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伊那市商工業振興審議会
伊那市商工業振興審議会は29日、同市役所で開いた。15人の委員を委嘱し、会長に伊那商工会議所工業部会の川上健夫さん、副会長に伊那市商工会の飯島明さんを互選。さっそく市の担当者から商工業施策の説明を受けたが、先行きが見えない経済情勢から産業立地への影響を懸念する質問もあがった。
市側が商工業、中小企業、企業誘致などの概略を説明した後に質疑し、ある委員は「経済状況が激変し、産業立地の引き合いにも影響があるのでは」と質問。産業立地推進課は「引き合いが全くないわけではないが、企業立地の面からみても厳しい状況にある」との認識を示した。
また、制度資金のうち業況の悪化している業種に対する支援措置が対象となるセーフティーネット保証制度5号認定分については、9月末現在で前年度実績10件を上回る24件の申請があり認定したと市は説明した。
川上会長はあいさつで「近年は新しい企業が伊那市に進出し、市の活力にもなっている。より活性化できるようつとめていきたい」と話した。 -
マルイチ産商にふるさと企業大賞総務大臣賞、伊那支社整備の地域振興で
地域総合整備財団(ふるさと財団)のふるさと融資制度を活用して伊那市に支社を整備したマルイチ産商が、同財団が表彰する本年度のふるさと企業大賞総務大臣賞に選ばれた。地域振興につながった功績が認められたもので、30日に東京都内のホテルで表彰式が行われる。
同大賞は、経済や雇用、イメージアップなど魅力ある地域づくりに特に貢献した同融資活用事業者が対象。マルイチ産商は平成7年度に、同融資を用いて伊那市西春近に伊那支社を整備した。 -
初の人材確保・育成支援施策説明会に15社参加
上伊那地方事務所は27日、地元企業など対象に「人材確保・育成支援施策説明会」を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。企業側から「県など各機関の支援施策を詳しく聞きたい」という要望が強く初めて開催し、製造業を中心にした15社と市町村、商工会関係者ら約40人が出席した。先行きが見えない経済情勢を受けて、新規採用にも厳しい影響を及ぼす見方があるなか、出席したある企業の担当者は「厳しいことは確かだが、将来を考えれば新しい人材を採用して技術研さんも図っていかなければ」と話した。
県商工労働部は、県外からのU・Iターン希望者や新規学卒者らを対象に登録制で情報提供したり、ガイダンスや相談会なども実施していると説明。Iターン希望者の登録者数は今年度445人で、うち上下伊那地域への希望者は91人にのぼるとも話し、「潜在的な就職希望者は多い」と続けた。
昨年度の上下伊那へのIターン希望登録者は82人。うち上伊那で8人、飯田市下伊那は2人が実際に就職した。県商工労働部は「全県的にみても少ない数字ではないが、もっと県の施策などを活用してさらに伊那谷への就職を促進できれば」と話す。
この日は県のほかに、伊那公共職業安定所や県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターなども支援策を紹介。すべての説明を聞き終えたある製造業の人事担当者は「人材という面では、大手も派遣や期間労働者に頼るなど厳しいのが実情ではないか」と漏らす。その一方で「他社との競合などに勝ち抜くためにも有能な人材を登用していかなければ」とも。「行政の支援なども活用しながら、人材育成を進めたい」と話した。 -
宮田村議会が北川製菓を視察
宮田村議会は23日、新田区にある北川製菓駒ケ岳工場を視察した。駒ヶ根市福岡に本社がある同社が宮田村に進出して1年が経過。議員たちは同工場が立地する西山山麓地域の観光や村の産業振興も含め今後の活性化のあり方を探ろうと、熱心に見学した。
同工場は全国菓子組合連合会が認証する高度な管理衛生システム「HACCP」(ハサップ)で、全国8番目の認証工場。視察した議員一行は主力商品のドーナツ製造ラインを見学し、徹底された機械化や衛生面などの工場環境に関心を寄せた。
山田一三工場長は「競争は激しいが、良質で安全な製品づくりに努めている」と説明。新たな製品開発も積極的に展開している企業風土も紹介した。
