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ティービーエムが村に100万円寄付、小学校などにプロジェクター購入
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新工場が完成した発電用タービンブレードなど製造のティービーエム(山田益社長)は10日、本社がある宮田村に100万円を寄付した。宮田小学校と村民会館にプロジェクター各1台購入し、善意は教育振興に使われる。
山田社長らが役場を訪問。清水靖夫村長に目録を手渡し「多いに活用してもらえれば」と話した。
プロジェクターは画像などを大画面に再生する機器で、今回の寄付で導入したのは高照度の最新機種。
清水村長は「子どもたちをはじめ村の教育に活用でき本当にありがたい」と感謝した。 -
エコアクション学ぶセミナーに23事業所参加
宮田村と村商工会は9日、中小企業を主な対象にした環境経営システム「エコアクション21」の認証取得推進を図ろうと、初の合同セミナーを役場で開いた。村を含め製造業や建設業など村内23事業所が参加。審査に携わる専門家から制度の仕組みや取り組み方法の説明を受け、先行導入する村内の製造業者から経緯や課題など聞いた。村は「環境保全は避けて通れない課題。行動に移すきっかけにしたい」と期待する。
エコアクションは環境省が策定し、ISO14001などに比べて初期投資や維持コストが抑えられる。
村は地球的環境配慮の面から推進を重点施策に掲げるが、商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心がある一方で制度そのものの理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査人の丸田安尉さん=伊那市=が、制度の概略やメリット、費用面を含めた認証登録までの流れを解説。
村内で唯一、認証登録を受けるキョーシン精工(新田区)の長崎紀夫社長は、環境が社会的な要件となり導入したことを説明し、取り組み状況にふれた。
会場ではエコアクションの地域事務局を務める県産業環境保全協会の職員も加わり、個別相談にも応じた。
村などは今後、取得希望の事業者が複数あれば集団コンサルティングなども活用して推進を図りたい考え。
住民福祉課の担当者は「単独では難しくても数社が集まれば負担も減らせ情報交換もできる。一緒に取り組んでいければ」と話す。 -
伊那食品工業創立50周年記念ガーデンパーティー
寒天製造メーカーの伊那食品工業(本社伊那市西春近、井上修社長)の創立50周年記念ガーデンパーティーは7日、本社一帯のかんてんぱぱガーデンで盛大に開いた。仕入先や販売先、地元など関係者1800人、900社を招き、全社員400人余が感謝の気持ちを込めてもてなした。
50周年の記念事業として、さらなる「研究開発型企業」を目指し、地上5階地下1階建ての研究棟(R&Dセンター)を本社敷地内に建設。創立50周年記念碑も建立した。R&Dセンターには研究開発部門を移転。1階は今後、健康パビリオンとして一般開放を予定する。
記念パーティーは、「日ごろお世話になっている方々に、ガーデン内を散策してゆっくり過ごしていただきたい」と計画。R&Dセンター内でフルート演奏や備前登龍窯渡辺節夫作陶展、R&Dセンター周辺で和太鼓演奏や野点、よさこい鳴子踊り、かんてんぱぱホールで木下五郎彫鍛金展や弦楽コンサート、唐木さちさんの生け花展示など多彩な企画で歓迎。地元産を基本にした食事やデザートでもてなした。
同社は1958年に創業し、寒天の通年生産を目的に業務用粉末寒天の製造を開始した。寒天のトップメーカーとして業務用寒天、業務用ゲル化剤、「かんてんぱぱ」ブランドの家庭用製品、業務用食材などを製造する。95年に本社と研究所を現在地に新築移転。06年に「第40回グッドカンパニー大賞」(社団法人中小企業研究センター)で最高賞のグランプリを受賞した。 -
伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会が環境大臣賞受賞
地球環境保全の推進のため多年にわたり顕著な功績があったとして、伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会(会長・向山孝一KOA社長)は11日、環境大臣の地球環境保全功労者表彰を受ける。表彰は6月の環境月間に合わせたもので、受賞者は全国で110件(52団体、58人)、県内では3件(2団体、1人)。表彰式は11日に東京都港区のホテルで行われる。
