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赤穂東小雨の遠足
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は4日、秋の遠足を行った。前夜からの曇り空で天候が心配されたが、1年生は光前寺とアスレチックちびっ子広場、2年生は宮田村のふれあい広場、3年生は中沢の民俗資料館、4年生は東伊那のふるさとの丘、5年生は養命酒製造駒ケ根工場と家族旅行村、6年生は高鳥谷山と、それぞれの目的地に向けて元気よく出発した。
1年生は光前寺の見学を終えて駒ケ池のほとりで昼食。途中から降り出した雨の中、かっぱを着たまま木陰を探して弁当をひろげることになったが、それでも友達同士でおかずを交換したり、大きな声で笑い合ったりして楽しそうに弁当を食べていた=写真。雨はやむ気配をみせず、児童らが楽しみにしていたアスレチックで遊ぶこともできずに、早めに帰途に着いた。 -
駒工の生徒が紙飛行機指導
駒ケ根工業高校の情報技術科でラジコン研究と地域連携に取り組むグループの生徒6人が2日、宮田村商工祭のイベントに参加。子ども向けの紙飛行機教室を開き、来場したチビッコに作り方などを教えた。
同科は生徒たち自身が課題を持って研究。「ラジコン班」の2人は、紙飛行機を使って飛行機の特性について研究を進めている。
今回、地域連携に取り組む「連携授業班」も協力しながら、商工祭の一角にブースを出展した。
作り方を教えるだけでなく、良く飛ぶための翼の調整なども熱心に指導。子どもたちはお兄さんのやさしいアドバイスに目を輝かせながら、ものづくりの一端にふれていた。
「今の高校生は家の中に閉じこもる傾向もあり、このようなふれあいは大切な機会だと思う」と同校の竹内浩一教諭は話していた。 -
清水真砂子講演会
子どもたちに良い本に出会ってほしいとの願いから97年に発足した「こどもの本の会としょとしょ」(滝沢千枝子代表)は1日、第10回記念講演会として、長編ファンタジー『ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子さんによる『翻訳の面白さ、難しさ-ゲド戦記を軸に』を駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開いた。約120人が集まり、翻訳についての清水さんの話を聞いた。 清水さんは「人は語らいの中で、声の調子や間の取り方などから言葉の裏にある互いの意図を無意識に推し量るものだが、最近は電子メールやインターネットの影響か、特に若い人の中に額面通りに受け取る人が多い気がする」とした上で「翻訳も原文が読めるだけでは駄目で、活字の行間を読み、隠れている意味を読み取れなければならない」とその難しさを語った=写真。 「初めて翻訳した『大きいゾウと小さいゾウ』の中で、ジャングルの動物が人間に呼び掛ける場面がある。私は『おじさん』と訳したが、動物の立場から見ればここは『人間』と訳すべきだ-と厳しく指摘されて初めて翻訳の難しさに気が付いた」と翻訳を始めたころの裏話を披露した。
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キノコ採りの男性行方不明2晩目
2日に飯島町の山林へキノコ採りに入ったまま行方不明になっている名古屋市の男性(61)の捜索は、2日に続き3日朝から駒ケ根署や消防などによって再び行われているが、同日夕現在まだ見つかっていない。
男性は2日午前10時30分ごろ仲間4人とともに飯島町七久保日向沢付近の山林にキノコ採りに入ったが、午後0時40分ごろから行方が分からなくなった。仲間が捜索したが見つからなかったため、午後2時20分に七久保駐在所に届け出た。 -
幼稚園・保育園運動会
駒ケ根市内の7つの幼稚園・保育園で1・2日、親子運動会がそれぞれ開かれた。かけっこやダンスなどさまざまなプログラムに出場した園児らは元気よく伸び伸びと走ったり踊ったりして練習の成果を披露し、応援に詰め掛けた保護者らは愛くるしい子どもの姿をビデオに収めようとカメラのレンズを向けながら成長ぶりに目を細めて見詰めていた。
