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飯島区が小水力発電所建設推進に向け、建設委員会を設置
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は10日夜、成人大学センターで、農業灌漑用の新井水路を利用した小水力発電所の建設に向け、建設委員会を設置。今後の取り組みを協議し、合わせて役員構成も行った。
建設研究委員や区会、地権者、町議ら17人を前に、竹俣区長は「区会で建設が議決されたのを受け、国交省に発電用水利権の取得を申請し、認可が下りる見通しがついた。建設委員会を立ち上げ、発電事業を推進したい」とあいさつ。
引き続き、今後の取り組み、スケジュールについて説明。新エネルギー特別措置法(RPS法)による事業認可を申請、引き続き、新エネルギー産業開発機構(NEDО、ネド)の補助金を申請する、合わせて、中部電力との売電単価交渉も実施していく。NEDОの補助金が確定次第、用地買収、着工の運びとなる。早ければ10月着工、来年秋に完成する。
委員からは「騒音や低周波被害について、どう対応していくか」「早期に地権者や周辺住民へ情報提供し、理解を得るべきでは」など進め方について、さまざまな意見が出された。
発電所予定地は新井水路の取水場所から約2キロ下流の朝待(第1発電所)と、さらに200メートル下流のうどん坂分水地(第2発電所)の2カ所。朝待では1分間に120キロW発電、うどん坂は220キロW発電する計画で、朝待は中部電力に売電、うどん坂分は役場庁舎まで電柱を立て送電し、庁舎など公共施設で使用する考え。総事業費約3億円(うち2分の1は国庫補助)
同区は06年秋、中電の子会社、シーティクの遠藤喜紀さん(現在フリーのコンサルタント)から提案を受け、区議会や全体説明会で検討し、1月の区会臨時会で推進を決定した。
役員構成は次の通り(敬称略)
▽委員長=竹俣栄二郎(区長)同副=小林章吾(建設研究委員)、野村則勝(区会)、吉沢徳保(区友会)、森岡一雄(町議)▽総務委員長=市村幸一(建設研究委員)▽設備委員長=石田耕一(建設研究委員)▽財務委員長=伊藤和夫(建設研究委員) -
伊那テクノバレーがCMC(カーボンマイクロコイル)研究を計画
地域産業を支援する伊那テクノバレー地域センターは本年度、ミクロン(千分の1ミリ)単位の炭素繊維をらせん状に巻いた新素材に取り組む。
CMCは▽電磁波吸収性が強い▽ばね特性に富む▽水素吸蔵性がある竏窒ネどの特性があり、近接・感触センサーや食物包装材、医療・癒し機器など、さまざまな分野への利用が期待されている。
このほどまとめた08年度事業計画には新規6事業を含む計21事業を盛り込んだ。「食品素材高度利用技術研究会」では、ブドウの加工かすをサプリメントなどの機能性食品の素材として活用するための研究を産学連携で行っていく。
経営トップ層の高齢化が進んでいることから、後継者育成が必要な企業のために、若手経営者を対象にしたマネジメント能力向上・リーダー養成講座も新たに開講する。
アマランサスを活用した加工食品や菓子の開発なども引き続き行っていくほか、品種改良や精製方法の改良などの研究にも新たに取り組む。 -
エネルギー有効利用事例発表会
事業活動の中での取り組みを通して環境負荷の低減を促進しようと上伊那電気主任技術者協会(川上国男会長)は10日、第20回「やさしいエネルギー有効利用事例発表会」を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。上伊那と飯田市の11事業所に勤務する電気主任技術者らが参加し、それぞれが取り組んできた事例計17件を発表し合った=写真。
駒ケ根市のネクストエナジー・アンド・リソース(伊藤敦社長)は、20年前に製造された太陽電池パネル約3300枚を販売するために1枚1枚発電性能を測定したところ、95%のパネルが使用可能だった竏窒ニする事例を発表。保存状態が良ければ、発電性能は長期間維持できることが分かった、とした上で、今後は性能劣化原因の解明と残存寿命の予測に取り組みたいと話した。
宮田村の浦野紙器(浦野勇社長)は新工場建設に際し、県内最大規模の150キロワット級の太陽光発電設備を導入した結果、消費電力量の30%をまかなうことができた事例を発表。1億円の費用をかけたが、大きな効果が上がったとした。
川上会長はあいさつで「発表会は年に1回の開催を続けて20回目を迎えた。継続は力なり。今後も30回、40回と続いていくと確信している」と述べた。 -
通り町商店街 一店逸品マップ作る
