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伊南福祉会決算
伊南4市町村でつくる社会福祉法人伊南福祉会(理事長・中原正純駒ケ根市長)の06年度決算が23日の伊南行政組合議会全員協議会で報告された。全体の収支は2億1670万円の黒字で、繰越金は5億1080万円となった。
昨年12月に新築、移転した特別養護老人ホーム観成園は2億3800万円の黒字、救護施設順天寮は360万円の赤字だった。
老人保健施設フラワーハイツは3億1320万円の黒字、伊南訪問看護ステーションは870万円の黒字だった。 -
静かな夜のお話会・夏
中川村図書館は18日夜、「第19回静かな夜のお話会・夏」を開いた。約20人が詩や絵本、童話、手話の歌に耳を傾け、戦争の悲惨さに思いを馳せ、平和の尊さを実感した。
須田貢正さんの自作の詩「山のおばあちゃん」でスタート。独特の房総弁で「館山に米軍が上陸した。竹槍持って出ていった。勝てっこないさ、竹槍じゃあ。米軍が来たら、あやふみやを殺して、お前も死ねと言って出掛けた。もう駄目だと思った。戦争はやっちゃあいけない、絶対に」と結んだ。
また、中川麻衣さんはサラエボで戦争に巻き込まれた子どもたちが描いた絵を掲載した絵本「目をとじれば平和が見える」を紹介。「『私の中のきょうふ』は赤で血まみれの心臓と頭が描かれている。『おとうさん、戦争に行かないで』は青で深い悲しみを表現した」と説明し「戦争に巻き込まれた子どもたちは、恐怖に脅えて暮らしているが、いつか平和になると信じて、強く生きている」と話した。
松村満久さんの自作の童話「かえってきて」。松谷みよこ著「ミサコの被爆ピアノ」の読み聞かせもあり、最後に「手話の会」の歌「千の風になって」「夏の思い出」で締めくくった。 -
伊藤修さん(57)飯島町飯島
中川村歴史民俗資料館に収蔵されていた手回し蓄音機やSPレコードを使って、7月2日に同館で初のミニコンサートを開いた。以来、要望があれば、村内の宅幼老所に出前し、高齢者にレトロな雰囲気と懐かしい曲を聞かせ、喜ばれている。
「ボタン1つ、スイッチを押すだけで、正確な音が出るのが当たり前の世界の中で、手回し蓄音機から出る音は、若い人には新鮮に響き、中高年には懐かしく心に沁みる」。
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1950年、飯島町に生まれ、地元の高校を卒業後、両親の勧めで福祉系大学を卒業後、町役場教育委員会で専門に発掘調査を担当した。「中学生時代から発掘に興味があり、高尾遺跡の出土品の復元、整理に関わり、それがやみつきになり、高校、大学時代も発掘に熱中した」。
入庁後は七久保地区のほ場整備事業の進ちょくに伴い、縄文早期のかごた遺跡、高尾遺跡、唐沢城、針ケ平第1遺跡など次々と発掘調査を進めた。「針ケ平では約3万年前の旧石器が発見されたり、寺平では梵鐘(ぼんしょう)が見つかるなど収穫もあったが、仕事で発掘するようになってからは、楽しいとは思わなかった」とか。
89年から飯島陣屋復元事業に参加「県史跡のため、説得力のある資料作成に苦労した」。並行して飯島町誌編さんも進め、96年町誌完成後、町役場を退職。翌年から中川村誌の編さんに準備段階から加わり、昨年度完成を見た。「市町村誌は50年に1度位しか行なわない基本的資料の編集。そういうタイミングに出会い、関わることができて、幸せだった」。
現在、歴史民俗資料館で行政資料台帳作成を進めている。
好評だったSPレコードのミニコンサートは第2回を9月に予定する。希望があれば、出前にも対応するとか。また「使わなくなったSPレコードがあれば、後世まで保存し、聞いてもらうために、資料館にぜひ、寄贈を」と呼びかけている。
妻と次男、母の4人暮らし。(大口国江) -
県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令交付
中川村は6日、役場で、県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令を交付した。
