-
リンゴ畑でコンサート
中川村葛島の片桐農園のリンゴ畑で4日、サックス奏者の高橋宣成さんら東京のミュージシャンによるコンサートがあった。葛北の高校一年生、橋枝紗知子さんもピアノでゲスト参加。豊かな自然と軽快なリズムのセッションに、約150人が酔いしれた。
「リンゴ畑deコンサート」と銘打ち、天竜川を望む段丘上の農園で屋外ライブ。
オリジナルのジャズ感漂う心地良いナンバーから、「涙そうそう」など耳なじみの曲まで10曲ほどを演奏した。
高橋さんから音楽を教わる橋枝さんもセッションに参加。師弟共演を実現し、会場からは大きな声援が飛んだ。
「こんなに多くのお客さんが来てくれるとは」と園主で農家民宿を経営する片桐正勝さん(68)。
高橋さんが常宿にしている関係から意気投合して初開催にこぎつけたが、会場の熱気に目を細めていた。 -
初のハーフマラソン大会に過去最高、例年の2倍、883人が健脚を競う
)
「子どもの日」の5日、中川村まなびの里牧ケ原文化公園内のサンアリーナを発着点に、第1回信州なかがわハーフマラソン大会があり、全国から幅広い年代層の883人がエントリー、ハーフマラソン、5キロ、3キロ、ペア3キロの4種目13部門で健脚を競った。中川村ランナーズクラブ・村スポーツ団体連絡協議会・伊那毎日新聞など共催。
ハーフマラソン大会は第26回中川ウォークマラソンをパワーアップし、10キロに替えハーフマラソンコースを新設、特別ゲストに「トラックの女王」弘山晴美さん(資生堂ランニングクラブ)、なじみの横溝三郎さん(パナソニック陸上部顧問)王華碧さん(スズキ自動車陸上部コーチ)を迎え、リンゴの花が咲き、新緑まぶしい村内をさわやかに走り抜けた。結果は横溝杯(男子総合優勝)西尾修一さん(1時間15分11秒、岐阜県)が、弘山杯(女子総合優勝)に西村直子さん(1時間37分54秒、岐阜県)が輝いた。 -
柳沢集落丸ごと囲い込み
有害獣被害が深刻な中川村葛島の柳沢地区は07、08年度の2カ年事業で、イノシシ、シカ、サルから農作物を守るために、集落全体を侵入防止の防護柵で囲う。延長6・3キロのうち3月末までに約6割4キロが完成、地区内の農家は「今年は被害が発生していない」と、効果を実感している。
高さ2縲・・3メートル防護柵は、1・5メートルのワイヤーメッシュの上部に3000ボルトの電流が流れる電線、3本の並べたエレキネットを乗せた。ワイヤーメッシュの端は地中に折り曲げ、アンカーピンで止めるなど、持ち上げ、掘り下げによる侵入を防止した。
電源はソーラーを用い、碍子にスプリングをはめて切断防止を、電線には10縲・5メートル間隔でスプリングを入れることで、たるみによる漏電の対応もした。年間通電し、人が触ってもピリッとする程度で害がないが、動物が濡れた鼻で触れると、ショックは大きい。
サルの立木を伝っての飛び込みを警戒し、山林所有者の協力で片側2メートルの緩衝地帯の立木を無償で伐採した。
資材費は全体で2000万円、うち2分の1は国、県の補助、残りの地元負担は中山間地直接支払い金を積み立てた。設置費は地元負担のため、地区の共同作業で設置作業を進めた。
同地区は36戸、果樹、稲作が中心、ほ場は全体で約30ヘクタール。小渋川沿いの山林から侵入して来たシカ、イノシシ、サルのため、被害の多少はあるが、全戸が収穫の1割以上という深刻な状況だった。
事業推進に当った富永和典さんは「お年よりが丹精込めて作った野菜がサルにやられて、がっかりしている姿を見て、集落全体で何とかしなくてはと、柳沢集落営農組合に提案した。全員がなんらかの被害を受けており、全員一致で設置が決まった」という。
昨年8月、集落の南東方面から作業を着手し、3月末までに6割の設置が終了した。
富永さんは「リンゴの下枝がシカに食べられたり、タケノコを掘られたという話も聞かない。サルの被害も出ていない。効果はかなりあると実感している。完全に囲い込めば、効果は歴然となる。点検しながら、維持管理を進めたい」と話している。
村産業振興課の鈴木勝課長は「柳沢は農家比率が高く、ほとんどが被害を受けていることから合意が得られた。柳沢は昔から1つの集落だったため、まとまりもよいのでは」とも。 -
母の日の贈り物
