-
ハチ食品用地売買覚書調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は2日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を9月30日までに取得するなどとする覚書に調印した。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な計画はこれから」と話している。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
林家木久蔵師匠出演のプラム寄席3月25日、プラムシール会20周年記念
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して、3月25日午後1時から、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開く。加盟各店で買い物するとポイントが貯まる「わくわくカード」2枚分で1人を招待するが、村内外からの反響が大きく、3月1日からは2千円で一般入場券も限定発売することになった。
実子の林家きくおさんの真打ち昇進に伴い、「木久蔵」の名前を譲り、新たな芸名を公募している師匠。
宮田村では改名前の最後の高座の機会ともなりそうで、プラム寄席は落語ファンのみならず、村内外で高い関心を呼んでいる。
当初は買い物客への還元サービスとして企画した寄席だが、「カードがなくても観覧できますか」と問い合わせが相次ぎ、急きょ有料による一般入場席を100席分確保した。
「プラムシール会の店舗で買い物しポイントを集めてもらえれば色々な特典がある。多くの人に来場してもらい、知ってもらうことで、今後の誘客にもつながれば」と細田会長も期待を寄せる。
当日は2代目木久蔵の襲名を控えるきくおさん、林家ひろ木さんも出演する。
一般入場券は前売りのみで、あさひや、伊東酒店、菓匠池がみ、白木屋商店、リカーズイリタ(入田細田酒店)、モンパルノの各店頭で発売。またポイントカード1枚分があれば千円で購入できる。
問い合わせは細田さん85・2105、または村商工会85・2213まで。 -
4月 創業支援センターオープン
4月1日のオープンを目指す伊那市創業支援センターの施設整備が進んでいる。チラシ5千部を作り、入所する起業者らを募る。
センターは企業誘致の一環で、新規創業者の育成と、新しい技術や製品の研究・開発などをする貸し工場・事務所を低コストで提供する。
対象は製造業、ソフトウエア業で、起業、または既存企業の新分野研究などをしたい人。貸し工場の使用期間は3年以内。入所審査がある。
場所は、東春近車屋の三峰川左岸で、敷地面積7900平方メートル。建物は空き工場を有効活用し、改修して使う。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートルで、9室に仕切った。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
貸し工場の使用料は、1平方メートル当たり月額500円。水道・光熱費などの負担は別にかかる。
担当の市産業振興部産業立地推進室に何件か問い合わせがあるそうで、「起業しやすい環境を整えている。起業者が成長し、いずれ市内に立地していただければ」と期待を寄せる。
チラシは、市内の既存企業、信州大学、伊那技術形成センターなどに配布。団塊の世代で意欲のある人にも呼びかけたいとする。
企業訪問する中で、起業する際に適当な工場がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があり、新規創業者を支援するため、センターを整備している。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111)へ。 -
テクノネット駒ケ根事業報告会
連携して経営体質を強化していこうと地域の企業が集まってつくるテクノネット駒ケ根は22日、発足10年を記念して事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員など約80人が参加し、加盟企業による個別研究会の事例報告を行ったほか、特別講演として一橋大学大学院商学研究科教授の関満博さんによる「地域力創造のための人材育成法」を聞いた。
