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村戦没者慰霊祭、平和の祈り「絶対に風化させない」
宮田村の戦没者慰霊祭は26日、村民会館で開いた。村社協の催行で、太平洋戦争で家族を失った遺族ら約80人が参列。多くの犠牲のうえに平和が成り立っていることをかみしめ、愚かな戦争の経験を風化させないと改めて英霊に誓った。
清水靖夫村長は戦後62年が経過した今も世界では紛争やテロが絶えないことにふれ「再び悲しみを繰り返さないよう、福祉国家の建設にまい進する」とあいさつ。
春日要村遺族会長は牛山敬司上伊那遺族会長からのメッセージを代読し、国民の平和ボケに危機感を現しながら「悲惨な戦禍を伝えることが我々の責務。唯一の被爆国として、声を大にして核廃絶も訴えなければ」と語気を強くした。
太田利美村遺族会副会長も、戦争体験の風化を懸念。「二度と戦争をおこさない世の中をつくるのが我々の役割」と呼びかけた。
参加者全員で献花。悲惨な記憶を過去に置き去りにせず、戦没者が身を持って教えてくれた命の尊さを見つめ直した。 -
前行政相談委員の加藤さんに総務大臣感謝状
総務省が各市町村単位で委嘱する行政相談委員として3月まで3期6年務めた宮田村南割区の加藤瞳さん(63)が26日、総務大臣感謝状の伝達を村役場で受けた。安心して住民が相談できる雰囲気づくりに務めた功績は大きく、伝達に訪れた総務省の担当者も感謝しきり。「村民の皆さんのおかげで務めあげることができた」と重責を振り返った。
「私は法律家の専門家ではないので、調整役に徹した。悩みが少しでも早期に解決できるよう導こうとアドバイスしただけ」と加藤さん。
伝達した総務省長野行政評価事務所の山田真行政相談課長は「無報酬で、勉強会なども自費でやって頂き本当にありがたかった」と、労苦をねぎらった。
宮田村では奇数月の第3日曜日に行政相談を開設。相談委員の役割は国の仕事に対する苦情などを受けつけるものだが、加藤さんの任期中は国への相談はなかった。
それでも土地や交通事故など民事的な相談にも乗り、親身になって対応する行政窓口などを紹介した。
後任の相談委員は北澤正明さん=北割区=が今月から務めているが「住民と行政の接点として頑張って」とエールを送っていた。 -
・ス駐在さん・ス地域で交流深め、ともいきの会の交通安全教室
宮田村町二区の交流グループ「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は23日、高齢者交通安全教室をなごみ家で開いた。3月末に村駐在所に赴任した中田祐記所長が出席。事故や犯罪抑止に向けた講話を行ったが、参加した高齢者と一緒に肩を並べて歌ったり体を動かしたり交流も深めた。
中田所長は、前任地が宮田村以上に高齢化が著しい阿智村浪合だったことを紹介。
小さい集落が点在するその山村でも、ともいきの会のように高齢者の交流会が盛んだったことも話した。
「困ったこと、分からないがあったら何でも気軽に私に相談して。駐在所を上手に使ってください。このような機会があったら、また呼んで下さいね」ともアピールした。
交通事故や振り込め詐欺の被害防止対策について講話。参加者は、地域のことを想う心やさしい中田さんの人柄にもふれ、熱心に耳を傾けた。 -
野ひばりの会総会、新会長に太田さん
宮田村の農村女性グループ野ひばりの会は23日夜、定期総会をJA宮田支所で開いた。本年度も村内のイベントに積極参加し、梅おこわや高原スープなど独自の開発料理を提供。・ス地産地消・スにも力を入れた・スおふくろの味・スを、地域内外の交流につなげていく。
トマトピューレやコンニャク、味噌づくりなどの料理講習会も随時実施会員25人相互の親睦を深めつつ、研さんも図る。
