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水生生物観察教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は23日、親子自然教室「水生生物観察教室」を開いた。駒ケ根市や箕輪町などから親子約10人が参加し、川でトビゲラやカワゲラの幼虫などを捕まえたり、標本にしてガラス瓶ごしにじっくり観察するなど、川に住む水生生物に親しんだ。
参加者らはかっぱ館で説明を聞いた後、歩いて約5分の所にある天竜川の支流新宮川に出かけ、水中に住む昆虫を採集。流れの浅い所に入り、手近な石を引っくり返しては「いたいた」と歓声を上げた。指導したのは駒ケ根市学芸員の林赳さんと気賀沢和男さん。「これなあに?」という子どもたちの質問に「これはトビゲラ」「これはカワゲラ」とにこやかに答えていた。
採集した昆虫をかっぱ館に持ち返った参加者らは、本格的な標本づくりに挑戦。ガラス瓶に入ったエタノール漬けの昆虫標本の出来に、参加者は満足そうな表情だった。 -
長谷小学校「川の学校」開催
長谷村の良さを生かし、ここでしかできない体験をしよう窶狽ニ21日、長谷小学校は、川遊びや飯ごう炊さんなどを行う「川の学校」を黒川の河原で開いた。1年縲・年、全ての児童が参加し、学年の枠を越えてを協力し合いつつ、地元の自然に親しんだ。
同小学校は、小規模校の特色を生かし、学年を越えた縦の結びつきを強める活動をしている。この行事もその一環で、昨年からは「長谷の自然を通して、豊かな感性も身につけてほしい」と、これまで校内でしていた活動を校外で行っている。
学年の異なる生徒同士で班を組み、各班で野菜や調理器具の持ち寄り分担などを話し合ってきた。
カレーライス作りに挑戦したこの日は、高学年の生徒が年下の児童を指導しながら、協力して準備。高学年の生徒は、昨年の経験を参考にしながら手順のアドバイスなどをしていた。
来年は、山を体験する「山の学校」にする計画もあるという。 -
東部中で不審者侵入対応訓練
伊那市の東部中学校(三輪憲昭校長、860人)と伊那署は19日、不審者侵入対応訓練を同校舎で実施した。生徒が参加する同訓練は同校で初めて。参加者らは、不審者が侵入した非常時に向け、対応策を確認し、有事に備えた。<br> 署員が不審者役を演じ、刃物を振りかざしながら侵入すると、職員らは昨年の訓練で作成したマニュアルにしたがって、警笛や大声を出して、不審者が侵入したことを伝達。階段を上がろうとする不審者を椅子を用いて防ぎ、駆け付けた職員や警官約6人が、さすまたなどを使って取り押さえた。<br> 生徒たちは、教室のドアを閉めて、入り口や窓から離れ、中央部に固まって待機し、安全を確保した。<br> 西沢忠篤生活安全課長は「声だしと警笛の対応が迅速にできていた」と総評し、生徒に向けて「緊急時には、とりあえず大声を出して素早く逃げてください」と呼びかけた。<br> 18日現在、伊那署管内での声かけ、付きまとい、不審者目撃などの件数は、昨年の年間発生件数と同じ36件と、増加しているという。
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赤穂南小学校水難救助講習会
夏休みの学校プール開放を前に駒ケ根市の赤穂南小学校PTAは22日、伊南行政組合消防本部北消防署の署員3人を講師に招いて水難救助講習会を同小体育館で開いた。プールの監視に当たるPTAの父母ら約30人が参加し、万一事故が起きた際の対応と救急救命法について学んだ。
参加者らは3グループに分かれ、消防署員の指導を受けながら訓練用の人形を使って気道確保、人工呼吸、心臓マッサージの練習に取り組んだ=写真。口から口に直接息を吹き込む人工呼吸では人形の肺に思うように空気が入らなかったり、心臓マッサージでは手で圧迫する位置がよく分からないなど、参加者らはそれぞれ苦労しながらも真剣な表情で練習を繰り返していた。 -
第4回高校改革プラン推進委員会
