-
飯島町社協、評議員会
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は31日夜、石楠花苑で評議員会を開き、評議員や理事ら約60人が出席。堀越会長は「社協の今後の方向性を調査研究するための小委員会の設置」などの考えを示した。
開会あいさつで、堀越会長は「町の空施設を利用した小規模多機能施設への取り組みや、社協の介護3事業の民間委託の検討など、これからの社協のあり方を調査研究するため小委員会を設置し、基礎データを収集したい」と述べた。
このほか、05年度事業報告、決算報告の承認。6月18日の「町民ボランティアのつどい」、7月11日の「町戦傷病没者慰霊祭」など直近の事業についての説明もあった。
) -
送迎の職員が「安全安心の見守り隊」結成
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は1日、デイサービスなどの送迎に関わる職員で社協「安全安心見守り隊」を結成。「安全安心見守り隊」と書かれたマグネットプレートを取り付けた車両で見守り活動を開始した。
最近、町内で児童生徒の安全に関わる事件が発生したことや、高齢化社会を迎え、認知症の高齢者が増えていることなどから、送迎にかかわる職員を活用し「見守り隊」を結成し、安全で安心な社会づくりに貢献する。
同社協はデイサービスや生きがいデイ、こまくさ園利用者などの送迎に10台の車両に、14人の職員が乗り込み、午前7時45分から、午後5時まで、町内を走り回り、走行距離は1日120-170キロに及ぶという。
見守り活動は、運転手や添乗の介護職員が走行中に不審者や不審車両、徘徊人を見つけた場合、関係機関に通報するもの。
社協事務局では「プレートを付けることで、安心感を与え、犯罪抑止効果にもつながる。万一の場合、早期対応もできる」と話していた。 -
看護大生が宮田村で実習
県看護大学(駒ヶ根市)4年生の4人が2日まで、宮田村で地域実習を積んでいる。住民福祉課の保健師について、現場業務を体験。じかに住民と接することで、実状などを肌で感じている。
先月29日から5日間の日程で村老人福祉センターを拠点に実習。育児相談などにも参加し、若い母子らともふれあい、業務をサポートした。
リハビリ教室では、機能回復改善訓練など一緒に体験。患者の立場を感じながら、保健師の役割を感じ取っていた。
若い学生の頑張りは、同センター利用者に好評。細かい気配りなどに感謝する姿もみられた。
実習は地域看護学の一環。生徒たちは市町村、保健所、学校などで実習を積み、地区の特徴などをつかみとる。 -
村福祉作業所が喫茶を7月オープンへ
宮田村福祉作業所は7月8日、入居している町2区の仲なかふれあいセンター内に喫茶コーナーを開設する。通所者にものをつくる作業だけでなく、多くの人と接する喜び、地域とのつながりを深めてもらおうと計画。希望者が交替で店員となるため、開店にむけ接客研修に励んでいる。
ソフトドリンク類中心のメニューを予定。今までは机に向って作業することが多かった通所者だが、あいさつや注文の取り方、コーヒーの煎れ方など、本番を想定した接客研修にも意欲的だ。
時には客になり、仲間の接客を客観的な立場で評価。
「お客様の顔を見て」「もっとハッキリとあいさつを」「身だしなみに気をつけて」など厳しい声も。
指導スタッフは「初めてだから失敗は当然。落ち着くことが大切」と声をかけた。
各地の喫茶店を視察するなど勉強熱心。ある女性通所者は「まだミスが多いけど、成功につなげたい」と、開店を心待ちにした。
知的障害者の共同作業所として2001年に開所。現在は精神も含め9人が通い、布製品など・スものづくり・スの作業を主体にしてふれあいも深めている。
中心商店街の一角にある仲なかふれあいセンターだが、6月14日には乳幼児親子の遊び場「つどいの広場」(仮称)もオープン。
作業所職員は「色々な人と接するなかで、人間関係も養えるのでは」と、新たな交流の機会に期待を寄せている。 -
県が宮田村2つの住民グループと懇談
