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宮田中が標高差800メートルの強歩大会
宮田村の宮田中学校は9日、12キロ先の宮田高原を目指す全校参加の強歩大会を開いた。標高差800メートルに及ぶ厳しいコースだったが、1位の男子は1時間9分59秒で到着。そのほかの生徒も粘り強くゴールに向い、完走、完歩した。
強歩大会は13回目。体力にあわせ9・6キロのコースも設けたが、約300人の生徒の大半は高原まで歩いた。
急激な上り坂の連続だったが、自分を奮い立たせて一歩一歩。友人同士励ましあう姿もみられ、新緑の林道をひたすら歩いた。
トップを競う生徒たちは、目標タイムや順位を目指して激走。1位の谷川大輔君(3年)は「去年は途中で歩いてしまったが、今年は全て走りきれた」と充実感に浸っていた。
濃い霧がかかったり、残雪もあるなど、高原はまだ初春の気配。
林道の木々の合間からは眼下に村の景色も広がり、生徒たちは走り、歩きながら自然の豊かさも改めて感じていた。
上位の結果は次の通り。
【男子】(1)谷川大輔(2)古河原達哉(3)松澤祐希(4)上田成剛(5)福澤拓司【女子】(1)石倉みか(2)諸田葵(3)飯島あゆみ(4)宮下真美(5)馬場裕香 -
男児水死で村内に衝撃
宮田村町3区駒が原の農業用水路で、水遊びしていた3歳の男児が水死したが、同様の事故が近年なかった村内には衝撃も広がっている。水田がしろかきの時期を迎えており、現場の用水路も水量が平常時より増加。コンクリートで固めたU字溝構造の用水路がはらむ危険性も浮上するが、村内含め全国どこにでもある普通の用水路だけに、関係者は対応に頭を悩ませている。
「誰に責任があるわけでもない。不運が重なってしまった」「本当にやるせない」「家の孫も水遊びが好き。しかし、どう注意したら良いのか」。幼い命を失った悲しい事故から一夜明け、多くの村民が肩を落とした。
現場の用水路は夏から冬場は水量も少ないというが、今月初めの連休明けからは稲作のために水かさが急増していた。
事故当時は水深20センチほどに達しており、村産業建設課の担当者は「流れがきつく、大人が立っているのもやっと」と説明。表面にはコケなども生えており、滑りやすい状況とも指摘した。
全国的に昭和40縲・0年代にU字溝が普及。村内でもほ場整備により、大半の用水路がU字溝になった。
「真っ直ぐの滑り台を水が流れて来るようなもの」と担当者。現場も用水路が長い直線で続いており、勾配も急なことから、見た目以上の強い流れになることも考えられる。
U字溝の危険性の高さは以前から全国的に指摘されるが「全てに防護柵を設けたり、ふた(暗きょ)をすることは物理的に不可能」(村産業建設課)なことも確かだ。
男児が通っていた保育園を含む村内の教育機関は急きょ、園児、児童、そして保護者らに再度注意を徹底するよう喚起した。
村教育委員会も近く予定している通学路の安全点検パトロールで、用水路を含め危険箇所の再徹底を図るが「最終的には子どもと保護者に自覚を促すしかない」と話した。 -
県のコモンズ支援金宮田村関係は3事業
地域づくり支援を目的とする県のコモンズ支援金で、宮田村からは申請した7事業のうち3事業が採択された。
民間からは、むらづくりネット宮田の「元気な宮田、福祉と交流のむらづくり事業」が採択。福祉安全マップと青少年健全育成の拠点としてのトーテムポールづくりを行うもので、101万円が配分される。
ほかに村関係が2事業。各区や住民の自主的な地域活動を補助する「地域づくり支援事業」に145万円、宮田高原の放牧観光事業に91万円。
他に民間から小型水力発電、名木の調査書発刊、村からアスベスト対策やAED導入などの安全関係、子どもの安全見守り事業を申請していたが、見送られた。 -
ADHD障害と向き合う高山さんが講演