母の命日に、母を偲び、白いカーネーションを友人に配ったフィラデルフィアの少女、アンナ・M・ジャービス。カーネーションデイとも呼ばれる「母の日」の始まり。今年の「母の日」は5月11日。1本のカーネーションもいいけれど、いっぱい、いっぱい、ずーと感謝したいから、近年、長く楽しめる鉢物を贈る人が増えてきた。今回は「母の日」に向けてカラーの鉢物を生産する富永園芸(中川村)とヒペリカムを生産する信州ナーセリー(駒ケ根市)、また、贈って喜ばれるかごアレンジについて、ベルシャイン駒ケ根店内のフラワーショップニチノウの中村さや香店長にお聞きした。
◇花も実も長く楽しめるヒペリカム
駒ケ根市南割の信州ナーセリー
同社では今年から「母の日」のギフトに向け、4月末から出荷を始めた。6種類2万鉢を生産、高級感を演出するために、15センチの深鉢で出荷する。鉢色も実の色との調和で、薄ピンク、ベージュ、薄ブルーなどおしゃれな6色を用意した。
品種はオレンジがかった明るいピンクのキャンディー、赤色のエンビーフレア、黄色のハニーフレアなど、ミックス植えもある。昨年1月挿し芽、4月にポット上げ、6、7月に定植。ピンチを3回行い、ボリウムをアップさせる。翌年4月末から出荷している。
「母の日」は花の1大イベント、今年から、「母の日」に間に合うように生産、出荷を早めた。
全国のシェア8割を占める同社のヒペリカム、専務の上田真義さんは「母の日といえば、カーネーション、アジサイ、カラーが定番だが、花も実も長く楽しめるこの花は、珍しさで注目されるのでは」と期待する。また、「色も明るいピンクからシックな赤茶色まで多彩、若い20代のお母さんから、60代以上の高齢なお母さんたちにも喜ばれると思う」。
なお、同社では1鉢1500円で直売、ミックス植えもある。「母の日」の前日、10日のみラッピングサービスもある。同社(TEL82・2893)写真
◇母の日には高級感のあるカラーを
中川村葛島の富永園芸(富永宏克代表)
同園は人気のピンクと黄色を中心に、清そな白、神秘的なブラックの4色を合わせて2万鉢を生産する。「母の日」需要が中心で、4月26日縲・月初旬の2週間で約7割を出荷する。最盛期には関東、中部に向け、毎日3、4千鉢が送られる。
輸入球根を年末に、4-5号鉢に1、2球植付け、3-5輪咲いた鉢を選び、透明紙を巻いて出荷している。
富永克之専務は「『母の日』に出荷のタイミングを合わせるのが難しい。カラーは花の色が鮮明で、高級感があって、母の日ギフトに最適」と話している。
◇「定番のカーネーション、アジサイ、バラがおすすめ」フラワーショップニチノウ
駒ケ根市北割1区のベルシャン駒ケ根店内にある、おしゃれなフラワーショップ。ラッピングやリボンで飾られたコチョウラン、デンドロビューム、大輪のガーベラ、ミニバラなど多彩な鉢花が目を引く。
中村店長は「定番のカーネーション、庭に下ろせば毎年咲くアジサイやミニバラが人気。色はピンクと赤が中心」とか。また「若いお母さんにはバラやカーネーション、カラーを、お年を召した方には高級感があり、長く楽しめるラン類が喜ばれるのでは」。
(7)シックな赤紫色のカラー、ミニバラ、カランコエのアレンジかご -
中川村葛島の宅幼老所「かつら」でかつら祭
中川村葛島の宅幼老所「かつら」(伊佐栄豊理事長)で29日、「かつら祭り」があった。さまざまな催しが行われたほか、屋外には出店が並び、利用者やその家族、地域住民を楽しませた=写真。
祭りはもともと利用者家族対象に開催することを想定していたが、地域の壁を取り除き、地域の中でお年寄りたちを支えてもらおう竏窒ニ、地域住民にも開放している。3年目を迎えた今年も、家族連れなど120人以上の地域住民でにぎわった。
催しでは、遊びを通じて地域の文化や習慣などをともに学んできた「寺子屋塾かつら」の子どもたちが、これまでの成果を発表。また、三遊亭円楽最後の門下で二つ目の三遊亭楽王さんによる落語や、若手演芸家に贈られる「岡本マキ賞」を過去に受賞したことのある講談師・神田ひまわりさんによる講談もあり、お年寄りから子どもまで、訪れた多くの人が祭りを楽しんでいた。 -
受粉用の花が咲き、花つみ始まる 中川村
中川村小平の果樹園で、リンゴの受粉用の木「メイポール」が濃いピンクの花を咲かせ、傍らでリンゴの花つみ作業が始まった。
幹も枝も真っ直ぐ伸びて、びっしりと大きい花を咲かせるメイポール。この珍しい受粉用の木が植えられているのは下平政美さんの果樹園。白いリンゴの花の中で、鮮やかなピンクの花の柱は一際目を引く。