南信地区の高校統廃合問題などを話し合う第3区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は20日、飯田市の飯田高校で4回目の会合を開いた=写真。一部の委員から県教委に対して「財政問題とプランの関係性をより明確に示し、プランの具体的効用を公表してほしい」との要望が出たほか、地域部会設置を求める声と反対する意見が激しく対立した。<br> 岡庭一雄阿智村長は「根幹にある財政問題に十分配慮しつつ、統廃合に取り組む必要がある」とし、財政問題との関係性とプランに期待する具体的効果の公表を求めたが、県教委は「プランには少子化に伴い厳しくなる学校運営に配慮する思いもある。具体的効果は、ある程度整備対象校が決まらなければ示せない」と具体的な発言を避けた。 <br> 賛成と反対に二分した地域部会については、各地区の削減数合意がない現状で部会を設置すれば、一層議論が定まらないなどの理由から、今回も設置を見送った。<br> しかし岡庭阿智村長は「地元のことを地域が考えるのは当たり前」と話し、下伊那として独自に話し合いを進めていく意向を明らかにした。一方小坂伊那市長は「たたき台の扱いが明確になってから部会についても考えたい」とし、今後の動向を見守る姿勢を示した。<br>
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宮田大学でグラウンドゴルフに挑戦
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」は20日、手軽にスポーツを楽しもうとグラウンドゴルフに挑戦。会話しながら、和気あいあいとラウンドした。<br> グラウンドゴルフはマレットゴルフに似ているが、より簡単にプレーできるように専用の道具がある。<br> 打面の幅が広いスティックを使って、ボールに向ってスイング。8ホールをゆっくり楽しんだ。<br> 「あっ横へ行っちゃった」「ナイスショット。うまい、うまい」など歓声もあがり、心地良い汗を流した。<br> 激しい運動ではなく、特別な技術もいらない。参加者は70歳代の高齢者が大半だが、ゲーム感覚も満喫していた。
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赤穂高校生第52回全国高校ワープロ競技大会団体の部(31日、神奈川県)に出場
駒ケ根市の赤穂高校生徒3人がワープロの速さと正確さを競う第52回全国高校ワープロ競技大会団体の部(31日、神奈川県)に出場を決め、大会本番に向けて練習を重ねている。全国大会への出場は同校初の快挙。<br> 選手として出場するのは堺沢梨紗さん(17)遠山慧さん(17)小町谷あすかさん(16)の3人。いずれも同校商業実践部の部員。県大会(6月11日、長野市)で2位、北信越大会(7月9日、新潟県)で2位を獲得して見事に全国大会への切符を手にした。<br> 部長の堺沢さんは「(全国大会では)とにかくやるだけ。かなり緊張すると思うが、プレッシャーに負けず皆で力を出し切って精いっぱい頑張ってきたい」と話している。<br> 競技は10分間にどれだけ多数の文字を正確に打ち込めるかを競う。1文字1点として計算するが、誤字1字につきマイナス10点となり、1行見落とした場合は失格となる。顧問の森岡強教諭は「成績は出場する3選手すべての得点の合計で決まるため、全員が極力ミスを少なくすることが要求される。プレッシャーとの戦いに負けず悔いのないよう頑張ってほしい」と温かく見守っている。
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長谷っ子の健康を考える集い
長谷小学校は15日、「長谷っ子の健康を考える集い」を開いた。
参観日も兼ねた集いには、全校生徒91人とその家族が参加し、中学校の体育館を使って親子 で体を動かした。
健康意識を高めるには、子どもの時から規則正しい生活習慣を身に付けることが大切-との思いから、同小学校は毎年こうした集いを開催し、子どもの健康を考えてきた。
この日は、高森町の健康増進活動支援協会の指導で、親子でできる体操を1時間ほど行い汗を流した。
