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箕輪西小に学校安全システム導入
箕輪町は、学校電話を使った「学校安全システム」を箕輪西小学校に導入した。町内小・中学校で初。各教室に設置した電話に緊急警報音を鳴らすなど3種類の機能をもたせたボタンがあり、不審者対策など学校の防犯対策の一つとして活用する。
同校の電話システム更新に合わせて導入。校長室、職員室に多機能電話、各教室に電話機、プールや屋外用にコードレス電話機を設置した。
各教室の電話機には▽多機能電話を一斉に呼び出し緊急性を促す▽校内放送する▽緊急警報音を鳴らす-3機能のA・B・Cボタンがある。不審者侵入時に多機能電話を呼び出し現状確認や児童の安全確保、校内放送や緊急警報音により避難を指示するなど機能を活用し対処する。
同校では2日、業者からシステムの説明を受け、不審者侵入対策訓練で実際に機能や操作方法を確認した。学校では、「今後も必要なときに確実に使えるよう訓練していく」としている。
町教育委員会では、西小以外の学校への導入も検討していくという。 -
みのわ営農
稲わら買取モデル事業開始箕輪町の農事組合法人みのわ営農(市川隆男理事長)は、新事業で、稲わらを収集し家畜飼料として畜産農家に供給する、耕種経営と畜産経営の連携による「稲わら買取モデル事業」を始めた。
輸入飼料の価格高騰により地元の稲わらの利用について畜産農家の要望を受け、事業化を検討。耕畜連携の循環型農業を推進するためモデル事業として取り組むことにした。全国農業共同組合連合会の07年度国産粗飼料増産対策事業の補助を受ける。
町内の水稲面積は425ヘクタール。このうち、モデル事業申し込み分は9ヘクタール弱。刈り取った稲わらを町内の大規模酪農家2件に供給し、わらを提供した農家にはたい肥を10アール当たり1・5トン配る。作業班が稲わらの収集に取り組んでいる。
事業は来年以降も継続し、稲わらを提供する水稲面積を増やしていきたいとしている。 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」12月1日開幕箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」は4日夜、幹事会を町商工会館で開き、「イルミネーションフェスタ☆みのわ」を12月から開催するため実行委員会組織を作り、会期やイベント骨子を確認した。
「イルミネーションフェスタ☆みのわ」は昨年冬に初開催。町内外から大勢訪れ好評だった。
今年の会期は12月1日から08年1月26日まで。点灯時間午後5時縲・0時。場所は町道6号線、松島センターパークを中心に伊那松島駅前、駅前通り、国道153号線沿道、木ノ下駅前。12月1日午後4時半から点灯式をする。
実行委員会は全会員で組織し、小委員会(幹事会)、実働部門の4企画委員会を設置することを承認した。企画委員会は仮称で、イルミネーション、歩行者天国、ギャラリー月の光(空き店舗対策)、PR。
計画案では、イルミネーションは「地球と生命パートII」でテーマは「天竜川伝説」。諏訪湖、あばれ天竜を表現し、昨年人気だった恐竜は子どもが1頭増え親子になり、公園内の滝もライトで飾る。今年は木下南部支会も参加。町内企業も参加を予定する。
歩行者天国は12月1日午後4時縲・時、町道6号線。期間中、公園に出店も検討する。ギャラリー月の光は、会場が雑貨店ぷちらぱん隣りの「ぷちらぱん どぅ」で、町内各種団体や個人の展示作品を募集する。今後、上伊那全域はもちろん木曽地域にも宣伝していくという。 -
健康づくり推進週間
健康パネル展箕輪町は「健康づくり推進週間」(1縲・日)に合わせ、健康パネル展を役場庁舎1階ロビーで開いている。
生涯を通じていきいきと生活するため、自分の健康について関心をもち、考える機会にする週間。
パネルは▽バランス献立の基本型▽お口の健康チェック▽介護保険の現状と生活習慣病▽心の健康(ストレス解消法、ストレスからおこる病気など)▽メタボリックシンドローム▽みのわ健康アカデミーの紹介・効果-など。