下平さんは高所作業車に乗り、中心花を残して残りを摘み取る花つみ作業をしながら「早く咲くメイポールにはミツバチが集まり、、ほかのリンゴの受粉を助けてくれる。風で花粉が舞って、自然と受粉もできる」と話している。 -
北から南から、山野草の花だより
「ショウジョウバカマの珍しい花が咲いた」「色も形も多彩に、30種類のイカリソウがきれい」と北から、南から続々と山野草の花便りが届いた。春は山野草の季節、上伊那で最も早く春が来る中川村葛島の知久清子さん宅の庭では種から育てたトガクシショウマ、薄紫のシラネアオイ、ツバメオモト、ヒゴスミレなどが彩る。飯島町親町の亀山ちず子さん宅では、30種類余の色も形も多彩なイカリソウが咲き、イチリンソウ、ニリンソウ、カナダゲシも白い花を付けた。
標高900メートル伊那スキーリゾート西南に位置するヒノキオ山野草園(飯島隼人園主)にも遅い春が訪れ、自生のショウジョウバカマ、カタクリも咲きはじめた。同じ郡内でも季節の進み方に2週間の差が出る3カ所の山野草の庭を見せていただいた。(大口国江)
◇水琴窟がある風雅な庭園に育つ百数10種類の山野草たち、中川村葛島、知久清子さん
温暖な気候で雪の少ない葛島でも、寒さで凍みあがらないように、カラマツの落葉で地表をおおい、保護している。夏の西陽は山野草の大敵、竹の垣根を巡らし日除けもした。肥料は堆肥とシバを混ぜて、寝かせて、完熟させて使っているとか。
「土いじりが好き、けなげで一生懸命咲く姿に魅了される」と知久さん。
◇数百種類の山野草が早春から晩秋まで彩る。飯島町親町、亀山ちず子さん
約50種類のイカリソウ、10数種類のカラマツソウ、7種類のハッカクレン、赤、白の山シャクヤクなど種類の多さに驚く。
早春の節分草、福寿草から、秋のホトトギス、シュウメイギクと、丹精込めた庭ではほぼ1年中、山野草の花が見られる。
」
◇雑木林に囲まれた1500坪の山野草園、伊那市西春近ヒノキオ山野草園、飯島隼人園主
県内自生種を中心に150種を栽培する。遅い春を待ちかねたように、ユキワリソウ、ショウジョウバカマ、イワウチワ、白と紫のキクザキイチゲ、カタクリなどが次々と咲き始めた。まもなく、幻の山野草といわれるトガクシショウマ、シラネアオイ、クロユリも咲き出す。
「今年はショウジョウバカマの珍種が1株だけ咲いた。白花でオシベが長く、上品な花、ぜひ見に来て」と飯島さん。
なお、飯島さんが会長を務める信州伊那野草会の山野草展は、5月17、18日伊那スキーリゾートで行う。多くの来場を呼び掛けている。 -
結いと絆、協働で拓く「担い手育成塾」、開塾へ
「結いと絆、協働と自立」をモットーに新しい形のふる里づくりを進めるNPО「信州養命の里(松村俊彦理事長)」は伊那谷の豊かな山林、農地を守り、持続可能な地域づくりに必要な人材、仲間づくりを目的に「担い手育成塾」を5月開講する。
都会の団塊世代にも呼びかけ、ともに支え合い、共鳴し合える塾生を募り、交流を深めながら楽しく学ぶ。 元信州大学農学部教授の島崎洋路さん(島崎山林研修所長)を塾長に、同大学の教授、KОA森林塾など、企業、NPО、行政などの分野で活躍する講師を迎える。塾は3年間を予定。初年度は5月10日、中川村文化センターで開講し、09年3月まで、全9回開く。講演や講習会、現地体験視察を組み込み、最終の第9回は学習のまとめ、シンポジウムを行う。会場は村文化センター、信大、KОA森林塾のほか、第8回は東京中央区区役所で開く。
松村理事長は「地域づくりは人づくり。3年から5年かけて、農山村活性化と新しい町づくりのリーダーが育てば」と期待する。
現在、第1期生を募集中、受講料無料。詳細は「養命の里プロジェクト」(TEL88・2452) -
中川村消防団、村直営診療所と南消防署と連携し、患者のトリアージ救急搬送までを訓練
中川村消防団(団員167人、下平道弘団長)は20日、観閲式を開き、村営の片切診療所(南宗人院長)と伊南行政組合南消防署(田中利寛署長)と連携した患者の搬送訓練を展開した。診療所の南医師が患者の重傷度を判断し、搬送先の病院を指定。南署の救急隊が救急車で搬送し、村消防団の救護班は医師の判断に基づき判別された患者らの手当てに当たる。消防団、病院、消防署が連携して、こうした訓練を行うのは上伊那でも初めて。近隣病院の医師確保が深刻化する中、今後は重症患者の搬送に時間を要するケースが出てくると想定されるため、連携のもとで患者のニーズを的確に把握し、早期救出につなげようというのが今回の訓練の狙いだ。
