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伊那バス 新社屋が完成
移転改築していた伊那バスの新社屋が完成し、23日から業務を開始した。
旧本社は61年に建設され、83年に一部増築したが、老朽化に伴い、旧本社南側のバス駐車場に本社を新たに構えた。敷地面積は7500平方メートル。鉄骨造り一部4階建てで、延べ床面積1056平方メートル。旧本社と比べて600平方メートル広くなり、1階に運輸課、2階に管理、総務、人事、貸切、経理の各課、3階に大小会議室、書庫、役員室などを配した。
本社の改築に合わせ、給油所、自動洗車、ごみの種類別にしたごみステーションを再編成。運行を終えたバスの作業手順に添って一体的に整備し、業務の効率化を図った。事業費は約2億5千万円。
伊那バスは「器が新しくなっただけでなく、お客さまへのサービスも充実させたい」と話した。
同社は路線バス、高速バス、貸し切りバスの約100台を所有。
旧本社は、伊那バス関連グループI・B自動車工業の修理工場として使用する。 -
権兵衛トンネル開通記念 2月に木曽路ツアー
2月4日の権兵衛トンネル開通を記念し、伊那バスは2月、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画した。予約を始めたばかりだが「近くて遠かった木曽路」への関心は高い。希望者に早めの申し込みを呼びかけている。
旅行日は2月5、11、12、18、19、25、26日で、下旬が埋まりつつある。費用は一人3900円。開通に合わせ、格安な料金を設定したという。
上伊那各地を午前7時半ごろ出発し、権兵衛トンネルを抜けて、福島宿散策(関所跡など)竏猪リ曽馬の里見学竏窒サば処(昼食)竏柱茆ヤ明神温泉「やまゆり荘」(入浴)竏駐゙良井宿散策竏窒ネどを回るコース。
募集人員は1台につき40人で、日によって30人を超えたところもある。予約は伊那市をはじめとする上伊那が中心で、夫婦、友だちなどで参加するケースが多いようだ。申し込みは初旬がねらいめ。
希望者は、申込金1千円を添えて申し込む。残金は出発14日前までに支払う。
問い合わせは、伊那バス貸切課(TEL72・0002)へ。 -
商工会議所新年祝賀会
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日、新年祝賀会を駒ケ根商工会館で開いた。会員、来賓ら約100人が出席。今年の年男と渋谷会頭らが掛け声とともに景気良く酒樽の鏡を割り=写真、全員がお神酒で乾杯するなどして新年が良い年になることを祈った。
渋谷会頭はあいさつで「景気は昨年に比べれば好調だが、地方では中央との時間差、格差がある。この回復傾向が少しでも長く続いてくれるよう祈りたい。意識を前向きに転換し、市を良くしていこうという思いをしっかり持ちながら皆で協力して今年も頑張ろう」と呼び掛けた。 -
企業誘致促進連絡会発足
宮田村企業誘致促進連絡会が20日、村のほか商工会、村内3つの金融機関が参加して発足した。連携をとりながら、積極的な誘致活動を展開する。さっそく情報交換したが、「各企業をじかにまわって信頼関係を構築することが誘致につながる」などの意見、提言が挙がった。
ある金融機関は、誘致を専門とするコーディネーターの存在が重要と指摘。「成功している駒ヶ根市や飯田市などは専門職員を配置し、飛び込みも含めて全国の企業を歩き回っている」と説明した。
「顔見知りになり、相談ができるような間柄になることが誘致につながる」とも話し、企業に対する積極的な働きかけを提案した。
また、大手企業に限らず、中小企業の進出意欲が高まっていると示し、交通アクセスや水などのインフラ整備、さらに雇用確保しやすい場所が求められているとも指摘した。
商工会役員のひとりは、駒ヶ根市など近隣市町村に進出した企業が、村内の企業に部品などを発注していると説明。
「宮田の中小企業をあてにして進出する企業もある。役場職員に企業に足を運んでもらい、一体感を持って情報をじかにつかんでほしい」と要望した。
村側は「誘致は自治体間の競争。今まで甘かった部分は見直し、企業にぶつけたい」と回答。村の産業振興条例を改正するなど条件整備強化の考えを示し、現在までに数社と交渉中であるとも明らかにした。
連絡会は年に3回ほど開くほか、村産業課、開発公社を窓口に随時、情報収集する。 -
南箕輪村輪の会がリンゴの調理実習
農業フォーラムでリンゴ料理紹介農業や食に関心を持つ南箕輪村内の女性でつくる「南箕輪村輪の会」は、第20回南箕輪村農業フォーラム(27日、村民センター)で、リンゴの消費拡大のためリンゴ料理を紹介する。17日、会員ら10人が村公民館で調理実習をし、フォーラム参加者に試食してもらうリンゴ料理を決めた。
