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希望の旅、サファリを満喫
宮田村社会福祉協議会は2日、心身障害者と健常者がふれあい一緒に旅する「希望の旅」を開いた。78人が富士山麓にある富士サファリパークに出かけ、眼前に迫る猛獣の迫力も車窓から体感した。
家に閉じこもりがちな障害者に旅行を満喫してもらおうと、今年で12回目の開催。多くの参加があり、バスを連ねて目的地へ向った。
徐々に富士山の雄姿が大きくなると、高原の風も爽やかに。
サファリパークではライオンやキリン、ゾウやシマウマなど、普段はお目にかかれない動物たちを眼前で見学し、歓声もあがった、
天気にも恵まれ、富士山に見守られるようにして旅を満喫。道の駅ではおみやげを買うなどして、初秋の1日を和気あいあいと楽しんでいた。 -
祇園祭、夏まつり写真コンテスト
推薦に向山さん「それ!!落せ」7月の宮田村津島神社祇園祭、みやだ夏まつり写真コンテスト(村商工会主催)の入賞作品が決まった。最高賞の推薦に向山世男さん=伊那市錦町=「それ!!落せ」を選んだ。表彰式は10月1日に行う。
昨年より11点多い77点から、12点の入賞作品を決定。商工会役員らによる審査の結果、祇園祭名物のあばれ神輿打ち壊しを被写体にした向山さんの作品が最も評価を集めた。
次点の特選には阿波踊りの子どもたちの表情をとらえた酒井幸一さん=伊那市西春近=「子ども連が行く」、観衆の前で踊る姿が絶妙な大西廣文さん=飯島町飯島=「梅舞会の晴れ姿」を選んだ。
その他の入賞者は次の皆さん。
【入選】林平一郎、久保村由人=以上伊那市=、加藤平治=南箕輪村=【佳作】向山世男、酒井幸一(2点)、林平一郎、両角巻男、久保村由人=以上伊那市= -
西保育園で引き渡し訓練
宮田村西保育園は防災の日の1日、避難と保護者への引き渡し訓練を行った。地震予知を想定し、防災頭巾をかぶった園児が迅速に行動。迎えに来た家族と一緒に速やかに帰宅した。
園内放送と保育士の指示をしっかりと聞き、無言で園庭に避難。わずか数分で完了した。
吉川美幸園長は「各地で地震や水害などが発生しており、保育園でもどんな事故に見舞われるか分からない。これからも先生のいうことをしっかりと聞き、行動して」と園児に呼びかけ。
迎えに来た保護者にも、家庭で防災について再確認するよう協力を要請した。
同保育園ではこの日、おやつに非常食の乾パンを食べ、防災についてより理解を深めた。
村内3つの保育園は年に1回、保護者引き渡し訓練を実施している。 -
大人気リトミック教室新たにスタート
楽しみながらリズム感を養う乳幼児親子対象の宮田村公民館リトミック教室が大好評で1日、新たに2クラスに分かれて開講した。計49組の参加があり、年末まで9回開く。
同教室は音楽指導者でつくる宮田ミュージックサークルの瀧澤智恵子さん=大原区=、赤羽みゆきさん=南割区=、下沢恵美さん=中川村=を講師に迎え、今年2月に開講した。
気軽に体を動かせるうえに、交流も深められるとあって口コミで評判に。予定の12回を終えて8月に一旦閉講したが、同公民館は寄せられる要望にこたえてリニューアルして再開した。
参加希望者が多いことから、今回は2歳以下の「ちびーず」と2歳以上の「ちゃいるず」に分けて実施。
初回のこの日も、ピアノのリズムにあわせて手足、そして体全体を動かした。
手拍子打ったり、手をつないでステップ踏んだり。すぐにみんな仲良しになり会話も弾んでいた。 -
老人福祉センターで利用者が避難訓練
宮田村老人福祉センターで1日、地震発生予知を想定して、利用者が避難する訓練を初めて行った。職員の指示、誘導に従って迅速に行動した。
村役場の訓練にあわせて実施。老人福祉センターでは今まで職員のみの参加だったが、指示や誘導を徹底し、さらには意識を高めてもらおうと、利用者が初めて加わった。