◇ ◇
各地で病院の医師不足が深刻化する中、中川村から最も近い駒ケ根市の昭和伊南総合病院でも、産婦人科、整形外科、小児科の医師不足がいまだ解消しない状況。現状では「重症患者の受け入れは困難」との判断から、重症患者の救急搬送は伊那市の伊那中央病院や飯田市立の各病院に搬送してもらう方針をとっている。
しかし、同村から伊那や飯田まで患者を搬送した場合、想定される所要時間は少なくとも1時間。一方、重症の救急搬送は、1分1秒が患者の生命を左右する。
そのため重症患者を少しでも早く搬送するには▽患者の緊急性を見極めるトリアージ▽早期対処▽搬送する消防署との連携竏窒ェ必要と認識。今回の訓練が実現した。
訓練に参加した片切診療所の南医師(54)は「実際に訓練をしてみて、反省する点もあったので、いい機会になった。今後に生かしたい」と話していた。
また、村消防団の下平団長(48)は「地域の医療体制が十分とは言えない中、中規模、大規模災害に限らず、今後ますます連携が大切になると思う」と話していた。 -
大草城址公園で桜祭り
春うらら、中川村の大草城址公園で11日「第13回桜祭り」がにぎやかに開かれた。満開の江戸彼岸、染井吉野、八重彼岸、八重しだれ桜など数種類、約200本の桜が多くの花見客を魅了した。
花の下では威勢のよい「陣馬太鼓」が披露され、「琴と尺八の競演」が花に風情を添えた。
管理棟周辺には五平もちや焼きイカ、おどん、ビール、ジュースなど食べ物や飲物の出店が並び、おいしそうなにおいが、来場者の食欲を誘っていた。
ビンゴゲームには大人や子ども250人が参加し、熱中した。
また、公園内は県内外から多くのアマチュアカメラマンが訪れ、ずらりと三脚を並べ、残雪の中央アルプスをバックに咲き誇る桜にカメラを向けていた。 -
山の音&手って市にぎやかに
春うらら、中川村の望岳荘芝生広場で13日、第4回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、彦音のオカリナ演奏に耳を澄まし、満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花の販売、フリーマーケット、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
横前秀幸さん27年振りに中川村で個展
)
中川村の望岳荘ミニギャラリーで30日まで、村在住の画家、横前秀幸さん=二科会々員、美里=の個展が開かれている。
アンフォルメル美術館管理者であり、村内中学生の美術指導もする横前さんだが、村内での個展は、来村時の27年前以来。地中海、特にスペインの風景、静物など10号からSMサイズまで17点がずらり。
130年前にすかれた和紙の風合いを生かした「アンダルシアの風」「マルベージュの静物」「バルセロナの花」。オリーブ畑、白壁の家並みが続く「オリーブの丘」。静物のバックに星またたく夜の海を描いた「カダナスの海」。ドンキーホーテでも出現しそうな「ラマンチャの道」など、旅心誘われる風景画が並んだ。 -
ロールプレイング方式で防犯訓練
下校途中、突然、不審者に腕をつかまれたら-。中川村大草の中川東小学校で11日、駒ケ根署大草駐在所、笠松大二巡査部長、生活安全刑事課の北園幸己刑事を講師にロールプレイング方式の防犯訓練があった。
北園刑事が不審者の役を、各学年の代表2人が下校途中の児童を演じた。「不審者に声を掛けられた」「不審者が後からついて来た」「不審者に腕をつかまれ、羽交締めにされた」の3パターンを演じ、対応を実習し、防犯意識を高めた。
まず、1、2年生の代表に、不審者役の北園刑事が近づき「お菓子を買ってあげるよ」と声を掛けると、2人は「いらない」「お菓子はいっぱいある」と断り、防犯ブザーを鳴らして、一目散に逃げ出した。
笠松巡査部長は「不審者に近寄らない、すぐ逃げて、近くの家に飛び込む」と指導した。
3、4年生は近隣で最近発生した事例「不審者が後からついてきた」時の対応を学んだ。
5、6年生は「不審者に腕をつかまれた時」の実習、こどもたちは引っ張られた腕を解放そうと力を入れたが、大人対子ども、あっと言う間に羽交い締めされ、自由を奪われた。
笠松巡査部長は「腕を引っ張っても大人の力には敵わない。怖くても相手に近づき、指1本を力いっぱい曲げると、相手は腕を離す」とアドバイスした。