同研究会は90年、循環型社会の構築を目指し「産業廃棄物等の適正処理についての研究会」として7社10人で発足した。93年に現在の名称となり、リサイクルグループ、システムグループ、天竜川水系生産革新グループ(後にリデュースグループに改称)に分けて活動を展開。「天竜川水系診断」、「親子で水質調査」、事業所を対象とした河川敷の清掃活動「天竜川水系ピクニック」などを継続的に開催してきたほか、伊那谷ブランドのリサイクルペーパー実現に向け、37の事業所や官公庁などを対象にコピー用紙を回収、再生、購入する「INAコピー用紙循環システム」の試行に取り組んでいる。07年度はエネルギーグループを新設し、08年度事業として「KIDS自然エネルギー活用コンテスト」の実施を計画している。
調査や研究の結果は報告書や講習会などを通じて地域企業に周知、啓蒙を図ってきた。現在の会員は上下伊那地域の20社28人。 -
あるしん人事異動
アルプス中央信用金庫(大沢一郎理事長)は6日、同日付定例人事異動を発表した。
移動は次の通り(カッコ内は旧職)。
▽統合リスク管理室長委嘱・常勤理事(業務推進部長委嘱・常勤理事)大森正秋▽審査部推進役(宮田支店長)梅津義雄▽総合企画部主任調査役(総合企画部長)吉沢誠▽監査部主任調査役(監査部副部長)桜井康雄▽人事部主任調査役(管理法務部長)倉沢益巳▽管理法務部長(管理法務部副部長)小松秀樹▽業務推進部長(飯島支店長)小出玄之▽総合企画部長(総合企画部副部長兼証券課長)田中稔▽箕輪支店次長(本店営業部次長兼営業推進課長)小林裕治▽審査部次長兼代理業務課長(信大前支店次長)山崎敏宏▽宮田支店長(南箕輪支店長)伊藤俊宏▽福岡支店長(伊那東支店長)中村稔▽伊那東支店長(人事部次長兼人事課長兼研修課長)湯沢彰一▽南支店長(審査部次長兼代理業務課長)白鳥和幸▽南箕輪支店長(小野支店長)竹入豊▽管理法務部次長(箕輪支店次長)池上淳一▽小野支店長(宮木支店次長)田畑直樹▽ナイスロード支店長(伊那北支店次長)宮沢茂樹▽人事部副部長兼人事課長兼研修課長(ナイスロード支店長)赤羽司▽飯島支店長(南支店長)倉田昌伸▽監査部次長兼監査課長(監査部次長)北原康成▽総合企画部次長兼経理課長兼経営企画課長兼証券課長(総合企画部次長兼経理課長兼経営企画課長)酒井勝美▽本店営業部次長兼営業推進課長(本店営業部次長兼融資課長)中村健一▽宮木支店次長(いほく支店次長)平出正彦▽本店営業部次長兼融資課長(辰野支店次長)原英則▽赤穂東支店次長(中川支店次長)石田透▽いほく支店次長(赤穂東支店次長)鹿野庄衛▽伊那北支店次長(赤穂営業部次長兼融資課長)地田俊彦▽辰野支店次長(高遠支店次長)唐沢武志▽赤穂営業部次長兼融資課長兼営業事務課長(総合企画部課長代理)桐山文仁▽高遠支店次長(本店営業部課長代理)北條崇博▽中川支店次長(中川支店支店長代理)下平芳徳▽信大前支店次長(辰野支店支店長代理)漆戸稔▽本店営業部推進役(人事部推進役)田中由典▽事務部課長代理(本店営業部課長代理)小林健次▽総合企画部課長代理(システム部課長代理)伊藤勉▽本店営業部課長代理(事務部課長代理)八木啓一郎▽本店営業部課長代理(宮木支店支店長代理)酒井重三▽箕輪支店支店長代理(本店営業部課長代理)伊東敏樹▽本店営業部課長代理(箕輪支店支店長代理)原和彦▽箕輪支店係長(箕輪支店)田中学▽上片桐支店係長(上片桐支店)池上史彦▽宮木支店係長(宮木支店)原伸一朗▽辰野支店係長(春近支店)熊谷康寿一▽辰野支店係長(辰野支店)尾名高裕志▽中川支店係長(中川支店)瀧沢貴史▽赤穂営業部係長(システム部係長)下島早苗▽本店営業部係長(システム部係長)春日美穂▽統合リスク管理室(システム部)数野智弘▽業部推進部(システム部)桑沢篤▽本店営業部(システム部)高坂一幸▽中川支店(赤穂東支店)宮沢弘行▽飯島支店(総務部)滝沢弘行▽春近支店(本店営業部)加納宏幸▽箕輪支店(竜東支店)春日直樹▽総務部(飯島支店)冨永崇紀▽宮木支店(箕輪支店)中村洋一▽箕輪支店(システム部)丸山恵▽春近支店(信大前支店)加藤友子▽春近支店(箕輪支店)原広子▽福岡支店(赤穂営業部)市瀬かおり -
伊那食品工業50周年で寄付
