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「信州機能性食品開発研究会」が乳酸菌の機能を学ぶ
産学官の連携による機能性食品の開発を進める「信州機能性食品開発研究会」が11日に伊那市内で開かれ、乳酸菌の機能と活用をテーマにパネルディスカッションが行われました。 研究会は、機能性食品に関する信大農学部の研究を活用し、企業同士が情報交換をしながら新たな産業の創出を図ろうと平成20年に発足しました。 この日は「乳酸菌の機能とその利用」をテーマにパネルディスカッションが行われました。 今年度から新しく研究会の会長に就任した、箕輪町のニチノウ食品(株)社長の有賀哲哉さんは「植物性、動物性、生きたまま腸に届く、などいろいろな乳酸菌の種類があるが、食品業界としてどう活用すればいいのか」と質問を投げかけました。 これに対し信大農学部の大谷元教授は「腸の悪い菌を退治するには生きたままでなければならないが、免疫機能を高めるのは細胞の成分なので生きていなくてもいい。目的とする保健機能に応じて使い分けが必要」と話していました。 研究会では、今年度、会員を対象にした信大農学部による無料技術相談に力を入れていくということです。
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台風8号 10日夜遅くから11日未明最接近
台風8号は、10日夜遅くから11日未明にかけて長野県に最接近します。南信では、多いところで1時間に50ミリの非常に激しい雨が降ると予想されていて、長野地方気象台では、土砂災害、低地の浸水、河川の増水などに注意を呼びかけています。 長野地方気象台によりますと、10日午後4時現在、台風8号は、高知県の南40キロを45キロの速さで東に進んでいて、長野県に最も接近するのは、10日夜遅くからから、11日の未明にかけてです。 南部では多いところで1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るところもあると予想されています。 また、24時間雨量で200ミリの雨が降ることが予想されていて、気象台では、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に注意を呼びかけています。 県内全域で、強いところでは風速13メートルの風が吹く可能性があります。 雷注意報も発令されていて、落雷や竜巻などの突風、降雹にも注意が必要です。 JA上伊那では農作物などへの対策を呼びかけていました。 伊那市西箕輪与地の畑では、収穫期を迎えたナスを台風から守ろうと、農家の唐沢 佑浩さんが、ロープを張る作業を行っていました。 唐沢さんは、一日かけて、台風対策をしたということです。 南箕輪村では、村内の小学校の下校時間を早め、全校が一斉に、午後3時に集団下校しました。途中まで職員が安全確保のため付き添いました。中学校は通常通りでした。 11日の村内の小中学校の登校については、11日午前6時に判断するということです。 伊那市でも、全ての小学校で集団下校としたほか、中学校では10日と11日朝の部活を中止しました。 箕輪町では、全ての小学校で集団下校、中学校は通常通りでした。 午後4時現在、伊那市の高遠第4保育園で、倒木があったということですが、けが人はなく、園舎への被害もありません。 箕輪町、南箕輪村には被害の報告はありません。 台風は徐々に勢力を弱めているということですが、各市町村では、風雨が強く身の危険を感じたときは、外出をせず、建物の2階にとどまるなどの対応を呼びかけています。
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県社協が福祉の職業PR DVD制作
長野県社会福祉協議会は、未来を担う若者達に福祉の仕事について関心を持ってもらおうと、県内で福祉の仕事をしている人たちを取材したDVDを制作しました。 県の委託をうけて、県社会福祉協議会・県福祉人材センターが制作したのは、「笑顔を支えるプロになる」というDVDです。 中学生や高校生に、未来の職場として福祉事業に関心を持ってもらおうと制作しました。 伊那市社会福祉協議会の春日 優美さんも出演しています。 DVDには県内全体から17人の介護福祉士や、介護士などが出演しているほか、事業所や福祉の仕事全体についても紹介しています。 県社会福祉協議会では、このDVDを2,400枚作成し、県内の高校に配布したほか、介護の仕事に興味を持つ人向けのセミナーなどで活用していくということです。
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中国から西箕輪保育園を視察