席上、新年度の役員を承認。太田芳子新会長=町二区=は「会員、村民の協力、支援を受けながら事業を進めていきたい」と抱負を述べた。
新役員は次ぎの皆さん。
▽会長=太田芳子▽副会長=山口里江▽会計=有賀絹代▽連絡員=橋爪千春、有賀絹代、嶋田加代子、桐山幸子▽監事=橋爪千春、田中みち子▽農村女性ネット代表=田中いせ子 -
聴導犬マンガで分かりやすく解説
宮田村に本部がある日本聴導犬協会(有馬もと代表)は、聴覚障害者の抱える課題と聴導犬の役割をやさしく伝える漫画仕立ての解説書を発刊した。聴導犬ユーザーとして訓練を続ける沖縄在住の漫画家上原麻美さんが全面協力。「誰もが気楽に読めるようにと漫画にこだわった。障害者だけでなく、多くの人に読んでもらえれば」と、希望者への無料(送料は負担)頒布も始めた。
同協会が2000年度に聴覚障害者に行った調査では、聴導犬の認知度は「ほぼないに等しい状況だった」(有馬代表)。
しかし、昨年度同協会が全国各地16会場で開いた講演会で聴覚障害者350人に行った調査では、8割以上が聴導犬の存在を以前から知っていると回答。
6割以上の人が聴導犬と一緒に暮らしたいと考えていることも分かった。
「人生でもっとも幸せ、聴導犬と出会うために」と名付けた解説書には、聴導犬との暮らしに向けて励む上原さんの実体験をふんだんに散りばめた。
聴覚障害の解説から始まり、聴導犬のユーザーになるための手続き、訓練内容などを詳しく掲載。漫画と解説が連動する形になっており、障害者や一般の人が知りたい疑問にも答えている。
独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて5千部を作成。各都道府県の聴覚障害者協会、行政、各地の手話サークルなどにも配布し、希望者にも無料で2部まで送っている(送料300円は実費負担)。問い合わせは同協会85・4615へ。 -
宮田村消防団が春季訓練・観閲式
宮田村消防団は22日、村中央公園で、団員136人、12機関と初参加のバイク隊が出動し、小雨がぱらつく中、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練、分列行進のほか、数年ぶりで大隊訓練も実施し、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓を前に、機械器具の点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、大隊訓練、救助訓練、ラッパ訓練などをほか、最後尾にバイク5台が勇姿を連ねた分列行進も行なった。
また、表彰もあり、平沢団長に日本消防協会表彰が伝達され、退団した白鳥賢嗣前本部長と小口貴司前部長に感謝状が贈られた。 -
なごみ家3周年みんなで祝って
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」は開所3周年を祝う集いを16日、同所で開いた。利用する障害者やボランティア、地域住民ら約50人が出席。あらゆる人の・ス接点・スとなって成長を続ける同施設の軌跡を振り返り、原点にある支えあいの心をを再認識した。
なごみ家は精神障害者のケアや高齢者の認知症予防などの事業を実施する村の施設だが、住民が検討委員会を設けるなど積極的に運営に関与。幅広い利用法を模索してきた。
昨年度はのべ約6千人が訪れ、障害の有無関係なく、日常的に地域の人たちがふれあう姿も。ボランティアも成長するなど、住民の支えあいの心に好影響を及ぼしている。
この日の集いでは利用する団体などが現況を報告。
ろうあ者のグループ・もみじ会は「なごみ家なくしては会の活動は存在しない。(障害の有無関係なく)温かな心のつうじあいが感じられる」とメッセージを寄せた。
参加者全員で心ひとつに合唱も。ボランティアがつくった昼食をみんなで味わい、ふれあいを深めた。 -