自身も注意欠陥多動性障害(ADHD)を抱えつつ、埼玉県で同じ悩みを持つ子どもらを支援しているNPO法人代表の高山恵子さんがこのほど、宮田村の人権講演会「地域ぐるみで子育て支援」で講演した。行動だけで特別視するのではなく、障害も個性のひとつとして理解してほしいと説明。本人が自信を持って生活できるよう、周囲の温かな見守りが大切と訴えた。
ADHDは、注意力が散漫になる軽度の発達障害。「落ち着きがない」などで片付けられることもあり、いじめや虐待、無理解などで・ス自信喪失・スなどの2次障害につながる場合もある。
高山さんは障害を説明しながら、自信喪失が最も怖いと指摘。本人の努力も必要だが、見守る社会環境が重要と話した。
障害者本人の自分を大切にする気持ち(自尊心)を高めることが、自立の一歩だとも語り、周囲が連携して本人や親を支援してほしいと呼びかけた。
ある参加者は「障害の有無に関わらず、今日の講演は社会全体に通じることだと思う。もっと互いの理解を深めなければ」と話していた。 -
図書館おはなし会
宮田村図書館はこのほど、おはなし会を開いた。読み聞かせや体を使ったゲームもあり、親子で本の楽しさにふれた。
職員やボランティアが協力。子どもたちは遊び感覚で、物語の世界へ。
静かにじっくりと朗読に聞き入る。楽しい場面などでは身を乗り出す姿もあった。
合間には手足を動かすなど、簡単なゲームも。ふれあいながら、笑顔も広がっていた。 -
世代を超えてゲートボール
宮田村つつじが丘区の公民館分館(手塚秀博分館長)は7日、ゲートボール大会を村屋内運動場で開いた。34人の区民が参加。子どもから高齢者まで世代を超えて、隣近所の親交を温めつつプレーを楽しんだ。
同分館は毎春、ゲートボールとグラウンドゴルフの大会を交互に開催。この日は、班ごとにチームをつくり対戦した。
子どもや若者の参加もあり、高齢者がルールや打ち方を指導する姿も。1打ごとに歓声もあがり、みんな笑顔で心地良い汗を流していた。
「ゲートボールは高齢者のスポーツのイメージがあるけれど、やってみると面白い。異世代の交流にもなりますね」と参加者は話していた。 -
認定農業者総会でインターネット販売の学習も
宮田村認定農業者協議会(小林壮之助会長、14人)はこのほど、通常総会をJA宮田支所で開いた。先進地視察、経営改善の情報交換などを進めながら、村農業の担い手として取り組んでいこうと確認。さっそく農産物インターネット販売に関する学習会も開き、活気ある農業のあり方を模索した。
同協議会は昨年度、インターネット販売に取り組む北信の農業経営者を視察。積極的な経営戦略に関心も高まり、総会にあわせて学習会を開いた。
農業改良普及センターの普及員を講師に、メリット、デメリットなどを学習。
ホームページを開設している農家の例などにふれ、誰でも情報発信でき、自分で販売する有効な手段のひとつであると理解を深めた。
一方で目に見えない相手と取引きするため、消費者に認知してもらい、顧客になってもらうまでの難しさ、個人情報の取り扱い、信用性の問題など、注意すべき点が多いことも学んだ。
総会では本年度の事業計画を承認。10月に研修視察を計画したほか、各種懇談会、交流会などを開く。
「農業は厳しいが、担い手として活気あるアイデアも問われている。地域、そして自分自身の経営として考えていきたい」とあいさつした。 -
駅前に花壇
宮田村町2区の地域ボランティア・ともいきの会(矢亀誠一会長)は、JR宮田駅前に花壇を整備。花も咲き始め、会員や地域の高齢者らが集まって完成を祝った。
村の顔とも言うべき駅前をきれいにしようと、昨年秋から整備に着手。花壇を整えて球根を植えた。
少し物寂しい印象もあった駅周辺だが、咲き始めた花々が駅利用者や通行人の目を楽しませている。 -
夏祭り実行委員会