北割2区のすずらん保育園(高見洋子園長)は開園50周年記念とあって例年以上に華やかな運動会となった。『人生山あり谷あり』は年長園児らによる障害物競走。スタートした園児らはトラックの途中に設けられた(1)縄跳び10回(2)ひも付きポックリ(3)鉄棒前回り(4)ボール投げ(5)肥料袋に入って両足ジャンプ窶狽フ関門に苦労しながら懸命にゴールを目指した=写真。園児らの真剣な表情に見詰める保護者からは「頑張れ」「もう少しだ」などと大きな声援が飛んでいた。 -
毒キノコに注意
キノコによる中毒を防止しようと伊那食品衛生協会と伊那保健所は1・2日、駒ケ根市のAコープ駒ケ根店で「キノコ中毒防止展」を開いた。毒、食用など約100種類のキノコを展示し、併せてキノコの鑑別も行った=写真。伊那保健所食品衛生課の黒岩和雄さんはチラシ『キノコ中毒にご注意を!』を来場者らに配布して「基本は、知らないキノコは採らない、食べない窶狽ナすよ」と注意を呼び掛けていた。
キノコ衛生指導員らは「毒キノコのうち、食べると嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出るツキヨタケはヒラタケやシイタケと外観が似ていることから間違えやすい。特に注意を」などと説明しながら、来場者が持ち込んだキノコを次々と鑑別していた。
04・05年度、伊那保健所管内でのキノコ中毒の報告はないが、県内各地ではツキヨタケやテングタケなどを食べた約20人が中毒を起こしている。 -
シルク作品展
「21世紀の地域における繭と絹のもの造りにむけて」をテーマにした「シルクサミット2005in駒ケ根」が6・7日に開催されるのに合わせ、駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムで第10回特別展「シルク発表作品展」が11月20日まで開かれている。シルクを使った屏風、壁掛け、和服、ドレスなど、絹の美しさを見事に生かした約90点の作品が展示され、訪れた人たちのため息を誘っている=写真。
駒ケ根市の赤穂南小学校4年生児童らによる作品は、絹の柔らかでつやのある風合いを生かしながら、貝殻や松かさ、木の枝などの小物を効果的に使って森や海などのイメージを思い思いに表現している。
水曜日休館。午前9時窶伯゚後5時。入場料は一般(高校生以上)300円、小中学生100円。問い合わせは同ミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
認知症の介護方法
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は29日、「認知症の方と向き合う家族の介護方法」についての講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。お年寄りの介護に悩む人たちなど約70人が集まり、長野市で宅老所を運営するNPO法人「グループもみじ」の理事長田中正廣さんの講演「認知症高齢者へのやさしい関わり方」を聞いた。
田中さんは「認知症のお年寄りを自宅で介護すると修羅場だ窶狽ニいわれるが、私の宅老所では多くのお年寄りが朝から晩まで何事もなく過ごしている。何が違うかといえば、家庭では認知症に対する理解が浅く、お年寄りが望むことと違うことをやっているからだ」と解説。「認知症は心の病気ではなく、脳の老化現象だから、時間の流れや記憶などに障害はあっても何もかもが分からなくなるわけではない」として正しい関わり方の重要性を訴えた=写真。
ボケを予防する方法として「年寄りに楽をさせるとボケやすい。何か役割を受け持ってもらい、頭と体を使うことが効果的」とアドバイスも付け加えた。 -
田中園子ピアノリサイタル
日本の現役最高齢ピアニスト田中園子さん(86)のリサイタルが29日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根音楽文化協会主催。交通事故で背骨を3カ所折った後遺症で背中が丸くなっている田中さんだが、ピアノを前にすると背筋がピンと伸び、モーツァルトやショパン、バッハらの曲をいとも軽やかに弾きこなした=写真。
ソナタ、協奏曲など全8曲を1時間半にわたって弾き終えた田中さんへの拍手は鳴り止まず、期待に応えてアンコール曲を演奏した田中さんにホールを埋めた聴衆はあらためて惜しみない拍手を送った。