個人住民税は市町村民税と県民税があり、市町村がセットで徴収事務を行なっており、滞納者がいると、その分、市町村も県も自主財源が減少する。そこで、県と村が協働して、滞納整理することで、自主財源確保を図るととも、県の徴収ノウハウやテクニックを伝授することで徴収率を向上させる。
併任職員は県総務部税務課に在籍しながら、村の住民税務課税務課係として、村職員とともに、滞納整理の実務に当る。
委嘱されたのは、個人県民税対策室上伊那駐在収納推進員の下平和則さん、今村光男さん、渡辺信悟さん。
曽我村長は辞令を交付した後「県と村が互いに協力して、実効を上げて」と期待。主任収納推進員の下平さんは「悪質な滞納者には厳しく、救済すべきところには、適切な措置をとるなど、メリハリを付けて、滞納整理に当りたい」と述べた。
村と県は6月29日に「協働による滞納整理に関する協定書」を締結、辞令交付により、実質的な活動が始まった。今後、村担当職員と協議し、対象者を決めて、財産調査などを進めていく。 -
中川・宮田両村の若手農業者グループが初の交流会
中川村と宮田村の若手農業者グループが7日夜、中川村望岳荘いろりで初の交流会を開き、農業談義で盛り上がった。
宮田村からは宮田村農業者クラブ(杉山栄司会長)のメンバー6人、中川村は「まーる(川田多喜雄会長」の会員18人が参加し、農業全般について、和やかに歓談した。両グループの事務局を務める上伊那普及センターが企画した。
いろりを囲んだ参加者を前に「まーる」の川田会長は「お互いに顔見知りになって、情報交換したり、若い農業者のネットワークを構築しよう」と歓迎あいさつ。
宮田村農業者クラブの杉山会長は「農業をしていると外に出掛ける機会が少なく、視野が狭くなる。中川村だけでなく、上伊那のほかの農業者とどんどん交流し、農業を盛り上げよう」と呼びかけた。
中川村役場の宮沢農政係長の発声で乾杯し、交流会に移った。
会では昨今の原油高が農業に及ぼす影響や、地球環境に優しい農業などグローバルな視点から農業を語ったり、足元の営農の課題など、話題は尽きず、夜遅くまで語りあい、おいしい酒を酌み交わした。 -
どんちゃん祭り開幕
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みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第16回どんちゃん祭り」は4日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓にと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、前原村議会議長の発声で乾杯、消防団のラッパが響き渡り、祭りの幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「それいけ!アンパンマンショー」。身を乗り出して、ステージと一体になって、踊ったり、歌ったりしてショーを楽しんだ。
風船アートで夢の世界を創るゴンべエワールド、背の高い1輪車に乗って、火の点いたスティクを操るKeiなどの大道芸、戦後まもなく結成されたという歴史ある中川バンドの演奏。少年ふるさと教室や陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。どんちゃん踊り、YОSAKОYソーランの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこし約20基が繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。
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第35回伊那まつり