フォーラムでは、地産地消事業の一環として村内で生産量の多い「リンゴ(ふじ)」の消費拡大コーナーを設け、リンゴジュースの試飲やリンゴをプレゼントする。リンゴ料理も紹介しようと、主催の営農センターが「輪の会」に協力を依頼した。
「輪の会」は、家庭や地域の伝統料理のレシピ集作りを主な活動とし、信州大学農学部の学生とも交流している。今回のフォーラム参加のような対外的な活動は初。
調理実習には会員、上伊那農業高校教員、信大農学部の学生らが参加。リンゴ40個を使い、リンゴ農家に教わったり、ホームページなどで調べたレシピで「リンゴの天ぷら」「リンゴおこわ」など9品を作った。
「リンゴは甘いのでおかずのような使い方ができるという意識がなかったが、違和感なく食べられる」「いろいろなメニューができることがわかった」と会員も新たな発見があり、試食の結果、食べやすさや珍しさなどから、試食用に「りんごの簡単パイ」「りんごじるこ」の2品を選んだ。
当日は約100人分用意する。「ちょっと変わった卵焼き」「りんごが入った人参ゼリー」も展示紹介する。 -
高遠町・長谷村・西春近商工会 06年度から合併に向けた連携
高遠町・長谷村・伊那市西春近の商工会は年度内に、合併・統合に向けて06年度から連携するための調印を交わす。西春近商工会新年祝賀会の席上、野溝和男会長が明らかにした。
県は商工団体への補助金を抑制する点から、1市町村に1商工団体を原則としている。「補助金を受けての商工会。減額されると運営できない」(野溝会長)と今後の方向性を検討。3月31日の新市発足に伴い、1商工会議所3商工会を1つするのは容易でないことから、まず3商工会が広域的に連携することとし、各商工会の理事会で決定した。
連携によって、税務や経営などの経営改善普及事業を1本化。各商工会が中心となっているイベントなど地域振興事業はそれぞれで取り組む。06年度は高遠町商工会が監事を務める。
各部会の事業内容などが異なるため、連携を取りながらまとめ、07年度の3商工会合併に向ける。さらに助走期間を置き、09年度に伊那商工会議所と統合したいとする。
06年度は補助金や職員数に変動はない。07年度に合併すると、補助金は06年度までの80%を確保できるという。
西春近商工会によると、会員から合併・統合を望む一方、経営指導体制などきめ細かなサービスが行き届かなくなると危ぐする声もある。
伊那商工会議所の向山公人会頭は「会議所として即統合ということは決めていない。会員の合意を取り、成果が上がるように論じることが大切」と述べ「商工会と共通事業があれば、力を合わせて取り組みたい。一つの生活圏、経済圏で、同じ目的を持つものがまとまるのが望ましい」と西春近商工会と話し合いの場を作りたいとした。 -
伊那商工会議所が市に要望
伊那商工会議所は18日、市役所を訪れ、小坂市長、三沢岩視市議会議長あてに06年度事業に対する補助金・委託金の要望と事業提案をした=写真。
事業は地域総合振興事業、小規模事業経営支援事業、雇用対策事業を柱とする14項目。空き店舗を活用したにぎわいのまちづくりを含む商店街活性化イベント事業、伊那北駅周辺整備・空き店舗対策検討支援、仕事に必要な知識の習得や能力の向上を目的とした「トータルビジネス創造学院」事業などにも力を入れる。それらの事業にかかわる要望額として2900万円(前年比400万円増)の交付を要望。
市への事業提案は▽市街地にぎわいルート開拓・案内標識の設置調査▽権兵衛トンネル出入り口付近への駐車場設置と羽広のウォーキングコースの整備調査▽ローメンに次ぐ新たな健康志向型の「食」資源調査竏窒ネど5点を挙げた。
向山公人会頭ら4人が来庁し、要望事項を説明。向山会頭は「市街地活性化は各店が本気で取り組むことを前提に進めている。産業集積地の充実を図るよう成果を上げたい」と理解を求めた。
小坂市長は「合併を控えているので、新規事業は6月の補正となる。権兵衛トンネル開通、合併と大きな変化に対する施策を考えていかなければならない」と述べ、商工会議所の意見を聞く場を設けていきたいとした。 -
菊香堂が「権兵衛米の道」を発売
2月4日の権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市坂下区の和菓子店「菊香堂」(赤羽政治社長)は17日、新作「権兵衛米の道」を発売した。
「米の道」は米俵の形をしたもなか。栗入りのこしあんと白あんの2種類で、伊那と木曽を表した。「あんに栗を入れたことで、甘味を抑え、食べやすくした」という。栗の収穫時期には、地元産を使いたいとしている。重さは30グラムほどで、一、二口サイズ。1個95円。箱入りもある。パッケージは、祝いの意味を込めて紅白の2色にした。
数年前から、権兵衛峠にちなんだ和菓子を作りたいと思い、蒸しまんじゅうなども考えた。「権兵衛峠は米の道で、米俵のイメージがあった。なかなかイメージ通りにいかなかった。栗の風味とあんのバランスが難しかった」と10点前後の試作品を重ね、完成させた。