子どもの肥満傾向が強かった長谷村だったが、体育の時間やこのような講習を通して、子どもたち健康意識が高まり、肥満傾向も徐々に改善してきたという。
運動後は「子どもの喫煙」を大人に考えてもらうため、青少年喫煙等健康問題研究会の小林賢二代表による「タバコが子どもに及ぼす 弊害など」を主題とした講演も行 -
南箕輪小6年3組総合的な学習
南箕輪村の南箕輪小学校6年3組(35人、関誠教諭)は15日、総合的な学習で西部保育園を訪れ、年長園児とゲームなどをして交流した。<br> 6年3組は5年生のときから、総合的な学習で「ふれあいの輪を広げよう」をテーマに、村内保育園、障害者生きがいセンターひまわりの家、村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」、校内の仲良し学級の1年生と交流している。<br> 西部保育園での交流で、児童はリコーダーで「さくら」「ラバースコンチェルト」を演奏。園児と名刺交換をしたあと、ジャンケン列車やフルーツバスケット、風船バレーボールなど園児と一緒に楽しく遊んだ。<br> 児童は園児にやさしく声をかけたり、手をつないだり、風船バレーボールでは風船に触れない園児がいないように気を配り、触りやすいように風船を打ってあげるなどしていた。園児は大きなお兄さん、お姉さんとの交流に興奮気味で、歓声を上げてはしゃいでいた。<br> 関教諭は、「人と触れ合って相手の気持ちを思いやったり、年齢が違うので相手に優しくなれる。体験を繰り返すことで学んでほしい」と交流を見守っていた。<br>
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南小地区子ども健全育成の集い
駒ケ根市の赤穂南小学校で20日夜、学校、PTA、地域住民が一体となって児童の育成に取り組もうという「南小地区子ども健全育成の集い」が開かれた。約70人が参加し、子どもたちのために地域で何ができるかについて熱心に議論を交わした=写真。<br> 福岡区の高齢者クラブの澤森薫前会長は「小中学生らの登下校時間に合わせ、通学路などを中心にそろいの法被を着て安全パトロールをしている」と高齢者クラブの活動について発表。「子どもたちの安全を守るために自分たち高齢者が今できることをやろうと考えた」と話した。<br> PTA福岡支部長の依田保さんは「子どもたちによる馬見塚公園のごみ拾いボランティアを95年から継続して実施している。地域の役に立つことで豊かな心が育てば」と話した。そのほか「親子で積極的に地域の行事などに参加し、互いに顔見知りになることが子どもにとって重要ではないか」などの意見が出された。<br> 松原全志会長はあいさつで「子どもたちが安心して暮らし、勉強できる環境を作るために何ができるか地域の皆で考えよう」と呼び掛けた。
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第60回「上伊那神社大会」
第60回「上伊那神社大会」が12日、伊那市西町の県伊那文化会館小ホールであった。60回の記念の節目を祝い、今回は「信濃雅楽会」(穂高町)を招待。集まった会員約400人は、雅楽の神々しい音を聞きながら、今後に向け気持ちを一つにした。県神社庁上伊那支部、県神社総代会上伊那支会の主催。<br> 三浦平八同上伊那支部長は「戦後の食べるものも十分でない時代から、将来に向け一生懸命活動してきた」と60年を振り返り、「今後も神が宿る自然の恩恵をいつくしむことを生活の基本としていきたい」とあいさつした。<br> 席上では、清掃奉仕などの活動を続けてきた個人・団体や、神社役員総代25年以上奉務者らを表彰した。
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伝統の祇園祭にぎやかに
宮田村津島神社の祇園祭は16、17日、中心商店街一帯で開かれた=一部既報=。宵祭りは、重さ約200キロに及ぶ神輿(みこし)を神社石段から投げ落とす「あばれ神輿の打ち壊し」で最高潮。祇園ばやし、宮田太鼓、阿波踊りも花を添えた。翌日の本祭りは長持ち行列が練り歩き、350年の歴史ある祭りを盛り上げた。
