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保育園七五三参り
宮田村中央、西両保育園は15日、七五三を祝い、南割区の姫宮神社を参拝した。神事や千とせあめをなめたりして、健やかな成長をみんなで祈った。
中央保育園は年少から年長の園児が社殿内で祈願。厳粛な神事を体験し「元気でいい子になりますように」と願った。
西保育園は未満児含め全園児が参拝。仲良く千とせあめもなめ、伝統行事に親しんだ。
東保育園は大久保区の熊野神社を参拝した。 -
箕輪西小学校で古田人形の学習会
箕輪町の箕輪西小学校で15日、古田人形芝居の学習会があった。地域に根付いている伝統文化を次の世代に伝え、担い手を育てていく文化庁の「学校への芸術家等派遣事業」の一環で、地元の古田人形芝居保存会の会員が指導した。
体育館で同校の古田人形クラブの本年度初の公演もあった。人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門順礼歌の段」を全校児童に披露した。
クラブ長の武田隆さんは「人形を生きた人のように演ずることの難しさが、やればやるほど感じられる」とあいさつした。
真剣な表情で公演を見つめる児童たち。公演後には「私も古田人形クラブに入りたいと思った」という低学年児童の声や、「本当に人形が生きているように見えた」などの声が聞かれた。
学習会は、1・2年生、3・4年生、5・6年生に分かれて指導を受けた。
5・6年生を教えたのは、古田人形芝居保存会員で、古田人形クラブ顧問の柴登巳夫さん。「お百姓さんが作物がたくさん採れるように神社の前で舞わせていた」と古田人形の歴史を話し、児童たちに人形の操り方を指導した。緊張しながらもうれしそうに古田人形を動かす児童たちの姿があった。 -
保科正之公大河ドラマ化に向けた署名が25万人に到達
江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けた署名が15日、25万人に到達した。来年1、2月に全国組織を立ち上げ、署名活動をさらに促進する。
「秋まつり」開催中の高遠城址公園で署名活動を展開。午後1時半すぎ、25万人目に大阪府の小林恭二さん(61)が来園した。長男と一緒に、諏訪へ来た帰りに初めて立ち寄り、25万人目にびっくり。「大阪に帰って保科正之公を宣伝したい」と話した。
24万9999人目は市内西箕輪大萱の藤原はる子さん(76)、25万1人目は愛知県の竹中瑞穂さん(67)だった。
伊那市観光協会が25万人と前後の3人に、保科正之公の本や高遠まんじゅうなど記念品を贈った。
「ドラマをつくる会」の会長・伊東義人総合支所長は「江戸幕府の補佐役として、庶民のくらしのために政治をした。清廉潔白で素晴らしい殿様」と述べ、署名活動が実を結ぶように宣伝を呼びかけた。
正之公生誕400年にあたる2011年のドラマ化実現を目指し、04年から署名活動を始めた。 -
アルプス中央信用金庫高遠支店で書道展
伊那市高遠町のアルプス中央信用金庫高遠支店のロビーで12日、書道展が始まった。
展示されているのは、高遠町在住の小岩井俊子さんが開いている書道教室「銀河会小岩井教室」の小学生から高校生までの作品。明治神宮参集殿で開かれている「銀河会書道作品展」に出品した作品で全25点を、2回に分けて展示する(12月初旬に入れ替え、12月中旬まで展示)。小学生の大きく伸び伸びとした文字から、高校生の流麗な小さな文字がびっしりと書かれた作品など、訪れた人の目を楽しませていた。
小岩井さんは、「高校生の作品は、小中学生の目標」と語った。
午前9時縲恁゚後3時。土・日曜日祝日は休み。
アルプス中央信用金庫高遠支店では、ロビー展を随時募集している。問い合わせは、同店(TEL94・2133)へ。 -
美篶小で給食交流会
伊那市の美篶小学校で13日、給食週間(13縲・9日)に合わせ、給食にかかわる人たちとの交流会があった。児童たちは野菜生産者らと給食を食べたり、給食ができるまでを学んだりした。
