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長谷小で30周年記念式典
長谷小学校で29日、開校30周年記念式典があった。児童、教職員、来賓ら約220人が出席し、30年の節目を祝った。
中山晶計実行委員長は、長谷の礎となる児童を送り出すよう祈った。
三沢久夫校長も教育目標に「本気で取り組む子ども」を掲げ「少人数の良さを生かした教育に努めたい」と述べた。
そのあと、児童たちが20周年以降の10年間の歩みを発表。全校飯ごう炊さん、シイタケ栽培、粘土がまの火入れなどスクリーンに写真を映し出し「地域の期待にこたえられるよう、みんなで協力し合って頑張ります」と力強く声を合わせた。
記念公演は長谷中体育館であり、村指定無形文化財「中尾歌舞伎」の「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」を鑑賞。地域住民らも足を運んだ。
源氏に滅ぼされた奥州安部一族の復しゅう話で、浄瑠璃と三味線が響く中、真に迫る演技で観客を魅了した。長谷小2年の西村清剛君も初参加。
終了後、会場から「花」が飛んだり、西村君に花束が贈られたりと大きな拍手が沸いた。
長谷小は76(昭和51)年、美和と伊那里の2小学校が統合。現在の児童数は92人。
記念事業として、全児童の写真入りの下敷き配布、校舎内外の環境整備(動物飼育小屋の建て替え、敷地周辺フェンス改修…)などに取り組んだ。記念誌は来年2月、20周年以降の10年間の記録に加え、記念式典の様子を含めて発行する。 -
トールペイント作品展
伊那市美篶の大洞かずよさんが主宰するトールペイント教室「プリムローズ」の作品展が29、30日、喫茶・食事「楓林(ふうりん)」で開かれている。
「楓林」を会場に、昨年の夏から月1回、教室を始めた。地元の主婦ら10人が集まり、昼食を食べて作品づくりに取り組んでいる。
会場には、1年かけて作った作品の中から、参加者が自信作を持ち寄って12点を並べた。
作品はコーヒーフィルター入れ、ペン立て、ミニトレイ、バッグなど身近な素材で、季節感が出るようタンポポやイチゴ、雪だるま、柊などの図柄が描かれている。
1回に1作品を作るペースで、参加者は四苦八苦しながらも、楽しんでいるという。
指導に当たる大洞さんは「身近なものを作ることで、生活を楽しんでほしい。同じ図柄でも、世界に一つしかない作品」と話している。
30日は午前9時縲恁゚後9時。 -
染織作家小山憲市展
伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで30日まで、上田市出身の染織作家小山憲市展が開かれている=写真。しま、格子を中心に、着物や帯など約50点がそろう。
小山さんは上田紬の伝統を踏まえながら、糸使いのおもしろさ、色の深さにこだわった作品づくりに取り組み、県染織作家展などで数々の賞を受賞。小山ファンである東京和装ゼミナール=駒ケ根市=の常田輝子さんが上田紬を知ってほしいと企画し、南信で初めての個展が実現した。
「シックな感じ」が多く、じわじわと存在感が出てくる作品が並ぶ。
小山さんは「布の持つ感触、縦・横糸の表情、苦心した色などを見ていただきたい。その人らしさを表現する、おしゃれ着としての提案ができれば」と話している。
開館は午前9時縲恁゚後4時。即売もしている。 -
南箕輪村神子柴区文化祭
南箕輪村の神子柴区文化祭が29日、神子柴公民館で始まった。手芸や園芸など公民館活動のクラブ作品がずらりと並び、区民が関心を寄せている。
神子柴公民館(毛利猛分館長)の主催。編物、パッチワーク、園芸、絵手紙、生け花、菊、かま塾などクラブの年1回の活動発表の場。8クラブ・団体が参加した。
編物のセーターやベスト、パッチワークの玄関マットやバッグなど丁寧に作り上げた作品、01年からの「かま塾」だより、写真や水墨画、個性的な生け花作品のほか、園芸は鉢植えなどにしたハゼ、大文字草、冬の花ワラビ、梅鉢草といった秋らしい85点、菊は大輪をはじめとする114鉢が並び、見ごたえある展示になっている。
30日は午前9時縲恁゚後3時。営農組合(田中貢組合長)による農産物販売、とん汁と焼きいものサービスもある。 -