演奏の合間には主催者代表の三澤照男さんがステージでインタビュー。「背骨を折った事故はもらい事故だったけど、車の運転は大好き。この間も高速道路でガードレールに乗り上げて車が横倒しになったけど私は無傷だったわよ」などと話す意外な一面に聴衆は感心したりあきれたりしていた。 -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は30日、全校児童を対象に秋の交通安全教室を開いた。学校の周囲の一般道で1・2年生は安全な歩き方を、3窶・年生は自転車の乗り方をそれぞれ練習した。第2部として、グラウンドで自動車を使った巻き込まれや衝突などの実験を見て事故の恐ろしさと交通ルールを学んだ。
実験は県交通安全教育支援センターの担当者が実際に自動車を使って行った。車の死角を確認する実験では、車の周囲に立ったりしゃがんだりした児童の姿が運転者から見えれば帽子を白に、見えなければ赤にかぶり直した=写真。見詰める児童らは、赤帽が意外に多いことから車のすぐ近くでも見えない位置があることを知って驚きの声を上げていた。
人形を車ではねる実験は時速30キロと40キロのスピードで2回行った。衝突の瞬間を目の当たりにした児童らは「
人間だったら絶対死んじゃうよ」などと悲鳴を上げ、「道に飛び出しちゃいけないんだね」とささやき合うなど、事故の恐ろしさが身に染みた様子だった。 -
限定純米酒「純駒」発表
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定千本販売の純米酒「純駒」(じゅんこま)を8・9日の第49回駒ケ根商工まつりで発表する。
純駒は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んだ。長生社の北原岳志専務は「少し辛口ですっきりと飲みやすい味に仕上がっている。よそなら大吟醸クラス」と自信をにじませる。
同支部は04年、駒ケ根市制50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売し、完売している。
試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで8日(午前10時窶伯゚後5時)、9日(同窶伯゚後4時)に開かれる。 -
駒ケ根市赤穂中割
北澤吉三さん(65)「子どものころは食べ物がなくていつも空腹だった。空を飛ぶ飛行機の姿と爆音がぼんやり記憶にあるが、あれがB29だったのかなあ。防空壕に何度か逃げ込んだ記憶があるよ。今の若い人には戦争は歴史の中の出来事だが、満州に渡った伊南地域の人々のような当事者にしてみれば、つい昨日のことのように忘れられないものなんだよ」
◇ ◇
大学卒業後、親の勧めで駒ケ根市役所に就職し、社会教育などの分野を中心に活躍する。当時の市長だった北原名田造氏とも気が合い、北原市長が伊南日中友好協会の会長だったことから、同会の事務局長を務めることになる。以降長年にわたって日本と中国との架け橋となってきた。
「満州には伊南地域から多くの人が移住した。悲惨な運命をたどった人も少なくない。戦死した伯父の連れ合いも残留夫人として中国に残っていてね…。何とか帰国させてやりたいといろいろと手を尽くしたがなかなか思うようにはいかなかった。当時は中国と国交がなかったからね。それでも代議士のつてを頼ってようやく日本に帰すことができた。本人の喜びようはそりゃもう大変なものだったよ」
市職員を退職後、赤穂公民館長に就任してからも、悲惨な戦争の実態を多くの人に知ってもらおうとさまざまな企画を立案、実施してきた。05年は戦後60周年に当たる節目の年だったことから、駒ケ根市在住の戦争体験者の生の声を聞く会などを開いた。
「満州のハルピンには何回か行った。調べれば調べるほど、話を聞けば聞くほど、入植者の運命は悲惨なものだったことが分かってくる。ある収容所の近くには3千人の日本人の死体が埋まっているらしい」
◇ ◇
「公民館は公平でなくてはいけない。偏らず中立な立場で、皆さんに関心を持ってもらえるもの、時宜を得たテーマを取り上げて、いろんな人の話を聞いてもらいたい。多くの人にできるだけ幅広い考え方を知る機会を提供していくことが公民館の務めだと考えています」 -
全国大会出場者激励
駒ケ根市教育委員会と市体育協会は28日、10月に各地で行われるバレーボール、バドミントン、少林寺拳法の全国大会に出場する市内在住選手らの激励会を保健センターで開いた。市と体育協会は選手らに激励金を贈り、大会での健闘に期待した=写真。