幼児もいたが、慌てず騒がず1分ほどで所定の場所へ避難。村住民福祉課の春日清課長は「地震はいつ発生するか分からない。日常的に訓練しながら備えてほしい」と呼びかけた。 -
宮田村の防災訓練1800人参加、地域連携、住民主体で
宮田村は防災の日の1日早朝、約1800人が参加して村内全域で東海地震想定の防災訓練を実施した。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団のみに頼らず、地域が連携して避難、消化、救護などの訓練を展開。災害時の対応を住民一人ひとりが再確認した。
南割区の訓練には164人が参加。集落センターへ避難し、自主防の情報収集班、避難誘導班が人員の報告などをした。
防災倉庫に常備した折りたたみリアカー、担架の使い方講習を初めて実施。負傷者搬出などに使えるようにと、参加者全員で理解を深めた。
消火器の取り扱い、消火栓による放水訓練も行ったが、消防団員から手ほどきを受けて住民が実際に体験した。
宮田村の各区は近年、自主防災組織の強化に着手。「災害が発生しても、必ずしも消防団がその場にいるわけではない」(村生活環境係)ことから、防災訓練も住民が自主的に動くことに重点を置き始めている。
南割区でも隣近所の連携、独居高齢者の安否確認など独自の取り組みを計画。
同区長の保科幸雄さんは「7月の集中豪雨でも、被災地では地域が団結して対応した。我々も足元から見直していきたい」と話した。 -
祇園祭、夏まつり写真コンテスト審査会
宮田村津島神社祇園祭、みやだ夏まつりの写真コンテスト審査会は31日、村商工会館で開いた。主催者の村商工会などが推薦、特選など各賞を選考。入賞者は3日付けの本紙で発表する。
今回は昨年より11点多い77点の応募があった。7月の祇園祭、夏まつりの風景を、さまざまな角度から撮影した多彩な作品が集まった。
神社石段から投げ落とす「あばれ神輿」や商店街を練り歩く踊りの輪など、臨場感あふれる力作の数々。審査員を悩ませていた。
優秀作品は観光ポスターなどに使われる。 -
福祉大生2人が役場でインターンシップ
自立の村で地方自治をじかに学習仕事に対する意識を学生のうちから養うインターンシップ制度を活用して、日本福祉大学(愛知県美浜町)福祉経営学部3年の男子学生2人が31日から、宮田村役場で就業体験している。2週間の日程で地方自治の現場にじかにふれ、自立に取り組む村政も学ぶ。
来村したのは伊藤晋也さん、北川英樹さんの2人。さっそく村の担当者から村の現況などについての講義を受けた。
期間中、駒ケ岳の自然保護パトロールに同行したり、水道施設作業、災害訓練準備なども手伝う。
インターンシップは学生の就業体験を卒業に必要な単位の一部として認める制度。
同大学と友好関係にある宮田村は2002年度から学生を受け入れ、幅広い仕事内容を少しでも多く体験してもらおうと、カリキュラムを組んでいる。 -
宮田村建設、水道両組合が地域貢献ボランティア
宮田村建設業組合(黒河内勇雄組合長)と同水道組合(平沢成巳組合長)はこのほど、村内の下水道施設や広域農道で環境整備の奉仕活動を行った。合同で行うのは3年目。「地域のために」と約20人の参加者が汗を流した。
中越区の下水道施設「アクアランド」では、場内の生い茂った雑草を草刈り。北割区の広域農道では、重機も使って側溝に堆積した土砂を取り除いた。
炎天下の下、約2時間。作業終了後は懇親も深め、今後も自立のむらづくりに協力していこうと確認しあった。 -
乳幼児親子が音楽に乗せて表現あそび満喫
宮田村町二区にある乳幼児とその親が集う交流施設・遊ゆう広場(仲なかふれあいセンター内)で30日、親子でスキンシップを図り体を動かす「音楽と表現あそび」が開かれた。約30人が参加。心と体をほぐしながら、絆、ふれあいも深めた。
三重県の知的障害児施設職員で音楽療法士の米倉恵里さんを講師に迎え、趣向を凝らした楽しい遊びが満載。心地良い音楽にあわせ、体を動かした。