伊那市の夏の一大イベント「第35回伊那まつり」(実行委員会主催)が4日、市街地を中心に始まった。昨年、豪雨災害の影響で中止したため、2年ぶりの開催。合併後、初めてで「飛躍」をテーマに、市民おどりをはじめ、多彩な催し物が繰り広げられ、会場は熱気であふれた。5日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小・中学校、企業などで編成した81連、約6300人が参加。歩行者天国となった伊那北駅前交差点竏衷t日公園下交差点の延長1・6キロの沿道に、手作りあんどん約400基が並び、参加者は生演奏に合わせ、パワフルな踊りを見せた。
また、9地区の区長がNHK大河ドラマ「風林火山」にちなみ、武田信玄を迎え撃つ城主にふんした伊那九将参陣、大わらじの練り歩き、屋台村などもあった。
5日は、子ども広場や郷土芸能、屋台などの「遊ingビレッジ」(午後3時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
北信越で自己記録更新を、中川中3年瀧澤俊輝君
陸上走り高跳びの中体連北信越大会(6、7日、松本市)に出場する中川村中川中学校3年の瀧澤俊輝君(15)が3日、村文化センターを訪問。松村正明教育長から激励を受け、「自己ベストを目指す」と抱負を語った。
県大会で1メートル65センチの自己新を記録して3位入賞し、目標だった1メートル70センチの跳躍も視界にとらえた瀧澤君。
松村教育長から「状態を整え、集中力を高めて自己ベストを」と励まされると、「県や南信大会で終わった仲間の悔しさもバネにして戦いたい」と力強く答えた。
陸上部入部後、砲丸投げや800メートル走などいくつかの種目に挑戦し、その中から選んだ走り高跳び。「一瞬のうちに跳ぶのがおもしろい」と、記録を伸ばしてきた。
顧問の小川敦嗣教諭は「まわりに流されず、自分のペースで調整できる。もう1回あるチャンス。ぜひ自己ベストを出してほしい」と教え子にエールを送った。 -
駒ケ根署が上半期犯罪状況まとめ
駒ケ根署(山本修作署長)は管内の上半期(1縲・月)犯罪発生・検挙、交通事故状況をまとめた。
刑法犯は認知件数が176件で対前年同期比25件減だったが、検挙件数は222件で昨年の56件から大きく向上。検挙率は126・1%となった。要因として、ブラジル人グループによる連続窃盗や、駒ケ根・伊那署管内の連続出店荒らしなどの事件を検挙したことが挙げられる。街頭犯罪では車上狙い、自販機狙いなど多くが減少する中、自転車盗みが22件発生。37・5%増となった。
交通事故は発生件数99件で対前年比15件減。負傷者は130人で31人減。昨年同時期ゼロだった死者は1人。市町村別発生件数は駒ケ根市62件(対前年比6減)飯島町16件(2増)宮田村15件(12減)中川村6件(1増)だった。傾向として女性が第1当事者の事故が39・4%、高齢者事故が30・3%と高い比率を示している。
同署はこの状況を交番・駐在所用広報紙の特別版「お伊で南しょ」に掲載して回覧する。 -
超大型店進出反対の共同声明
食品や衣料などを扱うスーパー「ベイシア」とホームセンター「カインズホーム」が合計店舗面積1万平方メートルに及ぶ新店舗を駒ケ根市福岡の伊南バイパス沿線に出店する計画があるとする情報を受けて伊南4市町村の商工会議所会頭、商工会長、市町村長、市町村議会議長、上伊那農業協同組合長は連名で1日「進出に断固反対する」とする共同声明を発表した。説明によると大型店占有率は県下全体では59・4%であるのに対し駒ケ根市は69・8%(3月末現在)。仮に1万平方メートルの店舗が立地すれば73・9%となり、良好な商業環境のバランスを大きく失う竏窒ニしている。声明ではこれに加え、優良農地の保全が強く求められている中、秩序あるまちづくりを進める上でこれ以上の超大型店の進出は住民の望むものではない竏窒ニしている。出店の影響は駒ケ根市だけにとどまらないことから、県商工会連合会上伊那支部広域協議会が4市町村に働き掛けて声明をまとめた。
進出に当たってこれまでベイシア側から駒ケ根市への説明などは一切ないため、具体的な規模や出店計画などは現在までのところ不明のままだが、一方でかなり多くの地権者が仮調印を済ませているとの情報もあるという。中原正純市長は「今後、こちらから接触することも検討する。中心市街地の活性化のため、何としても出店を阻止したい」と述べた。駒ケ根商工会議所の渋谷会頭は「(出店は)消費者利便のためと言うが、今でも十分過ぎるくらいだ」として進出に絶対反対する考えを強調した=写真。