チェコの大学講師、母校宮田中で特別授業
欧州中部に位置するチェコ共和国のカレル大学国際関係学部で講師を務める細田尚志さん(35)が19日、母校の宮田村宮田中学校を訪れ、1年生に特別授業を行った。高い芸術性を育む同国の豊かな風土を紹介。歴史的に近隣の大国に翻弄(ほんろう)されながらも、力強く生き抜いてきた人々の一端にふれ「(自分と違う価値観の人を)排除するのではなく、受け容れる心が大切。相手の立場を考えられる人になって」とエールを送った。
研究調査のために来日中の細田さんは、チェコ日本大使館のイレナ・ヴィシニョフスカーさん(28)と来校。一緒に教えた。
300年もの間、占領状態にあったチェコの歴史を説明。現在は自動車産業などが発展し、EU(欧州連合)加盟など政情安定していると話した。
日本と同じく四季がある豊かな環境、建築遺産も数多い首都プラハ、そこに暮らす人々の様子を写真で紹介。
世界的な芸術家、スポーツ選手などを多数輩出している・スお国柄・スにもふれた。
イレナさんの発声で、公用語のチェコ語も紹介。こんにちはを意味する「ドブリーデン」など教えた。
生徒たちは熱心に耳と目を傾け、日本との・ス違い・スを実感。
細田さんは・ス違い・スについて、生徒を取り巻く一般社会にも通じるものとして取り挙げ、異なる価値観や個性を受容できる思いやりの精神が大切と説明。「読書は色々な立場の人をイメージするトレーニングになる」ともアドバイスした。
細田さんは宮田村大久保区出身で1987年に同中卒業。5年前に外務省の専門調査員としてチェコに渡り、現在は大学講師として研究を続けている。 -
山を愛する会、戸倉山からシーズンイン
宮田村の登山愛好会「宮田 山を愛する会」(藤田宜久会長)は15日、恒例の戸倉山(駒ケ根市)登山で今季の山行をスタート。15人が参加し、本格的なシーズンの開幕に足慣らしした。
参加者の年齢は5歳の幼児から60歳代後半と3世代に渡り、にぎやかに山行。一歩づつ踏みしめるように山道を歩いた。
天候にも恵まれ眺望も抜群。中央アルプスだけでなく、遠くには北アルプス槍ケ岳も望み、ほど良く疲れた体を癒した。
昼食はあったかな豚汁。県外から来ていた他の登山者にも振る舞い、山好き同士交流も深めた。
同会は冬山登山をやらないため、毎年この時期にシーズンイン。今年も低山から高山まで各種の山行を計画し、11月の納会登山に再び戸倉山へ登る。
会員も随時募集しており、問い合わせは藤田さん(85・4366)または村民会館(85・2314)へ。 -
村防犯指導員15人を委嘱、会長に唐木さん
宮田村防犯指導員会は17日開き、指導員15人を委嘱した。会長に唐木登さん=北割区=、副会長に近藤健一さん=中越区=を選出。住民の安全意識高揚に協力し、犯罪のない安全、安心な地域づくりに向けて目を光らせ、汗を流す。
近く行う駐車場、駐輪場の防犯診断を皮きりに、7月の祇園祭では街頭防犯活動を展開。安全運動に精力的に参加し、住みよい社会づくりに力を注ぐ。
席上、唐木会長は「地域と警察が力をあわせ防犯につとめたい」と協力を呼びかけた。
この日はさっそく、駒ケ根署の長沼秀治生活安全刑事課長を招き研修会。管内の犯罪状況などを聞き、地域は自分たちの手で守るという高い意識が犯罪抑止につながることを再認識した。
指導員は次の皆さん。
大蔵重樹、白川達夫(町一区)黒岩崇、伊藤宗海(町二区)縣忍、唐澤通夫(町三区)唐木登(北割区)保科幸雄(南割区)加藤勝彦(新田区)後藤元紀(大田切区)細田博人(大久保区)近藤健一(中越区)唐澤三里(つつじが丘区)伊藤裕頼(大原区) -
同族のつながり守り続け、・ス平澤牧・ス氏神祀る祝殿で神事