事例報告では上伊那貨物自動車の小池長社長が企業ドメイン研究会の成果などについて報告=写真。「研究会で学ぶことがなければ、会社が今どうなっていたか分からない」と収穫の大きさを強調した。塩澤製作所の塩澤和彦社長は固有技術研究会の成果について「製造業の命は独自の技術にある。研究会の活動が従業員のレベルアップと技術力の向上につながった」と報告した。 -
アマランサス研究会の活動報告会
伊那地域アマランサス研究会の活動報告会「スーパー雑穀!アマランサスの魅力を語る集い」が23日、伊那商工会館であった。地元企業や研究機関、農業者など約40人が出席、アマランサスを活用した地域振興を考えた。
研究会メンバーの信州大学農学部、地元企業、栽培者がそれぞれの立場で取り組み状況や課題、今後の展望など活動を報告。
栽培部会長・北原康弘さん=高遠花摘み倶楽部=は「需要があり、今年は収穫量1トンを確保したい」とし「栽培者をいかに増やすかが課題。また、収穫から商品化するまでに手間がかかる」と人手不足を懸念し、協力を求めた。
研究会では、栽培者を確保し、花咲く農地を拡大。実や葉を利用した商品でブランド化を図り、新規創業、雇用創出と経済効果のある地域振興を考えたいとした。
試食では、実を加熱したり、葉をペースト状にしたアマランサスを使い、かゆ、甘酒、そば、パンなど、すでに商品化されたものを含めて11社、15品が並んだ。
参加者から「アマランサスのプチプチ感が楽しめる」など感想があった。
また、森永製菓研究所技監の尾畑嵩英さんの記念講演「よみがえるスーパー雑穀アマランサスの魅力」があった。
アマランサスは、中南米産のヒユ科の植物。花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目され、遊休農地の活用による観光地づくりを含め、地元企業や生産者、信州大学、テクノ財団、伊那商工会議所などが連携して、普及に向けた取り組みを展開している。
昨年は高遠や東春近の面積70アールで栽培。10アールで100キロが収穫できるという。 -
新技術、新産業創出に補助新設
宮田村は中小企業などの技術開発を積極的に支援しようと、4月から新たな補助金制度を新設する。企業グループなどが行なう新産業の創出などにも助成し、意欲ある企業の育成を進めたい考えだ。
「ベンチャー事業・新技術開発等支援事業」として、経費の半額(上限50万円)を補助。開発研究に関わるさまざまな経費に適用することができ、製造業を中心とした村内企業の意欲向上を図る。
また、新産業創出に向けて取り組む企業グループも補助対象。村内でも異業種で組織をつくり、他にはない独自の製品づくりに取り組んでいるグループもあり、共同研究なども支援する。
補助は村内で1年以上事業をした企業、グループなどが対象。村産業建設課は「村内にも新しい技術が芽生えてきており、力を入れていきたい」と話す。 -
【記者室】温泉掘削成功の功罪
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発が掘削していた4号源泉から温泉の湧出が確認された。湯量の少なさから将来に向けての不安もささやかれていた温泉郷だが温度32度、湯量もまずまずで、心配はひとまず解消されたようだ▼昨年春の調査開始から位置選定、掘削竏窒ニ不安と期待の狭間でかたずをのんで見守ってきた関係者は一様に安堵の表情を見せている。あとは温泉審議会の許可を受け、ポンプやパイプなどの工事を終えれば夏の観光シーズンに間に合う▼だが開発費の1億5千万円は全額長期借入金で、損失は市が補償すると聞けば喜んでばかりもいられない。観光の目玉としてアピールし、早く元を取ってもらいたいものだ。(白鳥文男)
-
春の高校伊那駅伝を盛り上げよう
伊那市・市商店街活性化イベント委員会は「春の高校伊那駅伝2007」(3月18日)に向け、1店1校応援団などを企画した。合併などを機に、コースを変更。以前から商店街を走るコース設定を要望していただけに、伊那をアピールする機会ととらえ、準備を進めている。
1店1校応援団は、市内西町縲恷R寺の飲食、衣料、薬局など各店に、応援する出場校を振り分け「がんばれ○○高校」と記したポスター(A3判)を店頭に張り出す。
男子84チーム、女子51チームの計135チームが出場する予定で、出場校の卒業生だったり、その県の出身者であったりとなるべくかかわりやエピソードなどを募り、チームを応援する。
また、西町縲恷R寺の全店で16縲・8日、歓迎・応援大売り出しを展開。千円以上の買い物をした人に、抽選券1枚を渡す。抽選会は18日、セントラルパークであり、商店街の共通買い物券をプレゼントする。
