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南箕輪小1年 ビオトーブで魚とり
ビオトープで水中生物を飼育する南箕輪村の南箕輪小学校1年1組(遠山信之教諭、児童30人)は17日、8月末の魚捕りに向け、事前体験をした。フナやメダカなどを網ですくったり、手づかみで捕まえたりして、水の中に住む生き物と触れ合った。
1組は生活科の時間を使って自然体験活動を展開。5月から学校近くに借りた8アールの休耕田を活用し、ヤリタナゴ、タニシ、ドブガイなど十数種類の水中生物を飼っている。活動の目的は水田フナの養殖で、8月末には子ブナを捕まえ、甘露煮にして食べようと考えている。
ビオトープには以前、児童の祖父らが確保した産卵期の親ブナ約20匹を放しておいたため、この日、子どもたちは成長中の子ブナの姿を確認して大はしゃぎ。フナを捕まえて「先生、いたよ」と報告したり、魚の群れを発見し「メダカがお祭りしてる」などと大声で喜んでいた。
学校近くのビオトープでフナなどを捕まえる児童たち -
赤穂東小の5、6年生が赤穂中学校を見学
駒ケ根市の中学校通学区変一部更の対象となる児童が通う赤穂東小学校の5、6年生約180人が15日、赤穂中学校の様子を見学した=写真。双方の中学校を見た児童らはその規模の違いに驚きながらも、自分の目的を実現するためにはどちらの学校へ通うのが良いのかを考えた。
中学校見学は前日の東中に続き開催した。赤穂中に到着した児童らは、同校の広田敦弘教頭から赤穂中が県内でも最も大きい規模の学校であること、生徒会、部活動とも活発な学校であることなどの説明を受けた。
その後、各教室の授業を見学。
両方の学校を見学した遊佐鼓さんは「東中は車いすの人にも良さそうな学校。赤穂中は東中と比べてすごく大きいことに驚いた」と話していた。
また、児童らとともに両校を見学を見学した赤穂東小保護者の一人は「赤穂中の方が一クラスの人数が大勢。今の環境と比べると、少し大きすぎるように感じる。やっぱり、小さい方が先生の目も行き届くし、自然環境といい、人的環境といい『東中が良いかな』と思った」と話した。
市教育委員会は「見学会は不安解消の意味で開催したもの。今回の見学会を参考に、各ご家庭で話し合っていただければ」としている。 -
芝平山絵図を虫干し
伊那市指定文化財である芝平山絵図の虫干しが15日、高遠町藤沢の御堂垣外公民館であった。高遠領6カ村と諏訪領12カ村の境界争いで、江戸幕府が決裁書として絵図を作ってから300年。地区住民は絵図を広げ、命がけで山を守った先人に思いをめぐらせた。
山論は6年間にわたり、高遠、諏訪の奉行所、江戸幕府評定所へ訴訟。その結果、諏訪に対して開墾を禁じ、芝平山に入ってはならないと裁決され、1708年、紛争が起きないように絵図を作って双方に渡した。
絵図は芝平山を中心に、道や川筋などが書かれ、諏訪領民の立ち入りを禁じる境界線が引かれている。
絵図は高遠町歴史博物館に保管されるが、年1回(7月15日)、御堂垣外、芝平、荒町、北原、栗田、四日市場の持ち回りで虫干ししている。
公民館には各地区総代ら20人余が集まり、木箱に入った縦1・8メートル、横2・4メートルの絵図を取り出し、畳の上に広げた。
張子の芝平山模型も出され、総代らは興味深げに見入っていた。
◇ ◇
高遠町歴史博物館で8月3日まで、第29回特別展「地域の文化財を知ろう竏虫ナ平山絵図虫干し行事」を開催中。絵図複製パネルや行事の様子を写真などで紹介している。
入館料は一般400円、小・中学生200円。 -
駒ケ根市の中間教室で子どもたちの成長を見守る
塩尻市
百瀬千秋さん中間教室は学校の校地外にある支援教室。ここには、さまざまな事情で学校に登校できなくなった子どもたちが通ってくる。その教室の指導員として、子どもが自分のペースで学校に復帰できるよう、支援している。
「ここに来る子たちは基本的に純粋でまじめ。善悪の判断もしっかりしている。しかし、世の中が変化する中で、そうした人間的な子どもたちほど、困っているのが現状。そういう姿を見ると『誰かがこの子たちの側にいてあげなければ』と強く感じます」と話す。
◇ ◇
十数年前までは教員として各地の学校で勤務していたが、当時の子どもたちは、反社会的な行動をとることで世の中への不満をぶつけていた。
「生徒指導もしていましたが、ネクタイをつかまれ持ち上げられることもよくありました」と振り返る。