ベイシア(本部・群馬県)は1997年3月設立の総合流通グループ企業。関東を中心に11県下93店を展開する。売上高2700億円(08年2月計画)、従業員数990人。カインズは同社のグループ企業。 -
1日からあいさつ運動強化旬間
中川村は1日縲・0日まであいさつ強化旬間と位置付け、「中川村はあいさつがよくできる村、この伝統を大切に」をスローガンに、07年度あいさつ運動を展開する。
村・小中PTA、みなかた・片桐保育園などが中心になって運動を展開。▽家庭内であいさつを気持ちよくかわそう▽子どもたちとのあいさつに一言添えよう▽大人同士のあいさつもこの機会に見直そう-などを重点項目に掲げた。
また、「あいさつで広がる笑顔、深まる絆、高まる安心」「あいさつで、今日1日さわやかに」「あいさつは皆を結ぶ、1つのわ」など各地区で標語を募集し、公共施設などに張り、運動の浸透を図っている。 -
非核平和行進が北上、上伊那を縦断
上伊那地区労働組合会議や各地区勤労協でつくる被爆62周年2007非核・平和行進上伊那地区実行委員会は31日、恒久平和を訴える平和行進「子どもたちに核のない未来を!2007上伊那非核・平和行進」を行った。延べ100人が、中川村から辰野町まで歩き、非核、恒久平和を訴えた。今年の行進は昨年は豪雨災害で中止したため2年振り。従来は2日間掛けて実施していたが、今年は1日に短縮、市街地の要所要所を歩き、バスでも移動した。
出発地の中川村役場では約60人が集まり集会。上伊那地区労組会議の宮島良夫議長は「被爆62年を迎え、原爆を容認するかのような大臣の発言、改憲論議など様々な問題が出てきた。新潟中越地震では原子力発電所がいかに危険かを立証した。核のない未来を子どもたちに届けることや、原子力に頼らない未来づくりに向け、頑張ろう」と呼び掛けた。
市瀬副村長は「唯一の被爆国として、核のない世界を作ろうと、行動することは尊い。村は図書館の平和企画や平和宣言自治体協議会に加入するなど、様々な取り組みをしている」と述べ、カンパを手渡し、激励した。
一行は先導車に続き出発。組合旗を手に、炎天下の中、沿道の住民に核廃絶をアピールしながら、飯島町に向い北上した。
中 -
小渋湖まつりにぎわう
「森と湖に親しむ旬間(21-31日)」に合わせ、中川村大草の小渋湖周辺で28日、小渋湖まつりが開かれた。天竜川ダム統合管理事務所などの主催。ダム内部探検や湖内巡視ボート体験。ニジマス釣り、つかみ取りなど多彩なイベントを用意し、多くの来場者でにぎわった。
昨年は豪雨災害のため中止、2年ぶりの開催。天候にも恵まれ、人気のボート体験には開始前から並び、次々と、水しぶきを上げて、湖上に滑り出した。
ダム内部体験にも子どもや大人が訪れ、エレベーターや階段で湖底まで下り、ダムの内部を見て回った。外は約30度の熱暑だったが、ダム内部は15度、子どもも大人も「涼しくて気持ちがいい」と喜んでいた。 -
携帯電話、インターネット学習会
中川村の中川中学校で20日、ネット関連のトラブルや被害に遭わないために、全校生徒を対象に、携帯電話・インターネット学習会を開いた。
講師はNPОマザーサポートITながのの中島直美さん。
中島さんは「ネットがらみの架空請求は、かつては大人がターゲットだったが、今は中高生が携帯電話を持つようになり、被害が中高生にまで拡大してきた。自分には関係ないと思っているかも知れないが、いつ何時被害に遭うか分からない」と注意を喚起した。
また「不審者対策で携帯電話を持つという人もいるが、携帯電話ではいざという時、命を守ることはできない。ひもを引っ張るだけの防犯ブザーでさえ、びっくりして使えない。悪い人は携帯電話を持っている中学生は親を通さず、直接連絡をとることができると考え、反って狙われる」と述べ、携帯電話やインターネットに対して、慎重な行動をとるように呼びかけた。 -
アート・フェスティバルinなかがわ
県障害者福祉センター・サンアップルは15日「アート・フェスティバルinなかがわ」を中川村の中川文化センターで開いた。南信各地の団体や個人8組が代わる代わるステージに登場し、それぞれ得意のパフォーマンスや演奏を繰り広げた。