中国の海南島から伊那市を訪れている、教育旅行団が9日、伊那市の西箕輪保育園を視察しました。 視察に訪れたのは、中国の海南島の幼稚園の園長15人と関係者など、23人です。 歓迎セレモニーでは、西箕輪保育園の園児による、歌が披露され、訪れた人たちは元気のある歌に手拍子していました。 今日は、保育園の歯科指導の様子を見学しました。 訪れた人たちは、その様子をビデオカメラやタブレットで撮影していました。 海南島では、幼稚園が不足していて、十分な教育ができないまま小学校に入学する子どもがいるということです。 訪れた人たちは、日本の保育園で学んだ事を活かしていきたいと話していました。
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信州の陶芸作家15人展
県内在住の陶芸家、「長野県陶芸作家協会」の会員による作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、15人の作品およそ500点が並んでいます。 15人は県内外で活動をしていて、年に1回集まり伊那市で展示会を開いているということです。 伊那市長谷在住の陶芸家、竹島覚二さんは、日本各地で個展を開いています。 花瓶や茶碗など、色や模様にこだわった作品を作っているということです。 ある作家は、「1人ずつの個性を、作品を見て触って感じてもらいたい」と話していました。 「信州の陶芸作家15人展」は14日(月)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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リニアトンネル工事発生土 活用量示す
リニア中央新幹線のトンネル工事に伴い発生する土の活用について長野県はJR東海に対し目安となる土の量を示しました。 それによりますと伊那建設事務所管内は公共事業で10万立方メートル以上、100万立方メートル未満を使用するとしています。 7日、飯田合同庁舎でリニア中央新幹線建設発生土活用関係自治体会議が開かれ下伊那の自治体のほか上伊那からは伊那建設事務所、広域連合などおよそ40人が出席しました。 リニアのトンネル工事に伴い発生する土は東京ドームの7.6倍にあたる950万立方メートルとされています。 各自治体では公共事業や窪地の埋め立てにその土を活用する方針で 飯田市や豊丘村では100万立方メートル以上、伊那建設事務所では10万立方メートル以上、100万立方メートル未満を使うと推計しています。 JR東海では発生土についてその搬出や運搬、活用などについて住民生活や自然環境への影響の低減に向け取り組むとしています。 リニア中央新幹線は2027年に東京、名古屋間での開通を計画していて、トンネル工事に伴う土は2年後からおよそ10年間にわたり発生する見通しです。
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池坊巡回展
いけばなの池坊巡回講座が6月29日伊那市のいなっせで開かれ、本部の教授によるデモンストレーションが披露されました。 華道家元池坊が毎年全国180か所で開いている巡回講座で、一般も含め、約400人が訪れました。 講師は、池坊中央研修学院の竹内稔晴教授がつとめ、最新のいけばな情報やテキストの解説をしました。 竹内さんは、「四季が移ろう日本の風土では、花にも季節感を反映させることを意識して欲しい」と話しました。 3種類の花をいける三種生(さんしゅいけ)は、自然・デザイン・象徴の融合美だと説明し、デモンストレーションを行いました。 いけばなが完成すると会場は、大きな拍手に包まれていました。
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唐澤弥生さん 春陽会会員推挙祝賀会
伊那市西町の唐澤弥生さんの春陽会会員推挙を祝う祝賀会が6月28日伊那市内で開かれました。 唐澤さんは、今回、第91回春陽会展で最高賞の春陽会賞を受賞しました。 それまでに奨励賞を3回受賞していて、今回会員に推挙されたものです。 画家の小林修一郎さんらが発起人となり、美術関係者など44人が出席して会員推挙を祝う祝賀会が開かれました。 春陽会会員で長野市の浦野吉人さんは、「安住することなく新しい世界を切り開いていってほしい」と祝辞を寄せました。 伊那美術協会会長の北原勝史さんは、「会員になったということは、より高みを目指す責任を与えられたということ」と激励しました。 唐澤さんは、「これまでは、入選を目指してきたが、これからは、自分の絵をつきつめていくことができる新しい出発点。厳しい位置に置かれたが、後進の指導や地域の美術発展のためにもがんばりたい」と話しています。