しかし今、中間教室へ通ってくる子どもはそれとは正反対。親や友人、先生などとの対人関係に疲れ、さまざまなプレッシャーを背負いながら自分を見出せずにいる。一人ひとりが抱える不安や悩みのもさまざまだ。
「本当は親に悩みを打ち明けられるのが一番いいんです。それができないというのは切ないですね」と語る。
◇ ◇
ここへ来てからしばらく経ったころ、中間教室に通い始めた一人の女の子が思いを打ち明けてくれた。
生徒なら誰もがもらえる通知表。しかし、その子の通知表には「授業にでていないので評価できません」の文字。
ああ、私を見てくれる人はいないんだ竏秩B 彼女はそう実感したと話した。
衝撃を受けた。その子が感じた疎外感、孤独感がひしひしと伝わり、切なかった。
その後、急いで自分の家にあった画用紙を持ち出し、中間教室に通う児童や生徒一人ひとりのための通知表を手づくりして配った。一般的な通知表とは違い、子どもたち自身がメッセージを書き込む欄も設けた。
するとその子は1学期、2学期と月日を経るごと元気を取り戻していった。1年が終わる3学期の通知表には、こう書かれていた。
「この中間教室に来てとても良かったです。来年も毎日休まず、一日一日を大切にしていきたいな」。
嬉しかった。
「それぞれ時期は違いますが、多くの子どもたちがそうやって成長していきます。一日一日を肥やしにして。それが私の何よりの生きがいです」と笑顔を見せる。
◇ ◇
今では、ここを巣立った子どもたちが社会人となり、さまざまな職場で働いている。そして、時々顔を出す。
「職種もいろいろですが、それぞれ誇りを持って仕事をしている姿を見ると、心からすごいなと思います。自分が支える側となり、悩んでる後輩をサポートしてくれる子も多い。痛みを知っているからこそ、優しくすることもできる。だから、ここの子どもたちは一番人間らしいんです。子どもたちには自分で自分の生き方、進み方を見つけてほしい。そしてみんなに幸せになってほしい」 -
赤穂東小5、6年が東中学校を見学
駒ケ根市立赤穂東小学校の5、6年生約180人は14日、教諭らの引率で東伊那の駒ケ根市立東中学校(小木曽伸一校長)を見学。見て聞いて「小さい学校」の良さを実感した。
市教育委員会が中学校通学区の一部変更の検討を進める中で、児童の不安解消などを目的に5年生も参加し、時期も初めて実施した昨年より2カ月早めた。15日は赤穂中学校でも行う。
バスで東中に到着した児童らは宮尾裕教諭の案内で、大規模改造された本校舎、音楽室や家庭科室などが並ぶ木造の北校舎、美術室、金工室のある南校舎などを見て回った後、体育館での歓迎会に臨んだ。
東中全校生徒166人は拍手で迎え、合唱「大地讃頌」で歓迎。眞木啓佑生徒会長は勤労班や部活、行事など東中の特長を紹介し「東中は本当に良い学校です。少しでもいいので、ぜひ入学を希望してください」と呼び掛けた。
小木曽校長は▽先生も生徒もみんなが知合いになれ、仲良しになれる▽1教室に20縲・0人と少なく、先生は一人ひとり丁寧に教えてくれるから、みんなが勉強ができるようになる-など小規模学校の良さを挙げ「校内はスロープやエレベターでバリアフリーになっている。どんな人とも仲良くしようと、心のバリアーフリーも進めている。小さな学校の良さを感じ、希望すれは入学できると思う。赤穂中学校と比較し、自分に(東中が)向いていると思ったらぜひ、来て」と期待を込めた。
見学を終えた5年の井川さおりさんは「歌や絵が上手。良い学校だなあと思った」。中原詩乃さんは「校舎はきれいで、みんな仲良く、明るそう」とそれぞれ印象を語った。 -
志茂田景樹の読み聞かせ&講演会
「よい子に読み聞かせ隊」隊長として全国で自作童話、絵本の読み聞かせ活動を展開する作家、志茂田景樹さんの「読み聞かせ&講演会」が12日、飯島町の飯島文化館であった。いいじま文化サロン主催。
約200人が志茂田隊長の軽妙なおしゃべりに耳を傾け、絵本をスクリーンに映し出し、音楽隊のフルート伴奏で絵本の世界を楽しんだ。
レインボーカラーの衣装、髪型で登場した志茂田隊長は「絵本の読み聞かせをすると、子どもだけでなく、大人も物語の世界に引き込まれ、読み聞かせをしている自分も清々しい気持ちになり心が洗われた」と読み聞かせ隊結成のきっかけに触れ「子どもの心を豊かになり、新しく出合った人と物語世界を広げ、感動を共有している」と話し、読み聞かせの旅で出合ったエピソードを紹介した。
また、自作の絵本「まんねんくじら」を大型スクリーンに映しだし、ピアノ、フルートの伴奏で、読み聞かせを行い、来場者を魅了した。
