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中川村ふれあい福祉広場
「笑顔いっぱい咲かせよう!」をテーマに第11回ふれあい福祉広場が15日、中川村の在宅介護支援センターと中川東小学校の周辺で開かれた。村社会福祉協議会と実行委員会主催。あまり自宅や施設の外に出掛ける機会の少ない要介護者や施設利用者がボランティアらの助けを借りて多数会場を訪れ、住民とのふれあいを楽しんだ。
広場では中川中学校のブラスバンドや地元のグループによるヨサコイソーランやダンス、太鼓の演奏などが披露され、大きな拍手を受けた=写真。
村内のデイサービスセンターなどの施設の利用者らの作品を集めた福祉作品展も開かれた。多くの絵画や工芸品が展示され、訪れた人たちが出来栄えに感心しながら眺めていた。
来場者にはおにぎりや豚汁が無料で振る舞われたほか、軒を並べたたくさんの喫茶、軽食などの屋台には長い行列ができるなど、会場は終日にぎわった。 -
北海道中川町の中学2年生と中川中2年と交流
同名の縁で、姉妹町村提携している北海道の中川町中川中学校2年生23人は17日、中川中学校に訪れ、2年生75人と、活動発表やレクレーションで交流を深めた。
まず、中川村の中川中2年1組が「中川村の名物をつくる」をテーマに、ハチ博士の富永朝和さんや「朝ちゃんと仲良しクラブ」と共同で開発した日本ミツバチのハチミツ入り五平もちについて、寸劇を交えて生き生きと発表した。
2年2組は「方言について」調べたことをクイズを交えながら話した。
一方、中川町の中学生は映像で中川町の面積や人口、気候、観光などを町の沿革を紹介「エコミュージアムには国内最大級のクビナガ竜の復元がある」とし、中川村の中学生の興味をそそった。
ほかに、かつて盛んだった「ハッカ」の栽培など、中川町の産業にも触れた。
この後、ドッチボールで交流と親ぼくを深めた。
中川町の中学生は16日来村、17日午前中は陣馬形に登山、18日は富士山に登り、東京で観劇し、帰郷する。 -
中川中強歩大会
中川村の中川中学校で14日、第1回強歩大会が開かれた。昨年まで駅伝クラスマッチだったが、生徒数減少により、強歩大会に変更した。
長い距離を走り抜くことを通して苦しさに負けない強い心身をつくるとともに、学級の連帯感を強める同大会に、全校生徒約200人が参加。男子は学校から西小、石神の松を経て、渡場から折り返す12キロ。女子は石神の松を経て、柏原集会所から折り返す8キロ、高低差が大きく、起伏に富んだコースに挑戦した。
この日はさわやかな秋晴れ、ほおをなでる風は涼しく、生徒たちは穫り入れの終わった田園風景の中を、互いに励まし合い、足の痛みに耐え、自分自身と戦いながら、一歩一歩進んだ。
結果は次の通り(敬称略)
◇男女総合・優勝=1年1組(2)1年2組(3)2年1組◇男子総合・優勝=2年1組(2)1年1組(3)3年1組◇女子総合・優勝=1年2組(2)3年2組(3)1年1組
◇個人男子・優勝=中嶋康晴(48分27秒)(2)小林正俊(3)平田拓哉(4)
矮松草野(5)片桐佑太◇個人女子・優勝=片桐和佳奈(34分26秒)(2)斉藤真実(3)大林生(4)宮崎なるみ(5)米沢阿寿佳## -
ユーラシア大陸横断から帰還
ユーラシア大陸を1年9カ月かけて自転車で単独横断した中川村大草、伊那谷キャンパーズビレッジ自然学校スタッフの島崎敏一さん(23)が15日、出発地点の中川村大草城址公園に無事帰還した。公園には自転車の楽しさを子どもたちに教えようと島崎さんが立ち上げたちゃりんこゴーゴー探検隊の隊員の保護者など約50人が「大陸横断おめでとう「お帰りなさい」などの手作りの横断幕とクラッカーで歓迎。心のこもった出迎えに島崎さんの表情も思わずほころんだ=写真。島崎さんは「ようやく日本に帰って来たが、まだ頭の整理がつかず、夢の中にいるような気持ち。応援してくれた人たちのおかげで旅を終えることができてこんなに幸せなことはない。今後はこの経験をいろんな人たちに伝えていきたい」と話した。
探検隊の子どもたちなど約20人は、愛知県の中部国際空港セントレアに15日に到着する島崎さんを迎えに行こうと13日に自転車などで村を出発。同空港で再会を果たし、バスと自転車で帰って来た。 -
