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箕輪町文化財シート作成
箕輪町郷土博物館は、町内にある文化財により多くの人に関心を持ってもらいたいと、文化財を分かりやすく説明した、手軽に持ち運びできる「箕輪町文化財シート」を作成した。
同館は07年度から、「町内まるごと博物館」事業で、館内の活動にとどまらず、町全体を大きな天然の博物館と考え、町内各地をフィールドとして各種の事業を展開してきた。
その中で、関心を示す住民が比較的少ない文化財を普及し、文化財と住民の距離を縮め、多くの人に認識してもらうことが必要-と検討。文化財の説明資料としては04年作成の「箕輪町文化財マップ」があるが、文化財の解説が少ないことなどから、今回は1枚のシートで1つの文化財を紹介することにした。
シートはA5サイズの両面印刷、片面カラー。今回は60ある文化財のうち、県指定文化財以上の8つ分を作った。
文化財は、国重要文化財「木造阿弥陀如来座像」、県天然記念物「宮脇のハリギリ」「木下のケヤキ」「中曽根のエドヒガン」、県史跡「松島王墓古墳」「上ノ平城跡」「福与城跡」、県選択無形民俗文化財「古田人形芝居」。
カラー写真と説明文、地図、見学情報などを載せた。シートは有形文化財は赤色、史跡は青色というように色分けをしている。
博物館では、「シートを持って文化財を見に行き、説明を読むことで理解が深まる。利用してほしい」と話している。
シートは各種類100枚作成。博物館窓口で1枚10円で販売している。 -
廃食用油精製BDF有効活用へ
「みのちゃんバス」2割箕輪町は08年度、町内の各家庭などから集めた廃食用油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を有効に使うため、町内巡回「みのちゃんバス」に使うBDFの割合をこれまでの1割から2割に増やす。
「協働による廃食用油リサイクル推進事業」で、町内の各家庭、学校などの公共施設、町内事業所から廃食用油を回収し町共同作業の家でBDFを精製している。現在、「みのちゃんバス」に燃料の1割、公用車6台のうち廃食用油回収車は100%、残り5台は1割から2割のBDFを使っている。
07年度は、廃食用油を8100リットル回収し、BDF約7800リットル精製。約1200リットルほどが在庫になった。08年度は廃食用油1万3千リットル、BDF1万リットルを目標にしている。
町は在庫をなくすため、バスへの燃料割合を検討した。また4月から、ながた荘のマイクロバス、クリーンセンター八乙女の重機にもBDFを使用する。 -
箕輪町観光協会写真コンテスト手筒賞最優秀賞受賞
箕輪町
杉井道明さん07年夏、箕輪町の「みのわ祭り」イベントの一つ、みのわ手筒会による手筒花火を撮影に出かけた。打ち揚げはすでに始まっており、愛用のフィルムカメラでシャッターを切ったのはわずか3回。現像が出来上がった写真に「これはいける!」と思った。
箕輪町観光協会主催の07年度写真コンテストで今回初めて設けた手筒賞。応募した作品「勇敢みのわ手筒花火」が見事、最優秀賞を受賞した。
「イメージ通りに撮れた。手筒花火は、いかに熱い中で我慢しているかという表情がなければ意味がない」
写真を撮るときは、前もってタイトルを決めて出かける。今回のタイトルは「勇敢」。(1)火花が打ち揚げ者のヘルメットや腕、肩に当たって砕けている(2)火花が雨あられではなく滝のようにザーッと降っている(3)はっぴの「みのわ」の文字がはっきり見える-の3点にこだわった。
「これ以上のものを次に撮れと言われても、ちょっとわからないね」。滝のように降る火の迫力を出すため横写真にし、人物の大きさ、立ち位置などすべてを計算して撮った1枚だった。
カメラを手にしたのは10年前。書や水墨画に親しんでいた妻に刺激を受け、定年後に始めた。
本を開き独学で撮影。さまざまな写真クラブから誘いがあったが、「相手がいると気兼ねする。フリーがいい」と、一人で写真を撮り続けている。
99%は風景写真。山梨の忍野八海、富士五湖、田貫湖、世界遺産の白川郷、県内では屋島湿原、高ボッチ高原など各地に出かける。
「田貫湖は4月20日ころ、富士山からの日の出と湖に映る太陽の両方が撮れる。皆、場所取り合戦ですごいね。鍋釜積んで、車に泊り込んで。それが結構楽しい。知らない人同士がだんだん仲良くなって皆でわいわいやってね」。各地に写真仲間も増えた。