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【記者室】忘れるな駒ケ岳の悲劇
毎年この時期になると上伊那のほとんどの中学2年生は集団登山で駒ケ岳(2956メートル)に登る。今でこそロープウエーの恩恵で誰でも気軽に登れる山だが、95年前に大惨事が起きたことを知らない人も多い。
登山は中箕輪尋常高等小学校(現箕輪中)が教育の一環として他に先駆けて始めたが3年目の1913(大正2)年、突如襲った台風のため教師、生徒など37人中11人が不幸にも亡くなった。一部始終は新田次郎の小説『聖職の碑(いしぶみ)』に詳しい。
小説は映画化もされ、多くの学校で登山前の生徒が見ている。登山の途中、遭難記念碑の前で説明する学校もある。朝に夕に眺める駒ケ岳で悲劇があったことをこの地域の史実として語り継いでいってほしい。(白鳥文男) -
ひっそり佇む三十三体観音を訪れて、公民館ふるさと発見講座
宮田村公民館のふるさと発見講座は12日、宮田高原近くの山中に人知れずひっそりと佇む「鉾立(ほこだて)の三十三体観音」を見学した。明治時代の先人が入山者の道しるべにと設けた石仏で、参加者は豊かな地域の歴史に想いを馳せた。
かつて南割区庚申原から宮田高原方面に向かう登山道沿いに、約百メートル間隔で設置してあった石仏。
寺沢林道が開通した影響で登山道は荒廃が進み、1975(昭和50)年には鉾立権現の参道脇に三十三体全てを集めてまつった。
道中の安全を見守り続けてきた石仏のやさしげで豊かな表情に、参加者は「むかしの人たちはこんな素晴らしいものをよくつくったものだ」と感心しきり。
今はほとんど人通りのない山道をたどりながら、先人の苦労なども感じていた。 -
中学生があいさつ看板手づくりで
宮田村青少年健全育成協議会(酒井孝明会長)は12日、中学生の参加で「あいさつ看板」づくりを村勤労者体育館で行った。
明るい地域づくりの一助に、あいさつ看板は各地区の集落センターなどに設置。
毎年村内12地区のうち半数を作り替えており、今年は駒ケ原、新田区、大田切区、中越区、つつじが丘区、大久保区の看板を各地区の中学生が新調した。
育成会の大人を含め約110人が参加し、デザインや標語などもそれぞれ独自のアイデアを盛りこんで作成。「元気よくあいさつしよう」「明るいアイサツを」などの言葉が並び、色彩も豊かに看板が完成した。 -
キッズわくわく宿開宿竏虫ゥ然の中で親子一緒に学ぶ
自然の中で親子一緒に学ぼう竏窒ニ12日、駒ケ根市内の保育園、幼稚園の年中、年長園児親子を対象とした「キッズわくわく宿」が東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」で始まった。初日のこの日は、竹を使った水鉄砲づくりに挑戦=写真。出来上がった水鉄砲で、早速水遊びを楽しんだ。
取り組みは市教育委員会が5年前から市内全園に呼びかけて実施している。園児らは1泊2日、保護者や友だちと同施設に宿泊し、自然の中でさまざまな体験をすることで協調性や個性を身に付けていくた。昨年からは各園で同様の取り組みを展開し始めており、本年の参加は13組に留まった。
自己紹介をした後、親子は早速水鉄砲づくりを開始。父親が切った竹に子どもがきりで穴を開けるなど、協力し合いながら一つの水鉄砲を作り上げた。
今年2回目の参加となる小林光樹君(5)の父親、正樹さん(31)=南割=は「去年、上の子と参加して良かったので今年も参加した。家族で宿泊することはあっても一対一で泊まることはなかなかない。楽しい思い出づくりができれば」と話していた。 -
あんざんコンクール
日本珠算連盟と同伊那支部(伊藤正会長)は12日、08年あんざんコンクールを伊那市の商工会館で開いた。各地の珠算教室などに通う伊那市、箕輪町、辰野町、南箕輪村の小学2年生縲恍・w生52人が参加し、学年別に掛け算、割り算、見取り算の暗算能力を競った。
終了後に行われた表彰式で各部の上位入賞者に賞状とトロフィーが贈られた。伊藤会長は「無限の可能性を鍛えるため、暗算は非常に大事。しっかり勉強して、将来この地域で活躍してくれることを期待する」と述べた。
上位は次の皆さん。