1958年設立の伊那食品工業(塚越寛会長、井上修社長)は今年50周年の節目を迎えることから、感謝の意を込めて伊那市に500万円を寄付した。6日、塚越会長と井上社長が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した=写真。塚越会長は「何に使ってもらってもいいのだが、できれば高遠藩主でもあった江戸時代前期の大名、保科正之公の生涯をNHKの大河ドラマにするための啓発活動などに使ってほしい。ドラマになればこの地が有名になり、商業的な恩恵も期待できる。それで地元が潤うことが、ひいては市民の皆さんへの恩返しになるのではないか」と話した。
小坂市長は「3年後は保科公の生誕400年に当たる。そのタイミングで大河ドラマにできるよう、頑張りたい」と答えた。
7日には関係者などを招いての50周年記念パーティーを同社敷地内のかんてんぱぱガーデンで開く。
同社は「かんてんぱぱ」のブランドで知られる寒天製品のトップメーカー。資本金9680万円。売上高174億円(06年度)。 -
オザワ燃料
小澤陽一社長(57)澄んだ空気を突き抜けてさんさんと降り注ぐ太陽の光、2つのアルプスから途切れることなく流れ出る豊富な水、どこまでも続く緑の森林…、そんな豊かな地域資源を有する伊那谷で、それらを有効活用した自然(エコ)エネルギーの普及に積極的に取り組む会社がある。伊那市のオザワ燃料。社長の小澤陽一さんは、ガス、灯油等の化石燃料及びその関連機器を販売する一方で、木質ペレットや小水力発電など自然エネルギーの普及に努める。「自分のおやじたちが炭やまきを供給してきて、やがて燃料革命で固体から液体、液体からガスになり、また元に戻ってペレットや炭が注目されている。考えさせられるものがある」。しみじみ語る言葉の裏には、信州の山を愛する小澤さんの環境負荷への危惧、地球の自然への熱い思いがある。(竹村浩一)
◆有限会社オザワ燃料
◆本社/伊那市境東1687番地1
◆創業/1951年10月
◆資本金/300万円
◆従業員/12人(パート含む)
◆TEL/0265・72・2921
◆FAX/0265・78・4403
◆主な業務は、各種燃料の販売と、暖房器具・風呂・ガステーブルの販売・設置・管理。それに、本社の一角を利用して開催しているパン教室に関連した器具・食材の販売や「小型エコ発電」が加わる。扱う燃料はガスが6割、灯油が2割を占めるが、木炭や木質ペレット(成形固形燃料)の売上も少しずつ伸びてきている。「小型エコ発電」は、最近各地で注目を集めている小水力発電装置の販売。小澤社長は「まだ、商売としては考えていない」と言うが、民間、行政からの問い合わせなども徐々に増えてきている。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村と観光協会、観光関連民間企業などでつくる伊那路観光連盟(会長・小坂樫男伊那市長)は5日、08年度総会を伊那市役所で開いた。関係者約20人が出席し、本年度の事業として、観光パンフレット『信州伊那路』の8万部増刷、ホームページ開設の検討、フォトコンテスト入選作品による写真展の開催などを承認した=写真。
出席者からは「観光宣伝費にもっと力を入れるべき」「パンフレットに宿泊施設数や伊那木曽連絡バスごんべえ号についての記載を」「観光施設の案内看板の整備を」などの意見が出た。
メリットがない竏窒ネどとして提出されていた伊那七福神会からの脱会届を承認した。
小坂会長はあいさつで「国、県とも観光にさらに力を入れ始め、権兵衛トンネルや三遠南信自動車道などの道路整備も進んできた。山岳観光や農村体験なども含め、今後伊那谷の観光客をどう増やしていくか考える必要がある」と述べた。 -
駒ケ根市、日本立地センターに専門員を配置し、関東方面からの企業誘致に力を入れる
駒ケ根市は本年度、関東方面からの企業誘致に力を入れるため、産業立地などに関わる各種事業を展開する「日本立地センター」(本部・東京都千代田区、岡村正会長)に駒ケ根市のために企業誘致活動を行う専門員を配置する。その費用として6月の一般会計補正予算に300万円を計上しており、市議会の採決が得られれば、この7月から専門員を配置する。企業誘致合戦が激化する一方、景気後退に伴ない、企業が投資事業を縮小するなど、全国的に企業誘致が難しくなる中、関東地域の企業情報に精通した専門員の力を借り、一社でも多くの企業を誘致したい考えだ。
