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駒ケ根市民吹奏楽団定演
駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)は21日夜、第21回定期演奏会を駒ケ根市文化会館大ホールで開いた=写真。団員らはそろいのユニフォームを着てステージに登場し、さまざまなタイプの曲を自在に演奏。大編成の迫力ある見事なアンサンブルを満員のホールいっぱいに響かせた。
コンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲の3部に分けて全11曲を演奏した。クライマックスはミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲を見事に演奏し、聴衆の大きな拍手を受けていた。 -
伊那中吹奏楽部が定期演奏会
伊那中学校吹奏楽部(長田匡文部長、68人)は21日、県伊那文化会館で第3回定期演奏会を開いた。高校生になった先輩や元NHK交響楽団オーボエ奏者浜道晁さんも出演し、演奏会を盛り上げた。
演奏会はアンサンブル、浜さんのステージ、吹奏楽部の3部構成。3年生にとって最後で、部員が心を一つに、練習の成果を発揮して息の合った音楽を作り出した。
吹奏楽部ステージは、ディズニーメドレー、「水戸黄門」や「大岡越前」などの曲に、時代劇を交えた「時代劇絵巻」などを発表。観客が手拍子を送り、楽しいステージを繰り広げた。
演奏の合間にはホワイエを使い、ジャズなども披露した。 -
伊那市・手良野口の八幡神社 古田人形芝居公演
伊那市手良野口の八幡神社の舞台が22日、32年ぶりに復活した。手良公民館(宮原達明館長)などの企画に箕輪町の古田人形芝居保存会が公演した=写真。地域内外から集まった約200人以上の観客は、かつての農村舞台の復活を懐かしんだ。
舞台は江戸末期の建築で、間口は14・6メートル、奥行き7・8メートル。以前は回り装置もあったという「上伊那を代表する規模」(宮原館長)。02年、市有形文化財指定になっている。
地元青年団の秋祭りのにぎわいの場だった。過疎化で1974(昭和49)年から、利用がなくなると存在は薄らいでいたが、有形文化財になったのを機に、復活に向けての話が進んだ。
公演では「傾城阿波の鳴門竏衷∠迚フの段」を披露。阿波の国徳島の城主・玉木家のお家騒動にからみ、離れ離れに暮らす玉木家に仕える親子の話で、浄瑠璃、三味線に合わせて進む、せつない人形芝居が観客を魅了した。 -
第43回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校で23日まで第43回駒工祭が開かれている。テーマは化学の構造式を図案化した「オリジナリティ・フレンズ・ドリーム・アース竏昼、有結合」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われているほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。
体育館ではロボットコンテスト「パイレーツ・オブ・コマコウ」が行われている。ゲーム時間は6分間。コートの中で対戦相手の風船を互いに割ったり、ボールを取り込んだりして得点を競うもの。22日の対戦では、各チームのオペレーター担当の生徒がリモコンを手に懸命にロボットを操縦。高得点を得ようと熱戦を繰り広げた=写真。順調に得点を挙げていくロボットがある一方で、ゲーム途中でトラブルのため動かなくなるロボットもあり、見詰める同級生らから「どうした、もうだめか」とやじが飛ぶなど、真剣な中にも楽しく対戦が行われていた。
22日の一般公開は午前10時縲恁゚後4時。23日は校内祭。 -
いいちゃん文化祭
飯島町中央公民館主催の06年度いいちゃん文化祭が21、22日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンや折り紙、ちぎり絵、絵手紙など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「よく出来ている」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、映画会「明日の記憶」は午前、午後2回上映され、合わせて800人余が鑑賞。夫婦の愛と絆、心の響く物語に感動した。