駅伝当日は、セントラルパークに屋台村を設け、伊那名物ローメンや五平もちなどを販売。大型モニターも用意し、高校駅伝の様子を流す。
そのほか、市消防団音楽隊、伊那中学校吹奏楽部などの演奏もある。
市は、高校駅伝用のタペストリーを約600枚作成。3月上旬、西町縲恷R寺区間に取り付ける。
イベント委員会の桜井宣明委員長は「商店街の活性化はもちろんだが、来ていただいた人に伊那の良さを知ってもらえれば」と話している。 -
三心取締役会長・伊藤五男さん栄誉祝う
本年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工 卓越技能章」を受章した伊那市美篶、総合建設会社三心の取締役会長・伊藤五男さんの受章祝賀会が18日、伊那セミナーハウスであり、関係者約170人が出席した。伝統的な工法にこだわり続けた・ス土壁づくりの達人・スの栄誉を祝し、さらなる活躍に期待した。
発起人を代表し、伊那商工会議所の向山公人会頭が祝辞。「伊那市の産業界にとって名誉であり、大きな喜び。技能を身に付けたい若者や精進しようとする職人に誇りと希望を与える」と称えた。
出席した来賓らが祝いの言葉を寄せ、受章記念品や花束を贈呈。謝辞で伊藤さんは「これからも材料、技術に対し、健康にやさしい、自然に呼吸する壁作りに努力、精進していきたい」と語った。
伊藤さんは左官職人として中学卒業と同時に上京、修行を積んで帰郷した後、1969(昭和44)年に「三心左官所」を創業。77(昭和52)年に有限会社、01年に株式会社に改組した。
土壁工法、漆喰(しっくい)塗り工法、珪藻土(けいそうど)仕上げなど、自然素材の伝統工法にこだわり続ける。また、業界の研修会や伊那商工会議所主催「土壁達人塾」で講師として技術を手ほどきし、伝統工法を守るとともに、普及・伝承に努めている。
これまでにも、日本左官業組合連合会長表彰、日本商工会議所会頭表彰、県卓越技能者知事表彰など、高い評価を受けている。 -
サン工業が工場増設
伊那市西箕輪の表面処理(メッキ)に携わるサン工業(川上健夫社長)と伊那市・市土地開発公社の工場用地売買契約調印式が15日、市役所であった。
同社はハードディスク、自動車、情報家電など部品の表面処理を手がけている。全体に受注の増加で現工場が手狭になり、さらに半導体関連部品へ新規参入することから、新たに工場を増設する。
新工場(第3工場)は、伊那インター工場団地内にある現工場の東側。用地は約1万3600平方メートル。工場は鉄骨造り3階建て(2階一部吹き抜け)で、床面積は3900平方メートル。投資額は7億円。
3月末に着工し、7月に完成予定。稼働は8月からを見込む。
今期の売上予想は15億円で、5年後には30億円を目指す。
川上社長は「再来年、創業60周年を迎える。表面処理は特殊業務。海外に負けない技術力を身につけたい」とあいさつ。
川上社長は伊那商工会議所副会頭も務め、小坂市長は「市の工業発展に尽力いただければ」と期待した。 -
県下建設業売上ランキング上位30社にヤマウラと窪田建設
東京商工リサーチは13日、06年県内建設企業の売上高ランキング上位30社を発表した。上伊那では、昨年6位だったヤマウラ(本社・駒ヶ根市、沢田英明社長)が5位、窪田建設(本社・駒ヶ根市、窪田重雄社長)が19位にランクした。
ヤマウラの06年総売上高224億9千万円。増収率20・3%と好調な伸びを見せ、経常利益も前年を28・3%上回る5億7千万円の黒字となった。
また、窪田建設の総売上高は77億7千万円。増収率は0・8%となったが、経常利益では前年伸び率で73・1%マイナスの3400万円となった。
全体で見ると、30社の売上合計は9・4%増で2年連続の増加。うち23社が増収となっている。
公共投資は回復しない一方、民間投資は回復基調にあり、マンションを主とする住宅着工戸数が増加しているほか、ここ数年のリストラ効果もあり、上位企業の業績は下げ止まり感が強まっていると分析している。 -
きものいぐち「心新たに一(はじめ)展」
12日まで 南箕輪村民センター伊那市高遠町のきものいぐち「心新たに一(はじめ)展」が10日、南箕輪村の村民センターで始まった=写真。
07年最初の展示会。新春企画は、訪問着と袋帯セット、留袖と袋帯セットが25万円均一、30万円均一。本格派きもの展は本加賀友禅、手描京友禅、老舗西陣帯(留袖、訪問着、色留袖、袋帯)がそろう。高級喪服フルセット、新作振袖もある。