新作発表で、赤羽社長は開通に期待を寄せ「伊那に足を踏み込む人が増える。みやげ品の一つにしたい」と話した。 -
金の干支クイズ、正解者は14人
飯島町のショッピングセンターコスモ21は15日、初売り・金の干支クイズの正解者を発表した。正解は2万2020円、正解者は14人。
高さ50センチのイヌのぬいぐるみに一円硬貨から百円硬貨まで5種類の硬貨を張り付け、総額を当てるクイズ。2縲・日まで、千円以上の買物をした人に応募券が渡され、町内を中心に924人が応募した。
正解者多数のため、22日午後3時に抽選会が行われ、当選者には現品が渡され、はずれた人にも商品券が贈られる。
正解者は次のみなさん(敬称略)
横前久枝、横前章子、宮下陸、宮下綾菜、豊口善弘、下法憲夫、佐々木結花、小松しな、小林たみえ、小林華音、北村千恵子、柄山大樹、大嶋一輝(以上飯島町)、小倉ひとみ(松川町) -
望岳荘の新支配人、藤井邦彦さん
中川観光開発が運営するりんごと蜂の宿「望岳荘」の新しい支配人。10日に就任したばかりで「大変厳しい時期に就任し、気を引き締めている。営業力を強化し、従業員の力を結集し、お客満足経営を進めたい」。
大阪府枚方市生まれ、大学卒業後、「人と接する仕事をしたい」と中堅スーパーに飛び込み、営業から仕入れ、バブル期から崩壊も経験した。「バブル崩壊後は極端に安い物しか売れなかった。仕入れは苦戦したが、正直をモットーに、相手先と信頼関係を構築することで乗りきった」と振り返る。
子供のころの枚方市は山や川があり、自然がいっぱいだったことから、いつかは田舎イコール長野県に住みたいと、漠然と考えていたこともあり、10年を区切りに退社、職と住を求めてあこがれの長野県に。「北信は雪が多く、スキーにはいいが、雪下ろしが大変」と、南信を中心に探し、全国住みやすさランキング上位にひかれ、駒ケ根市に移住、駒ケ根高原のホテルに勤務した。「ホテルとスーパーでは、売るものがサービスと物の違いがあるが、根っこは同じ、共通点が多いと感じた。クレームをいただいたお客さまが常連客になっていただいたこともあり、クレームこそビジネスチャンス。逃げるとクレームは大きくなると悟った」
その後、中川村八幡平に居を構え、出席した地区懇談会で、望岳荘のソフト面に対する村民のクレームが多いことに驚き、曽我村長とのメールのやり取りの中で、支配人を引き受けることになったという。
「まず、営業力の強化に向け、ホームページを充実させたい。今は個人客を中心にネットでの申し込みが急増している。パンフレットよりも情報量が多く、全体像がつかめ、団体の営業もHPで内容を確認している」。
また、望岳荘の最大のウリは「客室から中央アルプスが一望できる宿は意外と少ない。眺望の良さを存分に生かしたい。大草城址の桜も種類が多く長く楽しめる。観光地化されておらず、桜の穴場」と強調する。
現在、新年会シーズンで、瀬戸内の幸、海鮮しゃぶしゃぶ鍋が中心の献立「近隣ではリーズナブルな料金で料理がいいと好評。料理で差別化を図りたい」と意気込む。
課題は温泉でないこと。「採算が合えば、四徳温泉からの引湯も考えられる。当面は薬湯で対応したい」。
また、以前からソフト面のクレームが多かったことから「接客マニュアルをつくり、従業員が基本を身のつけ、いつもお客様の立場で考え、対応し、1年後にはクレームゼロを目指したい。従業員ひとり一人はソフトでにこやかな良い人ばかり、その良さが見え、生かせるようにしたい」。妻と長女の3人暮らし。(大口国江) -
目玉は花魁道中、大型時代劇、「必殺仕事人」
江戸情緒を楽しむ飯島町のお陣屋行燈市は2月11、12日、広小路で開かれる。今年の目玉は花魁(おいらん)道中、人気の大型時代劇「必殺仕事人」のほか、代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、露店も多数並ぶ。
開催まで1カ月足らずとなった13日夜、町商工会館で初の実行委員会が開かれ、当日のタイムスケジュールや、各組ごとの準備の手順、出し物を確認した。
25人の委員を前に、世話掛名主(実行委員長)の宮下寿さんは「13回を迎え、時期や役員などさまざまな課題が出ているが、まずはみんなの力を結集し、13回を成功させよう」とあいさつ。
行燈市のタイムスケジュールは次の通り
▽初日(11日)午前11時30分、どんどろしし舞、正午、開門、代官行列、午後12時30分、式典、市場開き、午後1時俳句表彰、陣馬太鼓、2時30分、大型時代劇「必殺仕事人」、フォトコンテスト表彰、午後4時、花魁道中、ジャンケン大会、点灯式、午後6時30分、閉門。
▽2日目(12日)午前10時開門、陣屋太鼓、11時、代官行列、大型時代劇、午後1時30分花魁道中、午後2時、宝投げ、市場納め。 -