いいちゃん文化祭にぎやかに
飯島町中央公民館主催の05年度いいちゃん文化祭が29、30日、飯島文化館で開かれている。初日は町内文化団体、公民館講座受講生の書道や陶芸、俳句、短歌、絵画、バッチワークキルト、写真など数百点を展示し、日ごろの精進の成果を披露したほか、パソコンやお手玉、陶芸、囲碁など各種体験も行われた。
入場者は生花や盆栽に深まりゆく秋を実感したり、各会場に並べられた会員や受講生がらが製作した絵画、手芸、木目込人形、書道などの力作を鑑賞。「すてきな色づかい」「手のこんだ作品だ」としきりに感心していた。
また、話題の新作{星になった少年」の映画会、図書館では「図書館まつり」として、紙芝居や読み聞かせなど盛りだくさんの「お話の森スペシャル」もあった。
30日は▽芸能祭=午前10時縲怐、わりばしてっぽう、折り紙、松ぼっくりのツリー、ビーズ=午前9時縲怐A午後1時縲怐、はた織、グラスアート、伊南子ども劇場=午前10時縲怐A午後1時縲怐、お話会=午前10時30分縲怐、読書感想文コンク表彰式=午後1時30分縲怩フ予定。 -
なかがわ華の会
中川村の舞踊愛好グループは23日、中川文化センターで「第4回なかがわ華の会」を開いた。8グループ約40人が出演し、華麗に舞台を彩り、ゲストのオヨネーズさん、橋爪恵子さん(駒ケ根市出身の歌手)も花を添えた。
格調高い、すみれ会の「寿ぎの舞」で幕開け、もみじ会の「祝賀の舞」と続いた。粋に「車屋さん」、男舞の「侍」、休憩を挟んで、オヨネーズさんの歌に合わせ軽やかに「麦畑」「小麦ちゃん」を披露した。
橋爪恵子さんの歌で「女人高野」、最後に有志一同で「秋田甚句」で余韻を残してフィナーレ。
昼の部、夜の部とも超満員の合わせて650人余が入場し、踊りと歌をたん能した。 -
宮田小で音楽会
宮田村の宮田小学校は28日、音楽会を同校体育館で開いた。各学級が合唱や合奏で練習の成果を披露。元気な歌声を響かせた。
趣向を凝らした演出も。身振り手振り全身使って、音楽の楽しさを表現する姿もみられた。
全校合唱の「もみじ」は教職員の楽器演奏にあわせて、児童が歌声をひとつに。保護者らも数多く訪れ、会場一体となって文化の秋を満喫していた。 -
南部小学校音楽会
05年度上伊那南部小学校音楽会が26日、駒ケ根市文化会館で開かれた。伊南4市町村の10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれが練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『ハンガリア舞曲第5番』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂南小は大曲『阿蘇』を同声3部合唱で披露。大人数のメリットを生かした迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
親子三代展
それぞれ異なる芸術分野で活躍する奥野季子さん(72)、信一さん(57)、真紀さん(31)による「親子三代展」が、28日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。草書体を中心とした書、桐指物のすずり箱、鮮やかな型染め着物など約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
もとは東京の下町の出身。現在3人は別々に暮らす。それぞれがものづくりに携わっており「お祭りみたいにやってみよう」と、1年ほど前から準備をしてきた。
「最後まで楽しめる趣味をもとう」と書を始めた季子さんは、書暦40年。現在は鶴心書道会審査同人を務める腕前。息子の信一さんは高遠町在住。先祖代々の職、江戸桐指物を引き継いだ5代目で、現在は指物だけでなく、インスピレーションを刺激するオブジェ製作にも取り組む。信一さんの娘、真紀さんは、沖縄の伝統的な染色方法“紅型(びんがた)”を学び、それを基調にした“型染め”に取り組む。伝統と現代がコラボレートした作品は、鮮やかだがどこか懐かしい安心感がある。