上伊那でも同センターから企業誘致のための情報提供を受けている市町村は多いが、専門員を配置するのは駒ケ根市が初めて。
これまで駒ケ根市の場合、比較的中京方面から進出する企業が多かったが、今後は関東方面からの誘致を進めたいと考えている。また、駒ケ根市では上伊那でも先駆けて企業誘致に取り組んできた経過があるが、近年は近隣市町村でも積極的に企業誘致を進めており、そんな中で何とか企業誘致を推進していく策として、今回の事業を打ち出した。
近隣市町村の伊那市と比較した場合、伊那市は06年度で10件、07年度で5件の企業誘致を達成している。一方駒ケ根市は、06年度で4件、07年度で2件。
専門員は投資計画のある企業情報を調査し、駒ケ根市への立地を積極的に勧めるほか、市内の工業団地の情報を各企業に提供する中で、同市への企業誘致を図る。また、専門員の活動を通して、駒ケ根市の観光PRもしていきたいと考えている。 -
ローメンの日
蒸し(64)めんにちなんで制定した「ローメンの日」の6月4日、伊那市のローメンズクラブ加盟の各店は日ごろの感謝を込め、それぞれ自慢のローメンを1日限り値下げして1杯400円で提供した。
1955年ごろ、工夫の末にローメンを考案した故・伊藤和弌さんが始めたローメン発祥の店「万里」(有賀金一店主)=坂下=には、昼時になるとローメン目当ての客が次々と訪れ、店内は大にぎわいとなった。職場で「ローメンの日」が話題となり、誘い合って訪れたという50縲・0歳代の男性3人は「この店の、スープがある昔ながらのローメンが好きでよく食べる。夜、酒を飲んだ後のローメンも最高にうまいね。伊那の名物として守っていってほしい」と話し、ソースや酢をかけておいしそうにほおばった。
焼きそば風ローメンを出す「うしお」(潮田秋博店主)=荒井=では客が店内に入りきらず、店の前の通りにテーブルといすを出して対応。潮田さんは「普段の倍以上の入り。原料の高騰で苦しいが頑張る」という。
同クラブはローメンを全国にアピールしようと97年に発足。さまざまな普及活動を続けている。「ローメンの日」は伊那市独特の味、ローメンのおいしさを多くの人に知ってもらおうと毎年行って好評を博している。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」仕込み始まる
宮田村の酒販店7店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」の仕込み作業は3日、同村新田区の南信州ビールで行った。2年ぶりの復活に向けて準備は順調。採水したばかりの中央アルプス山系の名水を用いて約1000リットルを限定醸造し、7月初旬に発売する。
麦芽を名水に入れて麦汁に。酵母を入れて発酵させ、タンクで3週間ほど寝かせる。
企画した村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「いよいよっていう感じだね」と、作業に立ち会った。
「伊勢滝の風」は、標高1900メートルにある村内で評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響が残り、採水ができず販売を断念した。
3シーズン目の採水作業は2日に行い、酒販店に加えて村民有志でつくる村おこし実行委員会なども協力した。
発売開始は7店のみで7月4日ころを予定し、330ミリリットル瓶で500円。夕陽をイメージした赤味がかかった金色のビールが、愛飲者ののどを潤す。
問い合わせなどは入田細田酒店(85・2105)まで。 -
【輝く!経営者 その後】ヨウホク 北林友和社長
株式会社ヨウホク
◆駒ケ根市赤穂11678竏・9
◆1951年創業、1959年設立
◆資本金3000万円
◆従業員33人
◆TEL0265・82・5238
◆FAX0265・83・6346
◆URL www.youhoku.jp
金属加工の分野で長年培った確かな技術で上伊那の地域工業発展に貢献している一方、近年では自社製品の開発と製品化にも力を入れる。中でも県内で数社が取り組んでいるだけというペレットストーブの開発では数年がかりの研究、開発の苦労が実り、業界の先端を走るまでになった。 -
箕輪町商工会総代会
箕輪町商工会は26日、同町の産業会館で総代会を開き、08年度の事業計画案や予算案を承認した。
