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商工会工業部会が村内企業視察
宮田村商工会工業部会はこのほど、村内企業の視察を行ない、省エネ対策を徹底的に施した新工場の稼動を始めたダンボールや金属加工のユーエスアイ=新田区=を見学した。
村内の高い技術力や経営者の理念を知ることで、各社が今後に活かそうと、視察は毎年実施。村内製造業の研さんの機会となっている。
この日は工業部会以外の商工会員や村議、村職員も参加し、同社の浦野勇社長から話しを聞いた。
地球規模の温暖化に対応しようと、太陽光発電で稼動電力の一部を賄い、断熱なども組みあわせて省エネ対策に取り組んでいると説明。参加者は先進的な環境配慮などにふれて、意識を高めていた。 -
記者と営業を募集
伊那毎日新聞社は社員を募集します。要項は次の通り。
【採用職種】(1)記者(2)営業(3)営業パート
【採用人員】(1)(2)(3)のいずれも若干名
【応募資格等】(1)(2)(3)のいずれも要自動車普通免許。(1)(3)はパソコンのできる人
【待遇】当社規定による
【応募方法】履歴書を伊那毎日新聞社人事係(〒396竏・021伊那市伊那3648)へ郵送。追って面接日を通知致します
【応募締切】
2007年3月31日
【問い合わせ】(1)は編集局 竹村(0265・72・4100)、(2)(3)は営業局 荻原・酒井(0265・72・4103)へお気軽にどうぞ -
宮田観光開発の施設改築「現時点では考えられない」と村長答弁
宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長を務める清水靖夫村長は12日の村議会一般質問で、同社が経営し築年数40年ほどが経過した観光ホテル、山荘施設の改築について「現時点では考えられない」と改めて示した。
片桐敏良議員が「ただ改築を先延ばしにすれば(経営的に)良いということではない」と質問。
清水村長は安全面や経営強化の面で何らかの改築などが必要になった場合は議会に諮るとしたが、「現段階では計画は見当たらない」とも話した。
そのうえで「(経営問題を)見過ごしてきた過去の反省に立ち、現在あるべき会社の位置を認識し、発展に全力を尽くす」とした。
同社の経営に関わる質問については牧田茂成議員も行ない、改革の推進策として本年度から導入している経営コンサルタントの成果について聞いた。
清水村長は「三セクの甘さがしみ込んだ体質改善に2年間の期間でコンサルタントが入っている。7カ月が経過したが、社員の意識も変化し、業務改善にもつながっている」と話した。 -
春季生活闘争上伊那地区連絡会決起集会
07春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会が8日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所であった。50単組・約550人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を戦い抜く意志を固めた=写真。
上伊那地区連絡協議会の福島敬議長は「景気拡大はいざなぎ景気を超えたと言われているが、一部の大手企業の景気に底上げされているもの。働く側の二極化は進んでおり、社会全体が危機感を感じている。今春闘でも経営側は『賃上げはあくまで個別同士での判断』と横並びを強調している。景気向上のもととなる個人消費を拡大するには、短期的な一時金ではなく、月例賃金の引き上げを求めていく必要がある。月例賃金の向上を最優先し、昨年を上回る待遇改善につなげる成果ある活動としていきたい」と語った。
また▽中小労働者の格差縮小、パート・派遣労働者などの均等待遇取り組み強化▽労働時間の短縮や時間外割増率の引き上げ▽法定最低賃金の水準引き上げ竏窒ネどを目指す集会アピールを宣言。上伊那地区全体の底上げを目指し、一丸となって行動していくことを確認した。 -
伊那テク地域評議員会
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターの地域評議員会が7日、伊那市の伊那技術形成センターであった。07年度事業を決めたほか、会長に向山孝一さん=県経営者協会上伊那支部長=を再任した。