同店は「お客様にご満足いただけるように良い品をそろえました。抹茶スイーツのおもてなしも用意してお待ちしています。お気軽にお出かけください」と話している。
12日まで午前10時縲恁゚後7時(12日は午後5時)。
17日から20日までは高遠町のきものいぐち特設会場で開く。午前9時半縲恁゚後7時。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
桜オーナー
中アの残雪に映える千人塚公園の桜を守り、未来に引継ごうと、飯島町は桜守ファミリー募集する。同公園の古木は樹齢77年の染井吉野、樹高20メートル余、地衣類が繁茂し、テング巣病もまん延していることから、桜1本を1ファミリーが愛情を込めて管理する桜オーナー制を検討。染井吉野は戦後、全国で爆発的に植栽され、成長も早いが老化も早く、随所で同様の問題が起きている事から、この取り組みは大いに注目される▼ロマンあふれる試みの成否のカギは町民の桜愛護の熱意と、高枝切りなど高所作業できる機資材を持つ企業や団体の多くが手を挙げてくれるかに掛かっている▼花の季節には自前の桜で花見、ちょっとした大名気分が味わえるかも。多くの参加を願う(大口国江)
-
高遠町人形飾りコンクール 6団体が出品
伊那市高遠町の冬の風物詩・だるま市(11日)を前に、町商工会の恒例企画「人形飾りコンクール」の作品が中心商店街に飾られている。9日、審査会があり、仲町実業団の作品「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』」が最優秀賞となる金賞を受賞した。
人形飾りは、だるま市に合わせた各商店の誘客作戦がはじまり。本年は、実業団、金融機関、小学校、町総合支所の6団体が出品し、町商工会職員や各種団体関係者約20人が、それぞれの作品を努力、アイデア、全体のバランスなど6項目で評価し、各賞を決めた。
各賞を受賞したのは次の作品(カッコ内は団体名)。
▽金賞=「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』(仲町)▽銀賞=「愛と勇気と夢をのせて飛べ!アンパンマン」(市職員)▽銅賞=「勘太郎さんと絵島様が南アルプス世界遺産の登録を願う」(霜町)▽努力賞=「ミッキーとミニーの絵島・生島」(本町)、「未来への灯り(2分の1成人式を迎えて)」(高遠小学校4年)▽敢闘賞=「メタボリックシンドローム」(金融団) -
期待ますます、宮田・ス名物丼・ス3月24日に発売
特産の山ぶどうワインで肉を調理する宮田村の・ス名物丼・スの発売日が、3月24日に決まった。8日には開発を進める村商工会青年部と、賛同した村内飲食店が会合。鶏肉が基本だが商品の幅を持たせるために他の肉の使用も可能にするなど、各店の個性を生かす形で、ご当地ならではの丼としてさらに味を追求していく。既に試作品をつくった飲食店も多く「おいしい丼が提供できる」と手応えをつかんでいる。
現在までに村内飲食店12店が参加予定。この日の会合では、山ぶどうワインの使用や「地産地消」を意識して、地元産の農産物を食材に使うことを基本ルールとして確認した。
「青年部がここまで盛り上げてくれた。今後は我々のオリジナリティで、お客様に喜んでもらえる丼に仕上げていきたい」と、出席した飲食店主からは期待の声も。
名物丼は村民からレシピやアイデアを公募して昨年末に決定。
丼の名称は発売開始後に再び公募し、実際に食べてもらって投票してもらう考えだ。 -
千人塚公園信州いいじま桜守ファミリー募集
飯島町は千人塚公園を桜の映える公園環境を未来に引継ぐために、信州いいじま桜守ファミリー(桜オーナー)の募集に向け、準備を進めている。16日の桜守役員会の検討を経て、22日の信州いいじまさくら祭り実行委員会に提案、早ければ3月に募集を開始する。
千人塚公園には古木から若木まで約700本の桜があるが、近年古木を中心に、テング巣病の拡大や、樹幹への地衣類繁茂により、衰弱する木が目立つようになってきた。現在、信州いいじま桜守が中心に保護育成活動を展開しているが、量的にも、高木で高所の病気枝の切除や地衣類の除去など危険が伴う作業で、桜守には困難になってきた。
その結果、テング巣病に侵され、花の咲かない桜や地衣類の繁茂による樹勢が衰えた桜が年々増加し、その上、1本ずつ症状の異なる対応が迫られている。
そこで、1本の桜を愛情込めて見つめ、管理していく、桜守ファミリーを募集し、数多い瞳と腕で千人塚の桜を守り育てていく。