宮田村の宮田村福祉作業所は皿回しとこま回しを披露=写真。長い棒の先で皿を回す妙技を見せ、観衆から拍手喝さいを浴びた。地元中川村からは3組が出演。大光寺英美子さんのピアノ弾き語りによる『母を訪ねて3千里』、中川西小学校児童らのープサートによる『さるかに合戦』のほか、陣馬太鼓の演奏が披露された。
アート・フェスティバルは昨年の宮田開催に続いて2回目。長野市など北信で毎年開かれていた文化芸術祭をぜひ南信地方でも竏窒ニの要望に応えて開催した。 -
水防協議会
大雨や台風シーズンにそなえる中川村水防協議会(会長・曽我村長)は10日夜、役場で開き、07年度水防計画を承認した。
協議会には村のほか消防団、消防署、議会、学識経験者ら12人がが出席。開会あいさつに続き、水防管理団体の村が水防法に基き、村内の河川や湖沼の洪水などの水災に対処し、被害の軽減を目的とした07年度水防計画を協議した。主な改正点は団編成の変更に伴う担当地区の変更、河川の水防カ所の変更など。
国・県・村が管理する重要水防カ所は天竜川をはじめ、前沢川、子生沢川、保谷沢川など12河川、72カ所。いずれも危険度A、Bにランクされ、大水が出ると護岸決壊、越水などが予想される。 -
なかがわいいじま選挙セール
飯島町・中川村広域連携商工会は29日から4日まで「投票所から『投票済証』を持ちかえって得しよう」をキャッチフレーズに「投票率アップ作戦なかがわいいじま選挙セール」を行なう。参議院選挙の投票率アップと商店街活性化の一挙両得を狙う。
広域連携後初の合同セール、上伊那初の選挙セールに飯島町20店舗、中川村18店舗が協賛した。業種は飲食、食品、衣料、スタンド、自動車販売など多種。サービス内容も、値引きから粗品進呈、ポンイト加算などいろいろ。期間は投票日の29日から原則4日までだが、個店の実情に合わせる。
「投票済証」は期日前投票期間中(13縲・8日)は両町村の期日前投票出口で、29日は各地区投票所出口で、1人1枚持ち帰ることができる。「投票済証」は両町村で有効。
投票率アップ作戦は、中川村商工会商業部が提案し、飯島町の同意を得て、両選挙管理委員会も了承した。
中川の「なか」と飯島の「いい」を大文字で書き「なかいい」を強調した選挙セールのちらしは新聞折り込みで全戸配布したほか、ポスターも作成し、PRしている。
飯島町商工会経営指導員の岡田修さんは「評判がよく、効果があれば、今後も国政、県政クラスの選挙でセールを続けたい」と話していた。 -
関悦子さん(61)中川村大草桑原
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「ギリシャヤギの敷物は染色していないから、色落ちがない。丈夫で長持ち、使えば使うほど味が出る」-。6月初旬に「村内外の人にどんな仕事をしているか、見ていただこう」と、初めて中川村大草桑原の自宅で「ワイン家のもの作り展」を開いた。
夫のイエルカ・ワインさんが設計制作したまきストーブや焼物と一緒に妻の関悦子さんはギリシャのヤギの毛の手織りの敷物を並べた。「7日間に村内外から300人以上来場していただいた。村の人に敷物を買っていただき、本当にうれしかった」と笑顔。
1945年埼玉県生まれ。ミッション系大学を卒業。幼少のころから、物づくりに興味があり、レザークラフトを習った。6年間、制作に励み、東京の公募展にも出品したり、指導もした。レザークラフトは皮を染めて、加工するが「染めない皮の方がきれい」と感じて、皮を染めることに疑問を持った。このことが皮から織物に変わるきっかけになった。
教会のミサに使う祭服を手掛ける、東京都世田谷の林良子さんに弟子入り、4年間で日本の織物の基本から学んだが「自分は何をしたらいいか」と自らの進む道に悩んだ。そんな時、アメリカ女性、ドロシーミラーさんと知合い、教職の夫の理解もあり渡米。
図書館で開いた展示会で、バニーポッパーズさんのギリシャヤギの敷物を見て「シンプルでストロング、これをやりたい。強く引かれる物に出会えた」と教えをこうと、「1枚編むだけなら」と条件付きで指導を受け、後は自分でいろいろと工夫した。