子どもと本の会」を結成「とっぴんぱらりん」を創刊
中川村の子どもや本にかかわる人、読書好きが集まり、7月結成した「子どもの本の会(長尾久美子会長)」はこのほど、情報誌「とっぴんぱらりん」を創刊=写真。A3版、200部製作し、村図書館、つどいの広場「バンビーニ」、役場など公共施設に配布した。
タイトルの「とっぴんぱらりん」は秋田の民話の話し終りにつける「とっぴんぱらりんぷう」から名付けた。
創刊号は「秋のおすすめ絵本」として「もりのかくれんぼう」「ぼく、お月さまとはなしたよ」を紹介。「かぼちゃのむしパン」の作り方も掲載。図書館イベント、バンビーニのイベント情報など、内容盛りだくさん。
情報誌「とっぴんぱらりん」は年4回発行の予定。
このほか、「子どもの本の会」では14日午前10時30分から、社会体育館2階で初めての講演会を企画。各地で絵本・わらべ歌の講演活動を展開する落合美知子さんが「親子で楽しむ絵本とわらべ歌」と題して講演する。 -
信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)中川村花花クラブが県と協定を締結
県伊那建設事務所(松下泰見所長)と中川村の「花花クラブ(佐々木達男代表)」は13日、信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)の協定を締結し、中川村役場で調印式を行なった。国道153号小平縲恪竚ヒ約300メートル間で、小平、坂戸の沿道住民30人で構成。沿道住民有志がボランティアで行なう沿道の花壇の管理や法面の草刈などを建設事務所が支援する。上伊那地方では10団体目。
「花花クラブ」は97年、環境美化運動として、村の呼び掛けで、地区内で有志を募り、国道沿いの花の植栽と管理を始めたことがきっかけ。今年は10月下旬、11月上旬に花壇整備を予定。
調印式で松下所長は「調印を契機に地域が心を合せ、道路の環境美化活動を通じて、道路への愛着心を高めて」と期待を込めた。
立会人の曽我村長は「北の玄関口である小平、坂戸がはなやかに、きれいになることは、魅力ある村づくりの一助になる」と歓迎。「花花クラブ」の佐々木代表は「調印により、心新たに、活動の輪を広げ、通行する人が和んでもらえるように頑張りたい」と誓った。 -
郡境
郡境の中川村を担当し1年半となるが時々郡境を意識する。高森町の大型店まで10分、飯田市街地まで20分で、商圏は完全に飯田下伊那、高校も飯田下伊那が多い。松川町の彼岸花の寺から花情報、大鹿村のイベント案内も届く▼先日、村公民館事業で松川町生田の史跡巡りをしたが、生田と中川村渡場では隣の集落だが、ほとんどの人は初めて。彼岸花の寺の場所も村役場で聞いたが知らない人ばかり。行ってみると渡場から数分の近さ「郡境の垣根は高い」と感じた▼上下伊那の垣根は時に高く、時には低く、無かったりと色々。中川村にいると、次に市町村合併問題が起きた時の枠組は、伊那谷1つのような気がしてくる。そうなれば、中川村はど真ん中「やったね」(大口記者)
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中川2小学校で「もみじ給食」
さわやかな秋晴れとなった12日、中川村の2小学校ではミズナラの葉が黄みを帯び、ドウダンツツジが赤さを増し始めた校舎周辺で、「もみじ給食」を行った。
この日の献立は秋の味覚クリを使ったお赤飯、子どもたちに人気の肉団子、野菜サラダ、牛乳、デザートは紅葉ゼリー。
それぞれ、フレンド班が芝生や桜の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。代表児童の「手を合わせて、いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは色づきはじめた里山のもみじ、風を伝って香る金モクセイなど、秋の風情と一緒に、給食を味わった。 -
初のテーマ別懇談会始まる
