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宮田村議会3月定例会開会
宮田村議会3月定例会は9日開会し、村側は総額32億9450万円の2007年度一般会計当初予算案など27議案を提出。そのうち新年度も引き続き特別職の給料を規定額から5縲・3%、一般職員の給料を規定額から2%減額する2つの改正条例案を含めた7議案は原案通り議決、決定した。「総務」「産業建設」の議会常任2つの委員会を「総務厚生」「産業文教」に再編する改正条例案など、議員提出の2議案も即決した。
昨年の同議会に続いて、春日親夫教育委員長が村の教育方針を説明。子どもたちの創造性豊かな心を育む信州教育の理念を村に実現させると話した。
学校は学力をつけさせるのが最重要の課題であるとして、家庭には心の教育をする義務があるとも指摘。保護者と学校の信頼関係をより一層構築していくことも求めた。
宮田小、中学校も参加予定の全国学力テストについて「学力状況を把握して改善を図るためにも、到達基準を明らかにする評価は必要」としながらも「序列化などにつながらないよう配慮も必要」とも述べた。
会期は19日までの11日間、一般質問は12日に行なう。 -
宮田小学校でトビの放鳥、卒業控えた6年のやさしさに応え
体を傷め飛べなくなっていた野鳥を保護した宮田村宮田小学校6年生のやさしさに心打たれ、県野生鳥獣救護ボランティアの小口泰人さん=駒ケ根市=は9日、同小を訪れて、同じ時期に保護し元気になった「トビ」の放鳥を児童に見せた。立派に羽ばたき自然に帰っていく姿に、自分たちの保護した鳥の回復も祈りながら、子どもたちは歓声をあげた。
6年生の男子6人は2月中旬、学校での清掃中、同校中庭で弱っている「ツグミ」を発見。他の児童も駆けつけ、探してきたミミズなどのエサをやった。
介抱し「ピーちゃん」とも名付けて一晩過ぎたが、回復が望めなず学校を通じ小口さんに保護を頼むことに。
現在は徐々に回復しているが6年生の卒業までに放鳥は間に合わないため、小口さんの配慮でかわりにトビの放鳥を宮田小の校庭で行なうことにした。
保護に関わった6年生を中心に、普段から野鳥に親しんでいる1年2組の児童らも一緒に息をのんで見守ったが、元気に飛んでいくと「すごい」「やったー」と大喜び。
ツグミを最初に発見した松田優太君、高坂洵也君、金安俊哉君は「元気になって良かった。ピーちゃんも早く直って」と話した。
小口さんは「トビも巣立った。6年の君たちも元気に巣立てよ」と言葉を寄せた。 -
シルバー人材宮田地区、地区懇談会で安全講習
駒ケ根伊南広域シルバー人材センター宮田地区(小椋乾二地区委員)は8日、地区懇談会を村民会館で開いた。安全就業の推進を再徹底したほか、交通安全、日常の健康管理についても講習会を開いて理解を深めた。
約30人が参加。高齢者の交通事故が村内で急増していることもあり、村駐在所の雨宮則彦所長を招いて注意すべき交通マナーについて聞いた。
仕事中の安全徹底もみんなで確認しあい、健康で元気に働こうと意識も高めた。 -
野菜栽培の経験を劇に、世話になった人へ感謝して
野菜の栽培、販売を経験するなかで「誰かの役に立ちたい」と想いをふくらませてきた宮田小3年2組が8日、世話になった地域の人たちを招いて感謝の会を開いた。
お礼をこめて歌などを発表したが、・ス原点・スに立ち戻り農作業や店頭でじかに接客販売した経験を劇にして上演した。
・ス豆トラ・スを使って一生懸命に畑を耕した風景から、消毒、草取り、水やり、収獲、販売まで各班ごと思い出深かったことを再現。自分たちが作ったものが育ち、実って、買ってくれるまでの喜びを表現した。
野菜の売り上げ金で「役に立とう」と考えていたが、地域の人と接し、デイサービスの高齢者と交流するなかで、それより大切な「心」の存在も見つけたと発表する姿も。