帰国後、埼玉県浦和市で2年間、制作に没頭し、30枚作りため、東京の原宿が初個展を開いた。「素材の良さが認められ、好評でよく売れた。これでスタートラインにつけた」。以後、2年に1度定期的に個展を開いた。
そのうちに「田舎でに入って、じっくりと制作したい」という気持ちが強まり、奥多摩や、秩父と田舎ぐらしの場を探した。参禅に通った京都で、現在の夫、チェコ人のイエルカ・ワインさんと出会い、前の夫の後押しもあり、群馬県下仁田で所帯を持つことができた。
「高い山に近い所に住みたい」というイエルカさんの希望で、大鹿村の1番奥の釜沢に空き家を見つけ、移り住み、11年間暮らした。飯田市に出るまで半日もかかり、買物には至って不便だった。ここで長女を出産、同地区で赤ちゃんの産声を聞いたのは20縲・0年ぶりとかで、周りから祝福された。夫婦で織物を織ったり、近所の人にいちから教わりながら野菜づくりもした。
長女が小学5年になった時、高校にはここから通えないと、11年前に中川村大草桑原に移住「町が近くなり便がよくなった。桑原の人々に明るく歓迎され、自分たちの社会に取り込んでくれた」と喜ぶ。
また、「桑原の人たちは自分の意見をしっかり持っており、行政に対してもはっきりものがいえる」と感心する。
「長野県に来て、人は1人では生きられない。みんなに助けられて、生きていることを学んだ。だから、自分たちでできることは一生懸命頑張らなくては」と話す。夫と2人暮らし(大口国江) -
ガソリンスタンドにAED設置
不特定多数の人が利用することから万一の事故や急病などの際に役立てようと、駒ケ根市のガソリンスタンド5店舗に12日、AED(自動体外式除細動器)が配置された。スタンドへの設置は全国的にも珍しいという。
町四区の信濃燃料(堀内茂彦社長)では事務所内に真新しいAEDを設置し、機器が備えてあることを知らせる看板を壁面の目立ちやすい場所に掲示した=写真。
配置されたAEDは県石油商業組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)が県の「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円を購入費の一部に充てた。6月には配置に先立ち、機器を置くスタンドの経営者や従業員らを対象にしたAED講習会を開いて使用方法などを学んだ。
AEDは中川村の1事業所にも同日配備された。 -
昭和伊南病院が今後の動向説明
整形外科、産婦人科、小児科の存続を心配する声が住民から上がっていることを受けて昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)と病院を運営する伊南行政組合(組合長・中原正純駒ケ根市長)は9日、駒ケ根市役所で開いた伊南行政組合議会全員協議会で病院の当面の動向と対応について説明し、伊那中央病院などと協力、連携して上伊那の地域医療を守るために全力で取り組んでいきたい竏窒ニする方針を示して理解と協力を求めた。
同病院では整形外科の常勤医師がこれまで4人体制だったのに対して、新規開業や派遣元の信州大の異動で他病院に移るなどの理由で3人の医師が6月から相次いで減少。8月末には1人となる。これにより複雑な手術や長期入院が困難になることから、患者をほかの病院に紹介したり、重傷の救急搬送患者は伊那中央、飯田市立の各病院に受け入れてもらわざるを得ない状況となる。
産婦人科は、常勤医師2人を派遣している信州大が08年3月での引き揚げを決めたことで以降の常勤医師はゼロとなる見込み。当面は臨時(パート)の医師でしのぐ考えだ。引き揚げは信州大でも深刻化が進む医師の絶対数不足からやむを得ない措置として決定され、通告を受けたもの。
小児科は3人体制だった医師が今年4月から2人となっているが、引き続き現状維持に努めたいとしている。
日直についても医師数の不足により5月以降、近隣の開業医の協力を得て何とか遣り繰りしている。