主な事業計画は▽機械要素技術展への出展(6月)▽源泉所得納税期特例指導会(7月)▽TMOイルミネーション事業(11月)▽クリスマス・年末年始大売出し(12縲・月)▽年末調整事務指導会(1月)▽青色申告決算指導会(2、3月)竏窒ネど。
また本年度は「商工会新改革プラン」の推進として、会員の現況とニーズを把握するため、事務局全職員が全会員巡回運動を実施する。 -
中小企業の取り組みを広域的に支援
伊那商工会議所に2日、中小企業の前向きな取り組みを支援する経済産業省の「地域力連携拠点」を開設した。経営相談や専門家派遣などに当たる応援コーディネーター1人を配置し、情報提供や中小企業の課題解決を図る。
この事業は中小企業の経営力の向上や直面する課題に対し、関係機関と連携してきめ細かな支援をするもので、県内8グループが採択された。
伊那商議所は、信州大学繊維学部内の産学官連携支援施設(AREC)を運営する上田繊維科学振興会、上田商工会議所と共同で取り組む。支援課題の重点に▽経営革新▽地域資源の活用▽農商工の連携▽人材確保・人材育成▽創業支援竏窒フ5点を置き、企業の魅力づくり、新製品開発などを進める。「産学官の連携」は他地域にない特徴で、地域の枠を超えて広域的に展開する。
事業では、支援機関として信州大学や金融機関、職業安定所、テクノ財団、税理士会など約30機関と連携。課題に応じて専門家に相談に乗ってもらい、課題解決につなげる。
向山公人会頭は「厳しい経済情勢の中、日本経済を下支えしている中小企業の経営の向上や、ものづくりの担い手を生み出せるように展開したい」と述べた。
この事業は3年計画だが、1年ごとに事業を見直す。
相談(平日午前8時半縲恁゚後5時)は、伊那商議所内AREC伊那分室(TEL72・7000)へ。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」2年ぶりに復活へ、標高1900メートルで採水作業
宮田村の標高1900メートルに達する山奥にひっそりと湧く中央アルプスの名水を使った地ビール「伊勢滝の風」が7月、2年ぶりに復活する。村内の酒販店7店が企画販売し、地元の南信州ビールが醸造協力、村観光協会と村おこし実行委員会も支援。2日は8人が参加して現地で採水作業を行い、約1600リットルをバケツリレーで汲み上げた。往復の道のりで約2時間、採水も労力を要したが「村の大切な資源を活かすことに意義がある」と完成を心待ちにした。
「伊勢滝の風」は05年に夏季限定で醸造を始めたが、昨年は06年夏の豪雨災害の影響で採水ができず販売できなかった。
2年ぶり、3シーズン目となるが、企画する村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「飲みやすく好評。多くの人の協力で復活できて楽しみ」と期待を寄せる。
この日の採水作業は一般車両は通行できない林道を、許可車にひたすら揺られて伊勢滝近くの現地に到着。
コンコンと湧き出る水を人かい戦術で汲みあげ、トラックに乗せた。
超軟水が特徴で、南信州ビールの竹平考輝さんは「不純物がなく透明度も高い。非常にすっきりとしたビールができる」と太鼓判。
価格は以前と同じ330ミリリットル瓶500円で3千本の限定醸造。7月上旬から村内7店のみで販売する。
問い合わせなどは入田細田酒店85・2105まで。 -
エコアクションのセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
夏山ひかえてヘリ荷揚げ
夏山シーズンを控え中央アルプス駒ケ岳にある3つの山小屋(山荘)へ物資をヘリコプターで運ぶ・ス荷揚げ・ス作業が2、3日、行われている。
ふもとの宮田村黒川平のヘリポートから荷揚げし、ヘリが往復。食糧や燃料など1回に1・4トンほどの荷物を山小屋へと運んだ。
3つの山小屋は同村観光開発が運営。吉川覚支配人は「運搬する物資の量は例年並み」と話した。
2日は昼ころからガスが広がり始めたが、天候の様子を見ながら計6便を運行。3日も5便ほどを予定している。 -
エコアクションセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
篤姫焼酎発売