県総務部市町村チームは30日、自立支援にむけて地域の実情を知ろうと、宮田村2つの住民グループと懇談した。グループ側は村の「地域づくり支援事業」などを活用して、協働の意識が徐々に芽生え始めていると説明。一方でどのような立場で行政が住民と関わっていくか話題になり、「双方の良い部分が上手に組み合わされば、もっと自立、協働の意識が浸透するはず」と意見した。
市町村チームの秋山一雄企画幹らが同村役場で、むらづくりネット宮田(保科治男代表)といきねっと宮田(奥田博子代表)の役員6人と懇談。
花壇整備に端を発した大久保区のボランティアも話題になり「強制ではなく自主的に環境を美化することで、その輪が自然と広がってきた」と指摘した。
ただ、住民の活動を継続していくためには、資金面だけにとどまらない行政の幅広い支援が必要との意見も。
「今までは行政と住民のキャッチボールがなかったから、一方的になっていた」「行政の皆さんからも積極的に私たち住民に投げかけてほしい。それが協働でやる気にもつながる」との声もあった。
また、ボランティアの位置付けを分野によりすみわけることも大切とし、全てを同一するのではなく、柔軟な支援、協働のあり方を模索すべきとの指摘もあった。 -
若い親子の遊び場、育児相談も行うつどいの広場14日にオープン
宮田村は31日までに、乳幼児親子がふれあい、相談もできる「つどいの広場」(仮称)を6月14日に町2区の仲なかふれあいセンターに開所すると決めた。社会福祉法人親愛の里(松川町)に事業委託。利用時間帯は平日の昼間で、専門職員が常駐する。現在は改装工事や利用料など最終的な詰めの協議を行っているが、村住民福祉課は「親子が自由に遊べ、気軽に利用できる広場にしたい」と話している。
村は仲なかふれあいセンターの指定管理者に、親愛の里を指定する関連議案を6月議会に提出予定。
5年前から同法人に委託している村福祉作業所も同センターに入居しており、複合的な交流への期待も高い。
今までホールとして使われていた1階150平方メートルをカーペット敷きに改装。間仕切りなどはせず、靴をぬいで、自由に遊び、楽しめる空間にする。
利用時間は平日の午前9時半から午後4時で、職員が常駐して育児相談などにも対応。広場の名称は今後公募する考えだ。
同センターは中心商店街の一角に位置するが、採算性などから村商工会が昨年度末までに管理運営から撤退。委託していた村は新たな活用を検討していたが、子育て支援を充実させようとつどいの広場開設を本年度予算に盛りこんでいた。 -
駒ケ根勤労協が寄付
05年5月に解散した駒ケ根市勤労者協議会(宮崎利幸会長)は29日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ「福祉と教育に役立ててほしい」と竹内会長に10万円を手渡した=写真。竹内会長は「尊い真心。大切に使う」と礼を述べた。
勤労協は1962年の結成以来、労働者の福祉のためにメーデー、勤労感謝祭などの活動を行ってきたが、加盟労働組合の脱会などにより活動ができない状況となったことから05年5月に解散を決めた。解散に当たり、伊南地区メーデー実行委員会と統合した会計の中から寄付金を支出した。 -
水防訓練
梅雨や台風などの出水期を前に、伊南4市町村消防団でつくる伊南消防協議会は28日、伊那建設事務所職員を講師に、宮田村の太田切川左岸河川敷で、水防訓練を行った。
水防技術の向上と水防意識の高揚を図る同訓練に、各団から部長以上の幹部約120人が参加。大雨で増水し、太田切川左岸の堤防が決壊し、堤防の上を越水したと想定。
土のうを結びつけた木を川に沈め、決壊場所に設置する「木流し工法」や、シートに竹を張りつけ、土のうを括りつけて、決壊場所に当てる「シート張り工法」、堤防の越水場所に土のうを積む「改良積土のう工法」などを講義と実習で学んだ。
参加者は土のうになわで、解けないように結ぶ「いぼ結び」に苦労しながら、強風の中を熱心に訓練に励んでいた。 -
デイの利用者らがアイリスの花見
飯島町七久保の特別養護老人ホーム「越百園」のデイサービス利用者らは25日から連日、中川村片桐横前の知久島覚一さんのジャーマンアイリス園に訪れ、花見を楽しんでいる。