07年度事業は「共同研究等推進」「新産業創出支援」「産学官交流」「人材育成」を柱に、セミナーなどによる新技術の紹介・普及、産学・産産連携事業の推進などを重点に置いた。企業のアンケート結果を踏まえ、具体的な事業に▽自動車産業のカーエレクトロニクスの技術研究▽チタンなど難削材加工技術の研究▽新商品開発や技術開発などを支援するコーディネート活動▽クリーンエネルギー普及・活用の研究▽子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを盛った。
地域産業の受発注開拓支援などを目的とした伊那地域工業展は、08年度を目標に開催したい考えで、準備委員会を設けて検討する。
循環型社会の構築に向けたリサイクル用紙の回収(4縲・月)は昨年度並みの49トンで、リサイクル用紙購入量は21トンと昨年度に比べて2割増えたと報告された。
また、地域共同研究促進事業(産学官連携)として取り組んでいる雑穀アマランサスやロコトトウガラシの加工品の試食もあった。 -
伊那テク活動方針「地域を環境技術集積地に」
長野県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは、「伊那テク地域を環境技術集積地」とする活動方針を打ち出した。事業テーマに(1)エネルギー(自然エネルギー発電の普及・利用)(2)食料(地域内での自給率向上、食の安全)(3)水(淡水の質と量の確保)(4)人材育成(子どもたちの環境や地域に対する意識づけ)竏窒fげ、地域の特色を生かし、産業育成に結びつける。
活動方針は30年くらいの長期スパンで考え、07年度事業から▽クリーンエネルギーの普及・利用のための技術の検討▽ものづくりへの関心を持ってもらう子ども科学工作教室の開催竏窒ネどを取り入れて活動を展開する。
エネルギーは、化石燃料に頼らない自然エネルギーの一つとして、当面、小水力発電に絞る。行政、地域企業などが共同で、エネルギーの普及・活用について研究会活動に取り組む。
「地球資源は有限である」ことを前提に、拡大一辺倒から再生産可能なシステムへの転換、利便性や物的な豊かさに替わる価値観への転換の実現によって、永続的な生存・繁栄が可能ではないかとの認識を持つ。
向山孝一会長=県経営者協会上伊那支部長=は「一企業で開発し得ないことを産学官が連携し、共同で推進したい。小水力発電機は輸入に頼るところが大きく、技術開発によって地域産業の展開の可能性もある」と話した。
06年度にビジョン研究会を設け、循環型地域社会づくりや今後の地域産業などテクノの果たす役割を見直した。
7日の地域評議員会で決定した。 -
商工会青年部例会、地域に根ざした2年間振り返り
宮田村商工会青年部は6日夜、3月例会を開いた。4月から役員が交代するため、現体制では最後の例会。創部40周年記念事業を成功させたほか、村の名物丼の開発やよさこいソーランなど、一般住民も巻き込んで地域の活性化に大きく貢献した2年間の取り組みを振り返った。
ふるさと創造、人づくり、経営開発、チャレンジ広報、総務の各委員会が事業報告。
昨年度の40周年記念事業をはじめ、名物丼の開発にまで至った取り組みは若者の底力を内外に十分示したが、「青年部の素晴らしさを再確認した2年間だった」と発表する部員もいた。
前林裕一部長は「当初思い描いていた通りの事業ができた。この貴重な経験を今後も引き継ぎ、宮田村商工会青年部ここにありと言えるよう活動して」と4月からの新体制に期待を寄せた。
引き続き本年度末で青年部を卒業する部員の送別会も開き、部の発展に尽力した長年の労苦に感謝した。 -
のうさん味ネットフェアにぎわう
のうさん味ネット上伊那・上伊那農業改良普及センターは4日、
JA上伊那Aコープ駒ケ根店で、「かあちゃん自慢のふるさと上伊那味づくし」をキャッチフレーズに「のうさん味ネットフェア」を開いた。
上伊那地区で取れる農産物を加工した、みそや各種漬物、おやき、五平もち、パン、切り餅など14グループが出店。「昔ながらの懐かしい味のおみそだよ」「桜のチップでスモークした薫製はおいしいよ」「ちょっと食べて、この漬物一味違うから」と盛んにPRし、熱心に販売。来場者は試食し、1品、2品と買い求めていた。