宮田村で7月16日に開く「みやだ夏祭り」の実行委員会はこのほど開き、慣例に従って前林善一村商工会長を実行委員長、清水靖夫村長を大会長に選任。総務、催事、交通、保安対策の各部を立ち上げた。
村や商工会、各区、各種団体、参加団体などで組織。2年に1度の祭典に万全を期していく。
席上、前林委員長は「来年度以降は実行委員会も早期に立ち上げて、本当の意味での村民祭にしていくが、17回目の今回も皆さんの協力で成功を収めたい」とあいさつした。
中心市街地で踊りを繰り広げる夏祭りは、前回から隔年開催に変更。
マンネリ化の意見もあるが、実行委員や参加団体の公募を始めるなど、住民に密着した祭りへの転換を図ろうと模索が続いている。 -
中越区で男女共同参画を考える人権学習会
宮田村中越区でこのほど、男女共同参画を考える人権学習会が開かれた。村公民館と同区分館の主催。伊那市女性のための相談室の馬場よし子さんを講師に迎え、良きパートナーとしての男女の関係を見つめ直した。
男女の役割や分担を既成概念で決めつけることに、大きな間違いがあると馬場さんは指摘。
夫婦がお互いに「お父さん」「お母さん」と呼び合うことも、役割的な発想だと語り「夫として妻として、これからは互いに名前で呼び合ったください」と話した。
「女性は家政婦であってはならない。歳をとっても男性が自立できるよう、事前に生活能力を身につけておくことが大切」とも続けた。 -
建立35周年の宮田観音で例大祭、5年に1度の稚児行列と恒例子ども相撲でにぎやかに
宮田村北割区の真慶寺(赤尾義道住職)は5日、宮田観音例大祭を開いた。観音建立35周年で、5年に1度の稚児行列を催行。27回目を迎えた奉納子ども相撲大会も賑やかに行った。チビッコを主役に、健やかな成長、地域の安全などをみんなで祈った。
51人が参加した稚児行列。化粧して着飾った園児や児童らが、寺から観音まで数百メートルを列をつくって歩いた。
法要にも出席。頭のてっぺんから災いを取り除く洒水(しゃすい)と呼ばれるお清めも受けた。
稚児行列は今回が5回目。子どもたちに観音様との縁を深めてもらおうと、節目の年に開いている。
恒例の相撲大会は観音横の土俵で開催。小学生32人が出場した。
家族や観音様が見守る前で、・ス豆力士・スたちは闘志満々。女子の参加も多かったが、男子に負けず劣らず力強い取り組みで、会場を沸かせていた。
「毎年例大祭を5月5日に開くのも、子どもたちに仏事に親しんでもらおうという考えから。今日もたくさん参加してもらえて良かった」と赤尾住職は話していた。
相撲大会の上位成績は次の通り。
【1年】(1)浦野和大(2)大野勇斗(3)三浦龍【2年】(1)池上和人(2)小田切楓(3)馬場隆夫【3年】(1)横山芽以美(2)本田峻太(3)小田切みのり【4年】(1)馬場信介(2)本山柾成(3)向山椋太【5年】(1)小林由佳(2)森田勇希(3)小田切団檀【6年】(1)横山利輝 -
宮田村の安協新支会長に橋爪さん
宮田村の伊南交通安全協会宮田支会はこのほど定期総会を開き、新たな支会長に橋爪利夫さん=北割区=を選んだ。
高齢者をはじめ、悲惨な交通事故の撲滅に向けて全会員が団結するよう、さらなる協力を要請。交通弱者の見守りなど、きめ細かな活動を展開していく本年度の事業計画を決めた。
役員は次の通り。
▽支会長=橋爪利夫▽副支会長=伊藤源ノ丞▽女性部長=黒河内美智子▽女性副部長=加藤千里▽理事=南澤功、小田切高史▽支部長=中原憲一(町1区)橋爪成(町2区)太田博善(町3区)天野哲郎(北割区)近藤浩二(南割区)三沢賢治(新田区)清水正康(大田切区)宮下清人(大久保区)久保田昭治(中越区)宮沢次郎(つつじが丘区)瀧澤智恵子(大原区)▽事業所=桑沢繁夫(日発)福沢宏之(JA)鰍沢英夫(郵便局)米山淳一(タカノ)▽交通指導員=小田切隆幸 -
防犯指導員会
宮田村防犯指導員会はこのほど開き、新たな会長に増田忠直さん(町3区)、副会長に細田泰寛さん(大久保区)を選任した。