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湯澤さん&なるみさんがトークライブ
伊那市出身のシンガーソングライター湯澤かよこさんと、タレントなるみさんのトークライブが28日箕輪町で行われました。 湯澤さんは伊那市東春近出身、なるみさんは西春近出身で春富中の同窓生です。 トークライブは、箕輪町松島のカフェ プラットで行われ、地元を中心に遠くは千葉県から約60人のファンがつめかけました。 2人は、それぞれの経歴を話しながら、お互いに質問しあいました。 なるみさんが曲はいつ作っているのかと聞くと、湯澤さんは、「自転車に乗っている時」などと答えていました。 湯澤さんが、アイドルグループオトメコーポレーションを卒業したときの心境について聞くと、なるみさんは、「次のステップを目指そうと思った」などと答えていました。 2人は、それぞれ新曲も披露し、会場は、笑いと拍手に包まれていました。
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力作30作品を審査
伊那ビデオクラブの作品審査会が29日美篶公民館で開かれました。 上伊那地域を中心にビデオ愛好家が集う伊那ビデオクラブは、毎年作品コンクールを開いて撮影技術や編集テクニックの向上を目指しています。 今年で17回目になるコンクールには、会員から30の作品が寄せられました。 審査は、クラブ員のほか、映画監督の後藤俊夫さんや伊那市、地域の報道機関があたり、10点満点で点数をつけていきます。 作品は、地域の風景や出来事、伝統文化や技術をテーマにしたものなど様々です。 中には、社会問題を反映した特殊詐欺被害に関するものもありました。 表彰式は、7月13日にいなっせで行われる予定で、各賞が発表されることになっています。
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メディカルシミュレーションセンター本格運用開始
特殊な機器を使って若い医師などが訓練する伊那中央病院のメディカルシミュレーションセンターが、27日から本格的な運用を始めました。 県内で導入されるのは初という内視鏡検査シミュレーターです。 実際の人体データから得た3次元のコンピューターイメージを使い、手触り感などの現実感を備えた内視鏡検査のトレーニングを行う機器です。 組織の変形など生体反応をリアルに表現しています。 シミュレーションセンターは、①心肺蘇生エリア②内視鏡手術・検査・超音波検査エリア③脳・心臓血管内手術エリア④診療・看護基本エリアに分かれていて、あわせて40の機器が配置されています。 さらに、シミュレーション演習は、ライブで見たり、録画することができるようになっていて、演習の振り返りや教育材料としても活用できます。 病院を運営する伊那中央行政組合組合長の白鳥孝伊那市長は、「若い医師や地域医療従事者の研修の拠点として、中心的な役割を担う施設」とあいさつしました。 伊那中央病院メディカルシミュレーションセンターは、県の地域医療再生基金を活用し、1億4,000万円をかけ病院南側に整備されました。
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駒゛アイスから大腸菌群検出 回収命令
下伊那郡喬木村の有限会社和泉庄が製造したアイスクリームから大腸菌群が20日検出され、保健所が今日商品の回収を命じました。 大腸菌群が検出されたのは、和泉庄が製造した駒゛(ごま)アイスです。 5月10日に687個製造し、これまでに321個が売れたということです。 上伊那地域には、南箕輪村のJA上伊那農産物直売所あじ~なに6月15日に30個納品され、すでに8個が売れたということです。 和泉庄では、売れ残っていた366個の回収を終えたということです。 これまでに消費者からの健康被害などは報告されていないということです。
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国は県の求め最大限反映を
20日閉会した伊那市議会6月定例会の挨拶で、白鳥孝市長は、国はリニア中央新幹線建設に関して県が求めた環境負荷軽減などを最大限反映させてほしいとする考えを示しました。 阿部知事は、今月16日に国土交通省の鉄道局長に対し、リニア建設に際して、工事用車両の通行に伴う生活環境への影響の軽減、着工にかかわる環境負荷の軽減などを国土交通大臣の意見に盛り込むよう要望しています。 白鳥市長は、閉会の挨拶で「私たちは、雄大な山岳や伊那谷の自然環境を次の世代に引き継ぐ責任があり、国においては、JR東海に対し、知事からの要望を最大限に反映させた意見をのべていただきたい」と述べました。 伊那市議会6月定例会は、市側から提出された8議案を原案通り可決し閉会しました。