22日は展示のほか、昔遊び、お手玉、ペーパークラフト、フラワーポット、草木染など各種体験。13団体が出演する芸能祭は午前10時から行なわれる。 -
高遠高校で「進徳講座」 8人講師招き学ぶ
伊那市の高遠高校(福沢務校長、328人)で19日、各分野で活躍する地域の講師8人を招いた「進徳講座」があった。学年、専門コースごとに分かれ、各講師の話を聴講した。
生徒一人ひとりが目標を持って進路を切り開く手助けにする竏窒ネどの目的で開き、本年で6回目。伊那消防署消防士の飯島祐介さん、諏訪東京理科大学経営情報学部講師の井上義博さんらが学校を訪れた。
ギター製作者の大屋建さん=伊那市=は、35歳から職人の道を歩み出した自分の人生などについて講演。「いろんなものと出合うことで自分が努力したいものは見つかる。すぐに諦めるのでなく、何事も真剣に取り組むことが必要」と呼び掛けた。
手話ダンスパフォーマーの深澤美和さん=辰野町=は「歌が見えますか縲恷陂bダンスは人の心を結ぶ縲怐vと題してダンスを披露。「手話は聴覚障害者だけのものでなく、皆さんの交流の手段にもなる」とした。
1年の平澤亜由美さん(16)は「表現力の豊かさに、普通に音楽を聞くより感動が多かった。手話というと『真剣』『まじめに』との気持ちがあったが気軽に楽しめた」と感想を述べた。 -
宮田小音楽会
宮田村宮田小学校は20日、音楽会を開いた。学級や学年ごとに合唱や合奏を披露。練習の成果を発揮し、澄んだ歌声、息のあった演奏で会場に集まった保護者や地域の人たちも魅了した。
オペレッタや音楽劇など趣向を凝らした演出も。5年3組は陽気な「テキーラ」を合奏し、軽快な音楽に会場全体が自然と手拍子する場面もあった。
最後の音楽会となる6年生は、115人全員で三部合唱。最高学年らしく堂々と、そして見事なハーモニーで、下級生も静かに聞き入っていた。 -
中沢小音楽会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は20日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学年ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた。
2年生は鍵盤ハーモニカや木琴などを使った合奏で『森のポルカ』を披露=写真。迫力のある見事なアンサンブルを響かせて、大きな拍手を受けていた。
会場には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
箕輪工業高校が新しい多部制・単位制高校の構想を未来を育てる会に示す
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平澤豊満箕輪町長)が19日、箕輪町文化センターであり、高校改革プランに伴い、現在の箕工に代わり、08年4月から始まる新しい多部制・単位制高校の具体像が、箕工関係者から示された。
教育課程は午前部2学級、午後部1学級、夜間部1学級。県教委の実施計画は、科として工業科を設けることは想定していなかったが、地域的特色や地元からの強い要望を受け、午前部の1学級を総合工学科にしたいとする構想を示した。そのほかは普通科で、入学後、生徒が希望に応じて時間帯を移動できるよう、午前部、午後部の普通科2学級は一括で募集にする。夜間部は、現在の定時制生徒などが通える空間を確保するため、募集も独自で行う。
授業形態は、単位制の特色を活かし、進学から基礎力養成まで、さまざまなニーズに対応できるよう受講させ、総合工学科は、地元企業へのインターンシップや、高大連携による実践的な教育を実施。普通科は、少数精鋭の小グループ学習、1日7時限35単位履修を可能とし、難関大進学にも対応する。生徒会、クラブ活動などは全日制高校と同様に行う。
教室数不足となる設備面では、最低8、9億円をかけて旧校舎の改修と定時制専用教室、食堂・給食施設のある新校舎建設を求めていく。
