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箕輪町介護施設ゆとり荘見直し検討結果報告
箕輪町介護施設ゆとり荘見直し検討委員会の星野和美委員長らは6日、ゆとり荘で実施している通所介護(デイサービス)事業は継続、現在4床で運営する短期生活介護(ショートステイ)事業は「06年3月31日をもって廃止してもやむを得ない」とする検討結果を町社会福祉協議会の平沢豊満会長に報告した。平沢会長は、「結果を尊重して前向きに検討したい」とし、今後町社協で検討する。
05年の介護保険制度の見直し、町内における民間企業の参入などによる影響を考え、ゆとり荘の事業を根本的に見直し、今後の事業展開を検討するため7月末に委員会を設置。町社協理事や評議員、一般公募の11人を委員に委嘱し、3回の会議で検討を重ねた。
継続運営とするデイサービス事業は、改正介護保険の取り入れ可能な制度を生かした経営を求めた。ショートステイ事業の廃止理由は▽町内のショートステイは現在みのわ園16床だが、民間企業参入で06年4月から町全体で71床に増床し「ニーズに十分対応できる」▽緊急避難的、先駆的役割だったゆとり荘の4床は「その使命を果たし終えた」-。
ゆとり荘は92年4月、高齢者福祉施設として開所。00年から介護保険制度施行に伴いデイサービス事業とショートステイ事業をしている。 -
箕輪町発足50周年で歴代町長写真額、議長名札額を作製
町発足50周年の箕輪町は、記念事業の一環で、歴代町長の写真額と歴代議長の名札額を初めて作製した。5日、歴代町長や議長、親族に披露した。
歴代町長写真額は縦57センチ・横47センチ。初代から5代・前町長の写真を収め、応接室の壁に掲示。歴代議会議長名札額は縦70センチ・横100センチ。漆塗りの額に26枚の名札があり、金で17人の名前を書き、議長室に掲示している。 -
富田神社で例大祭
箕輪町富田の富田神社例大祭がこのほど、境内などであった。区民らが、富田経営者の会(白鳥和夫会長)によるそば、きのこ汁の出店、パソコンゲームコーナーなどの多彩な催しを楽しんだ。
経営者友の会は、地域活性化事業の一環として、区民の親ぼくや子供たちの良き思い出作りを目的に自主参加。4年目の今年は、カラオケ大会などの新企画を盛り込み、魅力ある祭りづくりを目指した。
生花や、玩具を販売する出店、テニスボールを的に当てるゲームコーナーなどを設置したり、踊りをたしなんでいる会員が扇子や鈴を手に踊る「奉納の舞」を披露した。
また、同地区の小学生でつくる「子供みこし」は2基が出動。区内を練り歩き、にぎわいを見せた。 -
箕輪町が「わが家の防災チェックブック」作成
箕輪町は、家庭で取り組む防災対策などをまとめた「わが家の防災チェックブック」(箕輪町避難所マップ付)を作成した。
インデックス式で、項目は▽家庭で防災について話し合おう▽非常時持出品・備蓄品を準備しよう▽地震対策(1)-(4)▽風水害対策(1)(2)▽火災対策▽地域防災▽心肺そ生法・緊急時の連絡ガイド-。
地震対策は、家の内外の安全対策や行動パターン、東海地震への備えなど。地震発生直後の行動は、外出時や旅行先でも役立つよう繁華街、地下街、電車の中、海岸などさまざまな場所での対策を示している。
無理のない範囲で少しずつ対策に取り組めるよう、家族で話し合った項目や取り組んだ項目などに印をつけるチェック式。オールカラーでイラストを多く使い、見やすくした。
箕輪町避難所マップは、避難地、避難所を地図上に色分けして示したほか、▽地震動の分布▽地表加速度分布▽液状化▽浸水想定区域図-も載せている。
町は、「定期的に見てもらい、家族で話し合うなど自主防災、地域防災に役立ててほしい」と話している。
A4判、24ページ。1万1千部作成。10月の町の広報と一緒に配布した。手元に届いていない住民は総務課へ。 -
廃食用油回収試行へ箕輪町がBDF事業説明会
箕輪町は4日夜、06年4月導入を目指す「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の説明会を役場で開いた。16日からの廃食用油回収の試行に向け、衛生班長や分別収集指導員らを対象に事業内容や回収システムなどを示した。
地区ごと計5回開く説明会の第1回。今回は9地区から47人が参加した。