コンテストへの応募は、「自分で満足するだけでなく、人様に恥ずかしくない写真かどうか、世間の人に評価してもらったら」という妻の言葉がきっかけ。町観光協会の写真コンテストは、05年度に萱野高原を撮影した「高原の輝き」で特選、06年度も赤ソバの写真で入選している。
1年数カ月前に妻が他界し、今は母親の介護をしながらの生活。「たまに写真を撮るときだけ羽が伸ばせる。写真の趣味があってよかったと思うよ」。これから撮りたいものは、「あるある!」。人が感動する“表情”のある写真にこだわり、相棒のカメラとともに出かける日を心待ちにしている。(村上裕子) -
萱野高原に桜の苗木植樹
箕輪町の三日町区や福与区の生産森林組合役員や区長などでつくる萱野高原活性化委員会(13人)は5日、同町からの依頼で萱野高原に80本のオオヤマザクラの苗木を植えた。
萱野高原へのオオヤマザクラの植樹は05年に町発足50周年記念「さくらの萱野高原づくり」事業として始まり、「萱野高原を見上げたとき、高原がピンク色に見えるような桜の山にしたい」という方針のもと、萱野高原活性化委員、町議、一般町民らでつくる「萱野高原の桜を育てる会」などが作業にあたり今までに500本を植えている。
かやの山荘前に集合した萱野高原活性化委員会メンバーは、まず空席となっていた委員長を選出。福与生産森林組合長の中村善男さんを決めた。
その後、2、3人が一組となり同高原の樽尾沢林道やみはらし線周辺などに高さ3・5メートルほどの苗木をくわやシャベルを使いそれぞれ植えていった。
町では今後、地元の生産森林組合と協力しながら植樹できる場所を調査し、毎年50本をめどに植樹を進めていく方針。 -
英語あそび充実へ
国際交流員1人配置箕輪町は08年度、保育園に導入している英語あそびの充実を図るため、国際交流員1人を配置し、園生活の中で英語で園児とふれあう時間を増やす。
英語あそびは、「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業で06年度に始まり3年目を迎える。英語あそびの充実で国際感覚を醸成しようと、町が本年度取り組む重点施策の一つに掲げている。
昨年度までは英語講師が英語あそびの時間に各園を訪問していた。本年度は、町内9園でローテーションを組み、国際交流員が1園に1日席を置く。
昨年度と同様に楽しく遊びながら英語に触れる「英語あそびの時間」30分間を年長、年中それぞれに確保。年長は9園で13クラスあり1クラスが年間12回、年中は12クラスで1クラス年間6回。それ以外は園児とふれあうことで外国の文化に触れる環境を整える。
昨年度、講師を派遣したエー・トゥ・ゼットが開いた保護者との座談会では、幼児期から英語に触れる必要性を感じている保護者が多く、「遊びとして楽しんでくれるとうれしい」「もう少し時間を増やしてほしい」など好意的な意見が多かったという。
本年度は7日、松島保育園から始まる。 -
西部ふれあいサロン・西部診療所開所式
箕輪町が上古田に新築した西部ふれあいサロン・西部診療所が3日、開所した。町理事者、町議会議員、診療所医師、地元西部4地区の区長が出席して開所式があった。
町直営西部診療所の老朽化に伴い診療所と、高齢者のサロン機能を充実させ世代間交流のできる場としてサロンを併設した。
延床面積は133・32平方メートル(ふれあいサロン101平方メートル、診療所32平方メートル)。木造平屋建で診療室、処置室、カーペット敷きの「ふれあい広場」、畳で掘りごたつがある「ふれあいサロン」、事務室、トイレ、ミニキッチンなどがある。
地域介護・福祉空間等整備事業で総事業費は約2813万円(国の補助金2040万円)。診療所部分は町一般財源で改築した。
平沢豊満町長は、「お茶飲みをし運動し、また診療を受けるという複合施設。西部地区の健康作りの核施設として十分ご利用いただきたい」とし、診療を受け持っている福島病院の福島雅夫医師に「西部の皆さんが本当に頼りにしているこの地区の医療の一端を担っていただく。お願いします」とあいさつ。福島医師は、「微力だがこの地域の健康の維持増進に努めたい」と話した。
施設を管理する上古田区の唐沢千洋区長は、「高齢化率の高い地区なので施設に医療とサロンが併設された心強さは地元にとってはありがたい。地域でこの施設を支えていきたい」とあいさつした。
診療日は月・木曜日。工事期間中は上古田公民館内に仮診療所を設けていたが、同日から新施設で診療を始めた。 -
箕輪町消防団幹部・新入団員任命式
箕輪町消防団の08年度の幹部・新入団員の任命式が1日、箕輪町役場であり、団の幹部と新入団員39人に辞令が交付された。