伊那市の通り町商店街振興組合は、個店の「売り」を消費者にアピールする便利マップ「一店逸品案内」を作った。内田吉郎副理事長らは「商店主自身が自分の店の特色を認識する機会になったことが一番大きい。消費者に『売り』を浸透させ、商店街の活性化に結びつけたい」と話す。
マップはA3判の六ツ折。カラーの両面刷りで、衣料品、飲食、薬局、書店など26店の知って得する逸品案内と位置図、通り町のイベントなどをイラスト付きでまとめた。
店ごとに枠を組み「小世帯向けに、少量パックの品ぞろえ!」「昭和のレトロが漂う食事どころ」「朝から夜まで休まず営業しております」など独自のサービスや商品を紹介。商店主の似顔絵を入れ、営業時間や定休日も載せた。
周辺のトイレ(和式・洋式)や行き先別バス停、医療機関の情報なども調べ、消費者に見てもらえるように工夫した。
マップは2万部作り、10日前後に参加店のほか、市役所や伊那商工会議所、通り町だんわ室などに置く。
通り町商店街ホームページでも紹介している。 -
リニューアルオープン本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」
中川村大草望岳荘内の食事処「いろり」が8日、手打ちそばメニューを加え本格手打ちそば「いろり なかがわ亭」としてリニューアルオープンした。初日は開店と同時に村内外から多くのそば通、そばファンが訪れ、うちたての白そば、赤そばを味わっていた。
店の一角に設けた「そば打ち工房」では、同店を運営する「朝ちゃん五平」のメンバーらが3カ月間のそば打ち修業の成果を披露し、来店者は丁寧な作業を見入っていた。
人気メニューはざる、赤そばのざる、季節の天ぷらなどで、日本ミツバチの会のメンバーで、諏訪郡原村から訪れた原満江さんは「こしがあって、おいしい。近くの有名店、乙事亭にも負けない」。野明兼秋さんは「季節の山菜の天ぷらもいい。日本ミツバチのハチミツ入りのつゆはいい味を出している」と満足そうだった。
昨秋、田島で開催した赤そば祭りの来場者から「赤そばが食べたい」という要望が多かったことや、村の荒廃農地の解消の一助になればと赤ソバ、白ソバを栽培、「いろり」で提供することにした。 改修は手打ち工房を設置し、外壁を板張りし、古い荷車の車輪を飾るなど、田舎のそば屋らしさを演出した。
ちなみに料金はざる780円、高嶺ルビーの赤そば900円、天ぷら500円。営業は午前11時縲恁゚後3時、夜は宴会のみ。定休日第2、第4水曜日。 -
雑穀アマランサス入りあまざけ」開発発表
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雑穀アマランサスによる地域振興を目指し商品開発に取り組んでいる伊那地域アマランサス研究会は3日、「雑穀アマランサス入りあまざけ」の発表会を伊那市の伊那商工会館で開いた。商品を開発、製造した同会に所属する仙醸(本社・伊那市高遠町、黒河内靖社長)から商品の説明があり、関係者などが試飲した。
今回発表したアマランサス入りの甘酒は米麹(こうじ)95%に対し、ポップしたアマランサスを粉末にしたものを5%配合。アルコール、甘味料、化学調味料など無添加。好みにより冷やしても、温めても味わいを楽しめるとのこと。
仙醸ではビン入り、内容量400グラム(約360ミリリットル相当)の商品を約千本製造(製造年月日08年3月29日・賞味期限09年1月29日)。観光客が訪れる場所で徐々に販売していくということで、5日から高遠城址公園の公園開きに合わせ同公園内の仙醸臨時販売店での販売や、11日から高遠町本町の仙醸旧酒蔵などで販売。税込み480円。
発表会では関係者たちがアマランサス入りの甘酒と、米麹のみの甘酒を飲み比べた。アマランサス入りの甘酒は「コクがある」「味わいが違う」など好評だった。
仙醸では今後、取り扱いを希望する店舗などでも随時販売していきたいとのこと。
問い合わせは、仙醸(TEL94・2250)へ。 -
宮田ビジネス学院、新設2年制コースに1期生7人入校
宮田村商工会運営の宮田ビジネス学院は4日、新卒者ら若者を主な対象に新設した全日2年制ITスペシャリストコースの入校式を開いた。県外出身者を含む10縲・0代の7人が入校。情報系技術や資格取得のほかビジネスマナーなども実践的に学び、将来の夢の実現目指して学びを広げる。
1期生となる7人は高校新卒者5人、社会人経験(大学含む)が2人。村内をはじめ伊那、駒ケ根、箕輪、下伊那郡豊丘村、東京と幅広い地域から若者が集まった。
東京から入校した石井創さん(21)は「今までは大学に通っていたが考えと違った。この学院で勉強して多くの資格を取り、信州の自然にも親しみたい」と希望を寄せた。
高校新卒の大槻拓未さん=箕輪町=は「学校の先生に勧められたのがきっかけ。資格を取って就職に活かしたい」と話した。