また、北園刑事は「不審者に遭ったら、まず逃げる。防犯ブザーを鳴らして、助けを呼ぶ。できれば、特徴を覚えて」と呼び掛けた。 -
片桐正勝さん(68)中川村葛島
リンゴの花咲く果樹園で、伊那谷の澄み切った空気、眼下に流れる天竜川、広がる田園風景を眺めながらの青空コンサート『りんご畑deコンサート』を5月4日に計画。開催日まで1カ月を切り、春の農作業の傍ら、準備に追われている。
昨年10月、中川文化センターで開いた「出会いコンサート」で演奏したForestサックス奏者高橋宣成さんが「中川村に来れば、いつもお世話になっている片桐農園のリンゴ畑で、リンゴの花の咲くころ演奏したい」と提案。高橋さんは同園が営む農家民宿「ゆまに亀屋」の常連客。夏のどんちゃん祭りにもみこしを担ぐほどの中川村ファンでもある。話はとんとん拍子に進み、内容の詰めも進んでいる。
◇◇
会場となる片桐農園は、1・3ヘクタールにふじを中心にシナノスイート、シナノゴールド、さんさ、紅玉など10種類を栽培する。父が開園し2代目、30代に後を継いだ。果樹栽培の傍ら、26年間エノキ茸栽培もしたが、両親が病気になったため、果樹と水田にした。片桐農園はもぎ取り、個人客の贈答宅配が中心。日当たりがよく、糖度が高い片桐さんが作るリンゴは「1番うまい!」と評判とか。県外からリンゴを買いに来る顧客の「泊まる所がほしい」という要望を受け、2年前から始めたのが農家民宿「やまに亀屋」。妻のたせ子さん(65)が切り盛りしている。
母屋を開放し、春・夏を中心に営業。イノシシやシカを解体し、シシ鍋、シカ肉ステーキで提供する。春はノビルやカンゾウ、ウド、ワラビと山菜料理、五平もちが並ぶ。豆腐やコンニャク、味噌も手作り。「「ここでしか食べられる田舎料理を食べて頂いている」とか。
「民宿は人と人とのつながりが楽しい。リンゴも買ってくれる」と笑顔。ちなみに料金は1泊2食付5千円。
リンゴ畑の1番高く、最も見晴らしの良い場所で予定する「りんご畑deコンサート」は5月4日午後2時開演。出演者は高橋さんのほか、ピアノの大橋祐子さん、ヴィイオリンの飯田梨良さん、ゲストの橋枝紗知子さん。オリジナル曲、なじみの曲、一緒に歌える曲などを織り交ぜる。 チケット当日券のみ大人千円、中学生以下無料、セラードコーヒー、同園自慢のリンゴジュースのサービスもあるとか。
野外会場にはシートを敷いてあるが、必要な人はマイ座布団、マイいすを持参する。
詳細は片桐農園(TEL88・3781) -
片桐診療所はチャオ西側に移転新築
中川村役場で9日夜、片桐診療所移転新築検討委員会(松下昌嵩会長)があり、村は建設用地をショッピングセンター「チャオ」駐車場の西に決定した-と説明した。
片桐診療所は1973年建設、老朽化が著しく、チャオ活性化の全体計画の中で整合性を図り、チャオ側でバス停留所近くを基本に場所を選定した。
検討委員会では診療所と医師住宅、駐車場などの配置、規模、間取りなどについて意見を出し合った。
委員からは配置については「なるべく、チャオやバス停の近くに」。間取り、内容については「現状の規模を基本に、現場の医師、看護師、患者の意見を聞いて、設計に反映を」などの意見が出された。
次回は5、6月に開き、施設設計に関する基本的項目についてまとめ、本格的設計に入り、09年度中完成を目指す。 -
1年生の給食始まる
)
入学式から1週間、中川村の中川西小学校で9日、1年生(佐竹香代教諭、18人)の給食が始まった。
白衣、白の帽子、マスクと身支度を整え、給食室からパンやおかずが入った平缶、汁ものの缶、牛乳びんの入ったカゴなどを持ち、隊列を組んで、慎重に教室まで運んだ。
牛乳びんやはしを配る人、パンやおかずを盛り付ける人、配る人など手分けで、配膳を進めた。
この日の献立は、フルーツパン、ミネストローネ、野菜チップ、ハッサク、牛乳。
配膳初体験とあって、汁物が不足し、量が多い所から集めて、約20分で配膳終了。
佐竹教諭の「上手に用意ができました。手を合わせて、いいだきます」の声かけで、一斉に食べ始めた。
1年生は「ブドウパン大好き」「お汁がおいしい」と、おう盛な食欲を見せて、料理を平らげていた。 -
中川西小の百年桜が満開で記念写真
中川村片桐の中川西小学校駐車場のエドヒガン桜が9日、満開になり、満開の桜をバックに、5年生が気賀沢校長を囲んで記念撮影をした。