体育館に全児童が集まり、生産者や業者、給食技師など12人がそれぞれの立場で「農薬や化学肥料を使わない野菜作りをしている。虫に食べられないようにするのは難しい」「給食は残さずに食べてほしい」など苦労していることや給食に込めた思いなどを話した。地域振興として栽培される雑穀アマランサスの説明もあった。
児童の一人は「給食ができるまでに、たくさんの人が協力している。好き嫌いなく食べたい」と感謝した。
給食では、地元産の小松菜や大根、アマランサスなどを使ったかきたま汁、サラダ、チキンカツ、郷土食の五平もちなどが並んだ。生産者らは各クラスに一人ずつ入り、児童と一緒に食べた。
小松菜などを栽培する上大島の男性(66)は安心な食材を提供するにはそれなりに気を使うと話しながら、給食を平らげる児童たちの姿に喜んだ。 -
伊那市教 放課後子どもフォーラム開催
伊那市教育委員会などは8日夜、市役所で「放課後子どもフォーラム」を開いた。学校、育成会関係者ら約160人が出席。全国体験活動・ボランティア活動支援センターコーディネーターの木村清一さん=写真=が、放課後の子どもの居場所づくりについて話した。
木村さんは、子どもの放課後の遊び方の変化を「外ではなく家の中で、異年齢と大勢ではなく同年代と少人数で遊んでいる」と説明。少年期の過し方として正しいのかを考え、「さまざまな体験をさせるきっかけを大人がつくらなければ」とした。
また、亜細亜大学非常勤講師の木村さんは、大学生たちを「人間関係が希薄」と表現。「携帯電話で毎日、メールのやり取りをしていても人間関係は深まらない」とし、「(少年期の)自然体験、集団体験、社会貢献活動など各種体験活動を通じ、社会生活に必要な能力を習得してほしい」と話した。 -
伊那市保育園保護者連合会 子育て講演会
伊那市保育園保護者連合会は11日、市役所で子育てについて考える講演会を開いた。保護者ら約80人が集まり、市子育て支援ネットワーカーの今井くるみさん=写真=の「子供が守る自分の心とからだ縲恊eとしてのコミュニケーション術縲怐vと題した話を聴いた。
今井さんは、子どもたちを取り巻く暴力について「繰り返される外的抑圧は心の中に入り、内的抑圧となって悲しい心となる」と説明。「傷ついた気持ちを開放する作業を両親が手伝うためにも、幼いうちからコミュニケーションづくりが必要」と訴えた。
また、「川の流れを暴力とすると、柵を作って近寄らせないようにするのではなく、川の中で泳ぐことを教える必要がある」と今井さん。「どうやって子どもが自分自身の心と体を守るかを考えてほしい」とした。 -
宮田中に伊那税務署長が感謝状
宮田村の宮田中学校は租税教育の推進が評価され13日、伊那税務署長から感謝状を受けた。本年度管内唯一の受賞で、帯刀昇校長は「見落としがちな大切な税金の役割について、今後も生徒たちが目を向けられるよう取り組んでいきたい」と話した。
新井宏署長が同校を訪れ、帯刀校長に感謝状を手渡し。「子どもたちにとって税はなじみが薄いかもしれませんが、コンクールをはじめ協力して頂きありがたい」とあいさつした。
同校は租税教室を開いたり、税に関する各種コンクールに積極的。今年も標語部門に3年生全員が作品を寄せた。
感謝状は関東信越国税局管内でも選ばれた学校にしか贈られることがなく、新井署長は「我々大人でも難しい税金について、少しでも関心を寄せてもらうきっかけにもなれば」と話していた。 -
フィリピン料理で交流
フィリピンを祖国とする駒ケ根市や宮田村在住の4人の女性を講師にした同国の料理教室が11日、駒ケ根市総合文化センターであった。国際交流に取り組む「地球人ネットワークinこまがね」が主催して約30人が参加。現地の手作り料理を体験しながら、同じ地域に暮らす市民として相互の理解も深めた。
同ネットワークは今までもブラジルやスリランカなど、・ス食・スを通じて在住外国人らと市民の交流を企画。
この日は、中島メイさん、登内アウロラさん、木村ブレンダさん=以上駒ケ根市=、新井メルビンさん=宮田村=のフィリピン出身4人が講師に。
魚を入れたシニガンスープと、角煮にも煮た肉料理・アドボの2品を教えた。
数人の班に分かれて会話しながら調理。新井さんは「互いに情報も交換できて、輪も広がりますね」と話した。 -
南部小学校サツマイモ収穫祭
南箕輪村の南部小学校は13日、サツマイモの収穫祭を同校で開いた。1縲・年生の児童83人と、南原保育園児約90人が参加し、ともに作り収穫したサツマイモを味わった。