同社は観光面への寄与も視野に入れて同地に進出した経緯もあり、松田英俊議長は「今後とも宮田村を応援していただきたい」と呼びかけた。
視察は議会改革の一環として取り組んでいるもので、昭和伊南総合病院をはじめ課題となっている現場へ直接的に足を運び理解を深めている。 -
観光土産品公正規約の予備審査
観光土産品の、賞味期限などの表示が適正かをみる、審査会が23日に伊那商工会館で開かれた。
28日に長野市で開かれる県の土産品審査に向けて、上伊那から出品する61品が適正か審査するもの。
上伊那の小売店や製造業者でつくる、上伊那観光土産品公正取引協議会の役員6人が審査にあたった。
県の審査を通過すると、安心・安全な土産品の印となる、認定証のシールを貼って販売することができる。
審査員は、「材料を分けずに1つにまとめて書いた方が良い。」「さらに細かく説明した方が安全性がわかる。」など、箱などに書かれた表示を中心にチェックしていた。
審査の結果61品すべてが適正で、県の審査に出品されることになった。
協議会の熊谷和寛会長は、「これからも地元から安心・安全な土産品を出していけるよう呼びかけていきたい。」と話している。 -
県みそ品評会知事賞に伊那谷から3社
第58回長野県みそ品評会(県など主催)の審査結果が24日発表され、伊那谷からは淡色系I部漉しの部でハナマルキ伊那工場(伊那市)、マルマン(飯田市)、淡色系I部粒の部でひかり味噌飯島グリーン工場(飯島町)がそれぞれ最高賞の県知事賞に輝いた。
県内の醸造業者から6部門に309点の応募があり、そのうち淡色系I部漉しの部には69点が出品。同部門の県知事賞6席のうち、2席が伊那谷の醸造所という結果になり、みそづくりが盛んな県内にあって上下伊那の高い技術力を示した。マルマンは前回に続いての県知事賞。淡色系I部粒の部には57点の出品があり、4席の県知事賞のなかにひかり味噌が見事に選ばれた。
出品した全てのみその一般公開は11月4日午前10時から同11時半、きき味会は正午から午後2時まで長野市の県工業技術センター食品技術部門講堂で開く。表彰式は同日午後2時半から長野市のメルパルク長野で開く。 -
宮田村仲町商店街でハロウィーン、子どもたちが仮装してにぎやかに
商店街を元気に‐。宮田村仲町モール商店街で25日夕、地域の子どもたちらが多数参加してハロウィーンの仮装行列が行われた。海賊や魔女などに扮装し、にぎやかにパレードした。
同商店街にある梅が里ギャラリー「手づくり屋」が企画。同ギャラリーに手工芸品を出品している市川明子さん、加藤昌利さん=同村町1区=が中心になって準備を進め、数十人が集まった。
子どもたちは行列を組んで各店舗をまわり、店主からあめなどのお菓子をもらう場面も。「かわいいね」と買い物客も一緒に楽しんでいた。
「こんなに多くの人たちが扮装して参加してくれるとは驚き」と市川さん。商店主らも商店街の活性化につながればと目を細めていた。
この日は、カボチャを使ったランタンづくりの教室も手づくり屋で開き、イベントを楽しむ声が商店街に広がった。 -
北川製菓が「しっとり野菜ドーナツ」
北川製菓(駒ヶ根市福岡、北川浩一社長)は、野菜ジュースを生地に練り込んだ「しっとり野菜ドーナツ」を全国の生協を通じて販売を開始する。従来にも野菜ドーナツはあったが、濃厚な野菜のうまみを生かして味や食感をさらに改良した。
「ドーナツはしっとりした食感のほうが人気が高い。野菜のうまみを残しながら、ドーナツのやさしい味わいを重ねました」と製造する駒ヶ岳工場(宮田村新田区)の山田一三工場長。従来品よりもさらに生地の配合にこだわり、風味豊かな本格的な味に仕上げている。 -
2008南みのわフェア
南箕輪村の農工商業を紹介する、南みのわフェアが19日、大芝高原屋内運動場で行われた。
このイベントは、村内を中心とした企業や団体を紹介し地域の人に親しんでもらおうと、村と村商工会が開いている。
ブースの数は年々増え、今年は企業の商品やそれに関連した体験コーナー、加工食品の販売など30のブースが並んだ。
伊那技術専門校のブースでは、写真立てを作るコーナーや、修了生が制作したゲームのコーナーなどがあり、人気を集めていた。
またフェアでは、今年は初めてビンゴゲームが行われ、会場中央のステージには、子どもからお年寄りまで多くの人が集まった。