中沢おやき実演もあり、多くの主婦らが足を止め、手際の良い作業を見入っていた。 -
【Cafe Ohnoオーナー大野昌彦さん】
「本物のコーヒーのおいしさを味わってもらいたい」竏秩B思いを込めて1杯ずつ、1杯ずつ、心を込めて丁寧にいれる。
「いろいろと研究しましたが、やはりネルドリップが一番ですね。多少利益を削ってでも味の良さを優先したコーヒーを提供しています。いれ方の詳細は秘密ですが…」
もともとコーヒーへの特別なこだわりはなかったが、10年前、ふと興味を持って受けてみた個人指導で初めて本物の味を知って感動した。
「それまでは苦いだけというイメージしかなかったが、先生のいれたコーヒーはまったく違った。酸味と苦味が絶妙に調和し、さらに程よいコクがある竏酎f晴らしい味でした。あの感動がなかったら今こうして店を開くこともなかったんです」
◇ ◇
静岡県生まれ。運輸省(現国土交通省)で港湾整備の仕事に長く携わってきた。港のある都市を転々とする暮らしだったためか、美しい山の眺望に魅せられ、3年前に駒ケ根市に自宅を建てた。だが家族を置いて自分は単身赴任の二重生活。2年間続けたが、週末しか家族と過ごせないことへの不満が高まり、いつかできたらいいと考えていたコーヒー店を始めることを決断。昨年3月、思い切って退職した。
「経済的には多少不安定になるが一緒に暮らせる方がよい、と家族も納得してくれました」
全日本コーヒー商工組合連合会などが行う検定試験に挑戦して合格、コーヒーインストラクターの認定を受けるなど1年間かけて準備を進め、今年2月18日、念願のカフェを赤穂高校近くの伊南バイパス沿いにオープンした。
◇ ◇
使うコーヒーには徹底的にこだわった。寒い駒ケ根の気候に合わせてブレンドしたという特製。クッキー、サンドイッチ、チーズケーキなどもコーヒーの味を損なわないものを厳選した。
「チョコレートケーキもメニューに考えていたんですが、強い味がコーヒーと一緒に味わうのに適当でないと思ってやめました」
こじんまりとしたイメージの外観と落ち着いた雰囲気の内装のためか、女性の一人客も多いという。
エプロンの下には常にワイシャツとネクタイ。「あまりラフな格好だとお客さんに気持ちが伝わらない気がして…」と服装にも細やかな気配りを見せる。
「おいしいと言ってくれるひとことが何より。飲み残したお客さんは今まで一人もいないし、お代わりをしてくれる人がいたりすると本当にうれしくなる。人との出会いや会話も楽しいし、店を始めて良かった」
(白鳥文男)
午前7時30分縲恁゚後4時。午前10時まではモーニングサービスも。問い合わせはTEL81・4843へ。 -
ハチ食品用地売買覚書調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は2日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を9月30日までに取得するなどとする覚書に調印した。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な計画はこれから」と話している。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
林家木久蔵師匠出演のプラム寄席3月25日、プラムシール会20周年記念
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して、3月25日午後1時から、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開く。加盟各店で買い物するとポイントが貯まる「わくわくカード」2枚分で1人を招待するが、村内外からの反響が大きく、3月1日からは2千円で一般入場券も限定発売することになった。
実子の林家きくおさんの真打ち昇進に伴い、「木久蔵」の名前を譲り、新たな芸名を公募している師匠。
宮田村では改名前の最後の高座の機会ともなりそうで、プラム寄席は落語ファンのみならず、村内外で高い関心を呼んでいる。
当初は買い物客への還元サービスとして企画した寄席だが、「カードがなくても観覧できますか」と問い合わせが相次ぎ、急きょ有料による一般入場席を100席分確保した。