大芝荘レストラン「パル大芝」
冬季間限定の特別サービス南箕輪村の大芝荘レストラン「パル大芝」は、冬季限定の特別サービスをしている。
レストランで500円以上の利用1回につき印を1つカードに押し、印が3つ集まると大芝温泉入浴券として利用できる。スポーツ施設が閉じている冬季の誘客のための企画。昨年、初めて実施し効果があったことから、今年も計画した。
温泉入浴券は、大芝荘日帰り温泉、大芝の湯で利用できる。入浴施設利用のときに受付係員に提出する。現金との交換、おつりなどはできない。
サービス期間は3月31日まで。入浴券としての利用は4月30日まで。 -
ローメンまんが登場
伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」が登場竏秩B伊那市境区の飲食業や食品製造・販売などを手がける「シャトレ」(黒河内明夫社長)が開発し、近く売り出す。伊那市・高遠町・長谷村との合併、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を控え、信州伊那の郷土料理をPRする。
「ローメンまん」の中身はソース風のローメン。具を均等にするため、豚ひき肉を使った。信州リンゴ(ふじ)のジュースでジューシーな味に仕上げたローメンをそのまま皮に包み込んで蒸した。市販の肉まんより大きめ。価格は1個300円。
年間を通し、店内のメニューに加えるほか、持ち帰ることもできる。道の駅や高速道路サービスエリアなどでも販売する。
黒河内社長はアイデアマンとして知られ、これまでに鹿肉まん、わさび肉まん、ダチョウの肉まんなどを考案。ローメンまんは第5弾となる。
ローメンは「店に行かないと食べられない、土産用を買っても家で作らないといけない。気軽に食べられる方法はないか」と考えた。半年ほど前から構想を練り、ローメンの量の均一化、皮と合わせたローメンの味つけ、作業効率など試行錯誤を重ね、自信の一品を完成させた。
従業員から冗談だと思われたほどだが「ずっとやりたかったことが形になった」と話し、伊那を訪れた人に「ローメンに親しむきっかけになれば」と反応を楽しみにしている。
2月4日には、駅前再開発ビル「いなっせ」で開く権兵衛トンネル開通の記念イベントで「ローメンまん」を無料サービスする。 -
芋焼酎「穆(ばく)王」の新酒発売
04年12月、飯島産の原料を使い、信州初の芋焼酎としてデビューした県業務用酒類販売卸連合会酒販店8社が企画開発した「穆(ぼく)王」の05年新酒(乙種、25度)が完成、発売を開始した。
昨年5月、小学生を含む町民ら57人で120アールに「黄金センガン」を植え付け。11月に掘り上げ、20トンを収穫した。飯田市の喜久水酒造が醸造し、原酒換算で5千リットルの芋焼酎が出来上がった。
価格は720ミリびんが1350円、1・8リットルびんが2500円。 上伊那で唯一取り扱う、飯島町の池上酒店の池上明さんは「前回よりもさらに味に磨きがかかった。さわやかで飲みやすい」と話していた。 -
伊那商議所「ごんべえナビ」開設
伊那商工会議所は、権兵衛トンネル開通直前記念事業として、ホームページ(HP)に会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」を設けた。47の会員事業所が申し込み、自社が持つ特産品や技術などを発信している。3月末まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通で、両地域の経済発展に大きな効果をもたらすことが期待される。2月4日の開通を控え、会員事業所の情報を提供し、市・県外からの誘客を図る。
「ごんべえナビ」はグルメ、暮らし&生活、技術、その他のお店の4つに分類し、業種別に掲載。内容は事業所の概要、商品・製品を紹介する「当店自慢のいっぴん!」、連絡先など統一した。その店ならではのこだわりやオリジナル品など、規定の様式に沿って各店が自らをPRしている。事業所によってHPへのアクセス、メールでの問い合わせができる。
HPのトップページにある「ごんべえナビ」をクリックして開く。
商議所は「開通への関心は高く、申し込みは意外と多い。自社をPRする意識を持ってもらう機会になれば」と話している。
申し込みは締め切ったが、随時受付中。問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
伊那技術専門校で地元企業の人材育成に関する声を募集
県伊那技術専門校は、人材育成に悩みを抱える地元技術系企業の声を募集している。
05年度同校は、在職中技術者向けのスキルアップ講座を拡大。人材育成に悩みを抱える中小企業の声を取り入れなど、地元のニーズに即した内容を充実させてきた。