関係者は、「フェアは今年で3年目。年々来場者も増えている。この機会に村への関心を深めてもらえたら嬉しい」と話していた。 -
リニア中央新幹線3ルート いずれも工事可能
JR東海は21日、南アルプスをトンネルで貫くCルートを含めたリニア中央新幹線の3ルートについて、いずれも工事が可能との調査結果を発表した。
長野県によると、JR東海は20日、自民党リニア特命委員会に南アルプスの地質や断層の調査により、想定される3つのルートについて、いずれも工事が可能との結果を報告したという。
リニア中央新幹線はJR東海が全額自己負担で建設し2025年に首都圏から中京圏の開通を目指していて、事業費は5兆1千億円を見込んでいる。
ルートは木曽を通るAルート、諏訪・伊那地域を通るBルート、南アルプスをトンネルで貫くCルートが想定されている。
ルートについてJR東海は南アルプスを直線で貫くルートを想定しているが、伊那地域の自治体などは伊那谷を通るBルートを要望している。
JR東海は21日、調査結果を国土交通省に報告し、今後はルートなどについて、地元との調整をすすめていくという。 -
伊那商工会議所が緊急経済対策を要望
事業者の経済状況の悪化を防ぐため伊那商工会議所は21日、伊那市に緊急経済対策の実施を要望した。
これは、円高株安による金融危機へ対応するもので、向山公人会頭など4人が伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に要望書を手渡した。
要望は▽伊那市経営安定化資金の条件緩和▽融資制度の利率引き下げ▽融資制度を利用する上での保証料の自己負担の当面の免除▽公共工事の前倒し発注と支払の早期決済竏窒フ4項目となっている。
これを受け小坂市長は、「検討して出来るだけ応えていきたい」としている。
伊那商工会議所では独自の対応として21日から緊急金融特別相談窓口を設置した他、11月6日には特別相談会を予定している。 -
1670万色のLED照明、アルゴルがシステム開発
超高速で精密な画像処理検査装置を手がけるアルゴル(南箕輪村)は、1670万色もの発光色を操れるLED照明装置を開発した。画像処理のための光源としてLEDの開発を進めてきた同社だが、LEDの発光色を自在に制御することにより「画像処理検査にとどまらず、今まで考えられなかった新たな需要も考えられる」と今井博充社長は話す。
微妙な色の違いを使い分けることで、通常の白色照明だけでは見抜けなかった微小な傷や汚れを検出することにもヒントを得て「他の用途にも使えないか」とシステムを開発。このほど開かれた諏訪圏工業メッセにも出展し、照明の色を違えることでバイオ分野など新たな製品開発や研究に活用できないかと来場者の熱い視線も浴びていた。 -
トーハツマリーンで工場見学会、船外機生産250万台達成で
駒ヶ根市下平のトーハツマリーンは船外機生産250万台達成を記念して18日、一般対象の工場見学会を開いた。地域住民ら訪れた人たちは船外機生産のパイオニアである同社の歴史にふれながら、伊那谷の地で成長を続ける高い技術開発力に関心を寄せた。
昭和31年に日本で初めて船外機生産を開始した同社は、3年前に岡谷市から駒ヶ根市に本社を移転。現在は年産20万台ほどにのぼり、今年8月に生産累計250万台を達成した。国内の船外機メーカーはわずか6社だが、その先駆者として同社は産業からレジャーまで幅広く下支えしている。
この日は組み立て工場の見学や新旧の船外機を展示。また、昭和20縲・0年代に生産していたオートバイなどオールドファンには懐かしい展示品もあり、参加者は熱心に見入っていた。 -
長期熟成ビールを商品化、南信州ビールが発売へ
地ビール製造の南信州ビール(駒ヶ根市)は、2年もの間熟成させたプレミアムビール「ヴィンテージクリスマス」を11月6日から同市内で開く中央アルプス山麓美酒フェスタにあわせて発売を開始する。7.5%の高アルコール度数ながら、コクのあるまろやかな味わいを実現。これだけ高アルコール、長期熟成したビールは珍しく、新たなビールの楽しみ方が広がりそうだ。
宮田村にある駒ケ岳醸造所でステンレスの樽に寝かせ、低温3度で丸2年間熟成。竹平考輝同醸造所長は「バーレーワインという紹興酒にも似たアルコール度数が10縲・2度のビールはあるが、ビールの味わいそのままにした高アルコールの製品はあまりない」と説明する。