「ぼくたちは最初お金のことばかり考えていたが、心で役に立てて良かった」とある男子。「野菜を買ってくれた人から手紙をもらった。それだけでも役に立てたんだって思う」と女子の一人。
37人の子どもたちは振り返ることで、地域の支え、社会の輪を自然のうちに実感。改めて協力してくれた人への感謝の想いを募らせた。 -
宮田小が全国教育美術展で学校賞
宮田村の宮田小学校が全国教育美術展(財団法人教育美術振興会主催)で地区学校賞(県教育委員会賞)を受賞。3年の渋谷茉璃乃さん、2年の橋爪優君、池田拓郎君は特選、3年の土田玲央君、池上遥香さん、2年の町田笑子さん、堀井満里奈さんは入選し、県内の小学校を代表する輝かしい成績を残した。
66回目を迎え国内で最も伝統ある子どもの絵の展覧会に、同小からは2、3年生の33人が出展した。
各都道府県で小、中学校、幼稚園・保育園各1校のみの地区学校賞としての評価は、特選、入選者をはじめとして全児童ののびのびとした豊かな表現力が認められた結果。
野溝和人校長は「受賞は子どもたちのやる気にもつながる。来年度も色々な形でつなげていきたい」と、児童の頑張りを喜んでいる。 -
商工会青年部例会、地域に根ざした2年間振り返り
宮田村商工会青年部は6日夜、3月例会を開いた。4月から役員が交代するため、現体制では最後の例会。創部40周年記念事業を成功させたほか、村の名物丼の開発やよさこいソーランなど、一般住民も巻き込んで地域の活性化に大きく貢献した2年間の取り組みを振り返った。
ふるさと創造、人づくり、経営開発、チャレンジ広報、総務の各委員会が事業報告。
昨年度の40周年記念事業をはじめ、名物丼の開発にまで至った取り組みは若者の底力を内外に十分示したが、「青年部の素晴らしさを再確認した2年間だった」と発表する部員もいた。
前林裕一部長は「当初思い描いていた通りの事業ができた。この貴重な経験を今後も引き継ぎ、宮田村商工会青年部ここにありと言えるよう活動して」と4月からの新体制に期待を寄せた。
引き続き本年度末で青年部を卒業する部員の送別会も開き、部の発展に尽力した長年の労苦に感謝した。 -
学校給食を育てる会の有志、3年目の味噌づくりに夢ふくらむ
宮田村小中学校の給食食材に農産物を提供している村内農家のグループ「学校給食を育てる会」の女性有志が7日、3年目を迎える味噌の仕込みを行なった。将来的には手作りした味噌を給食に納入したい考えもあり、昔ながらの製法を継承して、さらに夢をふくらませている。
かつては多くの村内農家が自家製味噌を仕込んだというが、今や既製品を買ってくるのが当たり前。
「こんな時代だからこそ手作りの良さを継承し、子どもたちに食べさせたい」と取り組みは始まった。
今季は味噌の原料となる大豆栽培にも挑戦し、古米を使った麹(こうじ)も自家製。この日の仕込みでは煮たてた豆をつぶし、冷ましてから麹を根気良く混ぜた。
手間ひまのかかる長時間の作業だったが、参加した6人は終始和やか。「笑顔も一緒に仕込んだから、秋にはおいしい味噌が食べれるよ」と冗談も交わしつつ、せっせと体を動かした。
宮田小5年2組に大豆栽培と味噌づくりの指導も行なうなど、着実に活動の輪は広がっているが、メンバーの有賀絹代さん=北割区=は「技術をもっと身につけ、給食に納入できるよう準備、研究を進めたい」と話した。 -
熟成タイプの山ぶどうワイン「信州駒ケ原2006」12日発売開始
高品質を証明する県の原産地呼称管理制度の認定を4年連続で受けた宮田村特産の山ぶどうワイン「信州駒ケ原2006」が12日、いよいよ発売を開始する。3カ月間タンクに寝かせたことにより、認定を同じく受けた新酒「紫輝」と比べ、より熟成した深い味わいに。昨年よりも2600本余り多い9100本を全国出荷する。