メタボリックシンドロームの説明では、高血圧や脂質異常など項目別の資料が用意してあり、自由に持ち帰りもできる。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
祭り検討委員会の早期立ち上げへ箕輪町の2007みのわ祭り実行委員会は2日、祭り反省会を松島コミュニティセンターで開き、祭り準備委員会が、大幅な祭りの改善が必要として早期の「みのわ祭り検討委員会」立ち上げを提言した。町では来月にも検討委員会を組織する。
祭り全体の反省では、「20年の節目を迎え、祭りを検討する時期にきている」「祭りは仕事のようで負担。上から言われて役員がやる祭りがこれ以上続くなら、やめたほうがよい」「区のテントをやめる検討も必要」などの意見があった。
準備委員会は、各部会や区の反省項目を協議した結果、「新たなまちづくり、協働のまちづくりの一環として大幅な祭りの改善が必要」との結論を出し、今後の祭り存続のためにも検討委員会立ち上げを提言。「若年層から熟年層の幅広い年代の町民に祭りの方向性を協議、検討してほしい」とした。
町は今後、検討委員会の委員構成、募集など立ち上げに向け準備を進める。 -
みのわ健康アカデミー
萱野高原で植物観察熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」は2日、集団健康講座で町郷土博物館の講座に体験入学し、萱野高原を散策して植物観察をした。
アカデミーは本年度、集団健康講座の年間計画に町生涯学習課が計画する講座への体験入学を盛り込んでいる。アカデミーと生涯学習課が連携し、受講生が在学中にいろいろな講座を体験して自分に合う講座に参加するなどして活動の場を広げてもらうねらい。
今回は、博物館が6月から4回シリーズで開いた「家族で楽しむ萱野高原自然教室」を体験。信州大学農学部の荒瀬輝夫准教授の説明を聞きながら、学生29人が遊歩道を歩いて植物を学んだ。
雨の晴れ間で青空が見えた高原で、広場近くで宿り木を見たり、遊歩道でノコンギク、ゴマナ、ツノハシバミなど名前を教わり観察を楽しんだ。 -
箕輪町交通少年団の手紙に返事届く
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通少年団が交通ルールの遵守を呼びかけドライバーに渡した手紙の返事が、町交通安全協会の事務局に届いている。
9月22日、町内沢上地籍の153号バイパスで手紙を渡すレター作戦をした。「飲酒運転をしないで下さい」「シートベルトをちゃんと締めてください」などと書いた手紙と一緒に返信用はがきも渡した。
返事は25日ころから上伊那地域を中心に塩尻市、東筑摩郡、遠くは宮城県仙台市からも届き、これまでに約40通になっている。
はがきには、「皆さんのため、自分のため、ルールを守り思いやりの心を忘れずに安全運転を心がけます」「子どもさんたちを守ってあげなければいけない大人が、反対に皆さんに助けられているのではないかと思った」などの文面に加え、「学校の行き帰りなど事故に遭わないように気をつけて」などの言葉がつづられている。
返事は事務局でまとめ、後日団員に届ける。 -
マツブサ収穫
箕輪町の特産品「まつぶさわいん」の原料となるマツブサが収穫期を迎え、栽培研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(渕井英宏会長)は、昨年の2倍以上の1264キロを収穫した。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。
9月25日と10月1日の2日間に町内のJA選果場で集荷し、会員7人が持ち込んだ。
最も栽培面積が広い山口勇夫さんによると、「今年は雨がなく暑かったから、いつもより小粒だが糖度はある」という。
マツブサは、下伊那郡松川町の信州まし野ワインに持ち込み、醸造する。例年通りお歳暮時期に間に合うよう12月中旬ころに出来上がる予定。 -
華道家元池坊伊那支部長
箕輪町
有賀サエ子さん創立60周年を迎えた華道家元池坊伊那支部。04年から支部長を務める。