バレーボールチーム監督の北林昌彦さん(58)は「初戦を突破し、勢いに乗ってベスト8を狙いたい」バドミントンの小松冨士子さん(58)は「試合を通じて他県の選手との交流を深めてきたい」などとそれぞれ力強く決意を語った。
出場者は次の皆さん。
◇第4回全国社会人9人制バレーボール男子優勝大会(7窶・0日、茨城県)▽北林昌彦(監督)=東伊那、小原隆(コーチ)=北割2、松澤俊春(マネージャー)=上穂、福澤章浩=福岡、六波羅健二=町1、松澤成善=上穂、浦野光雄=上赤須=
◇第18回全国スポーツ・レクリエーション祭種目別大会・年齢別バドミントン(2窶・日、岩手県)50歳以上混合ダブルス▽小松冨士子=町2=
◇2005少林寺拳法国際大会 in FUKUI(9・10日、福井県)団体演武▽加藤忠志=北割2、大矢勇=町2、山本佳宏=小町屋、気賀澤裕美=市場割= -
教育長就任式
駒ケ根市は30日、市教育長に再任された中原稲雄教育長(69)=北割2=の就任式を市役所で行った。中原教育長は「課せられた責任は大きく、身の引き締まる思い。現在、中学校適正配置、地震対策施設の整備、幼児教育、男女共同参画社会の実現など大変多くの課題がある。市民の意見を謙虚に聞いてこれらの課題を希望に変えていきたい」と抱負を語った。
中原正純市長は「中原教育長は就任以来、不登校児童数の減少など多大な実績を挙げてきた。教育に対するおう盛な情熱で山積する問題の解決に引き続き活躍してほしい」と期待の言葉を述べた。
3期目。任期は10月1日から4年間。 -
経営講座「環境と経営」
企業の連携により地元産業を活性化させようと市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は27日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている05年度経営講座の第2回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、千葉商科大政策情報学部教授で環境・経済ジャーナリストの三橋規宏さんによる「環境と経営をいかに両立させるか窶萩椏s議定書の発行を受けて」と題した講演を聞いた。
三橋さんは「この50年の地球環境の変化は大きく、今後への影響が大変心配される」とした上で企業の経営姿勢について「生き残るためには明確な企業像の構築が不可欠。トップのリーダーシップが成否の鍵を握っている」として、経営者の環境に対する理念が最も重要だと訴えた=写真。
三橋さんは国連大学が提唱するゼロ・エミッション運動の推進に活躍し01年、第1回ゼロ・エミッション賞を受賞した。 -
アスベスト講習会
アスベスト講習会
健康被害が問題になっているアスベスト(石綿)に関する知識を深めようと駒ケ根市保険補導員連合会は27日、アスベストについての研修会を駒ケ根市保健センターで開いた。保健補導員約80人が参加し、伊那保健所所長の渡辺庸子さんの講演を聞いた。
渡辺さんはアスベストの特徴について「断熱材、保温材、吸音材などに適した特性により建築用部材として多く使われてきたが、肺に吸収されても分解されないため中皮腫やがんなどの健康障害を起こす」とした上で「悪性中皮腫は胸膜や腹膜に起こり、水がたまって呼吸困難や腹痛などの症状が現れる。アスベストをどれぐらい吸い込んだら発病するのかは今のところ明らかになっていない」などと説明した=写真。
参加者らは説明を聞きながら中皮腫に侵された胸のCT写真などを見て顔をしかめ「怖いね」などとささやき合っていた。 -
交通安全マレット大会
高齢者に交通ルールをしっかり身に付けてもらおうと伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は28日、高齢者交通安全マレットゴルフ大会を菅の台の駒ケ根高原マレットゴルフ場で開いた。参加者は決められたホールで交通事故やルールについてのクイズに答えたり、横断歩道を渡ったり、夜行たすきを肩に掛けたりと交通安全にちなんだ関門を通過しながらプレーを楽しんだ。
設けられた関門は(1)クイズに答える(2)横断歩道を旗を持って渡る(3)一時停止し、左右を確認する(4)夜行たすきを掛ける(5)コースの右側を歩く窶狽ナ、答えを間違えたり、一時停止をうっかり通り過ぎたりするとそれぞれ5打付加の罰則が与えられる。