樹齢百数10年、花の色は鮮やか。花数多く、重なり合って咲く様はまさに豊満。
数年前に樹勢が衰えたため、周りを囲ったり、樹木医の診断を受けるなど、保護に力を入れている。 -
上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
リニューアルオープン本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」
中川村大草望岳荘内の食事処「いろり」が8日、手打ちそばメニューを加え本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」としてリニューアルオープンした。初日は開店と同時に村内外から多くのそば通、そばファンが訪れ、うちたての白そば、赤そばを味わっていた。
店の一角に設けた「そば打ち工房」では、同店を運営する「朝ちゃん五平」のメンバーらが3カ月間のそば打ち修業の成果を披露し、来店者は丁寧な作業を見入っていた。
人気メニューはざる、赤そばのざる、季節の天ぷらなどで、日本ミツバチの会のメンバーで、諏訪郡原村から訪れた原満江さんは「こしがあって、おいしい。近くの有名店、乙事亭にも負けない」。野明兼秋さんは「季節の山菜の天ぷらもいい。日本ミツバチのハチミツ入りのつゆはいい味を出している」と満足そうだった。
昨秋、田島で開催した赤そば祭りの来場者から「赤そばが食べたい」という要望が多かったことや、村の荒廃農地の解消の一助になればと赤ソバ、白ソバを栽培、「いろり」で提供することにした。 改修は手打ち工房を設置し、外壁を板張りし、古い荷車の車輪を飾るなど、田舎のそば屋らしさを演出した。
ちなみに料金はざる780円、高嶺ルビーの赤そば900円、天ぷら500円。営業は午前11時縲恁゚後3時、夜は宴会のみ。定休日第2、第4水曜日。 -
中川村の人事異動
中川村は24日、4月1日付けの人事異動を内示した。課長、中堅職員などの退職対応で課長7人(うち昇格2人)、係長級10人(昇格3人)、一般職員4人、保育士3人、派遣等4人の異動総員28人と中規模となった。新規採用2人、退職7人。課長級の昇任では、保健福祉課長に宮下健彦氏が、教育委員会次長には玉垣章司氏が就く。
職員総数は前年度より5人減の82人。
曽我村長は「職員には専門的かつ量的増加に対応できる、スピード感と高度の水準が求められている。そのためのベストな布陣にした」と話している。 -
手形のモニュメント披露
中川村大草天竜川ダム統合管理事務所の小渋ダム入口に設置したモニュメント2基の披露が21日、中川村みなかた保育園の年長園児を招いて、現地で行われた。
車止め機能を兼ねた流木モニュメントは約5メートル、先端にチェンソーアートで同施設のシンボル、コノハズクを、縦横1メートルコンクリート造り御影石張りの台座部分には、みなかた保育園の年長園児18人と保育士2人の手形を刻んだ。チェンソーアートのコノハズクは松川町在住の米山孝昭さん(コロボックル工房)が製作した。
園児らは台座をおおっていたブルーシートが取り除かれると、早速、自分の名前の手形を探した。
子どもたちは「ぼくの手があった」。手を合わせて「ぴったしだ」と喜んだ。
この後、職員の案内でダム提内部探検や新装なった管理塔、操作棟などを見て回った。 -
「ちゃりんこゴーゴー探検隊」が海までサイクリング
中川村のキャンパースヴィレッジ自然学校(鈴木道郎代表)の「ちゃりんこゴーゴー探検隊」は20日、激しい風雨の中、園児から中学生まで子ども35人、大人20人が参加し、「中川村縲恆セ平洋まで180キロ、海までサイクリング」にスタートした。一行は天竜川沿いを走り、2日目の21日夕方には磐田市の天竜川河口竜洋海洋公園(太平洋)に到着、22日電車で村に帰る計画。全行程を完走する組、チームで交替しながら180キロリレー組に分れて太平洋を目指す。
子どもたちが夢を持ち、夢の力を信じて、夢の実現を図る「夢の力ブロジェクト」の一環。
大草城址公園に集まった参加者を前に、鈴木代表は「今年の締めくくりの活動。この位の雨に負けるようでは、ゴーゴー隊の名が廃る。けがをしないように、グループで1列に走って」と激励した。
特別参加のダイハツボンシャンスの選手も加わった一行は、保護者らの見送りを受け、隊旗をなびかせたスタッフのツナ君こと、島崎敏一さんを先頭に、元気いっぱい走り出した。