▽小学2年の部(1)小沢昌輝(箕輪中部小)(2)小沢朋輝(同)(3)小原彩季(西箕輪小)▽小学3年の部(1)伝田智宏(西箕輪小)(2)遠山快晴(美篶小)(3)鈴木麻修(伊那東小)▽小学4年の部(1)小沢奈々(箕輪中部小)(2)高岡明歩(南箕輪小)(3)松田真依(辰野西小)▽小学5年の部(1)唐沢希(伊那北小)(2)戸田和輝(南箕輪小)(3)神田朋美(伊那東小)▽小学6年の部(1)有賀友哉(箕輪中部小)(2)宮沢ひなの(南箕輪小)(3)加藤綾乃(同)▽中学・高校の部(1)沢島里奈(箕輪中1)(2)伝田真由香(西箕輪中1)(3)鈴木一朗(同) -
伊那西高校「第24回西高祭」一般公開13日まで
伊那西高校の第24回西高祭が12日、「輝縲廱IBUN色の華を咲かせよう縲怐vをテーマに始まった。一般公開初日は、展示などのほかバレーボール招待試合などもあり、にぎわった。13日の一般公開は午前9時半縲恁゚後3時。
4月から世界の紛争について学習してきた1年5組のクラス展示は、「LOVE and PEACE縲恪。、私たちにできること縲怐vと題して、地雷やストリートチルドレンをテーマに発表。被害の大きいカンボジアでは、毎日500人のストリートチルドレンがごみ山で回収や販売をしていること、ドラッグやHIVの問題があること、世界に7千万から1億個埋まっているという地雷で、毎日約70人が被害に遭い、除去作業で年間60人以上が犠牲になっていることなどを紹介した。
学習を通して「私たちが豊かに暮らせているのは憲法9条があるからだと知った」1年5組の今後の課題は、「私たちが大人になったとき、憲法9条とどう向き合っていくか」。展示のまとめには、9条はなくならないでほしい、解釈改憲がこれからも行われていくと思うが9条の本質を忘れず言葉にまどわされないようにしたい-などと記している。教室で、ストリートチルドレン支援のための募金活動もしている。 -
弥生祭 きょうまで一般公開
伊那市の伊那弥生ケ丘高校で12、13日、第49回弥生祭が一般公開されている。各クラスの環境に配慮した装飾を審査するECO(エコ)大賞や、2年生の沖縄についての学習発表などを初めて企画した。
はりぼては目玉の一つで、生徒玄関前に自由の女神やシーサーすべり台などが並んだ。派手さが売りだが、その分ごみが出ることから、ECO大賞を設けた。制作する際にどれだけごみを減らす努力をしたか、再利用できるものを使ったかを本部役員が審査し、14日に結果を発表する。
クラスごとに「教室の電気をつけず、懐中電灯を使って迷路を回ってもらうようにした」「ダンボールに塗るペンキの量を減らした」「牛乳パックを再利用した」など工夫を凝らした。
沖縄への修学旅行を控えた2年生は、ひめゆり学徒、食文化、方言などを発表。「戦争の様子が生々しくてとても怖かった。当然のように学校へ行って勉強していることがどれほど素晴らしいことなのか考えさせられる。二度と繰り返してはいけない」と訴えた。
13日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。演劇や吹奏楽の発表などがある。 -
長谷に孝行猿資料館 09年度建設へ
伊那市教育委員会は11日夜、長谷地域協議会で孝行猿資料館を09年度に建設する考えを示した。年度内に建設地を決める。
民話「孝行猿」は親を思う子猿の哀れな物語で、明治から戦前にかけて修身の教科書に取り上げられた。85年、旧長谷村が物語の舞台となった民家の一角に資料館を設けて一般公開していたが、昨年12月末、所有者が生活を営む上で問題が生じていたため、閉鎖した。
新たな孝行猿資料館は、市無形民俗文化財の民話を後世に伝えると同時に、全国発信する施設として設置する。
事務局案では、いろりや猿が出入りした窓など雰囲気を出した内装の平屋建てとし、江戸時代の生活様式や猟師の生活がわかる資料、民具などを展示。ビデオ装置も備える。
建設地は未定だが、完成後の維持管理面から生涯学習センター入野谷付近を考えている。資料館的な施設とし、入野谷の集客につなげる。
今後、区長会などにも諮る。 -
第24回斉藤杯争奪囲碁大会 25人熱戦
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)の「第24回斉藤杯争奪囲碁大会」は13日、伊那市西春近のサンライフ伊那であり、小学生から80代までの25人がトーナメントを戦った。優勝は知久喜明さん(6段・伊那東部中学校3年)だった。
同支部最大の棋戦として年1度開く同大会。小学生から有段者までがすべて同じトーナメントで腕を競い合った。そのほかの出場者やトーナメント戦の敗退者は3段以上のA級と2段以下のB級に分かれ、リーグ戦で対局した。