「寝かすことによって、渋み、香りなどの落ち着きが増す。まとまりのある味に仕上がった」と醸造元の本坊酒造信州工場=同村新田区=の藤野公宏工場長。
収獲したての原料の良さを生かした軽い口当たりの「紫輝」との違いも楽しめ、藤野さんは「和食にもあう。家庭で気軽に味わってもらえたら」と話す。
ワインは村内13戸の農家が育てた山ぶどうの交配種ヤマソービニオンを仕込み、収獲から2か月ほどで新酒「紫輝」、熟成を深め翌年の春に「駒ケ原」を毎年解禁している。
県はこの山ぶどうワイン2銘柄を含めた県の原産地呼称管理制度認定品を国際食品飲料展(フーデックスジャパン、13日縲・6日千葉幕張メッセ)に出展。飲料食品の関係者が一堂に集まる会場で試飲やPRも行なう。
関係者の注目も高まっており、同工場でも地元を含め積極的に販路拡大を図る考えだ。
「駒ケ原」は720ミリリットル入り1本1900円。問い合わせは同工場85・4633へ。 -
高齢者交通安全コンクール抽選で宮田村のグループが1等
高齢者の交通事故に歯止めをかけようと県警などが昨年7月から12月に実施した高齢者向け交通安全コンクール「信州シルバーセーフティアップ2006」で無事故・無違反を達成したチームを対象とした賞品抽選会が2月26日に県警本部で行われ、宮田村の「南割福寿会No.1」(小田切千代子代表)が1等を引き当てた。6日、グループの参加者ら5人が駒ケ根署を訪れ、山本修作署長から賞品の旅行券10万円分を受け取った。山本署長に「これからも交通安全に気をつけてください」と話し掛けられた参加者は「分かりました」と笑顔でうなずいていた=写真。1等は県下で3チーム。上伊那では同会のみ。
同会は村社協が運営するミニ・デイサービスを利用する84縲・1歳の女性グループ。コンクールに参加したことで事故防止の意識が高まり、道路の横断時などに以前より慎重に安全を確認するようになったという。
コンクールは65歳以上の5人でチームをつくって応募・登録し、半年間無事故・無違反に努めるもの。192チームが参加した。 -
歩行者の安全を考える住民の会が発足
小中学校の通学路で交通量が激しい宮田村内を通る県道・宮田沢渡線の歩道設置を含めた安全対策を推進しようと5日、沿線住民らが「歩行者の安全を考える住民の会」を設立した。県伊那建設事務所は新年度にも調査したい考えを明らかにし、同会と協議しながら総合的な安全確保に取り組む姿勢を示した。現地見学も行い、車のすぐ脇を下校する児童生徒の様子を見て危険性などを再確認した。
対象区間は「河原町西」から「駒が原」交差点までの815メートル。国道153号の渋滞を避ける通行車両で朝夕の交通量が激しく、登下校する子どもたちの安全確保は地域にとって長年の懸案だった。
県が事業化に向けて前向きな姿勢を示したこともあり、地域の力を結集して対策に乗り出そうと同会を設立。
沿線の町3区、大田切区、小中学校PTA、育成会、安協など11団体で構成し、会長に縣忍町3区長、副会長に初崎常利大田切区長、加藤秀明次年度小学校PTA会長をそれぞれ選任した。
対象区間は住宅密集している部分も多く、全線への歩道設置は難しい状況。
伊那建設事務所は同会との協議で安全確保の計画を立案していく考えを持っており、歩道の迂回や交通規制なども含めて検討していくことになる。 -
シイタケの菌打ち、薫製づくり体験
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駒ケ根市スポーツ少年団・宮田村公民館の両少林寺拳法教室は4日、市内大田切中の島の水上平八郎さんのシイタケほ場で、菌打ちと薫製づくりに挑戦した。
昨年に続き3回目。 園児から中学生、保護者ら30人が参加、水上さんに教わりながら、クヌギのほだ木に開けられた穴に、種菌を押しこむ作業を体験した。