宮田村内には同族を意味する「牧(まき)」のつながりを今も大切に守り続け、年に1度は集まって神事をする光景がみられる。そのうち平澤(沢)姓30数戸でつくる「平澤牧」は15日、南割区の本家近くに祀る祝殿(いわいでん)で例祭を行った。
平澤姓は南割区、新田区を中心に点在。老朽化した祝殿を2000年に改築するなど、一族の・ス氏神・スを本家、分家が力をあわせて守っている。
毎年4月15日の例祭は負担の少ない週末催行へと変更したが、年番制により5家族ほどが交代で神事を行っている。
この日も朝から祝殿の周辺をを清掃し、のぼり旗を掲げて準備万端。正午から2礼2拍手の神事を行い、美味しい食事と酒を酌み交わし、一族の親睦を深めた。
現在平澤牧と同様に祝殿が健在なのは、北割区の牧田牧、中越区の伊藤牧、大田切区の飯島牧、田中牧など。
その他にも数戸から10数戸の血縁が「牧」を守っているケースも少なくない。
村教育委員会の小池孝文化財主任は「昔の農村は血縁一族の支えなしでは暮らしていけなかった。助け合う同じ仲間として「牧」は必要不可欠だった存在」と説明する。
地域の支え合いの原点ともいえる「牧」。平澤牧を構成する本家の平澤毅さんは「一族全員が集まるのは難しいが、血のつながる同じ仲間。今後も何かと協力していきたい」と話す。 -
町三区に地区ボランティア「3区福寿ボラ」発足
宮田村町三区の女性有志15人は、村社会福祉協議会が同区で行なう高齢者のミニデイサービス(福寿会)を支援しようと18日、地区ボランティア「3区福寿ボラ」を発足した。月に2回ほどのミニデイに協力し、2人の社協職員をサポート。高齢者の送迎や昼食配膳、片付けの手伝いのほか、話し相手となって・スふれあい・スを深める。
区の回覧で参加メンバーを幅広く公募。村社協の事務局長を務めた経験もある縣忍区長の発案だったが「意欲を持って賛同してくれた人たちばかり。楽しみながらふれあいを深めてくれるはず」と同区長は期待を寄せる。
村社協のミニデイサービスは村内全11地区で開催。町三区は最も利用者が多く、毎回約20人を2人の職員で受け持っていたため、ボランティアの参加は心強い味方となりそう。
メンバーの一人は「高齢者の自立に少しでも役立てれば。助けるという意識ではなく、ふれあいたいと思って参加した」と話した。
この日はミニデイの様子を見学し、ボランティアの内容を検討。各5人3チーム構成し、当番制で担当していくことなども決めた。5月7日から実際の活動を始める。
村内の地区ボランティアとしては7団体目の結成で、ミニデイ支援を目的にした団体としては中越区、大久保区に次いで3番目。 -
伝統のナイター野球開幕
宮田村ナイター野球会(白鳥竜也会長)は16日夜、リーグ戦開幕式を村農業者トレーニングセンターで開いた。8月まで7チームが2回戦総当りで熱戦を展開する。
今季は2チーム減ったが、2回戦制を導入してリーグ戦を活性化。式で白鳥会長は「体に気をつけて1年間頑張りましょう」とあいさつした。
選手を代表して「一撃」の島津久志さんが宣誓。昨季まで3連覇中の愛球クラブが優勝旗を返還した。
前身の早起き野球を受け継ぎ、ナイター野球になってから今季で18年目。近年はチーム数の減少も続くが、好きな野球を楽しもうと、試合を通じて親睦も深めている。
試合は月、木、土曜日の週3回の日程で組んでおり、会場の宮田球場に今年も球音と歓声が響き渡る。 -
子どもたち・ス主役・スに花まつり
宮田村町二区の浄土宗・白心寺(山田弘之住職)は15日、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を開いた。稚児行列や大数珠くくり、甘茶かけなど、子どもたちが・ス主役・スとなって仏事を営んだ。
稚児行列は生誕のシンボルでもある「白象」を引き、寺周辺の約2キロをゆっくりと練り歩き。檀家役員が甘茶を沿道住民に振る舞い、地域一緒に祝った。