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中川村は10日夜から24日まで、基間集落センターで、農林業の振興や防災、福祉など6テーマに絞り、初のテーマ別懇談会を行なっている。
「農林業の振興」をテーマにした初日は、農林業者や議会、農業委員ら30人余が出席、村の農林業の現状と課題を把握し、問題意識を共有する中で可能性を模索した。
村は昨年まで地区別懇談会を実施していたが、出席者が村民の10%未満と少なく、一定年齢以上の男性に片寄っていたことや、各地区で共通のテーマが多かったことなどを受け、初めてテーマ別で開いた。
まず、村が▽農業従事者の高齢化、後継者不足▽農産物価格の低迷▽米の生産調整面積の増加▽森林保全と育成-など村の農林業を取り巻く現状と課題を説明。これを受けた懇談では、新規就農者から「若い農業者が集まり、話ができる場がほしい」「農地にかかわる情報がほしい」などの要望が出された。
また、「後継者の育成は地域全体で考えていくべきテーマ」「農業の基本を地域のオーソリティーからしっかり学ぶべき」などの意見が出た。
具体的に「果実を企業の株主優待品に売り込むなど、大口販路の開拓が必要」「農産物を生食と加工品の両面で消費拡大を図るため、農産加工品の開発、掘り起こしが大切」「オーナー制や観光農業の推進を」などの提案があった。
村はこれらの意見、提案をまとめ、整理し、農政に反映させる考え。
今後の日程は次の通り(基間集落センターで午後7時から・21日のみ午前9時30分から)
▽12日=防災について▽17日=I・J・Uターンの促進について▽19日=高齢者、障害者福祉について▽21日=出産と子育て支援について▽24日=観光、商工業の振興について -
沢田健司さん(49)中川村田島、少林寺拳法中川支部長(県連盟事務局長)、
中川村の少林寺拳法中川支部は今年6月、松本市総合体育館で開かれた06年度少林寺拳法県大会で最優秀に輝き、10月8日から北海道で開催される全国大会に、大人2人、小学生2人が出場。創部26年目の快挙に、創部からのメンバーで、同部を常に牽引してきただけに「地道な努力の継続が形になった」と喜びひとしお。
◇◇
1956年村内の横前に生まれ、印刷会社に勤務していた父、悦司さんが66年に独立して「沢田印刷」を開業「インキや油の匂いの中で育った」。
高校卒業時は、活版印刷からオフセット印刷に切り替わる時代の流れの中で、長野技術専門校印刷科でオフセット印刷の基礎を学び、2年半、飯田の印刷会社で技術を習得し、家に戻った。
現在地の田島の国道153号沿いに移転新築したのは21年前。「横前の工場は田園地帯にあり、営業的にも効率的にも悪かった」。 移転後、しばらくはバブル最盛期で、注文も多く順調な滑りだしだった。しかし、バブルが崩壊すると、交通の便が良くなった分、し烈な業者間競争にもさらされ、苦戦を強いられたという。
中小の印刷業が自然淘汰される時代背景の中で「自分を高め、努力し良い物をつくる。その中で生き残りを模索している」という。
◇◇
少林寺拳法に出会ったのは、22歳の時。同級生に誘われ、大人20人で中川支部を結成。横前の松下富男さんの指導を得て、2年目で2段を取得、実質支部長として、田島の村田義行さんと指導に当った。
少林寺拳法はその目的に青少年健全育成を掲げることから、小学生にも呼びかけ、会員数は子ども10人、大人10人の20人前後で、現在まで推移している。「子どもの指導は難しい。成長過程にあり、技の制約もある。子どもの目線に立ち、飽きさせないように努力している。小学校低学年のころから教えた子どもが継続し、有段者になると、自分のことのようにうれしく、やりがいを感じている」。 自身は現在6段「楽しみながら、地道に練習してきただけ」というが、センスも技術的にも優れていたのだろう。
少林寺拳法の技法は剛法、柔法、整法の3法で構成し、守りと反撃からなる護身術。「勝敗を競うものでなく、子どもから、お年よりまでだれでもできる。スポーツの苦手な人でも、きちんと練習していけば上達する。力の弱い人は技でカバーでき、相手の力を利用することもできる」と魅力を
両親と妻の4人暮らし(大口国江) -
伊那谷ふるさとめぐり