優勝した知久さんとトーナメント戦に参加した田中宏道君(2段・西春近北小学校4年)は8月5日、第29回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会に、同支部から初めて出場するという。
結果は次の通り。
【トーナメント戦】(1)知久喜明(6段・伊那東部中3)(2)我満政義(2段・伊那市東春近)(3)福沢秀伸(5段・伊那市高尾町)(4)岡田裕(4段・伊那市東春近)
【A級リーグ戦】(1)中村重男(5段・伊那市狐島)(2)池田輝夫(3段・南箕輪村)(3)中山恵介(4段・伊那市美篶)
【B級リーグ戦】(1)酒井喜多男(初段・伊那市西春近(2)山崎洸(2段・南箕輪中2)(3)田中宏道(2段・西春近北小4)
碁盤をにらみながら一手一手を考える参加者たち -
図書館まつり
中川村図書館は12日日、第11回図書館まつりを図書館周辺で開いた。えほん講演会や古本市、リサイクルアイデアコンテスト表彰式、バザーなど多彩なイベントが繰り広げられた。
このうち、環境問題に目を向けようと、今年初めて募集したリサイクルアイデアコンテストには27作品(保育園・小学生4、中・高校生2、一般21)が応募、優秀賞には片桐保育園さくら組のペットボトルを利用した「おさんぽバック」が、一般の部では、小林真紀さん(片桐)のコウモリ傘の布で作った「エコバック」。ガス湯沸し器や一斗缶で組み立てた、島崎敬一さん(大草)の「湯沸かしロボット」が選ばれた。
また、絵本作家の松竹いね子さんの「自然の『こえ』を聴きながら」と題した講演会で、松竹さんは「自然の声を聴くには心の耳を澄ますこと。自然はいつも私たちを呼んでいる。自然をよく見て、触ってあげる。匂いをかぎ、音を聞くと、自然の方からいろいろと教えてくれる」と話し、自然に目を向けるきっかけになった「ジカキムシ」の生態を紹介し、絵本「じかきむしの文」の読み聞かせを行った。
このほか、絵本作家、安江リエさんも特別出演し、新作の読み聞かせも行い、子どもたちを絵本の世界に誘った。 -
高遠高校の校名検討
伊那市の高遠高校は、昨年度、一般公募した学校名の検討について、早ければ8月下旬にも2次選考に入る。年度内に結論を出したい考え。11日の高遠高校振興会の総会で報告した。
07年度、魅力ある学校づくりの一環として校名の検討を進めることとし、現行の「高遠高校」を含め、ホームページなどを通じて一般から公募した。その結果、307件が寄せられ、職員会の1次選考で▽現行のまま▽(高遠藩校から)進徳(館)が入るもの▽桜が入るもの竏窒フ3案にまとめた。しかし、高校再編計画が流動的だったため、一時中断していた。
2次選考する委員には同窓会、振興会、PTA、生徒会などの代表者を予定。2次選考で校名を決定するかどうかは委員会で詰める。
6月、県教育委員会がまとめた「高等学校再編計画」の骨子案で、旧第8通学区は「当面、現状の学校数を維持することが適当」とされている。 -
田原市のメロンが給食デザートに、友好都市の農産物味わって
給食を友情のかけ橋に‐。宮田村宮田中学校の給食で、同村と友好都市を結ぶ愛知県田原市の農産物を取り入れる試みが始まった。10日は第一弾でデザートとしてメロンを盛り込んだ。今後も季節ごとに旬の農産物を仕入れて、生徒に味わってもらう考えだ。
村と田原市の農協マーケットが農産物の販売などで交流している点に、同校の小原啓子栄養士が着目。
9日には小原さんが実際に田原市まで足を運び、生産関係者らと懇談するなかで、同市産のメロン「ルビアレッド」を仕入れた。
「田原市は全国を代表する農産地。給食から友好都市のことを学び、輪を広げていくことも良いのでは」と小原さん。
「キャベツや菜の花、ブロッコリーと品目も多彩。毎月は難しいが、季節に1回ほどは田原産の農産物を給食に使いたい」と話す。
同校の給食は地元産食材の活用に熱心で、生産者との交流も実施。さらに世界の料理を献立に取り入れる日を設けるなど、学びや楽しさを盛りこみながら子どもたちの食を育んでいる。 -
駒ケ根市教育委員会、幼年教育研究会で愛着障害を学ぶ
駒ケ根市教育委員会は7日、幼児幼年教育研修会を赤穂公民館で開いた。保育園・幼稚園の年長園児の担任、小学校1、2年生の担任など約60人が参加。同市の保育カウンセラーで臨床心理士の清水多加志さんを迎え、虐待などにより、子どもたちに現れる症状の一つ、愛着障害について学んだ=写真。
同研究会は子どもの成長に大きな影響を与える幼児期、幼年期のスタッフに同じ意識を持って取り組んでもらうことなどを目的として毎年テーマを換えて開催している。