「プラムシール会の店舗で買い物しポイントを集めてもらえれば色々な特典がある。多くの人に来場してもらい、知ってもらうことで、今後の誘客にもつながれば」と細田会長も期待を寄せる。
当日は2代目木久蔵の襲名を控えるきくおさん、林家ひろ木さんも出演する。
一般入場券は前売りのみで、あさひや、伊東酒店、菓匠池がみ、白木屋商店、リカーズイリタ(入田細田酒店)、モンパルノの各店頭で発売。またポイントカード1枚分があれば千円で購入できる。
問い合わせは細田さん85・2105、または村商工会85・2213まで。 -
4月 創業支援センターオープン
4月1日のオープンを目指す伊那市創業支援センターの施設整備が進んでいる。チラシ5千部を作り、入所する起業者らを募る。
センターは企業誘致の一環で、新規創業者の育成と、新しい技術や製品の研究・開発などをする貸し工場・事務所を低コストで提供する。
対象は製造業、ソフトウエア業で、起業、または既存企業の新分野研究などをしたい人。貸し工場の使用期間は3年以内。入所審査がある。
場所は、東春近車屋の三峰川左岸で、敷地面積7900平方メートル。建物は空き工場を有効活用し、改修して使う。鉄骨平屋建ての延べ床面積990平方メートルで、9室に仕切った。1室の広さは45縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなども整えた。改修費は約4千万円。
貸し工場の使用料は、1平方メートル当たり月額500円。水道・光熱費などの負担は別にかかる。
担当の市産業振興部産業立地推進室に何件か問い合わせがあるそうで、「起業しやすい環境を整えている。起業者が成長し、いずれ市内に立地していただければ」と期待を寄せる。
チラシは、市内の既存企業、信州大学、伊那技術形成センターなどに配布。団塊の世代で意欲のある人にも呼びかけたいとする。
企業訪問する中で、起業する際に適当な工場がない、家賃が高いなどの理由から、なかなか実現しない現状があり、新規創業者を支援するため、センターを整備している。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111)へ。 -
テクノネット駒ケ根事業報告会
連携して経営体質を強化していこうと地域の企業が集まってつくるテクノネット駒ケ根は22日、発足10年を記念して事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員など約80人が参加し、加盟企業による個別研究会の事例報告を行ったほか、特別講演として一橋大学大学院商学研究科教授の関満博さんによる「地域力創造のための人材育成法」を聞いた。
事例報告では上伊那貨物自動車の小池長社長が企業ドメイン研究会の成果などについて報告=写真。「研究会で学ぶことがなければ、会社が今どうなっていたか分からない」と収穫の大きさを強調した。塩澤製作所の塩澤和彦社長は固有技術研究会の成果について「製造業の命は独自の技術にある。研究会の活動が従業員のレベルアップと技術力の向上につながった」と報告した。 -
アマランサス研究会の活動報告会
伊那地域アマランサス研究会の活動報告会「スーパー雑穀!アマランサスの魅力を語る集い」が23日、伊那商工会館であった。地元企業や研究機関、農業者など約40人が出席、アマランサスを活用した地域振興を考えた。
研究会メンバーの信州大学農学部、地元企業、栽培者がそれぞれの立場で取り組み状況や課題、今後の展望など活動を報告。
栽培部会長・北原康弘さん=高遠花摘み倶楽部=は「需要があり、今年は収穫量1トンを確保したい」とし「栽培者をいかに増やすかが課題。また、収穫から商品化するまでに手間がかかる」と人手不足を懸念し、協力を求めた。
研究会では、栽培者を確保し、花咲く農地を拡大。実や葉を利用した商品でブランド化を図り、新規創業、雇用創出と経済効果のある地域振興を考えたいとした。
試食では、実を加熱したり、葉をペースト状にしたアマランサスを使い、かゆ、甘酒、そば、パンなど、すでに商品化されたものを含めて11社、15品が並んだ。
参加者から「アマランサスのプチプチ感が楽しめる」など感想があった。