新入団員たちは「規律を順守し、良心に従って忠実に消防の義務を遂行する」と声を合わせて宣誓した。
平沢豊満町長は「ぜひ町民の安全と財産をみなさんの力で守っていただきたい」と訓示。
平沢久一団長からは「今、消防団の一番の悩みは団員の確保。住民の安心安全を確保する上で消防団員としての本来の技能を十二分に果たすとともに、消防団員の確保のために、新たなる魅力ある消防団づくりにも取り組みながら、一年間精一杯活動したい」との訓示があった。
任命式のあとは小松孝寿副団長から幹部や団員の心得についての講話があり、消防団PRビデオも上映された。
##写真(たてよこ) -
ながた自然公園開き
箕輪町のながた自然公園が1日、今シーズンの営業を始めた。公園開きの神事で無事故を願い、マレットゴルフの打ち始めをした。
式は、みのわ振興公社、町議会、地元調整委員会など関係者が出席。振興公社社長の平沢豊満町長が、「グリーンツーリズムも含めこの施設を利用してもらい、資源を最大限に生かす活動をしたい。町内外の皆さんの憩いの場になり、事故もなく、心のふるさととして機能するよう頑張っていきたい」とあいさつした。
ながた自然公園の07年度の利用状況は、施設利用者2万7654人、料金合計868万7千円だった。
利用期間は11月30日まで。予約を受け付けている。ゴールデンウィークとお盆のキャビン、ツリーハウスの利用は、日によってまだ申し込み可能。予約は管理棟(TEL79・0600)へ。時間は午前8時半縲恁゚後5時半。 -
地域交流センターみのわ・箕輪消防署新庁舎開所式
箕輪町が国の都市再生整備まちづくり交付金事業を活用して建設した地域交流センターみのわ・箕輪消防署の開所式が1日あった。消防署は同日から新庁舎で業務を始めた。
既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場・地域交流センターの整備により子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点として活性化させ、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる。
施設は地上1階、地下1階。「地域交流センターみのわ」は地下1階で交流室、多目的交流ルーム、研修室、調理室、倉庫、トイレを備える。多目的交流ルームと交流室は可動式の壁をなくして広く利用することも可能で、万一の災害時などの避難所としての利用もできる。
箕輪消防署は老朽化に伴う建替えで、町道6号線から直接出入りする。事務所、車庫、仮眠室、出動準備室、屋内訓練室、消防団本部室、食堂、倉庫、訓練棟などを備え、施設地下には300トンの水槽も整備している。
訓練棟は高さが主塔19メートル、副塔13・9メートル。煙体験、ロッククライミング、応用登搬、ロープ登搬、引き上げ救助、ロープブリッジ救出、ヘリコプターからの降下訓練、マンホール救出など多様な訓練に対応でき、より実践的な消防訓練、消防救助大会に向けた訓練が可能になった。
敷地面積2986・73平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造。延床面積は交流センター約681平方メートル、消防署約1009平方メートル、屋上約7平方メートル。主総事業費4億4872万8千円。
開所式で平沢豊満町長は、「町の守りにふさわしい消防署ができた。署員一人ひとりが住民の生命、財産を守る気持ちを忘れず、日々鍛錬を重ねてほしい。交流センターは、万一のときのセンター機能を果たせる設備になる。安全、安心なまちづくりにまい進したい」とあいさつした。
交流センターは10日から利用受付を開始。町文化センター(TEL70・6601)で受け付ける。それまでは平日昼間に限り自由に見学できる。交流センターと消防署の一般見学会は12、13日の午前10時から午後3時まで。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は28日、第48回総会を町産業会館で開き、畜産飼料生産組織のコントラクター設立や消費拡大に向けた取り組みなどを盛り込んだ08年度事業計画などを承認した。
新年度事業計画は、酪農近代化の推進で乳牛事故防止対策、環境保全型農業の推進、農作業事故防止対策、コントラクター設立についての取り組み。畜産農政対策、研修視察、消費拡大の取り組み、認定農業者加入促進など。