南部小学校と南原保育園は、毎年合同でサツマイモを作っており、同収穫祭も恒例の行事となっている。他にも小学校の運動会や音楽会に園児たちが訪れるなど、交流が厚い。園児たちもお兄さんやお姉さんに会えるのを楽しみにしているとのこと。
収穫祭での料理は10月下旬に収穫したサツマイモを使っての焼きいもとさつま汁。焼きいも作りは南部小2年生が、さつま汁は3年生が担当、1年生は園児と校庭で遊んだ。料理ができると、小学生と園児たちは仲良く手をつないで芝生に移動した。
「いただきます」の唱和の後、ほお張った焼いも。味の方はというと「甘い縲怐v「おいしい」とのこと。
青空の下で、焼きいもを片手に子どもたちは交流を深めた。 -
伊那三曲協会第9回邦楽演奏会
伊那三曲協会(伊藤伶鵬会長)の第9回邦楽演奏会は11日、伊那市生涯学習センターホールであった。会員や会員の門下生約150人が伝統文化を継承しようと日々研さんしている成果を披露し、箏、三絃、尺八の音色をホールに響かせた。
2年に1回の演奏会で、未就学児から80歳代まで幅広い年代が出演。演奏曲は「さくら舞曲・荒城の月抄」「冬のソナタ」「虫の武蔵野」など古典から現代曲まで多様な16プログラムで、今回は3流派ある尺八が1曲ずつ演奏する新しい試みも取り入れた。来場者はしっとりとした演奏にじっと耳を傾け聞き入っていた。
伊那三曲協会は、150余人の有資格者で構成。邦楽の文化をより多くの人に知ってもらうため、小・中学校、高校での邦楽授業の手伝い、諸施設への訪問、各種イベントにも参加している。 -
ピアノコンサート「スタインウェイを奏でる時」
箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2007の一環、ピアノコンサート「スタインウェイを奏でる時パート4」が11日、町文化センターホールであった。地元だけでなく長野市、松本市、茅野市など各地からピアノ愛好家が出演し、観客を前に演奏を披露した。
文化センターが所有するピアノ「スタインウェイ」をだれもが弾くことができるようにと企画したコンサート。出演者は中学生、高校生、大学生、主婦、会社員などで、ピアノを始めて3年目、10年目の記念、音大受験を控えている人、昨年のコンサートを機に連弾を始めた人、子育ての合間に練習している人などさまざまだった。
ショパン「幻想即興曲」「ピアノソナタ」、「千の風になって」、「愛は勝つ」など曲目もクラシック、ポップスなど自由で、出演者は緊張しながらも気持ちよさそうにスタインウェイを弾き、観客の温かな拍手を受けていた。 -
【記者室】駒ケ根市の4小中学校で校歌が同じ訳
駒ケ根市の赤穂中学校では入学式で新入生全員が校歌を歌うことができる。赤穂地区の3小学校とも校歌が中学と同じだからだ。小学校と中学で校歌が共通という例はあるが「創立時期が違う4校で共通というのは聞いたことがない。かなり珍しいケースではないか」(県教委)▼なぜか竏秩B市教委関係者によると「昔から住民の団結心が強く、新小学校開校当時の議論でも『赤穂は一つ。だからこそ校歌は歴史ある同じ歌にしよう』という意見が大勢だったと聞いている」という▼そう言われてみれば、同じ校歌を歌って育ったからかどうか、市民の仲間意識の強さを感じる瞬間が確かにある。郷土への思い入れが深いのは案外こんなところに理由があるのかもしれない。(白鳥文男)
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伊那フィルハーモニー交響楽団が第20回の定期演奏会
1985年に誕生した「伊那フィルハーモニー交響楽団」(北沢理光団長、70人)。市民オーケストラとして、地域に根づいた活動を展開している。
86年から始まった定期演奏会は本年、第20回の節目を迎えた。会場となった県伊那文化会館大ホールには、観客約1400人が詰めかけた。
今回はフランスの作曲家ベルリオーズの代表作「幻想交響曲Op.14」に初めて挑戦。恋の物語をテーマに「夢と情熱」「舞踏会」「断頭台への行進」など第5楽章で構成される。バイオリン、ビオラ、チェロ、フルート、クラリネット、トランペット、ホルンなどに加え、ハープ、チューバ、銅鑼とさまざまな楽器がそろい、エキストラを含めた約80人が見ごたえある演奏を響かせ、観客を圧倒させた。