母親が池坊をやっていたこともあり、20歳のとき、近所の1級上の人と一緒に箕輪町内の師匠のもとに通い始めた。「やり始めると楽しい。命あるものだから、多忙な生活の中で気持ちがいやされる」。結婚後、東京で暮らした間も生花を続けた。
「花は心で生けなさいという。花対自分の対話」。人に個性があるように、花もそれぞれ違う美しさがあって、花の持つ美しさをなお一層美しく演出する。主役になる花、脇役になる花があり、美しい花だけでは生花にならない。互いに互いを引き立てる関係があり、それが池坊の精神『和合』なのだという。
「タンポポは踏まれても生き延びる生命力の強さを感じる。風雪に耐えて岸壁に咲く花もある。花も盛りはきれいだけど、いずれは朽ちて散っていく。人生と一緒」。生花から教わることは多い。
「親が子を殺す、子が親を殺すようなことがあるけれど、花を愛でる優しい気持ち、自然のものを愛する心があれば、親子の葛藤はなくなると思う。玄関に1輪でも花を挿してあれば、感じることがあると思う」
今、伝統子ども教室が盛んになり、子どもたちの生花を奨励している。生き物である花に触れることで生命の大切さもわかり、情操教育に役立てることができると考え、「各学校で1週間に1回でいいから生花を愛でる時間をとってほしい」と強く願っている。
「花を見て怒る人はいない。気持ちを和ませてくれる。これが花独特のよさ」。例えば牛乳ビンでも、和紙で包む、かわいい袋の中に入れるなど工夫次第で立派な花器になり、お金をかけずに庭先の花で楽しむことができると提案する。
伊那支部のキャッチフレーズは「さわやか伊那支部 笑顔が一番 合言葉 そして感謝と思いやり」。伊那市で開いた60周年記念の池坊展では、「花展も先生の笑顔の渦でお迎えしましょう」と話し、笑顔あふれる和やかな花展となった。
支部では2年に1回の支部展のほか、研修会の全国巡回展、講師を招いての教授者勉強会、次を担う正教授の勉強会などで熱心に学び、青年部は病院や金融機関などでボランティアで花を生ける活動にも取り組む。支部の物故者の供養と併せ、生きている花を扱っているため花供養もしている。
「終点なき道。一生勉強だと思っています。人間性も共々磨いていきたい」(村上裕子) -
箕輪町郷土博物館が身近な巨木を訪ねるイベントを開催
身の回りにある巨木について学ぼう竏窒ニ箕輪町郷土博物館は30日、松島地区の巨木を巡る「身近な巨木を訪ねて」を開いた。約10人が集まり、樹木医の唐沢清さんから説明を受けながら身近な巨木についての理解を深めた=写真。
同イベントは昭和公園、市川神社、松島神社など松島地区の4カ所を徒歩で巡り、各所にある巨木や植物などについて学ぶもので、町内まるごと博物館事業の一環として町郷土博物館が企画した。
市川神社近くの水神様では、周囲の段丘にサワラを中心とした巨木があることに触れ「大切な水源として保護されたため、樹木も切られずに残ったのではないか」と説明。また、町指定の文化財となっている松島神社では、周囲が6・1メートルもあるケヤキの巨木をはじめ、サワラの木などを見学。参加者も身近にありながらあまり知る機会のなかった巨木の数々に感心しながら巨木巡りを楽しんでいた。 -
古田の里赤そば花まつり
箕輪町上古田区主催の「古田の里赤そば花まつり」が29日、上古田公民館などであった。金原地区の一面の赤ソバ畑を散策したり、打ちたてのそばを味わうなど地元住民や観光客が祭りを楽しんでいる。30日まで。
公民館では、区内のそば打ち名人による手打ちそばを販売。そば打ちの様子を見ながらそばを味わい、子どもも「おいしい」と笑顔だった。体験もあり、名人の指導を受けて熱心にそばを打つ姿もあった。
そばは、1日限定800食で盛りそば400円、田舎そば500円。そば打ち体験(人数限定)は1500円。営業時間は午前10時から。完売次第終了する。公民館前と金原地区の赤ソバ畑入り口では、地元の新鮮農産物の直売、手工芸品の直売。営業時間は午前10時縲恁゚後3時。 -
信州みのわ山野草クラブ第9回秋の山野草展示会
箕輪町の木下公民館クラブとして活動する「信州みのわ山野草クラブ」(22人、白鳥征男会長)の第9回秋の山野草展示会が29日、木下公民館で始まり、朝から多くの愛好者でにぎわっている。展示は30日まで。
