革に伴い臨時職員などで補ってきたが、年齢構成などを加味。「組織、サービスを維持していくため、今後も隔年採用程度で対応していければ」と村は話している。
現在、村の保育士は正規職員25人に対し、臨時職員15人、パート12人の構成。正規の大半は30歳以上となっており、今後に向けた採用となる。
受験資格は保育士、一般事務ともに村内居住者または両親などが村内に居住し、採用後に村内に住むことが確実な人。
保育士は1984年4月2日から88年4月1日までに出生の有資格者(取得見込み含む)、一般事務職は84年4月2日から90年4月1日までに出生の高卒程度で、ともに採用人数は若干名。
教養、作文などの一次試験は9月16日、二次試験は面接で10月11日に行う。
受け付け期間は8月1日から14日までで、村総務係に備えつけてある申込書、履歴書などを同係に持参、または郵送する。 -
トップストーンJr伊那谷初の栄冠、全国へ
小学生サッカーの全日本少年サッカー県大会は17日に決勝戦などを松本市のアルウィンで開き、宮田村のトップストーンジュニアがPK戦を制して初優勝。伊那谷勢として初めて全国大会(8月8日縲恤沒⑪ヴィレッジ)への切符を手にした。将来を見すえて幼児から取り組む長期の強化策が花開き、常に高い目標を掲げたイレブンの夢が結実した。
決勝の相手は優勝候補の豊科南を2ゴールで撃破した長野市の裾花。再三のピンチも古河原主将が統率する守備陣が踏ん張り、ゴールを割らせずPK戦に突入した。
思いっきりの良いシュートが連続して決まり、この日好セーブを連発したGK宮下はPK戦でも反応して得点を止める活躍で勝利の原動力に。
「きょうのMVPは宮下とDF陣。技術もタレント性もある攻撃陣に比べると目立たないが、本当に気持ちを高めて努力した」。幼少の頃から、彼らを見守ってきたトップストーンの杉本雅史理事は笑顔でたたえた。
トップストーンはサッカーの総合クラブチームとして、幼少から社会人まで各カテゴリーのチームを持つ。
優勝を果たしたイレブンの主力は、保育園の「キッズ」や小学校低学年から加入。常に上の学年と競い合いながら、長期的な視野で実力をつけてきた。
県下64チームが出場した昨年の新人戦は優勝。イレブンは「全国」をとらえ、今大会に臨んでいた。
県のトレセンにも選ばれる得点力のあるFW木下、MF下平、三好の攻撃陣は魅力的だが、ボランチと3バックの強固な守備陣は今大会も6試合で失点2点と実力を証明した。
上手なチームメイトに追いつけ、追い越せと練習を続けてきた選手たち。「集中力が高く、夢を実現させる力が彼らにはある」と細田文徳総監督は、全国の舞台でも得意のつなぐサッカーで勝機を見出す。 -
上伊那産の竜峡小梅で梅酒仕込み
宮田村新田区の本坊酒造信州工場で18日、地元上伊那産の竜峡小梅のみを使用した梅酒の仕込み作業が始まった。
4年目の梅酒生産を迎え、今年は4トンの小梅を使用。ホワイトリカーに約3カ月間浸けて、熟成期間を経て製品化される。
この日はもぎたての小梅が選果場から持ち込まれ、手作業で丁寧に洗浄。乾燥させてホワイトリカーが入るタンクに投入した。
仕上りにブランデーを調合する「伊那谷の梅酒」は今まで県内限定発売だったが、竜峡小梅特有のフレッシュな味わいが好評のため7月中旬からは全国発売も予定。
生産量も3縲・倍増の年間2万本程度を見込んでおり、同じく首都圏などを中心に出荷する「竜峡梅酒」とともに伊那谷発信の梅酒として展開していく。 -
消防操法大会で女性団員が初披露
駒ケ根市消防団の操法大会は17日開き、女性団員8人が初めて小型ポンプ操法を披露した。審査対象ではなかったが、男性団員顔負けの高い技術力を見せつけた。
女性団員は3年前に発足し、現在は会社員や市職員など20歳代の10人。
普段は広報業務が主だが「4年目を迎え私たちにできることを自分たちで探そう」と、ポンプ操法の挑戦を決意。5月17日から平日の早朝と週末、都合がつく夜間にも練習を積んできた。
2チームを構成して出場した本番では気合十分。本来の競技では女性は軽量のホースを用いるが、この日は男性と同じ装備にも関わらず、見劣りしないキビキビとした連携を発揮した。
会場からは「放水時も体のブレもなく素晴らしい」など、どよめきも。
指揮者を務めた斉藤穂奈美さん(24)は「朝早く起きてのダッシュなど練習はつらかったが、それ以上の感動があった」と話した。
女性の消防ポンプ操法大会の県大会は今年下伊那郡喬木村が会場。8人は出場するか決めていないが、滝澤稔副団長は「練習を続けていけば好成績も期待できる。今回の披露は男性団員にとっても良い刺激になったはず」と、女性団員の生き生きとした姿を見守っていた。