町内の各家庭から廃食用油を収集・回収し、町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)を精製。BDFを町が購入し、町内巡回みのちゃんバスに使用する地球環境にやさしいリサイクル事業。
回収システム案は、廃食用油を各家庭でペットボトルなどに保管し、指定する回収日に回収場所にあるポリタンクに移し替え、ペットボトルは持ち帰る。回収できる油はサラダ油など植物性油のみ。回収場所は、各地区の資源(缶・びん・ペットボトル)収集ステーション38カ所。月1回の資源回収日に一緒に回収。時間は午前8時-9時半。
試験的な回収は10・11月と来年1月の2回。第1回は10月16、23日、11月6、13日の各地区の資源収集日。回収場所にはポリタンク、じょうご、手袋、吸着マット、コンテナを用意する。回収した廃食用油は11月中旬に精製予定。
町は、「資源回収に加え作業が増えるが、ご理解いただきたい」と協力を求めた。参加者からは、「回収日に大勢の人が来た場合に備え、じょうごの数を増やしてほしい」などの意見があった。 -
ゆとり荘でボランティアがマジック披露
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘で29日、ボランティアがマジックを披露した。利用者は奇術と話術に感嘆の声や笑い声を上げながら拍手を送り、時間の経つのも忘れて楽しんだ。
町内の井内吉彦さんがマジックを披露。ハンカチを入れたマジックバッグの中から万国旗が出てきたり、「長寿の心得」が書いてある手ぬぐいが出てくると拍手喝さいだった。
コップに入れた水が一瞬にして無くなったり、3つの輪になっているロープが一つにつながったり、黄色の花がピンクに変わったり…。次々と目の前で繰り広げられるマジックに、利用者は手元をのぞき込んだり、「ほぉー」「ふーん」と感心していた。
マジックのアシスタントを務めた利用者は「弟子になるかね」と言って皆を笑わせた。
ゆとり荘には1週間、大正琴やパカパカ塾などボランティアが日替わりで訪れ、利用者を楽しませた。 -
高遠郵便局「振り込み詐欺」未然に防ぎ感謝状
「振り込め詐欺」を未然に防いだ高遠郵便局(高遠町西高遠)に対し、伊那警察署は3日、感謝状を授与した。同署を訪れた小林研二局長は「被害も高額になり、関係部署の中でも問題になっている。お年寄りには特に声かけなど、注意を呼びかけていきたい」と話した。
9月9日午後2時05分ころ、72歳の女性が窓口を訪れ、約50万円の定期預金を解約。女性がすぐに立ち去ろうとせず、落ち着きのない様子を見せていたので男性局員が不審に思い、事情を聞いたところ「東京の弁護士と名乗る男から電話があり、孫が酒を飲んだ際に女性に手を出し妊娠させた。350万円を振り込めば示談になる」とのことだった。
局員の説得により女性が孫に連絡をとり確認した結果、詐欺と判明し被害を未然に防いだ。
伊那署では4月以降、金融機関に対し「振りこめ詐欺」防止の感謝状を贈呈したのは6回目。
1月から6月までの管内の振り込め詐欺の発生状況は23件で昨年同期と比べ14件増、被害総額は約4600万円で3480万円増加した。振り込め詐欺のうちでも「融資保証金詐欺」が最も多い16件(前年同期比12件増)だった。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭りの実行委員会反省会がこのほど、松島コミュニティセンターであり、各部会や区の反省事項を報告した。
50周年記念イベントの「東京よさこい」は▽盛りあがってよかった。町でも「よさこい」をやってはどうか▽全町民からすると少数しか見ていない。町民が楽しむ町民の祭りなので今後は必要ないのでは-、「手筒花火」は▽みのわ手筒会と庄内地区む筒会の共演で迫力があり、花火の構成にも工夫があり盛りあがった-などの意見があった。
今年作成した新しい振付の「ワクワクダンシングII」については、「多くの参加者が踊ってくれて、参加団体も増え、効果があったのでは」との意見だった。
区からは、▽自分たちが参加して盛り上げる祭りなので招致イベントはいらない▽みこしは電飾をほどこしてあるので暗くなってから、バイパスイベントの最後を飾るのがよいのでは▽行政主導ではなく民間主導の祭りを考えてはどうか-などの意見が多かった。 -
箕輪町消費者の会学習会で鍋帽子作り