信一さんは「分野は違うが、みんな日本の伝統的なもの。3つ一緒に見ることができるので、ぜひそれを楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。30日まで。 -
伊那北高校7期生が50周年同窓会
伊那北高校の7期生(1955年度卒業)は11月19日、卒業50周年記念同窓会を伊那市のマリエール伊那で開く。
同窓生約250人のうち、約80人が出席予定。全クラス合同での同窓会は、30周年以来2度目となる。
7期生には今年8月、英国の科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表した武田幸作さん(東教学芸大学名誉教授)もおり、19日に来伊する。
武田さんは、バラと同じ型の色素を持つ「ヤグルマギク」は、なぜ青い花を咲かせるのか窶狽ニいう、90年近く議論されてきた難問を解明。赤い色素、アントシアニンに、金属イオンなどが結合することで、青い色素を出すことを発見した。
武田さんと同じクラスだった井地政久氏は「一つのものに打ち込む姿勢は、並みの精神力ではできない。学校の誉れであり、同窓会としても誇りに思う」と話している。 -
飯島小で音楽会
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飯島町の飯島小学校で28日、音楽会が行われ、全校や各学年が斉唱や2部合唱、3部合唱で歌声を響かせ、息の合った合奏を披露し、演奏する喜び、聴く楽しさをたん能した。
全校の合唱奏「歌はともだち」でオープニング。すぎのこ太鼓が力のこもった和太鼓演奏を響かせ、3年1組は斉唱「あしたははれる」、合奏で「もののけ姫」を披露した。
音楽会デビューの1年2組は「にんげんっていいな」をのどかに歌い、ほほ笑みを誘った。
2年は歌物語「スイミー」をステージいっぱい繰り広げ、6年生は難易度の高い3部合唱に挑戦、最高学年の実力を示した。
このほか、PTAが「世界に1つだけの花」を、職員が「涙そうそう」を情感を込めて歌い上げ、最後に全員で2部合唱「歌よありがとう」を響かせ、余韻を残して音楽会の幕は下りた。 -
七久保小マラソン大会
飯島町の七久保小学校は25日、全校マラソン大会を開いた。この日に備えて練習を積んできた児童らは1縲・年生は大宮神社、4縲・年生は千人塚までの往復コースをそれぞれ息を切らしながら懸命に走り抜いた。
ウォーミングアップを済ませ、校庭のスタートラインに並んだ高学年児童らは、号砲とともに一斉にスタート。直後の混戦の中で足を踏まれて靴が脱げる児童もあるなどのハプニングがあったが、全員がトラックを1周して勢い良く一般道路に飛び出した。5分後に低学年もスタート=写真。児童らは曲がりくねったコースを秋の日差しを浴びて元気いっぱいで走った。
沿道には保護者や近くの住民らが出て「頑張れ」「もう少しだよ」などと児童らに声援を送っていた。 -
森林整備体験・役割学ぶ
高遠町の高遠中学校の森林学習会が26日、猪鹿沢(いろくさわ)の学校林であり、全校生徒約200人が除間伐や作業道づくりを体験した。
森林や環境を守る大切さを知ろうと、5年目。昨年までは藤沢の片倉財産区林に出向いていたが、「手入れの必要性がある学校林の状況を知り、今後どう生かしていくか方向性を見出そう」(高遠中教諭)と、場所を移した。
学校林は、町出身の東京音楽学校(現東京芸術大学)初代学長である伊沢修二氏の弟・多喜男氏が1924(昭和13)年、古希の記念や、治山のため所有する山林の一部を寄贈した約3・5ヘクタールで、寄贈された意義について考える機会にもした。
町や上伊那森林組合の職員の指導で、3年が尾根付近のアカマツの間伐、2年が除伐と作業道づくり、1年が除伐と、学年ごとに作業。生徒たちは急斜面での作業に足を踏ん張りながらのこぎりを動かし、学校林の手入れに汗を流した。 -
寺子屋塾かつらがスタート
中川村葛島のNPОかつら(伊佐栄豊理事長)が運営する寺子屋塾「かつら」がスタート、22日、宅幼老所「かつら」で入塾式を行った。