ミュージックケアとも呼ばれ、運動感覚機能の促進と情緒の安定を図る音楽療法。
やさしく快い刺激を与えるのが特徴だが、参加親子は肌と肌をふれあわせ、楽しいひとときを過ごした。
また、センター内にある村福祉作業所の利用者も参加し、親子と交流する姿もみられた。 -
村内生産農家と児童が給食交流
安全、安心な食のありがたさに感謝宮田村の宮田小学校は30日、日々の給食に農産物を提供している村内生産農家を招いて「地域食材100%の日」を開いた。いつもは提供する側の生産者と食べる側の児童が顔をあわせ、地域食材ふんだんの給食で交流。「安全、安心な食材を」と取り組む熱心な地域の姿を知り、子どもたちは食のありがたさ、大切さを改めて実感した。
地元の新鮮な農産物を届けてくれる「学校給食を育てる会」との交流で3年目。この日は同会から10人が訪れ、各学級で会食した。
当然、給食は会員が丹精込めた野菜や肉を使用した献立に。
ボリューム満点のソースカツ丼、ジャガイモ、ニンジン、シメジ、タマネギ、豆腐と地の食材が彩り豊かな、その名も「宮田汁」も登場した。
豆類豊富な「まめまめサラダ」、デザートはリンゴと、豊かな宮田の大地を実感するメニューとなった。
児童と会員が歓談しながら一緒に給食を満喫。モリモリたいらげる子どもたちの姿に、3年1組で会食した白鳥静子さん=町三区=は「喜んで食べてもらえて本当にうれしい」と話した。
6年3組で交流した大平一郎さん=中越区=は、リスクを負っても無農薬栽培に取り組んでいると説明。安全なものをつくろうと努力する農家の想いにふれ、児童は感謝しながら食べていた。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会
国土交通省・天竜川上流河川事務所(天上)の呼び掛けで集まった、大学教授など治水関係者でつくる「天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会」は28日、宮田村の村民会館で、第2回委員会を開いた。箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊の本工事について、工法を助言した。
委員会は非公開で開かれ、話し合い終了後に座長の北澤秋司信州大学名誉教授らが会見。決壊原因は「増水により河床が下がり、堤防基礎部分の下から洗掘した」ことが想定できるとした。
具体的な復旧工法として▽基礎部分中心の河床へコンクリートブロックを敷く▽護岸に石を積み上げ、石と石の間をコンクリートで埋める竏窒ネどを提案した。
現場の急激な左カーブについて、質問があると「カーブを変えることは難しいが」とし、堤防へ当たる水の勢いを和らげるために、コンクリートブロックを河床へ置く竏窒ネどの対策が検討できるとした。
天上では堤防の本復旧工事を、水の少ない秋口から着
工したいとしている。 -
決算監査報告書提出
経費削減の姿勢評価も宮田村監査委員はこのほど、2005年度村決算の監査報告書を清水靖夫村長に提出した。「適正処理」と認めたほか、経費削減に取り組んでいる村の姿勢を評価。長矢好幸、加藤恭一両委員は「良い点は認めあい、村民と村職員が協力して自立を前進していきたい」と話した。
報告書には05年度の監査報告するだけでなく、前年度と比較して決算内容で改善された点などにも言及。9月村議会で決算認定するが、資料として添付して議会報告する考えだ。
「我々は村に対して厳しいことも申し上げるが、経費削減に取り組んでいる職員の努力も評価しなければ」と長矢委員。
改善の努力を周知することで、一層のやる気や住民との協力関係も構築できると期待した。
清水村長は「評価してもらうことができ、職員の励みにもなる」と話した。 -
ピアノとビオラのセッション楽しくミニコンサート
宮田村町三区でピアノ教室を開く宮下和子さんは28日、友人で弦楽奏者の西薗真理さん=京都府在住=と一緒にミニコンサートを宮田村民会館で開いた。ピアノとビオラの楽しいセッションは、訪れた人たちを魅了。クラシックから唱歌まで幅広い曲目で盛りあがった。