箕輪町消費者の会(58人、唐沢順子会長)は29日、箕輪中部小学校の家庭科室での学習会で、家庭に眠っている布を利用して省エネに役立つ保温力抜群の鍋帽子づくりをした。
会員だけでなく一般も対象にした年1回の学習会で、25人が参加した。
鍋帽子は、鍋で煮物などをして味をしみ込ませたいときや、遅く帰ってきた人に温かい料理をすぐに出したいときなどに、ガスで温め直さなくても鍋帽子をかぶせておくと熱々の状態で食べられるというもの。「家庭にある布をリサイクルし、ガスを使う時間を減らすことで省エネにもなる」と紹介した。
事前に1度講習した役員が、学習会で講師役になって参加者に教えた。ウールや木綿の布を使い、鍋をのせる丸い鍋座布団を作り、続いて鍋にかぶせる帽子をドーム型に縫った表布と裏布の間にポリエステル綿を縫い込んで作った。
一般の参加者は、「自分ではなかなかできない。ちょうどいい機会で作ることができてよかった。さっそく家で使う」と話した。 -
箕輪陶芸研究会第13回陶芸展
箕輪陶芸研究会(28人、木下三喜男会長)の第13回陶芸展は1、2日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の作品約100点が並び、来場者は1点1点足を止め、じっくりと鑑賞していた。
1人3点を出品。つぼ、花器、皿、茶わん、鉢、ランプなど部屋に飾るものから実用品まで秀作、力作が並んだ。
会員は個々に作品づくりに励み、月2、3回、釜焼きのときに顔を合わせて研究し合う。研修旅行で県内はもとより国内各地の陶芸の町や窯元も訪ねて学ぶ。会員の3分の1は陶芸歴3年くらいだが、「経験の長い人とほとんど肩を並べるくらいにレベルアップし、全体に技術が上がっている」という。
昨年同様、会員作品のチャリティー販売もあった。昨年は収益金を伊那市富県のたかずやの里と箕輪町社会福祉協議会に寄付した。今年も社会福祉のため福祉施設などに送る予定。 -
箕輪町発足50周年記念事業 NHK番組公開録画楽しく
箕輪町発足50周年記念の一環事業として、NHKテレビの番組「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」の公開録画が2日、町文化センターであった(町、NHK長野放送局など主催)。町内を中心に約400人が観覧した。箕輪町でのNHK公開録画は20年前の「のど自慢」以来2回目。
「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」は月に1度、全国各地の高齢者や、その家族を対象に、健康方法などを紹介する番組。今回は日本健康太極拳協会監事の楊慧(ようけい)さんが太極拳の基本や魅力などを紹介した。また、タレントのヨネスケさんの「健康長寿は食卓と笑いから」と題した講演会もあった。
楊慧さんは、太極拳のコツを説明し、壇上にいるヨネスケさんや町長寿クラブのメンバー6人、観覧者と一緒に数種類の・ス型・スを実践=写真。ヨネスケさんは「皆でやっているときれいなものですね。一種の催眠状態みたい」などと冗談を言っては会場を盛り上げた。
公開録画の放送予定はNHK教育テレビ(全国放送)で11月24日午後8時窶・時29分、再放送は12月1日午後1時20分窶・時49分。 -
箕輪町商工会と箕輪町が企業訪問
箕輪町商工会と箕輪町は3日、商工業の振興策を研究するため、両者で初めて町内の12企業を訪問し業況や課題、経営革新の取り組み、要望などを聞き取った。今後、課題や要望などを検討するとともに、他企業も訪問し、より踏み込んだ専門的な形で同様の事業を展開していく。
町内企業の現場を訪れ、地域企業が抱える課題などを経営者から直接聞くため、町理事者、商工会役員、町アドバイザー、担当職員15人が4班に分かれ、商業・工業・建設業の3企業ずつ訪問した。
平沢豊満町長、小林一雄商工会副会長らは赤羽鉄工、長野ドライルーブ、染と織京屋を訪問。染と織京屋では▽売ることよりも仕入れに気を遣い、京屋らしさ、個性をもたせた品をそろえる▽顧客名簿を大事に信頼関係で顧客をつなぐ-などの経営手法を聞いた。
報告と意見交換では、▽取引先からISOの取得を要請されているがどうしたらいいか▽どうやって加工のコストを下げるか-など各企業の課題を報告。要望は▽1社では買えない高額の測定機を購入してほしい▽自社の特徴を一般にアピールしたい▽商業はイベントなどで町に人があふれることが商売につながる-などだった。