中川村公民館の伊那谷ふるさとめぐりが7日、松川町であり、約30人が参加、松川町資料館の酒井幸則館長の案内で、中山道祖神、部奈前田遺跡など4カ所を周り、生田地区の歴史に理解を深めた。
中川文化センターに集合した参加者はマイクロバスで、中山の道祖神へ。
酒井さんは「町内では各集落に道祖神はあるが、ほとんどが文字だけで、中山道祖神が1番形が整っている。『酒器道祖神』と呼ばれ、新郎新婦を表わしている」と説明。参加者は台座に松竹梅が描かれ、女性は角かくしをし、とっくりを持ったほほえましい姿の石仏に見入っていた。
この後、縄文中期から後期の土器や石器が出土した前田遺跡、南北朝の悲哀を伝える中世城郭、桃井城址にも足を伸ばした。参加者は城址に立ち、かつて宗良親王が天竜川を越えた地「宮ケ瀬」、親王が一時留まったという「御所平」など宗良親王にまつわる伝承に耳を傾けた。 -
各学年が工夫した出し物で、祖父母に感謝
中川村片桐の中川西小学校で6日、祖父母参観があり、劇やダンスなど、各学年が工夫した出し物で祖父母に感謝の気持ちを伝えた。
トップバッターは1年生。劇「大きなかぶ」。おじいさん、おばあさん、孫、犬、ネコが登場し、みんなで「うんこらしょ、どっこいしょ」と熱演、祖父母らは目を細めて劇を見入っていた。
次いで、2年生は元気パワーいっぱいで「きんにくたいそう」。3年生は音楽に合わせ、緑と黄色の旗を振って、リズムを披露し「朝夕寒くなりましたが、おじいさん、おばあさん、風邪を引かないように」と祖父母の健康を気遣った。
また、4年生はしんみりと「ふるさと」を響かせ、5、6年生は運動会で好評だった組体操やマーチングバンドの演奏などを発表し、祖父母を喜ばせた。
この後、児童らが摘んだ手作りの茶葉を用い、お祝いの菓子を添えて、茶話会。
祖父母らは孫たちの温かいもてなしに心和ませた。 -
かつらで観月会
中川村葛島の宅幼老所かつら(伊佐栄豊理事長)で、中秋の名月の6日夜、観月会があった。約30人がほら貝やフルートの音色に耳を澄ませ、月見を楽しんだ。
朝から降っていた雨も開演時には止み、雲の間から「中秋の名月」が顔をのぞかせたが、集会室に月の絵を描いて開いた。
ステージにはススキや月見団子、サトイモ、クリなど供えられ、伊佐理事長(延寿院住職)とその長男、伊佐栄祥さんが月に向かって読経する「法楽」で開幕。伊佐理事長は「旧暦の8月15日の月は中秋の名月といい、芋名月とも呼ばれる」と説明し、月見にちなみ、月に昇ったウサギの話をした。
また、高尾山でほら貝の修業を積んできた栄祥さんが「ほら貝はライオンの雄たけびとも、釈迦の説法と同じ功徳があると言われている」と解説し、真言宗に伝わる貝を立てた奏法を披露した。
この後、フルート奏者、波戸崎操さんとギタリストの竹内永和さんによるデュオコンサート。名月にちなみ「荒城の月」「月の砂漠」などのほか「さくら、さくら」「ロミオとジュリエット」などを演奏した。
また、抹茶のサービスもあり、秋の夜の風情と一緒に味わった。 -
中川西小で交通安全教室
中川村の中川西小学校で3日、全校で交通安全教室を開いた。1、2年生は学校周辺で安全歩行を、3-6年生は学校周辺道路で交通ルールや正しい自転車の乗り方を実習した。
児童らを前に片桐駐在所の土屋勝徳所員は「歩く時は左端を、猛スピードで走行してくる車があるので、車の音には敏感になって、自分の体は自分で守るように。自転車に乗る時は手に何も持たないこと。横断歩道は押して渡り、見通しの悪い交差点では必ず、一時停止するように」と、歩行や自転車走行の注意事項を説明した。
この後、実習に移り、児童らは教諭らの指示に従いながら、安全歩行や安全走行を身につけた。 -
第24回小学生バレーボール大会(コカコーラ杯)上下伊那ブロック大会
中川村の村社会体育館など村内4会場で1日、第24回小学生バレーボール大会(コカコーラ杯)上下伊那ブロック大会があった。県バレーボール協会・県小学生バレーボール連盟主催。
上下伊那から男子7チーム、女子28チームが出場し、白熱戦を展開した=写真。
結果は次の通り
◇男子・優勝=松川町ジュニアバレーボールクラブ(2)辰野クラブ(3)飯田少年バレーボールクラブ