同学院は2001年2月にパソコンスクールとして開学し、以来社会人対象の職業教育を展開。利用者はのべ2千人以上にのぼる。
新設の2年制コースは、プレゼンテーション実技なども取り入れ、高いスキルを持った即戦力を養成。就職も支援する。 -
中山間地の栽培に適した新品種のダッタンソバをタカノと信大が協同開発、伊那市内の遊休農地などで栽培開始
タカノの(本社・宮田村、鷹野準社長)保健福祉関連事業部と信州大学農学部の井上直人教授が共同開発してきた新種のダッタンソバ3品種がこのほど、種苗登録を完了し3日、報道関係者に公開された。今回開発したダッタンソバは、ルチンなどの栄養素を豊富に含むことに加え、収量が普通のソバの2倍確保できるが、普通のソバ同様、手間はかからない。また、表皮が固く、鳥害を受けにくいのが特徴。このことから、産学官連携の一環として同事業の栽培を担う伊那市は、農業者が高齢化し、野生動物の農作物被害が深刻化する中山間地でこのソバを普及したいと考えており、タカノとの契約栽培のもと、生産を進めることで、生産から販売、流通までの一環したルートを確立する。また、タカノは、ダッタンソバの栄養効果を生かした商品開発を進め、食品の安全性や健康を重視する消費者市場への参入を狙う。
今回種苗登録した新品種は成熟期が異なる3品種。2000年から開発に着手し、今年2月に「気の力」「気の宝」「気の豊」として品種登録された。
今後は伊那市内で試験栽培を開始するため、現在長谷、高遠地区などの中山間地を中心にこのソバを栽培してくれる農家を募集している。
昨年の市内のソバの作付けは約220ヘクタール。ソバの栽培は手間がかからないため、取り組む農家もいるが、市の交付金を受けてもほとんど収益はないのが現状。しかし、このソバを生産した場合、補助金を受けながら販売収入も得られるため、従来よりも収益性が高くなると見込まれる。
また、二次製品についても、現在国内に出回ってる生そばの8割が外国産のそば粉であることから、タカノの企画室臼井敏行室長は「現在国内には安心・安全を求める消費者ニーズがある。また、今回のソバは収量が一般の約2倍確保できるため、商品価格も一般のそばと同じくらいで販売できると思う。そう見ればニーズはあると思う」と話していた。
タカノでは今後、今年の収穫を待って新商品の開発を進める。 -
環境付加価値売買契約付き太陽電池モジュールを発売
自然エネルギー利用の普及などを目指す「ネクストエナジー・アンド・リソース」(駒ケ根市、伊藤敦社長)は2日、企業向けの「グリーン電力環境付加価値売買契約付き太陽電池モジュール」を発売した。同社の仲介で、発電の際に発生するグリーン電力の環境付加価値を他者に売却、換金できる権利を太陽電池に付加したシステムで、全国で初めてという。
伊藤社長は「太陽電池の国内需要は06年から2年連続で落ち込んでいる。関心は高まっているものの、経済的な支援がなく見送るケースもある」とし、新たなメリットを生み出すことで太陽光発電システムの需要の拡大を図る。
独自ブランドの太陽電池モジュールは縦1・6メートル、横99センチ、幅4・5センチで、最大出力は190ワット。
太陽光発電システムのユーザーは、発電した電力の売却で1時間当たり1キロワット11円程度の利益だったが、今回、同社が発売したモジュールの場合、化石燃料や二酸化炭素(CO2)排出量削減など環境付加価値の権利分(1キロワット4縲・円程度)が上乗せされ、従来に比べて5割程度のメリットがある。
また、煩雑な各種申請や設置工事の一貫したサービスを提供することで、ユーザーのコストダウンにつなげる。設備規模によるが、太陽電池モジュールや工事費などを含めて1キロワット当たり75万円かかる。 -
特産山ぶどうワインに「樽熟成2005」誕生
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンを醸造し、2年寝かした赤ワイン「信州駒ケ原樽熟成2005」が誕生した。醸造販売元の本坊酒造信州ファクトリー(新田区)は「ヤマソービニオン種を用いた本格的な樽熟成タイプは全国的にも例がない」としており、主力銘柄の「紫輝」「駒ケ原」とはまた違った重厚感が味わえる・スプレミアム・スなワインに仕上がった。
05年産の原酒から樽に調和するものを選択。1年半オーク樽で熟成し、その後半年間はビンに寝かした。
宮田村特産の赤ワインには以前にも樽熟成があったが、今回のように長期間かけた本格的なものは初めて。
樽の香りと山ぶどうの風味が引き立つフルボディタイプで、新たな味わいの楽しさが広がりそうだ。