また、森永製菓研究所技監の尾畑嵩英さんの記念講演「よみがえるスーパー雑穀アマランサスの魅力」があった。
アマランサスは、中南米産のヒユ科の植物。花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目され、遊休農地の活用による観光地づくりを含め、地元企業や生産者、信州大学、テクノ財団、伊那商工会議所などが連携して、普及に向けた取り組みを展開している。
昨年は高遠や東春近の面積70アールで栽培。10アールで100キロが収穫できるという。 -
新技術、新産業創出に補助新設
宮田村は中小企業などの技術開発を積極的に支援しようと、4月から新たな補助金制度を新設する。企業グループなどが行なう新産業の創出などにも助成し、意欲ある企業の育成を進めたい考えだ。
「ベンチャー事業・新技術開発等支援事業」として、経費の半額(上限50万円)を補助。開発研究に関わるさまざまな経費に適用することができ、製造業を中心とした村内企業の意欲向上を図る。
また、新産業創出に向けて取り組む企業グループも補助対象。村内でも異業種で組織をつくり、他にはない独自の製品づくりに取り組んでいるグループもあり、共同研究なども支援する。
補助は村内で1年以上事業をした企業、グループなどが対象。村産業建設課は「村内にも新しい技術が芽生えてきており、力を入れていきたい」と話す。 -
【記者室】温泉掘削成功の功罪
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発が掘削していた4号源泉から温泉の湧出が確認された。湯量の少なさから将来に向けての不安もささやかれていた温泉郷だが温度32度、湯量もまずまずで、心配はひとまず解消されたようだ▼昨年春の調査開始から位置選定、掘削竏窒ニ不安と期待の狭間でかたずをのんで見守ってきた関係者は一様に安堵の表情を見せている。あとは温泉審議会の許可を受け、ポンプやパイプなどの工事を終えれば夏の観光シーズンに間に合う▼だが開発費の1億5千万円は全額長期借入金で、損失は市が補償すると聞けば喜んでばかりもいられない。観光の目玉としてアピールし、早く元を取ってもらいたいものだ。(白鳥文男)
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春の高校伊那駅伝を盛り上げよう
伊那市・市商店街活性化イベント委員会は「春の高校伊那駅伝2007」(3月18日)に向け、1店1校応援団などを企画した。合併などを機に、コースを変更。以前から商店街を走るコース設定を要望していただけに、伊那をアピールする機会ととらえ、準備を進めている。
1店1校応援団は、市内西町縲恷R寺の飲食、衣料、薬局など各店に、応援する出場校を振り分け「がんばれ○○高校」と記したポスター(A3判)を店頭に張り出す。
男子84チーム、女子51チームの計135チームが出場する予定で、出場校の卒業生だったり、その県の出身者であったりとなるべくかかわりやエピソードなどを募り、チームを応援する。
また、西町縲恷R寺の全店で16縲・8日、歓迎・応援大売り出しを展開。千円以上の買い物をした人に、抽選券1枚を渡す。抽選会は18日、セントラルパークであり、商店街の共通買い物券をプレゼントする。
駅伝当日は、セントラルパークに屋台村を設け、伊那名物ローメンや五平もちなどを販売。大型モニターも用意し、高校駅伝の様子を流す。
そのほか、市消防団音楽隊、伊那中学校吹奏楽部などの演奏もある。
市は、高校駅伝用のタペストリーを約600枚作成。3月上旬、西町縲恷R寺区間に取り付ける。
イベント委員会の桜井宣明委員長は「商店街の活性化はもちろんだが、来ていただいた人に伊那の良さを知ってもらえれば」と話している。 -
三心取締役会長・伊藤五男さん栄誉祝う
本年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工 卓越技能章」を受章した伊那市美篶、総合建設会社三心の取締役会長・伊藤五男さんの受章祝賀会が18日、伊那セミナーハウスであり、関係者約170人が出席した。伝統的な工法にこだわり続けた・ス土壁づくりの達人・スの栄誉を祝し、さらなる活躍に期待した。