今回のテーマは「愛着障害とその連鎖」。清水さんは虐待を受けた子どもは本来なら親から学習する絶対的な安心感や信頼感を学ぶことができず、約束を守れなかったり、遊べないなど、当たり前のことができないことを説明。また、小さいころから愛情を与えられた経験がないため、きりがない要求をするなどの症状があることを示した。
また、そうした子どもが親になった場合、子どもに対してどう接したらよいか分からず、結局は虐待の連鎖が生じてしまうことを指摘。そのため、親に対しても個人として認めてあげ、話を聞いてあげるなどといった対応の中で幼いころに形成できなかった「愛着」を少しずつ学んでもらい、子どもには「自分は無条件で愛されている存在なんだ」と実感を持たせてあげられるよう、接していくことが重要であることを示した。
また「幼児期に得られなかった愛着は二度と得ることはできないが、愛着は成長に合わせて形を変え、生涯存続していくもの。その年齢に合わせた形で獲得するチャンスはあると思う」と語った。 -
戦争体験記録集「平和へのいのり」を副読本にと、市内各校に配本
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駒ケ根市立博物館(小川清美館長)は10日、3月発刊した戦争体験記録集「平和へのいのり」を市内の2中学校、5小学校に合計200冊を配布した。
このうち、赤穂中学校(杉田純治校長)には、小川館長や博物館職員ら3人が訪れ、「授業などで副読本や資料として活用を」と、図書委員会の春日直也委員長らに80冊を手渡した=写真。
杉田校長は「身近なみなさんの戦争体験を知ることは大切。社会科や総合学習で使わせていただく」。春日委員長は「駒ケ根市の方の戦争体験を平和学習に役立てたい」と話していた。
「平和へのいのり」は、戦争を知らない次世代に悲惨な戦争の記憶と、平和への祈りを伝える記録集。「太平洋戦争のあらまし」「戦争体験者十九人の証言」「十六人からの寄稿」「写真と資料」の4章からなる。現在、市博物館で販売している。1冊千円。 -
南箕輪村 中学生海外研修
中学校の夏休み期間を使ってニュージーランドで語学研修する南箕輪村の中学2年生3人のための壮行会がこのほど、村民センターであった。生徒たちが外国でのホームステイ体験に向け、意気込みを語った。
本年度、同村からは南箕輪中の太田理空さん、高橋潤さん、溝口晶子さんの男子2人、女子1人の計3人が参加。期間は8月1縲・2日の12日間で、ニュージーランド北島の北部にあるオークランド近郊のハミルトンでホームステイし、地元の学生たちと交流活動を展開する。
壮行会で太田さんは「ニュージーランドで数多くの友人をつくることで英語や文化を学びたい」。高橋さんは「楽しむだけでなく日本と異なる文化、社会を知りたい」。溝口さんは「地域の人やホストファミリーとたくさん交流してきたい」とそれぞれが目標を述べた。
唐木一直村長は「他市町村の仲間と楽しく体験学習してきてほしい。自分の目、肌で外国の生活を知ることは、今後の大きな財産になると思うので頑張って」と3人に呼び掛けた。
研修には同村の3人のほか、伊那市10人、箕輪町3人、宮田村1人も参加する。
ニュージーランドへ語学研修する南箕輪中の太田さん、高橋さん、溝口さん(右から) -
東伊那小1年生が牧野さんの無農薬田んぼで水生生物を採集
駒ケ根市東伊那小学校の1年生26人が7日、地元農家・牧野郁生さん(48)の田んぼを訪れ、水生生物を採集した=写真。
今年1年生は、地元の川や田んぼに住む生き物を集めた水族館をつくろう竏窒ニ、取り組んでおり、これまでに川に住むフナやドジョウなどを集めてきた。 今回は田んぼの生き物を採集することになり、牧野さんの田んぼを訪れた。
農薬や化学肥料を一切使っていない牧野さんの田んぼには、今ではあまり見られなくなったゲンゴロウやコオイムシなども元気よく泳いでおり、児童らは「ゲンゴウロウだ!網を貸して」「カエルは飼えないからかわいそう。逃がしてあげて」などと話ながら、夢中でさまざまな生き物を集めていた。
担任の日岐敏明教諭は「人間とは別世界ので生活する生き物が、それぞれどういう環境で生きているかを知るとともに、生き物の生死に触れることで命の大切さ学んでもらえれば」と話していた。
今後は、完成した水族館を公民館などで披露することも検討している。 -
伝統の技が守る・スあばれ神輿・ス津島神社祇園祭控えて製作順調