コントラクター設立に向けた取り組みについては、2月の協議会の役員会と青年部の合同会議で、役員と青年部にコントラクターへの移行希望者を含めて準備を進めること、生産する飼料はトウモロコシと飼料用イネの2種類で検討することを決めている。
乳牛事故防止対策協議会の予算では、農家負担金の消毒代金を各50円値下げし成牛は200円、育成牛などは150円とし、農家の負担を軽減する。 -
箕輪町赤十字奉仕団が寄付
箕輪町赤十字奉仕団(向山初美委員長)は28日、昨年6月から今年2月まで、各分団の会合などの折りに会場に1円玉募金箱を設置し集めた約4万1千円を箕輪町に寄付した。
箕輪町赤十字奉仕団では今年度初めて救急救命講習にAED講習を取り入れ実施。町がAEDを購入する助けになればとの思いから今回の寄付となった。
町役場を訪れた向山委員長から寄付金を受け取った平沢豊満箕輪町長は礼を述べ「ぜひAEDを購入する際の基金として使わせていただきたい」と話していた。 -
箕輪町北部営農組合総会
箕輪町北部営農組合(唐沢誠組合長)は26日夜、07年度総会を大出ふれあいホールで開き、ジャガイモのオーナー制など新事業を盛り込んだ08年度事業計画案や収支予算案などを承認した。
98年7月に発足し10周年になる同組合。07年度は地域農業活性化事業で新規にサツマイモのオーナー制、大根の掘り取りなどに取り組んだ。
08年度は新たにジャガイモのオーナー制と学校給食対応に取り組む。ジャガイモはサツマイモと同様に一般向けのオーナー制で、4月下旬に播種、7月下旬に収穫を予定する。学校給食対応は、現在給食対応している町内の直売所「愛来里」の依頼を受け、食育と農業の活性化のため組合として携わっていこうと、取り組みを決めた。サツマイモのオーナー制、大根・白菜の掘り取りイベントも継続。これら3事業を組合の3地区で分担して実施する。
水稲育苗事業、視察研修、稲刈り体験学習の補助、収穫祭の実施なども計画する。 -
伊北環境行政組合議会
08年度会計予算を可決伊北環境行政組合議会3月定例会は26日、箕輪町役場で開き、08年度会計予算案など3議案を原案通り可決した。予算には最終処分場調査点検委託料や地元住民らの研修視察費用などを盛っている。
予算総額は歳入歳出各2億7327万3千円。最終処分場調査点検委託料は303万円。箕輪町のクリーンセンター八乙女の最終処分場が93年の建設から年数が経過しているため、遮水シートやガス抜き管などの機能や状況を点検し、地元に報告する。研修費は議員や地元八乙女区の住民対象で108万円。
クリーンセンター八乙女の07年度のごみ搬入総量は、08年2月分までで2537トン。前年比で137トン減少した。内訳は不燃・粗大ごみ1467トン、缶・びん・ペットボトル473トン、資源プラスチック597トン。 -
箕輪町林業振興地域推進協議会
松くい虫被害対策実施計画案など承認箕輪町林業振興地域推進協議会は27日、町役場で開き、今年1月に町内で松くい虫被害が確認されたことを受け、松くい虫被害対策実施計画・自主事業計画案を承認した。今後、計画を県に提出する。
町内の被害は、福与地区で1月22日に2本、2月12日に1本の計3本を確認。3月26日までに被害木の伐倒駆除を終えている。林野調査員が巡視した結果、松の枯損木は95本で、全て伐倒を予定する。
計画は、現段階では被害拡大地域や樹種転換の設定はできないため、町内の標高800メートル以下の赤松林89ヘクタールを地区保全森林に指定。被害が確認された場合は伐倒駆除する。
08年度の事業計画では、被害の拡大防止のため林野調査員による巡視回数を増やし、年5回実施。枯損木の伐倒や、被害木が発見された場合に早期の伐倒駆除の実施などを盛り込んだ。
協議会は森林組合役員、知識経験者、森林組合職員ら12人で、平沢豊満箕輪町長が委嘱。任期は09年5月11日まで。会長は林廣さん=下古田。 -
箕輪町まちづくり事例報告会
箕輪町は24日夜、まちづくり事例報告会を役場で開いた。07年度まちづくり住民提案事業の17団体のうち新規の6団体が活動内容や今後の課題などを報告した。
まちづくり住民提案事業は、町民と町の協働によるまちづくりを進めるため、住民自らが創意工夫し企画したまちづくり事業を公募し、審査で選考した事業に補助金を交付する。06年度に始まり2年目。
今回の報告団体は、ぷち・どぅClub、箕輪手話サークル、松北実業団、みみずくの会、サークルつばさ、みのわ手筒会。
ぷち・どぅClubは、将来的に「ハンドメイドタウンみのわ」を目指し、ハンドメイドフェスタを開催。展示、販売のほか講習会も開き117人もの受講があった。安易で効果的な告知方法を課題に挙げた。