打ち壊しは、5メートル以上の高さがある石段上部から神輿を落下。粉々になるまで何度も落とし、血気盛んな男たちが踏みつけたり叩いたりした。
観客も巻き込んで会場は騒然。壊した神輿の破片は厄除けになるとされ、奪い合う光景がみられた。
町2区の有志を中心につくる「宮田長持ち保存会」は17日朝から、重さ50キロの長持ちを2台出して巡行。約40人が行列を組んで勇壮に練り歩いた。長持ちを始めて約20年。高齢化による後継者不足などから、今年は地区外にも門戸を広げて参加を呼びかけた。
若者や女性の参加もあり、最近は1台しか出せなかった長持ちを2台に増やすことができた。「宵祭りがにぎやかだが、本祭りも活気づけようと長持ちをやってきた。祭りを通じて地域のつながりも深まっている」と保存会長の花井茂治さん。長持ち行列には、県看護大学(駒ケ根市)の学生有志も参加して踊りを披露。華やかに演出した。 -
県看護大説明会(オープンキャンパス)
入学を希望する受験生らに大学について理解を深めてもらおうと駒ケ根市の県看護大は18日、説明会(オープンキャンパス)を開いた。県内外から訪れた高校生や保護者ら約270人が講堂に集まり、大学や学生生活、就職状況などについての説明を聞いたほか、学生らの案内で学内の見学をした。<br> 深山智代学長は「この説明会が皆さんにとって役に立つものになることを願う」とあいさつした。<br> 説明会に訪れた伊那市内の高校3年生は「看護の道に進みたくてここへの入学を希望している。思っていた通りの立派な大学でますます入りたくなった」と話していた。<br> 06年度の募集は看護学部看護学科80人。一般選抜試験は大学入試センター試験を経て2月25・26日に前期試験、3月13日に後期試験が行われる。<br> 同大学は県立初の4年制大学として95年4月に開学。看護師、保健師、助産師などの資格を取得した卒業生が各地の病院など医療機関や保健福祉機関などで多数活躍している。<br>
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大泉区の「鹿頭祭」
南箕輪村大泉区に伝わる「鹿頭祭」が17日ある。2年に1度の大祭に向け、地域では15日夜も、太鼓や行列の練習が西部地区館で行われた。<br> 約450年前、雨ごいのために始まり、箕輪町木下の南宮神社に鹿を奉納するこの祭りは、現在は天竜川の西と東の地域が1年おきに受持ち、ほら貝や太鼓の音と共に鹿頭をかぶった稚児行列があり、踊りを奉納する。<br> 大泉区では、鹿頭を作り、昔ながらの奏法に戻した太鼓のたたき方なども熱心に練習して準備してきた。<br> 15日は、役員が集まり最後の総練習。行列は、サカキを持つ文化財会長を先頭に、区長、区長代理、ほら貝の奏者、神社総代、太鼓奏者と続く。役員は一つひとつの動きを確認し、実際にほら貝の音や太鼓の音、さらに「ほーい」という掛け声を響かせて練習した。<br> 稚児は大泉から17人、大泉新田から2人の計19人が参加する。当日は、大泉神社など村内3カ所で奉納舞をし、昼ころに箕輪町の南宮神社に鹿頭行列が到着する予定。<br>
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木にたずさわる17人の手仕事展
南箕輪村の伊那技術専門学校木工科を卒業したOB会のメンバー17人による「木にたずさわる17人の手仕事展」が、16日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれ、それぞれの個性が生きた小物や家具が、訪れた多くの人を楽しませている。<br> 展示会は今年で2回目。県外からの受講生も多い伊那技専のOBは、卒業すると全国各地へ散ってしまうため、OB会を兼ねてつつ地域の人に卒業生の活動を知ってもらおう窶狽ニ展示会を企画。今回は、県内外で活躍する20代縲・0代の作家が出展している。<br> 作風も対象物も異なる17人の木工だが、空間にインパクトを添えてくれるような作品という展は共通している。<br> また、それぞれの作家に、自分のほしい家具を気軽に相談できるのも、今回の展示ならではだという。<br> 入場は無料。18日まで。<br>