約8アールの花畑には250種類のジャーマンアイリスが植えられ、現在3分-5分咲き。園内は遊歩道が整備され、車いすの利用者らはゆっくりと散策し、色とりどりの花を楽しんでいる。
初日は「福祉」をテーマに総合的学習活動を進める中川中学校3年1組10人が利用者らと花畑に訪れ、車いすを押したり、手を引いたりして、利用者が楽しく花見ができるように気を配っていた。
利用者は花に顔を近づけ「いい香りがする」「1つの花の上弁と下弁の色が違う」などと話していた。 -
社協寄付者を表彰
宮田村社会福祉協議会は24日、昨年度10万円以上相当の高額寄付した12人と4団体を表彰した。
日本禁煙友愛会宮田支部(小田切康一支部長)と県労働金庫駒ヶ根支店(田牧鶴美支店長)が出席。
社協会長の清水靖夫村長が表彰状を手渡し、「今後とも皆さんの厚意を村の福祉充実のために役立てていく」と感謝した。
代表して田牧支店長は「社会的に福祉が切り捨てられる時代になったが、地域に世話になる立場として、引き続き活動していきたい」とあいさつした。
同社協には昨年度、高額寄付も含め194万2700円もの善意が、住民から寄せられた。
受賞者は次の皆さん。
有賀清人、小田切康彦、中原立男、田中廣喜、中原清、加藤利美、代田公夫、新谷久男、平澤隆、伊藤光治、伊藤広和、小田切忠明、労働金庫駒ヶ根支店運営委員会、北原幹明ホールインワン記念実行委員会(代表者・菅忠男代表)、日本禁煙友愛会宮田支部、日本発条労働組合伊那支部(代表者・矢澤克巳) -
高遠町共同作業所・売店にコーヒーショップ開所
伊那市高遠町の高遠城址公園にある高遠閣で売店「にこにこショップひだまり」を運営している町共同作業所が店内の一部に喫茶コーナーを設け24日、開所式をした。
売店は精神障害者の社会復帰を目指して、04年4月にオープン。県の補助を受け約400万円で店内の一部(20平方メートル)を喫茶コーナーに改装した。
メニューはコーヒー(300円)とクッキーで、リンゴジュースも加える予定。これまでに専門家からコーヒーの入れ方などの指導を受けてきた通所者たちが交替で職員と一緒に業務にあたる。
式には関係者約50人が出席し、テープカットなどをして祝った。高遠町社会福祉協議会の伊東義人会長は「通所者と観桜客のふれあいを通じて、早く社会復帰できるように願う」とあいさつ。
通所者を代表して丸山しずえさんが「衛生面に気をつけ、お客さんにおいしいコーヒーを飲んでもらえるように一生懸命頑張りたい」と決意を述べた。
営業は11月末までの予定で、時間は午前9時30分縲恁゚後3時(日、月曜日、祝日は休業)。 -
宮田村社協の介護保険事業が好評
宮田村社会福祉協議会は、きめ細かなサービスで介護保険事業が好調。05年度の同社協事業決算は1119万円の黒字を計上し、次年度への繰越額は4389万円に達した。ただ、介護保険の制度改正により「今後の見通しは不透明で、状況を見極めて対応していきたい」としている。
24日開いた理事会、評議員会で05年度の決算状況、事業実績を報告。承認した。
それによると、介護保険事業の居宅介護支援(ケアプラン)は前年度に比べ22%増の1062人にサービスを提供。
通所介護事業(デイサービスセンター)も、単独型、認知症型あわせたのべ利用回数が24%増の7208回に達した。
同社協は「ソフトなサービスに取り組み、営業努力も実を結んだ結果」と分析している。
訪問介護事業(ホームヘルパー派遣)も、きめ細かな心配りで好評。1日に何度も足を運ぶなど、利用者のニーズにあったサービスを提供しており、派遣のべ回数は前年度に比べて1・5倍ほど多い4998回に及んだ。 -
上伊那地区障害者スポーツ大会
第34回上伊那地区障害者スポーツ大会が21日、伊那市陸上競技場などであった。障害者約260人とスタッフ、ボランティアなど計約360が集まり、スポーツを通じて自立と社会参加の促進を目指した。上伊那福祉事務所などでつくる実行委員会の主催。
60メートル、100メートル走や、ソフトボール投げ、立ち幅跳び、ボウリング、フライングディスクなどの12種目や、レクリエーションの大玉送りなどをして体を動かした。