ほかにも「亡き王女のためのバヴァーヌ」「歌劇『サムソンとデリラ』Op.47よりバッカナール」を演奏。
終了後、しばらくの間、大きな拍手は鳴り止まなかった。
「地元のアマチュア・オーケストラで、ベートーベンの『第九』を歌いたい」と合唱の仲間5人が夢見た。県伊那文化会館建設の誘致運動とからめ、早速、行動を起こした。チラシを作って団員を集め、1年足らずで発足にこぎつけた。
年1回の定期演奏会のほか、地元を中心に小中高生と交流する「ファミリーコンサート」、公募した団員と一緒に作り上げる2年に1度の手作りの演奏会「第九」「レクイエム」などを企画。身近な場所で音楽を聞ける場を提供している。
団員は20縲・0代。仕事を持ちながら、伊那市、駒ケ根市、飯田市、諏訪市などから集い、音楽活動に情熱を注ぐ。子どものころ、伊那フィルの演奏を聞き、大学卒業後、地元へ戻って団員に加わる若者も増えてきた。
「アマチュアの活動集団。存続の危機もあったが、団員がそれぞれ責任を持って、運営している。階段を一段ずつ上るように育ってきた」と北沢団長。
選曲も、団員たちが自ら決める。そんなことが「温かみのある演奏会だね」と観客から言われるゆえんかもしれない。うれしいことに、活動を応援したいという声も多く、市民オケが定着してきたと感じている。
「これからも息の長い活動を続けるため、無理のないように活動していきたい。団員自身が楽しいオケが何より」。地域の人に愛されるオーケストラでありたいと願う。
08年6月には、手作りの演奏会「レクイエム」を予定している。 -
「平成の大改修」終えご神体社殿に、津島神社で遷座祭落成祝う
祇園祭あばれみこしが有名な宮田村津島神社は73年ぶりとなる社殿の大改修を終え11日、仮安置していたご神体を社殿に戻す「遷座祭」を行った。境内にある恵比寿神社は老朽化した拝殿を新築し、同じく遷座して落成。氏子総代、村商工会関係者ら約50人が出席し、地域の絶大な協力で成し得た大事業の成功を祝った。
老朽化した屋根を鋼板に葺きかえ、床板も張り替えられた津島神社社殿。1934(昭和9)年以来総額1800万円にものぼる大事業は、氏子や企業の多額な寄付をもとに行われ、地域をあげた・ス平成の大改修・スとなった。
築110年余りが経過する建物だが、その歴史を残しながら見事に完成。遷座祭では、境内の仮社殿に安置してあったご神体を2カ月半ぶりに元の位置へ戻した。
地元企業の協力により境内入口には神社の名前を石に刻んだ「社標」やのぼりを立てるポールも今回の事業で新たに設けられ、その除幕も。
村商工会有志17社の寄進により総ヒノキ造りで完成した恵比寿神社拝殿は、神事を行い氏子総代に託された。
大提灯の新調など事業は来年まで続くが、伊藤賢治氏子総代代表、改修委員会の保科充会長は「本当に地域の皆さんのおかげ」と話していた。 -
東春近2分の1成人式
伊那市の東春近地区協議会と東春近こども会育成会は10日、今年度10歳になる東春近小学校4年生62人を対象に「2分の1成人式」を、同市春近郷ふれ愛館で開いた。
同式は、子どもたちが学校から社会へと視野を広げ、将来の展望を持てるように、との願いから、01年に始まり、毎年開いている。
今回は、伊那市東春近出身で第3回女子全世界空手道選手権大会軽量級チャンピオンの江口美幸さんが「強さとは何か」と題し講演した。空手着を着て演壇に立つ江口さんの話を、子どもたちは熱心に聞いていた。
講演の後、子どもたちは自分の入れたいものをタイムカプセルに入れた。カプセルは10年間、同館で保管される。
「未来に希望を持って、夢を持って、命を大切にしていきます」と子どもたち全員がステージに並んで言ったメッセージ。保護者たちは、頷きながら真剣に見守っていた。 -
上伊那郡市連合音楽会
県伊那文化会館で10日、上伊那の小中学生が合唱や合奏を発表する「上伊那郡市連合音楽会」が開かれた。全29校、およそ1450人が参加し、各校1ステージずつ、これまで練習してきた歌や音楽を披露した。
日ごろの取り組みの成果を発表し合い、音楽を通じて他校との交流を図るのが目的で、47回目となる。