◇女子・優勝=辰野クラブA(2)駒ケ根すずらん(3)三穂クラブ(4)伊賀良クラブA(5)みのわアタッカーズ -
わくわくカミーちゃん農園
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JA上伊那の「わくわくカミーちゃん農園」が1日、飯島町、中川村であった。
郡内から32組94人の親子が参加し、ブドウや二十世紀の収穫体験、果実選果場の見学し、地元の農産物に理解を深め、農業の大切さを実感した。
JA上伊那片桐駐車場に集合した参加者は、西原ぶどう園に移動、甘みが乗ったブドウ(ピオーネ)を味見をした後、レインカットのほ場で大きく黒く熟した房を2房ずつ切り取った。
祖母と2人で参加した、駒ケ根市の太田早紀ちゃん(小3)は「甘くておいしい。大きな房が採れた」と大喜び。
この後、一行は七久保の梨園に向かい、黄色に完熟した二十世紀梨のもぎ取りを体験した。
飯島選果場では「ふるさとの味いいじま」の会員の指導でカボチャのおやきづくり、新米で好きな具を入れて、おにぎりを握り、食欲の秋をたん能した。 -
つどいの広場「バンビーニ」がオープン
中川村の子育て支援施設つどいの広場「バンビーニ」が1日、片桐のショピングセンターチャオ2階にオープンした。曽我村長や幼児らがテープカットし、乳幼児と保護者の触れ合いや情報交換、相談の場の誕生を喜んだ。
つどいの広場は97平方メートルの遊び場、事務室、相談室、食事コーナー、多目的トイレや男女別トイレなどを整備。施設管理や相談に当るスタッフ1人が常駐する。
村や村議、親子ら約50人が出席した開所式で、曽我村長は「お父さん、お母さんが友だちを作ったり、悩みを共有し、情報交換する場として、村内外の多くみなさんが利用してほしい」とあいさつした。
式後、子どもたちは早速、広場に設置されたボールプールに飛びこみ、歓声を挙げて遊んだ。
3歳の長男と訪れた宮島葉子さんは「雨の日でも遊べる施設ができた。お母さん同士が交流できうれしい」と話していた。 -
赤ソバ花まつりにぎわう
中川村のJR伊那田島駅近くで開かれている早太郎温泉郷感謝祭「赤ソバ花まつり」が満開となった花を見ようと詰めかけた多くの観光客らでにぎわっている。花まつりを盛り上げようと30日にはアルプホルン駒ケ根(福沢勇次代表、9人)の演奏が飯田線の電車の通過するタイミングを見計らって行われた=写真。訪れた観光客は赤ソバ畑の風景をのんびりと眺めながら、のどかに響くアルプホルンの音色を楽しんでいた。赤ソバの見ごろは今月中旬までという。
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手漉き竹紙の難波淑子(なんばよしこ)さん
身近な竹を気が遠くなるような時間を掛け、竹百%の強く美しい竹紙(ちくし)に-。
竹紙は中国唐代に作られ、宗代に流行、日本では江戸時代に薩摩藩や土佐藩で作られた。竹紙に出会い、手紙やはがきなど平面的な利用から、立体的、アート的なものへと発展させる。
◇◇
新潟県生まれ、高校卒業後、子どもの頃から興味があった服飾関係に。企画からデザイン、販売まで縫製以外ならなんでもこなした゜「企画が好きで、白1色だった男性のYシャツのカラー化にもかかわった」。ファッションはいつも、1年後、2年後を見据えた時代の先取り「すごく疲れた。山暮らしをしたい」と信州の菅平へ。数年間、東京で生活費を稼ぎ、菅平の自然の中で、絵を描いたり、本を読む生活をした。「自然に触れ合うことで、自分が癒されることを知った」。
竹絵を描く友人とのかかわりの中で「大きな竹(モウソウチク)が多い、南信に住みたい」と、あちらこちら探し、3年前に、友人と2人で中川村大草に移り住んだ。「伸びやかなで美しい村。人々の言葉が優しい」とすっかり気に入った。
前後して、竹紙を知り、文献で調べたり、友人に教わったり、さらに南牧村の工房に通い、竹紙づくりの基礎を習った。
竹紙の製法は竹を切り、1年間水に浸け、腐らせ、繊維を取り出し煮る。煮た物を叩いて綿状にし、漉く。
「竹は身近で、手に入りやすい素材。百%竹の竹紙は竹繊維のため、強靭で美しい」と竹紙の魅力を。