寺では法要を営み、釈迦像への甘茶かけ、大数珠くくりなども子どもたちが体験。伝統に親しんでいた。 -
満開の桜に囲まれ里宮神社春祭り
宮田村駒ケ原の里宮神社で16日、春の例祭が開かれた。数多くの住民が集まり、恒例の演芸大会も盛況。満開のサクラをめでつつ、春の宴を満喫した。
同社は創建120年を迎えた由緒ある地域の守り神。数十年前から住民みんなで祭りを祝おうと演芸を取り入れ、駒ケ原約250戸の氏子にとって春の・ス風物詩・スとして定着している。
宮田太鼓の演奏で開幕。地区青年部の演劇は悪代官を水戸黄門が見事に懲らしめ、観衆を沸かせた。
有志による歌や踊りなどでも盛りあがり、村の人気ヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
約7縲・00人が集まった会場で全員参加のジャンケン大会を行い、見事レンジャーに勝った5人には、村の名物丼が食べられる「丼券」が贈られるなど、盛りあがった。 -
大久保熊野社例祭、子どもたちの囃子もにぎやかに
宮田村大久保区の熊野神社例祭は14日宵祭り、15日本祭りで伝統の獅子舞とお囃子を奉納した。大人に加わり子どもたちも数多く参加。伝統を受け継ぎ、本格的な春の到来を地域みんなで祝った。
大久保の獅子舞は150年ほどの歴史を持ち、祭囃子保存会(小田切忠会長)が継承。
数十年前からは育成会事業で区内の小学生にも囃子を指導し、今年も約30人ほどの子どもたちが3月中旬から練習を積んできた。
宵祭りでは区集落センターから神社まで獅子と囃子が練り歩き、のどかな田園広がる地域に楽しげな笛や太鼓の音が響き渡った。
悪魔払いの舞を奉納し、地域の人たちによる演芸もにぎやかに。楽しい宴(うたげ)で春の夜が更けていった。 -
梅公園で花見イベントにぎやかに
宮田村の住民有志が参加する「村おこし実行委員会」(平沢英夫委員長)は14日、委員の手づくりで整備した新田区の梅公園で花見イベントを開いた。昨年に続き2回目。満開の花の下、村内グループの出し物や各種飲食のサービスなどで、多くの人出で賑わった。
天候にも恵まれ、駒ケ岳の残雪に梅の花が色鮮やか。訪れた人たちは、サクラとはまた一味違う、奥ゆかしい花の姿を堪能した。
宮田太鼓が演奏を披露。信州みやだ梅舞会はよさこソーランを勇壮に舞い、会場を盛り上げていた。
地元野菜ふんだんの豚汁や、公園内の井戸水を使ったコーヒー、お茶の無料サービスも盛況。農業女性グループ野ひばりの会が80食用意した「梅おこわ」は昼前に完売するほどの人気を集めた。
梅にまつわる親王伝説から「梅が里」とも呼ばれる同村。同委員会はその伝説を地域活性化につなげようと取り組み、一昨年に梅公園を整備したが「このような機会を持つことで、多彩な交流につながれば」とメンバーは話した。 -
地域づくり支援事業一次分26件全て認定
宮田村は13日、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」で、申請があった26件全てを一次分として認定した。5月末まで二次募集する。
継続事業は3年が限度。事業導入から4年目を迎え、今回の認定では花壇整備(街並みづくり事業)を除くと、区の事業が大半を占めた。
事業費は今回の認定分を除くと115万円ほど残っており、村総務課では「地域に根ざした活動に積極的に活用してもらえれば」と、二次分への応募を幅広く呼びかけている。
一次認定の団体、事業内容は次の通り。
▽地域情報誌「おおはらを発行する会」=地域情報紙発行(継続)▽町2区=自主防災組織充実と環境美化(新規)▽北割区=道路整備(継続)▽南割区=自主防災組織充実(新規)▽大田切区=歩行者安全確保(同)▽大久保区=水路改修(同)▽つつじが丘区=道路安全確保(同)▽大原区=環境美化と公園の安全確保(同)