発足から5年目。山野草の育成方法研修や寄せ植えなどを勉強するほか、自生地見学などもしている。
今年は8月に三峰川に流木拾いに出かけ、9月の例会で流木に部分的にくぼみを作って山野草を植え込む作品を学び合った。展示会で学習の成果を披露している。
作品は230点。ダイモンジソウ、イワシャジン、ノコンギク、ハゼ、ムラサキシキブなど季節の花木、斑入り植物などがあり、珍しい植物では実を付けたハナイカダもある。
今年は春先の天候不順、夏の暑さで秋の花が例年より少ないものの、展示会場にはきれいに花を咲かせた作品も並び、白鳥会長は「会員が頑張って、よくここまできれいに咲かせてくれたと思う」と話した。
会員が持ち寄る余剰苗の販売、来場者に抽選で無償苗の配布もある。開催時間は午前9時縲恁゚後4時。 -
【記者室】箕輪を再発見
箕輪町郷土博物館企画の「みのわ訪ねて物語」。町全体を大きな天然の博物館と考え、現地に出向いて自然や文化に触れる事業の一つで、巨木や古墳、松島宿、古道などを訪ねる5回シリーズになっている▼過日終了した第1回のテーマは「伝説の舞台」で、西部地区の舞台を巡った。参加者の中には、天竜川の東に暮らし西部地区はあまり訪れないという人、引っ越してきたため町のことを知らないという人もいて、遠い昔に思いをはせて楽しんでいたようだ▼初回の参加者が大人ばかりだったのは少し残念。興味の有る無しで分かれるところだろうが、子どもたちも参加したら楽しいと思う。自分の町を知るちょっとした探検気分で出かけてみてはどうだろう。(村上裕子)
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箕輪町安全なまちづくり大会
箕輪町と町防犯協会は26日夜、安全なまちづくり大会を町役場で開き、伊那署管内の治安情勢や町交通安全協会の取り組みなどを聞き、安全意識を高めた。
防犯協会、安協、交通安全推進協議会、青少年健全育成協議会、安全見守り隊、長寿クラブ、区などから約120人が参加した。
町安協は交通安全運動、街頭啓発、交通安全教室、飲酒運転根絶夜間パトロールなどの活動を報告。町の防犯活動については、通学安全パトロール隊、企業や団体による防犯パトロール隊、青色回転灯装着車によるパトロールなどの取り組み事例を紹介した。
伊那署生活安全課長、箕輪町警部交番所長による生活安全講話、護身術講習もあった。 -
箕輪ブライトプロジェクト
光のまちづくりに夢膨らませ
視察企業提供のLEDが点灯する製品を展示箕輪町の事業者有志でつくる「箕輪ブライトプロジェクト」(15人、小池茂治会長)は、視察で訪れた徳島県阿南市の企業から、町の活性化のために役立てて-と、LEDが点灯する製品「ルミネカンバス」の提供を受け、同製品を利用した光のまちづくりなど新事業への発展に夢を膨らませている。同製品は、町役場ロビーに展示している。
同プロジェクトは、天竜川護岸の夜間照明などに使う自然エネルギー活用の廉価な照明装置の開発に取り組んでいる。
会員と、みのわTMOネットワーク2004のイルミネーション部会役員らが17、18日、LED(発光ダイオード)を使ったイベントなどで「光のまちづくり事業」に取り組む阿南市を視察した。
訪問企業の1社、藤崎電機の藤崎稔社長が、「箕輪の人と一緒にものづくりをしたい」と同社製品「ルミネカンバス」(特許申請中)を提供。カンバスのどこにLEDを挿しても点灯し、絵や文字が自由に書ける製品で、「技術提供するので、ルミネカンバスを使って箕輪の活性化のためになることを考えてほしい」と提案されたという。
プロジェクトは、今回視察した日亜化学工業製のLEDを使い、「みのわ森のコンサート」(10月14日、ながた自然公園)の案内を、箕輪北小学校6年の唐沢晃樹君のデザインでルミネカンバスに描き、展示した。
「同じ光のまちづくりを目指しているので、提携した事業をやっていけたら」と、新たな事業展開の可能性に盛り上がりを見せ、プロジェクトが取り組む自然エネルギーを使った点灯なども考えたいとしている。 -
中学校で文化祭にぎやか