育てる会関係者からは「箕工がなくなってしまうと思っていたが、希望がもてる内容だった」とする声があったが一方、依然として上伊那農業高校定時制関係者の一部に定時制の存続を求める動きがあることに触れ「箕工の多部制・単位制高校への転換に影響するのでは」と危惧する声もあった。 -
宮田中護身術講習会
宮田村宮田中学校は19日、護身術講習会を開いた。駒ケ根署員の指導で、全校生徒が身をもって体験。危険な目に遭わないためにも、日常の態度や服装などが重要なことも再認識した。
手や体をつかまれたり、引っ張られたりした時の対処法を数種類体験。生徒が2人1組になり、繰り返して実践した。
同署生活安全刑事課の署員は「護身術は身を守る一つの方法であり、本当は危険に遭わないようにすることが大切。優柔不断ではなく、ハッキリ断わることも重要」と話した。 -
伊那文化会館企画展
生誕140年「中村不折のすべて展」伊那市の県伊那文化会館で20日、生誕140年「中村不折のすべて展」が始まった。近代日本洋画の巨匠・中村不折の芸術のすべてを紹介する本格的な回顧展で、出品点数の約半数が地元初展示という見ごたえある企画展になっている。
作品は、日本神話や歴史的出来事など歴史画を中心とした洋画、風景画、水彩画、現存する最初の油彩画「自画像」など初期の油彩画、パリ留学時代の前半期の人体デッサンと後半期の油彩画の習作、書、日本画、新聞挿絵、明治の文豪からの書簡など。
東京・台東区立書道博物館、東京国立近代美術館をはじめ各地の所蔵家の協力で80余点を、「どれもが重要な同じ価値をもった分野」とし、ジャンル別に展示している。会期は11月19日まで。 -
駒ケ根市民吹奏楽団定演に向け練習佳境
21日に第21回定期演奏会を開く駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)の練習が佳境を迎えている。通常週1回の全体練習はこのところ2、3回に増え、メンバーもそれぞれ個人練習に余念がない。18日夜には同市文化会館のリハーサル室で本番のステージを想定した練習を行った=写真。
当日の演奏曲はコンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲など全11曲。事務局の酒井隆志さんは「目玉はミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲だがウチは本番に強いからきっと大丈夫でしょう」と話している。
演奏会は駒ケ根市文化会館大ホールで21日午後6時30分開演。当日券は600円(小学生以下無料)。問い合わせは文化会館(TEL83・1131)へ。 -
宮田中で防犯訓練
宮田村の宮田中学校は19日、不審者侵入を想定した防犯訓練を行った。駒ケ根署員扮する不審者と、教職員が対峙(たいじ)。生徒たちは各教室でバリケードを設けて待機し、拘束後に安全な場所に避難した。
若草学級から侵入し、教諭の誘導で同学級の生徒はすぐに避難。火災報知器や校内放送で侵入者の存在を全校に知らせ、各学級はバリケードを設けた。
暴れる不審者に、応援に駆けつけた数人の教諭で対応。
さすまたと呼ばれるグッスや机、イスなどを手に持って犯人と距離を置き「冷静に」「武器を置きなさい」など繰り返し声もかけた。
何とか取り押さえたが、「本物の犯人だったらやられていた」と教諭たち。「訓練と分かっていても体が動かなかったが、昨年の教訓も生かした部分も出せた」とも話した。
訓練に参加した署員は「犯人に近づき過ぎ」などアドバイスした。
訓練終了後、生徒たちは護身術講習を受けた。 -
飲酒運転根絶を
宮田小、中学校が全教職員参加で研修会宮田村宮田小、中学校は18日、飲酒運転を根絶しようと全教職員対象の研修会を合同で開いた。社会問題化している飲酒運転を絶対にしないために、どのような対策、心構えをしたらよいか討論。自身の問題として意識を高めた。
村駐在所の雨宮則彦所長を講師に、飲酒で事故をおこした当事者の身になって討論を実施。
様々な対策が意見として挙がったが、雨宮所長は「酔っていても最後は教師としての自覚を呼び起こしてほしい」とも付け加えた。