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伊那市の飲食店でも盛り上がり
サッカーワールドカップ日本代表のギリシャとの試合が、日本時間の20日午前7時から行われ、伊那市内の飲食店でもファンが選手たちのプレーに一喜一憂していました。 伊那市荒井のラフズノットです。 ラフズノットでは、前回のコートジボワール戦に引き続き、20日も早朝から店をあけました。 試合は、日本時間の午前7時からということもあり、店内で朝食をとる人もいました。 ギリシャの選手がレッドカードで退場する場面では、盛り上がりを見せていました。 坂下にあるスポーツカフェバーグリーンジャケットです。 ここは、日本代表の試合に限らずワールドカップ期間中は、店を開けていて、代表の宮澤秀實さんは、「寝不足気味です。」と話していました。 春日町のBAR―7カフェです。 こちらも、前回のコートジボワール戦に引き続き、今回も早朝から店を開けました。 0対0のまま残り時間がわずかになると、日本代表がシュートを放つたびに大きな歓声は、ため息へと変わっていました。 ラフズノット・グリーンジャケット、BAR―7Cafeでは、次回のコロンビア戦も早朝から店を開け、日本代表を応援するということです。
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茅野⇔仙流荘 路線バス運行
今年度から新たに夏山の登山シーズンに合わせてJRバス関東による、茅野と仙流荘間の路線バスの運行が始まります。 これは16日伊那市役所で開かれた、伊那市地域公共交通会議と協議会で報告されたものです。 去年までJRバス関東が試験的に導入していた、夏の茅野、仙流荘間の路線バスが、今年から新たに路線に加わることになりました。 これは今年、南アルプス国立公園指定50周年を迎えたことと日本ジオパーク全国大会が9月に予定され、エコパーク登録も決まったことから、伊那市観光課とJRバス関東が協議し決定したものです。 バスは、7月5日(土)から、11月3日(月)までの土日祝日の運行予定で、8月2日(土)から17日(日)までの間は、毎日運行します。 伊那市観光課によりますと、1日の乗車人数が往復で18人に満たない場合、市が補助をするということです。 この他、会議では市内循環バスや路線バス、デマンドタクシーの利用者が減少していることなどから、運行計画の見直しが承認され、7月中には住民アンケートを実施したいとしました。
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150種のバラ オープンガーデン
南箕輪村南原のvidaFeliz(ビダフェリース)一級建築士事務所、辻井俊恵さんは、14日と15日の2日間、事務所の庭を一般に開放するオープンガーデンを行います。 450坪の辻井さんの事務所周辺の庭には、150種類、200本のバラをメインに、数多くの宿根草が植えられていて、この時期に見ごろを迎えます。 場所は南原保育園の西側です。 辻井さんは、2005年から庭を開放するオープンガーデンをおこなっていて、今回で8回目です。 2007年には、主婦の友社の全国ガーデニングコンテストでグランプリを受賞しています。 事務所の改築のため、去年と一昨年は、行わなかったため、3年ぶりとなります。 今年は、5月末からの暑さでいっきに花が進みました。 3年前に比べ、バラの背丈も伸びて、見ごたえある空間へと変化しました。 辻井さんは、『「庭に住まう」をテーマにつくってきている庭なので、ハーブティーや手作りのクッキーでゆっくりと過ごして欲しい』と話しています。 オープンガーデンは、14日と15日 午前10時から午後3時半までとなっています。
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集団的自衛権 憲法解釈変更はNO
南箕輪村議会は、集団的自衛権に関する憲法解釈を変更しないことを衆議院議長などに求める意見書の提出を13日賛成多数で可決しました。 意見書では、「集団的自衛権の行使については、その時々の政府の判断で解釈を変更する性格のものではない。政府見解を変更することは、憲法のみならず、歴代の国会答弁をも形骸化させるものと言わざるを得ない。」などとして、集団的自衛権に関するこれまでの政府見解を堅持し、集団的自衛権の行使につながる憲法解釈の変更を行わないよう要望しています。 採決の結果、この意見書の衆議院議長などへの提出は、賛成7、反対2の賛成多数で可決されました。
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南アルプス ユネスコエコパークに登録