参加者は、同じ町内にあっても初めて訪れた企業もあり、関心を寄せていた。平沢町長は、「前向きに大変努力し、工夫と熱意で頑張っている実態がわかった。町全体をどう活性化するか、きたんのないご意見をいただきたい」と話した。 -
箕輪町で独り暮らしの方のためのお手軽クッキング
箕輪町と町社会福祉協議会は29日、「独り暮らしの方のためのお手軽クッキング」を保健センターで開いた。参加者25人は和気あいあいと手際良く調理し、会話も楽しみながら昼食を共にした。
メニューは、れんこんだんご、3色ナムル、キノコのミルクスープ、ひじきごはんの4品。レンコンをたたいてつぶしたり、シメジやシイタケをいためたり、グループに分かれ協力しあって調理した。
参加した女性は、「独りだから料理を失敗しても怒る人もいないけど、上手くできてもほめてくれる人もいない。皆でやると楽しい」と話していた。
町食生活改善推進協議会による食についての話では、健康を維持して長生きするための献立を考え、▽加糖はすぐ脂肪に変わるため果物は控える▽たんぱく質(肉と魚)を献立に入れる▽便通を良くするため野菜を摂る-などとアドバイスした。
食事後は、ボランティアと一緒にレクリエーションもあり、皆で楽しく交流した。 -
交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
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赤そば花祭り
箕輪町上古田区主催の「赤そば花祭り」が1日、上古田公民館であった。赤そばの花を見に訪れた観光客や地域の家族連れが、地元のそば打ち名人による手打ちそばをたん能した。
中箕輪そば組合(唐沢福一組合長)共催。毎年人気の手打ちそば販売は、地元産のそば粉で名人たちが心を込めて打ったそばを、大人も子どももおいしそうに口に運んだ。サービスで「サラダそば」もふるまわれ、「こういう食べ方もいいね」と好評だった。そば打ち体験も盛況で、名人に教わりながら練ったり、のばしたりの作業を楽しんでいた。
駐車場では、地元の人が育てた野菜や果物のほか、趣味で作ったびく、ざるなどの実用品なども販売し、人気を集めた。
祭りは2日まで。午前10時-午後3時。手打ちそば販売は700食限定(盛りそば300円)。そば打ち体験(500グラムを自分で打って持ち帰る)は1500円。 -
みのわ振興公社で防災訓練
みのわ振興公社は27日、有事に備えて、ながた荘、ながたの湯、ながた自然公園で防災訓練をした。火災を想定した利用客の避難誘導や箕輪消防署への通報訓練などに真剣に取り組んだ。
避難誘導訓練は各施設ごとにあり、ながた荘では夜の火災を想定。社員が交代にスタッフ役、客の役になり、火災報知器が鳴ったのを合図に火元を確認し、客室に行って「火事です」と叫びながらドアをたたき、部屋の鍵を開けて確認し、客を玄関の外に誘導した。
訓練の様子を見た箕輪消防署員は、「いかに安全にお客様を外に出すかを考えて」と話し、▽客室のドアをたたいて客を起こし廊下の奥まで行ったら、必ず一部屋ずつ確認して戻る▽廊下の隅などに客を集め、人数を調べてからゆっくり誘導する▽勝手に避難する人がいたら絶対に止めて一緒に階段を降りて避難する▽夜の火災は電気が切れるため、誘導灯や非常照明だけが目安なのでライトで誘導する-など指導した。
初期消火や消防署への通報の仕方も熱心に訓練した。 -
自家栽培の無農薬野菜をメニューに
みのわ振興公社が運営する「ながた荘」は、近くの畑で無農薬野菜を栽培している。収穫した野菜はメニューの一部として出し、宿泊客に好評だ。
野菜栽培は、宿泊客に新鮮な食材を提供し、喜んでもらおうと初めて取り組んだもの。
畑は、温泉スタンド南側の町有地約150平方メートル。砂地だったため、土づくりから始め、6月中旬に野菜の苗を植え付けた。夏野菜のキュウリ、トマト、坊ちゃんカボチャ、ナスなど8種類。ウドンコ病、害虫に加え、収穫時期をねらって鳥やイノシシの被害にも遭った。ネットを張るなどの対策で、出来は「上々」。
収穫した野菜は7月初旬から、野菜サラダやみそ汁の具、漬け物として提供。朝取りしたものを朝食に出すことを基本にしている。
宿泊客の8割が町外者で「おいしい」と喜ばれ「農産物を売ってほしい」と要望が出たほど。