今回は合唱が中心で、「気球に乗ってどこまでも」(箕輪北小3年)や「マイ・バラード」(中川中学校1年)、「君をのせて」(赤穂小学校5年4組)など様々な歌声をホールに響かせた。
楽器演奏では和太鼓(宮田小6年1組)やリコーダーアンサンブル(伊那小4年夏組)などがあった。
元気のよい小学生たちの歌声に微笑む中学生たちや、中学生たちの奇麗な歌声に、「すごい」と小さな声で感嘆を洩らす小学生の姿もあった。 -
赤穂南小で歯の講演会
学校を挙げて歯と口の健康づくりに取り組んでいる駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)は9日、PTA講演会を同小体育館で開いた。当日の授業参観に訪れた保護者と5、6年生児童が岡山大歯学部小児歯科講師の岡崎好秀さんの講演「カムカム大百科 歯科医から見た食育」を聴いた。岡崎さんはサルの歯の写真を2枚示し、「片方は野生、片方は動物園のサル。動物園のサルはどっちでしょう」とクイズを出題。「正解は歯と歯ぐきの汚れが多い方。野生は木の実など自然界の硬い物を食べているため」と解説した。保護者に向けては「少年院の子どもたちにはひどい歯が多い。家庭環境が歯の状態に影響していると思えてならない」として、幼少時からの食育の大切さを訴えた=写真。
同小は児童が食事の際にかむ回数をカウントする「カミカミマシーン」を独自に考案、実用化しているほか、歯の健康について楽しく指導する全校集会「歯ッピータイム」を月に1回開いたり、体重測定時に歯のチェックや歯磨き指導を行ったりするなどのきめ細かい活動により、児童の虫歯予防に大きな成果を挙げている。昨年、第45回全日本学校歯科保健優良校表彰で最優秀校に選ばれた。 -
長野県伊那養護学校、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置
伊那市西箕輪にある長野県伊那養護学校は、来年4月の開室を目指して駒ヶ根市の中沢小学校、駒ヶ根東中学校に分教室を設置しようとしている。障害を持つ子どもたちが地域の子どもたちとともに学ぶ“地域化”に向けた一環で、実現すれば昨年4月に分教室を開室した小諸市の長野県小諸養護学校に続き県内2カ所目となる。
小諸養護学校は昨年、県教育委員会の「自律学校地域化推進モデル事業」として地元の佐久穂町にある小中学校に分教室を開室した。こうした動きを受け、伊那養護学校でも保護者などから分教室への要望が高まり、関係する地元市町村に呼びかけながら話し合いを開始。本校は伊那市にあるため、分教室は伊南地区に設置できないかと検討する中で、教室数に余裕がある中沢小学校と駒ヶ根東中学校がある駒ヶ根市が検討に応じることとなった。
駒ヶ根市は今後、両校のPTAや地元住民などを対象とした説明会を開き、取り組みへの理解を得ていきたいとしているほか、伊那養護学校も同校の保護者を対象とした説明会を予定している。
分教室の授業は伊那養護学校から出向いた教員が行うことになるが、開室後は他教室との交流も模索していきたいとしている。
分教室に通うことが想定されるのは伊南地区から通っている約20人。分教室を利用するかどうかは今後、家族の希望をとる。
伊那養護学校の生徒数は約170人。年々増加傾向にあり、教室が手狭になっている。また、寄宿舎、スクールバスなどの定員もいっぱいの状態で、希望してもなかなか乗れないなど、生徒たちの通学保障が課題となっている。分教室の実現はこうした問題への打開策となりそうだ。 -
上伊那地区教育懇談会はじまる
小中学校のPTA、保護者、教職員などによる「上伊那地区教育懇談会」が8日夜、伊那市の竜西地区を皮切りに始まった。会場の伊那中学校には約50人が集まり、子どもの食育などについて話し合った=写真。県教職員組合上伊那支部主催。
懇談会は保護者、教職員が集まり、子どもを取り巻く環境について考え、話し合うためのもので、11月28日までに上伊那各地の会場で全15回開催する。
今年は「『食』を通して親子の絆について考える」をテーマに、上伊那郡内の小中学校を対象として今年7月に実施した食に関するアンケート結果について考察。