中原組合長は「この状態では地域医療は守れない。経営的なことも含め、将来は上伊那広域で、場合によっては飯田との連携も視野に入れながらやっていくべきだ」として、広域連携の必要性を強調した。 -
珍しい花バナナを展示
「きれいな色だね、花バナナ」-。中川村片桐の中川文化センター前に、珍しい鑑賞用の花バナナ(ムサ・ヴェルティナ)の大鉢が展示され、来場者の目を引いている。
この鉢は南田島の矢沢義幸さんが持ちこんだ。バショウのような大きな葉の中に、直立した花序があり、その下に5、6センチの赤い実を数個つけている。
矢沢さんによると、5年前、知人から株分けしてもらい、ハウスで大切に育て、2年前から花が咲き、実った。
実を割ったところ、種ばかりで食べられなかったとか。 -
第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会
中川村の中川文化センターで30日、約180人が参加し「第57回社会を明るくする運動・青少年健全育成推進研修会」が「防ごう犯罪と非行 助けよう 伸びよう 伸ばそう 青少年」をテーマに開かれた。保護司会や青少年健全育成協議会などでつくる実行委員会主催。
開会行事に続き、「地域子ども教室夢の力プロジェクト」を主宰する鈴木道郎さん(中川村桑原)が、青少年健全育成の取り組みを発表した。
この中で、鈴木さんは「04年チャリンコゴーゴー探検隊を発足させ、子ども約10人が参加し、1年間で村道230キロを走破した。翌年は陣馬形山頂までサイクリングしたり、駒ケ根スキー場まで往復45キロをサイクリングし、スキーも楽しんだ」と発表し「この活動を通じて、体力、技術、精神力が身についた。思いやりの気持ちも育った」と効果に触れた。
また、松川町教育委員会の鋤柄郁夫教育長が「子どもたちの心の叫び縲恆蜷リにしたい五つのこと縲怐vと題して講演した。
このほか、中川中学吹奏楽部が「ブルースカイ」「アラジン」「春の歌縲恤翌フ丘の物語」などを演奏し、研修会を盛り上げた。 -
ピーチバレー県大会
第21回ビーチバレージャパン大会ビーチバレージャパンレディース2007長野県予選大会が1日、駒ケ根市森と水のアウトドア体験広場であった。男子7チーム、女子2チームが参加。選手それぞれがスパイクやブロック、レシーブ、パス、トス、サーブと全てのスキルをこなし、最少単位の2人のチームワークで優勝を目指した。男子優勝チームは8月23日縲・6日藤沢市湘南、女子は大阪・淡輪で開く全国大会に駒を進めた。
結果は次の通り
▽男子優勝=三島英徳・小沢光良(2)小松貴之・丸山健太▽女子・優勝=三島和子・丸山博子(2)森下一江・小原明子 -
中川村消防団ポンプ操法大会
中川村消防団の07年度ポンプ操法大会・ラッパ・救護競技大会は1日、村民グランド駐車場で開かれ、ポンプ車の部に2チーム、小型ポンプの部に6チームが出場し、訓練動作の敏しょうさや正確さ、チームワークを競い、団の名誉をかけて優勝を目指した。
結果は次の通り(敬称略)
▽小型ポンプの部・優勝=第1分団第3部(2)第1分団第2部(3)第2分団第5部
▽優秀番員表彰・ポンプ車=知久史朗(指揮者)、米山哲(3番員)▽小型ポンプ=寺沢昌至(指揮者)、米山良太(1番員)、亀沢裕二、桐崎康司(以上2番員)、片桐竜一(3番員)
15日開催の上伊那消防ポンプ大会にはポンプ車操法の部に1チーム(未定)と小型ポンプの部には優勝チームが出場する。メンバーは冨永崇紀(指揮者)、稲葉裕哉(1番員)、桐崎康司(2番員)、片桐竜一(3番員)。 -
ビワの巨木、黄色に色づき
「こんなになったのは初めて」-。上伊那の南端、中川村葛島渡場の北島和人さん(55、会社員)宅では、初夏の果実、ビワがたわわに実っている。
高さ5メートル余、幹の周囲約70センチ、枝張りは東西・南北各5メートルと、郡内ではまれに見る巨木。無数の実を付け、黄色に熟している。
和人さんのお母さん、豊子さん(85)が嫁いできた1953年には5、6個の実が付いていたという。
「初めて、こんなにたくさん実がついた。摘果をしないので、小粒だが甘い」と話していた。
ビワは6月下旬から収穫が始まり、7月中旬まで食べられるとか。 -
「半夏生(7月2日)」にハンゲショウの葉白く