350年余の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りを19日に控え、主役となる「あばれ神輿(みこし)」の製作が順調に進んでいる。神輿は祭りの最後に神社石段から投げ落として・ス破壊・スするため、氏子3地区の大工が回り番で毎年新調するのがしきたり。今年は富田屋建築の伊藤秀雄さん(60)=町二区=が伝統の技を守りながら、ひとりで作り上げている。
大工になった翌年の21歳の時から数え、11回目の神輿づくりに励む伊藤さん。3年に1度の大仕事だが、確かな技術は師匠だった兄の邦雄さんから受け継いだものだ。
ひとりで作るようになって5回目。邦雄さんが他界して6年が経過したが、それでも兄弟一緒に作った時の記憶が脳裏によぎることもあるという。
神輿づくりは氏子の町一区、町二区、町三区の大工が当番で担当。後継者不足の悩みを抱えながらも、伊藤さんら昔気質の大工が毎年変わらぬ姿で忠実に再現する。
屋根の曲がり具合など難しい技術も多いが、伊藤さんは兄が常々言った「きれいさ」にこだわる。接着剤を極力使わず、大半を木と木の組み合わせで仕上げるのもその一端だ。
今年は6月末から製作を開始し、約2週間で8割がた完成。
祭り本番は奉仕者と呼ばれる多数の男衆が神輿を担ぎ、午後9時半ころにクライマックスの・ス破壊・スを迎える。 -
南部小図書委員 読書週間に読み聞かせ企画
南箕輪村の南部小学校(日岐博子校長、児童185人)はこのほど、1学期の読書週間の一環で図書集会を開いた。同小の図書委員会14人がパネルシアターによる読み聞かせや「図書クイズ」などを企画し、全校児童に読書推進を呼び掛けた=写真。
パネルシアターでは、委員会や休み時間を使って練習してきた「アラジンと魔法のランプ」を披露。委員らの熱演を集まった児童らが楽しんだ。「図書クイズ」では委員が本に関係するクイズを出題し、答えてもらっていった。このほか本の紹介もあった。
6月30日縲・日の週間中は、「朝の一斉読書」を実施したり、自分が呼んだ本を他の児童や学校職員に紹介する「読書ゆうびんカード」などの企画があった。 -
大型紙芝居の糸ぐるまが新作「星のおかね」を上演
伊那市長谷の大型紙芝居の糸ぐるま(久保田文子代表)は5日、同市美篶東部保育園で、新作の切り絵紙芝居「星のおかね」を初めて上演した。
この日は土曜参観日とあって、園児らはお父さんたちと一緒に紙芝居を楽しんだ。
大型紙芝居8作目となる「星のおかね」はグリム童話から、13枚で構成。貧しく1人ぽっちの心優しい女の子が、道で会ったお年寄りにパンを、裸足で「足が痛いよー」と泣いている男の子に靴を、寒さで凍えそうなウサギに洋服さえも与えてしまう。飢えと寒さで立ちすくむ女の子に星が金貨とすてきなドレスを降らすという、心温まるストーリー。
園児らは食い入るように画面を見つめ、ハッピーエンドに、「あー、良かった」とほっとした表情を浮べた。
卵の手品を挟んで、村の美しい娘と戸倉山にすむ大蛇の悲しい恋物語「黒河内長者屋敷」も上演した。
切り絵製作、上演した久保田さんは「分りやすい、洋ものに初めて挑戦した。子どもたちが紙芝居を見て、優しい心になってほしいという願いを込めた」と話していた。 -
駒ケ根市図書館が児童文学作家・和田登さんの講演会を開催
県内在住の児童文学作家・和田登さんの講演会が5日、駒ケ根市文化会館であった。和田さんは「朗読新時代を考える」をテーマに講演。読書が人間形成に重要な役割を果たしていることや声を出してコミュニケーションをとることの大切さについて語り「これからは意識して、声を出していく時代。声は他者と他者、他者と自分をつなぐ力を持っていることを改めて認識してほしい」と訴えた=写真。
和田さんは「現在世間を騒がしているさまざまな事件の根底には、コミュニケーションがきちんと形成できてこなかったことがある」と説明。そのコミュニケーションを形成する一つの手段が、本に触れたり、親しんだりすることであることを示した。
また、インターネットやメールの普及に伴ない、現代は声を出さなくても生きていける時代になってきていることに対する危機感を示す一方、声を出して本を読む読み聞かせの効果について話し「読み聞かせは読み手と聞き手がつながることで安心感、充実感を感じることができる。子どもは本の世界に入り、間接体験をすることで、人への優しさを学んでいく」と語った。