操法大会各部門優勝は次の通り。
▽ポンプ車=1分団2部(北割)▽小型ポンプ=1分団3部(同)▽ラッパ=5分団▽救護=5分団 -
かかし隊かかし手作り
宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」は16日、25人が参加してかかしづくりに挑戦した。
各種農作物の栽培を行っている同隊。借りている田畑が鳥などの被害に遭わないようにと、昨年に引き続きかかしを手作りすることに。
古着を再利用し、子どもたちが顔などをデザイン。色なども塗ったりして、ユーモラスな2体が完成した。
「ちょっと細身だけど、強そうだ」と出来映えにも満足げ。さっそく設置した手作りのかかしに見守られながら、タマネギの収獲に歓声をあげた。 -
写仏に勝利の願い込めて、河原町リバース合宿
宮田村の少年野球チーム「河原町リバース」は16、17日、町二区の白心寺で合宿を行った。写仏なども体験。寝食をともにするなかで、友情の絆を深め、心身を鍛練した。
心を静めて写仏に取り組む子どもたち。「試合に勝つ」「ホームラン打つぞ」などそれぞれ目標も書き込み、筆に神経を集中させた。
同寺での合宿は3年目。山田弘之住職からはあいさつや根性についての講話を聞き、忘れてはならない人間としての基本についても考えた。
風呂では汗を流し合い、野球談義などに花を咲かせる姿も。
4年生以上の25人はそのまま宿泊して枕を並べ、翌朝は6時に起床。みんなで体操し、つつじグラウンドに場所を移して練習を続けた。
先日の村少年野球大会で4年ぶりに優勝を果たしたリバース。24日の箕輪大会は、合宿でより一層深めた団結力で勝利を目指す。 -
地域づくり支援事業2次分6件認定
宮田村は18日、地域づくり支援事業の第2次分の認定審査を行い、申請があった6件全てを認定した。
認定団体の内訳は昨年度からの継続事業が2件、新規が4件。
新規のうち3件は行政区でいずれも区内の安全対策。新田区の住民有志による「区有林整備等に関する有志の会」は、多目的な利活用の可能も視野に区有林、里山の整備を行う。
今回6件の交付総額は73万9千円で、予算は約40万円ほど残っている。
村総務課は「今後は予算範囲内で募っていきたい」としている。問い合わせは同課85・3181まで。認定団体や内容は次の通り。
▽ともいきの会=助け合いの地域づくりで交流会など開催▽信州みやだ梅舞会=よさこいソーラン踊りで人づくり▽町三区=危険個所の修繕など交通安全対策▽中越区=公園の木の伐採など安全確保▽南割区=川への転落防止フェンス設置による安全対策▽区有林整備等に関する有志の会=除伐や植樹、遊歩道整備など自然環境保全 -
村の通知封筒とホームページに企業広告導入
宮田村は7月から、住民通知用の封筒と村のホームページに企業広告の掲載を導入する。2005年度から村の広報紙やケーブルテレビの行政チャンネルで先行導入しているが、利用が少ないため、より企業のニーズにあった媒体として拡大。「少しでも財源の助けになれば」と村総務課は話している。
当初は、住民にあてる水道料通知用の封筒で、裏面に広告を掲載する。その後は他の封筒へも順次拡大を予定。料金は枚数や使用期間によって変わる。
ホームページに掲載するのはバナー広告で料金は1カ月5千円。
厳しい村の財政状況に役立てようと導入した企業広告だが、2年間で広報紙への掲載はわずか3件で、行政チャンネルに至っては1件の利用もない状況だ。
「広報紙や行政チャンネルは企業側にとっては広告を出しにくい面があったのだと思う。封筒やホームページは、より利用しやすいと思う」と村総務課企画情報係は説明。
また、広報紙、行政チャンネルでは村内企業のみと限定していたが、封筒、ホームページは村外企業からも幅広く募る。
問い合わせは同係85・3181まで。 -
大切な里山を協働で整備、宮田村育樹祭、
宮田村育樹祭は16日、新田区の水源地一帯で開いた。村職員と住民が協働。周辺山林の除伐と下草刈りを行い、遊歩道「こもれ陽の径」に案内看板を設置した。
約50人が参加し、各班に分かれて作業。一帯は近年、野生動物が出没して被害もあることから、里山を整備して観光資源としても見直そうと汗を流した。
渓谷美豊かな黒川沿いに散らばり、草刈り機などを用いて生い茂った草木を伐採。案内看板は遊歩道12カ所に設置した。
「協力していけることは、これからも続けていければ」と参加者は話していた。 -
公民館婦人学級が史跡めぐり
宮田村公民館婦人学級は15日、歴史遺産が数多く残る中越区の史跡めぐりを行なった。梅雨の中休みで晴れ間も広がり、絶好の探訪日和。初夏の風を受けながら、村の豊かな歴史にふれた。