7月2日は「72候」の1つ「半夏生」。季節に合わせるかのように、中川村大草の小沢昭夫さん宅ではハンゲショウが茎の先に花穂をつけ、上部の葉の1部が白くなった。
ハンゲショウはドクダミ科、名は7月上旬の半夏生のころ、白い葉が目立つことや、葉の1部が白いことから「半化粧」に由来しているとか。 -
中川村と建設業協会が災害時等における応急措置に関する協定書を締結
中川村と中川村建設業協会(桃沢伝会長、11社)は29日、役場で
「災害時等における応急措置に関する協定書」を締結した=写真。
協定書は災害の発生を防御し、災害の拡大防止がねらい。村が協会に応急措置を要請。協会は村の要請に基き、各協会員に連絡、迅速に出動し、費用は村が負担する-などとした。
また、細目書には▽要請する業務は損壊カ所と危険カ所の応急措置、障害物の除去▽予め協会員の担当区域を設ける▽協会は村に協会員が保有する建設資材等を報告▽村は要請に際し、具体的内容を示す▽業務の実施は村が指示し、協会員はその指示に従う-などを盛り込んだ。
調印後、曽我村長は「建設業協会が保有する資機材や技術、マンパワーなくして、村は災害時の応急措置は到底できない」と述べ、協力を要請した。桃沢会長は「地場の建設業の地域貢献は当然のこと。災害時にはそれぞれ協会員が保持している資機材を投入し、村と手を携え、村民のために努力したい」と約束した。
今後、災害時に稼働可能な協会員が保有する建設資機材、労力をリストにし、村に報告するとともに、組織、連絡伝達方法について協議する。 -
ガソリンスタンド従業員らAED講習
伊南4市町村のガソリンスタンド6店舗が7月に新たにAED(自動体外式除細動器)を配置することから石油商業協同組合上伊那支部南部ブロック(池野克洋ブロック長、24事業所)は27日、加盟事業所の従業員らを対象にしたAED講習会を駒ケ根市の伊南行政組合消防本部で開いた。経営者や従業員など15人が参加し、消防署員に説明を受けながら救急救命処置や機械の使用方法などを学んだ=写真。参加者は「万一の際に役立てるようしっかり覚えたい」と話した。
同ブロックは、多くの人が利用するガソリンスタンドにAEDを設置しようと、県がこれまでのコモンズ支援金に代わって本年度創設した「地域発元気づくり支援金」に応募して採択され、交付を受けた180万円をAED6台(約270万円)の購入費の一部に充てた。配置されるのは駒ケ根市内の5事業所と中川村の1事業所に各1台ずつ。 -
松川インター大鹿線の滝沢トンネル9月中旬から本格掘削
飯田市の飯田建設事務所は26日、主要地方道松川インター大鹿線の滝沢トンネル工事について、5月から中川村の坑口手前に仮桟橋を施工し、9月中旬より手前道路を拡張し、本格的な掘削に入る-と説明した。中川村の望岳荘で開いた松川インター大鹿線期成同盟会の席上、岡嶌政伸維持管理課長が明かにした。
同トンネルは延長956メートル、幅員6・8メートル(2種線)、既設の滝沢橋の拡幅と合わせ、改良延長1260メートル。橋とトンネルは並行して進める。事業年度は06年度縲・9年度の4カ年事業。総事業費約22億円(うちトンネルは約11億1千円)初年度は詳細設計、3月に本契約を締結した。完成は09年度中。
05年5月の落石による死亡事故を受け、06年度事業化が決まった。
このほか、同線では防災事業として3カ所でポケット式ロックネットを設置したり、既存のネットのかさ上げを予定している。 -
五感で楽しむおはなしのへや「自然の色を楽しむ」
中川村図書館(杉沢かおり館長)は23日、「五感で楽しむおはなしのへや」を行ない、藍(アイ)の生葉やツユクサの花などを使い、たたき染めで自然の色を楽しんだ。
親子ら30人が参加、杉沢館長の指導で、藍の生葉やチェリーセージのピンクの花、ワイルドストロベリーの実などをつぶして、色液を出し、ラップの上から石で叩いて、木綿の布に色を写した。
チューリップや木、ヨット、葉など色々な型紙を使って形も工夫した。
参加者は布に写した葉の緑色が、空気に触れて青く変わる、色の変化に目を見張った。
田島から長女と参加した松村素能子さんは「色がきれい、形も楽しい」とでき映えに満足そうだった。