【花壇整備(街並みづくり事業)】花と緑のある街づくりの会、大久保ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、楽友会、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店街(以上継続)新田5班(新規) -
宮田村の辰野さんが県社会福祉事業団の理事長に
県立の知的障害者援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)などを管理する県社会福祉事業団の理事長に、宮田村大原区在住の辰野恒雄さん(68)が就任した。西駒郷の次長や県飯田児童相談所長を務めた元県職員で障害者、児童福祉の現場に精通。西駒郷では利用者が地域のグループホームなどで暮らす・ス地域生活移行・スが進むが「移行した人たちの老後の支援体制づくりも急務」と多忙な身を削って想いをめぐらす。
同事業団は移行した人たちの受け皿となる通所授産施設を箕輪町や長野市で経営するほか、県内18カ所にグループホームを設置して運営している。
「地域で暮らすことは誰が考えても素敵なこと。ただ、同じグループホームで生涯暮らすことは難しい。地域に出ると同時に、老後の受け皿も確立しておかないと大変なことになる。地域での生活経験がその人の厚みになるように支援していかないと」と辰野さん。
高齢化社会に障害者であるゆえに乗り遅れることがあってはならないと、自戒もこめて警鐘を鳴らす。
15年もの間勤務した西駒郷。生業部長を務めた当時、3年がかりで利用者が地域で暮らせるか調べ、目標を持って可能性を広げられるように個人別のプログラムを立ち上げた。
現在の自活訓練に通じ、地域生活移行の思想の先駆け。今のようにグループホームや生活寮がない時代だったが、利用者が出身地近くの施設に移れるよう配慮もした。
3月末に突然理事長就任の打診があり「寝耳に水だった」と笑うが「仕事が自分を選んでくれた。一生懸命取り組みたい」と話す。 -
宮田小防犯教室
宮田村宮田小学校は12日、全校対象の防犯教室を同校体育館で開いた。村駐在所の中田祐記さんと廣田哲也さんを講師に、不審者に遭遇した場合の対処法を実践交えて学習。万が一の場合「助けて、助けて」と繰り返し大声で周囲に知らせることが大切と学んだ。
中田さんは「助けて」と1回叫ぶだけではダメと指摘。周囲に分かってもらうまで「大きな声で助けを求め続けて」と話した。
学年ごと「助けて」と発声したり、携帯している防犯ホイッスルを吹いてみる練習も行った。
「お父さんが交通事故にあったから一緒に病院に行こう」と迫ってくる不審者を想定して、児童の代表が対処してみる場面も。
手をつかもうとする相手に「イヤだ」と断わり、迅速に逃げる対応をみせた。
中田さんは児童の質問にも答え「何を言われても知らない人にはついていかない。連れ去られそうになったら、すぐに近くの家へ逃げ込み、助けを求めて」と呼びかけた。
全校児童はこの日の下校時に、地域に点在している「安心の家」をまわってあいさつし、何かの場合に逃げ込む意識を再徹底した。 -
宮田村の梅公園見ごろ、14日に花見イベント
宮田村新田区の梅公園で、遅咲きの梅が満開を迎えている。14日午前10時からは園内で花見イベントも行われ、中央アルプスの残雪との見事なコントラストが楽しめそうだ。
園内の梅はピンク、赤、白と色彩も豊か。シダレ梅などもある。
花見イベントは公園を手づくりした村おこし実行委員会が主催し、昨年に続き2回目。
焼きそばやフランクフルトなどの軽食や飲み物の販売もあるほか、お茶やコーヒー、豚汁、抹茶の野点無料サービスなども。
午前10時からは宮田太鼓、11時半からは信州みやだ梅舞会によるソーラン踊りの出演もある。
問い合わせは実行委員会事務局の村商工会85・2213 -
ポルトガルのワインを飲み比べ、山ぶどうワインの関係者が意欲高め