県教育委員会のまとめによると、交通関係で懲戒処分した教職員は今年になって6件。そのうち4件が飲酒によるもので、数字には含まれていないが、先日も駒ケ根工業高校の教諭が飲酒で自損事故をおこしている。
村教委によると、村内小中学校の教職員が今までに飲酒運転で懲戒処分を受けた事例はないが、新井洋一教育長は「社会問題となっており、あってはならないこと。教職員にも自覚をもってもらうしかない」と話す。
両小中学校の全職員は年度当初に、飲酒運転をしないなど法遵守の誓約書を校長に提出しているが、同小では今回の研修を受けて再度、飲酒運転撲滅について1人ずつ文面を書いて徹底を図る考えだ。 -
伊那市・西箕輪中でロードレース 生徒が健脚競う
伊那市の西箕輪中学校(増澤英徳校長、180人)で18日、伝統の全校ロードレースがあった=写真。秋空の下、校庭から隣接する上り坂を北上し、山道を西側に走り折り返す約10キロコースで健脚を競った。
1年女子、2年女子、3年女子、1年男子竏窒ニいった順番で、それぞれ30秒ごとにスタート(最大2分30秒のハンデキャップ)。高低差のある厳しいコースを生徒たちは、紅葉し始めた木々を鑑賞しながら風を切って走り抜けた。
ロードレースは9月の総合体育祭に合わせて実施するのが恒例だが、本年は悪天候で別日に開催。10数年前はコース上でクイズ出題するオリエンテーリング、それ以前は駅伝を開いていたという。
入賞した生徒は次の皆さん。
▽男子 (1)田中仁(2年)47分57秒28(2)重盛赳男(3年)49分33秒16(3)白鳥竣也(2年)49分39秒62(4)白鳥勇樹(3年)(5)田本光(同)(6)白鳥克弥(2年)(7)濱田純平(同)(8)澤田翔太郎(1年)
▽女子 (1)原真理子(2年)54分58秒79(2)山口聖(1年)55分00秒91(3)唐沢純香(2年)55分39秒50(4)湯澤澪(同)(5)立石彩香(同)(6)唐澤ちなつ(1年)(7)原未那美(同)(8)木本あやめ(2年) -
なごみ家でコンサートと作品展
宮田村の住民参加型福祉施設「なごみ家」は15日、手づくりコンサートと作品展を開いた。コンサートでは同施設の職員でマリンバ奏者の酒井保美さんが開いているマリンバ教室の生徒らが酒井さんと合奏。初めて人前で演奏するという生徒たちは緊張しながらも見事な演奏を披露し、大きな拍手を受けた=写真。地域住民の有志ら12組が代わる代わる舞台に登場し、ハーモニカの演奏や歌、手品や紙芝居などを多彩に披露して、集まった人たちの喝采を浴びていた。
作品展は3回目。絵画や工芸作品などが多数展示され、訪れた人たちはその出来栄えに感心しながらじっくりと見入っていた。 -
神仏習合の不動滝例祭
山岳信仰を受け継ぎ、今も珍しい形で宮田村の山中に残る3つの例祭が17日、行われた。神仏習合の不動滝に、一瞬のうちに神事を終えるぶなの森、鉾立(ほこだて)。村民でも足を運ぶことがない祠(ほこら)もあるが、関係者が大切に守り続けている。今年は7月豪雨で一帯は甚大な被害を受け、一部の例祭は場所を変更するなどの影響も。参列者は例年にも増して地域の安全を祈願した。
黒川渓谷上流にある不動滝例祭は、豪雨被害で林道の車両通行ができないため、宮田観光ホテル敷地内に祭壇を設けて開いた。不動明王と金山彦大明神を合祀(ごうし)してあるため、僧侶と神主が並んで祭事。商工会関係者ら約50人が参列し、商工業発展、地域の安全などを祈願した。
荘厳な瀑布(ばくふ)と結びついた不動滝信仰。村誌では江戸時代後期の1795年に村内の小町谷文五郎と唐木五郎右衛門が不動尊を寄進したと記す。
産業の神様である金山彦大明神もまつられ、現在は商工会が中心となり例祭を続ける。
車両が通れないため今年は5日に、商工会の8人が徒歩で不動滝まで代参。往復3時間以上の道のりだったが、付近の掃除などもして清めてきた。
例祭では、いつものように僧侶と神主が並んで玉ぐしを奉てん。線香をあげ、お経も唱えた。
神事終了後、前林善一商工会長は、小町谷、唐木両氏の末えいから寄付があったことを紹介。
「不動滝と例祭を守り続けた商工会にと善意を寄せてもらった。祠に通じるハシゴなどが老朽化しており、改修費用として使わせてもらう」と話した。 -
日本一短い祭りに匹敵?