コンサートは駒ケ根市内で開いた昨年に続き2回目。会場には乳児を連れた若い母親から高齢者まで幅広い年代の人たちが集まった。
シューベルトの名曲など、2人が息のあった演奏を披露。「やしの実」「夏の思い出」など耳なじみの曲では、演奏にあわせて聴衆も一緒に口ずさむ場面もあった。
1時間ほどのコンサートはあっという間。和やかな雰囲気で午後のひととき、みんなで音楽に親しんでいた。 -
ど根性ヒマワリ開花間近
宮田村にど根性ヒマワリ?!‐。JR宮田駅に近い町2区の青果店「マルヒロ」の玄関脇のコンクリートから、ヒマワリが芽を出して順調に生育している。つぼみもふくらみ、開花も間近。兵庫県ではアスファルト路面を割って生えた「ど根性大根」が全国的な話題となったが、同様の生命力の強さに村の人たちは驚いている。
「あれれ、こんな所から芽が出てるって、最初はビックリしました」と店主の伊藤博康さん。1カ月ほど前のことだ。
その後も順調に生育し、今では大人の背丈に迫るほどの高さに。成長を見守ってきた伊藤さんだが「葉の色も良く、もうじき花が咲くはず。自然の生命力って本当にすごいと思う」と話す。
伊藤さんは店の周辺で4年ほど前からヒマワリを栽培。その種の一部が風に舞って、コンクリートの下で根を生やしたとみられる。
今では近所の人たちや通行人が、気に留めて立ち止まるほどに。「無事に咲くといいね」と開花を心待ちにしている。 -
駅前広場もっと明るく、街路灯設置
住民熱意に村内企業も後押し宮田村のJR宮田駅前に今年5月完成した住民手づくりの広場「輪苑」に26日、念願だった街路灯2基が設置された。村内企業2社が住民の熱意に賛同する形で寄贈したもの。関係者は「本当の意味での地域の広場になってきた。名実ともに駅前が明るくなる」と喜んでいる。
駅周辺の住民でつくる一輪の会(小沢常明代表)は、駅東側の遊休地を地権者の同意を得て整備。1500株もの花々で彩り、寂しい状況だった駅前がコミュニティ広場として生まれ変わった。
街路灯が少ないのも駅前の悩みだったが、一輪の会の考えに協力しようと、浦野紙器(浦野勇社長)、タカノ(鷹野準社長)の村内2社が快く寄贈を申し出た。
26日は会の懇親も兼ねて街路灯の披露も行い、清水靖夫村長、小原勇県議らも出席。
浦野、鷹野両社長は「皆さんの力で本当に駅前が変わった。通学の高校生なども多く、街路灯によって夜も明るくすることで防犯にもつながれば」と話していた。
小沢会長は「村の顔でもある駅前を、みんなで良くしようと多くの力が集まってきた。今後もそのつながりを大切にしたい」と、2社の協力に感謝した。 -
どれにしようかな、みやだの・ス名物丼・ス
試作試食、選考判断の材料に宮田村の新たな魅力をつくろうと名物丼の開発に取り組む村商工会青年部は28日、村民公募のアイデア169点から、厳選した6点を試作試食した。実際に調理して味や外見を比較し、美味しい・ス新名物・スにしようと意見交換。9月20日の青年部例会で最終候補の2点にまで絞り込む。
この日は、6点に選ばれた応募者のうち4人が参加。実際に調理してプレゼンし、残る2点については飲食店の青年部員が代理で行った。
地ビールや山ぶどうワインを煮炊きに使ったり、村のシンボルである梅や手作り豆腐、シメジなど、村の特産品を用いたりと、多彩な丼が完成。青年部員ら約15人が味見したり、外見などもチェックした。
「味付けにもう一工夫加えたら、さらに美味しくなりそう」「見た目ももっとインパクトがほしい」など厳しい目線で批評。何度も繰り返して味わい議論を深めた。
9月例会で再び試作試食し、部員の投票により最終選考の2点を決定。10月1日の商工祭で来場者に試食してもらい、本年度中には厳選の1点が決まる。 -
南割区ソフト大会