4年連続で高品質を示す県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の山ぶどうワイン「紫輝」「駒ケ原」を生産販売する関係者は12日、500年の歴史を持つポルトガルのワインを試飲し、知識を学ぶ講習会を行った。現状に満足せず、さらに上のレベルを目指そうと開いたもの。・ス世界基準・スのワインとその根底にある文化の奥深さを感じつつ、生産販売意欲を高めた。
山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫宮田村長)の主催で、栽培組合、酒販店、飲食店組合など約30人が参加。
「紫輝」などを醸造する本坊酒造の橘勝士顧問が「風土を磨こう」と題して講演した。
国内外のワインに精通している橘さんは、日本に最初に伝来したとされるポルトガルのワインの現状を紹介。
風土、気候の違いを巧みに利用し、新しい技術も導入しながら特色あるワイン文化が各地で確立されていると伝え、参加者は代表する6銘柄を試飲した。
「外に目を向けることで見えてくる部分も多い。勉強になった」とある栽培者。
橘さんは宮田村の風土に期待を寄せ「この地域は文化をつくるのが上手。ぜひ作るだけでなく、ワインを使い楽しむ習慣が定着できたら」と話した。 -
宮田村商工会青年部に新たな力、史上2人目の女性部員も
名物丼の開発をはじめ地域の活性化にも力を注ぐ宮田村商工会青年部に、一挙7人もの新部員が加わった。うち1人は史上2人目の女性。フレッシュな力を加え、小田切等部長以下53人の部員はさらに結束を強めている。
7人もの新入部員を迎えるのは約10年ぶり。11日の青年部本年度通常総会で正式入部し、代表して綿内信幸さんが「部の活動を通じて地域のために励みたい」とあいさつ。
小田切部長は「まずは行動して早く溶け込んで」と激励した。
男性ばかりの青年部に・ス紅一点・ス飛び込んだ下平裕美さん(26)=町2区=は「女性が他にいないのは寂しいが仲間を増やしたいと思い入部した。分からないことばかりだが頑張りたい」と話した。
青年部は新年度を迎え、2年任期で役員体制が一新。総会では前林裕一前部長から小田切部長への引き継ぎもあった。
本年度の事業計画も承認。名物丼やよさこいソーランなどの活性化事業を継承し、地域に根づいた活動を展開していくと確認した。
席上、小田切部長は各企業の基盤確立のための学習も進めるとあいさつし「全ての根底にあるのは人とのつながり。失敗をおそれず、チャレンジしよう」と呼びかけた。 -
宮田村のこまゆき荘が新サービス、香りで温泉楽しんで
宮田村の第三セクター宮田観光開発が運営する温泉施設こまゆき荘(新田区)は、毎月第2金曜日に季節感など味わえる香り風呂のサービスを開始する。
初回の13日はサクラの香り。以降もゆず、みかん、カリン湯をはじめ、ハーブなども使いながら、香りでも入浴を楽しんでもらおうと計画している。
「お客様の要望なども聞き、さらにサービスを充実させていきたい」と同荘。
4月からは営業時間が午前6時から午後9時(最終入館は8時)となっている。
問い合わせなどは同荘81・7117へ。 -
春祭り花で彩りを
宮田村大久保区で花いっぱいの地域活動をしている「おおくぼふれあい花壇ボランティア」は、14、15日に控えた区内の熊野神社例祭を花で彩ろうと、4ヶ所の花壇にパンジーを植えた。
花壇は、14日の宵祭りで子どもたちと保存会による祭囃子と獅子が練り歩く沿道に点在。「せっかくだから賑やかにしたい」と、当初の予定を前倒しして作業した。
パンジーが加わり、花壇はより一層充実。地域が集う・ス春祭り・スを色鮮やかに引きたてる。 -
・ス冬トレ・ス成果上々、大原ゴルフ同好会