同社は、もっと地域の人たちにビールを楽しんでもらおうとさまざまな取り組みを進めているが、熟成タイプも試験的に研究を進め、製品化にこぎつけた。「まろやかな味わいに仕上がった。長期熟成したことで、カドがとれて芳醇さが増した」と竹平さんは胸を張る。
美酒フェスタで披露し、350本限定だが330ミリリットル瓶600円で小売店でも市販。同社が駒ヶ根高原で直営するレストラン味わい工房でも提供する予定だ。 -
第7回まちじゅう美術館審査会
伊那市内の商店街に園児の作品が並ぶ「まちじゅう美術館」の審査会が16日、伊那市の伊那商工会館で開かれた。
商工会議所の商業連合協議会の会員8人が審査した。
まちじゅう美術館は、伊那市内の商店街に園児の絵を飾り、商業活性化につなげようと毎年開いているもので、今年で7回目になる。
作品は、伊那市内全30の保育園と幼稚園の年長児が、「わたしの好きなお店」「わたしの家族」というテーマに沿って描いたもので、およそ700点が集まった。
審査員は、明るさや子どもらしさなどをポイントに審査していた。
審査委員長を務めた日本美術家連盟会員の須澤重雄さんは、「今年の作品は、色が豊かで創造性にも富んでいて素晴らしく、選ぶのが難しい」と話していた。
審査の結果、最高賞となる会頭賞には、緑ヶ丘敬愛幼稚園のはらだ・こうせいくん、上の原保育園のろくはら・りなさん、西箕輪南部保育園のくしや・りょうすけくん、高遠第一保育園のさいじょう・りささん、竜西保育園のみわ・はるなさんの5人が選ばれた。
入賞作品の表彰式は25日に行われる予定で、全作品が11月1日から25日まで伊那市内の商店55店舗に飾られる。 -
諏訪圏工業メッセ開幕、上伊那の企業も豊かな技術PR
県内外の企業が最新技術や製品を紹介する諏訪圏工業メッセ2008は16日、諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地)で開幕した。7回目を迎え過去最大の262社が出展し、上伊那や飯田下伊那地方の企業も多数参加。新たな受注機会につなげようと、伊那谷で培った技術力をアピールしている。18日まで開く。
技術開発に積極的な伊那市の企業集団「ニューフロンティア伊那」は7社で共同出展した。ユーザーの要望に柔軟に応えて多品種、少量生産を実現する精密金属加工や、3次元のCADデータを用いた光造形で、より実際に近いプラスチック試作品の提供を実現するなど高精度の加工技術を紹介。ホームページのアクセス解析システムや印刷技術を駆使したマーケティング支援などソフト面の提案もしている。
宮田村のマスダは超微細な加工技術を顕微鏡映像など用いてプレゼンテーション。光学機器の部品加工をはじめとして短納期で小口注文から量産まで対応する技術力をアピールした。
画像処理のアルゴル(南箕輪村)は、毎分3000個以上の検査能力を持つ超高速のプレス部品検査装置などを出品した。また、画像処理から派生的に生まれた新製品のフルカラーLED照明は、1670万もの発光色を実現。今後さまざまな分野への活用も期待され、訪れた人たちは上伊那の企業の豊かな発想と技術開発力に目を凝らした。
精密プラスチック成形加工の南信化成(伊那市)取締役の塩谷武さんは「すぐに受注というわけには簡単にはいかないが、このような展示会でアピールすることで次へのステップにつながってきている」と話す。精密金属加工のテク・ミサワ(同)三澤俊明社長も同様の展示会をきっかけにした顧客が全体の2割を占めていると語り、この日も関心を寄せた来場者と接点を深めていた。 -
宮田村の名物丼、今年もサークルKで発売
宮田村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」が昨年に続きコンビニ弁当として商品化され14日、サークルK長野県内全124店舗で3週間の限定発売を開始した。昨年も同時期に販売し、1万4千食余りを売り上げる大ヒットに。根強い要望に応えての“再登場”で、開発にも携わった同村商工会青年部を中心とする「名物丼プロジェクトチーム」は、さらなる村の活性化につなげたいと期待を寄せている。