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長谷村「土砂災害を学ぶ会」
過去の経験などから土砂災害の恐ろしさを知り、万が一に備えよう窶狽ニ16日、長谷小学校で「土砂災害を学ぶ会」が開かれた。子どもから大人まで、約30人が集まり、災害時の対処方法などを学んだ。<br> 地質的・地形的に、大災害つながり易い場所が多い長谷村だが、幸い、ここ数年は大規模な災害が発生していない。一方で「災害の記憶や恐怖が希薄化してしまうのでは」との懸念もあったため、村は、昨年からこうした機会を設け、住民の災害対策意識を高める働きかけをしている。今年は、36災害や57災害を知らない子どもたちにも災害を身近なものと認識してもらうため、親子で参加できる会にし、災害経験者の体験を聞く時間も設けた。<br> 36災害を経験した中山麻人さんは「災害時の物資支援は、本当に必要なものを送らなければ、かえって迷惑になる」と当時を振り返った。<br> 砂防えん提の役割についての講演もあり、講演後は、模型を使ってえん堤が土石流をどのように食い止めるかも見学した。<br>
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津島神社祇園祭
350年の歴史があるとされる宮田村津島神社の祇園祭が16日行われ、名物のあばれ神輿(みこし)が中心商店街を勇壮に練り歩いた。神社石段から神輿を投げ落とす伝統の「打ち壊し」で最高潮。梅雨空を吹き飛ばし、熱気にあふれた。<br> 浴衣やハッピに身を包んだ子どもたちが祇園ばやしや踊りを披露。子ども神輿、阿波踊りが始まると、付近は見物客であふれんばかりになった。<br> あばれ神輿は5時間近く練り歩き神社に到着。壊された神輿の破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になって奪い合う光景が今年もみられた。
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中央保育園で給食の試食会
宮田村中央保育園はこのほど、保護者参観にあわせて、給食の試食会を開いた。栄養士の講話も聞き、子どもたちの健康を守る食事の大切さを再認識した。
若い母親たちは輪になって給食を試食。子どもたちの食事風景を遠巻きに見ながら、自分たちも実際に食べた。
栄養バランスを第一に考え、育ち盛りの子どもたちにあわせたメニュー。美味しく食べてもらおうと、栄養士や調理師が配慮している点も感じ取っていた。 -
津島神社祇園祭16日に
神社石段から神輿(みこし)を放り投げる「あばれ神輿」で有名な宮田村津島神社の祇園祭が16日、中心商店街で開かれる。午後1時過ぎの屋台巡行で始まり、子ども神輿、太鼓演奏、阿波踊りと続き、午後9時過ぎにあばれ神輿の打ち壊しで最高潮を迎える。
あばれ神輿は午後4時40分ころ、神社を出発。この祭りを待ち望んでいた男衆が勇壮に商店街を練り歩く。
子ども神輿は午後4時半過ぎ、同6時半からは神社特設舞台で宮田太鼓が演奏する。
阿波踊りも同時刻過ぎに商店街の南側から出発し北上。花火は7時半過ぎから打ち上げ、約1000発が夜空を焦がす。神輿の打ち壊し後、9時半過ぎからは仕掛け花火、三国を神社境内で行う。
商店街一帯は午後4時半から10時半まで車両通行止めで歩行者天国となる。
今年も村と友好協力関係にある日本福祉大学の学生が、祭りの模様をインターネットで全世界に生中継。村内各商店や自然を取材した番組を今回初めて作成し、中継にあわせて発信する。
中継ホームページのアドレスはhttp;//www.475.jp/miyada -
箕輪西小が日本野鳥保護連盟会長賞受賞