和田さんは長野市出身。児童文学同人誌『とうげの旗』を大学時代に仲間と創刊し、現在はフリーで活躍している。『虫』『ごめんね、ピーくん』ほか、多くの作品を出版している。 -
駒ケ根ベンチャーズコンサート
駒ケ根市近郊のアマチュアオヤジバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は5日夜、第6回コンサート「夏だ!エレキだ!駒ケ根ベンチャーズコンサート」を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。60年代に世界中でエレキブームを巻き起こした米国バンド「ベンチャーズ」の曲を中心に、クラシックや歌謡曲、民謡をアレンジした曲なども加えた約30曲を演奏。集まった約300人の聴衆に懐かしい「テケテケ…」サウンドをたっぷりと聴かせた。観衆は手拍子を取ったり体を揺らしたりしてリズムに乗りながら、大音量の迫力ある演奏を楽しんでいた。
同バンドは02年、高校の同級生らが厄年を機に結成。毎年夏に単独コンサートを開いてきたほか、各地のイベントなどにも出演する「売れっ子バンド」。現在はキーボードを加えた6人編成で活動している。 -
地元120人の大合唱と初共演、アンサンブル信州in宮田
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会は5日に駒ケ根市文化会館で開き、6回目にして初の地元合唱団との共演が実現。宮田小、中学校、高遠、赤穂両高校の児童生徒、さらに村内4つの声楽グループの121人が、プロの奏でる音色にあわせて満員の会場とともに歌声を広げた。
「子どもたちに本物の音楽を届けたい」と、住民有志の熱意で発足した同楽団。
6年目の夏を迎え「さらに地元密着を」と、合唱団とのコラボレーションを初めて企画した。
「ふるさと」と「千の風になって」の2曲を大合唱。一流奏者の演奏にあわせて観衆も一緒になって歌った。
コンサートマスターを務めたバイオリン奏者の浅井万水美さんは「6回も演奏会が続いたきたのは地元の協力があってこそ。村全体が同じ方向をむいている。既成のオーケストラとはまた違った良さがありますね」と話していた。 -
長谷中2年 仙丈ケ岳登山事前学習
23、24日、南アルプスの仙丈ケ岳(3033メートル)に集団登山する伊那市の長谷中学校2年生13人は8日、同中で南アルプス研究会のメンバー2人を招いた事前学習会を開いた。安全に登山を行うため、山での歩き方や服装などについて学んだ。
県内のほとんどの中学生が体験する集団登山の一環で、南アルプスに登るのは上伊那では高遠中との2校だけ。長谷中で研究会が事前学習を行うのは4年目で、この日は山岳環境部門の田島守さん=長野市=、北原昇さん=辰野町=が訪れた。
生徒たちが不安に思っていることなどに対し、田島さんらが答えていった。最も質問が多かった高山病については、「普段から標高500縲・00メートルの場所に住んでいる県内の人間なら大丈夫。原因は寝不足や疲れ、急激な運動などにある」と説明し、不安を取り除いた。
このほか、「仙丈(千丈)ケ岳の名前の由来は長さの単位にある」「南アルプスはホンシュウジカの食害がある」などと、スライドを見ながら解説した。メンバーらは「みんなで協力し合って登る喜びを味わってもらいたい」と呼び掛けた。
南アルプス研究会の田島さんから話を聞く生徒たち -
奥村憲とイーゼル会展
伊那市の女性プラザ伊那で活動する絵画サークル「イーゼル会」と、講師の奥村憲さん=伊那市=による第5回展「奥村憲とイーゼル会」が3日、市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。油絵、水彩、パステルの個性豊かな42作品を展示している。
イーゼル会は02年から活動。会員7人が生物、風景、花など写実を基本に水彩やパステルで描いている。今回は主に過去1年間に描いた作品で1人3点ずつ出品した。
白日会などの会員で油絵歴40年余の奥村さんは、これまで自身の作品をまとめて発表する機会がなかったことから今回、「伊那谷・仙丈ヶ岳眺望」など100号2点を含む油絵を中心にクレパスやパステルで描いた風景や花などの作品21点を飾った。雪景色が好きで、100号の大作は伊那の雪景色を描いている。
奥村さんは、「だれでも絵心があると思うが、それを素直に表現できる世界がイーゼル会にはある。見ていてほっとする世界、ゆったりした時間を味わってほしい」と話している。
会期は8日まで。午前9時縲恁゚後6時(最終日午後4時)。