3番ホールではクイズが3問出題された。『高齢歩行者の事故は70%が自宅から1キロ以内で起きている窶狽ヘ正しいか?』などの問題に参加者は「こりゃ難しい…」とプレーそっちのけで頭を抱えていた。 -
災害対策バイク入魂式
伊南行政組合は大規模災害発生時に孤立した地域の情報収集・調査や通信・連絡用などに使用するオフロードバイク4台をこのほど購入し28日、入魂式を駒ケ根市役所駐車場で行った。災害対策本部用として駒ケ根市も同じくバイク1台を購入した。非常通信用として衛星携帯電話3台も購入し、連携して万一の災害発生に備えることにしている。
関係者ら約20人が出席して清めの神事を行った後、消防署員がお披露目の初乗りをした=写真。出席した中原正純市長もバイクにまたがり、エンジン始動。予定にないハプニングにあっけにとられる関係者を尻目にさっそうと駐車場を1周。「(バイクは)40年ぶりかな。今のバイクはなかなか力があるね」と満足そうに話した。
バイクは排気量223cc。北・南消防署にそれぞれ2台ずつが配備され、バイク隊員の訓練も併せて行っていく。
伊南行政組合分の事業費はバイク160万円、ヘルメットなど45万円、隊員養成費20万円、保険など19万円の計約244万円。市購入分は62万円。うち41万円は県コモンズ支援金事業として採択されている。 -
ドクターヘリシミュレーション
佐久市の佐久総合病院に常駐する県内でただ1機のドクターヘリコプターへの理解を深めようと伊南行政組合は27日、シミュレーション訓練を駒ケ根市営グラウンドで行った。消防署員、昭和伊南総合病院職員ら約40人が参加し、救急車からヘリコプターへの患者移送などの訓練を行った。
佐久総合病院のヘリコプター専任の医師岡田邦彦さんは「駒ケ根まで早ければ約20分で到着できる。せっかく配備された機材なのだから出動依頼をちゅうちょせず、効果的に運用して人命救助に役立ててほしい」と参加者らに呼び掛けた。
ドクターヘリは国・県の医療補助事業として05年7月に初めて導入され、9月現在までに計53回出動した。専任医師が常に待機し、患者搬送中にも治療ができること▽医師が行き先の病院にあらかじめ無線で詳しい処置の指示ができること窶狽ネどの利点があり、今後の活躍が期待されている。パイロットによると巡航速度は約280キロで、40分あれば県内のどこにでも到着できるという。 -
マレットゴルフ全国大会駒ケ根で開催
駒ケ根市では初の開催となるマレットゴルフの全国大会「第15回全日本マレットゴルフ選手権駒ケ根大会」(全日本マレットゴルフ連盟主催)が27・28日、同市東伊那のふるさとの丘マレットゴルフ場で開かれた。県勢のほか、愛知、群馬、富山県などから約230人が出場し、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
遠方から訪れた県外選手は「山がきれいに見えてとてもいい眺めだね」「コースも自然を生かした素晴らしいものだ」などと話しながら気持ちよさそうにボールを打っていた。
開会式では地元駒ケ根市の山口ひで子さんが選手を代表して「マナーを守り、正々堂々と戦います」と宣誓し=写真、始球式を藤森宗清連盟会長や中原正純市長らが行って大会を盛り上げた。 -
光前寺十王堂特別公開
早太郎伝説で有名な駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)は開催中の長寿祭に合わせ、通常は非公開の十王堂内部を10月10日まで特別公開している。明かりに照らされた堂内には普段見ることのできない中尊地蔵菩薩のほか不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩ら十王の仏像が安置され、穏やかな表情を見せている=写真。本坊では十王の裁きと地獄の様子を描いた絵図「十王画」も公開している。
吉澤住職によると仏像の作者・年代は不明。十王堂は少なくとも過去50年は公開されていないはず窶狽ニいう。 -
市議会9月定例会閉会
駒ケ根市議会9月定例会は27日、最終日の本会議で、公の施設の指定管理者の指定手続きに関する条例改正案、04年度一般会計歳入歳出決算、05年度一般会計補正予算案など提出された26議案すべてを可決・認定して閉会した。請願「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書」は反対多数により不採択となった。