NHKの大河ドラマ「篤姫」にちなんだ芋焼酎「天璋院篤姫」(製造・鹿児島県浜田酒造)が伊那市美原区のイトウ酒店(伊藤勝弘社長)で販売されている=写真。取引先の要望を受けて同酒店が3月に初めて仕入れた。店頭に置き始めたのは4月。特に宣伝はしていないが、テレビでなじみのある名前を見て興味を引かれた客が買い求めていくという。伊藤社長は「香りも味も焼酎にありがちなきつさがない。価格は多少高めだが、これなら十分納得できる」と話している。現在市内で取り扱っているのは同店のみという。
焼酎は篤姫の故郷でもある鹿児島県産のサツマイモ「黄金千貫」と黄麹を使うなど、原料にこだわって製造されている。720ミリリットル瓶入り1本1480円。
問い合わせはイトウ酒店(TEL78・3724)へ。 -
箕輪地区しんきん経営者の会講演会・総会
箕輪町の経営者らでつくる「箕輪地区しんきん経営者の会」(丸山昇会長)は23日、伊那プリンスホテルで総会を開き、08年度の事業計画案や予算案を承認、また役員の改選を行なった。
08年度の主な事業は▽三役会(7月ころ)▽研修会(10月ころ)▽新年会(09年1月)竏秩B
役員(任期2年)は現行の役員がそのまま再任することに決まった。
総会前の講演会ではVTCコンサルティング代表取締役の笹雄一郎さんが「肌で感じる日本経済と経営者の心構え」と題し講演。
経営コンサルティングという立場から見た「日本経済の歩みと現状と近未来」や「経営者に気が付いて欲しいこと」などを話した。 -
南箕輪開発公社 07年度決算前年と比べ減収
南箕輪村開発公社は26日夜、理事会を開き、07年度決算を承認した。発表によると大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億6362万円、支出合計は約5億6281万円で、当期利益は約53万円だった。灯油高騰による光熱水費の増大、原材料の値上がりなどの影響を受け、前年度と比べ約310万円減の利益となった。
味工房事業は開業以来最高となる約3865万円の売上となったが、近隣における類似宿泊施設の増加による宿泊客の減少、飲酒運転の罰則強化などによる飲酒売上の減少もあり、連結決算で約80万円の税引前当期利益に留まった。
部門別にみると、大芝荘事業は収益約2億9299万円、経費約2億9188万円で利益は約111万円。大芝の湯事業は収益約1億9280万円、経費約1億9277万円で利益は約3万円。味工房事業は収益約3888万円、経費約3852万円で利益は約36万円。公園管理事業は収益約3894万円、経費約3964万円で約69万円の損失だった。
「それぞれがギリギリの黒字で終わった。本年度も効率のよい経営を目指したい」と大芝荘の山崎文直支配人。味工房のパン、おやきの価格は5月から約10%の値上げを行っており、大芝荘では8月から、休日前日の宿泊料の値上げを予定する。入館料500円を維持していた大芝の湯についても、経営状態をみながら考えていく必要があるとした。 -
観光ホテルの活路は?
宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が08年3月期決算で5期連続の赤字となったが、改めて主力の宮田観光ホテルの厳しい経営状況が明らかになった。多額の長期債務と施設老朽化など同社の経営問題が表面化したのが赤字が始まった04年。その後、人件費削減など進め債務は当時より1億6千万円ほど減らしたが、観光業界全体が激しい競争のなかで、黒字化達成の難しさを伺わせている。
観光ホテルの年間宿泊客は08年度に1万3184人。前年度に比べて5%、約630人減った。客室稼動率をみると、築43年の東館が20・4%、築14年の西館で37・5%。
「設備構造が時代遅れ。限界もある」と同社は株主に対する営業報告で説明する。
04年の定時株主総会。それまで同社の経営状況が問題視されることは少なかったが、長期債務を抱えながらホテルの改築構想が浮上したことで、一気に村全体の関心事に発展した。
その後、社内外の有識者らによる委員会で民営化や分社化なども検討したが結局は困難として、三セクによる事業形態を継続。
債務の状況から施設面の整備は難しいと判断し、接客や料理などソフト面を変えようとコンサルタントなども活用する。
一方、複数の村民からは「努力してるのだろうけど行く機会もない」など厳しい指摘も。ある関係者も「かつての風評をかき消すことができていない」と話す。
同村ではホテル周辺の西山山麓で観光活性を模索する動きが始まっており、地元好感度を高め、つながりを持った取り組みがさらに重要性を増しそうだ。 -
【記者室】千円で飲み放題 収支は?