今後も、地元企業の要望を反映した講座を目指しており「技術力向上を目指したいが社内指導では限界がある」「若手に基礎を習得させ、技術継承につなげたい」「教育訓練を実施したいが時間的余裕がない」など、さまざまな悩みを寄せてほしいとしている。
要望があれば、研修講師を斡旋(あっせん)したり、人材育成にかかる費用の一部負担なども実施する。
問い合わせは県伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。 -
権兵衛トンネル開通イベントを企画
2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」と伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に、記念イベント「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を開く。
各商店街や実業団の役員15人でつくる商店街活性化イベント実行委員会が木曽の地域住民にも伊那の商店街を知ってもらい、商店街の活性化に結びつけようと企画した。
内容は、まちじゅう福豆宝投げ大会をはじめ、ローメンを具にした新製品「ローメンまん」の無料サービス(先着100人)、もちつき大会、なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」など。宝投げ大会には、イベント参加店の共通券(1千縲・千円券)、各店の割引券などを用意。木曽側からもスキー場リフト券が提供される。
当日は市主催のSBCラジオの中継もあり、商店街のイベントなども紹介する。
実行委員会では「権兵衛トンネル開通」「新伊那市誕生」を祝うタペストリー1300枚を作り、今月下旬、商店街や観光施設に取り付ける。 -
カラフルな「My達磨」
伊那市通り町のニシザワデパート2階で、鉢巻きをした「My達磨(マイだるま)」の販売が始まった。大学や高校などの受験シーズンを迎える時期だけに、今後の売れ行きに期待している。
色は赤、黄、青、緑、薄紫、ピンク、白、オレンジの8色。高さ15センチ。
だるまがしている鉢巻きに「○○祈願」「商売繁盛」「家運隆盛」など自分だけの願いごとを書くことができる。
ニシザワデパートによると、色の種類が多いため、早速、ピンク色を買い求めた人もいる。
大願成就の縁起物として愛されるだるま。「思い思いに願いを託して」と話している。
価格は1個2625円。 -
信濃錦で仕込み体験会
伊那市の醸造会社、「信濃錦」宮島酒店(宮島宏一郎社長)で8日、日本酒の仕込み体験会があった。市内の正藤酒店、井田屋酒店をはじめ県内各地、愛知・岐阜・京都など他府県からも合計12軒の酒販店が参加。一般市民も加わり総勢30人近くが、もうもうと上がる湯気の中で、こうじをいじったり、蒸米を運ぶなど酒蔵の仕事を体験した。
同社では毎年立春の2月4日に、酒販店や料飲店・一般消費者が、新酒を搾り、瓶詰めして、その日の内に味わう「立春朝搾り」の取組みを行っている。今回仕込んだ酒は、この時に搾る酒。契約を結ぶ飯島町の農家が栽培した無農薬の酒米「美山錦」を使い、自分たちが搾る酒を、自分たちで仕込んだ。
参加者の多くは、05年の田植えや草取り、稲刈りにも参加しており、米づくりからはじめて酒づくりの全工程を体験することになる。
開催を知り夫婦で飛び入りで参加した伊那市西町の登内英雄さんは「仕込む米にこんなに味があるのかと驚ろいた」、奥さんの元子さんは「こうじはかめばかむほど甘味がでてくるのでビックリした」と白衣姿で話した。
田植えから参加しているという京都府の酒販店店主は「米づくりから加わっているので、愛着が沸くし、お客さんに説明する時も力が込められる」と語った。
立春の朝には720mlビン3000本の新酒になる。正藤酒店・井田屋酒店で注文を受付けている。 -
あるしん キャッシュカード現金引き出し限度額を引き下げ
アルプス中央信用金庫は11日から、偽造・盗難カードによる不正引出しの被害を最小限に防ぐため、キャッシュカードを使った一日あたりの現金引き出し限度額を200万円から100万円に引き下げる。
一日あたりの振り込み限度額は従来どおりの200万円。ただし、200万円から現金引き出し利用額を差し引いた金額を限度額とする。現金の引き出し限度額は、100万円を上限に変更もできる。
同信金の現金自動預払機(ATM)では、一部の機械を除き、キャッシュカードの暗証番号を変更できるサービスを開始している。 -
中小企業の技術者を対象としたスキルアップ講習会
中小企業技術者の人材育成に役立ててもらおう竏窒ニ7日、南箕輪村の県伊那技術専門校
で、企業在職者を対象としたスキルアップ講習会があった。地元企業に勤める13人が受講。飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエアの社長・米山達夫さんを講師に迎え、国家試験「空気圧器具組み立て」の受験対策を学んだ。