可決・認定されたのは住民基本台帳カードの利用に関する条例改正など条例案件8▽04年度一般会計歳入歳出決算など決算案件13▽05年度一般会計など補正予算案件2▽その他案件3窶煤B -
親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として24日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子12人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導で思い思いに作品づくりに挑戦した。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由とされているものの、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた=写真。
作品は10月22日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品は下平のおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。 -
駒ケ根高原マラソン
秋の高原を走る第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソン(駒ケ根市、市観光協会など主催)は駒ケ根市菅の台の駒ケ池周辺発着のコースで25日、行われた。全国各地から集まった約2440人の選手が3・6・15キロのレースに出場し、さわやかな秋風の吹く林の中のコースをそれぞれのペースで楽しみながら走った。
台風の接近などによる天候の悪化が心配されたが、スタート直前には雲間から太陽がのぞくなど、秋らしいさわやかな日和となった。
駒ケ池広場で行われた開会式では招待選手の山口衛里さんが「起伏の激しいコースだが皆で楽しんで走りましょう」と集まった大勢の出場者らに笑顔で呼び掛けた。
成績上位は次の皆さん。
▼3キロ男子(1)大蔵孝治11分04秒(2)伊藤利行(3)南沢延輝(4)春日千速(5)小田部宙(6)湯澤舜▼3キロ女子(1)山田和佳奈11分19秒(2)森田遥(3)湯澤ほのか(4)山田咲織(5)蟹沢未来(6)鈴木裕子▼3キロサポーター(1)瀬戸美保12分44秒(2)板倉澄子(3)蟹沢由美(4)北林里見(5)藤井眞寿美(6)春日敏子▼6キロ男子(1)佐々木跡武19分15秒(2)北原英一(3)久保田光博(4)平賀翔太(5)福田良平(6)小林太一▼6キロ女子(1)平野真里24分58秒(2)若林直美(3)伊東秀子(4)西尾百合子(5)竹村由布紀(6)平賀愛美▼15キロ男子(1)中西洋一48分02秒(2)松村博文(3)小池重樹(4)山田和広(5)土持康博(6)栗林公毅、星野友則▼15キロ女子(1)丹羽照美56分54秒(2)高山直子(3)風岡さやか(4)瀬川智美(5)宮澤加奈(6)光田李香 -
山口衛里陸上指導会
第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソンに招待選手として出場した元オリンピックマラソン選手の山口衛里さん(32)による陸上指導会が大会前日の24日、駒ケ根市営グラウンドで開かれた。市内の小中学生約70人が参加し、オリンピック仕込みの走りを学んだ。
山口さんは「小中学生のころは体ができていく時期なので、あまり無理な練習はしないほうがよい。速く走ることよりも、まず基本的な動きをしっかりと身に付けてほしい」と話し、上体を真っすぐ伸ばす▽腕や肩に力を入れない▽ひざをじっかり上げる窶狽ネど無理のないフォームづくりを繰り返し指導した=写真。
山口さんは2000年シドニーオリンピックのマラソンに出場、途中転倒するアクシデントにも負けず7位に入賞した。05年3月に現役を引退し、現在はアドバイザーとして後進の指導に当たっている。 -
さわやかサイクリング
大田切サイクリング協会は23日「秋のさわやかサイクリング」を駒ケ根市の大田切サイクリングコースで開いた。駒ケ根市と宮田村の小学生と保護者ら約20人が参加し、親子や友達同士でサイクリングを楽しんだほか、7種類の変わり種自転車に挑戦した。
ミニ自転車に乗ってのタイムレースでは、参加した子どもたちはバランスを崩して転んだり、コースからはみ出したりしながらも楽しそうにペダルを踏んだ=写真。