千円で伊那谷の銘酒やワイン50種類近くが飲み放題竏窒ニいうイベントが伊那市の通り町周辺の商店街で開催された。週末の夕方とあって多くの酒好きが訪れ、ほろ酔い加減の陽気な笑い声をあちこちで上げていた。
露天で飲む開放感も手伝ってか、どの顔にも一様に幸せそうな笑みが浮かんでいたから、飲む側は満足だったのだろう。だが一方で気になるのは収支勘定だ。主催者の一人は「飲み放題といったってそんなに飲めるもんじゃないよ」と高をくくっていたが、果たして…。
いつもは閑散としている商店街なのに、ぐい飲みを手に持った人たちが嬉々とした表情で群れ歩くのを見ていたら何だかうれしくなってしまった。多少赤字であってもどうか続けてください。(白鳥文男) -
南箕輪村土地開発公社調印式
南箕輪村土地開発公社(理事長・唐木一直村長)は26日、同村塩ノ井の工場用地造成地約2560平方メートルを空気圧機器メーカー「日本ピスコ」(本社・岡谷市)に売却した。塩ノ井にある、同社伊那第2工場で調印式があり、唐木理事長と山崎清康社長が契約書に調印した。
工場用地の造成は同公社の07年度事業で、公募したところ日本ピスコが手を上げたため今回の調印となった。土地は伊那第2工場の西側にあり、価格は約9千万円。同社では今後、生産工場を建てるための土地として利用していきたいという。
調印式で唐木理事長は「健全財政のため企業誘致の振興に力を入れている。税政も順調に伸びており、前年度の税収は過去最高になる見込み。これからも企業に役立つ行政を進めるので協力を」と呼び掛けた。
山崎社長は「22年前、この地で第一歩を踏めたのも地元住民や行政の協力があったから。今回の用地取得を含むと(同村にある工場全体で)1万8千坪ほどになった。地域、社会へ感謝の気持ちが返せるよう、土地を活用していきたい」とあいさつした。
##(写真たてよこ)
契約書に調印を終えた唐木理事長と山崎社長 -
駒ケ根観光開発第50期定期株主総会 4期ぶりの赤字
駒ケ根観光開発の第50期定期株主総会が26日、駒ケ根市内であった。07年度第50期の純利益は、原油価格高騰、それに伴なう物価の高騰などの影響を大きく受け、純利益でマイナス630万円となり、4期ぶりに赤字となった。また、任期満了に伴なう取締役の選任があり、その後に開かれた取締役会の結果、代表取締役には、杉本幸治駒ケ根市長を選任した。
07年度の駒ケ根観光開発の総売上高は、5億7千万円。原油高の影響は06年度から経営を圧迫していたが、当期は駒ケ根高原への入り込み客数の減少を受け、ビューホテル四季の利用客数も減少。その結果、経常利益で610万円の単年度損失となった。
また、今回取締役の改選に伴ない、新たに病務執行取締役を選任。
同取締役はビューホテル四季の支配人と営業部長を兼務し、現場の責任体制を強化し、経営感覚と独立採算の自立意識を持って、施設経営管理を図っていく。 -
宮田観光開発5期連続の赤字
宮田観光ホテルなど経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は26日、2008年3月期決算を株主総会で発表。当期損失は280万円で、5期連続の赤字を計上した。主力の観光ホテルで宿泊客数減が続き、中央アルプスにある3つの山荘であげた3千万円近い利益を・ス相殺・スする格好に。ディナーショーなどにより日帰り客は増えたが、改めてホテル事業の厳しい現状が浮き彫りになった。
観光ホテルの売り上げは前期比5・4%減の2億530万円。当期だけで3320万円の赤字を出した。
一方で前期は豪雨災害の影響で大幅に業績を落とした山荘は経常利益で77%の大幅増で2900万円の黒字。
懸案の長期債務は約3千万円減の4億2900万円。人件費も2千万円減った。
観光ホテルは稼動率が20縲・0%台と苦戦が続いているが清水社長は「改善のステップを明確にする」とした。
株主総会では新たな取締役、監査役を選任。役員会で、清水社長留任、ホテル支配人に小田切英夫副社長、山荘支配人に吉川覚常務を充てた。 -
宮田村で初の観光シンポジウム