桜ファミリーは1本を1ァミリーが受け持ち、我が家の桜木という気持ちで桜の症状を観察し、桜守に相談しながら、適切な保護育成を通年行なうもの。桜の千人塚を次代に引継ぐ志を持つ、町内の事業所、団体、個人などをファミリーの単位とする。
また、ファミリー名を明記したファミリー章を交付し、幹に掲示する考え。
具体的なファミリーの役割は▽桜の観察▽病気枝の発見と対処作業▽下草刈り▽施肥▽手に届く範囲でのコケ類の除去-など。 -
宮島酒店で信濃錦「新春朝搾り」
春の訪れを搾りたての新酒で祝ってもらおう竏窒ニ立春の4日、伊那市元町の造り酒屋・宮島酒店で、恒例となった「立春朝搾り」があった。早朝から酒販店関係者などが集まり、出荷作業に追われた=写真。
立春の朝に搾り上げた新酒を瓶詰めし、その日のうちに消費者へ届けるイベント。蔵元や酒販店などでつくる「日本名門酒会」の加盟店で一斉実施しており、今年は北海道から九州までの36社が参加した。同店として取り組むのは7年目。
今年は昨年より4割ほど多い約3500本を県内外の22店舗に出荷するため、前日から搾り始めた新酒を4日の早朝に瓶詰め。出荷作業には酒販店関係者らも協力し、安全祈願や五穀豊穣などの願いを込めたラベルを張りつけた。
同店企画部長の宮島敏さんは「暖冬傾向だった今年は温度管理が難しかったが、冷却装置で冷やしながらゆっくりと発酵させたため、柔らかい口当たりに仕上がっている」と話していた。
立春朝搾りは720ミリリットルが1575円、1・8リットルが3150円。原則として予約販売となっているが、出荷後約1週間の間なら入手することもできるという。
問い合わせは宮島酒店(TEL78・3008)へ。 -
納入業者に門戸拡大、宮田観光開発が経営合理化で公募入札実施へ
宮田観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は経営合理化策として、施設メンテナンスから物品まで全ての外部からの納入契約について、あらゆる業者が自由に参加できる公募型の入札を初めて実施する。今までは83社で構成する同社協力会だけが入札、納入の権利を得てきたが、門戸を広げることで経費削減を図り、開かれた会社としての改革推進につなげていく考えだ。
今までは協力会に加わらないと入札に参加できず、事実上、同社との取引きは困難だった。
今回の入札制度の改革は・ス特権・スの壁を取り外すことにもなるが、小田切英夫副社長は「協力会は今まで通り。しかし、内容を検討しながら、門戸を広げるなかで納入業者を決めたい」と話す。
地域に愛されるホテル運営などを目指していることもあり、特に地元業者の優先も考慮していく考えだ。
入札参加業者は20日まで受け付けており、対象となるのは、食材からリネン、ゴミ、クリーニング、燃料など同社が外部と取引きする全て。
同社幹部と各部門責任者、外部委員の「サポーター会」で選定委員会を構成し、納入額、サービス内容、供給の安定性などを総合的に審査して落札業者を決める。
入札の参加申し込みは業者名、住所、連絡先、取り扱い物品を記入の上、同ホテルへ郵送かFAX(83・2133)。詳しくは同ホテル総務課83・2134へ。 -
木曽観光連盟・スキー場への誘客キャンペーン
木曽観光連盟は3、4日、伊那市日影のベルシャイン伊那店1階広場で、冬季観光の柱である同地区のスキー場への誘客を目的としたインフォメーションコーナーを設置している。
権兵衛トンネル開通1周年記念企画で、伊那谷側では開通後初めてとなるスキー場のキャンペーン。木曽谷の5スキー場の共通一日リフト券や特産物を景品とした抽選会を主に、各スキー場のパンフレット配布などでPRしている。
同連盟の原隆事務局長は「開通後、1年間通して観光施設への入り込みは増えたが、一過性で終わらせないようにしたい。そのためにこういったPRを一つの方法として、木曽谷、伊那谷の人々が互いの土地のことをもっと知る必要がある」と話している。
景品抽選会などで木曽谷のスキー場への誘客を図る -
駒ケ根市経営講座第4回
駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根、駒ケ根市は2日、第4回経営講座を一般にも公開して駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約60人が集まり、日本銀行松本支店長の松永哲也さんの講演「日本経済、長野県経済の現状と展望」を聴いた=写真。