南アルプスが、自然と人間の共生を目的とした、ユネスコのエコパークに登録されました。 12日、伊那市役所では懸垂幕が掲げられ、関係者が登録を祝いました。 12日朝、市役所前に市の関係者が集まり、ユネスコエコパーク登録を祝う懸垂幕を掲げました。 白鳥市長は12日午前2時前に南アルプス市長から電話で決定の知らせを受けたということです。 日本では、これまで、志賀高原や屋久島など5か所が登録されていて、今回新たに登録された南アルプスと福島県の只見を含めると国内では7か所となります。 世界自然遺産が手つかずの自然を保護する事を原則とする一方、エコパークは自然保護とその利活用を目的としています。 新しく法律や規則が適用されることはなく、これまで通り、国立公園などとして保護、管理されます。 エコパークは、「核心地域」、「緩衝地域」、「移行地域」の3つのエリアで構成されます。 南アルプスでは、国立公園と重なり、山岳景観や貴重な動植物を厳格に保護する「核心地域」、それと隣接して環境教育、調査研究などに活用する「緩衝地域」、自然環境と調和して人が暮らす高遠、長谷エリアなどの「移行地域」の3つの地域で構成されます。 伊那市では、南アルプスの魅力を世界に発信し、世界自然遺産登録につなげていきたいとしています。
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JR沢渡駅にバラの壁面アート
伊那西高校の美術クラブが制作した壁面アートが、6日JR飯田線の沢渡駅に設置されました。 壁面アートは、JR飯田線沢渡駅の出入り口の内側に設置されました。 伊那西高校の美術クラブによりますと、バラは希望を、南アルプスは未来を、蝶は、伊那谷に住む人々を表現しているということです。 6日は、沢渡駅で完成披露セレモニーが行われ、関係する25人が出席しました。 白鳥孝伊那市長は、「駅は地域にとってシンボル。市街地や高遠のバラに新しいバラが加わった」と喜んでいました。 この壁面アートは、沢渡駅のコンセプト「きれいで安心して使える駅、いろどりステーション」を目指して、伊那市が伊那西高校に制作を依頼したものです。 セレモニーでは、伊那市から感謝状が贈られました。 3年の有賀睦さんは、「この絵がリニアと通じる飯田線の活性化につながって欲しい」と話しました。 壁面アートは、今年2月から制作にとりかかり、4月30日に完成しました。 アクリルとペンキでかかれています。
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入笠牧場 牛放牧
夏の間、急斜面で足腰を鍛え、涼しく過ごしてもらおうとJA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場に、6日、牛が放牧されました。 放牧されたのは、上下伊那の酪農家からの11頭です。 種牛がいないため数が減りました。 牛は、一列に並べられ、一頭一頭、体重測定、衛生検査が行われます。 検査が終わった牛は、300ヘクタールの牧場に放たれます。 預けている間は農家の手間が省けるほか、涼しい場所で夏を過ごせます。 牛は、5か月間涼しい高原で過ごし、10月上旬に下牧する予定です。 ※写真:JA上伊那
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関東甲信地方 梅雨入り
気象庁は、5日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。 梅雨入りとなった5日の伊那地域の午後3時現在の24時間降水量は0ミリでした。 関東甲信地方は、平年より3日、去年より5日早い梅雨入りとなりました。 長野地方気象台によると、本州の南岸を進む前線の影響で、湿った空気が流れ込み、県内は、曇りか雨となっています。 ここ一週間は、気圧の谷や湿った気流の影響で、ぐずついた天気が続く見込みです。 市街地では、傘を手にした人の姿も見られましたが、5日の伊那地域は、日中は日が差す時間も多くありました。
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上戸中条井水利組合が水枡検査
伊那市西箕輪の上戸中条井水利組合が農業用水として取水する、塩尻市の奈良井国有林内にある水枡で2日、通水量の検査が行われました。 水枡は、明治8年に奈良井川土地改良区と上戸中条水利組合の間で、筑摩県令の調停により協定が結ばれ、翌明治9年に完成、通水しています。 これは、当時上戸地区と中条地区が水田の干ばつ解消のために、奈良井川の水を分水し、規定量を通水したものです。 上戸中条井水利組合は伊那市側に流れる北沢川の水利権を持っていなかったことから、下流の小沢川の水利権を持つ、荒井や小沢などの了解を取り付け、北沢川から取水できるようになりました。 組合では、奈良井川から取水して、その水を小沢川の源流、南沢川に流し込み、同じ水量を北沢川から取水しています。 この日は伊那市や松本市などから関係者50人が集まり、その水枡の検査が行われました。 検査は枡の9か所の深さを計測、ピンポン玉を流して流れの速さを計測、通水量が計測されました。 今年の通水量は毎秒0.081立法メートルでした。 上戸中条井水利組合では、138年間続いている農業用水の水源を守っていくと話していました。