シンプルな竹紙だけでなく、絹糸や古布を漉きこんだり、墨流し工法など工夫は広がる。さらに平面から、かごやランプシェードなど立体へ、漉きの工程で表出した浮きや透かしを生かしたアートな表現へと、竹紙の可能性を追求する。
「竹を厄介物扱い。竹も自然の1部、人も竹も自然に生かされている。竹を大切にした。竹で村起しができれば」と期待する(大口国江)。 -
中川村さわやかウォーク
「自然がみえる、郷土がみえる、自分が映える、中川のみち」をテーマに秋の田園地帯を歩く第7回中川アルプス展望さわやかウォークが9月30日と1日の2日間、中川村で開かれている。30日は天竜川西岸の段丘に広がるリンゴ農園や赤ソバ畑を通る約12キロの「アルプス展望りんご街道コース」に各地から約90人が参加。主会場の牧ケ原文化公園・サンアリーナを元気よく出発した=写真。参加者は秋晴れの空をのんびりと見上げたり、気に入った風景をバックに写真を撮ったりと、それぞれ思い思いのペースでゴールを目指して歩いた。
2日目の1日は健脚者向けの22キロ、一般向けの15キロ、小学生同伴家族向けの6キロの各コースに約130人が参加する予定。 -
中川観光開発定期株主総会
望岳荘を運営する中川観光開発(社長・曽我村長)は28日、望岳荘で第36期定期株主総会を開いた。約30人が出席し、第36期(05年7月1日-06年6月30日)営業報告、決算報告を承認、第37期(06年7月1日-07年6月31日)営業計画を決めた=写真。
第36期は不況の影響で、売上高1億8500万円で対前年比94・2%、1100万円の減で8期連続前年割れとなったが、下期(3、4、5月)は前年を上回り、底を打ちつつある。経常利益は経費削減により210万円(対前年費158・4%)の黒字となった。
第37期は料理や接客サービス、営業、施設などあらゆる業務において「お客様満足度の向上」を目指す。目標売上額は宿泊6400万円(前期実績6834万円)宴会6600万円(同5883万円)その他3820万円(同3772万円)。売上総利益3060万円(同2845万円)。当期利益100万円(同213万円) -
中川で死亡事故
28日午後4時30分ごろ、中川村大草の県道松川インター大鹿線、小渋ダムの西約400メートルの道路左側に男性が倒れているのを車で通りかかった人が発見し、駒ケ根署に通報した。同署の調べによると男性は松川町元大島の無職宮・ス正さん(83)で、胸などを強く打っていて既に死亡していた。近くに宮・スさんが乗っていたと思われる原付バイクがあったことや遺体の状況などから、同署は宮・スさんがバイクを運転中に何らかの原因で転倒したものとみて調べを進めている。
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中川でキノコ採り男性死亡
松川町上片桐の無職小松雅敏さん(62)が28日朝から1人で山にキノコ採りに出たまま夜になっても帰らないとの家族の届け出を受けて駒ケ根署と消防団が捜索していたところ、29日午前5時50分ごろ、近くにキノコ採りに来ていた駒ケ根市の男性(73)が中川村四徳の山中で小松さんの遺体を発見して通報した。遺体は小松さんの車が止めてあった県道近くの幅約50センチの山道の約2メートル下で発見されたが頭などに外傷はなく、同署は死因などについて調べている。
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改選後、初の農業委員会総会
中川村の農業委員会
は27日、役場で改選後初の総会を開いた=写真。委員長に大島澄男さん(61、2期目)=小和田=、職務代理に竹沢久美子さん(58、議会推薦)を選んだ。
大島さんと竹沢さんはそれぞれ「農業の知識も浅く、未熟ですが、みなさんの協力で、元気の出る農業を進めたい」とあいさつした。
この後、事務局から農業委員の報酬、担当地区、会議規則などの説明を受けた。 -
中川東小で交通安全教室
中川村の中川東小学校で秋の交通安全運動期間中の26日、全校で交通安全教室を開いた。1、2年生は校庭で自転車の乗り方の基本と、校庭の模擬道路で安全走行を、3-6年生は学校周辺道路で交通ルールや正しい自転車の乗り方を実習した。