限定1154本で800本は村内をはじめとした上伊那地域に出荷。同ファクトリー内にある売店でも70本のみ取り扱い、一部首都圏などでも販売する。
価格は2500円(消費税抜き)。問い合わせは本坊酒造信州ファクトリー85・4633まで。 -
上伊那の各企業で入社式
上伊那の各企業で1日、それぞれ入社式があった。緊張した面持ちで式に臨んだ新入社員だが「会社や地域に貢献できるよう頑張りたい」など力強く抱負を述べた。
原油高騰の影響に伴い、経営環境は厳しく、訓示に立った経営者は経営理念を踏まえながら「社員の団結」「コミュニケーション能力の向上」「お客さま第一主義」などを促し、新入社員の活躍に期待した。
各企業で、新入社員は「仕事に誇りと向上心を持って取り組みたい」「自分の言ったことに責任を持って楽しく仕事をしたい」「だれからも信頼される社員を目指したい」など社会人としての抱負や決意などを語った。
KOA(本社・箕輪町、向山孝一社長)は、県内外から35人が入社。式には、保護者も同席した。
2日から10日間、会社の概要やビジネスマナー、工場見学など研修を受け、仮配属部門で実習して業務に就く。 -
ガソリン値下げ
ガソリン税の暫定税率が1日午前0時で期限切れになり、ガソリンにかかる税金が1リットル当たり約25円下がった。上伊那地方でも一部のガソリンスタンドが値下げに踏み切ったが、多くのスタンドが前夜から必死に情報を集め、ぎりぎりまで判断を保留。1日午前10時過ぎにようやく価格変更を決断したスタンドなどもあり、業者側の困惑の深さを浮き彫りにした。
期限切れ前の3月末までに各スタンドに納められたガソリンには暫定税率分が含まれているため、在庫を残したまま1日に値下げしたスタンドは在庫の暫定税率分を自己負担。・ス赤字覚悟・スで周囲との価格競争に参入せざるを得ない異常さに、政府への批判も相次いでいる。
伊那市内4カ所のスタンドを経営する業者は1日午前に値下げを決めた。値下げ額は、暫定税率相当分の25・1円から原油価格高騰による値上げ分を差し引いた21円。会社側は「よそが下げているから仕方ない。値下げ分をうちで負担しなければいけないので大変だよ。とんでもない政治だ」と怒りをあらわにする。
同社のスタンド従業員によれば、31日まで消費者の買い控えが目立ち、「500円分入れてくれ」と言う客などもいた。値下げ後は「下がって当然」ととらえる利用客も多いとのこと。
一方、伊那市内に2スタンドを持つ業者は「在庫は絞ってきたが、まだ少し残っている。それをさばいてから値下げするつもりだが、周囲に値下げが増えてきたら検討する。固定客は理解してくれている」との方針で、状況を見ながら値下げ時期を早める可能性を示唆している。 -
宮田ビジネス学院に校長制導入、商工会人事で組織強化
宮田村商工会は4月1日付の人事異動で、運営する宮田ビジネス学院に校長、副校長制を導入。校長は本会経営指導員の湯沢健二氏が兼務し、副校長にはインストラクターの金田正美氏が就く。
ビジネス学院は今年度2年制コースも開講するなど、カリキュラムの充実も図られてきており、より組織を強化するために校長制をしく。
また、外国人企業研修生受け入れなど担当する労務対策課長に中原憲視氏が新任する。 -
【入社式】ニシザワ(本社・伊那市) 荒木康雄社長
日本の経済は、大きな新しい局面を迎えている。原油価格をはじめとし、いろいろな物価が上がっていく時代。これからみなさんは、流通業、サービス業に携わることになるが、ぜひ、今のフレッシュな気持ちを持ち続けてほしい。われわれは常に、お客様が「どう感じられるか」ということを大切にしながら、仕事を進めていきたい。次に、仕事を通じて社会の役に立つという気持ちを持ってもらいたい。それが、この地域で流通業を営んでいるわれわれの社会的使命だと思う。また、コンプライアンスを重視し、みなさんは今日から、ニシザワの従業員の一員として正しいことを正しくやってほしい。仕事を離れても、社会人として、人間として基本的なことは守るという自覚を持って臨んでもらいたい。ニシザワに新しい息吹とエネルギーを運んでくれることを心から期待したい。
##(新入社員)
新入社員10人
(前年比1人増)
大学卒6人、高校卒4人 -
伊那商工会議所が通常議員総会
伊那商工会議所の通常議員総会が26日、伊那商工会館であった。議員約50人が出席し、08年度事業計画などを決めた。
向山公人会頭は「原油高騰などの影響で、経営環境は厳しさが続いている。中小企業が元気を持って取り組むことが、地域活性化につながる」とあいさつ。