伊那市、箕輪町、南箕輪村の中学校6校で28、29日の両日、文化祭を繰り広げた。学級、部活動、選択教科ごとの展示や生徒有志によるダンス、コントなどの多彩なステージを披露。趣向を凝らした生徒会企画やクラス対抗の音楽祭、体育祭など、各学校の特色あるイベントでにぎわっている。
伊那市の西箕輪中では初日、生徒や職員による自由発表、騎馬戦や玉入れなどの体育祭などを展開して楽しんだ。その内、生徒会企画のゲームでは、体育館や教室などに設けられた「しりとりピンポン」「フリースロー」「ジェスチャーゲーム」などを5、6人のグループに分かれて挑戦した。
ゲームは、悪者により捕えられた文化祭実行委員長を助け出すため、全校生徒がゲームをクリアしながら委員長を助けるための鍵を集める竏窒ニの設定。鍵を集め終えると演劇が始まり、無事に委員長を助け出す内容に会場の生徒たちもわいた。
文化祭実行委員長の立石彩香さんは「劇の反響もよかった。クラスの仲間とゲームに挑戦し、友だちとの絆(きずな)を深め合えたと思う」と話していた。
生徒会企画のゲームでは、文化祭実行委員を助ける竏窒ニの設定で演劇も披露した -
もみじ湖夢くらぶブドウ部会の栽培指導を担う
箕輪町長岡
柴 壽さん(71)地元産の安全なブドウで作ったワインを提供したい竏窒ニ、ワイン用ブドウの生産に取り組んでいる「もみじ湖夢くらぶ」(根橋英夫代表)ブドウ部会。その栽培指導に携わっている。ブドウの品種はフランスのワイン産地などで栽培されている「メルロー」と「シャルドネ」が中心。そのほかにも試験的に数品種を栽培している。また、安心・安全へのこだわりから、除草剤は一切使用していない。
これまでは栽培したブドウを出荷するだけだったが、5年目を迎えた今年からはワインの醸造を本格的にスタートする。
「温暖化の影響もあり、標高700メートルの地でも良いものができるようになっている。土壌的にも整ってきているし、これまで出荷していたブドウも糖度20度をクリアしてきた。ワインの原料とすれば一級品。どんなものができるか楽しみ」と語る。
◇ ◇
この地で果たしてヨーロッパのワイン専用品種の栽培ができるでしょうか竏秩Bそんな相談を受けたのが5年前のこと。ブドウは暑くても寒くても良いものはできない。標高700メートルということで冬の寒さには配慮する必要があるが、十分良いものができる見込みはあった。また、退職するまでは、県の中信農業試験場などでブドウを中心とした研究に取り組み、ワインの試験醸造などにも携わった経験もある。「この経験を今度は地域に還元していこう」と、ともにブドウの栽培に取り組み始めた。
しかし、ワイン用ブドウ栽培は参加メンバーにとっても初の試み。まずはブドウをはわせる「ブドウ垣」を作ることからスタートし、苗木植え、剪定(せんてい)、摘房竏窒ニ、順を追って一つひとつの作業に取り組んでいった。基本を守りつつ、地域の条件に合わせて適宜にそれぞれの作業を行わなければ木は健全に育たない。その時期を見極める役割も担った。
「ワインは糖度が命。糖度が低いと半値近くになってしまう。糖度の高い最高ランクのワインが出来れば何よりも嬉しいが、病気が出たら品質も上がらず切ない。気象条件や天候によって作柄は左右され、良い品質を確保するにも毎年やり方は違うが、それもまた楽しみ」
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積み重ねのかいもあり、収量、品質ともに年々良いものができるようになっている。収穫の時期を間近にひかえ、今年も糖度の乗ったブドウが並んだ。
「地域おこしや村おこしの取り組みとしてワインづくりをするところも増えており、それぞれの思いを寄せながらこだわりのワインに挑戦している。それに負けないワインをつくるにはまず、良い原料をつくることが必要。当面は良い原料を安定的に生産できるようにしていきたい。大きな夢かもしれないが、ここ(箕輪町)で醸造までできるようになれば」 -
野良っ娘の会が「トマトジャム」商品化
箕輪町農村女性ネットワーク「野良っ娘の会」(55人、唐沢和子会長)が、箕輪町産の加工用トマトを使った「トマトジャム」を商品化した。
会は、農村女性の仲間づくりと、女性の立場から箕輪町の農業を盛り立てる目的で、会員が栽培した野菜や果物、加工品などをイベント会場で販売したり、花壇作り、加工施設などの視察や研修に取り組んでいる。