同プロジェクトチームが村民からアイデアを一般公募し、村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)ワインを使用することを共通ルールに誕生した「紫輝彩丼」。村内飲食店12店で提供するが、大手コンビニのサークルKサンクスはそのユニークな取り組みに着目し、コンビニ弁当としても商品化した。
オリジナルのワインだれにつけこんだ鶏肉の竜田揚げをメインにたまねぎ、シメジなどをトッピングしてどんぶりに。昨年も3週間の限定だったが、1万4436食を販売した。サークルK長野南地区統括マネージャーの蒲生吉成さんは「限定弁当の売り上げとしてはわが社のトップクラス。特に地元の人気が高く、伊那谷の人たちの食に対する強い想いも感じられた」と説明する。
今年は原材料の高騰により価格を昨年より若干高い590円に設定したが、その分、鶏肉を20グラム増量。さらに味も改良し、製造するジャパンフレッシュ(宮田村)営業開発部の小木曽由憲課長は「じっくりワインに漬け込み、より柔らかく美味しく食べられる」と胸を張る。
14日は駒ヶ根市のサークルKアクセス駒ヶ根店で発売記念イベントを開催。同青年部員らが扮する「どんぶりレンジャー」も駆けつけて再発売を祝い、さっそく来店者が丼を購入する姿も目立った。「みやだの名物丼が世間に認められてきた証拠だとも思う。次は丼を求めて宮田村に足を運んでもらえれば」と青年部員たちは話していた。 -
伊那総合物産展示会・商工祭
地元の産業や技術、製品などを紹介する第60回伊那総合物産展示会・商工祭が11日から、伊那商工会館で開かれている。伊那商工会議所と伊那市が毎年開いているもので、多くの家族連れでにぎわった。
今年は、「拡げる繋げる地域力」をテーマに86の企業と団体が114のブースを設けている。
部品などの工業製品や食品、木工品などが並び、それぞれのブースでは関係者が訪れた人に熱心に説明していた。
食品販売エリアもにぎわい、子ども向けの企画や、ローメン早食い大会も盛り上がりを見せていた。
デジタル情報通信エリアには、伊那ケーブルテレビジョンもデジタル放送体感フェアのブースを設置している。会場では、デジタル放送の相談会やデジタルパックの申し込み受け付け、インターネット体験などをしている。
伊那総合物産展示会・商工祭は12日まで。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
森世紀工房作品展
建具職人などでつくる「森世紀工房」の作品展示会が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
森世紀工房は県産材の普及を目指すグループで、定期的に作品展を開き、地元産の木工製品の魅力をPRしている。
今回はテーブルやイスなどおよそ100点が展示されている。
また、製品を作る中で出る端材を利用した作品も展示している。
これまでこうした端材は使い道がなく、処分してしまうことがほとんどだったが、有効利用するため試作品の開発に取り組んできた。
開発には信州大学農学部も協力し、費用を抑えることを重視してきたという。
また、端材から一つの製品を量産することはできないため、オリジナルの良さをアピールできる製品を検討してきた。
その結果、鍵盤がさまざまな広葉樹の木で出来た木琴など、ユニークな製品が誕生した。
訪れた人は「木のぬくもりが感じられていいね」などと話していた。
展示会は14日まで。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ソースかつ丼の日
かつを揚げるジュウジュウの音の語呂合わせで10月10日は「ソースかつ丼の日」。
ソースかつ丼を伊那の食文化としてアピールしようと活動している伊那ソースかつ丼会では10日、加盟店でかつを通常の2割増しにする増量サービスを行った。
伊那ソースかつ丼会は、権兵衛トンネル開通を機に2006年に旗揚げ。20店舗近くが加盟していて、毎年10月10日に割引サービスやスタンプラリーなどを行なっている。
伊那市西箕輪大萱にあるひげのトンカツでおなじみの青い塔では、増量サービスに加え、手づくりの小物入れを訪れた人たちに手渡していた。