08年度は、中心市街地の空洞化が進む中、街中に居住空間を生み出すまちづくりを視野に入れ、行政や商店街と連携しながら市街地活性化に取り組む。また「食と健康」をキーワードに、地域の食文化を情報発信する。主要事業に▽リニア中央エクスプレスBルートの早期建設促進運動の展開▽伊那北周辺「学生の街」ビジョン醸成事業▽ローメンなど伊那地域の食資源クローズアップ事業の推進▽空き店舗の情報収集▽企業間交流で受注の道を探る広域産産マッチング事業の推進▽知識や技能などを持つ退職者と人材を求める企業をマッチングさせる団塊世代チャレンジ支援事業▽市内事業所ポータルサイト「いーさいと」構築事業竏窒ネどを盛った。 -
どんぶりレンジャー、下條村のローカルヒーロー大進撃に参加
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーは23日、全国各地の・スご当地ヒーロー・スが下伊那郡下条村に集まった「第5回ローカルヒーロー大進撃!」に初参加。使命でもある村の名物丼「紫輝彩丼」もPRし、そばの早食い競争でも健闘した。
「地域戦隊カッセイカマン」の本拠地でもある伊那谷の下条村に全国各地15組のヒーローが集結。遠方からも馳せ参じたが、どんぶりレンジャーも他に劣らない個性で異彩を放った。
そばの早食い競争には、自信満々のブルーとレッドが出場。14杯と11杯で惜しくも優勝はできなかったが、ハートと胃袋の強さを会場に集まった多くの人たちにアピールした。
会場では紫輝彩丼のパンフレットなども配布。村商工会青年部員扮するレンジャーを率いる同部長の小田切等さんは「全国のヒーローと交流も深まり、色々勉強になった」と話した。 -
原田秀人さん(62)飯島町七久保千人塚
昨年11月11日に飯島町七久保の千人塚公園入口にそば工房「麗嶺庵」をオープン、4カ月が経過し「思っていたよりも順調、お客様は少ないが、口コミや1度来店していただいた人が友だちを誘ってきてくれる。春になり、季節もよくなれば、お客様も増えるのでは」と期待する。
1945年飯田市内に生れ。地元の精密工業に昨年7月まで勤務した。
そばとの出会いは8年前、ネパールのカトマンズで、日本で修業した現地人のそば屋でざるそばとそばがきを食べて「すごく、おいしい」と感動。帰国後、独学でそば打ちを始めたが「本格的にそば打ちを学ぼう」と、有給休暇や土日曜日を利用し、上京し、そば打ちの専門学校「江戸東京そばの会」で二八そばを基礎から学んだ。 学校では朝から晩まで、1番少ない基準1キロを1日20回以上打ち続けた。「習い始めた1、2年は切りの庖丁さばきが難しいと感じた」。3カ月基礎コースを終え、さらに研修生として3年間腕を磨き、そば打ちに自信がつき、出店の場所探しを始めた。
西に中央アルプス、東に南アルプスが連なり、里にはそばの花が咲く、七久保の地を見て、一目で気に入り、売地の看板を見て即決したという。「この地で自分で栽培したそばを提供したい」と、店の建設に並行し、8月盆過ぎに、隣接の休耕田に秋そばを蒔き、10月に200キロを収穫した。
現在、店で使用しているそばは、生産者とほ場を指定したこだわりの常陸秋そばだが、順次、自分で収穫したそばに切り替えていく考え。「自分で栽培したそばを試食してみたが、食味はいい」。
そばやつゆの味に大きな影響を与える水は、冬期間は飯田市の日本百名水の1つ、猿庫の泉から汲んでいるが、春になったら、与田切公園の「越百の水」を使用する「越百の水は猿庫の泉と比べて、全く遜色のない良い水質をしている」。
つゆの鰹節は本場から取り寄せ、しょう油、みりんも味を見ながら、そばに合う品を厳選した。
薬味の辛味大根は下伊那郡下條村の「親田辛味大根」を使用。畑を指定し、1番良い品を買い入れているとか。
厨房には電動の石うす挽き機の横に、天然記念物の蟻巣石の手挽き臼もあり「荒挽きにしたり、いろいろな挽き方ができ、味に差がでる」とか。
そば打ちの基本は水回し。水回しがよしあしが庖丁さばきにも影響し、味を決める。丁寧に水回しを行い、体全体でこね、コシを出す。1・2ミリまで薄く伸ばす「薄いと、短時間でゆでることができる」とか。
「ものすごくうまいそばを出したい。そのための準備、研究に時間を掛けたい。会食にも力を入れ、そばを使ったいろいろの料理を食べてほしい」と意欲的。
この日、町内の小池好高夫妻を誘って来店していた田切の堀内富重さんは「素材にこだわり、自信を持って提供していることが分る。景色もいいし、店主や奥さんの人柄にも引かれている」と話す。
営業日は金土日曜日の週3日。営業時間は午前11時縲恁゚後3時(予約があれば、時間外も対応する)。
メニューはざるそば、かけそば、山芋かけそば、ざるそば・手挽きなどのほか、5人以上の予約でそば会席も提供する。4月からあったかいそばに替わり仙人そばを提供する。
詳細は同店(TEL86・6456) -
天竜精機太陽光発電稼動式