また、ほだ木のチップを使って、シカ肉やソーセージ、ちくわの薫製もつくった。
昼食には出来たての薫製のほか、指導者の鈴木英仁さん、加藤忠志さんらが用意した白菜とダイコンのキムチ、チヂミを味わった。
水上さんは「少林寺拳法の食育教育の一環。体験を通じて、本物の食や自然に関心を深めて」と期待した。
7歳と4歳の娘、夫の家族4人で参加した小林三智代さん=伊那市=は「子どもたちにキノコがどのように出来るか、教えたかった。今日は子どもと一緒に楽しんでいる」と話していた。 -
北割区で歌声喫茶
宮田村北割区で2日、歌声喫茶が開かれた。同区保健補導員が主催し、地域活性化に取り組む駒ケ根市北割大手自治会でつくる「中央アルプスの郷プロジェクト」が協力。青年海外協力隊の候補生11人も加わり、歌を通じて地域交流を深めた。
同区集落センターを会場に約30人が参加。リクエストや懐かしの曲にも応じながら、仲良く歌声を響かせた。
協力隊候補生も海外の国々の民族衣装を着て、一緒に輪の中へ。ふれあいの楽しいひとときを過ごした。 -
JR宮田駅前に・ス名水・ス湧出
宮田村のJR宮田駅前の広場「輪苑」に、アルプスの大地がはぐくんだ天然水が湧出(ゆうしゅつ)した。広場を整備する住民の熱意に近くの企業が共鳴、支援し、全面的な地域の力によって掘り当てた。地下47メートルに眠っていた手付かずの水は豊富で、検査でも“名水”のお墨付き。3日には住民ら関係者約30人の出席で供用開始を祝ったが「飲んで親しんでもらい、駅前の活性に役立てたい」と期待を寄せている。
駅周辺の住民でつくる「一輪の会」が、寂しかった駅前を千株以上の花で四季を彩る広場に再生させたのが昨年5月。
近くに工場がある日本発条は、その住民の姿に賛同し、善意を寄せ、同会は飲み水や花を管理するために必要な井戸をボーリングして掘った。
たどりついた水はおいしいとされる中性値が強く、広場内に常時コンコンとわき出て誰でも自由に飲用可能。
「輪条の泉」と命名したが、同会の小沢常明代表は「活動の輪が広がり、地域の力になってきた。駅前は多くの利用者があり、気軽に広場に立ち寄ってもらい、のども潤してもらえれば」と話す。 -
視覚障害ランナーの目となって
元五輪選手の宇佐美さん指導、宮田村で伴走者育成講習会視覚に障害を持つランナーの・ス目・スとなる伴走者を育成しようと3日、一般対象の講習会が宮田村の宮田中学校であった。日本スポーツボランティアアソシエーション(NSVA)と県視覚障害者マラソン協会の共催。NSVA理事長でマラソン日本代表として3回の五輪を経験した宇佐美彰朗さんらの指導で、約80人が実際に伴走して声のかけ方、気の配り方などを学んだ。
宇佐美さんの指導は、一昨年の北安曇郡池田町に続いて県内では2回目。21年間の伴走経験を持つ鈴木邦雄さんと一緒に教えた。
県内各地から参加があり、地元宮田中学校陸上部の20人も体験。目の見えない状態の人と一緒に歩き、段差の有無など路面状況の変化を的確に知らせる練習から始めた。
慣れてきた所で、聴覚障害のランナーを実際に伴走。コーナーなどの指示を出して走ったが、うまく伝わらずにコースをはみ出す姿もあった。
長野マラソンで伴走しようと準備を進めている伊那市の茅原由昭さん(20)と箕輪町の柴勇一郎さん(19)は「あせってしまい、指示を出すのが難しい」と話した。
宇佐美さん、鈴木さんは「安全を第一に、ランナーを走りやすくさせるのが伴走の基本」と繰り返し指導。「スポーツは健常者だけのものではない。皆さんからまわりに発信して」とも呼びかけた。
県内には約30人の視覚障害のランナーがいるが、伴走者は70人ほど。足りない状況もあり、県協会などは今後も講習会を開いて育成を図っていく考えだ。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