村教育委員会の小池孝さんの案内で、約5キロの道のりを歩いてめぐった。
縄文時代に大集落を形成した中越遺跡では、復元住居などを見学。諏訪神社、南羽場の石造物群、かやの木など、地域の人に守られ育まれてきた史跡を次々とたどった。
天竜川の絶壁を自然の要害とした北の城では、戦乱に巻きこまれた中世、戦国時代の様子についての説明も。
今にも続く集落や地名がいにしえの昔から脈々と続いていることを知り、歴史ロマンを満喫していた。 -
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に‐。コンビニ大手のサークルKは、宮田村に誕生した名物丼を弁当として製品化し、秋にも県内の120店舗で販売を予定する。名物丼の開発、販促に取り組む村商工会青年部などの関係者は「さらに多くの人に知ってもらい、味わってもらう良い機会」と期待を寄せている。
地元の名物料理の商品化を積極的に進めるサークルK。同社の弁当を生産するジャパンフレッシュが宮田村内に工場があることも重なり、今年3月の発売前から話題を呼んだ名物丼に着目した。
名物丼は村の特産山ぶどうワインを用いることを基本ルールに、販売する村内の飲食店12店がそれぞれ個性を活かして独自の味に仕上げている。
「そのあたりで味の選定に迷いましたが、キノコ、鶏肉を使い基本的な味にしようと開発を進めています」とサークルKバイヤーの清水重秋さん。もちろん、山ぶどうワインを使うことも忘れない。
村商工会青年部を交えて数回の試食も。試作品も絞りこまれ、味などの調整は順調にきている。
7月に村内で開かれるリンゴオーナー契約会では、参加家族を対象に事前予約制でプレ販売も予定。アンケートもとりながら、さらに商品としての開発を進める考え。
秋の本格販売は2週間限定の予定だが「我々の希望も盛り込んでもらい、非常に楽しみ」と村商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
親王伝説で交流、遠く2つの地を結んで
宮田村と奈良県五條市。遠く数百キロも離れた2つの地が、「他戸(おさべ)親王」という奈良時代の皇太子をキーワードに結ばれている。9日には親王をまつる五條市御霊神社の藤井治宮司が宮田村を訪れ、来月発売する地元の名水地ビール「梅が里麦酒」の採水神事で斎主をつとめた。
「暗殺されたと聞いていたが、宮田村に隠れ救われたのではと地元の人たちから数年前に話しを聞かせて頂き驚いた。それが本当なら何かホッとする気持ちです」。採水神事を厳かに終えた藤井さんは笑顔で話した。
定説では政争に巻き込まれた親王は、母親の井上内親王とともに殺されたとされる。
しかし、宮田村には親王が詠んだとされる和歌が伝わっており、村が・ス梅が里・スと呼ばれる由縁にも。
「北御所」「上の宮」など関係した地名も今に残り、宮田村誌には「黒川上流の北御所には、光仁天皇の第三皇子(他戸親王)がかくれておられた」と記述する。
村民有志でつくる村おこし実行委員会は親王の物語を創作。大型紙芝居もつくり、5年前から御霊神社の例祭に出演参加するようにもなった。
「親王がもたらしてくれたつながり。今後も深めていければ」。相互の交流は始まったばかりだが、藤井宮司も期待を寄せる。 -
プールの季節控え、保育士が救急講習
プールのシーズンを控え、宮田村3つの保育園の保育士は13日、救急講習を受講した。万が一の事態に備え、伊南広域消防本部の署員から人工呼吸や心臓マッサージのほか、AED(自動体外式除細動器)の使用法なども学んだ。
村内の保育園は6月末から7月にかけてプール遊びを始めるが、毎年その前に救急講習を実施している。
この日は西保育園に約30人の保育士が集まり、講義を受けるだけでなく、一人ひとりが心肺蘇生法やAEDの扱い方を実際に体験。
署員は「お昼寝の時間などに、子どもたちの普段の呼吸を知っておくこともいざという時に役に立ちます」と、日頃からの心がけも呼びかけていた。 -
遊ゆう広場で絵本を見る会
宮田村町二区仲なかふれあいセンター内の乳幼児親子交流施設「遊ゆう広場」は13日、絵本を見る会を開いた。
広場に常設してある絵本に加え、村図書館から人気の25冊を借りてきて、親子で自由に読めるように初めて企画した。
子どもたちが読んでもらいたい本を自身で選び、母親のもとへ駆け寄る姿も。
男の子にはトーマスや自動車など、乗り物の絵本が人気。女の子は物語風のかわいらしい絵本を手に。
絵を見ながら母親の読み聞かせに耳を傾ける子どもたち。世界が広がる本の楽しさを親子一緒に味わっていた。
会場では村内のグループ「お話宅Q便」による読み聞かせ、手遊びなどもあった。