1分足らずの神事、ブナの森、鉾立例祭宮田村の山深いブナの森で17日、例祭があった。祝詞と拝礼でわずか1分足らずの神事だが、登山者や山仕事、地域の安全などを祈った。
村職員や村議ら9人が参列。正式な神官は同行しないが、村造林班の大澤光雄さんが代役をつとめ、木々が色付く約1300メートルの鎮守の森で厳粛に神事を行った。
明治時代に寄進された33体の観音をまつる宮田高原近くの鉾立(ほこだて)。同じく村の関係者が例祭を行ったが、2礼1拍手と万歳だけで神事は終了した。
石碑に一礼するだけの塩尻、岡谷市境の祭りが日本一短い祭りと有名だが、宮田村の2つの例祭も劣らない短さで毎年行われている。 -
高遠高生が地元の陶芸家に技術学ぶ
高遠高校芸術コース美術専攻の3年生が地元の陶芸家から指導を受けて、技術を磨いている。粘土の練りから本焼きまで全20時間を予定し、オリジナル作品を作り上げる。
講師は、地元伝統の「高遠焼き」を継承する白山窯の浦野真吾さん(27)。授業を通して技術を身に付けるほかに、ものづくりの楽しさや苦労話、陶芸にかける思いを聞いて、知識や理解を深める。
練った粘土をろくろで成形し、素焼き後に釉薬をかけて本焼きするまでの一連の作業を体験し、最終日までにいくつか作品を仕上げる。
生徒たちはろくろによる成形は初めての挑戦。「微妙な力加減を保って」とアドバイスを受けると、慣れない手つきながら真剣になってろくろを回して湯のみなどに形づくっていた。
以前から陶芸に興味もっていたという馬場良一さん(17)は「実際にやってみるとなかなか難しい」と悪戦苦闘しながら夢中に取り組んでいた。
年明けに信州高遠美術館で予定している芸術コースの3年生による「卒展」に出展して成果を披露する。 -
「高遠菜穂子イラク報告会」に300人
中川村の「9条の会中川(松村満久代表)」は14日、中川文化センターで高遠菜穂子イラク報告会」を開いた。会場を埋めた300人の聴衆は、米軍の残虐、非道な殺りく、破壊の生々しい様子を映像でリアルに報告する高遠さんの講演を聞き、イラク戦争の隠された1面、歴史の真実に目を向け、戦争の非道さ、残忍性に気づき、平和の尊さ、あり難さを噛み締めた。
03年3月20日、イラク戦争が始まり、3週間でバクダットが陥落。4月住民デモに米軍が発砲し、多数の死者が出た。5月1日、高遠さんはNGОとともに病院調査、医薬品運搬などボランティア活動を行なうため、イラクのパルージャに入った。
「住民はピースウォークで怒りを爆発させ、米軍に殺された遺族の若いお父さんが武器を手に、イスラム原理主義など外国人主体の過激派に加わり報復に出るなど、負の連鎖となった」。
04年4月、パルージャ総攻撃が始まり、1回目は死者730人出た。2回目はジャーナリストを入れず、食糧、医薬品を止めて第3者の目のないところで実施し、6000人余の死者が出た。科学兵器使用の疑いも出た。 米軍から返された遺体を撮影した映像を示し「75体が返されたが、身元が判明したのは、数体だけ。遺体は死後4、5週間経過し、腐敗が進み、ウジが発生していた」と説明。また、洋服は燃えず、人体だけ白骨化した遺体、外傷がなく、白く膨れた遺体などを写し「高温を発する科学兵器が使用されたものと思われると調査報告を出したが、世界中が沈黙した。メディアに乗らない、報道の見えない壁がある」とした。 この後、自衛隊のスパイに疑われ、拘束された経過にも触れた。