発起人を代表し、伊那商工会議所の向山公人会頭が祝辞。「伊那市の産業界にとって名誉であり、大きな喜び。技能を身に付けたい若者や精進しようとする職人に誇りと希望を与える」と称えた。
出席した来賓らが祝いの言葉を寄せ、受章記念品や花束を贈呈。謝辞で伊藤さんは「これからも材料、技術に対し、健康にやさしい、自然に呼吸する壁作りに努力、精進していきたい」と語った。
伊藤さんは左官職人として中学卒業と同時に上京、修行を積んで帰郷した後、1969(昭和44)年に「三心左官所」を創業。77(昭和52)年に有限会社、01年に株式会社に改組した。
土壁工法、漆喰(しっくい)塗り工法、珪藻土(けいそうど)仕上げなど、自然素材の伝統工法にこだわり続ける。また、業界の研修会や伊那商工会議所主催「土壁達人塾」で講師として技術を手ほどきし、伝統工法を守るとともに、普及・伝承に努めている。
これまでにも、日本左官業組合連合会長表彰、日本商工会議所会頭表彰、県卓越技能者知事表彰など、高い評価を受けている。 -
サン工業が工場増設
伊那市西箕輪の表面処理(メッキ)に携わるサン工業(川上健夫社長)と伊那市・市土地開発公社の工場用地売買契約調印式が15日、市役所であった。
同社はハードディスク、自動車、情報家電など部品の表面処理を手がけている。全体に受注の増加で現工場が手狭になり、さらに半導体関連部品へ新規参入することから、新たに工場を増設する。
新工場(第3工場)は、伊那インター工場団地内にある現工場の東側。用地は約1万3600平方メートル。工場は鉄骨造り3階建て(2階一部吹き抜け)で、床面積は3900平方メートル。投資額は7億円。
3月末に着工し、7月に完成予定。稼働は8月からを見込む。
今期の売上予想は15億円で、5年後には30億円を目指す。
川上社長は「再来年、創業60周年を迎える。表面処理は特殊業務。海外に負けない技術力を身につけたい」とあいさつ。
川上社長は伊那商工会議所副会頭も務め、小坂市長は「市の工業発展に尽力いただければ」と期待した。 -
県下建設業売上ランキング上位30社にヤマウラと窪田建設
東京商工リサーチは13日、06年県内建設企業の売上高ランキング上位30社を発表した。上伊那では、昨年6位だったヤマウラ(本社・駒ヶ根市、沢田英明社長)が5位、窪田建設(本社・駒ヶ根市、窪田重雄社長)が19位にランクした。
ヤマウラの06年総売上高224億9千万円。増収率20・3%と好調な伸びを見せ、経常利益も前年を28・3%上回る5億7千万円の黒字となった。
また、窪田建設の総売上高は77億7千万円。増収率は0・8%となったが、経常利益では前年伸び率で73・1%マイナスの3400万円となった。
全体で見ると、30社の売上合計は9・4%増で2年連続の増加。うち23社が増収となっている。
公共投資は回復しない一方、民間投資は回復基調にあり、マンションを主とする住宅着工戸数が増加しているほか、ここ数年のリストラ効果もあり、上位企業の業績は下げ止まり感が強まっていると分析している。 -
きものいぐち「心新たに一(はじめ)展」
12日まで 南箕輪村民センター伊那市高遠町のきものいぐち「心新たに一(はじめ)展」が10日、南箕輪村の村民センターで始まった=写真。
07年最初の展示会。新春企画は、訪問着と袋帯セット、留袖と袋帯セットが25万円均一、30万円均一。本格派きもの展は本加賀友禅、手描京友禅、老舗西陣帯(留袖、訪問着、色留袖、袋帯)がそろう。高級喪服フルセット、新作振袖もある。
同店は「お客様にご満足いただけるように良い品をそろえました。抹茶スイーツのおもてなしも用意してお待ちしています。お気軽にお出かけください」と話している。
12日まで午前10時縲恁゚後7時(12日は午後5時)。
17日から20日までは高遠町のきものいぐち特設会場で開く。午前9時半縲恁゚後7時。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
桜オーナー