栗原喜文営業企画部長は「量に限りがあるが、来年からもぎ取り体験を組みたい。また、ブルーベリーなど実ものも植えていきたい」と話した。
夏野菜に続き、ホウレンソウ、ゴボウ、野沢菜など秋野菜12種類も栽培している。 -
伊那消防組合が箕輪町十沢橋で集団災害救急救助訓練
伊那、辰野、箕輪、高遠消防署でつくる伊那消防組合は30日、恒例の集団災害救急救助訓練を箕輪町の十沢橋周辺で開いた。各署から85人が参加、救助工作車3台、救急車2台などが出動。各署が通常の出動体制では対処できない事案に対し、連携をとって救急・救助活動を実践した。
マイクロバスと乗用車2台の衝突事故が十沢橋上で発生し河川へ転落、要救助者25人の救助を必要とした想定で訓練した。
マイクロバスと乗用車1台は橋のすぐ下に転落していて、署員らがダミー車両の天井にエンジンカッターで穴を開け、工作車のクレーンを使って橋下から救助。あとの1台については、下流500メートルまで流されたとし、県消防防災航空隊のヘリコプターが捜索し、要救助者2人を助けた。
実際の災害に対応できるようここ数年は、署員らには訓練内容を事前に知らせず実施。署員らは緊迫した状況の中で、現場状態を確認しては指揮本部へ伝達し指示を受けるなど、迅速、正確な対応を取った。
同組合消防本部の早川正行消防長は「自分の知識、技術をいかんなく発揮するには、いかに率先し行動するかが重要。事前の打ち合わせのない訓練で珍プレー、好プレーがあったと思うが、各署で反省会を開き実際の災害に生かせるようにしてほしい」と訓辞した。 -
北陸信越運輸局長野運輸支局が不正改造車を取り締まり
国土交通省・北陸信越運輸局長野運輸支局は「秋の交通安全運動」(21窶・0日)に合わせ、県内3市町で不正改造車を取り締まる街頭検査を展開。27日、箕輪町沢の国道153号線バイパス沿いで同局の検査官、県自動車整備振興会伊那支部員など20人余が実施した=写真。
2時間の取り締まりで225台を検査し、灯火、バックミラーのひび割れなどの不良整備箇所13箇所、計10台を発見。いずれも軽微なものとして、口頭で指導した。
街頭検査は自動車所有者に対し、保守管理の徹底を指導するとともに、運転、助手席の着色フィルム装着車両、車高が基準を満たさない車両などの不正改造車を排除する目的。特に今年1月から規制した、大型トラックなどに装着する装飾板の排除を目指す。
参加者は、走行中の車両を停止させ、テールランプ、方向指示器が発光したときの色、廃棄ガスの排出量などを調べた。
関係者は「不正改造車は減ることはなく横ばい。タイヤのはみ出しは子どもを巻き込み、着色フィルムは外から運転者の行動が見えないなど、人に迷惑をかけている。今後も車社会のルールを守ってもらうよう呼びかけたい」と話している。 -
箕輪町防犯協会が防犯講習会
10月11日からの全国地域安全運動を前に箕輪町防犯協会は27日夜、犯罪を未然に防止するため防犯講習会を町役場で開いた。防犯指導員ら約140人が町の治安情勢や防犯活動を聞いたり、護身術を学び、防犯意識を高めた。
箕輪町警部交番の倉田千明所長が治安情勢を説明。04年度の町の刑法犯発生件数は10年前と比べ1・7倍。05年度8月末までの発生状況は、昨年度同期と比べ65件(25%)の減。犯罪は窃盗犯が最も多く約73%。窃盗手口は自動販売機ねらいや車上ねらいが多い。
被害防止活動として▽地域全体での安全な町づくり▽新聞やテレビのニュース、警察広報・交番広報紙など安全情報を大切にする▽施錠の徹底や施設・物品の管理徹底に取り組む▽登下校時の見守りで子どもの安全を確保する-などを挙げた。 -
「赤そばの里」観光客でにぎわい
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」は、ピンク色のじゅうたんを敷き詰めたように一面に赤ソバ(高嶺ルビー)が咲き誇り、大型バスや自家用車で訪れる観光客でにぎわいをみせている。
中箕輪農事組合法人(唐沢福一組合長)が栽培する4・2ヘクタールの畑は、赤ソバのピンク色が日に日に濃さを増している。留美庵周辺と中原地区で育てている赤ソバも見ごろを迎え、「これから夜の気温が下がり、ますます色も濃さを増していく」という。
花は、10月の霜が降りるころ、例年10月中旬ころまで楽しめる。 -
箕輪町防犯協会が青色防犯パトロール出発式