地産地消を目的に過去3年間、上伊那農村女性ネットワークがトマトを研究した中で、加工施設の視察でトマトジャムを知り、06年の研修で会員がトマトジャム作りを提案。会として取り組むことを決めた。
ジャムは加工用トマトと砂糖などを煮詰めて作る。箕輪町内の生産農家から出荷後のトマトを仕入れ、町産業会館で加工した。60キロのトマトからできるジャムは19キロ。湯むきしたトマトに30%相当の砂糖を加え、トマトの食感が残るよう少し形を残した状態で仕上げている。スパウトパウチという容器に詰め、200グラム入りで170パック作った。
上古田の赤そばの里入り口の直売所で1パック400円で販売。すでに在庫がほとんどない状態で、とても好評だったという。
会では、「せっかく商品化したので、来年も作りたい」と意欲を見せている。 -
「上古田鳥瞰(かん)図」完成
箕輪町上古田区は、町の地域活性化交付金を受けて区内の地名などを記した「上古田鳥瞰(かん)図」を作り、上古田公民館前の堤に設置した。
同区には、新興住宅地に新しい常会ができているが、新常会の区民から「行事のたびに地名を聞くけど分からない」「地名を教えてほしい」という声が上がっていた。
当初は公民館に写真と地名を掲示することも考えたが、より分かりやすいように鳥かん図を作ることにし、区役員でデザインを決め、交付金と区の予算で製作した。
図には「五斗山」「前山御堂」「寺沢」などの地名のほか公民館、箕輪西小学校、上古田保育園、上古田グラウンドなど主な施設、桑沢山や黒沢山など山の名前を書いてある。
大きさは縦180センチ、横360センチ。地上から150センチのところに立てている。
唐沢光範区長は、「大きくてわかりやすい、いい看板ができた」と話している。 -
中高年エアロビクス教室開講
箕輪町教育委員会主催の「中高年エアロビクス教室」が26日、町民体育館で始まった。参加者は、リズムに乗って軽快にステップを踏み、気持ちよく体を動かした。
「だれにでもできるエアロビクス」で運動不足の解消を図り、参加者相互の親ぼくを深める目的。新規と昨年度からの継続の計22人が参加した。
講師はスポーツ指導員の木下順子さん。参加者は軽快な音楽に乗って、その場で足踏み、前に歩く、後ろに下がる、横に歩くなど講師の掛け声に合わせてステップを踏み、足の動きに加えて腕を上に伸ばしたり手をたたくなどして、基本的な動きを覚えた。
教室は10月末までの全5回。2回以降はウォーキングを中心としたステップ、音楽に乗ったエクササイズなどをやる。 -
箕輪中ふきはら祭28、29日
箕輪町立箕輪中学校の文化祭「ふきはら祭」は28、29日、「CIRCLE〈輪〉縲恪ナ高の瞬間を最高の仲間と縲怐vをテーマに開く。
28日は開祭式、弁論会、ステージ発表、展示見学、スポーツフェスティバル。29日はステージ発表、合唱コンクール、閉祭式。
弁論会のテーマは「伝えよう自分の想い 受け止めよう相手の想い」。全校が選んだ各学年2人、計6人の弁士が想いを伝える。
ステージ発表Iは箕輪太鼓Jr、各学年総合。発表IIは古田人形部、2年選択ア・カペラ、3年選択ア・カペラ、2年選択英語。発表IIIは合唱部、2年選択ミュージックレストラン、3年選択ミュージックレストラン、3年選択ダンス。発表IVは演劇部、吹奏楽部。
スポーツフェスティバルの種目はN人N+1脚、4000メートル仮装リレー。展示発表は、各クラスのほか生徒会、部活、2年選択、3年選択がある。 -
県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業10月1日開始
箕輪町が税の証明書交付申請など上伊那最多の11項目提供長野県と市町村、広域連合が共同で取り組む「県・市町村共同電子申請・届出サービス提供事業」が10月1日、運用を開始する。上伊那地域では全8市町村と広域連合の計9団体が参加する。
同事業は、情報公開請求などの申請を電子化し、住民がコンピューターを利用した手続きを可能にする。県、70市町村、6広域連合の計77団体が参加し、07年度中は52団体が運用を始める。