宮田村は副村長1人制に
宮田村は地方自治法の改正に伴い、助役制を改めて新たに設置する副村長の定数を1人とし、村議会3月定例会に関連議案を提出する。
同法による経過措置で現在の助役が残任期間は副村長を務めることになり、同村でも小林修助役が副村長を引き続き担う運び。 -
春みつけに園児がオリエンテーリング
宮田村東保育園は1日、春を探しに園庭オリエンテーリングを行なった。年長をリーダーに年中、年少の園児3人1組でチームをつくり、6つの関門に挑戦。体や頭を使って楽しいゲームに取り組み、うららかな春の到来を全身で感じ取った。
難問、奇問が書いてある「おみくじ」カードをひいて指示通りに動いたり、ジャングルジムの頂点に登り大声で好きな言葉を叫んだりと、趣向凝らした内容。
「春を3つ探して」と課題も出され、子どもたちは園庭を歩きながら、様々な変化を五感で読み取った。
「花が咲いたよ」「虫もいる」「春風は空気があったか」「空が冬よりも青いんだ」。
一生懸命に探し出したそれぞれの春。年代を越えて協力し、友情も温めていた。 -
主婦にも人気、女性サッカー教室開講
宮田村公民館の女性のためのサッカー教室は28日夜、全3回の日程で中越区の屋内運動場で開講した。村内に本拠を置く上伊那唯一の女性サッカークラブチーム「FC宮田レディース」の指導者、所属選手が指導にあたり、30、40代の主婦層が中心の参加者は楽しみながらサッカーの奥深さにふれている。
女性にも気軽に親しんでもらおうと同教室は8年目を迎え、FC宮田レディースが当初から全面的に協力している。
初回のこの日も酒井秀康監督=新田区=と所属選手が指導し、インサイドキックやボールを止めるトラップなど、基礎を重点に繰り返し練習した。
今後は7日、14日に開いて練習を積み、ミニゲームなども行う予定。酒井さんは「フットサルなどの関心は女性にも高く、今後も教室など考えたい」と話し、底辺拡大を図りたい考え。
同教室は現在も参加者を受けつけており、FC宮田レディースも新規メンバーを募集中。詳しくは宮田村公民館85・2314まで。 -
一般職員給料2%減額継続へ
宮田村は、新年度も引き続き一般職員の月額給料を規定額から2%減額するとして、条例改正案を9日開会の村議会3月定例会に提出する。
村職員労働組合との労使交渉も合意に達し、同組合の小林敏雄委員長は「(厳しい村財政など考慮し)やむを得ない状況で協力する」と話した。
条例案が可決すれば一般職員の給料減額措置は6年連続。減額は夏季一時金にも適用する。
国家公務員に準じて設けていた一般職員の休息時間(30分)も地方自治法の改正などに基づき廃止し、同じく改正案を提出する。
特別職の給料についても、村審議会の答申通りに引き続き規定額から村長13%、助役(副村長)、教育長各10%、村議5%減額する条例改正案も提出する -
おやじ塾ニュースポーツに挑戦
中高年男性を対象にした宮田村公民館の「おやじ塾」は28日、ニュースポーツに挑戦。ふわっとテニスとペタンクの2種目を体験し、心地良い汗を流した。
気軽にできるとあって、みんな張りきってチャレンジ。ふわっとテニスではダブルス形式で試合を楽しみ、爽快なラリーを楽しんだ。
「ボールが曲がるから難しいなぁ」などと話しつつ、ライン際まで走りハッスル。思いっきり打ち返し歓声もわいた。
冬期五輪で一躍人気急上昇したカーリングにも似た「ペタンク」は頭脳も働かせるスポーツ。投げる球を目標に近づけ、得点を競ったが、一気に大量得点もあり「なかなか奥深い」と満喫していた。
「初めてやったけど、誰でも簡単にやれる。今まで寒くて家に閉じこもりがちだったが、ちょうどいい気分転換にもなった」とメンバーの一人は話した。 -
みやだのカルタつくったよ!