箕輪町防犯協会(平沢豊満会長)は28日、安心・安全のまちづくりのため、町の公用車に青色回転灯を着けて町内を巡回する青色防犯パトロールを始めた。伊那警察署管内で初。役場駐車場での出発式後、4台が町内を巡回した。
青色防犯パトロールは、犯罪発生を抑止し住民の不安解消のため、警察だけでなく地域の自主防犯活動の活性化が重要となることから、犯罪に強い安全で安心な地域づくりに取り組む地域やボランティア団体を警察が支援。青色回転灯を活用して巡回し、一層の抑止効果をねらう。
登録車両12台。パトロール実施者12人。青色回転灯は4つある。必ず2人以上が乗車し、うち1人は実施者証所持者。車両に「防犯パトロール中」のステッカーと青色回転灯装備車の標章を着ける。不審者(車)を発見した場合は警察に通報する。
出発式は、町防犯協会員、役場職員、伊那警察署長や署員ら関係者が出席。平沢町長は「町の中が、すべての人が防犯に向かっている、心のすきがない体制になれば犯罪がなくなるのでは。町民の熱い願いを乗せて、安全安心のために町内を巡回してほしい」とあいさつした。
今後、週1回午後3-5時に学校周辺中心、月1回午後7-8時に自動販売機周辺を重点に町内全域を回る。
県内では、15団体で41台導入。上伊那では辰野町が取り組んでいる。 -
みのわ温泉ながたの湯入場者160万人達成
箕輪町長田の「みのわ温泉ながたの湯」は28日、入場者160万人を達成し、160万人目の利用客とその前後者に記念品を贈った。
98年12月14日のオープンから2217日目。160万人目は南箕輪村北殿の高橋勝美さん(62)。159万9999人目は茅野市の小野ノブ子さん(63)、160万1人目は箕輪町の川村勝枝さん(62)。160万人目にながた荘ペア宿泊券とアレンジ花、前後者にながたの湯利用券とアレンジ花を贈った。
160万人目の高橋さんは、ながたの湯を週1、2回利用している。「何が起こったかと思ってびっくりした。ながたの湯は泉質が良くて、つるつるしている気がする。これからも来たい」と話した。この日は、友達の川村さん(160万1人目)と一緒に訪れていた。
オープンから1日平均720人が利用。150万人達成は今年4月2日。半年間で10万人が訪れた。
みのわ振興公社の平沢豊満社長は、「広範囲から大勢の方にご利用いただき、ながたの湯を愛していただき、健康増進に役立っていることをうれしく思う。200万人、500万人を目指してがんばっていきたい」とあいさつした。 -
箕輪町松島・田畑恵一さん(63)
今年7月初旬、郵便局の簡保の旅でチェコ、スロバキア、ハンガリーを8日間の日程で訪れた。「お金にはかえられない楽しい旅でした。感動があるうちに描こうと思って…」。初めて訪れた街で、感動に心ふるわせた景色を描いた水彩画10点を、箕輪郵便局ロビーで展示している。
最も印象に残っているのは、町全体が世界遺産のチェコのチェスキークロムロフ。「チェスキー城は、おとぎの国、夢の国に行ったような景色。本当に今まで行ったことのない素晴らしい景色」だった。展示作品も、チェスキークロムロフの街並みなどを描いたものが一番多い。
改築に600年をかけたというプラハ城内の聖ヴィート大聖堂。「東寺の五重塔がたしか完成までに56年かかった。長い年月だと思ったけど、600年というのは本当に…」。長い歴史を感じながら眺めた大聖堂も、優しい色彩で描いている。
これまでにもパリやローマを訪れ、その感動を絵に残してきたが、「今回は自然の造形ではなく、人が造った街。世界遺産の美しい街を見てきた。こんなきれいなところがあるんだなと感心した。造った人たちの思いを無駄にしたくない。滅多に行けるところではないので、自分だけでなく、こんなきれいな美しいものがあることを知ってほしい」。そんな思いを作品に込めている。
子どものころから絵が好きで、高校では美術部に所属。3年生で県展に入選した。卒業後、自衛隊に入隊。絵を描くどころではなかったが、長野県に戻って勤めるようになり4、5年のブランクを経て再び絵筆を持った。
「明るい、見て心が安らぐのが絵だと思う。美しく、心が晴れ晴れする絵を描くのが信条」
75年に南信自動車を創業。忙しい仕事の合間をぬって、夜にデッサンし、夜と昼では色が違ってしまうから-と色は昼間に塗る。伊那市出身で仏在住の画家、安川博さんの帰国時にはいつも指導を仰ぐが、自己流で描き続けている。