団塊の世代が退職し始める07年度を前に各企業では、優れた技術を引き継ぐ若い人材の育成が課題となっている。また、充実した研修制度などを設ける大企業に比べ中小企業は、人材育成にまで十分な配慮ができないことも多いという。
そこで県は今年度、機械、電気系製造業系在職者のスキルアップを図るべく「信州ものづくりスキルアップ事業」を立ち上げた。今回の国家試験対策もその一環となる。これまでも、在職者向け講座を一部で開講していたが、今年度からはその枠を拡大した。また、地域に即した講座を充実させるため、地元企業から具体的要望を募集し、各講座を企画している。
今回の講師、米山さんは「さまざまな能力が要求される中小企業こそ、人材育成が必要。資格を取得することは、技術者の身分保障にもつながる」と話していた。
今年度県伊那技術専門校で開講する在職者向け講座で、現在受講者を募集しているのは次の通り。
◆三次元CAD体験講習会1=2月2日(定員20)1月20日まで
◆三次元CAD体験講習会2=2月16日(定員20)2月3日まで
◆Qプログラミング=3月13、14日(定員10)
◆CAM技術セミナー=1月25日(定員10)1月13日まで
◆高速高度加工の理論と実際=2月8日(定員20)1月25日まで
詳細は同校ホームページで確認できる。 -
道の駅、大鏡もち重量当てクイズ
飯島町七久保の道の駅花の里いいじま・本郷農産加工組合は9日、道駅で、百号の大鏡餅開きと、大鏡餅重量当てクイズの当選者を発表した。重量は19・7キロで、ピタリ賞は藤本拓海さん(伊那市)。
クイズの応募総数は487人、ピタリ賞1人のほか、0・2キロ違いの前後15人のうち、抽選で「近いで賞」10人を選び、賞品の切り餅セットとお年玉を贈った。
鏡餅は計測後、早速、一口大に切り分け、汁粉にして、来場者600人に振舞った。
来場者は「熱くて、おいしい」「とっても甘い」と笑顔でほおばっていた。
「近いで賞」当選者は次の皆さん(敬称略)
▽今井康子(飯田市)、中村啓子(富士見町)、松下良治(松川市)、中村綾子、山崎悠也(以上、駒ケ根市)、太田早苗(宮田村)久保田晃宏(飯島町)、ローレン・ランズベリー(名古屋市)、米山登(飯島町)、久田静香(安曇野市) -
伊那バス藤沢秀敬社長 年頭あいさつ
06年、伊那地域は2月4日の権兵衛トンネル開通と、3月31日の新伊那市の誕生を迎え、大きな変革の年となります。この地域で、バス・タクシー・旅行・燃料販売という運輸交通業にたずさわる者としては、本年を新しい交流が始まる年として大きな期待の中で迎えたいと思います。
特に権兵衛トンネルの開通で、伊那地域から、木曽だけでなく中京・名古屋方面につながるルートが開けることになります。中央アルプスをはさんだ東西の交流も広がり、広域観光の発展による外部からの誘客も重要になってきます。既に、中央高速バス新宿線の増便を検討していますが、さらに機を見た対応が必要になるでしょう。
しかし、運輸業の基本はあくまで、利用者の皆様に安全・安心を提供することです。大きな変化の年にあっても、この基本を忠実に守り、地味でも堅実に仕事をやっていきましょう。
昨年から工事を進めてきた新社屋も完成間近、1月23日から使用を開始します。3階建て・述べ床面積300坪の建物と、給油設備などを備えた新しい拠点になります。新しい社屋ができても、見た目は良くなったが、仕事の内実がおろそかになった竏窒ネどと、決して言われないよう、一生懸命に仕事をしましょう。
そのためにも、従業員の皆さんが健康管理に努め、1年を笑顔で送られるようにして行きましょう。 -
伊那食品工業 塚越寛会長年頭あいさつ
05年は、テレビ番組をきっかけにした寒天ブームで大変忙しい思いをしました。お陰様で売上げも利益も増えました。しかし、寒天ブームによる急成長は、当社としては欲していたものではありません。
常々私は、「急成長は絶対いけない」と言ってきました。「常に遠くをはかる」という戦略のもとに、毎年種を播き、毎年刈り取る物をつくることが企業経営の基本であり、その営みによって当社は着実な歩みを進めてきました。05年の寒天ブームによる急成長は、こうした企業経営からは逸脱した、突発事態だったと思います。
ブームの始めの頃、私は「そういうものなら売らなくて良い」とも思いました。しかし、健康を求めるお客様が多く、その方々のご要望に応えることもまた会社の使命であると考え、皆さんとともに一生懸命製品を作りました。
今年は、冷静に平常に戻らなければなりません。しかし、いま述べたように不本意ながら急成長してしまったのだとはいえ、その業績をしぼませるわけにも行きません。業界のためにも、関連業者のためにも、そして何より会社の秩序のためにも、05年なみの業績を維持する。そのために昨年以上の努力をしましょう。