アンケートでは「毎朝朝食を食べているか」という問いに対し、中学2年生の女子は72%しか毎日食べていないと回答しているが、親に同様の質問をしたところ、その92%が自分の子どもは毎朝食べていると回答していることから、生徒と親の間に認識差が生じていることが分かった。
また「給食が楽しい」と答えた生徒の多くは「学校生活が楽しい」と回答しているが、学校生活が楽しくないとする生徒は、給食も楽しくないと回答する傾向にあった。
塾や習い事などに通う中で就寝時間や食事の時間が不規則になっている子どもが増加していることなども分かり、規則正しい食生活を心掛ける中で「個食」「孤食」を避け、子どもと一緒に楽しみながら食事をすることが、子どものコミュニケーション能力を養っていくうえでも重要ではないかとした。
その後、テーマごとに分かれた分科会もあった。 -
クラスの仲間ハムスターのために、宮田小1年1組サツマイモ売って飼育費用に
宮田村宮田小学校1年1組は9日、9月からクラスの一員として仲間になったハムスターの「リボンちゃん」の飼育費用に充てようと、自ら育てたサツマイモを学校近くのスーパーこいちに出荷して店頭に並べた。一袋づつ29人全員の手紙も添え、さっそく買い物客が手にとって購入する姿がみられた。
今までは各児童が家庭からヒマワリの種を持参したり、担任の大日野昭美教諭が立て替えて購入してきた「リボンちゃん」のエサの問題。
飼育全体の今後も含めて考えを深めるうちに、育て収獲したサツマイモを売って費用にしようと、子どもたちの想いもふくらんだ。
畑を貸してくれたうえに栽培にも協力してくれた地域の人への感謝も込めながら、立派に成長したサツマイモを袋詰め。
「ボクたちと生活しているリボンちゃんのためにお金を貯めています」「サツマイモはふかして食べるとおいしいよ」など、購入してくれる人に自分たちの想いも伝わるようにと手紙も添えた。
「たくさんの人が買ってくれますように」と願い、店頭に並べた子どもたち。協力したこいちの前林裕一専務は「何でも一生懸命やることは大切ですね」と目を細めていた。
販売は13日にも予定している。 -
「その道の達人」講演会 箕輪中学校で
箕輪町の箕輪中学校で2日、東北大学大学院理学研究科の森田康夫教授の講演があり、生徒や保護者、上伊那の数学教諭ら約800人が耳を傾けた。森田教授は、数学が世の中でどのようにして使われているのかを分かりやすく話した。
各界で活躍する著名人を学校に招き、児童、生徒たちに学ぶことの意味や楽しさを伝える文部科学省の「その道の達人派遣事業」の紹介を受け、同中学校で講演会を開催した。県内ではこのほか、上田市菅平小、中学校でもある。
「算数・数学と社会」と題して講演。エジプトで10進法と分数という考え方が生まれた竏窒ニの文明と数学についての話からはじまり、「なぜ負の数や文字式などの難しい数学を勉強する必要があるのか」などをスライドを使って解説した。
森田教授は「算数や数学の問題を解く練習は筋道を通して考える論理力、新しい考え方を生み出す発想力をつけるために役立つ」などと説明。「数学の勉強では覚えることより自分で分かる、納得することが大切。じっくりと何が大切かを考え数学の力をつけてほしい」とした。
スライドを使って説明する森田教授 -
東春近PTA講演会 動物写真家の宮崎さん招く
伊那市の東春近小学校PTAは6日、同校体育館で、駒ヶ根市の動物写真家、宮崎学さん=写真=を招いたPTA講演会を開いた。宮崎さんは「自然からのメッセージ」と題し、動物の目線から映る自然界の現状を写真で伝えた。
肩書きを・ス自然界の報道写真家・スとする宮崎さんは「私は動物から見た自然界の現実を伝えるため視覚、言語で伝えている」と活動紹介。講演では都会で繁殖するドブネズミや里山まで生活圏を広げるクマなどについて語った。
毛皮の材料として戦時中、国内輸入された水辺で生息するほ乳類のヌートリアが全国的に繁殖していると紹介。「まだ県内にはいないが、土手に穴を空けて暮らすので、もし天竜川の堤防で増えれば洪水時に決壊の危険がある」と話した。
宮崎さんは「時代を生き残るためのものの価値観は自然界の中にあると思う」とし、「時代というものにいつも照準を合わせ、自分を磨いていくための努力の必要性をわが子に伝えていかねばならない」などと、保護者らに訴えた。 -