村内外の小学1年から5年まで30人が入塾。伊佐塾長は「5年生のお兄さん、お姉さんは小さい子どもの面倒に見て、1年から4年生は5年生の言うことをよく聞き、みんなが家族のように仲良く、遊んだり、勉強して」と呼び掛け、ひとり一人に入塾証を授与した=写真。
この後、伊佐塾長が住職を務める延寿院に移動し、座禅を行った。
寺子屋塾は小学生を対象に、月2回(第2、4土曜日)実施、地域の文化、習慣を遊びを通して学ぶ。NPО「かつら」では、低学年から高学年までの子どもたちが、活動を通じて、人との関わり合い、敬うこと、自分自身を省みる力を養えればと、自主事業として取り組む。内容はスポーツや季節の行事、ボランティア活動、宅老所のお年よりたちとの交流、茶道、食事作法などのほか、特別講師による制作、実験など多彩なカリキュラムを予定。
次回(11月12日)カーブミラー磨きを予定。 -
中沢小通学学習
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は24縲・6日までの3日間、5年生児童が同市東伊那の「ふるさとの家」で寝泊りして学校に通う通学学習を行った。同校では初の試み。児童らは家庭での日常生活では味わえない共同生活ならではの経験を通して、自立心や家庭のありがたさなどを学んだ。
夕食はあらかじめ班ごとに決めておいたメニューを全員で協力して調理した=写真。手際良くテキパキと段取りを進める女子児童らに対して、男子は何をしていいのか分からず手持ち無沙汰でブラブラ。業を煮やした女子が「あれ持ってきて」「これ片付けて」と矢継ぎ早に指示を出してようやく料理は進み始めた。出来上がりは班ごとに時間差があったものの、それぞれのテーブルに焼きそば、串焼き、サラダ、みそ汁、スープなどが並び、全員そろって「いただきます」。少し焦げ過ぎの料理もあったが、自分たちで苦労して作った料理を「おいしい」と満足そうにほお張っていた。 -
「自然写真集団ネイチャー伊那谷」写真展
「自然写真集団ネイチャー伊那谷」(片桐勝彦会長)は第11回写真展「自然賛歌」を駒ケ根市立博物館で30日まで開いている。めったに見られない珍しい自然現象「環水平アーク」を見事にとらえた作品など、会員8人による作品37点が展示されている。
会の名の通り、展示作品のモチーフは雲や山、湖、川の流れ、森や花など。刻々と表情を変える大自然の一瞬の美しさを切り取った作品の数々に、訪れた人たちはため息をつきながらうっとりと見とれていた。
午前9時30分縲恁゚後5時(30日は午後4時30分)。入場無料。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
地元の森林で枝打ち
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長)5・6年生54人は26日、地元藤沢の西春近財産区有林でヒノキの枝打ち作業をした=写真。初めてのこぎりを使った児童が多く、手元がおぼつかない様子だったが、・スコツ・スをつかむと、見る見る作業を進めていった。
「みどりの少年団」活動の一環として、森林の果たす役割や木を育てる過程に理解を深める目的。同小学校では3年前から、5・6年生が間伐作業などを体験している。
この日は、樹齢8年のヒノキ約100本が植えられた約50平方メートルの森林で作業。9グループに分かれた児童らは、西春近財産区議員から枝打ちの方法などの指導を受けながら、根元から1メートル20センチほどの高さまである枝を切った。
初めて参加した5年生の春日翔太君は「枝打ちだけでは物足りない。丸ごと1本倒したい」と森林作業に興味深々。自分で世話をした木については「大きくなってくれるのが楽しみ」と話していた。 -
町発足50周年記念特別展「箕輪町ができた頃…」29日~
箕輪町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005の催しの一つ、町発足50周年記念特別展「箕輪町ができた頃…」が29日、町郷土博物館で始まる。
町は55年1月1日、旧中箕輪町、箕輪村、東箕輪村の3町村が合併して発足し、50年が経過した。