箕輪町立箕輪西小学校が、第59回愛鳥週間全国野鳥保護のつどい野生生物保護功労者表彰で、日本野鳥保護連盟会長賞を受賞した。1129日間、学校周辺の鳥の観察を続けた活動が評価された。
総合的な学習で観察活動をしたのは今春の卒業生20人。同学年は3年生のときから卒業式当日まで、学校から深沢川までの観察コースを自主的に観察し続け、63種類の鳥を見つけた。
5年生の9月から1年間は、観察955日間で最も多く見られたスズメの分布調査や巣箱をかけての繁殖調査も併せて実施。8-11月は田の周辺、冬は民家周辺など季節によって住む場所が違うこと、3-7月は2羽、8-12月は10羽から100羽以上の群れで生活していること-などを調査からまとめた。
表彰の中で3番目の大きな賞の受賞を喜び、保護者が祝賀会を計画。このほど、卒業生と3年から6年まで担任だった飯沢隆教諭、保護者が上古田公民館に集まった。
楯の写真を組み込んだ賞状の写しをラミネート加工したものと花束を、卒業生には飯沢教諭が、飯沢教諭には保護者が手渡した。
飯沢教諭は、「活動が認められたことが嬉しい」と喜び、「続けることはすごく大事。こつこつやっていると何かいいことが絶対あると信じている。西小の名が全国に響いた。やればできる。おめでとう」と教え子たちを祝福した。
1日も欠かさず観察を続けた柴稜祐君は、6年生の夏に数回だけ見たカワセミが思い出に残っていると話し、「観察を続けたかったので毎日行った。鳥に詳しくなった。受賞できて嬉しい」と喜んでいた。 -
箕輪町郷土博物館企画展「箕輪遺跡」講演会
箕輪町郷土博物館は10日、24日まで開催中の企画展「箕輪遺跡」に合わせ、講演会を町文化センターで開いた。約60人が地元の箕輪遺跡の発掘調査報告を熱心に聞いた。<br> 箕輪遺跡は水田関連の遺跡として知られる。50年代前半の土地改良事業の工事中に土器などの遺物が発見されたことに始まり、55年の遺物公開後、継続的な調査をしている。99-03年、国道153号バイパス建設事業に先立ち、県埋蔵文化財センターによる大規模な発掘調査があり、複数時期の水田の跡や、これまで確認できなかった弥生時代や古墳時代の集落跡を確認した。<br> 県埋蔵文化財センター調査研究員の市川隆之さんが講演。箕輪遺跡の集落跡は弥生中期、弥生後期、弥生末、古墳後期のみで確認され、出土した土器などの特徴から弥生中期は県内の北、弥生後期は南の文化とのつながりがあること、古墳後期にはかまどが作られ、それまで平底だったかめが丸底になり、文化全般が西日本から伝わっていること-などを報告した。<br> 市川さんは、箕輪遺跡には集落が4つの時期以外に作られていないことから推測し、「この地域は、ほかから人や文化が波及してくるときだけ水田を作り集落ができて人が住んでいたのではないか」と話した。<br>
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韓国文化セミナー開講
箕輪町国際交流協会の語学講座で初開講の「韓国文化セミナー」は13日、町文化センターであった。韓国文化に触れたいと30人が参加し、ハングルの発音や簡単なあいさつなどを楽しく学んだ。<br> 全4回の短期講座。受講申し込みをしたのは幅広い年代の男女33人で、“ヨン様”ファンや韓国旅行を予定している人もいる。韓国人気の影響もあってか、同協会のほかの語学講座と比べ参加が多い。<br> 講師は、通訳や翻訳の仕事をしている在日2世の竹山友紀子さん=伊那市=。ハングル文字の子音と母音の基本から指導した。<br> ハングルは母音21、子音19の組み合わせからなる。受講者は講師の発音を聞いて実際に発音練習。日本語には無い発音に苦労していたが、ハングル文字で自分の名前を書いたり、自己紹介やあいさつを熱心に覚えた。町内の女性は、「難しいかなと思ったけど、楽しかった」と話していた。<br>
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第20回子ども禅の集い