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られるスズキ・メソードに基づいて幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(北原志佳支部長)は15日、伊那、駒ケ根教室の生徒らによるバイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約50人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ヴィヴァルディなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり「失敗しなければいいが…」などと心配そうにささやき合ったりしながら、舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
切り絵がやりがい
箕輪町
高橋修司さん「切り絵のすばらしさ、魅力を皆がわかってくれたらうれしい」
長野県長寿社会開発センターの「2006信州ねんりんピック」高齢者作品展の手工芸部門で、初出品した切り絵作品「白浪五人男」が、県知事賞に次ぐ県長寿社会開発センター理事長賞を受賞した。
「ほかに立派な人がいるのに、おれが賞をもらった?ってびっくりしたね」。受賞の報告が信じられず、9月の上田市丸子文化会館での表彰式・作品展に妻と行き、展示されている自分の作品を見て初めて実感した。「賞状なんて、消防団のポンプ操法県大会で優勝して以来。この年になってもらうことなんてないから、うれしかった。これからの励みになる。やる気が沸いてきた」という。
切り絵との出合いは3年前。岡谷市で兄弟で精密業をしていたが、03年に突然の病に襲われた。病名は急性横断性脊髄炎。両足が麻ひし、車いす生活を余儀なくされた。鹿教湯に行き、教わったのが切り絵だった。その後、長野市のリハビリセンターに入所し、切り絵の先生に勧められ、本格的に学び始めた。
「始めのころは手を切りそうでおっかなくてね。だんだんやるうちに、これはすばらしいと思った。面白くてはまっちゃった」
箕輪町の自宅に戻ってからも、リハビリを続けながら先生とやりとりし、切り絵に取り組んでいる。
切り絵は黒い紙に下絵を張り、20センチの小刀1本で切り込んでいく。切った紙を白い画用紙に張って完成する。
「実際やってみると細かい作業。集中してやらないと、ちょっとほかのことを考えると違う所を切ってしまう。根気はいるけど、だれでも出来るさね」
1日2時間ほど、窓辺の指定席で作業する。これまで山野草や人物画にも挑戦したが、一番好きなのは風景画。今は、非常に細かい「花火」の作品を制作中だ。
「切り絵は白と黒のコントラストの美しさが魅力。細かいところまで表現できるのも良さ」。切り絵に色を塗る作品や色紙もやってはみたが、「やはり白黒がいい」という。
「おれは山と歌うことが好きで、病気にならなければ切り絵なんて知らなかった」。岡谷の合唱団で15年間、バスのパートで歌っていたほどの音楽好きだが、車いすでは仲間に迷惑がかかると、音楽から離れてしまった。
「今は切り絵がやりがい。朝起きて、今日はまた切り絵をやって、あそこまでやろうとか、もう少しで完成すると思うと張り合いになる」
作品は人気があり、「欲しい」と言われて近所の人や親戚に何十枚とあげた。切り絵を教えてほしいと頼まれ、「教えるなんて生意気なことはできないけど、一緒に楽しむなら…」とボランティアで教えてもいる。
切り絵だけでなくビーズ工芸、パソコン、20年も続けているハーモニカなど、1日の中でさまざまな楽しみがある。「いろいろやりすぎだけど、趣味があるっていいことだと思うよ」。24時間治まることのない足のしびれも、趣味に取り組むことで少しは気がまぎれるという。
「家族皆が協力してくれるから、おれもできる。病気になっておしまいじゃなく、やればいろいろある」
沢区の文化祭に切り絵、町の文化祭にビーズ工芸を出品する。「やったら、人にみてもらうのも大切だよね」(村上裕子) -
北海道中川町の中学2年生と中川中2年と交流