松永さんは日本経済の先行きについて、息の長い成長が続く可能性が高く、物価もプラス基調を続けていく竏窒ニ予想。長野県経済の今後の課題と解決の方向性について、外国人観光客の誘致強化や観光資源のブランド化などを挙げた。
参加者は時折メモを取りながら真剣な表情で松永さんの話に耳を傾けていた。 -
いなっせで商店街の情報を発信
伊那市は駅前ビル「いなっせ」に電光掲示板2基を設置し、2日から運用を開始した。利用者に商店街情報を発信し、商店街のにぎわいに結びつけるねらい。
いなっせの立体駐車場は28万台(05年度)の利用があるものの、周辺商店街では来客が増えた実感がわかない状況。そのため、まず商店街を知ってもらおうと掲示板で情報を提供する。
情報は、いなっせから立ち寄ることができる山寺縲恊シ町・中央区の商店街を優先する。すでにバレンタインデーのチョコレート、築地直送のネタがそろうすし、ひな人形の展示会、冬物衣料割引…と個店PRなど13件(行政情報含む)が入っている。
電光掲示板は、2・5階にある施設案内のディスプレイの下部に取り付け、チラシやポスターなどをはる掲示板も4竏・階の階段踊り場など3カ所に設置。事業費は92万円で、うち40%は国のまちづくり交付金を充てる。
電光掲示板(縦10センチ、横1メートル)はLED(発光ダイオード)を使い、オレンジ、緑、赤の3色で表示。右側から左側へ文字が流れる。掲載料金は1件(64文字以内)100円。期間は最大2週間。市商工観光課で随時、受け付け、週2回更新する。
担当課は「商店街に魅力を感じ、人の流れができて、まちが元気になれば」と話す。
水曜日休館。 -
駒ケ根高原源泉4号井の測定結果発表
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)は1日、開発中の温泉4号源泉の測定を県薬剤師会が伊那保健所立ち会いのもとに30日に行ったところ、温度32度、湯量毎分83・2リットル、pH(水素イオン濃度)9・4縲・・5でアルカリ性を示していることなどの測定結果を同市赤穂の古城公園近くの現地で発表した。泉質についても現在稼動中の1縲・号源泉と同じアルカリ単純温泉と見ているという。詳しい結果は2月中旬に出る見通し。
同観光開発は県温泉審議会の許可が下り次第ポンプを設置し、夏の観光シーズン前の6月か遅くとも7月には本格稼動させたい考え。中原正純市長は「掘削が成功したことにより、早太郎温泉が将来にわたって維持できる環境ができた。温泉の増量や新規配湯にも十分対応していける」と安堵の表情を見せた=写真。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。7月から造成にかかり、高さ約35メートルのロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始め、11月には深度1500メートルまで到達した。 -
マルマサ感謝デー
マルマサ(小松保夫社長、本社・伊那市高遠町)は28日、伊那市境南のマルマサ住宅情報館でマルマサ感謝デーを開いた。同社の顧客や地元住民ら150人近くが訪れ、もちつきや太鼓演奏などを楽しんだ。
「地元の工務店なので、地域の方とのふれあいを持ちたい」(大沢政男店長)と、毎年開く恒例。きねとうすで2回のもちつき大会、御諏訪太鼓の演奏、ビンゴ大会とお楽しみが盛りだくさんだった。
子ども連れの家族らが多く、子どもたちは風船を手に、もちつきの様子を見ながら一緒に「よいしょ、よいしょ」と掛け声をかけた。会場は来場者でにぎわい、振舞われたつきたてのもちを味わっていた。 -
地域食材のブランド化を目指して地産地消セミナー
地域食材のブランド化を目指す地産地消セミナー「伊那谷・山里の恵を素朴に食す」が31日、伊那市であった。ダチョウ肉や鹿肉、地元産野菜を使った新しい伊那のおもてなし料理の提案に、宿泊業者らは「アイデアをメニューに生かしたい」と前向きにとらえた。
権兵衛トンネル開通や合併を機に、新たな料理を開発しようと伊那商工会議所、「上伊那!食べたい」提案隊(JA上伊那・上伊那地方事務所)が企画した。
講師の日本料理研究会本部師範湯本忠仁さん=長野市=は、ダチョウ肉や鹿肉、シメジなどを使ったみそフォンデュ、里芋・レンコン・ダチョウ肉などを煮た変わりじぶ煮など、素材を生かし、信州らしさを出した4品を紹介。みそフォンデュのなべ湯にササの葉や桑の枝などを活用し、味だけでなく、見たり、客が参加したりと楽しみの料理の出し方の工夫も提案した。
参加者は「ダチョウ肉や鹿肉に、そば粉をまぶすと肉臭みが消えるのは試してみたい」「みそフォンデュは今までにない発想だった」と味を確かめながら、新たな一品の可能性を広げた。