総合学習で宮田村内各地を探検し地元の歴史や文化を再発見してきた宮田小学校6年2組は、調べた名所旧跡、特産品などをいろはカルタにした。読み札や絵札は全て手づくり。卒業を控え後輩に残したいと、1年生にカルタをプレゼントしている。丹念に歩き、地元の良さを掘り起こした力作だ。
「瑠璃色のきれいな水の太田切川」「健康に宮田のシメジはいいんだよ」。子どもたちらしく自由な感性の句がカルタに踊る。絵札も力作ぞろい。手分けしながら全員で描きあげた。
社会の授業で歴史を学習。もっと村の歴史なども知りたいと、4月から「宮田村探検」を始めた。
各所に足を運ぶなかで、子どもたちにとっては続々と新鮮な発見が。「宮田ってこんなにすごいんだ」と、知らなかった郷土の豊かな風土にふれ、歴史から文化、産業などへも興味の幅は広がった。
冬になり、学習もまとめの季節。「何か形に残せないか」と考え、カルタをつくることに。実際に行けていなかった所へも足を運び、絵札にするためスケッチした。
27日は1年1組と交流し、完成したばかりのカルタを披露。一緒になって楽しんだ。
「通学路を通る時でも今までとは違った目で地域を見るようになってきた」と、担任の佐々木千絵教諭は成長した6年2組の姿に目を細めた。 -
宮田養魚場閉鎖へ 天竜川漁協・理事会で方針
天竜川漁協組合(後藤治也組合長)はこのほど、宮田村新田の宮田養魚場を5月をめどに閉鎖し、ニジマスなどの養殖事業を撤退する方針を理事会で固めた。閉鎖は、売り上げの伸び悩みや施設の老朽化などが主な理由。3月5日にある総代会で最終決定する。
近くの山からわき出る清水を利用して養殖事業を始めよう竏窒ニ、1961(昭和36)年に完成した宮田養魚場。採卵したニジマスの卵は、国内外に出荷してきた。最盛期の年間6千万竏・500万粒の出荷数が近年では、3千万粒に半減。施設の閉鎖は、ここ数年の検討課題に上げられていた。
「事業を継続していても売り上げにつながらない」と後藤組合長。稚魚池に使っていた清水が20年ほど前から少なくなり、深井戸を掘って水をくみ上げてきたが、清水と比べ水温が低くいため、親魚の成長や採卵に影響が出ていたなどが原因だという。
また、建設から45年が経過した施設は、老朽化が進み、補修工事をするにも費用がかかる竏窒ネどの理由もあり、理事会は、閉鎖の方針を決めた。
漁協では、養魚場でしてきたイワナの養殖事業も止める考え。ニジマスとイワナの成魚を毎春、上伊那の河川やダム湖へ放流してきたイベントは、購入した成魚を流す方向で検討している。「成魚の購入費よりも養殖費のほうが高い」ため、これまでより経費も削減できるという。
養魚場は、採卵シーズンが終了する5月をめどに閉鎖する予定。 -
通学路の改善要望に回答
宮田村宮田小学校PTAが要望していた通学路の危険か所の改善についてこのほど、村教育委員会が回答。大雪時には通学路の除雪を関係者の協力で優先したい考えを示したほか、長年の懸案になっている県道宮田沢渡線の歩道設置については、地元関係者により設置推進に向けた具体的な取り組みが3月から始まると報告した。
小野章PTA会長、小田切等PTA校外指導委員長らが村教委を訪問し、新井洋一教育長から回答を受けた。
要望には9項目の安全対策を盛り込んでいたが、新井教育長は横断歩道の設置などは継続的に関係機関に要請していくとして、カーブミラーなどの改善策も役場などと検討し善処する考えを示した。
河川への転落防止用のふた設置については、管理施設面などから困難と見解を示した。
交通量が激しく以前から改善要望が強い県道宮田沢渡線については、3月始めに関係者らでつくる推進連絡協議会が発足すると説明。
「懸案の事項が少しは動き始める。諸問題はあるが明るい兆しが見えてきた。少し時間はかかっても万全でいきたい」と期待感をにじませた。 -
わが家でそば打ち
宮田村町一区の宅幼老所わが家(大石ひとみ代表)は24日、そば打ちを行なった。南割区の小田切靖子さんが熟練の技で指導。利用者も練りなどを挑戦し、手で打つ楽しさにふれた。
家でも手軽にできるようにと、小田切さんが分かりやすく手ほどき。スタッフの男性が見事な包丁さばきをみせると、「うまいもんだ。店が出せる」と見守っていた利用者からは冗談も飛んだ。