座禅を通して「命と心」の意味を見つめようと16・17日、小中学生らが寺に寝泊りして禅に親しむ「第20回子ども禅の集い」が駒ケ根市の栖林寺で開かれた。曹洞宗県第2宗務所第6教区(上伊那一円)の主催。伊那市、駒ケ根市の小中学生19人が参加し、座禅のこころを学んだ。<br> 参加した小中学生は開会式で千田實雄教区長(宗福寺住職)の手で僧侶の絡子(らくす)代わりの「仏様の知恵袋」をかけてもらい「経を唱える時や座禅をする時は必ず首に掛けること」と教えられた後、座禅の方法について指導を受けた。「右足の上に左足を乗せて」「背筋は伸ばして」などと足の組み方から手の形、呼吸の仕方や目線の位置まで本格的に学んでから5分間の座禅に挑戦した=写真。「絶対に動かないように」と注意されてはいたものの、小学生らは我慢しきれずに体をもぞもぞさせたり周りをこっそり見回したりしていた。鈴木千代花さん(9つ)=伊那市日影=は「難しいけど何だか楽しかった」と話していた。<br> 参加者は17日にも朝のおつとめや写仏(仏の絵を書き写す)をするなど、2日間の共同生活で禅の教えについて学んだ。
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安達博文展
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館で「現代の写楽か窶蝿タ達の眼窶蝿タ達博文展」が16日から開催されている。初日には作家の安達さんを囲み、美術館にゆかりのある作家ら約50人が出席してオープニングを祝うパーティーが同館で開かれた。<br> 安達さんは「駒ケ根高原美術館に展示した作家は皆世界的に活躍しているという。そのジンクスを破らないよう、プレッシャーを糧にたくさんの作品を生み出していきたい」とあいさつした。<br> 安達さんは52年富山県生まれ。東京芸術大大学院を経て現在国画会会員。卵の黄身を原料にしたテンペラ絵の具を主に使い、独特の曲がった線と明るい色彩で一度見たら忘れられないスタイルを確立している。イタリア、チェコでも個展を開くなど国内外で活躍中。<br> 8月31日まで開催(会期中無休)。午前9時窶伯゚後5時30分。問い合わせは動美術館(TEL83・5100)へ。
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南箕輪村「パートナーシップを地域で広めるには」学習会
パートナーシップ南みのわ学習会は16日、「男女共に働きやすく、暮らしやすい社会」を目指すための学習会を南箕輪村民センターで開いた。県男女共同参画センター「あいとぴあ」の小松京子さんを招き、約20人の会員が、男女共同参画や地域活動を円滑に進める方法を学んだ。<br> 幅広い取り組みがある男女共同参画は、地域に合った形で、進める必要がある窶狽ニ話す小松さんは「若年層や外国人が多い南箕輪村の場合、こうした人をどう巻き込んでいくかを考えることが必要」と指摘。<br> 一方男性には「男女共同参画」と聞くだけでアレルギー反応を示す人も多く、今後、男性参加の話し合いを進めるためにも"男性視点からの共同参画"を考えることの重要性について話し、実際には取得の難しい男性の育児休業などに触れた。<br>
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橋爪まさゆき陶芸展
落ち着いた色彩と個性的な形の花入れや茶碗などを手がける岡谷市在住の橋爪まさゆきさん(53)の第10回陶芸展が、14日から伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれ、生活を彩る食器などを中心とした約100点が、訪れた人々を楽しませている。<br> 「最初から最後まで自分の手で作り上げる」陶芸の魅力に引かれた橋爪さんは、栃木県の益子町と福井県の越前町で陶芸を学び、現在は土の質感や変化を表現できる焼締を中心とした製作活動を続けている。<br> 「焼締は灰のかかり方によっても表情が変化するが、完成してからも、土が徐々に変化して、作品が育つのでおもしろい」と話す橋爪さんの作品は、和の生活空間で生きる落ち着いた色彩を持つ一方、洋の空間でも調和する個性的な形をしたものが多い。<br> 今回は、10回を記念して記念品の贈呈もある。<br> 展示即売会は18日まで。入場は無料。<br>