提供する手続きは団体によって異なる。上伊那地域では、箕輪町が最も多い11項目。▽住民票の写し等の交付申請▽印鑑登録証明書の交付申請▽税の証明書の交付申請▽軽自動車税証明書の交付申請▽出前講座注文書▽音声告知放送一般放送依頼▽音声告知放送おくやみ放送依頼▽音声告知放送機器修理依頼-の8項目と、上伊那の市町村の多くが提供する▽情報公開請求▽家屋の滅失申請▽犬の死亡届-の3項目。
担当課によると、住民票の写しや印鑑登録証明書などの交付申請4項目は、上伊那では箕輪町だけが今回提供を始める。これまで電話受付はしているが、開庁時間内に限られており、電子申請の運用で24時間受付を可能にし、住民の利便性の向上を図る。交付は土・日曜日で、引渡し時に身分証などの確認をするという。 -
箕輪町のニューライフカタクラ跡地へ伸和工作が進出
04年から空き店舗となっている箕輪町沢のホームセンター「ニューライフカタクラ」跡地に、本社工場の移転を計画していた岡谷市の金属加工会社・伸和工作(宮沢秀明社長)がこのほど、移転作業を完了し、20日から本格的に操業を開始した=写真。
同社では現在の工場が手狭になったことに伴ない、新たに移転できる用地と建物を探していたが、銀行を通してこの物件を知り、建物を所有する片倉工業(本社・東京)と売買契約を締結。当初計画では8月初旬の操業開始を目指していたが、新しい工場内のレイアウトに時間がかかったほか、操業を続けながら移転を行ったことなどから当初より1カ月半ほどスタートが遅れることになった。
土地の面積は約4千平方メートル、延べ床面積は1380平方メートル。内装の一部を改造し、建物自体はそのまま利用していく。また、移転に伴ない工場規模は現在の倍ほどに拡張するため、現在の11人体制を20人体制に増員し、5年以内にはその倍の規模にしていきたいとしている。箕輪町などでの地元採用の予定。 -
第48回箕輪町内1周駅伝大会
木下Aチーム12連覇第48回箕輪町内1周駅伝大会(町公民館主催)が24日あり、公民館分館単位で編成したチームと、町と「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市の庄内地区の計32チームが出場した。木下Aチームが1時間31分40秒で、2位の沢Aに1分46秒差で優勝し、12連覇した。
八十二銀行箕輪支店南側スタート、町役場ゴールの12区、総延長26・9キロ。選手は小学生以上の町民で、各チームとも夜間などに練習を重ねて大会に臨み、たすきをつないで健脚を競い合った。
庄内地区は前年に続き6回目の出場。タイムは1時間35分53秒で4位に入賞した。
結果は次の通り。
【総合】
(1)木下A1時間31分40秒(2)沢A1時間33分26秒(3)松島A1時間35分22秒(4)浜松市庄内(5)南小河内A(6)上古田A
【区間】
▼1区=(1)白鳥敦(南小河内A)7分23秒(2)丸山信一(木下A)(3)野竹克也(大出A)▼2区=(1)小林裕作(木下A)9分28秒(2)北原誠(沢A)(3)柴巧磨(中曽根)▼3区=(1)三谷健二(長岡A)8分14秒(2)今井梢太(木下A)(3)有賀真司(北小河内A)▼4区=(1)桑沢梨奈(沢A)5分02秒(2)渡辺沙愛(松島A)(3)倉田智枝子(南小河内A)▼5区=(1)小平瑞希(八乙女A)5分58秒(2)池田杏奈(沢A)(3)上原ありさ(沢B)▼6区=(1)藤森成樹(北小河内A)5分31秒(2)村田友明(木下A)(3)飯塚隆文(沢A)幸田季恒(浜松市庄内)▼7区=(1)笠原舟(木下A)4分39秒(2)石塚幸暉(浜松市庄内)(3)唐沢隆浩(沢A)▼8区=(1)柴勇一郎(中曽根)10分27秒(2)唐沢純一(木下A)(3)中村拓未(浜松市庄内)▼9区=(1)唐沢尚徳(木下A)5分46秒(2)小林洸輝(木下B)柴田悠司(浜松市庄内)▼10区=(1)道端活成(木下A)6分27秒(2)原広野(松島A)(3)阿部智之(南小河内A)▼11区=(1)宮下雄樹(沢A)12分03秒(2)浦野武(松島A)(3)唐沢智之(木下A)▼12区=(1)宮野将綱(浜松市庄内)7分59秒(2)小池啓之(木下A)(3)中村克也(松島A) -
【記者室】イナゴ釣り?