宮田村の南割区分館(加藤清人分館長)は27日、恒例の班対抗ソフトボール大会を宮田球場で開いた。区内の8班が出場し、トーナメントを戦った結果、1班が優勝した。
各チームとも常に50歳以上、40歳以上、女性の選手がそれぞれ2人以上出場していなければならないとあって随所に珍プレーも見られたが、出場者は互いに励まし合いながら楽しそうにプレーしていた=写真。
上位は次の通り。
(1)1班(2)6班(3)7班、8班 -
町一区ソフトバレー大会
宮田村の町一区分館(東野昌裕分館長)は27日、第2回区民ソフトバレーボール大会を村勤労者体育センター体育館で開いた。15家族・30人が参加し、バレーを楽しみながら親ぼくを深めた=写真。
出場者らは日ごろの運動不足を解消しようと張り切って試合に臨んだが、次第に動きが緩慢に。「疲れた」「体が動かない」と言いながらも声を掛け合い、笑顔で楽しそうにプレーしていた。 -
宮田村公民館地域食文化教室
宮田村公民館(白鳥剛館長)は27日、第1回地域食文化教室「秋の十五夜のお供えをつくろう」を公民館で開いた。子ども6人を含む約30人が集まり、上伊那の一部に伝わる「おからこ」(お殻粉)を作るなどして郷土の伝統に親しんだ。
おからこは米や小麦粉で作った団子やもちで、五穀豊穣などを祈って十五夜などに神前にささげる。地域によって材料などはさまざまだが、この日は中塚藤男主事が「すり鉢の中の蒸したもち米を、すりこ木でついてください」と作り方を指導。参加者はそれぞれすりこ木を手にしてトントンともち米をついた=写真。時々水を加えながらつき続けると、ドロッとしたおからこができた。
木べらで皿に移し、サトイモや大根などとともに鍋で煮て全員で試食。おからこを作ったことのある参加者は数名だけとあって、ほとんどの参加者が珍しそうに口に運んだ。「おいしい」「思ったよりさっぱりしている」などと感想を話し合いながら、伝統のおからこを味わっていた。
同館は、地域に古くから伝わる食文化を来年度以降も紹介していきたいと話している。 -
ごうほびは水遊び
中央保育園の避難訓練宮田村中央保育園は25日、避難訓練を行った。伊南広域消防本部の消防車が駆けつけ放水。整然と避難できた・スごほうび・スに、園児たちは水着に着替えて水遊びを楽しんだ。
同園を含め村内3つの村立保育園は毎月避難訓練を実施。毎年夏の訓練では放水にあわせ水遊びを取り入れ、消防署員とのふれあいも深めている。
この日の訓練は園西側の土手から出火したと想定。サイレンと放送を聞いたうえで、子どもたちは園庭に避難した。
「避難する時はおしゃべりしないで」と署員からアドバイスを聞いた後は、消防車を前に記念撮影もした。
放水が始まると、子どもたちは歓声をあげて大喜び。ワー、キャー言いながら駆け回り、楽しんでいた。 -
村長が3セク社長就任の経緯を行政懇談会で説明
宮田村大原区の行政懇談会は25日夜開き、住民が清水靖夫村長ら村理事者、職員と村政や地区の問題について懇談した。村の第三セクター宮田観光開発の社長に村長が就任した経緯について質問が挙がり、「このままの体制では(経営が)息詰まると判断し、私に任せてほしいと取締役会で話しをした」と村長は答えた。
宮田観光開発は長期債務を抱え、施設の老朽化も浮上。経営改革の一環で昨年、それまで社長を務めていた当時の村長、矢田義太郎氏=故人=が退任し、民間出身者が後継となった。
しかし、今年5月の取締役会、株主総会を経て清水村長が社長に就いた。
就任した経緯を聞く会場からの質問に対し、清水村長は「1度元に戻して、絶対にもうかるようにする。私に任せてほしいと話しをした。活性化も含め健全経営に向け再構築する。村民に応援してもらえる施設にする」と答えた。
そのほか懇談では区内の道路整備など要望のほか、村内各区の人口格差が拡大していると指摘も。適正規模になるよう、区割りの見直しを求める意見も出た。 -
・ス聖地・ス日本武道館の大会で宮田村の少林寺拳法教室活躍