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新宿の中学生が田植え体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が、5月26日、高遠町小原の田んぼで田植えを体験しました。 伊那市を訪れたのは、新宿区立牛込第一中学校の1年生90人です。 田植え体験は、高遠町の農事組合法人らいふが生産している野菜や米を給食の食材として購入している事が縁で、行われたものです。 指導は、らいふの組合員や地元の農家が行い、コシヒカリの苗を約24aの田んぼに植えました。 生徒らは、裸足で田んぼの中に入り、15センチ間隔で、2、3本ずつ苗を植えていました。 農事組合法人らいふの西村勝雄理事長は、「米はスーパーなどで簡単に手に入るが、農家の苦労などを体験し、感じてもらえたら嬉しい」と話していました。 この日植えた苗は、らいふが管理し秋にはおよそ24俵の米が収穫できるということです。 収穫した米は、牛込第一中学校の給食で提供されることになっています。
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大学ラグビー 慶応義塾大学×同志社大学
伊那市大学ラグビー招待試合が6月1日、伊那市陸上競技場で行われ、慶応義塾大学と同志社大学が熱のこもったプレーでファンを沸かせました。 黄色と黒の慶応大学ラグビー部は、創部115年。紺色とグレーの同志社大学ラグビー部は、創部103年と、今年は、伝統校の対戦となりました。 両チームの関係者によると、慶応と同志社の対戦が最初に行われたのは102年前の明治45年だったということです。 スタンドには、およそ1600人のファンが詰めかけ、東西の人気校の試合を楽しんでいました。 試合は前半、慶応がスクラムから抜け出しトライを決め先制します。 その後は風上にたつ同志社が4連続トライを決め、26対7とリードして折り返しました。 後半は慶応が追い上げますが一歩及ばず、同志社大学が、33対28で勝利しました。 観戦した高校生は「スピード、パワーとも段違い。生で見る事が出来、良い経験になりました」と話していました。
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リニア県民調査 期待は「知名度」と「観光」
長野県世論調査協会が行ったリニア中央新幹線に関する県民意識調査によりますと、開業による伊那谷へのメリットについて、4割を超える人が、知名度アップ、観光客の増えることに期待しています。 これは、長野県世論調査協会が、3月13日から4月8日にかけて、20歳以上の800人を対象に郵送調査で行ったもので、64.8%の回収率でした。 リニア中央新幹線の安全についは、信頼できる・ある程度信頼できるを合わせると45%が安全だと回答しています。 品川~名古屋間の86%が地下トンネルで、運転士は不在であることを知っているは31%で、68.2%が知らないと回答していて、構想が現段階では浸透していないとしています。 開業によるメリットについては、複数回答で、飯田・伊那谷の知名度アップが48.1%、観光客が増えるが42.2%、飯田線など新駅アクセスの交通整備が進むが31.8%となっています。 開業により心配なことについては、新駅周辺のみが発展し既存商店街は沈滞するが43.3%、信州の自然環境が悪くなるが36.8%などとなっています。
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松島信幸さん 伊那谷の成り立ちについて講演
高森町在住で、理学博士の松島信幸さんによる伊那谷の成り立ちについての講演会が23日、伊那市のいなっせで開かれました。 松島さんは高森町在住の理学博士で、元小中学校の理科の教諭です。 かつて伊那谷の段丘の多くは天竜川の侵食でできたものと解釈されていましたが、松島さんの調査で活断層の変動地形だということがわかってきました。 松島さんは「段丘は大地の動き。これを頭に入れながら山を歩くと楽しくなる。伊那市は断層が段丘を造った街」と話しました。 会場にはおよそ120人が訪れ、松島さんの解説に耳を傾けていました。