宮田村であらゆる資源をつないで観光に活かそうと、初のシンポジウムが村民会館で開かれた。昨年から住民有志で議論を交わしている「西山山麓観光開発研究会」が中間報告。点在する自然や文化的資源を結び、産業連携も進めるべきと訴え、多くの人の協力が不可欠と投げかけた。拠点施設の必要性も説き、4カ所の候補地を提案した。
同研究会と村の共催で約100人が参加。中間報告では、観光ルート化して地元の人たちによるツアーガイドの確立など提案し、産業含めて地域全体の支援体制を求めた。
観光情報の集積機能を持った拠点施設については「ふれあい広場」「本坊酒造」「宮田観光ホテル」「広域農道」各周辺の4エリアを候補地に挙げた。
北割区の男性(64)は「点在するものを結ぼうとする意識。今までその考えは村に乏しかった。具体的になるよう、もっと人を集めて議論を深めていくべき」と話した。
会場では村の特産品など展示。村内の湧水を使ったコーヒーの振る舞いなどもあり、参加者が村の観光のあるべき姿について語り合う光景もみられた。
松本大学の山根宏文教授の講演や同村民対象に観光などに関するアンケートを行った日本福祉大学の学生による調査報告もあった。
同研究会は中間報告を村のホームページに掲載し、6月20日まで多くの人から意見を募集している。問い合わせは村産業建設課85・4725まで。 -
駒ケ根市観光協会の会長に北沢良男氏
駒ケ根市観光協会の08年度通常総会が23日、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であり、任期満了に伴なう役員の改選では、新会長にこれまで副会長を務めてきた北沢良男氏を選出。また、本年度事業としては、木曽地域との広域観光実現に向け、連携事業に力を入れるほか、選任の事務局長を置き、数年後を目途に法人化を図る準備を進めることを承認した。
同協会の昨年度の一般会計収入総額は約1600万円。7月豪雨の影響で収入が落ち込んだ06年より増額したが、05年対比では約35万円の減額。
北沢氏は「経済の先行きは不透明だが、健全運営に努め、何とかこの時期を乗り切りたい」と語った。
また、長年役員として尽力してきた福沢哲男さん(福岡)、池上善文さん(本町)、渡辺喜一さん(町二区)に功労賞を、13年前から北割二区でスイセンの球根を植え、観光振興に貢献してきた北割二区農政営農組合(北原公平組合長)に感謝状を授与した。
新任の役員は次のみなさん。
◇会長=北沢良夫
◇副会長=宇佐美宗夫、清水亀千代
◇監事=保科茂雄
◇総務部長=久保田治秀
◇宣伝広報部長=窪田雅則 -
上伊那産業振興会理事会
地域産業の活性化のため、上伊那8市町村の首長や企業の代表者らでつくる上伊那産業振興会(向山公人理事長)は22日、08年度理事会を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。理事など10人が出席し、07年度の事業報告と決算を承認した=写真。任期満了に伴う正副理事長の改選が行われ、全員が再選された。任期2年。
事業報告の中で、07年度に国の同意を得て上伊那地域産業活性化基本計画を策定したことにより、計画が08年4月にスタートしたことなどが報告された。5年間の目標として▽製造品出荷額700億円増▽製造業従事者千人増▽新規立地50件竏窒ネどを掲げている。
正副理事長は次の皆さん。
▼理事長=向山公人▼副理事長=小坂樫男、塚越寛 -
ヤマウラ中間決算
ヤマウラ(本社駒ケ根市、山浦速夫社長)は19日、08年3月期中間決算を発表した。子会社1社(ヤマウラ企画開発)を含む連結売上高は昨年同期比11・5%減の113億8600万円、経常利益は70・8%減の1億4千万円。純利益は前年同期の2億5100万円の赤字から8500万円の黒字に戻した。経常利益減少は、公共投資が低水準で推移していることや受注競争の激化などに加え、原材料の値上がりの影響が大きかったことなどによる。
個別では売上高が前年同期比11・8%減の109億4100万円、経常利益が63・8%減の1億7300万円、純利益は3300万円の赤字から1500万円の黒字となった。
連結の通期(07年10月縲・8年9月)業績予想は、売上高を10億円減の248億円に、純利益を2千万円減の2億円にそれぞれ下方修正。経常利益は計画通りの4億3千万円とする。