中アの残雪に映える千人塚公園の桜を守り、未来に引継ごうと、飯島町は桜守ファミリー募集する。同公園の古木は樹齢77年の染井吉野、樹高20メートル余、地衣類が繁茂し、テング巣病もまん延していることから、桜1本を1ファミリーが愛情を込めて管理する桜オーナー制を検討。染井吉野は戦後、全国で爆発的に植栽され、成長も早いが老化も早く、随所で同様の問題が起きている事から、この取り組みは大いに注目される▼ロマンあふれる試みの成否のカギは町民の桜愛護の熱意と、高枝切りなど高所作業できる機資材を持つ企業や団体の多くが手を挙げてくれるかに掛かっている▼花の季節には自前の桜で花見、ちょっとした大名気分が味わえるかも。多くの参加を願う(大口国江)
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高遠町人形飾りコンクール 6団体が出品
伊那市高遠町の冬の風物詩・だるま市(11日)を前に、町商工会の恒例企画「人形飾りコンクール」の作品が中心商店街に飾られている。9日、審査会があり、仲町実業団の作品「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』」が最優秀賞となる金賞を受賞した。
人形飾りは、だるま市に合わせた各商店の誘客作戦がはじまり。本年は、実業団、金融機関、小学校、町総合支所の6団体が出品し、町商工会職員や各種団体関係者約20人が、それぞれの作品を努力、アイデア、全体のバランスなど6項目で評価し、各賞を決めた。
各賞を受賞したのは次の作品(カッコ内は団体名)。
▽金賞=「高遠石工・守屋貞治と代表作『大聖不動大明王』(仲町)▽銀賞=「愛と勇気と夢をのせて飛べ!アンパンマン」(市職員)▽銅賞=「勘太郎さんと絵島様が南アルプス世界遺産の登録を願う」(霜町)▽努力賞=「ミッキーとミニーの絵島・生島」(本町)、「未来への灯り(2分の1成人式を迎えて)」(高遠小学校4年)▽敢闘賞=「メタボリックシンドローム」(金融団) -
期待ますます、宮田・ス名物丼・ス3月24日に発売
特産の山ぶどうワインで肉を調理する宮田村の・ス名物丼・スの発売日が、3月24日に決まった。8日には開発を進める村商工会青年部と、賛同した村内飲食店が会合。鶏肉が基本だが商品の幅を持たせるために他の肉の使用も可能にするなど、各店の個性を生かす形で、ご当地ならではの丼としてさらに味を追求していく。既に試作品をつくった飲食店も多く「おいしい丼が提供できる」と手応えをつかんでいる。
現在までに村内飲食店12店が参加予定。この日の会合では、山ぶどうワインの使用や「地産地消」を意識して、地元産の農産物を食材に使うことを基本ルールとして確認した。
「青年部がここまで盛り上げてくれた。今後は我々のオリジナリティで、お客様に喜んでもらえる丼に仕上げていきたい」と、出席した飲食店主からは期待の声も。
名物丼は村民からレシピやアイデアを公募して昨年末に決定。
丼の名称は発売開始後に再び公募し、実際に食べてもらって投票してもらう考えだ。 -
千人塚公園信州いいじま桜守ファミリー募集
飯島町は千人塚公園を桜の映える公園環境を未来に引継ぐために、信州いいじま桜守ファミリー(桜オーナー)の募集に向け、準備を進めている。16日の桜守役員会の検討を経て、22日の信州いいじまさくら祭り実行委員会に提案、早ければ3月に募集を開始する。
千人塚公園には古木から若木まで約700本の桜があるが、近年古木を中心に、テング巣病の拡大や、樹幹への地衣類繁茂により、衰弱する木が目立つようになってきた。現在、信州いいじま桜守が中心に保護育成活動を展開しているが、量的にも、高木で高所の病気枝の切除や地衣類の除去など危険が伴う作業で、桜守には困難になってきた。
その結果、テング巣病に侵され、花の咲かない桜や地衣類の繁茂による樹勢が衰えた桜が年々増加し、その上、1本ずつ症状の異なる対応が迫られている。
そこで、1本の桜を愛情込めて見つめ、管理していく、桜守ファミリーを募集し、数多い瞳と腕で千人塚の桜を守り育てていく。
桜ファミリーは1本を1ァミリーが受け持ち、我が家の桜木という気持ちで桜の症状を観察し、桜守に相談しながら、適切な保護育成を通年行なうもの。桜の千人塚を次代に引継ぐ志を持つ、町内の事業所、団体、個人などをファミリーの単位とする。
また、ファミリー名を明記したファミリー章を交付し、幹に掲示する考え。
具体的なファミリーの役割は▽桜の観察▽病気枝の発見と対処作業▽下草刈り▽施肥▽手に届く範囲でのコケ類の除去-など。 -
宮島酒店で信濃錦「新春朝搾り」