同名の縁で、姉妹町村提携している北海道の中川町中川中学校2年生23人は17日、中川中学校に訪れ、2年生75人と、活動発表やレクレーションで交流を深めた。
まず、中川村の中川中2年1組が「中川村の名物をつくる」をテーマに、ハチ博士の富永朝和さんや「朝ちゃんと仲良しクラブ」と共同で開発した日本ミツバチのハチミツ入り五平もちについて、寸劇を交えて生き生きと発表した。
2年2組は「方言について」調べたことをクイズを交えながら話した。
一方、中川町の中学生は映像で中川町の面積や人口、気候、観光などを町の沿革を紹介「エコミュージアムには国内最大級のクビナガ竜の復元がある」とし、中川村の中学生の興味をそそった。
ほかに、かつて盛んだった「ハッカ」の栽培など、中川町の産業にも触れた。
この後、ドッチボールで交流と親ぼくを深めた。
中川町の中学生は16日来村、17日午前中は陣馬形に登山、18日は富士山に登り、東京で観劇し、帰郷する。 -
北小を考える会が教育環境整備を要望
箕輪町立箕輪北小学校の関係区でつくる北小を考える会(北沢昌美会長)は12日、学校諸施設の教育環境整備を町に要望した。
考える会は、沢、大出、八乙女の各区長、民生委員、健全育成会、PTA、学校長、教頭らで組織。毎年、町の新年度予算編成前に要望に訪れている。今回は会長の沢区長、副会長の大出区長、八乙女区長、学校長の4人が役場を訪れ、平沢豊満町長に要望書を渡した。
要望事項は▽児童玄関全面に屋根の設置▽南校舎2階西隅に非常階段の設置▽中校舎外壁の修繕▽児童の下駄箱修繕工事-。
町長は、「来年度の予算の中で考えたい。我慢できるところは我慢をお願いしたい」と話した。 -
夜の大芝高原 幻想的に
06信州大芝高原イルミネーションフェスティバル南箕輪村大芝高原で14日、初企画「2006信州大芝高原イルミネーションフェスティバル」が始まった。住民有志による実行委員会(大会長・田中秀明村商工会長)の主催。メーンストリートに趣向を凝らした電飾が輝き、夜の大芝高原を幻想的に彩った。
村の活性化を目的に、1948年4月から49年3月生まれの同期の村民有志22人が実行委員会を組織。夜は闇に包まれる大芝高原に夜の表情を提案し、気軽に散策してもらえるように計画した。
村内や近隣市町の企業や個人73組が参加し、広域農道の大芝高原入り口から大芝荘までの歩道沿いに電飾を設置した。
29日まで毎日午後6時から10時まで点灯する。期間中の土曜日は午後6時から9時まで味工房で軽食の販売もある。 -
駒ケ根市の2中学校文化祭
駒ケ根市の赤穂中学校、東中学校で13、14日の2日間、それぞれの文化祭「第50回白鈴祭」「第42回桑東祭」が開かれている。いずれも各クラスやクラブによる発表が教室やステージで行われるほか、各種の音楽やスポーツなどを体験する講座などが開かれる。
13日、赤穂では白鈴祭50周年記念企画として「赤中人権宣言」「大蛇復活」についてステージで発表したほか「赤中生の主張」として生徒が日ごろ感じている気持ちや思いを発表した。
東では「The極める」として、そば打ち、ギター、サッカーなどの10講座が開かれ、生徒がそれぞれが選んだ講座に挑戦。地元の講師の教えを受けながら普段馴染みのない技を楽しく学んだ。
14日の一般公開は赤穂が午前8時55分縲恁゚後3時10分、東が午前8時50分縲恁゚後2時50分。 -
赤穂高強歩大会
駒ケ根市の赤穂高校で12日、強歩大会が行われた。全校生徒約800人が参加し、男子41・5キロ、女子29・0キロのコースに挑んだ=写真。
コースは男女とも学校をスタートし、東伊那から火山峠を経て伊那市富県へ。男子はさらに東に向かい、高遠町との堺から三峰川沿いを下って東春近から宮田村を通り、学校に戻る。女子は富県から北上し、東春近で男子のコースと合流する。いずれも長距離の上、アップダウンの激しい難コース。この季節としてははかなりの暑さとなった中で、出場者らは汗だくになって完走、完歩を目指した。中には体力を使い果たして走れなくなり、教職員の救護車で学校に戻る生徒も見られた。