「年をとってくると手が震える。細かいことができない。女の人の瞳やまつげを描くときは息を殺して描くが、若いときみたいにはいかない。東山魁夷のような人は、年をとってもあんな美しい絵を描く。やっぱり天才だなと思う」。若いころとの違いを感じつつも、「人に見てもらえることが楽しみ」と、風景画や人物画など、時間を忘れて絵を描くことに没頭する。
水彩画は色を塗り重ねない。色を作ってから塗っていく。「一回変な色を塗るともう駄目」。そんな難しさはあるが、地の白さを残すように塗るのだという。
「作品を見ている人が、ここちょっと塗り足りないんじゃないか、私が塗ってあげようか、と思わせるくらいが一番いいんです。そういうふうに塗っていきたい」 -
箕輪町健康づくり推進週間親子で楽しく運動遊び
箕輪町の「健康づくり推進週間」(26日-10月2日)事業の一つ、「親子で楽しく運動遊び」が26日、町民体育館であった。未就園児と母親の35組が、遊びながらの親子体操を楽しんだ。
町が保育園に導入している松本短期大学柳沢秋孝教授の運動遊びプログラムを親子で体験し理解してもらおうと、町運動保育士の唐沢由紀さんとスタッフ2人が指導した。
親の足の上に子どもが乗って一緒に歩く「ロボット」、親の腕にぶら下がる「ブランコ」、サルの親子が子ザルが母親のお腹にぶら下がった状態で母ザルが歩く姿をまねした「おさるさんの親子」などに挑戦。子どもたちはお母さんと一緒の楽しい運動遊びに歓声を上げていた。
唐沢さんは、「スキンシップをとりながら親子で体を動かす楽しみを知ってほしい。今の子どもは筋力が弱い。親にぶら下がったり、一緒に猫のまねをして歩くだけでも、楽しみながら筋力がつく。逆さになることも親と一緒だと恐怖心がない。小さい子は遊びながらが大事」と話した。
参加した母親は、「簡単にできて遊びの中で子どもの筋力がつくのはいい。夫に教えてやってもらおうかと思う」と話していた。 -
箕輪町PTA連合会が町へ要望
箕輪町PTA連合会(小林長生会長)と町小中学校長会(長田伊史会長)は26日、町役場で、児童・生徒の通学路の安全確保など、可能な限り速やかな対処を町に要望した。
年1回の要望。5小学校と箕輪中学校の各PTA会長と学校長らが出席し、PTA会長が要望を説明した。町側は平沢豊満町長はじめ各課の課長らが出席した。
要望は、交通安全の項目は、通学路へのガードレールや横断歩道、横断帯の設置など。校外生活の項目はビデオなどの自動販売機の撤去、防犯パトロールのステッカーの増刷、不審者の情報提供など。通学路に緊急の駆け込みができる家が少ない地域は警察のパトロール回数を増やしてもらえるよう町からもお願いしてほしい-との要望もあった。
小林PTA連合会長は、「安全に生活できるようご協力をお願いします」とあいさつした。
町は、新年度予算の対応や県への要望など今回の要望事項を検討し、来年2月ころに回答する予定。 -
箕輪町交通少年団がレター作戦
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通安全協会は24日、町交通少年団のレター作戦を町内沢上地籍の153号バイパスで行った。団員が手紙をドライバーに手渡し、安全運転を呼びかけた。
町交通少年団は町内小学校の5、6年生有志56人が所属。レター作戦は長年続く恒例の活動。
手紙は、夏休み中や休み開けに団員が1人5枚ずつ書いた。「スピードを出さないでください」「事故を起こさないように安全運転をしてください」などの言葉を書いた手紙と児童への返信用はがき、交通安全パンフレット、4色ボールペンの325セットを配った。
団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と手紙を差し出すと、ドライバーは「ありがとう」と受け取っていた。 -
箕輪町内一周駅伝大会
「木下A」10連覇箕輪町公民館主催の町発足50周年記念事業第46回町内一周駅伝大会が23日、分館単位で編成するチームのほか、友好交流都市の静岡県浜松市庄内地区からも出場し、29チームが健脚を競い合った。「木下A」チームが1時間29分35秒で優勝、10連覇を成し遂げた。
選手は小学生以上の町民。八十二銀行箕輪支店南側を勢い良くスタートし、役場前駐車場ゴールを目指して総延長26・9キロ、12区でたすきをつないだ。