青い塔は、昼時になるとこの日も大混雑で、訪れたサラリーマンや観光客が自慢のトンカツに舌鼓を打っていた。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
板倉副知事が粉末冶金のナパックを視察
板倉敏和副知事は8日、上伊那地方を視察。駒ヶ根市の粉末冶金メーカー「ナパック」(鈴木隆社長)も訪れ、省エネ、省資源の工法としても注目を浴び始めた同社の技術力にふれた。懇談で鈴木社長らは、現実に即した行政側の柔軟な企業支援を要望。副知事は本誌の取材に「上伊那は頑張っている人たちや企業が数多い。県は財政的に厳しいが、職員が現場に足を運び、知恵と汗で手助けできる方策を互いに理解を深めるなかで構築していきたい」と話した。
金属の粉を強い圧力で押し固めて成形し、高温で焼き固めて機械部品にする粉末冶金。鈴木社長は「金属を切ったり削る切削加工は原料の歩留まり率が5割程度だが、粉末冶金の場合は9割にも達する。我が社では95%ほどで、省エネ、省資源の工法といえます」と、県内では他の追随を許さず環境にもやさしい同社の事業内容を板倉副知事に紹介した。工場内も見学し、副知事は上伊那の地で着実に技術力を積み上げてきた同社の企業風土に感心しきり。鈴木社長は「我々の理念は日本国内でものづくりをすること。良い仲間、良いアイデア、良い仕事をするためには人ありきだと考えています」とも説明した。
懇談では、制度資金をはじめとした行政の企業支援のあり方に話しは及び、副知事は「現実に即した制度になるよう変えていく必要もある」との認識を示した。副知事はこの日、中川村で開催中の赤そば花まつり、宮田村の日本聴導犬協会、伊那市の県伊那文化会館、箕輪町の箕輪進修高校も視察した。 -
「ぶぁんて・あん」オープン
伊那市の株式会社ワイドが経営する文化・運動施設「ぶぁんて・あん」が7日、オープンした。
伊那市西町にあるこの施設は、社会保険庁が運営していたが、改革に伴い、伊那市の測量設計コンサルタントワイドが経営を引き継いだ。
建物内の施設はこれまでのものを活かし、一部分を改修した。一階は、健康相談室が多目的ホールになったほか、ロッカールームが託児所になった。2階のプールは今後改修する計画。
講座は、これまでの物を継続し、英会話や社交ダンスなど80の講座がある。今回、チャイルド体操やミニアートスクールなど14の講座が新たに設けられた。
トレーニングルームは午前10時から午後11時まで利用できる。
入会金は5250円。
ぶぁんて・あんでは、「利用者の声を聞き、健やかな生活・充実した時間を提供していきたい」としている。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
新たな食の提案も、宮田村商工祭にぎやかに
企業や人の連携により本格的に始動した宮田村の新食材開発プロジェクトが5日、同村商工祭(村商工会主催)に出展した。地元企業など5社が連携し地域の資源を活用しながら開発を進めている食材を試食販売。誕生間もない「そばとうふ」をはじめ新たな食の提案が数多く盛り込まれ、次々と来場者が舌鼓を打った。
宮田とうふ工房を運営して10年を迎えた製造業のマスダは、健康分野にも力を入れるタカノと信州大学が共同開発した栄養価の高いそばの品種「サンルチン」を用いて「そばとうふ」を提供。タカノは赤そば「高嶺ルビー」のはちみつや乾めん、石澤建設は地元の鹿肉を食べやすく調理したジビエの串焼き、スモークウッドくるみはマスをはじめとした手づくりの燻製、農事組合法人ひかりはシメジを会場に持ち込み、訪れた人たちに食べ方の提案もしながら紹介した。
「そばとうふ」は若い親子連れや女性たちにも好評。スモークウッドくるみが製造する山ぶどうジャムを付けて食べると一瞬にしてデザート感覚に大変身し、「豆腐の概念が変わる。こんな食べ方もあるんですんね」といった声も聞かれた。マスダの増田清社長らは「食への信頼が損なわれつつある現在。地元の顔の見える安全、安心、そして美味しくて健康な食べ物を提案していきたい」と話す。そばとうふをはじめ今後も改良、開発を進め本格的な販売を目指していく。 -
10月1ch座談会は「マーケティング」がテーマ
伊那ケーブルテレビの自主放送番組・1ch座談会の10月放映号は「地元経営者が考えるマーケティング」をテーマに、10月2日に収録された。4日午後2時を皮切りに、10月の毎週土、日に放送される。