宮田村大原区の愛好家50人でつくる「大原ゴルフ同好会」(小出義光会長)は8日、今季初のコンペを伊那市の伊那エースカントリークラブで開いた。冬期間も続けてきた体力トレーニングの成果は上々。プレー中も互いにフォームのチェックをするなど、秋の村民ゴルフ大会で上位入賞を目指している。
今まで同会の活動は年に3回のコンペが中心だったが、シーズンオフのトレーニングを導入。専門家を招くなどして、筋力づくりも行ってきた。
この日のコンペには16人が参加。大半は好スコアで、トレーニングの成果を実感しながらのラウンドとなった。
また、互いにアドバイスしあう光景もみられ、技術向上にどん欲。メンバーは「いきなり村民ゴルフ大会で優勝は難しいが、この調子で上位を狙っていきたい」と話した。 -
復旧の北の城橋、住民駆けつけ・ス開通式・ス
大規模な修復を終えた宮田村中越区の北の城橋は11日正午に約5ヵ月ぶりに復旧し、花見で近くを訪れた町二区の住民らがテープカットや渡りぞめをして開通を祝った。半世紀の歴史を持つ天竜川にかかる吊り橋は、車社会の現在も住民にとって重要な生活路線。「歩いて渡るなんて久しぶりだが、対岸と再び結ばれて良かった」と喜んだ。
手づくりで・ス開通式・スを行ったのは町二区の交流グループ「ともいきの会」の皆さん。当日は各地をめぐる花見を計画していたが、北の城橋の開通と重なることを知り、駆けつけ祝うことにした。
約30人は正午前に到着し、橋の前でテープカット。拍手して祝い、さっそく徒歩で橋を往復した。
橋近くの北の城公園のサクラも祝うように満開に咲き誇り、花見も満喫。
同会とは別に偶然花見見物で訪れていた村内河原町の大川幸平さん、美恵子さん夫妻も「開通とは聞いてはいたが、まさか今日とは。運が良かった。何かよいことありそう」と橋をゆっくりと歩いていた。
天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋は珍しいが、伊那市南東部と結びかなりの交通量。木製の橋げたに損傷がみつかり修復していたが、早期開通が望まれていた。 -
菜の花一面鮮やかに
宮田観音がおなじみの宮田村北割区の真慶寺近くで、一面の菜の花が見ごろを迎えている。満開が近づいた同寺のサクラと咲き競うかのように見事で、住民や訪れた人たちの目を楽しませている。
農地が隣り合う春日甲子雄さんと春日好章さんの2軒が5年ほど前から鑑賞用にと栽培。今年は暖冬の影響で例年に比べて1週間ほど早い開花となった。
「みんなに見てもらって楽しんでもらえれば」と春日甲子雄さん。春日さんの自宅庭などにはモクレンやスモモの花も開花しており、一帯は春爛漫の装いだ。
菜の花は今月いっぱい楽しめるという。 -
予算執行方針説明会
宮田村は10日、本年度の予算執行方針を職員に説明。事務事業や補助金、交付金など、常に必要性、効率性など精査しながらメリハリのある執行で臨む考えを示した。
清水靖夫村長は「国や県から補助金が出るから事業をやるのではなく、事業ありしの予算を考えてほしい」と指摘し、役場組織の機能強化も求めた。
管理財政係の担当者も「予算があるから年度末に事業を駆け込むのではなく、余ったら繰り越しの財源にしてほしい」と要望。導入した事務事業評価に基づき、事業の必要性などを常に考慮に入れるよう説明した。 -
ゲートボールリーグ開幕
宮田村ゲートボール協会主催のリーグ戦(加納義厚会長)は10日、中央グラウンドで開幕した。昨年と同じ6チームが、10月までの長丁場で熱戦を繰り広げる。
開幕式で加納会長は「みんなで楽しくプレーしよう」とあいさつ。さっそく試合を開始した。
20数年の伝統を持つリーグ戦。選手の最高齢は91歳の3人で、大正生まれが半数と元気だ。
試合は毎週火曜日。地区ごとのチーム編成で10月16日まで計25試合をこなす。
本年度は協会本体の役員改選があり、新たな会長には米山昭治さんが就いた。