「木下A」は今年、「松島A」との接戦を制して優勝を決めた。監督兼選手の矢萩英俊さん(42)は、「選手は10代から40代までそろい、刺激しあって木下全体で競争意識が芽生えた。小・中学生、高校生の保護者や分館の皆さんの熱心なサポートがあって10連覇でき、非常にうれしい」と語った。
浜松市庄内地区は第40、42、43回に続き3年ぶり4回目の出場。見事5位入賞を果たした。
結果は次の通り。
◇総合成績
(1)木下A(2)松島A(3)沢A(4)大出A(5)庄内(6)北小河内A
◇区間成績
▽1区2・5キロ=(1)柴勇一郎(中曽根)7分18秒(2)野竹俊希(大出A)(3)原宏典(松島A)▽2区2・5キロ=(1)佐々木跡武(木下A)8分58秒(2)千葉健太(松島A)(3)柴田一樹A(庄内)▽3区2・5キロ=(1)小河匡史(北小河内A)8分10秒(2)北川裕之(大出A)(3)藤沢真司(三日町)▽4区1・5キロ=(1)渡辺礼夢(松島A)5分27秒(2)小池ゆかり(木下A)(3)倉田好美(南小河内A)▽5区1・6キロ=(1)有賀智美(木下A)6分00秒(2)有賀香織(松島A)(3)唐沢由花(上古田A)▽6区1・8キロ=(1)有賀寛(松島A)5分49秒(2)野竹克也(大出A)(3)矢萩英俊(木下A)▽7区1・3キロ=(1)有賀友昭(松島A)4分41秒(2)金子快冬(沢A)(3)伊藤大輔(木下A)▽8区2・8キロ=(1)唐沢純一(木下A)9分57秒(2)藤沢誠一(三日町)(3)伊藤誉倫(大出A)▽9区1・7キロ=(1)林正則(沢A)5分36秒(2)浦野章彦(木下A)高田悠太(庄内)▽10区1・9キロ=(1)浦野和豊(松島A)6分25秒(2)唐沢俊樹(上古田A)永井正(木下A)▽11区4・1キロ=(1)丸山信一(木下A)11分29秒(2)長命直樹(沢A)(3)坪井洋(庄内)▽12区2・7キロ=(1)岡部泰典(庄内)7分38秒(2)唐沢尚徳(木下A)(3)丸田哲也(松島A) -
箕輪町防犯協会が青色防犯パトロール実施へ
箕輪町防犯協会(平沢豊満会長)は、伊那警察署管内で初めて、町の公用車に青色回転灯を着けて町内を巡回する青色防犯パトロールを始める。28日、役場駐車場で出発式をし、安心・安全のまちづくりのため、週1回程度のパトロールに取り組む。
青色防犯パトロールは、犯罪発生を抑止し住民の不安を解消するため、警察だけでなく地域の自主防犯活動の活性化が重要となることから、犯罪に強い安全で安心な地域づくりに取り組む地域やボランティア団体を警察が支援。青色回転灯を活用して巡回することで、一層の抑止効果をねらう。上伊那では辰野町が実施している。
町内は、自動販売機狙いや子どもを狙った事件などが増加。このため町防犯協会は、従来の防犯パトロールだけでなく、青色回転灯を着けた、より効果的なパトロールで防犯に努めたい-と申請。県警、地方運輸局の認定を受けた。登録車両12台。パトロール実施者12人。
パトロールは、下校時間などに通学路を重点的に町内全域を回る。必ず2人以上が乗車し、内1人は講習を受けた実施者証所持者。車両には、「防犯パトロール中」のステッカーと共に、青色回転灯装備車の標章を外から見える位置に着ける。不審者(車)を発見した場合は警察に通報する。
伊那署生活安全課長による実施者の講習会は21日、終了した。 -
上農「みどり塾」が学習会
上伊那農業高校が中心となって開く、環境問題、みどり、自然について、地域住民などが語り合う学習の場「みどり塾」の森林学習会が21日、伊那市手良の沢山国有林であった。植栽木の枝打ち作業などの森づくりを体験し、みどり豊かな伊那谷の自然・森林について知識などを深めた。
南信森林管理署が協力し場所を提供。国有林内の植物観察などもあり、伊那市、箕輪町などから6人が参加した。初めての試み。
午前中は、植栽木の生長を阻害する灌木(かんぼく)などを除く除伐、丸太の品質を高め付加価値を増加させるための枝打ちなどをした。枝打ちした木は樹齢12年で、高さ4メートルほどの約600本のヒノキ。根元から背丈までの枝を切除していくと、林の中にみるみる日の光が差し込み始めた。参加者らは目に見える成果を喜びながら汗を流した。
植栽木の中には鹿に皮を食べられ腐った木や、フジヅルなどによって真っ直ぐ生長できない木などもあり「木のドラマを見ているよう」と感慨深げな人もいた。
箕輪町三日町の小森幸恵さん(64)は「森林浴も兼ねて素晴らしい体験になった。作業は子供を育てるようで、何年後かに手入れした木を見にきたいですね」と話した。