「そばでも何でも全部自分の家でつくったもんだ。思い出すねぇ」と昔話にも花が咲き、茹でたて出来たてをさっそく口の中へ。
「おいしい。いい出来映えだ」と満面の笑顔が広がった。 -
養魚場閉鎖方針に村長存続模索の意向明らかに
天竜川漁協が宮田村新田区の宮田養魚場を閉鎖する方針を示したことに対し27日、同村の清水靖夫村長は「本当に閉鎖するならば、村としても活かせる方向を考えたい」と観光資源などとして何らかの形で存続を探りたい意向を明らかにした。村にとって半世紀続いた養魚場はシンボルでもあり、関係者や住民も唐突な閉鎖の一報を聞いて困惑している。
宮田村に対して事前に同漁協からの説明は一切なく27日朝、後藤治也組合長を役場に呼び出して、清水村長、小林助役らが経過説明を聞いた。
取材に対し清水村長は「最終決議は今後開く総代会と聞いている。漁協の検討を見守りたい」とコメント。
養魚場の一部(約9千平方メートル)は村有地で契約終了時には原状回復が契約で交わされているが、清水村長は「養魚場は村民の親しみある施設。漁協がダメだからといって、いきなり砂をかぶせて終わらせるわけにはいかない」と答えた。
清水村政は養魚場も含め一体の西山山麓を観光エリアとして活性化させようと、立ちあがったばかり。
それだけに今回の問題は大きな痛手とも言えるが、清水村長は「素晴らしい環境だからこそ養魚場でありえた。もし閉鎖となったとしても、村民の知恵と手法を考えながら何かできるはず」と話す。
養魚場から買い取ったマスを燻製にし、村の特産品として仕上げた「スモークウッドくるみ」の平沢秋人さんも心境は複雑。
「宮田村の燻製としてようやく消費者にも認められてきたが、養魚場がなくなれば当然燻製も終わり。しかし、やり方によっては(養魚場が)生き残る道はあると思うのだが」と話した。
一般村民にとっても養魚場は遠足の目的地や学習の生きた教材として訪れた人も多く、想い入れは強い。ある男性は「施設を取り壊すにも莫大な費用が必要なはず。今いる魚はどうなるのか」と話していた。 -
林家木久蔵師匠出演のプラム寄席3月25日、プラムシール会20周年記念
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して、3月25日午後1時から、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開く。加盟各店で買い物するとポイントが貯まる「わくわくカード」2枚分で1人を招待するが、村内外からの反響が大きく、3月1日からは2千円で一般入場券も限定発売することになった。
実子の林家きくおさんの真打ち昇進に伴い、「木久蔵」の名前を譲り、新たな芸名を公募している師匠。
宮田村では改名前の最後の高座の機会ともなりそうで、プラム寄席は落語ファンのみならず、村内外で高い関心を呼んでいる。
当初は買い物客への還元サービスとして企画した寄席だが、「カードがなくても観覧できますか」と問い合わせが相次ぎ、急きょ有料による一般入場席を100席分確保した。
「プラムシール会の店舗で買い物しポイントを集めてもらえれば色々な特典がある。多くの人に来場してもらい、知ってもらうことで、今後の誘客にもつながれば」と細田会長も期待を寄せる。
当日は2代目木久蔵の襲名を控えるきくおさん、林家ひろ木さんも出演する。
一般入場券は前売りのみで、あさひや、伊東酒店、菓匠池がみ、白木屋商店、リカーズイリタ(入田細田酒店)、モンパルノの各店頭で発売。またポイントカード1枚分があれば千円で購入できる。
問い合わせは細田さん85・2105、または村商工会85・2213まで。 -
退職消防団員17人の長年の功績たたえ表彰
宮田村消防団で長きに渡り尽力し、昨年度末で退団した元団員17人に24日、消防庁長官、県知事からの報償が清水靖夫村長から伝達された。
15年以上在籍の7人に消防庁長官表彰、10年以上の10人に県知事表彰を伝達。
受賞者を代表して前第1分団長の小田切等さんが「退団して改めて消防団の素晴らしさを実感。これからも村民の付託に応え、防災につとめたい」とあいさつ。
清水村長は「自分の仕事をもちながら村の安全安心づくりに尽力頂いた」とねぎらい、今までの経験を活かして自主防災のなかでもリーダーシップを発揮してほしいと期待を寄せた。