「昭和30年代後半から始まった高度経済成長により、以前と比べものにならないほど生活が便利で快適になった反面、そのために失ったもの、変化せざるを得なかったものも多くある」と、町発足当時に焦点をあてた特別展を計画。時代の大きな転換期だった昭和30年代の箕輪町について、「景観・くらし・なりわい」の3つの視点から展示する。
景観は、国道153号線が舗装される以前の木下地区の写真と現在を比較。なりわいは、養蚕や当時の居間の風景、くらしは道具類などを紹介。蓄音機やラジオなど当時の道具を実際に使うことができる体験コーナー、当時の映像が見られる映像コーナーもある。
11月27日までの期間中、4つのイベントもある。入館無料。開館時間は午前9時-午後5時(入館は午後4時半)。月曜休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(TEL79・4860)へ。
イベントは次の通り。
▼昔のカメラで写真を撮ろう=11月6日午前10時~、午後2時~写真撮影を体験。参加100円
▼8ミリフィルム上映会=11月13日午後1時~昭和30年代に撮影した映像を鑑賞。無料。定員30人
▼ガリ版印刷に挑戦=11月20日午前10時~、午後2時~無料
▼あみ機を使ってみよう=11月27日午前10時~、午後2時~無料 -
昭和コレクションの展示準備
昭和30、40年代の生活雑貨を来月開く宮田村の文化祭に展示しようとこのほど、村民有志が準備作業を行なった。収集品を提供した東京都在住の山本豊之さん(64)と、仲介した村町2区出身で都内で通信社を営む酒井平内さん(61)も参加。「使い捨ての時代だが、モノの大切さを見直すきっかけにしてもらえれば」と話した。
酒井さんが知人の山本さんの収集品を宮田村の活性化に使えないかと提案したのがきっかけ。
賛同した村民有志が文化祭出展を調整。この日は会場となる村老人福祉センターで、数千点にも及ぶ収集品の展示準備を進めた。
飲食品のラベルや包装など紙類が多いため、段ボールに貼り付けてディスプレイ。
ボランティアで作業を手伝おうと駆けつける村民もいて、膨大な収集品は順調に展示するまでにこぎつけた。
往年のスターのブロマイドなどもあり、参加者は「懐かしいなぁ」と会話しながら作業。思い出をよみがえらせていた。
「多くの人たちに懐かしんでもらい、村が元気になる源になれば」と酒井さん。
山本さんは「子どもにも見てほしい。私の収集品は本来捨てられるものばかりだが、消えていくモノから社会を見る目を育ててもらえれば」と話した。展示は11月5、6日。 -
宮田村の保育園で保護者の保育参加が好評
宮田村の3保育園は24日から3日間、保護者に園の生活を肌で味わってもらおうと「保育参加」を実施している。「自分の子どもだけを見るのではなく、周囲の友達との関わりなど、お父さん、お母さん方に幅広く学んでほしい」と3年前から導入。保護者にも好評だ。
参観するだけでなく、保育士の仕事を手伝ったり、一緒に遊んだり。中央保育園では24日に芋掘りを体験したが、保育参加で来ていた母親たちも一緒に汗を流した。
保育参加は3日間随時実施しており、自由に体験が可能。例年、仕事の合間を見ながら父親が来園することもあるという。
年中園児の母親=町3区=は「家では知らない子どもの一面を見ることができた」と、保育参加を評価した。
同園の関礼子園長は「普通の参観はただ傍観するだけ。園の生活に一緒に入り、子どもたちの様子、保育士の仕事を知ってもらうことも大切だと思う」と説明する。 -
ドラマ・イン・エデュケーション
演劇を通じて地域文化の向上を図るNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は22・23日、演劇ワークショップ「ドラマ・イン・エデュケーション」を駒ケ根市文化会館で開いた。講師に英国ミドルセックス大ドラマ・イン・エデュケーション課程で主任教官を務めるケネス・テイラーさんを迎え、英国での実践的な演劇教育の手法を体験した。