実務方針としては、「短くて、わかりやすい表現力を」を掲げました。ブームの中では一生懸命つくれば、売るための努力をしなくても売れるという状況がありました。今年はそれではだめでしょう。メール、手紙、あいさつ、広告竏窒キべてで表現力を磨くことは必ず生産性の向上につながるはずです。 -
宮田村商工会の新年祝賀会
宮田村商工会は6日、新年祝賀会を商工会館で開いた。増田清副会長が全国商工会連合会長表彰を受賞したと報告。役員功労として小田切和夫さん、松田英俊さん、青年部功労として春日博幸さんにそれぞれ県商工会連合会長表彰を伝達した。また、会員企業の永年勤続優良従業員127人を表彰した。
会員や来賓約90人が出席。前林善一会長は都市部の好調な景況感が地方に伝わっていないことを指摘しつつ、「我々はしっかりと状況を見極め、対応しなければならない」と年頭のあいさつをした。
村内消費と各企業の業績向上が厳しい村財政に寄与するとも話し、「今年以上に頑張って欲しい」と続けた。
席上、永年勤続優良従業員のうち、40年と35年の対象者に前林会長から表彰状が手渡された。永年勤続表彰を受けたのは次の皆さん。カッコ内は企業名。
【40年】宮下正光、下平智弘、小林正和、小沢正明、玉木渉(タカノ)【35年】飯島公博、南澤文晃、滝本正晴、酒井利晴、中塚邦一、片桐隆雄(タカノ)小河内正博(タカノ機械)真寿田久光、林義久、中塚俊彦、井口利文(日本発条)今泉恵、小田切正寛(ティービーエム)【30年】中村和年、畑谷勝、木村義雄、木村博明、松下幸夫、唐木昇(タカノ)今井浩(日本発条)桜井房江(ティービーエム)【25年】戸田好実、浦野孝志、倉田文博、平岡広章、原定子、青木清美、中原初美、酒井節子(タカノ)田中賢一(タカノ機械)塩木正人、竹松吉彦(松井自動車工業)唐沢敏郎、太田伸次(浦野紙器)小林秀実(宮田アルマイト工業)片桐和夫、守屋善司、田村実、下平重男、伊藤清志(ティービーエム)【20年】斉木久政、有賀憲雄、小林敏明、白鳥謙治、横山宏昭、北條正美、片桐秀樹、宮下孝(タカノ)中原肇(パブリックレコード)池田明男(浦野紙器)竹松文子(マスダ)北原正志(宮田アルマイト工業)中原憲視(平沢製作所)加藤秀夫、太田孝男(ミヤタ)中村秋男、北原文彦、松澤徹、丸山登、米山恵治、北野雄治、吹上勝三、安藤正一、巣山義光、小林弘明、野中正敏、北原茂(横河マニュフャクチャリング)佐伯英徳、木下洋一、松浦智、浦野健彦、片桐佳延、下平勝、根津英次、渡辺博一(日本発条)黒塚紀六(信濃工業)伊藤広彦(ティービーエム)【10年】田中保史、纐纈泰、那須野勝、小向智重、佐藤亜希、高橋紀子、唐木友紀子、宮下久美子(タカノ)花井祐治、花井宗雄(花井木工)小田切正史、北島敏紀(マスダ)田中美春、飯島康子(宮田アルマイト工業)森和広(平沢製作所)小出文子(小木曽精工)原満善、細田八重子(ミヤタ)白鳥庄平、田畑貞良、富田淳一、竹内しずか、下平加奈恵、北野恵美、大坪真理、森寿恵、池上道子、柴田謙二、渡會浩二、中西努(日本発条)青木賢(信濃工業)倉田喜久恵(宮田観光開発)中原真由美(初崎製作所)真島佳紀、小澤健太郎、赤羽丈弘、滝澤晴章、宮沢武史、山岸文雄、直井隆、伊藤文敏(ティービーエム)平澤義広、岡邦純(上林工務店) -
大売出しの抽選会で新春の運試し
宮田村商工会は7日、年末年始の大売出し抽選会を商工会館で開いた。総額200万円の賞品が当たるとあって、多くの人が新春の運試しを楽しんだ。
大売出し期間中に渡された抽選補助券を握り締めた人たちで、ピークの午前11時ころには長蛇の列。幸運をひきあてようと、回転式の抽選機をガラガラとまわした。
今年も特賞に液晶テレビを用意するなど、豪華賞品がズラリ。上位の賞が出るたびに鐘が鳴らされ、会場は活気に満ちた。
商工会商業部会の太田光一まちづくり委員長は「抽選会は根強い人気がある。商工業の仕事始めの意味あいもあり、お客様に喜んでもらえてうれしい」と話していた。
抽選会は商工会の伝統ある事業のひとつで、先月15日から1カ月間大売り出しを実施。期間中に加盟70店で買い物すると、300円で1枚の補助券が進呈され、20枚で1回抽選できた。 -
カフェ「ドゥドゥ」がオープン
伊那市西町区にカフェ「ドゥドゥ」がオープンした。アジアの生活雑貨販売に加え、軽食を楽しめるスペースがある。
ベトナムに滞在した経験を持つ宮島洋子さん=荒井区=が経営する。
1階の喫茶では、ベトナムの家庭料理サンドイッチ、チキンカレー、デザート、飲み物を用意。2階に設けた生活雑貨販売は、ベトナム南部の少数民族が日常生活で使う布をはじめ、バッグ、洗濯かごや野菜入れに活用できるかご、陶器、衣類、香など約150点をそろえている。徐々に品数を増やす予定。
また、希望者にはベトナムの情報を提供する。