各地区から選ばれた14人の委員に委嘱状を交付。本年度はPTAと協力して子どもの安全対策を進めるほか、地域の防犯環境整備推進を図る。
さっそく研修会を開き、駒ヶ根署の長沼秀治生活安全刑事課長から昨今の犯罪情勢について聞いた。
防犯指導員は次の皆さん。
【町1区】木下正夫、小田切保鉱【町2区】倉田昌彦、黒岩崇【町3区】増田忠直、縣忍【北割区】三好吉郎【南割区】城倉照男【新田区】小林庸助【大田切区】後藤元紀【大久保区】細田泰寛【中越区】近藤浩祥【つつじが丘区】川上勝【大原区】山岸隆夫 -
北割区敬老会
宮田村北割区の敬老会はこのほど、真慶寺で開いた。70歳以上134人のうち66人が出席。区民のあたたかなもてなしで、長寿を祝った。
同区の最高齢は97歳で、元気な高齢者が多い。この日は区と公民館分館が協力して開き、長年の労をねぎらった。
保科武夫区長は「今私たちが平和に暮らせるのは、皆さんがた先輩のおかげ。今後も区の発展のためにご指導を」とあいさつ。
高齢者を代表して春日好章さんは「微力ではあるが地域のために協力していきたい」と返した。
美味しい料理と酒を酌み交わしながら、団らん。カラオケなどを楽しんだほか、子どもたちをはじめ地域の人たちの余興もあり、和やかに時間が過ぎていった。 -
第26回高松宮賜杯全日本学童野球大会兼第25回県学童軟式野球選手権春季上伊那地区大会
宮田村新田の宮田球場で3、4日、13チームが出場し、「第26回高松宮賜杯全日本学童野球大会兼第25回県学童軟式野球選手権春季上伊那地区大会」が行われた。
2日目は箕輪中部ヤーキース対箕輪彗星クラブで準決勝が行われ、2対8で箕輪彗星クラブが圧勝し、決勝戦に駒を進めた。
箕輪ジャイアンツ対辰野ヤンガースも、16対4で箕輪ジャイアンツが圧勝した。
箕輪勢同士で戦った決勝戦は8対1の5回コールドで箕輪ジャイアントが優勝。6月3、4日諏訪市で開く南信大会へ駒を進めた。
結果は次の通り
▽優勝=箕輪ジャイアンツ(2)箕輪彗星クラブ(3)辰野ヤンガース、箕輪中部ヤンキース -
つつじが丘区の健康教室
宮田村つつじが丘区の保健補導員はこのほど、区民対象の健康教室を村研修センターで開いた。村住民福祉課の三浦典子保健師を迎え、脳を刺激する簡単な体操など、楽しみつつ自分の体と向き合った。
三浦さんは、村内の介護保険を受給している高齢者の疾患原因を説明。脳卒中や骨折転倒が多いと指摘した。
さっそく参加者全員で体操に挑戦。手や顔、舌を動かしたり、歌にあわせて指を動かしたり。新聞紙を足の指先でつまんだりと、ゲーム感覚で笑顔も広がった。
「体全体をしっかり使うと、認知症予防にもなる。脳の刺激になり、疾患や転倒予防にもつながります」と三浦さんは話していた。 -
声にして「伝えたい」
選んだ楽曲とともに、想い言葉に宮田村福祉作業所は2日、想っていることを言葉に出してみようと「伝えたいコンサート」を開いた。利用者一人ひとりが思い入れのある歌を選曲。歌に関する自身のエピソードを語り、全員でCDを鑑賞した。思い出を振り返ったり、他人の気持ちを思いやったり。声にすることで、閉じこもりがちな心を通い合わせた。
音楽を通じて、利用者の声、そして心の内面をみんなで感じようと企画。ボランティアや住民含め約20人が参加した。
クラシックの名盤からポップスまで多彩な選曲。
ウルフルズの「笑えれば」を選んだ男性は、「自分が以前仕事をしていた頃によく流れていた。聴くと、また仕事をしたいという想いが強くなる」とコメントした。
80年代後半にヒットしたKANの「愛は勝つ」を選んだ女性は、「この歌を聴くと元気になる」と紹介。
「どーんなに困難でくじけそうでも、信じることさ、必ず最後に愛は勝つ」とCDから曲が流れると、参加者から自然と拍手が沸いた。
「そうさそうさ、信じることだ」と話す姿もあり、みんな笑顔で心と心をふれあわせていた。 -
こまゆき荘10周年イベント