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美味しんぼ議論にチェルノブイリからの手紙
チェルノブイリ原発事故の被災者を支援する特定非営利活動法人チェルノブイリ救援・中部の理事長で南箕輪村の原富男さんは、事故後にウクライナの子どもたちが鼻血を出して嘆く内容の手紙を公開しました。 チェルノブイリ救援・中部の理事長原富男さんは、1986年のチェルノブイリ原発事故から5年後の1991年に初めて被災地を訪問し、現地の小学校をまわりました。 手紙は、そのお礼に小学校の先生から届いたものです。 絵は、当時12歳の子どもが描きました。 手紙に書かれているのは1991年、チェルノブイリ原発から南西75キロにあるマカレビッチ村の子どもたちの様子です。 「そうです。私の生徒たちは鼻から血を出しています。私が朝学校に行く途中、私の小さな生徒たちは、小雀の群れのように私に向かって飛んできて何か困っていたことを言うのです。あっ私、又鼻血が出たよ。」 福島第一原発を訪問した後に主人公が鼻血を出すなどの場面が描写されいる漫画「美味しんぼ」が議論になっています。 原さんは、「美味しんぼの鼻血の描写部分のみで批判するのは良くない。今回公開した手紙が全てを物語っている。しっかりした取材に基づいた本だ。」と評価しています。
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外来種ブラックバス釣り大会
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が18日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ40人が参加しました。 ブラックバスは、特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、天竜川でも増加しています。 天竜川漁業協同組合によると、アカウオなどの在来種に影響が出ているということです。 大会に参加した釣り客は「バスは、引きが良いので楽しさはあるが、リリースしないなどマナーを守って欲しい」と話していました。 増加の原因は釣りを楽しむための密放流によるものと考えられています。 この日は、バスが産卵期を迎えていて、動きが少ないことや、水温が低いという悪条件ではありましたが、辰野町を中心に全体で80匹、およそ32.5キロのブラックバスが釣り上げられました。 大会の結果、最も多く釣った人で4キロ、最も大きかったバスは42センチでした。 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。
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南アルプス エコパーク登録へ
文部科学省は、ユネスコの国際諮問機関が南アルプスのエコパーク登録を勧告したと15日発表しました。 文部科学省内にあるユネスコの国内委員会が去年9月に南アルプスのエコパーク登録を申請していました。 エコパークは、生態系の保全と持続可能な自然と人間社会の共生を目的としてユネスコが登録しています。 現在、117か国、621の地域が登録されていて、日本では、志賀高原や屋久島など5か所です。 南アルプスは、長野、山梨、静岡3つの県の10市町村にまたがり、面積は、30万ヘクタールです。 エコパーク正式登録は、6月にスウェーデンで開かれるユネスコの理事会で審議され、正式決定される見通しです。
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新宿の小学生が森で間伐を体験
伊那市と友好都市提携を結んでいる東京都新宿区の小学生が14日、伊那市のますみヶ丘平地林にある新宿の森で間伐を体験しました。 間伐を体験したのは、新宿区の落合第六小学校の6年生23人です。 新宿の森は、伊那市と新宿区との間で締結されている協定に基づき設けられているおよそ4,000平方メートルです。 落合第六小学校は、平成21年から毎年、身近にない自然環境の中で様々な体験をする移動教室を伊那市で行っています。 14日は、ますみヶ丘平地林の手入れなどをしている、NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会のメンバーから間伐の方法を教わり、ノコギリを使って木を切りました。 高さ10メートルの木が倒れると児童らは歓声をあげていました。 うまく切ることができず、ロープを使って倒す班もありました。 児童らは、2泊3日の日程で伊那市に滞在し、15日は美篶の田んぼで田植えを行うということです。 21日には、新宿区にある他の小学校からも訪れることになっています。