サークルつばさは、知的発達障がい者のアスリートがスペシャル・オリンピックスの競技トレーニングプログラムや競技会に参加し、家族やアスリート、地域の人と乃技術や友情を分かち合う機会を提供することで知的発達障がい者に理解を深めてもらおうと、フロアホッケーの大会参加などをした。課題として、知的発達障がい者は就労の場が限られ自らの生計を立てることも難しいため、スポーツ活動に参加する費用捻出が困難であることを話した。 -
箕輪町観光協会「ふるさとの四季フォトコンテスト」表彰式
箕輪町観光協会は25日夜、「ふるさとの四季フォトコンテスト」の表彰式を町役場で開き、入賞者に賞状と副賞を贈った。
フォトコンテストのテーマは「町の観光・イベント・祭りなどに関する写真」に加え、今年は、みのわ手筒会後援による特別賞「手筒賞」を設け「手筒花火に関する写真」も募集。観光写真の部22人75点、手筒写真の部4人6点、合計24人81点の応募があった。
観光協会の桑沢昭一副会長は、「いい作品をたくさん出していただいた。年々応募も増え、今年はイルミネーションフェスタの写真も多かった。町のPRに使わせてもらう。また腕をふるっていただき、いい作品をお願いしたい」とあいさつした。
推薦1点、特選3点、入選10点には賞状と賞金、手筒賞(最優秀賞、優秀賞、入選、参加賞)4点には賞状と記念煙火厄除け守り手筒などを贈った。
入賞作品は31日まで役場町民ホールで展示している。 -
西部ふれあいサロン・西部診療所完成
箕輪町上古田の町直営西部診療所の老朽化に伴い新築した西部ふれあいサロン・西部診療所が完成した。
西部診療所は64年12月建設。町は、高齢者が歩いて自主的に集まり趣味の活動などを広げる拠点となっていることに着目し、診療所と未使用の医師住宅部分を取り壊し、高齢者ふれあいサロンとして新築した。高齢者のサロン機能の充実を図るとともに、小学生も訪れることのできる広場を整備し、世代間交流の機会をさらに広げることをねらう。
新築面積は既存の診療所とほぼ同規模で133・32平方メートル。ふれあいサロン101平方メートル、診療所32平方メートル。木造平屋建で診療室、処置室、カーペット敷きの「ふれあい広場」、畳で掘りごたつがある「ふれあいサロン」、事務室、トイレ、ミニキッチンなどがある。
地域介護・福祉空間等整備事業で総事業費は約2813万円(国の補助金2040万円)。診療所部分は町一般財源で改築した。
西部診療所は工事期間中、上古田公民館に仮設診療所を設けていたが、4月3日の開所式から新施設で診療する。診療日は月・木曜日。3月31日は休診。 -
若草園修了式
箕輪町の心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」で26日、修了式があった。通園していた1縲・歳児の子どもとその保護者13組が出席した。若草園は来年度より、現在の地域活動支援センター(町共同作業の家)2階から三日町保育園に併設された新施設に移転するため、同場所での療育は今年度が最後となる。
新施設への移転理由は、子どもたちが屋外で遊べるように、また保育園に入園する際に子どもが環境に慣れやすくするためなど。これまでは月・水・金曜日のみの開園だったが、来年度から月縲恚燉j日の毎日開園する。
修了式で唐沢和子園長は「これからも笑顔のある、ふれあいのもてる、新しいことに挑戦できる園をみなさんとともに目指していきたい」とあいさつ。
子どもたちは、それぞれ修了証書を受け取った。 -
箕輪町交通安全協会長を退任
箕輪町
小林交石さん「大過なく終わってほっとしている」。今年2月末、2期4年務めた箕輪町交通安全協会長を退任した。
町安協との関わりは1988年、箕輪町交通安全協会の松島分会代議員になってから。当時は一分会の役員で、「まさか会長になることは考えもしなかった」という。松島分会長を務め、その後は町安協の副会長を2期4年、そして会長と、20年間に渡って交通安全活動に関わってきた。
街頭指導や全国交通安全運動の交通指導所開設、交通安全教室での指導、交通安全施設や資材の整備、道路環境の整備点検、会議など活動は多岐にわたる。火事は消防の仕事と思いがちだが、火災現場付近の交通誘導もある。日中でも夜中でも現場に急行。一杯飲んでいた日はタクシーで駆けつけた。
「年300日は安協の活動に出ている。大変ですよ。でも、会長の任に就いた以上はやってやろうという責任感もあった」。交通事故を1件でも減少させるため熱心に取り組み、「まず自分が交通違反をしないこと。絶対にゆずる精神」を常に心がけてきた。