出席者は農業、飲食、宿泊、行政など関係者約50人で、誘客を図るため、食材を提供する側、伊那へ人を呼ぶ側が意見交換する場を持った。 -
観る旅からとけ込む旅へ
)
飯島町観光協会(会長・高坂町長)は29、30日、役場で体験型観光で町の活性化を図ろうと、和歌山ほんまもん体験倶楽部の刀根浩志事務局長を招き、初の体験観光研修会を開いた。
刀根さんは年間集客数20万人といわれる和歌山県体験型観光の仕掛け人で、国が選んだ観光カリスマの1人。県の地域づくりアドバイザー事業を活用。
里山トレッキングやわら細工、そばうち、農産物加工、農業、木工など各種体験型メニュー関係者ら約30人が参加し、ほんまもん体験の理念や、具体的なメニューについて理解を深め、意欲を駆り立てた。
刀根さんは「田舎志向の体験型観光が注目されている。名所旧蹟を観る旅から、体験を通して自然や人にとけ込む旅が求められている」と観光の潮流に触れ「ほんまもん体験観光」の理念を「互いに高まりあう観光を創造する」とし、目的は「体験させる」でも「観光振興」でもない。体験は手段であり、目的は感動。自分たちの誇りと自信を回復させることが、観光力の強化、地方再生の道になるとした。
また、具体的に何を売り物にするかは都会になくて、田舎にあるもの。ほこりまみれの誇り、わが町の遺産-などを挙げ「準備をしすぎない」「手伝わない」「ほめすぎない」など事業推進に向けた注意事項にも触れた。
2日目は個別メニューの相談会があり、雪形や木工、農業、トレッキング、自然観察などの関係者が訪れ、取り組みのノウハウについて聞いた。
個別相談を終えて、刀根さんは「点と点が線でつながれば、すぐできる。官・民の役割分担が隙間を作らず、重なり合うことが大事。やる気も条件もそろっている、スタートラインに立ち、ピストルが鳴るのを待っている状態」と期待した。
町観光協会は「無理をしないように、やれる人からやろう。やれる人が上手に走り出したら、だんだんに関わっていくという取り組みにしたい。今年度中にもシオジ平トレッキングなどメニューの売り込みを検討したい」と話している。 -
トヨセット大田原工場起工式
「駒ケ根流通工場」建設のため、駒ケ根市の北の原工業団地に続いて同市大田原工業団地に用地2・4ヘクタールを取得したトヨセット(本社愛知県安城市、富岡靖明社長)は27日、大田原の現地で起工式と安全祈願祭を行った。工事関係者など約40人が出席。富岡社長がうがち初めの儀を行うなどして工事の安全と工場の無事完成を祈った=写真。富岡社長は「関係者の協力のおかげでこの地に流通の拠点を設けられる。社員一丸となって業務に当たっていきたい」と感謝を述べた。
同地には建築面積約9900平方メートルの流通工場と同1650平方メートルの組立工場(いずれも鉄骨平屋建て)が建設される。しゅん工は6月末の見込み。同社は北の原工業団地に建設する第1工場と合わせて、今後新たに50人以上の社員を当地で採用したいとしている。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約230人。 -
工房信州の家づくりが県知事賞を受賞
伊那市西春近のフォレストコーポレーション(小沢仁社長)を中心に構成する「信州の家は信州の木で竏注H房信州の家づくり」グループは、県ふるさとの森林づくり賞(県など主催)の信州の木利用推進の部で県知事賞を受賞した。家造りで県産材利用に貢献したことが認められた。
家造りで、梁(はり)や柱、床などに杉、ヒノキ、唐松など県産材を使用。住宅1棟当たりの県産材使用率を03年の30縲・0%から05年に70%まで高めた。さらに、県産材50%以上使用した住宅建設は05年度25棟、06年度(12月末現在)40棟を数えた。
1棟当たりの県産材使用率80%(残り20%国産材)、建設棟数50棟を目標に置き、昨年10月末、製材・建材屋と共同で天然乾燥ストックヤードを新設。
利用できる国産材があるものの、流通が確立されておらず、外国産材に比べて使用率が低い現状にある。国産材を調達し、30棟分を確保。木材は半年縲・年間、自然乾燥させる。人工乾燥機に比べ▽木材の色、つやが良い▽木材の強度が強い▽収縮割れが軽減される竏窒ネどのメリットがある。市場だけでなく、山林所有者が木材を運び込む基地にしたいという。
小沢社長は「製材、建材屋などの協力があってできたこと。改めてネットワークを作る意義を認識した」と話し、耐久性に優れる県産材利用をさらに推進する。