受賞者は次の皆さん、カッコ内は役職、在籍年数、所属団と班。
【消防庁長官表彰】小田切等(前分団長、16年、1‐2)平沢康成(元部長、17年、2‐1)松下晋一(同、3‐4)唐木幹夫(同、16年、1‐1)小林茂樹(同、1‐3)小田切清純(同、15年、1‐3)城倉博文(元班長、16年、1‐2)
【県知事表彰】吉澤徹郎(前分団長、11年、3‐5)小田切一浩(同、10年、2‐2)鈴木仁(元部長、13年、2‐3)清水孝彦(同、12年、3‐5)佐藤利行(前部長、13年、3‐3)小松由幸(同、12年、3‐2)荒井貞之(同、3‐3)田中良和(元班長、13年、3‐3)細野庄一(同、11年、2‐2)藤川淳(前団員、10年、3‐2) -
給食再現「ジャガイモスープ」、地産地消の取り組み知って
宮田村公民館のもちっこ大会は24日開き、安全安心な地産地消の学校給食に取り組む関係者が、実際に村内の学校給食に出ている「ジャガイモスープ」を約130人の来場者に振る舞った。給食から遠ざかっている父親、母親世代の参加者からは「安全で美味しい給食に配慮してくれていることが分かった」と、普段子どもたちが食べている同じメニューを口にした。
もちっこ大会は杵と臼で昔ながらに餅つきし、参加者全員で会食するのが恒例。
毎年多くの親子が参加することもあり、3年前から地産地消の取り組みを知ってもらおうと、給食に食材提供する学校給食を育てる会と村給食調理員が協力して、けんちん汁の提供を始めた。
今回は初めて学校給食のメニューを忠実に再現。育てる会が提供したジャガイモ、ニンジン、シメジ、白菜などを使い、調理員が200食分を用意した。
つきたてお餅とともに、さっそく参加者が舌鼓。野菜ふんだんで、体の芯からポッカポカと温まるスープに「おいしい」とおかわりする姿もあった。
「今は外国産のものも多いが、地元食材と聞いて安心します」とある母親。
給食調理員の石川康恵さんは「その土地で取れた新鮮な野菜をと取り組んでいる。生産者の皆さんの想い含めて多くの人に知ってもらう機会になれば」と話していた。 -
北の城橋の改修費用支援に村長が感謝、伊那市の1千万円予算化受け
橋げたの一部損傷で通行止めになっている宮田村中越区の北の城橋について、伊那市が1千万円の経費負担を新年度予算に盛り込んだことを受け、本紙の取材に清水靖夫宮田村長は「応分の負担をして頂き感謝している」と答えた。
同橋は4月末の復旧完了を目指しているが、改修工費は約2900万円を見込み、管理者の宮田村は昨年末の補正予算と新年度予算に計上している。
同橋は天竜川にかかり、伊那市民の利用者も多いことから、昨年末の同市議会一般質問で小坂樫男市長が「応分の負担金を出して、早期復旧できるようにしたい」と答えていた。 -
プロサックス奏者太田裕士さん、故郷・宮田村を本拠に活動開始
プロとして東京都内のライブハウスを中心に活躍していたサックス奏者の太田裕士さん(31)が昨年、故郷の宮田村に拠点を移して、新たな音楽活動に取り組んでいる。生まれ育った伊那谷の豊かな自然とつながり、この地からオリジナルの音楽を発信したいと精力的。22日夜には実家が営む同村町2区のレストラン「ときわ」で初ライブを開いた。
70人ほどの観客で満杯。太田さんはキーボード、バイオリンの音楽仲間とセッションし、軽快でありながら深みのあるサックスの音色を響かせた。
ジャズスタンダードからボサノバ、ポップス、オリジナルまで、枠にとらわれない多彩な楽曲。
「今は東京にいなくても音楽活動ができる。伊那谷から素晴らしい音楽をどんどん発信していきたい」。演奏に酔いしれる会場で、太田さんの声も自然と上ずった。
5歳からピアノ、高校でサックスを始めた。慶応大学入学と同時にジャズに取り組み、国内外の一流演奏家からレッスンも受け、在学中にはプロとしての道を歩み始めた。
様々なミュージシャンと共演し、CMソングに演奏が使われたことも。10年ほど都会での活動が続いた。
しかし、音楽の独自性を追求し、自然と通じ合いながら活動したいと帰郷を決意。伊那谷各地にも実力を持ったミュージシャンが多く、すぐに横のつながりも広がった。
春には仲間と組んだ新たなユニットで、関西方面へのライブツアーも敢行。「田舎ならではのエネルギー。空気感やフィーリングを音楽にしていければ」と期待も高まる。