今回のゲストは、長野県中小企業振興センターマーケティング支援センターマッチング支援部長の倉石修二郎さん、伊那市の建設業フォレストコーポレーション社長の小澤仁さん、同じく伊那市の小松総合印刷社長の小松肇彦さん。司会は、地域産業経済情報誌「ゴーシュ」編集長の毛賀澤明宏さんが務めた。
「なぜ、今、マーケティングを重視すべきなのか?」の論点から話は始まり、
日常的に技術力、サービス力を把握して向上させるのはもちろん、その先の受注拡大に向けた長いフォローも考えながら、マーケティング力を高めていく必要性などが話し合われた。
倉石部長は、「県内の製造業は技術力はあるが、売るのが下手という声も強い。今までは待っていても仕事があったかもしれないが、産業構造が変化した今求められるのは受け身でつくっていた時代から変革すること」と話し、営業関係の人材育成と、客が求めているものをダイレクトに把握できる体制強化が急務だと強調した。
会社の家づくりの理念を紙媒体やホームページなどを用いて積極的に情報発信し受注拡大につなげている小澤仁社長は、「情報のツールが豊かになり、かつては大手企業しかできなかったようなプロモーションが中小企業にも広がってきた。出会いのチャンスが増えた」と説明。「情報を発信することで、新人の社員でも契約につながるなど営業活動が楽になった」とも語り、顧客層と会社の理念を共有するマーケティングが結果を残していると示した。
印刷にとどまらず各種メディアを活用した販売促進支援を展開する小松肇彦社長は「一律ではモノが売れない時代にあり、お客様の要求を見極め、それにあわせた商品づくりが大切。それには会社や製品のコンセプトを明確にし、どこに売り込むか練ることが重要」と話し、顧客の反応を綿密に追跡調査できる仕組みを構築することが次への販売促進にもつながると指摘した。
「上伊那の各種企業の成長・発展のために参考にしていただければうれしい」と司会者は話している。
なお、座談会の模様は、伊那谷の地域産業経済情報サイト「ゴーシュ」=http://gauche.ecgo.jp/にも掲載されます。 -
権兵衛街道フェア
伊那、木曽両地域の魅力をPRする権兵衛街道フェアが28日、権兵衛トンネル伊那側入口前の国道361号沿いで開かれた。
トンネルを利用する人たちに伊那と木曽の特産品や農産物を知ってもらおうと、商工会や観光協会などでつくる木曽路と伊那路を結ぶ権兵衛街道フェア実行委員会が開いた。
フェアでは木曽方面へ向かう車線では木曽のブース10店が、また伊那方面の車線では伊那のブース14店が出店した。
木曽のブースでは、名物のそばが無料で振る舞われ、訪れた人たちの人気を集めていた。
ほかにはヒノキを薄くして作ったハガキが販売されるなど、木曽ならではの商品が数多く並べられていた。
一方、伊那のブースでも農産物や土産品が販売され、通りかかったドライバーらが買い求めていた。
実行委員会では、互いの連携により両地域の発展につなげるほか、広く伊那、木曽の魅力を発信できるイベントも考えていきたいと話していた。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
農集排処理水利用の小水力発電開発が終了
箕輪ニュービジネス研究会箕輪町内の9事業所でつくる異業種交流グループ「箕輪ニュービジネス研究会」が開発してきた小水力発電事業が27日、完了した。
この事業は、箕輪町北小河内の農業集落排水処理施設の浄化処理後の水を有効活用しようと、箕輪ニュービジネス研究会が平成18年から開発してきた。
農集排施設の放流ポンプ槽に水車を設置して発電し、敷地内に立てた照明灯に明かりをつけて天竜川の堤防道路を照らす計画になっている。
会員がこの日、照明灯を設置して事業が終了した。
小水力発電施設は手作りで、水車は直径1メートル、羽根はステンレス製ボールを使っている。約15ボルト、300ミリアンペアの発電をしている。
照明灯は2基あり、消費電力1ワットの白色LEDランプが2個ずつ着いている。
農集排施設の処理水利用は、ごみがないためメンテナンスが簡単なことや、安定的は発電ができる利点があるという。