東伊那小マラソン大会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は8日、校内マラソン大会を開いた。1、2年生は約2キロ、3、4年生は約2・5キロ、5、6年生は約3・5キロのロードコースにそれぞれ挑戦した。暖かい日差しが降り注ぐさわやかな秋空の下、まず1、2年生が先頭を切って校庭を一斉にスタート。集団の混雑の中で足を取られて転倒する児童もいたが、すぐに立ち上がり、元気いっぱいに一般道路に飛び出した。
この後、数分おきに3、4年生、5、6年生の順でスタート。この日のために朝練習を積んできた児童らは、応援に駆けつけた保護者や近くの住民らの声援を受けながら懸命の力走をみせていた=写真。 -
東伊那絵画教室作品展
東伊那公民館登録文化団体の東伊那絵画教室(小林正敏代表、7人)は作品展を駒ケ根市東伊那の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで30日まで開いている。かめ、ヒマワリ、菊などの静物や人物、風景など、会員6人と講師がそれぞれ思いをこめて描いた油彩画7点を展示。訪れた人は並んだ作品に目を止め、じっくりと鑑賞している=写真。
同教室は小木曽章八さん=伊那市=を講師に迎え、毎週木曜日に指導を受けている。地元東伊那を中心とした40縲・0歳代の会員らは時折連れ立ってスケッチ旅行などにも出掛けるなど、和気あいあいで絵画制作を楽しんでいる。 -
伊那部宿を考える会 文化祭で古文書など公開
伊那市西町の「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)は10、11日、長桂寺庫裏などで開く地元の文化祭で、旧伊那部宿問屋の根津家が所有した古文書など約40点を一般公開する。展示品は本年6月、根津家が市に寄贈し、同会が保管、管理しているもので一堂に展示するのは初めてとなる。
根津家は1691(元禄4)年から明治初期にかけて問屋役を務めた家系。大名や旗本の宿泊所として利用のあった問屋ならではの品として、飯田藩主や伊那県初代知事らが泊まったことを示す「宿札」や、幕府に宿賃の値上げを求めた古文書などを並べる。
田中会長は「かつて問屋が栄えた時代の品を展示して、多くの人たちに見てもらいたい。伊那街道の大事な宿場であったことを知ってもらえれば」と話している。
10、11日は旧井沢家住宅で骨董市を開催。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。
根津家が所蔵した「問屋札」や「宿札」を展示する会員ら -
つくしんぼ保育園園長
伊那市御園
宮田克思さん(41)保育園としての始まりは、まだ上伊那に保育園が不足していた40年ほど前までさかのぼる。仕事を持ちつつも未満児を抱えて困っていた父母らが、アパートの一室を借りて始めたのが始まりだった。園舎ができたその後も、当時の公立保育園では対応していなかった朝7時から夜7時まで保育を行ったり、手厚い未満児保育に取り組むなど、働く保護者のよりどころとなってきた。
「今は雇用状況が安定しなかったり不規則な勤務体制の中でやってるご家族も多い。だからこそ、お父さん、お母さんと同じ目線に立ちながら“子どものために”ってことをどこまで一緒に考えていけるかが大切だと思う。地道なコミュニケーションを積み重ねながら、さまざまな家庭を支えられる保育園でありたいと考えています」と語る。
◇ ◇
つくしんぼ保育園に出合ったのは17年前。当時はまだ、男性保育士は珍しく、保育士としても3、4年の駆け出しだったが、「これからは男性も保育士になる時代がくると思う。まだ無認可の保育園だけど、やってみないか」と保護者の一人がそう声をかけてくれた。これから認可を受けようという動きの中で、若い力が必要とされていることを感じ、同園の保育士となることを決意。その4年後、高齢だった前園長の後を継いで弱冠28歳で園長に就任した。
「園長になってからは、切実な思いで『ここしかないんだ』と、集まってくる方々がこんなにもいるんだと改めて実感しました」と振り返る。 -
宮田小児童会祭り