産業用機械開発、製造の天竜精機(芦部喜一社長、駒ケ根市東伊那)は20日、創業50周年を記念して取り組んだ市内最大規模の太陽光発電システムの稼動式を同社で開いた。芦部社長は「環境への配慮は企業としての責任。これを契機に、より少ないエネルギーで生産活動をしていくよう、社員の意識をさらに高めていきたい」と話した=写真。
発電システムは同社の第3工場の屋根に504枚の太陽電池パネルを設置し、1時間当たりの最大発電量90キロワットを確保。年間発電量は約9万1800キロワットの見込みで、同社の使用電力量の15%、約100万円分に当たるという。発電状況は事務所内に設置したモニター画面で常時確認できるほか、今月末からはインターネットの同社ホームページ上でも公開する。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 菓匠Shimizu 清水紀光社長
菓匠Shimizu
◆本社/伊那市
◆資本金/1千万円
◆従業員/30人
◆TEL/0265・72・2915
◆FAX/0265・76・8622
「上伊那・輝く!経営者キャンペーン」で紹介したのは、04年7月。当時、山寺区に店舗を構えていたが、ちゅう房が手狭になり、05年秋、上牧区へ移転新築した。07年の創業60周年を機に、社名を「菓匠しみず」から、新店舗のイメージに合わせて「菓匠Shimizu」に変更。
商品に込めた思いを直接、お客さまに伝えたいと委託販売はせず、一店集中主義で商売を続けている。 -
第5回経営講座
企業の連携により地元産業を活性化させようと市内の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は17日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている07年度経営講座の第5回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、地域活性化論、産業論などが専門の兵庫県立大環境人間学部の中沢孝夫教授さんによる講演「まちづくりの主役 地域企業の底力」を聴いた=写真。
中沢さんは「日本の製造業は競争力はあるが収益力がない。国内需要が多過ぎることが原因だが、日本で生きていける企業は外国に進出しても競争に勝てるだろう。日本独自の生産方法にもっと自信を持ってよい」と述べた。
中沢さんは『中小企業新時代』などのベストセラーを執筆したほか、テレビ出演なども多い。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部(吉野恵貴執行委員長、436人)は17日、コンパクトデジタルカメラ1台(約3万円相当)とデータ記録用カード1枚を駒ケ根市に寄贈した。藤沢智也副執行委員長と山田勝仁書記長が市役所を訪れ、杉本幸治市長に手渡した=写真。杉本市長は「素晴らしい物をいただいて大変助かる。市が取り組んでいる健康づくり活動の記録を残すのに使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは保健福祉課に配備される。
同労組は10年前から事業所のある伊那市などにカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったため、2年前から組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも寄贈している。 -
ろうきんが寄付
ろうきん(県労働金庫)の駒ケ根支店運営委員会(千葉光秀委員長)は17日、児童図書購入費として約20万円を駒ケ根市教育委員会に寄付した。千葉委員長と田牧鶴美支店長ら3人が市教委を訪れ、寄付金を手渡した=写真。
寄付は同委員会が2月に市文化会館で開いたチャリティー・親子アニメ映画祭りの入場料金(前売200円、当日300円)の全額。寄付金は市内の私立を含む全幼稚園、保育園に分配され、各園がそれぞれ希望する図書を購入する。同委員会は十数年前から毎年寄付を行っている。 -
商工業者の特別運転資金貸付対象を拡大、村が原油原材料高騰で支援策
宮田村は4月1日から、原油高とそれに伴う原材料高騰で苦しむ村内企業を救済しようと、村制度資金の「特別運転資金」について貸付対象者を拡大する。大幅な借り入れ条件の緩和になるが、村は上昇を続ける仕入れ値を価格に反映できない中小企業に手を差しのべたい考えで、14日の村商工業振興審議委員会で了承した。
1企業につき1千万円が貸付限度額の「特別運転資金」は村の制度資金の中でも最低金利で利子補給により実質年1・2%。一方で貸付条件は、売上や生産量が前年比10%減、関連倒産防止などに限られていた。