春の訪れを搾りたての新酒で祝ってもらおう竏窒ニ立春の4日、伊那市元町の造り酒屋・宮島酒店で、恒例となった「立春朝搾り」があった。早朝から酒販店関係者などが集まり、出荷作業に追われた=写真。
立春の朝に搾り上げた新酒を瓶詰めし、その日のうちに消費者へ届けるイベント。蔵元や酒販店などでつくる「日本名門酒会」の加盟店で一斉実施しており、今年は北海道から九州までの36社が参加した。同店として取り組むのは7年目。
今年は昨年より4割ほど多い約3500本を県内外の22店舗に出荷するため、前日から搾り始めた新酒を4日の早朝に瓶詰め。出荷作業には酒販店関係者らも協力し、安全祈願や五穀豊穣などの願いを込めたラベルを張りつけた。
同店企画部長の宮島敏さんは「暖冬傾向だった今年は温度管理が難しかったが、冷却装置で冷やしながらゆっくりと発酵させたため、柔らかい口当たりに仕上がっている」と話していた。
立春朝搾りは720ミリリットルが1575円、1・8リットルが3150円。原則として予約販売となっているが、出荷後約1週間の間なら入手することもできるという。
問い合わせは宮島酒店(TEL78・3008)へ。 -
納入業者に門戸拡大、宮田観光開発が経営合理化で公募入札実施へ
宮田観光ホテルなどを経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は経営合理化策として、施設メンテナンスから物品まで全ての外部からの納入契約について、あらゆる業者が自由に参加できる公募型の入札を初めて実施する。今までは83社で構成する同社協力会だけが入札、納入の権利を得てきたが、門戸を広げることで経費削減を図り、開かれた会社としての改革推進につなげていく考えだ。
今までは協力会に加わらないと入札に参加できず、事実上、同社との取引きは困難だった。
今回の入札制度の改革は・ス特権・スの壁を取り外すことにもなるが、小田切英夫副社長は「協力会は今まで通り。しかし、内容を検討しながら、門戸を広げるなかで納入業者を決めたい」と話す。
地域に愛されるホテル運営などを目指していることもあり、特に地元業者の優先も考慮していく考えだ。
入札参加業者は20日まで受け付けており、対象となるのは、食材からリネン、ゴミ、クリーニング、燃料など同社が外部と取引きする全て。
同社幹部と各部門責任者、外部委員の「サポーター会」で選定委員会を構成し、納入額、サービス内容、供給の安定性などを総合的に審査して落札業者を決める。
入札の参加申し込みは業者名、住所、連絡先、取り扱い物品を記入の上、同ホテルへ郵送かFAX(83・2133)。詳しくは同ホテル総務課83・2134へ。 -
木曽観光連盟・スキー場への誘客キャンペーン
木曽観光連盟は3、4日、伊那市日影のベルシャイン伊那店1階広場で、冬季観光の柱である同地区のスキー場への誘客を目的としたインフォメーションコーナーを設置している。
権兵衛トンネル開通1周年記念企画で、伊那谷側では開通後初めてとなるスキー場のキャンペーン。木曽谷の5スキー場の共通一日リフト券や特産物を景品とした抽選会を主に、各スキー場のパンフレット配布などでPRしている。
同連盟の原隆事務局長は「開通後、1年間通して観光施設への入り込みは増えたが、一過性で終わらせないようにしたい。そのためにこういったPRを一つの方法として、木曽谷、伊那谷の人々が互いの土地のことをもっと知る必要がある」と話している。
景品抽選会などで木曽谷のスキー場への誘客を図る -
駒ケ根市経営講座第4回
駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根、駒ケ根市は2日、第4回経営講座を一般にも公開して駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約60人が集まり、日本銀行松本支店長の松永哲也さんの講演「日本経済、長野県経済の現状と展望」を聴いた=写真。
松永さんは日本経済の先行きについて、息の長い成長が続く可能性が高く、物価もプラス基調を続けていく竏窒ニ予想。長野県経済の今後の課題と解決の方向性について、外国人観光客の誘致強化や観光資源のブランド化などを挙げた。
参加者は時折メモを取りながら真剣な表情で松永さんの話に耳を傾けていた。