小松稔会長は、「処理水が有効に使えて、さらに皆さんが歩く道を明るく照らせるいい事業ができたと思う」と話していた。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
雇用や労務問題学ぶ
伊那商工会議所が講習会企業の経営者や労務担当者を対象とした、雇用や労務問題についての講習会が24日、伊那商工会館で開かれた。
講習会は、雇用の安定を図るため、経営者に労働問題や法改正について理解を深めてもらおうと伊那商工会議所が開いた。
講師は、伊那労働基準監督署、伊那社会保険事務所、伊那公共職業安定所のそれぞれの所長が務めた。
労働基準監督署の青木重和署長は、長時間労働の解消のための対策として▽勤務時間を正しく把握し、必要があれば勤務時間を変更する事▽時間外労働は届出をする事竏窒ネどを挙げていた。
伊那商工会議所では、定期的に同様の講習会を開いていて、労働者が健康で安心して働ける環境づくりを進めていく考え。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
新メープルカード10月1日から
箕輪メープル会準備進む地元商店で買い物をするとポイントがもらえるカード、箕輪町のメープルカードが10月1日から新しいカードに切り替わる。
このカードを運営しているみのわメープル会では、切り替えを前に新しい機器の設置を26日までにすべて終えた。
新しいカードシステムに現在加盟しているのは箕輪町内の48店舗で、メープル会では、今後も飲食店などを中心に加盟店を増やしていきたい考え。
新しいカードは、これまでのものと違って、1ポイント1円に換算されるポイント数が表示されるのが大きな特徴となっている。
メープルカードは、大型店に対抗する手段として、平成7年から導入され、加盟店舗は160店、カードは1万5,000枚が発行された。
今回の更新は、システムの老朽化から行なわれたもので、10月1日から運用が始まる。
更新に伴い前のカードは今月末で使えなくなるため、26日から30日まで、利用できなかったポイントの商品券への交換が町商工会で始まった。また、新しいカードの発行イベントとして、10月1日から13日まで加盟店では、ポイント5倍セールも行なわれることになっている。 -
登喜和冷凍食品の新製品「醍醐丸」に反響
ふるさと食品全国フェア東京のビッグサイトで開催されたふるさと食品全国フェアで、伊那市でこうや豆腐を作っている登喜和冷凍食品が、豆腐を熟成発酵させた新製品「醍醐丸」を発表し、大きな反響を呼んだ。
財団法人食品産業センター主催のオーディションでプレゼンテーションしたもので、関東中部地域で地域食材を使用して優れた新商品を開発した5社の一つに選ばれた。
登喜和冷凍食品の高城靖東京営業所課長が▽伊那谷産大豆「ナカセンナリ」を使用した地域発の製品であること▽登喜和冷凍食品の堅い豆腐を作る技術と、駒ヶ根市の養命酒のみりん粕を完全発酵させる技術が融合した新技術であること▽チーズのような触感と大豆の味と米のうまみがマッチした新しい味であること竏窒ネどを紹介した。
プレゼンテーションを受けて、壇上に並んだアドバイザーからは、「とてもおいしい。さらに居酒屋などで気軽に食べられるものにする工夫をしてほしい」、また「豆腐チーズというネーミングをより全面に押し出した方がインパクトがある」などの意見が出された。
熟成豆腐チーズ「醍醐丸」は農林水産省などが進める食料・食品クラスター制度の適用を受け、この春までに開発された。 -
しめ飾り用小物展示予約会
正月用のしめ飾りに使う小物の展示予約会が19、20日の2日間、伊那市のきたっせで開かれている。会場には、鯛やおかめの形をした飾りや、水引き細工の飾りなどおよそ500種類が展示されている。
この展示会は、飲食店などの業務用資材を販売する伊那市のモダンパックが開いた。
モダンパックでは、毎年店で飾りの予約を受けているが、ゆっくり話をしながら商品を選んでもらおうと、今年初めて企画した。
会場には、個人でしめ飾りを作る人などが訪れ、さっそく予約をしていた。
最近は、個人でしめ飾りを作って直売所などに出荷する人もいるということで、多い人では300個ほど作るという。
商品は、1枚2円の札紙から、1つ200円の小物まである。
展示会で予約すると1割引で購入できるということで、関係者は多くの来場を呼びかけている。