宮田村宮田小学校の児童会祭りは7日開き、全校児童がゲームやクイズなど体験しながら児童会活動への理解を深めた。
11の各委員会が多彩な内容で・スお店・スを出店。高学年が低学年を引率しながら、スタンプラリー形式でまわった。
図書委員会は本の分類をゲームにしたり、本の内容に関するクイズを出題したり。
新聞委員会は「探そう、書こう、宮田新聞社」と題して、新聞づくりの一端を体験するコーナーもあった。
運動委員会はボールゲームを楽しみながら、片付けることを学ぶアトラクションを用意。他の委員会も趣向を凝らしながら、委員会活動を伝えていた。 -
伊那ビジネス専門学校 ベトナム研修旅行
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)はこのほど、ベトナム研修旅行でホーチミン市のカイゼン・ジャパニーズ・スクールを訪問した。現地の学生とそれぞれの学校生活などについて情報交換をするなどして交流を深めた。
年一回の海外研修で、国際社会に対応したスキルを身につけるため10月19竏・2日(3泊4日)、在校生や教職員11人がベトナムを訪れた。特化した日本語教育、日本でのビジネススキルの習得を取り入れている同スクールでは交流会があり、持参した本やうちわなどをプレゼントした。
参加した情報経理学科1年の北村春菜さん、堀越悠香さん(ともに伊那西)、青木涼平さん(梓川)は「一人ひとりが家族のために一生懸命学んでいる姿が印象的だった。私たちも今までの姿勢を改善すべきではないのかと考えさせられた」と感想を述べた。
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【盆栽愛好クラブ「一鉢会」会長 飯田光晴さん】
自宅の庭には200鉢以上の盆栽が所狭しと並ぶ。「盆栽にはね、一つとして同じものがないんだ。みんな生きているんだから、手間をかければかけただけ応えてくれる。大きいものも小さいものも、みんな同じようにかわいいね」
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盆栽を始めたのは20歳の時だった。
「近くに植物を研究している大学の先生が住んでいてね。小さな錦松を何本か分けてもらった。錦松は皮がはぜて幹が太く見えるが芯は細い。育てるのが難しいんだ。鉢に植えて一生懸命に世話をした。長く持たないといわれているが、今でも何とか元気に生きているよ」
数鉢から始めた盆栽だったが、松、葉もの、花もの、実もの竏窒ニそれぞれの味わいに魅せられ、いつしか思わぬほどに数が増えた。
長いこと自己流で楽しんでいたが、50歳になったころ、先輩に誘われて一鉢会に入会した。
「自分にはまだそこまでの力はないと思ったが、入ってみてやっぱりよかった。展示会があると張り合いが出るしね。何とか上手にやろうという気になるから」
失敗も多かった。暑い時期に泊まりで出掛けた時、息子に水やりを頼んだが、暑い盛りの日中、ホースの中にたまった水が熱くなっていることを知らずに水をやったのだ。
「煮え湯をかけるようなもの。帰って来たら木に元気がなくなっていて心配したなあ」
肥料をやりすぎ、弱らせて枯らしてしまったこともあった。
「だけど苦労して育てた盆栽を展示会に出して、見た人に『これはいい』と言ってもらえた時はうれしいねえ。サツキの花がうまく咲いてくれたり、紅葉の時期に葉ものがきれいに色づいてくれると、やっていてよかったなあ、と心から思えるよ」
「何年やっても一番難しい」というのが枝の形を整える針金掛け。木に負担がかかり過ぎないように慎重にやらなければならない。
「枝をどんなふうにしようと考えていれば、それこそ時間のたつのも忘れてしまう。大変なんだが、その時が一番楽しい時間なのかもしれないな」
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8年前から会長を務める。建具店の仕事の合間をみては日々、手入れに余念がない。
「盆栽をやっていなかったらただ仕事をして寝るだけで、毎日何をしていいのか分からずにボーっと過ごしていたと思う。今は仕事もおろそかにできないが、いずれ仕事をやめたら後は盆栽に集中できる。それが今から楽しみだ」
(白鳥文男)