テイラーさんは約10人の参加者に対し「ゲームを通じて体を動かし、想像力を養ってほしい」とあいさつ。まず自己紹介を兼ね、輪になった参加者にそれぞれの名前を悲しみの気持ちを込めて言うよう注文した。続いて「恥じる」「幸せ」「興奮」と異なる感情での自己紹介を全身で表現させ「皆の声、表情、動き…。これがドラマだ。人とのコミュニケーションにはこの想像力が大切だ」と熱っぽく訴えた=写真。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。 -
箕工祭で存続を呼びかけ
箕輪工業高校の「第41回箕工祭」が23日、一般公開された。全日制と定時制の合同文化祭で、テーマに「Peace窶蝿齔カ一度の青春に花を咲かそう!」を掲げた。
県教育委員会が示した高校改革プランで、統廃合の対象候補に挙がったことから、玄関入り口では、学友会(生徒会)が箕工の存続を呼びかけ。
生徒や来場者にメッセージを紙に書き込んでもらい、壁の模造紙にはり付けた。「箕輪の発展に、箕工は必要」「箕工は楽しいよ」など存続を願う言葉が並んだ。
また、定時制は「戦後60年 忘れてはならない過去がある窶拍シ本里山山辺中国人・朝鮮人強制労働」を展示発表。強制労働の実態などをまとめ「憲法第9条を変えようとする動きがある。若者が関心を持たなければならない」とし、平和の意味を考える機会にと訴えた。
そのほか、輪投げロボットの展示、書道や美術などの授業展、生徒によるコンサート、出店などもあった。 -
上農高らしさ存分に文化祭
上伊那農業高校の文化祭「第86回上農祭」は23日、一般公開され、生徒が育てた野菜や花などの農産物販売、初の全校企画かかし展や各クラス・学年展、模擬店など多彩なイベントを繰り広げ、大勢の来場者でにぎわった。
かかし展は、全12クラスがそれぞれ等身大を製作。セーラー服を着た女子校生や球児、お笑い芸人に見立てたものなど、笑いを誘うユニークな作品がそろい、校舎前に並べた。来場者から一番優れた作品を選んでもらうように作品横に投票箱を設置。どの作品も人気を集めた。
生徒が実習で丹精込めて育てた農産物の販売は、ネギや白菜、セロリなどを並べた。紫、白、赤といった色鮮やかなシクラメンも来場者の目を引き、「きれいに育てたね」と買い手が殺到した。
クラス・学年展は、近代戦争展や修学旅行展など。同校と交流のある愛知県立三谷水産高校によるさつま揚げの販売もあった。 -
小渋もみじ祭りにぎやかに
秋の1日を小渋峡で楽しもうと23日、小渋釣掘場をメーン会場に、小渋もみじ祭りがにぎやかに開いた。
釣掘場では、大人も子どもも大物を狙ってつり糸をたれ、バームクーヘンが焼ける甘い香りが漂い、来場者の食欲を誘った。
四徳大橋下ではボートによるダム湖内の巡視体験。エメラルドグリーンの湖面から色づきはじめた両岸のもみじを見上げ、秋の風情に浸った。
ダム提内部の見学にも多くの大人、子どもが訪れ、ダムに関心を寄せた。 -
縄文土器の野焼き
素朴で味わいのある縄文土器に焼き上げようと、飯島町中央公民館の「縄文土器にチャレンジ講座」は22日、与田切公園の作業道で野焼きをした。
同講座は大沢町教育長を講師に、小学生から高齢者まで幅広い年代層の13人が参加。7、10月の2回の講座で、手回しろくろを使って、波状の口縁がある「深鉢形土器」や、ランプの火を点したとされる「蛇体文装飾付釣手土器」、大かめなど縄目模様が特徴の縄文土器に模して20個を制作した。
成形し、自然乾燥させた土器を中央に固めて、周りにまきを積んで点火。火は勢いよく燃え上がり、参加者は「熱い、熱い」と言いながらも、縄文人の暮らしに思いを馳せ、まきをくべ、火をつくろっていた。
途中、おきだけにして、じんわりと焼くなどして、約7時間で色良く焼き上げた。
深皿型の土器に挑戦した寺岡正隆さん(66、七久保)は「どんなふうに焼けるのか、焼き上がりが楽しみ」と話していた。
完成した土器は29、30日、町文化館で開く「いいちゃん文化祭」に展示する。 -
「おさべ親王と梅が里」の大型紙芝居をゆかりの奈良五條市で上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりがある奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を描いた手づくりの大型紙芝居を2年ぶりに現地で上演。信州と奈良を結ぶ歴史上の人物に想いを馳せながら、互いに交流を深めた。