「安協の制服を着て街頭に立っているだけでも、ドライバーは我々の姿を見てスピードを落としたり、シートベルトをすることがある。これだけでも事故防止につながる」
街頭活動は天気のいい日ばかりではない。雨の日、雪の日も当然ある。役員から、「雨が降ったら活動はどうするのか」と聞かれたこともあったが、「雨が降ったら事故はなくなるの?関係ないでしょう」。そう話し、皆で街頭に立った。
任期中で最も記憶に残るのは、箕輪町内で3件の死亡事故が発生した06年。事故が起きるたびに伊那署に専門的な立場で事故防止のための活動の助言を受け、執行部が夜間に広報車を運転したり、飲酒運転撲滅にも力を入れた。
伊那安協の中では箕輪町にだけある小学生対象の交通少年団では、団長として活動。「子どもたちが安全運転を呼びかけるとドライバーは聞いてくれる。大事な活動」。子どもたちには自分自身が絶対に事故に遭わないこと、友達に交通ルールを守るよう話すことを教えてきた。
会長職は退いたが、伊那安協副会長、町緑十字会副会長、長野県交通安全協会評議員など任期が残っている職もある。4月4日には、長野県交通指導員に委嘱される。町安協の活動に協力参加する立場だ。「結局安協の仕事は終わらないね」。
これからも交通安全のため活動する日々。強く呼びかけたいことは、「心のゆとりを持つことが絶対大事。慌てると周囲が見えない。これだけです」。(村上裕子) -
みのわ少年少女合唱団入団式
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は22日、08年度入団式を町文化センターで開き、8期生6人の新入団員を迎えた。
合唱団は健全育成を目的に、学校の枠を超え歌を通して心の輪、友の輪を広げようと月2回、町文化センターで練習している。小学1年生から中学3年生までが対象で、新入団員は小学校の新1年生から6年生までの6人。今年は男子児童の参加もあり、24人で活動する。
入団式で団長の日野亮子さん(箕輪中1年)が、「心の響き合いの大切さを学んでいる。心を一つにして明るく、楽しく、歌の輪、友情の輪、心の輪を広げてハーモニーの輪を大きく広げましょう」と歓迎。新入団員を代表して箕輪北小5年の森住恵さんが、「歌が大好きで、皆さんと一緒に歌えることを楽しみにしている。歌の輪を広げたい」とあいさつした。
歓迎の歌として団員が「翼をください」「世界がひとつになるまで」を熱唱し、新入団員も一緒に「チューリップ」を歌った。 -
風景街道講演会
信州みのわ花街道推進協議会は21日、中部地方の伝統や文化などを紹介する英文情報誌「アベニューズ」代表の佐藤久美さんを講師に招き、「風景街道講演会」を箕輪町長田の「ながた荘」で開いた。協議会員約50人が参加した。
同協議会が推進する「信州みのわ花街道」は県道与地辰野線の6キロ区間を主軸に、同線やその沿線地域を花桃や赤ソバ畑などで花満載の景観にする取り組みで、昨年11月に国土交通省の「日本風景街道」に登録された。
同協議会では情報発信の方法を学ぶとともに、異なった視点から地域資源について考えるため、今回の講演会を開いた。
佐藤さんは「あなたの町の魅力を世界の人々に伝えましょう」と題し公演。
「外国人が訪れて楽しめるところは国内のほかの地域の人にも楽しんでもらえるところが多い」と佐藤さん。自身の取り組みや体験談を交えながら、情報発信のポイントなどを話した。
また講演会の中で佐藤さんは「箕輪町から外国人へ情報発信するために、何をすればいいか」と聴講者たちに問いかけた。聴講者たちは6人ほどのグループに分かれて意見を出し合い、それを発表。
「箕輪町の映像をつくる」「インターネットで情報発信」「在住の外国人たちに協力してもらい口コミで広める」「青年海外協力隊員にパンフレットを配ってもらう」など聴講者たちからはさまざまな意見が出た。 -
箕輪町人事異動内示
組織機能充実を図る箕輪町は24日、4月1日付の人事異動を内示した。今回の異動で、「一味ちがう箕輪の子ども育成事業」「グリーンツーリズム事業」「まちづくり事業(都市計画・中心市街地活性化・土地利用計画)」「健康づくり推進事業」など、町の行政経営戦略に基づく重点施策の全面展開に向けて組織機能の充実を図った-とする。
係長8人(うち昇任2人)、係員50人の異動。課長異動は昨年10月に実施している。退職は6人。新規採用2人。派遣受け入れは4人が終了し、新たな受け入れは1人。
人材育成のため国、県、東京都豊島区などほかの自治体や県内一部事務組合への派遣研修に伴う異動も増えている。 -