宮島さんは「さまざまな人がゆっくりとくつろげる店にしたい。アジア諸国のパワーを発信できたら」と話している。
営業時間はおおよそ午前11時半縲恁゚後9時。1カ月間の利用客の状況を見て決める。不定休。
問い合わせは「ドゥドゥ」(TEL78・5650)へ。 -
長野日本電気 寺澤社長年頭訓話
明けましておめでとう御座います。
産業界は自動車産業と薄型テレビ等デジタル家電の牽引によって活気が出てきております。しかし、電機業界では、各社の業績は斑模様で、かなりのバラツキを呈しており、優勝劣敗が明確になりつつあります。このような環境の中にあっては、開発力・モノづくり力・コスト力・そしてこれらを実現していく優秀な人財等々、総合力に秀でた会社のみが勝ち残っていける時代です。そこで、06年度はこれから述べる諸点に注力していきます。
まず、開発力の強化をしていきます。次に、経営基盤強化のために、是非とも進化させなければならないのが、生産革新です。3つ目が、「自立(独り立ち)と自律」です。勝ち残りそして、発展していく会社というのは、常に自己変革して、環境の変化を先取り出来る会社です。そして、会社の存続と発展は、我社に所属している全ての人達のレベルの高さで決まります。何故かと言いますと、先に述べた全員参加の生産革新は、全員参加の経営改革であるからです。従って、皆さんが生産革新に参画するということは、取りも直さず経営に参加しているということであり、全員が、経営の視点で行動することが必要であると言うことです。その為には、個々人が独り立ちし、そして自律することが大切です。
最後に、皆さんのご健勝とご活躍を心より祈念し、また私達一人ひとりが、自己変革することを確認しあい、年頭の挨拶といたします。 -
伊那谷に木曽地域の看板急増
権兵衛トンネルの開通を前に、木曽地域の看板が伊那市周辺で目立ち始めた。特に中央高速バス新宿線の伊那バスターミナルは、看板の6割近くが木曽地域の看板で埋めつくされている。スキー場や宿泊施設のほか、観光協会の大きな看板もあり、一瞬木曽に来たかのような錯覚におちいるほど。
ターミナルを管理する伊那バスの関係者によれば、05年夏頃から木曽地域からの看板設置の申し入れが増加。貸切バスを利用した観光旅行の訪問先としての売込みも急増し、上下伊那地域の数をしのぐ勢いだという。
広域農道沿でも、電柱看板に木曽の宿泊施設の名前が目立つようになっており、同地域の権兵衛開通をにらんだ誘客の積極姿勢がうかがえる。 -
中原菜採さん(25)、飯島町鳥居原
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飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまの花の店を担当する。
「1日中、きれいな花に囲まれ幸せ。顔なじみのお客様が増え、お客様から花束をプレゼントしたら、とても喜ばれたと言われることが1番うれしい」
飯島町鳥居原に生まれ、美術系の短大に進学、造形を中心に生活デザインを学んだ。卒業と同時に道の駅から花店のスタッフにと声が掛かり、2年間、大阪市の花屋で研修した。
水揚げや葉の整理など下処理のし方を教わり、フラワーアレンジ教室にも通い、ヨーロピアンスタイルからブーケまで習得した。「アレンジやブーケは花材選びが1番難しい。病気見舞いにはにおいのしないもの、誕生日の花贈りは、相手の年齢、性別、雰囲気、好みを詳しく聞いてつくる」。一般的には男性には黄色やグリーン、シックな赤色を中心に「持った時の格好良さ」にこだわる。年配の女性には、明るい色の花を使い、講演会の講師や演奏会のアーチストに贈る花束は、大きな花、華やかな雰囲気の花でまとめるとか。
「お任せの注文が多い。花束を渡す時、気に入ってもらえたかどうか、いつもドキドキ、お客様の反応が怖い」。
仕入れは花き栽培が盛んな飯島町とあって「安くて新鮮、できるだけ飯島産を使うようにしているが、ほとんどは伊那市の中卸業から仕入れる。珍しい花、変わった物が好きで、渋い色の花、実物も多い」。
コーナーの室内温室にはバラやユリ、ガーベラ、トルコキキョウなど品ぞろえは約百種類。「バラは好きで種類も多い、ユリはボリウムがあり、大きな花束には欠かせないため、一応そろえてある」。
店内では切り花、鉢花のほか、フラワーアレンジ、キッチンブーケが目に付く。キッチンブーケは値段が手ごろとあって、結構売れ筋。ピンクと赤のバラでかわいい系にしたり、紫のトルコキキョウと濃い赤のバラをメインにしたシックなブーケなど、色々と工夫する。時には花嫁のブーケも手掛ける。ドレスの色や身長、顔立ちなどバランスの良いブーケになるように心がけているとか。
「今は冬の真っ只中、それでもチューリップやヒヤシンス、スイトピーなど春の花が並ぶとうれしくなる」と優しい顔がほころぶ。
両親と祖母の4人暮らし(大口国江)