今回、振興資金あっ旋規則を変更することにより4月からは、原材料などの仕入れ値が上昇し、売り上げに影響が出ている多くの事業者がカバーされる。
今年度現在までの「特別運転資金」利用状況は5件で前年度より2件増だが、「今後の利用は多くなるのでは」と村産業建設課。「村内企業の経営安定化に村としても支援していく」と説明する。 -
【インターネットショップ運営、パソコンサポート 佐々木和弘さん】
東南アジアのさまざまな雑貨やシルバー・アクセサリーなどを輸入、販売するインターネットショップ「BAGUS!」(バグース)を運営している。
「バグースはインドネシア語で・ス最高・スとか・ス素晴らしい・スなどの意味。珍しくて楽しい商品をそろえ、お客さんに安心して気軽に買い物を楽しんでもらえるサイト運営を心掛けています」
地域のさまざまな情報を集めたサイト「伊那谷てんこもり」の企画、運営も手掛けている。傍ら、ネットショップで得たノウハウを生かして通信販売サイトの制作、管理を請け負っているほか、パソコンのセッティングやトラブルの処理なども受け付けている。
◇ ◇
地元の高校を卒業後、一度は外に出てみようと、名古屋市のコンピューター関連企業に就職。トヨタ自動車の工場の生産設備や機械などを制御する産業用コンピューターのプログラム開発や管理に当たり、実践的な情報処理技術を身につけた。
退職後、1年半かけてタイやインドネシアなどの東南アジアや、米国、オーストラリアなどを旅行。「面白い物をたくさん見ることができた。中でも東南アジアの文化や歴史には強く心を引かれました」
その後の仕事に役立てるつもりで行ったわけではなかったが、数年後に駒ケ根に帰郷した時、インターネットサイトでのアジア雑貨販売を思いつくきっかけになった。
「インドや中国の雑貨はけっこう流通していましたが、東南アジアの物はほとんどなかった。それと、今は誰でもホームページをつくって公開するような時代になりましたが、当時はまだインターネットもあまり普及していなかったし、ましてサイトをつくれる人などは多くなかった。コンピューターの技能を生かして仕事ができることに気がついたんです」
◇ ◇
ショップは幅広い客層の支持を得て順調に業績を伸ばしている。最近ではオリジナル・デザインの商品も全体の半分近くを占めるまでになった。
「インターネットだからお客さんとのやり取りも電子メールなんですが、顔が見えないことによるメリットもある。例えば『この商品は良くない』とか『こういう物が欲しい』などの正直なコメントがもらえるんです。面と向かうと言いにくいようなこともね。そんな中で、商品に満足してくれたお客さんの喜びのコメントを見ると本当にうれしいですね」
「今のお勧め商品は軽くて丈夫なパラシュート地を使ったハンモックやエコバッグです。今後はお客さんの希望を取り入れてもっと商品の種類を増やし、さらに喜んでいただきたいですね」
(白鳥文男)
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理容生活衛生同業組合総会
県理容生活衛生同業組合伊南支部(下島善三支部長、50人)は10日、第36回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。組合員約40人が出席し、07年度事業・決算報告、08年度事業計画・予算案を承認したほか、勤続者の表彰などを行った。
下島支部長はあいさつで「この業界は年々厳しくなっている。取り残されないためには一生勉強。組合の講習会に積極的に参加して技能の向上を」と呼び掛けた=写真。
総会に先立って衛生講習会も行った。
表彰されたのは次の皆さん。
▼永年勤続表彰=向山節子(6年)▼永年組合員感謝状=畑口光三(12月廃業退会) -
興亜エレクトロニクスが中学校で・スものづくり授業・ス
下伊那郡阿南町の中学校で、地元に本社のある興亜エレクトロニクスの社員が同社製造の抵抗器を教材に使い・スものづくり・スの楽しさを生徒らに教えている。
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日本電産技術開発センター起工式
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は11日、駒ケ根市赤穂中山原に建設する新・長野技術開発センターの起工式を現地で開いた。関係者約30人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行って無事完成を祈願した。小部博志副社長は「センター立地によって地域への貢献と当社の発展にさらに役立つことを祈念する」とあいさつ。杉本幸治市長は「できる限りの支援をする。ぜひ地域経済のリーダーとなってほしい」と祝辞を述べた。