伊那アルプス美術館開館
箕輪町の伊那アルプス美術館が20日、今年の営業を開始した。11月30日まで。
開館12年目となる伊那アルプス美術館は常時約250点以上の絵画や版画などの作品を展示している。常設展は現近代の日本、外国作家の洋画・版画など。
また今年は企画展を5回予定しており、5月30日までは館主の垣内カツアキさんが描いた「諏訪の春」「伊那谷の春」「ダム湖の夏」など、県内の四季折々の風景画をメーンにした新作36点を展示。
「子どものころから絵が好きだった」という垣内さんは、油絵を描き始めて50年以上になる。「見る人の目線に立って心が和むような作品を描いていきたい」と話している。
午前10時縲恁゚後6時(土曜日休館)。入館料は高校生以上400円。小中学生、身体障害者、75歳以上は入場無料。
問い合せは、伊那アルプス美術館(TEL70・7020)へ -
世界クロスカントリー選手権大会ジュニアの部に出場する箕輪町出身の千葉健太君が表敬訪問
今月30日に英国スコットランドで開催する第36回世界クロスカントリー選手権大会ジュニア男子の部で、日本の代表選手6人のうちの一人に選ばれた箕輪町出身の千葉健太君(17)が21日、平沢豊満町長のもとを表敬訪問し、大会への意気込みを語った=写真。
この4月から佐久長聖高校の3年生となる千葉君は現在、今週末にある「春の高校伊那駅伝」に出場するため、一時帰宅している。
今年に入ってからは千葉国際クロスカントリーで4位、福岡国際クロスカントリーで3位と優秀な成績を残し、今回初めて世界大会の代表選手に選ばれた。佐久長聖高校からは、千葉君ほか、2人の選手が同大会に出場する。
千葉君は、毎朝5時起きで練習をしていることや、1日に25縲・6キロを走っていること、26日に出国することなどを説明。
平沢町長は「町の人たちも応援している。ぜひ頑張ってほしい」と激励した。
千葉君は「世界大会は初めてなので、次につなげるようないい走りをしたい。大会では日本人トップを目指し、最終的には都大路で優勝できるようになりたい」と話していた。
町では千葉君の垂れ幕を消防署西側に、千葉君を応援する。 -
みのわ健康アカデミー第3期生51人卒業
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の第3期生卒業式が21日、町文化センターであった。1年間のトレーニングや健康学習に励んだ51人が卒業証書を受け、健康づくりの継続を誓った。
学長の平沢豊満町長は、「健康の大切さ、喜びを本当にわかっている3期生の皆さんの輪を広げ、自分自身も健康に、そして町の人、全国の人も健康になるようアピールしていく先達になってほしい」とあいさつし、トレーニングの各曜日の代表者に卒業証書と活動記録を授与した。皆勤の2人には記念品を贈った。
卒業生代表の伊藤大二郎さん(69)=長岡区=は、「実年、熟年と幅広い層の生徒をまとめ指導、サポートしてもらい、楽しく1年間過ごさせていただいた。アカデミーで学んだことを引き続き長く実践することが大切。このアカデミーの制度に感謝し、1年間実践できたことを誇りに卒業したい」とあいさつした。
1年間の成果は、1日の平均歩数が1万123歩。腹囲・体重の変化は平均で腹囲4・5センチ、体重2キロ減少。上体起こしや長座体前屈などの体力測定の結果も向上し、血圧も改善傾向が見られ、動脈硬化測定も血管が柔らかくなったとの結果が出た。「GO/NO-GO」課題実験による大脳の活動状況は、間違いの回数は変わらないが反応時間が速くなった。
精神面では「自信がついた」「毎日が明るくなったような気がして楽しい」などの意見があった。
アカデミー副学長でもある信州大学教育学部の寺沢宏次教授は、「仲間ができアカデミーに来ることが本当に楽しみだった」とする学生の感想を受け、「このコミュニティをどう使うかが大切。いい方向に働かせると犯罪が減り、余命が伸びる。これがいやしの原点。1年間学んだことを生かし、このコミュニティを大切に幸せに過ごしてほしい」と講評した。 -
高校後期合格発表
08年度公立高等学校後期選抜の合格発表が21日、各校であり、上伊那8校でも、少し遅れて春がやってきた受験生らが、喜びの歓声を挙げた=写真。
倍率1・16倍となった08年度新設の多部制・単位制高校「箕輪進修高校」でも、合格番号が張り出される午前8時半に校門前に受験生が集まり、自分の番号を確認。合格していることが分かると「受かってる」と声に出し、ともに苦労を重ねてきた友人らと喜びを分かち合った。