用意された変わり種自転車には、ペダルがなくステップの上下スイングで進む物▽電気モーターで進む物▽ペダルが同じ方向に付いた物▽前後ギア比が1対1の物窶狽ネどがあり、参加者らは珍しい自転車を次々に乗り替えては「面白い」「難しくて乗れない」などと歓声を上げて楽しんでいた。 -
大宮五十鈴神社例大祭
秋分の日の23日、駒ケ根市赤穂北割1区の大宮五十鈴神社で伝統の例大祭が盛大に開催された。迫力と豪華さは上伊那随一窶狽ニ氏子らが自慢する大三国煙火が夜の境内をまぶしく彩り、雨のように降り注ぐ火の粉の下を走る競い隊の「わっしょい、わっしょい」の掛け声が森にこだまして祭りは最高潮に達した=写真。
早朝から何発も打ち上げられる花火の音が晴れ渡った空にとどろき、獅子練りや子ども連が笛太鼓とともに市内を巡って、住民らの気分は夜の三国点火に向けて徐々に高まった。多くの露店が軒を並べた参道は、詰め掛けた人の群れで歩くのも大変な混雑となった。
空がすっかり暗くなった午後7時、境内の照明がすっと消され、辺りをぎっしりと埋め尽くした大観衆に期待のどよめきが起こった一瞬の後に、耳をつんざくような轟音とともに花火に点火。綱火が闇の空中を走り、地上8メートルの筒からまばゆいほどの火の粉が滝のように噴き出すと、見つめる観衆からの大歓声が上がった。降り注ぐ火の粉の中で腹掛け姿の競い隊は「わっしょい、わっしょい」と叫び、おんべやまといを振りかざしながら勇壮に競い合った。 -
赤穂東小運動会
真夏のような陽気となった23日、駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は第31回大運動会を開いた。強い日差しがぎらぎらと照りつける校庭で児童らはかけっこや大玉送り、綱引きなどの種目に汗を流しながら懸命に取り組み、訪れた保護者らはカメラ片手にわが子への声援に声をからした。
運動会の華、1窶・年の代表児童による男子リレーは、見つめる児童や保護者らの大声援の中、抜きつ抜かれつの大熱戦が繰り広げられた。最後まで勝負の分からない白熱したレースを堪能した保護者らは「すごかったね」「みんな速いなあ」などとしきりに感心していた。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十組の騎馬が砂ぼこりを巻き上げながら校庭を駆け巡り、帽子を奪い合う必死の攻防を見せて、紅白の対抗戦を一層盛り上げた。 -
アスベスト撤去工事始まる
人体に有害なアスベストが天井裏から検出された駒ケ根市の赤穂公民館大講堂で24日、アスベストを含む吹き付け材を撤去するなどの工事が始まった=写真。アスベストが飛散しないようビニールシートで密閉された現場では防塵マスクと保護衣姿の作業員が慎重に作業を進めた。
23日には工事開始に当たって作業の安全性を確認するため、伊那地方事務所の担当者が現場を訪れて検査を行った。作業は26日までに終了する予定。
市は、撤去作業後に空気中に浮遊するアスベストの量などを調べる環境調査を行って、結果に問題がないことが確認できれば再び大講堂の使用を始めたい考えだが、時期はまだ未定という。 -
上伊那地区高校演劇合同発表会前に練習に励む
上伊那の高校演劇部の合同発表会が25日、伊那市の県伊那文化会館である。本番を目前に控え、出場校演劇部の練習も熱を増している。
県高校文化連盟演劇部会などの主催する発表会で、今年は4校が出場する。県の審査に進む1校を決める。
駒ケ根市の赤穂高校演劇部(10人)は、2年生の久保田優香さん(16)が脚本・演出を手がけた独自作品「アカルイ場所へ」で発表に臨む。
物質的豊かさの反面、空虚さや孤独感を感じる人も少なくない現代社会。主人公は二重人格者。それぞれの人格を別の役者が演じ、内なる自分との葛藤(かっとう)を怪奇に表現している。久保田さんは「異質な事件が報道されることも多いが、実はこうしたものは身近に存在することを感じてほしい」と話す。
主人公の一つの人格を演じる小澤里佳さん(16)は「自分に起きたことのないテーマで、少し不安もあるが、役に入り込んで演じている」と話している。
授業のある日は、連日午後9時ころまで練習するという。
合同発表会は、午前9時10分からで、発表校の演目と発表時間は次の通り。
▼伊那弥生=「幸(さち)縲恷クいかけた希望縲怐v午前9時半縲怐・伊那西=「推定相続人」午前10時50分縲怐・赤穂=「アカルイ場所へ」午後12時50分縲怐・上伊那農業=「ハックルベリーにさよならを」午後2時10分縲怐B