宮田村新田区の農業体験実習館「こまゆき荘」は3日、オープン10周年記念イベントを同館で開いた。地元農産物や名産品、友好都市の愛知県田原市から直送された海産物などの即売もあり、長蛇の列もできた。
村内の農業女性グループ野ひばりの会は、焼きたて五平餅や梅おこわなど販売。追加でつくるほどの人気を集めた。
スモークウッド・くるみのチーズ燻製なども好評。採れたての山菜や野菜の販売もあり「新鮮でこんなに安い」と買い求める姿がみられた。
田原市の直売コーナーには多くの人が列をつくって並び、販売開始5分ほどで夏みかんが売り切れ。120キロ用意したアサリも10分ほどでなくなった。
村民有志でつくる「信州みやだ梅舞会」のソーラン踊りもあり、来場者を楽しませた。
同館は温泉併設の村の公共施設だが、3年前から第3セクター宮田観光開発に運営を委託。本年度からは同社が指定管理者となり、地域にも根ざした施設として営業している。
この日は村民が入浴半額になるなどのサービスもあり、1日で約1500人ほどが訪れた。 -
農業日本一の田原市で宮田村の農産物大好評
宮田村は30日、友好都市の愛知県田原市で開かれた農業祭に参加した。アスパラガスやブルーベリージャムなど村の農産物や加工品を販売し、・ス信州みやだ・スをアピール。高原の豊かな産物は、全国一位の農業出荷額を誇る田原市民の人気を集めた。
生産者代表と村職員の4人が、とれたての新鮮野菜をふんだんに抱えて会場へ。
90束持っていったアスパラガスが大人気。「今年は高値で手がでなかったが、宮田村のアスパラは新鮮で価格も手ごろ」と、販売開始から1時間もたたずに売り切れた。
農業日本一の田原市だが、信州の高原で育った農産物はまた別格。地元ではとれないアスパラやブナシメジ、またチーズの燻製、シメジの煮付などの加工品も好評で、昼過ぎには全てを完売した。
両市村は99年に友好都市提携を結び、相互に交流。田原市の農業祭も毎年参加している。
この日も市民とふれあいながら直売。宮田、田原の絆をより一層深めていた。 -
村職員労働組合がメーデーに団結会
メーデーの1日、宮田村職員労働組合(小林敏雄執行委員長)は通常業務終了後に集まり、役場駐車場で団結会を開いた。村民からの風当たりも強いが、より職場を活性化させ、一致団結して業務にあたろうと確認しあった。
同村では5年前までメーデーにあわせ、村内に事業所を置く複数の組合が参加する連合系、労働系の統一集会を開催。
伊那などの中央集会に参加する組合が多くなり消滅したが、村職労は「5月1日」にこだわり、恒例の団結会を続けている。
小林委員長、元村職員で特別委員の小原勇県議があいさつ。「自治体の果たすべき役割が問われているが、こんな時だからこそ発想を政策に転換することが求められる。縮むのではなく、拡大指向で職場活動にあたろう」と呼びかけた。
各職場でつくったプラカードも会場に掲げ、メーデーの歴史的意義も再認識した。 -
クマ出没で捕獲用の檻(おり)急きょ設置
宮田村新田区の養魚場付近の県道でクマが出没したことを受け、村と県は1日までに、目撃があった現場周辺の山林に捕獲用の檻(おり)を急きょ設置した。
設置場所は養魚場東側の黒川沿いの山林。付近は山菜採りなどで入山する人たちもいることから、村などは注意するよう呼びかけている。
この檻は昨年、クマが養魚場に出没した時にも設置。体長1・5メートルほどのクマを捕獲し、催涙スプレーでお仕置きして放つ「学習放獣」で山に戻した。
今回も捕獲した場合は、この学習放獣で対処する。
クマは26日夜と28日未明に、付近を通ったドライバーが目撃。上伊那地方事務所によると、管内の目撃通報は今季初めてという。 -
こまゆき荘10周年記念イベント3日に