用地は中央自動車道の西側に沿った3万2800平方メートル。鉄骨2階建て、地下1階の述べ床面積1万6900平方メートルの建屋を建設し、現在飯島町田切にある同センターの機能を移転・拡大する。09年3月末にしゅん工、同年5月の連休明けに稼動の見通し。従業員数は3年後に600人規模になるという。
市は用地の引渡しに当たり、樹木の伐採や土地造成、連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成する。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。07年3月期の連結売上高は6296億6700万円。資本金658億6800万円(07年3月末現在)。 -
SBIイー・トレード証券伊那支店春の個人向け国債キャンペーンとミニセミナー
伊那市伊那のSBIイー・トレード証券伊那支店は6日縲・1日、「春の個人向け国債キャンペーン」を展開している。
第22回個人向け国債(変動金利型10年)と第10回個人向け国債(固定金利型5年)が対象で、期間中に合計50万円以上購入すると、購入金額に応じた額(50万円以上100万円未満千円、100万円以上200万円未満3千円、200万円以上300万円未満6千円など)がキャッシュバックされる。
また17日からは、同店がこれから投資を始めたい人や投資の基礎を学びたい人などに向けて開いているミニセミナーを連日予定(3月20日は除く)。会場同店、受講無料。「カバードワラント入門講座」「オンライントレード講座縲怺賰b編縲怐v「信用取引入門講座」「FX入門講座」など。詳細はホームページ(http://www.etrade.ne.jp)の全国ミニセミナーページ参照。各セミナーの前日までに電話かホームページで申し込む。
申し込み・問い合わせは、SBIイー・トレード証券伊那支店(TEL72・6184)へ。 -
長野日本電気がNECディスプレイソリューションズと共同開発
伊那市の長野日本電気(NEC長野)とNECディスプレイソリューションズが共同開発したタッチパネル内臓の32型液晶ディスプレー「MultiSync LCD3210‐TC(J)」が10日に出荷を開始した。タッチパネル内臓のディスプレーはNECディスプレイソリューションズとしても初めての製品となる。
画面に直接触れることにより操作するタッチパネルのディスプレー。その方式として、同商品では耐久性などに優れ誤動作しにくいアナログ容量結合方式を採用している。またタッチパネル内臓タイプのため、ほこりが入りにくく、病院や図書館、学校、会社のパブリックスペースなど公共空間での案内表示にも適している。
NECディスプレイソリューションズからディスプレーの製造の委託を受けているNEC長野は、今回初めて製品開発に携わった。10人の社員が開発プロジェクトに参加して、製造、品質、製品評価などに優れた同社の特性を生かした。
同社ではこれからもタッチパネル内臓の液晶ディスプレーなどの製品開発や設計に注力していく方針。開発に携わった社員たちもさらなるラインナップの開発に意欲を燃やしている。 -
08春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2008春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会は5日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所で行った。50単組、約500人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を闘い抜く意志を固めた=写真。
集会では上伊那地区連絡会の竹内啓剛議長は「戦後、空前の好景気といわれ続けているが働く者のその実感はなく、ただ賃金の格差、組織間の格差が広がっている感がある。経営者のみこの好景気の恩恵を受けることを許してはいけない。労働者は使い捨ての部品ではない。私たちはこの格差社会から脱却するために賃金の格差是正と非正規職員の処遇改善や正規化などの実現をしなければならない。本日はそういった意味で今春闘で要求していることが満額回答であるまで、最後まで闘う意志の統一の場にしたい」とあいさつした。
このほか、▽労働分配率の反転する▽格差是正と均等待遇の実現をする▽働き方改革でワーク・ライフ・バランスを推進する竏窒ネどを集会アピール。すべての労働者に今春闘への参加と連帯を呼びかけ、最後まで戦い抜くことを宣言した。