一行は天竜川に沿ってひたすら南下し、天竜峡で昼食、初日は泰阜村グリーンウッド自然体験教育センターまで約45キロを走った。 -
花ろまん33弥生3月花贈り
弥生3月は花贈りの月、卒業式や送別会、入学式、別れと出会いのシーンに、心のこもったメッセージを花で伝える。卒業する先輩に贈る花はエレガントで淡い色調のスイートピー、花言葉は「わたしを覚えていてください」「微妙な悲しみ」。送別会は豪華な花束、色とりどりの花たちが喜びや悲しみのエピソードを語りかける。入学式は何といっても桜。思い出に咲く花はいつも桜。今回は花贈りのテクニックを中川村の「さくらびと」の松沢広さんと、飯島町の道の駅の花の里いいじまのフラワーコーディネーターの中原菜採さんからお聞きした。(大口国江)
◇入学式のアレンジ
花材・東海桜、アネモネ、ラナンキュラス、ゼンマイ、ピット(葉)ゲーラック(葉)
受け皿に、吸水し、面取りしたオアシスを入れ、周りに水苔を張り、U字形の曲げた針金で固定する。器の3、4倍の長さに切った桜を中央より後に挿す。つぼみは上の方に、開いている花は中心に。アネモネは短く、つぼみのラナンキュラスは高めに入れる。バックにゼンマイ、ピットとゲーラックで根元を整える。
「花をスイセン、ポンポン菊、麦の穂に替えると卒業式に向く。パラレル型(垂直)は横に出さないようにするのがポイント。器の中に自然を再現するように生ける」。
##(写真)
◇ちょっと豪華なアレンジフラワー(中原さん)
花材・日向ミズキ、バロット咲きチューリップ、コデマリ、バラ「アリーロイヤル」、ダリア「ミレン」、白のスイートピー、赤のカラー、ドラセナ、コデマリ、モンステラ
日向ミズキで季節感を出し、バロット咲きのチューリップで華やかさと個性を強調。ダリアの存在感を生かし、コデマリで動きを演出、モンステラで全体を引き締めた作品。
中原さんは「若い女性にはチューリップやスイートピーなどかわいらしく、早春らしい花を。送別会は豪華な花束が喜ばれるが、持ち帰ることも考えて贈るといい」と話している。 -
中川村産大豆使用のこだわりの豆腐、新発売
中川村産大豆使用のこだわりの豆腐の製造が7日から始まり、夕方から村内4店舗に並んだ=写真。
村営農センターが中心になり、昨年、試験的に製造販売したところ、好評だったことから、月1回定期的に製造、販売することにした。
今年は村内の生産者2人が収穫した大豆(ギンレイ)960キロを用い、すいれい豆腐が来年2月までに、充填方式で絹ごし豆腐を8000丁(1丁300グラム)を製造する。
食味と品質に重点をおいた、中川村産大豆百%の豆腐の価格は1丁税込み105円。初回は7日に500丁製造販売。賞味期限10日。今後も製造・出荷は原則、毎月第1金曜日とし、土・日曜日を中心に販売する。製造量は500縲・50丁の予定。
販売店はたじまファーム、マルトシ食品館、Aコープ南向店、玉屋商店 -
施政方針、中川村
中川村の曽我村長は5日開いた村議会3月定例会で、08年度当初予算上程に当っての村政運営の基本方針を示した。「『地方再生対策費』の創設により、地方交付税は3年ぶりに増加になる。村長任期残り1年余となり、これまで進めてきた計画を完成させることを主眼に、09年度の過疎債の期限を見据え、村の将来負担をできる限り抑えるため、過疎債の活用可能な事業を積極的に織り込んだ」と編成方針に触れた。
予算総額については一般会計で31億2千万円、特別会計7会計を加えた全会計で45億8775万円を計上し、一般会計では0・1%200万円減、全会計では10%減、医療制度改革によるもの-と説明。
重点・新規事業については▽村50周年記念事業(式典、祝賀会、記念誌発行など)▽チャオ活性化事業(天竜ふれあい公園整備、ふれあい公園線改良事業)▽少子化対策・子育て支援事業(片桐保育園の耐震補強大規模改修、妊婦一般健診の公費負担拡大)▽安心・安全のむらづくり(防災行政無線設備のデジタル化、防災計画策定、緊急情報配信システムの整備)▽教育設備の充実(理兵衛堤防調査、報告書作成、学校、体育施設の整備)▽道路改良(中央清水線、中組下平線)▽産業、観光の振興、定住促進(望岳荘の整備、空家活用推進事業)-などとした。
また、公債費は6億5870万円で、前年比1477万円減。08年度末の村歳残高は39億8833万円で07年度末より1億8500万円の減少になる見込み。08年度に実質公債比率は18・9%に低下すると推計している-と説明した。 -