宮田村新田区の農業体験実習館「こまゆき荘」は3日午前11時から、オープン10周年記念イベントを同所で開く。五平餅や豆腐など地元の味覚に加え、村と友好関係にある愛知県田原市の海産物直売も。名産山ぶどうワインや地ビール試飲、ソーラン踊りのアトラクションもあり、多くの来場を呼びかけている。
農業女性グループ「野ひばりの会」が、五平餅や梅おこわなどを出品。
スモークウッドくるみのくんせい、マスダの手作り豆腐、リンデンのクッキー、ジャスト・ベイクド・パオの山ぶどうパン、ときわのドレッシングと、村の・スうまいもん・スが勢揃いする。
さらに本坊酒造、山ぶどう推進会議、南信州ビールも協力し、各種試飲も行う。
子どもに綿あめの無料提供、午後1時半から豚汁の無料配布も。
アトラクションの梅の里ソーランの出演は午前11時15分ころ。
館内の温泉施設利用者には抽選で粗品進呈、さらに村民を対象に当日に限り半額(入浴券配布済み)などのサービスもある。 -
マレット梅の里大会、森田さんが優勝
宮田マレットゴルフ同好会主催の第8回梅の里大会(大会長・清水靖夫村長)は29日、同村マレットゴルフ場で開いた。箕輪町から松川町まで村内外の腕自慢167人が出場。地元の森田孝司さんが、2位以下に3打差つけて総合優勝した。
36ホール、パー144のコース。同会主催としては今季初のビッグゲームとなったが、各地から選手が参加して、例年以上の盛りあがりをみせた。
ホールインワンも18人が記録するなど、ハイレベルな試合展開となった。
上位入賞者は次ぎの皆さん。
【総合優勝】森田孝司(宮田村)108
【男子】(1)有賀武士(宮田村)111(2)宮沢朝男(駒ヶ根市)112(3)平沢二郎(飯島町)112(4)下島一男(同)113(5)小木曽光明(宮田村)113(6)村井敏男(駒ヶ根市)114(7)小沢恒二郎(伊那市)114(8)川手義一(駒ヶ根市)114(9)白石昭一(同)114(10)唐沢治男(宮田村)115
【女子】(1)山口ひで子(駒ヶ根市)110(2)白石文江(同)116(3)北村みゆき(同)116(4)吉沢三代子(中川村)118(5)宮下久子(飯島町)118(6)宮沢孝子(駒ヶ根市)119
【ホールインワン】小木曽光明、村井敏男、北條明、三ツ井良治、倉田東亜、宮下和男、羽場勝美、加賀山章(2回)、宮崎勝司、塩沢健、原弘志、中山顕、宮下義一、玉田和平、米沢元昇(2回)、小田切宏子、松下幾恵、壬生こう -
親子で春の収穫体験
地元の農産物への理解を深めてもらおうと宮田村営農組合、JA上伊那宮田支所は村学校給食を育てる会の協力で30日、小学校2・3年生の親子を対象にしたアスパラガスと花の収穫体験を村内の2カ所で行った。今年初めての試み。村内10家族の34人が参加し、親子で収穫する喜びを味わった。
同村大田切の樋屋喜代美さん方のビニールハウスに招かれた子どもたちは、すくすく育ったグリーンアスパラガスを見て「これ切っちゃってもいいの?」などと母親らに聞きながら、根元から丁寧にはさみで切り取っていた=写真。
一行は同村南割の花卉(き)団地も訪れ、美しく咲いたアルストロメリアとチューリップの収穫を楽しんだ。
主催者は「楽しい親子の触れ合いの機会にしてもらえてよかった。できれば来年以降も続けていきたい」と話している。 -
少年軟式野球上伊那地区大会
第23回全日本少年軟式野球大会上伊那地区大会(県軟式野球連盟上伊那支部主催)が30日、宮田村の宮田球場で開かれた。6チームが出場してトーナメントで対戦した結果、若竹クラブ(南箕輪村)が優勝。南信大会(6・7日、伊那市)への出場を決めた。
結果は次の通り。
▼1回戦=梅の里(宮田村)5竏・飯島(飯島町)、箕輪(箕輪町)2竏・欅(辰野町)▼準決勝=若竹(南箕輪村)2竏・梅の里、牧ケ原(中川村)2竏・箕輪▼決勝=若竹1竏・牧ケ原 -
プラムの里6周年記念式典
宮田村新田区の介護老人保健施設プラムの里(倉田勝利施設長)は29日、開設6周年の記念式典を開いた。伊那市民吹奏楽団が演奏を披露。利用者と一緒に祝った。