1、2年生を前に、大草駐在所の深沢所員は「自転車は左端を走行し、押す時は右側を歩く。右足はペタルに、左足は地面に付け、後ろの安全を確認してからスタートする。止まる時も右足はペタルに、左足は地面に着ける」と乗り方の基本を説明した。
この後、実習に移り、児童らは教諭や安協役員の指示に従いながら、自転車の乗り方、止まり方の基本や、安全走行を身につけた。 -
片桐保育園で運動会
中川村の片桐保育園で23日、運動会があり、満艦飾の下、園児や保護者、祖父母も参加し、体操やリズム、ゲームで快い汗を流した。
体操「エイや-さあ」でスタート。年中、年長の「かけっこ」。年少がボンボンを持って踊った「シェイプアップカーニバル」。未満児の「げんきなちびっこマン」と続いた。 来入児の旗拾い、保護者が1本の縄に力を込める「力自慢」。年中、年長児が力走を披露する「ザ・ファイナル」で16プログラムを締めくくった。 -
天竜川唯一のやな漁、今年も
中川村天の中川橋上流の天竜川で、秋の風物詩、やな漁が行なわれている。
天竜川漁協第5支部の組合員有志でつくる「天竜川リゾートサービス」が8月下旬に水路を堀り、やな場を設け、本流から水を引き込んだ。
7日から数10匹単位で落ち始め、雨降りとなった13日夜は1130匹が竹のすのこに銀鱗を踊らせた。その後も夜から早朝に掛けて、50、60匹が水揚げされている。
会員によると「今年は大雨の影響で、不漁ではと思っていたが、予想以上に取れる」とか。
落ちアユは丸々と太り、雌は卵を持っている。捕まえたアユは料理店などに販売しているとか。 -
赤そばが見ごろ
中川村田島の転作田約2ヘクタールに作付けされた赤そばが見ごろを迎え、現地では初の「赤そば花まつり」が開かれ、近隣や関西、中京方面からのツア客でにぎわっている。
花まつりは10月中旬まで、期間中はテント市を開催、中川村の農産物や農産加工品などを販売している。
まつりは民話伝説の里、早太郎温泉郷感謝祭の一環として、駒ケ根市の早太郎温泉記念事業実行委員会が開いた。
赤そばは信大の氏家暉男元教授とタカノが共同で品種改良した高嶺ルビー。真紅の花を楽しむだけでなく、そばの味も良い。
問い合わせ・駒ケ根市観光案内所(TEL81・7700) -
自由五夜(じゅうごや)ウォーク、
中川村大草分館の「自由五夜ウォーク」が11日から15日までのうち、3夜行なわれた。
5夜連続して、みんなで歩いて健康促進をスローガンに、昨年に続き2回目の開催。2、3日目が雨で中止になり実質3日間、50、60人が大草城址公園を発着点に2・5縲・・1キロコースを歩いた。
実質2日目となった14日夜は、60人余が参加し、健康運動指導士の酒井浩文さんから歩き方の実技講習を受けてから、ウォーキング。
酒井さんは「筋肉の衰えは歩き方に現れる。つま先が外に広がり、猫背になり、全体に縮んだ歩き方になってしまう」とし「つま先を真っ直ぐに、背筋を伸ばし、腕は肩甲骨を引くように意識する」と「早く、長く、歩けるコツ」を伝授した。
この後、参加者は星がまたたく夜道を南陽に向かい、沖町で旧道に入り、三共を経て、大草城址に戻る4・1キロを楽しみながら歩いた。 -
村井知事が百歳の平田作市さんを祝賀訪問
「敬老の日」の18日、村井県知事は百歳を迎えた中川村大草の平田作市さんを訪問、県知事の祝状、祝品を贈り、長寿を祝った。
村井知事は祝い状を読み上げ、祝品の金杯を手渡し「お酒は飲みますか」と尋ねると、平田さんは「酒もタバコもしません」ときっぱり。村井知事は「それが長寿の秘訣かも知れませんね」。
また、大の甘党で「「あんこもちは18個平らげた。今でもこの記録は破られていない」と自慢。村井知事は「あんこもち記録保持者ですか」とびっくり。 「88歳で西駒登山し、中岳のほこらに札を納めた」と話すと、村井知事は「しっかりしていらっしゃる」としきりに感心していた。
長男の妻、久子さんは「砂糖1斤ぺろっ食べても、太りもしないし、糖尿病にもならない。耳が遠い以外は至って健康。唯一病気は本人曰く『いうこときかん病』です」と笑顔。
久子さんの話では、なんでも好き嫌いなく、よく食べ、若い頃から山仕事や農業に精を出し、95歳まで畑仕事をしていたとか。