中川村健康福祉大会
中川村は1日、村文化センターで「笑顔は人を幸せにする」をテーマに「第15回健康福祉大会」を開いた。百人余が参加、健康・福祉関連の展示、功労者表彰、記念講演で、年齢を重ね、身体に障害を持ってもいつまでも笑顔で元気暮らしていく方法、隣り近所、ボランティアなど地域でできることについて考えた。
式典で、曽我村長は「ユーモアは人を笑顔にし、幸せにし、そこから人と人がつながり、地域がつながっていく。地域が笑顔で助け合い、地域の力が一層強まるように」と呼びかけた。
この後、長年、社協理事、民生児童委員を務めた7人を表彰、多額な寄付をした2人に感謝状を贈った。また、飯島ロータリークラブには共同募金感謝状を伝達した。
この後、山の道化師、塚ちゃんこと、塚原成幸さん(日本クリニククラウン協会事務局長)が大きなボールに乗ってピエロメイクで登場。ビデオで「入院している子どもに笑顔を届ける」県立こども病院でのクリニクラウン(臨床道化師)の活動を紹介した後、「なぜ道化師という仕事を行き方にしようとしたか」から話し始め、阪神淡路大震災でのボランティア活動を契機に「人は出来ごとでなく、ものの解釈で変わる。悲劇は人間の笑顔を奪えない」と考えたと話し、「人は楽しいから笑うのではなく、人生は笑うから楽しい」と結んだ。
最後に▽支え合いの地域づくりの推進▽家庭・学校・公民館などが連携し、思いやりの地域づくりの推進▽地域の仲間と共に学習活動を展開▽健康寿命の延伸と保健福祉活動の推進▽社協の基盤強化-など5項目の大会宣言を採択し大会を閉じた。
村社会福祉協議会表彰、感謝状、受賞者は次のみなさん(敬称略)
▽表彰=上沢茂(美里、社協副会長・理事9年3カ月、民生児童委員12年▽浜崎喜久美(南陽、民生児童委員9年)▽北村志保子(中央、同6年)▽宮崎輝雄(南田島、同6年)▽大島千二(中通、同6年)▽富永久子(中組、同6年)▽下平すみ子(中央、同6年)
▽感謝状=片桐豊(渡場)、中村利弘(沖町)、飯島ロータリークラブ(中川村) -
伊南行政組合議会
伊南行政組合議会は21日、08年第1回定例会を開き、08年度伊南行政組合一般会計予算案、同昭和伊南総合病院事業会計予算案など5議案をいずれも原案通り可決して閉会した。
08年度伊南行政組合一般会計予算は総額17億1880万円で、前年度当初比3億4510万円(16・7%)減。大幅減額は消防本部・北消防署建設事業が終了したことなどによる。医師確保対策に1200万円、消防ポンプ車購入費として3500万円をそれぞれ計上している。
昭和伊南総合病院事業会計予算は事業収益として53億1830万円(前年度当初比12・9%減)、事業費用として55億2920万円(同12・5%減)をそれぞれ見込んでいる。 -
昭和伊南総合病院経営健全化計画
厳しい経営状況が続く駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は21日の伊南行政組合議員全員協議会で07縲・1年度の経営健全化計画を示し、今後の理解と協力を求めた。
計画では施策として▽内視鏡センター、健診センター、透析センターなどの特化分野の充実▽医師の確保▽人件費、消耗品費などの経費節減▽繰り入れ金の確保竏窒ネど26項目を挙げている。経常赤字は07年度3億8400万円、08年度2億2600万円と減少。以降は黒字に転じ、09年度は7700万円、10年度は2億2200万円、11年度は3億3600万円の黒字を見込んでいる。
健全化計画策定は20年度に行う高金利起債繰り上げ償還の実現に向けての条件とされている。償還により、5年間で約2億円の経費節減ができるという。
同病院は患者数減少による経営悪化に伴い、職員数を現在の350人から328人に22人削減する条例案を同日の本会議に提案し、可決された。施行は4月1日。 -
特別職報酬等審議会
理事者や議会議員の報酬について審議する中川村特別職等報酬審議会(坂下純会長、8人)が20日夜、役場であった。曽我村長は議会議員の報酬は条例本則から3%減額の継続を諮問。同審議会は諮問通り答申した=写真。
議会議員報酬については、「村財政の厳しい状況から村長諮問が適当。また、議員からも自主的な報酬減額の申し出もあるなどを考慮し、現行と同様の減額が適当-とした。
具体的には議員報酬16万9750円(3%減額)。期間は4月1日縲・9年3月。