同社は05年、県産材を利用し、環境や健康などに配慮した質の高い住まいに取り組む県の「信州木づくりの家」グループに認定されている。 -
細田伊佐夫さん(73)染織家、宮田村河原町
「一心不乱に染め上げ、改めて、先哲の言葉と生命の水がめの神聖さ、故郷の山の尊さを思い知らされた」-。中央アルプス駒ケ岳にある阪本天山の四言四句古体詩碑と、村内の山浦正弘さん宅に残る幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸の2大漢詩を原寸大に柿渋で染め上げた。作品は3月から村内のアルプス中央信用金庫宮田支店ロビーに展示する。
細田染織染色工房香藍窟を主宰し、さまざまな模様を染める傍ら、神社の幟旗(のぼりばた)染の詩句に引かれ、以来「言葉染」をライフワークにしている。
村出身の哲学者、唐木順三さんの詩碑、民俗学者で歌人の向山雅重さんの歌、宮沢賢治の真筆「雨ニモマケズ:」。芥川龍之介の「かっぱの図」などのほか、恩師や親交のあった著名な書家の作品などを多数手掛けた。
阪本天山は江戸中期高遠藩郡代の砲術家、勒銘石と呼ばれる詩碑は縦1・5メートル、横2メートル。1784年、天山らは中御所から前岳を踏破し、尾根で堅ろうな石を見つけて、天山が「霊育神駿 高逼天門 長鎮封域 維嶽己尊(聖なる西駒は、神の乗る馬を育て、その頂は高く天門にまで迫る:」と駒峰を称えた詩を読み、同行した石工に刻ませたという。
一方、幕末の水戸浪士(天狗党党首)武田耕雲斎の七言律詩の掛軸は縦2メートル、横1メートル。「一朝憤奮義忠情」から始まる詩は、今福清二さん(駒ケ根市)の読みでは「ひと度ふるい立たせる正義の心、骨を砕き身を裂かんとす、天子の兵 孫子の謀を持ち、呉子の智を備え、張飛の勇烈を持ち、岳飛の正義を守る心を持つ、駒の峯に伝う道は雪にさえぎられて行き難し:」と続く。国を憂い、尊王攘夷の志に殉じた耕雲斎の気魂が伝わってくるという。
「染め作品は、日常目に触れることの少ない言葉を手軽に目につくところに飾る利点がある。先哲の顕彰と伝承につながり、村起しの一端になれば」と話した。
◆水戸浪士の通行
幕末の64年、水戸藩は尊王攘夷派と佐幕派に2分され、勤皇派は天狗党を旗揚げしたが幕府の弾圧にあい、攘夷の企ては失敗。武田耕雲斎を首領とする天狗党は、挙兵の志を朝廷に伝えるために、上洛を企てた。一行約千人は11月1日、常陸国太子を出発、幕命を受けた諸藩兵と戦いながら、信濃路、中仙道、美濃路を西上するが、12月11日、敦賀郡新保で、10数藩の兵に阻まれ、17日加賀藩に降伏。敦賀に護送され、2月耕雲斎ら主謀350人は斬罪、他は追放、流罪に処せられた。維新後、耕雲斎らの霊は松原神社の神号を下賜され、靖国神社に合祀された。
伊那街道の通行は11月22日、伊那部(伊那市)で昼食、宮田は午後通過し、上穂、赤須宿(駒ケ根市)に分宿。山浦家に残る耕雲斎の遺墨は、当主、山浦藤左衛門が浪士らに捕らわれた高遠藩士の助命のため、赤穂の本陣に出掛け、耕雲斎に会い、一書を請い受けたものと言われている。 -
馬肉を使ったコロッケ、「バロッケちゃん」が行燈市でデビュー
馬肉を使った新メニューづくりを進める飯島町の「さくらを咲かす会(小林馨会長、12店)」は24日、飯島文化館で、馬肉を使ったコロッケ「バロッケちゃん」などテイクアウトメニューの試食会を開いた。広く町民に呼びかけ、40人余が参加、「バロッケちゃん」のほか、馬ミンチを使った2種類の「馬かまん」、馬肉にチーズを挟んで揚げた「合格カツ」など5種類の馬肉料理を試食し、意見を出し合った。
メニューの中心は2月10、11日に開く行燈市でデビューする「バロッケちゃん」。馬肉の甘煮、ジャガイモ、サツマイモ、長イモ、馬の好物のニンジンを入れ、馬の顔に形にした。調理は同会の女性部10人が腕を振るい、揚げたてをテーブルに並べた。外側はカラッと、中はしっとり、馬肉に味もあり「おいしい」と概ね好評。中には「もう少し馬肉が大きい方がいい」「ソースなしで食べられるように、味を濃く」などの指摘も。
また、「馬かまん」は「皮が厚すぎて、おやきのようだ」「皮が甘過ぎる」などの感想もあった。
馬肉による地域おこし事業は国交省の地域振興アドバイザー事業を導入、この日は最終回。アドバイザーの伊藤光造さんは「馬肉による地域おこしを成功させるには、行政や町民など幅広い応援が必要、応援があれば大きく育つ」と話していた。
「バロッケちゃん」は参加者の意見を参考に、馬肉を増量し、行燈市で揚げたてを百円で販売する計画。