友人と合格発表に訪れた箕輪中学校の唐沢希菜子さん(15)は「多部制・単位制に変わって自分のペースで勉強ができると思い、受験した。まずは友だちをつくって学校生活を楽しみたい。あと、社会人になるための準備として、しっかり学びたい」と話し、携帯電話からその場で父親に連絡していた。
再募集する学校、学科は辰野高校が普通科5人、商業科6人、上伊那農業高校生物工学科が6人、高遠高校普通科が18人。定時制では、赤穂高校が若干名を追加募集している。
再募集の受付期間は25日まで。再募集入学予定者の発表は27日までに当該高校で発表する(定時制の追加募集は4月4日までに当該校で発表する)。 -
「箕輪グリーン・ツーリズム」&ブランドセミナー
箕輪町は19日、「箕輪グリーン・ツーリズム&ブランドセミナー」を町文化センターで開いた。農業経営者やまちおこしの関係者などさまざまな分野で活躍する地域住民35人が参加した。
箕輪町は08年度に「食・農・健康」をテーマにした新しいグリーンツーリズム事業の立ち上げを計画。同セミナーではそれに向けて箕輪町の西部地域の「赤そばの里」拡充構想案についての意見交換を行った。
LAU公共施設研究所の吉岡博道さんがコーディネーターとなり、まずこれまでのワークショップで出された意見をまとめて作り上げた構想を発表。
吉岡さんは「赤そばの花ひろば」および周辺の整備など「赤そばの里」の拡充を図る「赤そばの里」拡充構想図案と、北は「あんずの里」や「みのわ温泉」、南は「中曽根のエドヒガン」「伊那アルプス美術館」までの地域を西部里山交流地域(仮称)として、交流資源の創出と連携を図るとした「赤そばの里」を取り巻く交流推進構想図案を提示した。
参加者からは赤そばに対する規制についての質問や、「西部地域の荒廃農地などにトチュウの木が多く生えているから、それを杜仲茶として活用できないか」といった意見などが出た。 -
ウエルネスサポーターの集い
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の卒業生(1期生・2期生約90人)による「ウエルネスサポーター」の初の全体会合となる「ウエルネスサポーターの集い」が18日、箕輪町文化センターであった。
「ウエルネスサポーター」は三日町に2月に開所した介護予防拠点施設「げんきセンター南部」で健康づくりをより推進するため、健康運動指導士の指導のもとボランティアで、一般利用者にトレーニングマシンの取り扱いや健康づくりについてアドバイスするなどサポート役として活躍。
集いでは町が新しく考案した「新げんき体操」をサポーターたちが実践。足踏みや手を上げる運動など、サポーターたちは健康運動指導士と作業療法士の指導のもと、元気に体を動かした。
体操のあとサポーターたちは日本赤十字社長野県支部の福島朝雄さんの指導のもと救命講習を受けた。
##写真(たてよこ) -
08年度箕輪町公民館正副分館長・分館主事合同会
箕輪町公民館の08年度正副分館長・分館主事合同会は19日夜、町文化センターで初会合を開いた。正副分館長会長に木下分館長の平井克則さんを選出し、08年度事業を確認した。
新年度事業は、社会体育事業が第49回町内1周駅伝大会(9月23日)、第54回町民野球大会(8月14日)、第24回ジュニアスピードスケート大会、第7回なわとび選手権大会、各種健康教室。
正副分館長・分館主事会の事業は、定例会年2回、役員会、研修会、映写技術講習会。本館事業の生涯学習フェスティバル(まなびピア箕輪2008)や町広報「みのわの実」への寄稿などにも協力する。
役員は次の皆さん。
▽正副分館長会長=平井克則木下分館長▽正副分館長副会長=飯沼忠廣沢分館長▽主事会長=日野和政(上古田)▽主事会副会長=内堀則夫(富田) -
【記者室】自己肯定感を育てる
日本の子どもは自己肯定感が低い-。ある講演会で、講師が調査結果を紹介した。自分は大事にされている、社会で有意義に過ごせると感じている子どもの割合は、米国と中国が80%なのに対し日本は30%。日本の子どもが日ごろから否定的な言葉を掛けられている表れだそうだ。
自己肯定感とは、在りのままの自分を愛してくれる人が周りにいるという気持ちを持つこと。これにより、本来の自分らしく生きることができる。
自己肯定感を育てるには、ほめることが大事。いけないことをしかることもまた、子どもを見守っていることになる。子どもを見て気に留めているという意味で“見留める”ことがいいという。お父さん、お母さん、我が子を見留めていますか。(村上裕子)