「何か楽しい話題はないかい?」と、地域の人にあいさつ代わりに言われることがよくある。ありそうで、なかなか無いのが楽しい話だが、少し前、こんな光景を見かけた▼信号待ちをしていたときのこと。重たげに穂を垂れる稲の中に、釣竿を手にしたおじさんが立っていた。「なんで釣竿??」と不思議に思いつつも、取材先に向かう途中。その田んぼまで行って聞く時間もなく、通り過ぎてしまったのだが、「もしかしてイナゴ釣り?」と勝手に想像し、なんとなく楽しくなった▼農業に役立つ釣竿の使い方なんて聞いたことがない。あれは棒ではなく釣竿だった(と信じている)。スズメを追っていたのでは-という人の説もあるが、本当は、やはりイナゴ釣り?(村上裕子)
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箕輪町交通少年団レター作戦
箕輪町交通少年団は22日、秋の全国交通安全運動の一環で、町内沢上地籍の153号バイパスで、交通ルールの遵守を呼びかける手紙をドライバーに手渡した。
団員は町内小学5、6年生の有志70人。夏休み中、「飲酒運転をしないで下さい」「シートベルトをちゃんと締めてください」などの内容で1人3通の手紙を書いた。
手紙、返信用はがき、交通安全運動のチラシ、グッズのセット210個を、大きな声で「安全運転をお願いします」と呼びかけて渡した。ドライバーは「ありがとう」と受け取っていた。
伊那署の交通課長は団員に、「お父さん、お母さんにお酒を飲んで運転してはいけない。おじいさん、おばあさんに、道を横断するときは左から来る車に気をつけてほしいと、ぜひ言ってほしい」と話した。 -
経済講演会
県商工会連合会上伊那支部広域協議会、箕輪町商工会による経済講演会が20日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。約150人が集まり、日本銀行松本支店の松永哲也支店長による最近の金融経済動向と上伊那経済の今後の課題などについての話に耳を傾けた。
上伊那経済について松永氏は「業績好調な製造業から非製造業に波及し、着実かつ長期的に回復していく公算が大きい」と指摘。一方で依然として景気回復の実感が薄い事業所も多い背景には、民間需要の伸び悩みなどがあることを示し、公共事業や観光など、従来の上伊那経済を支えてきた収入源が縮小したことも、景気の浮揚感が感じられない原因となっているとした。
また、上伊那の観光については▽増加傾向にある外国人観光客の取り込み▽観光資源のブランド化竏窒ネどを提案。「世界遺産登録をすれば、一過性の効果に留まらず数年かけて観光客数が増加する」とし、現在世界遺産への登録に向けた活動を展開している南アルプスについては「世界遺産になる素材、価値が十分にあると思う」と語った。
また、米国の住宅ローン問題が日本経済に与える影響については、輸出対象国が米国に一極集中していた以前の日本経済とは異なり、現在はアジア諸国を中心としてさまざまな国への輸出が大きなウエイトを占めていることから「米国経済が悪化しても、一昔前のように日本の経済はすぐには悪くならない」とした。 -
綿半ホームエイド箕輪店出店説明会
綿半ホームエイド(本社・長野市、下島憲秋社長)は20日、箕輪町三日町に出店する綿半ホームエイド箕輪店の大規模小売店舗立地法に基づく出店説明会を木下公民館で開き、住民ら11人が出席した。08年4月4日オープン予定で、造成工事が始まっている。
説明では、建設地は国道153号伊那バイパス沿い、田中城信号機の南東。店舗は鉄骨造平屋建で、面積は7711平方メートル(うち外売場524平方メートル、カーピット109平方メートル)。駐車場などを含む総敷地面積は2万9865・29平方メートル。売場面積は伊那店(5213平方メートル)より広い。
家庭用品、家電、日曜大工、カー用品、園芸用品、ペットなどのほか、同社の南信地域の店舗では初の生鮮3品(野菜、肉、魚)も扱う。
駐車場は全て地上で3カ所あり511台収容(身障者用8台含む)。駐輪場は20台収容。営業時間は午前9時半から午後8時まで。駐車場利用可能時間帯は午前9時から午後8時半まで。
同社は県内に13店舗、愛知県に1店舗、合計14店舗を展開。本年11月に須坂店がオープン予定で、箕輪店は16店舗目。生鮮3品を扱うのは長野市の長池店、須坂店に次いで3店舗目になる。
店舗開発部の大島宏部長は、すでに店舗がある伊那市と諏訪市をつなぎ物流の面展開を図るため箕輪町に出店を計画した旨を説明し、「地域に愛される、喜ばれる店をつくっていくことがモットー。箕輪町、南箕輪村の地域の発展にも貢献したい」とあいさつした。 -
箕輪町人事異動内示
課長級昇任3人、小規模異動箕輪町は21日、10月1日付の人事異動を内示した。昇任は課長級3人、係長級4人。今回は23人の小規模にとどめた。
今回の人事異動は、特に全庁収納体制の充実と、今後の大型事業である中心市街地活性化、雨水対策などの推進体制を強化した。収納体制の充実は、現在、税務課長が兼務している収納対策室長に専任者を置く。中心市街地活性化事業は産業振興課専門課長、雨水対策は建設水道課専門課長を置き08年度に向けた組織づくりをする。
課長級の職員が実施計画(第4次振興計画)に基づき予算編成をし、次年度の予算執行で基本姿勢を実現できるように配慮した定期異動だという。
課長級の昇任は、伊北環境行政組合派遣・事務局長に住民環境課生活環境係長の市川健二さん、収納対策室長に産業振興課産業農政係長の浦野朱美さん、住民環境課長に建設水道課建設管理係長の原宏三さん。 -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。