同吹奏楽団は昨年5周年の式典にも参加。今回も「信濃の国」など耳なじみの曲を披露し、管楽器のダイナミックな音色を届けた。
リズムにあわせて口ずさむ利用者の姿も。心にも響き渡る演奏に聞き入っていた。
式典では同施設を運営する法人の鷹野準理事長、来賓の清水靖夫村長らが「元気にこれからも交流を深めて」と利用者を激励。
利用者を代表して水野好美さんと小田切行雄さんは「職員の皆さんがやさしく、親切に見てくれる。今後も愛される施設に」と、あいさつした。 -
事務事業内部評価導入へ
住民に公表、職員の意識改革も期待宮田村は、事務事業の内部評価制度を新たに導入する。事業の達成度や必要性などを庁内で評価。結果は住民に公表し、次年度以降の予算や実施計画に反映させていくが、村総務課は「コスト感覚など、職員の意識改革にもつなげたい」と話している。
村の事務事業は230程度。そのうち3分の1程度の事業を各課、係で抽出し、まず担当職員自らが評価する。
内容は事業の必要性、有効性、効率性、優先性と、総合評価。
職場によって仕事内容が大きく違うことから、評価する指標は各事業ごとに設定する。
連休明けに職員に説明し、6月末までに各課長に報告して1次評価。7月中旬に理事者、課長らでつくる庁内の評価委員会で2次評価する。
10月に住民に公表する予定で、費用対効果、達成度など、施策の方向性が間違っていないか示していく考え。
住民からは外部評価を求める声もあるが、「まず、職員自らが評価しないと何も始まらない。職員の意識付けも期待している」(同課)という。 -
蚕玉神社例祭
宮田村大久保区の「駒ケ嶽蚕玉(こだま)神社」で29日、例祭が行われた。氏子ら地域の関係者ら約40人が参列。かつて村内でも盛んだった養蚕の歴史を今に伝える由緒ある祭りで、地域の安全、発展を祈願した。
のぼり旗が立ち、神事を挙行。村内各区の区長や団体代表者らが玉ぐしを捧げた。
同社は戦後、新田区から現地に移転。天竜川の高台に位置し、「伊那峡の蚕玉さま」として親しまれている。 -
音楽で新入生を歓迎
赤穂高同窓会宮田支部が後輩のために激励会赤穂高校同窓会宮田支部(井ノ口明治支部長)は29日、今春宮田中学校から同校へ進学した22人を招いて新入生激励会を村民会館で開いた。毎年恒例の演奏会を開き、同校吹奏楽部、声楽部、器楽部が出演。同窓生のほか、地域住民も多数参加し、音楽で後輩を激励した。
各部が演奏や歌声を披露。そのうち8人の新入生を迎えたという声楽部は、男女混合の見事なハーモニーで会場を沸かせた。
激励会は22回目。先輩たちが後輩を温かく迎え入れようと、伝統を受け継いでいる。
演奏会の前には、井ノ口支部長が「友情の輪を広め、心と体を鍛えつつ高校生活を送って」と激励し、記念品を手渡した。
新入生を代表して有賀駿君は「3年間でこれだけはやったというものが持てるよう、自分の行動に責任を持って取り組む」と、あいさつした。 -
戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は28日、村民会館で開いた。遺族31人を含め約100人が参列。愚かで悲惨な戦争の歴史を胸に刻み、命の大切さ、平和の尊さを改めて訴えた。
村遺族会の春日要会長はあいさつで、戦後の清算も終わらないうちに、悲惨な歴史が風化しつつある現実を危ぐ。
「戦争がいかに無意味で野蛮なものか、もう一度反省すべき。平和、国際貢献、そして憲法と、我々には次代に語り継ぐ義務がある」と続けた。
慰霊祭は村社会福祉協議会の主催。会長の清水靖夫村長も恒久平和の実現を訴え「宮田村は小さくても輝くむらづくりを目指しているが、再び悲しい歴史を繰り返すことなく、福祉国家建設の想いを新たにしたい」と英霊に哀悼の意を捧げた。
参加者全員で献花。戦没者が身を持って教えてくれた平和、そして命を大切にする意義について気持ちを新たにした。