宮田村公民館の少林寺拳法教室はこのほど、東京の日本武道館で開かれた全日本少年武道錬成大会に初出場。西出伊吹君(宮田小学校5年)、向山椋太君(同4年)ペアが小学生4級の部で優秀賞を獲得するなど、エントリーした4組はいずれも全国の強豪が集まる大会で健闘した。
27回目を迎える伝統の大会に、全国251の支部、教室から約3千人が出場。・ス聖地・ス日本武道館に実力者が集結した。
そんな大舞台にも宮田村の子どもたちは、臆することなく実力を発揮。
小学生5級の原海斗君(同4年)、横山拓弥君(同3年)ペア、小学生6級の西出伊織君(同2年)、秋山宙君(西春近小2年)ペア、小学生有段の鞍成健人君(宮田小5年)、湊純也君(同6年)ペアも、入賞こそは逃がしたが上位に匹敵する修練の成果を披露した。
優秀賞の西出君、向山君は「みんな上手だし、気合もすごく出ていた。僕たちも練習の通りにできたと思うが、もっと気合をだしていきたい」と話した。 -
7月の豪雨、三六災害の体験呼び戻す
お茶会で高齢者、災害の怖さ語る宮田村町2区の地域ボランティア・ともいきの会(矢亀誠一会長)は21日、誰もが自由に語らうお茶会を開いた。7月の集中豪雨の村内被災状況を、メンバーで村議の赤羽正さんが報告。会場に集まった高齢者が1961年の「三六災害」を思い返して話しをする場面もあり、災害の怖さを改めて教訓にした。
赤羽さんは議会で行った災害現場視察の様子を写真を使い説明。太田照夫区長が町1区の被災状況を話した。
高齢者を中心に集まった約20人は、想像以上の被害の大きさに驚いた様子も。
お茶を飲みながら懇談したが、ある女性は三六災害の体験談を語り「大水でお隣は何もかもが流れてしまい、本当に気の毒だった。私も位牌を入れて逃げた」と、生々しく話した。
他の参加者も今回とかつての大水害を振り返りながら、自然災害の怖さを再認識していた。 -
魅力ある福祉・安全マップ住民の手で
有志参加しプロジェクト会議発足宮田村の福祉・安全マップを住民協力で作成しようと24日夜、約20人の有志が賛同してプロジェクト会議が発足した。県コモンズ支援金の活用で村内全戸配布を計画しているが、有効活用してもらえる内容にしようと、初回から積極的に議論。住民本位の魅力あるマップにしたいと、共通認識を深めた。
2004年度に住民参加で自立の村政を検討したむらづくり協議会の参加メンバーが発起人となり計画。コモンズ支援金の助成対象に決まっている。
村広報や新聞紙上などで、企画立案するプロジェクトメンバーを募集。
福祉全般に詳しい人から、PTA役員、地域安全の関係者、さらに家庭で長年介護してきた人などまで、多彩な顔ぶれが集まった。
顔合わせとなったこの日は、リーダーに発起人の辰野恒雄さん=大原区=、サブリーダーに赤羽房子さん=町2区=を選出。さっそく、どのようなマップにするか意見を交換した。
「せっかく作っても使ってもらわなければ。用途、目的を明確にすることが大切では」と冷静な指摘も。
それを受けて「高齢者など家に閉じこもりがちな人たちも、外に出れるような元気が出るマップにしたい」など、想いを熱く語る場面もあった。
今後も会議を重ね、9月末をめどに内容や仕様などを固める予定。歩いて情報を集める調査員も幅広く住民に募集する考えで、年度内の完成を目指す。 -
園児のハートをキャッチ
宮田中2年、手作り絵本で読み聞かせ読み聞かせや遊びなどを通じて、保育園児と交流している宮田村の宮田中学校2年生。このほど生徒一人ひとりが絵本を手作りし、園児に読み聞かせた。オリジナルの物語を創作したり、絵に凝ったりと、力作揃い。園児のハートをしっかりとつかんだ。
5月の交流時に読み聞かせに挑戦。「どうやったら喜んでもらえるのか?」と念頭に入れて、生徒たちは絵本をつくった。
物語を創作したり、迷路や間違い探し、クイズなどのアイデアを散りばめたり。自分が幼かった頃の記憶も引っ張り出して、ようやく完成させた。