委員と村内の朗読グループ「お話宅Q便」の7人が訪れ、神社境内で紙芝居を披露。氏子をはじめ集まった多くの地元住民に、遠く離れた信州に・ス親王伝説・スが根づいていることを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が残り、同委員会は6年前から村おこしに生かそうと思案。伝承をもとに創作した物語「おさべ親王と梅が里」を作り、学校などで活用している。
あわせて史実の研究も進めてきたが、五條市で没し、御霊神社に母親の井上内親王らと一緒にまつられていることも分かった。
「親王を縁にして、新たなつながりを持てれば」と2年前に初めて同神社の例祭に参加。物語を大型紙芝居にして初上演し、交流が始まった。
今回は2年ぶりの上演となったが、委員らは「熱心に見てくれてうれしい。今後も交流の輪を広げていけたら」と話していた。 -
第42回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校で23日まで第42回駒工祭が開かれている。テーマは「それいけ!テツぱんまん窶狽レくたち地球環境を守るんだ」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われているほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。
体育館で行われる第14回文化祭ロボットコンテスト「バルーンファイト」には各クラス2台ずつのロボットがエントリーし、コートの中で互いに風船を割って得点を競う。ゲーム時間は6分間。風船は色によって得点が異なる。22日は1次リーグ、23日は決勝リーグを戦う。
22日の1次リーグでは、各チームのオペレーター担当の生徒がリモコンを手に懸命にロボットを操縦し、時間内に1つでも多く風船を割ろうと熱戦を繰り広げた=写真。ポン、ポンと順調に風船を割っていくロボットがある一方で、ゲーム途中でトラブルのため動かなくなるロボットもあり、見詰める同級生らから「どうした、もうリタイアか」とやじが飛ぶなど、真剣な中にも楽しく対戦が行われていた。
23日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。 -
第8回美空ひばり歌の里まつり
全国の美空ひばりファンが集う第8回美空ひばり歌の里まつりが22日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。ファン約250人は、美空ひばりの名曲の数々に包まれ、次々と繰り広げられる舞踊や歌唱のステージをたん能した。
三日町に美空ひばり歌の里が開館して9年目。恒例のまつり(ディナーショー)は、今年はひばりさんの17回忌でもあるため、楽しくにぎやかな祭りにしたいと実行委員会(小沢さとし委員長)で準備してきた。
ゲストコーナーは、ひばりさんの妹で歌手の佐藤勢津子さんによる歌や思い出話などがあり、元「ひばり&スカイ」の演奏、英語で歌うクリスチャベスさん、イントロゲームコーナーには関西で活躍する華乃家一座らを迎えた。
舞踊や大正琴、生演奏やカラオケによる歌唱など出演者は100人近くにのぼり、初めて沖縄からも参加。歌を口ずさんだり、写真を撮ったり、出演者も来場者も一緒に楽しんだ。 -
上農美術展
上伊那農業高校同窓会の「上農美術展」が22日、同窓会館「日出る会館」で始まった。23日までの2日間で、同窓生の絵画や陶芸、写真などのほか、3学年の生徒による書道、刻字などを展示している。
上農高校が現在地に移転する前の卒業生にとって現在の高校はあまりなじみがないため、同窓会館で美術展を催し、人が集まり、新しい上農の姿も見ることが出来る機会をつくろう-と、高校の文化祭「上農祭」に合わせて開き今年で7年目になる。
芸術の趣味を持つ地元に暮す人を中心に出品を呼びかけた。同窓生が育てた菊が会館入り口を飾り、展示スペースには洋画、日本画、水墨画、木彫、陶芸、写真、表装、華道、手芸などの作品がずらりと並んでいる。
23日は出品者が集まり講評も予定する。展示は午前9時縲恁゚後4時。