上位は次の皆さん(カッコ内はクラス)。
▼男子(1)有賀康大(2D)3時間15分41秒(2)宮澤幸樹(2D)(3)野溝渉(2B)▼女子(1)山田香織(2E)2時間41分16秒(2)平沢深雪(1D)(3)北原彩奈(2A)▼クラス別(1)2F(2)2A(3)1F -
清龍祭はじまる
青春の熱き祭典始まる-。飯島町の飯島中学校の文化祭「第38回清龍祭」は13、14日、「307の光縲・人1人の手の中に縲怐vをテーマに開かれている。
初日は感動的な開祭式に続き、恒例の「意見発表会」、1年1組の久保田志音君は「温暖化によって何が起こっているのか、何が原因なのか、防ぐ方法はないだろうか」と問いかけ、朗読劇「この子たちの夏」を見た1年3組の酒井祐貴君は1945年8月の原爆投下について話し、平和の尊さを訴えた。
このほか、各クラス代表が友だちや家族、災害、野球などをテーマに発表した。
また、生徒会企画「若人の広場」では、各クラスがダンスや劇、マスゲームなど趣向を凝らしたステージで盛り上がった。
2日目は、演劇部、合唱部、選択音楽、選択体育、吹奏楽部などがステージを飾る「地域交流の会」、各クラスが練習の成果を披露する「音楽会」。展示は学級展示、美術部展、選択教科展など各種展示。一般公開は午前8時30分縲恁゚後2時30分。 -
子どもと本の会」を結成「とっぴんぱらりん」を創刊
中川村の子どもや本にかかわる人、読書好きが集まり、7月結成した「子どもの本の会(長尾久美子会長)」はこのほど、情報誌「とっぴんぱらりん」を創刊=写真。A3版、200部製作し、村図書館、つどいの広場「バンビーニ」、役場など公共施設に配布した。
タイトルの「とっぴんぱらりん」は秋田の民話の話し終りにつける「とっぴんぱらりんぷう」から名付けた。
創刊号は「秋のおすすめ絵本」として「もりのかくれんぼう」「ぼく、お月さまとはなしたよ」を紹介。「かぼちゃのむしパン」の作り方も掲載。図書館イベント、バンビーニのイベント情報など、内容盛りだくさん。
情報誌「とっぴんぱらりん」は年4回発行の予定。
このほか、「子どもの本の会」では14日午前10時30分から、社会体育館2階で初めての講演会を企画。各地で絵本・わらべ歌の講演活動を展開する落合美知子さんが「親子で楽しむ絵本とわらべ歌」と題して講演する。 -
宮田中「梅樹祭」
自身の想い率直に、限りない可能性広げて宮田村宮田中学校の文化祭「第48回梅樹祭」は13、14日開き、可能性をもっと伸ばそうと、一般公開もして意欲的に展示やステージ発表などを行っている。恒例の弁論会は、人間関係や命の大切さなどを本音で語った。
1年から3年まで代表の8人が弁士となり、想いや考えを率直にぶつけた弁論会。
2年の加藤香さんは、学校に行けず悩んでいる時に、友人からもらった手紙が励みになったと発表した。
いつも通りに接してくれた友人、家族、先生など多くの人の支えがあって今の自分があると語り、「これからは支えてあげられる側にもなれるよう努力したい」と話した。
3年の宮下理子さんは、友達関係について発表。表面上の友情ではなく、トラブルがあってもよく話し合うことが大切と、自身の経験を通じて話した。
2年の後藤佑梨さんは読書で感じた命の大切さについてふれ、世界中には多くの子どもたちが病気などで苦しんでいると説明。
「私は自由に何でもできる環境にいながら、無駄に過ごしてきた。苦しんでいる人の少しでも心の支えとなり、今を大切に生きていきたい」と話した。
14日は午前8時半から講演会、同10時20分から音楽会を開催。校内展示も一般公開し、午前は9時から正午、午後は1時から2時まで行う。