7月から8月にかけて学級ごと、交流する近くの中央保育園を訪問。24日は2年2組が苦心の力作を携えて訪れた。
既製本のように体裁が全て完ぺきでなくても、手作り感が醸し出す雰囲気は満点。園児は読み聞かせるお兄さん、お姉さんに寄り添い、絵本の世界に引き込まれていた。
同学級の平林梨子さんは「小さい頃読んだ絵本を思い出し、出来るだけ分かりやすく書いてみました」と話し、喜ぶ園児の姿に目を細めていた。
交流は家庭科の授業の一環。園児とふれあった体験をもとに、今後は家族について考える学習につなげていく。 -
高原スープさらに美味しく
野ひばりの会メンバーが相互に研さん宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会(田中みち子会長)が、村内のイベントなどで提供し、人気を集める手作りの「高原スープ」。夏野菜のトマトを使うが、12月に開かれる山ぶどうワインまつりにも美味しいスープを振る舞おうと、22日夜に下準備を兼ねて講習会を開いた。
宮田の新しい味の名物にと、作り始めて9年。3年前まで宮田高原で行っていた「風まつり」で提供し、評判になった。
現在も各種イベントで振る舞い定着しているが、会員はさらに美味しくと、互いに研さんを積んでいる。
この日もベテラン会員の指導を仰ぎながら、スープの素になるトマトピューレづくりに取り組んだ。
ピューレは冷凍保存が可能なため、12月の山ぶどうワインまつり用に取り置くことに。
「冬のトマトは高いし、夏に比べると品質も落ちる。今のうちに作っておけば、冬にも美味しいスープができます」とベテラン主婦の知恵も発揮していた。 -
県指導員が宮田村の文化財をパトロール
県文化財保護指導員による文化財パトロールが23日、宮田村で行われた。県史跡の中越遺跡(中越区)、県宝の宮田宿本陣(新田区)の2カ所で、県教委、村教委立会いのもと保存状況などを確認。適切な管理に向けアドバイスなどもした。
県指導員は上伊那に2人いて年2回、全市町村の国県指定の史跡、名勝、天然記念物をパトロールしている。
この日は、御子柴泰正指導員が宮田村内の2カ所を訪れた。
中越遺跡では復元した縦穴式住居が8年ほど経過し、虫食いも見られる状況になったことから、「薫蒸してみるのも一つの手段」とアドバイス。
本陣では、土蔵の瓦屋根が劣化し、対策を考えていると村教委が説明。今後の対応について意見を交換する場面もあった -
公民館ハーモニカ教室
念願叶いデイサービスで演奏宮田村公民館ハーモニカ教室(森山悦司代表、14人)は24日、村社協のデイサービスを訪問し、初のミニコンサートを開いた。昔懐かしいメロディで高齢者を楽しませ、念願だった演奏会は成功を収めた。
同教室は昨年6月に開講。昨年秋の村文化祭に出演して2曲を演奏したが、5曲弾けるようになったら外にも飛び出して演奏活動をしようと目標に決めていた。
月1回の練習を積み重ね、徐々に腕をあげたメンバー。レパートリーも増え、この日を迎えた。
埴生の宿や里の秋など、数曲を演奏。ふるさとを演奏すると、郷愁帯びた音色にあわせ、デイサービス利用者も一緒に口ずさんだ。
リズムを体全体でとって大喜びのおじいちゃん、おばあちゃんの姿も。
信濃の国をみんなで合唱した後には、余韻覚めやまぬ利用者からあっと驚きの大きな声援も飛んだ。
「喜んでもらえたら、我々も本当にうれしい。今後も色々な機会に演奏できれば」と森山さんらは話していた。 -
宮田小でセレクト給食
宮田村の宮田小学校は23日、児童が自ら給食の主菜などを選ぶ「セレクト給食」を全学級で行った。
給食への関心と、食べる意欲を高めるのが目的。魚か鶏肉、牛乳に入れる粉末のミルメークもコーヒーかイチゴを事前に選択した。
2年1組では魚、鶏肉ともに人気は2分。友人の選んだおかずを見ながら、自分の選んだものを美味しく食べていた。
同小では近年、給食にバイキング方式の採用を試みるなど、楽しみを取りいれながら食の大切さを子どもたちに伝えている。