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伊那混声合唱団「第39回演奏会」
伊那混声合唱団(平澤誠幹事長)の第39回演奏会がこのほど、県伊那文化会館大ホールであった。メインステージには、間近にひかえた権兵衛トンネルの開通記念として、組曲「木曽路」を披露。メンバー約30人の澄んだ歌声などに、観客は耳を傾けた。<br> 「花笠おどり」「秩父音頭」「伊那節」などの日本の民謡のほか、ポップソングの「晴れたらいいね」「You Go Your Way」など、10曲以上を披露。前回の演奏会から参加している、市内の春富中学校合唱部の特別出演もあった。<br> 伊那混声合唱団は、1958年5月、「伊那市民合唱団」として発足。福祉施設、公民館での演奏のほか、他の合唱団やソリストとの演奏交流など、地域との関わりを積極的に持ちながら活動を展開する。
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長谷村禁煙プログラム
子どもの健康に大きな影響を与えるたばこを改めて考えてもらおう窶狽ニ15日、長谷小学校は地域住民を対象とした禁煙プログラム講習会を実施した。
「受動喫煙や発育に影響を与える未成年の喫煙などを考えるには、家族のみならず地域の協力も必要」との思いから、地域住民すべてを対象とした講習会には、喫煙者ほか、その家族など約20人が参加。長谷村国保美和診療所の岡部竜吾氏が提案する「気づきの禁煙プログラム」を学んだ。
岡部さんは「努力型の禁煙は、我慢の連続。また、失敗すると罪悪感にさいなまれ、結局よくない」と話し、"たばこは吸わないほうが良い"と改めて気づくことで禁煙意識を高める手法を紹介。
参加者に、ストローを使って、喫煙者がなりやすい慢性閉塞性肺疾患の苦しさを体験してもらったり、ほとんどの病気がたばこに関係していることを話す一方で「たばこはやめると10年ほどで、正常な肺に戻るので、やめる価値はある」と訴えた。 -
はらぺこチャパティー作り
野外保育園「はらぺこ」の子どもたちは15日、チャパティーづくりに挑戦した。<br> 保育士の小林成親さんの誕生日だったこの日「みんなで何か手作りしたものを食べてみよう」と、小麦粉と水、塩をこねてつくる簡単な薄焼きパン、チャパティーに挑んだ。<br> 水の代わりに牛乳を使い、全粒粉と中力粉、2つの粉で、白と茶、2色のチャパティーを作った。<br> 調理初体験の子どもたちは、牛乳と粉を混ぜ合わせたり、一度寝かせた生地をせんべい状に伸ばしたりと、さまざまな行程を体験。徐々に変化する生地の感触は、普段の粘土遊びと異なる驚きを子どもたちに与えた様子だった。<br> 外のかまどで生地を焼き始めると、香ばしい香りが辺りに漂い、味見をせがむ子どもが続出。<br> その後子どもたちは焼き上がったチャパティーに、ブルーベリーやリンゴのジャムをつけて、おいしく味わった。<br>
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西春近短歌会31周年記念歌会
発足31年を記念して13日、伊那市の西春近短歌会は、同地区深妙寺などで記念歌会を開いた。見ごろを迎えたアジサイを見学した後、沢渡の会場へ移動し、それぞれが作った短歌を批評しつつ、31年を振り返った。
「伊那市の歌」を作詞した宮脇至氏に短歌を習ったことをきっかけに、数人のメンバーが会を結成。現在は、宮脇瑞穂氏に指導を仰ぎながら、月に一度、それぞれの作品を評価し合い、腕を磨いている。30周年となった昨年は歌集も出した。
途中参加の人もいるが、31年前から続けているメンバーも多く、最盛期は30人前後になったこともあったが、会の高齢化に伴いメンバーは減少。現在は13人ほどで活動を続けている。
この日会員たちは、更なる会の継続を胸にしつつ、それぞれ長年続けてきた短歌の腕前を確かめ合っていた。<