3人一組で対戦する「ペタンク」は、目標ボール目掛けて、双方がどれだけ多く自分のボールを近くに転がせたかを競うスポーツ。見た目は地味なものの、相手ボールを跳ね除けるなどの戦略を練り、手に汗握る熱戦を展開した。
400メートルリレーでは、試合中の選手らも手を止めて応援。最終走者がコーナーを曲がりゴールテープを切ると、競技場は歓声に沸いた。 -
社会福祉協議会の合併調印式
旧伊那市、高遠町、長谷村の社会福祉協議会の合併調印式が23日、伊那市の福祉まちづくりセンターであり、3社協の会長が合併にかかる協定書と契約書に調印した。
1市町村に1社会福祉協議会の法律に伴い3社協は、05年4月に合併協議会を発足。今年10月の合併を目指して、事務事業や介護保険事業の調整してきた。今月末には設立当初役員による役員会を発足し、正副会長を決定する。県への合併申請は6月半ばを予定している。
伊那市社協の御子柴龍一会長は「社協を取り巻く情勢は厳しいが、それを取り除くためにも合併は必要。今後は3地区に福祉の輪を精一杯広げていきたい」と語った。
事務事業の調整では、地域福祉が低下しないようにすることを最重点視し、各地区の従来サービスなどを優先した。
現在は各地区に置かれている居宅介護事業所、訪問介護事業所はそれぞれ一本化して、広域的な運用図る。しかし、緊急時に対応できる常駐職員は各地区に残す。
設立当初役員には、3社協の会長を含む18人。正式合併の後、理事、評議員を再度決めなおす。 -
オードリーで1周年記念祭
伊那市東春近の終身型老人ホーム「オードリー」(登内博利施設長)で20日、設立1周年記念祭があり、入所者やその家族が歌や大道芸などを楽しんだ。
同施設は昨年5月、65歳以上で要介護認定の1縲・と認定された人を対象とする有料老人ホームとして開所した。現在は18人の利用者が入居期間に制限なく生活している。
1周年を迎えたこの日は、入所者の家族が大道芸を披露。利用者の打楽器演奏に合わせて「たぬきばやし」「富士の山」「ふるさ」などを参加者全員で合唱した。
利用者の演奏を指導をした元音楽教師・中村早恵子さん(74)は「懐かしい歌を全身で楽しむことで心が開ける」と話していた。 -
緑いっぱいほのぼの劇場に40人
##(見出し(1))
飯島町の風の谷絵本館で20日、「緑いっぱいほのぼの劇場」があった。約40人が来場し地元七久保の子どもたちの新作人形劇や、横浜のお母さんたちのコーラス、大道芸など多彩なプログラムを楽しんだ。
七久保の子どもたちでつくるげんきげんきクラブの人形劇「なぞのどうぶつ森パート(2)なぞかめんはだれだ?」でスタート。犬やウサギ、ゾウ、クワガタなどかわいい動物が登場し、会場はほのぼのムードに包まれた。
次いで、ピンクとグリーンの皿を持って登場した「楠の木学園」のみき&あずさ、失敗も愛きょう、皿回しで舞台を盛り上げ、最後に、初出演のミュージックブーケ。横浜市ゆかりの「赤い靴」、七久保小にも大切に保管されている「青い目の人形」など、フルートやキーボード伴奏で7曲を披露し、会場から大きな拍手が贈られた。 -
ひとり暮らし高齢者の自立をサポート
参加者自らが調理を宮田村社会福祉協議会のひとり暮らし高齢者食事交流会は本年度から、参加者自らが調理して・ス自立・スの意識を高める方式に変更した。昨年度まではボランティアが調理した料理を食べるだけだったが、「自分でやることが介護予防につながるはず」と同社協は期待を寄せている。
19日の交流会から、高齢者自らが厨房に。この日は五平餅に挑戦し、参加した7人は協力しながらご飯をつぶし、団子状に丸めた。
昔を懐かしみつつ、手際良く作業。「一人じゃつくらんけど、みんなで賑やかにやれて楽しい」と、笑顔が広がった。
ホットプレートで焼きながら「若い頃には、囲炉裏で焼いたもんだ」と思い出話も。
山椒とクルミが入った味噌をつけて食べ「本当に美味しい。自分たちでつくると、また味も違う」と喜んでいた。
交流会は、介護保険を受けていない独居高齢者を対象に隔月開催。今後も旬の食材を使って、調理を楽しみつつふれあう予定だ。
「まわりに頼るだけでなく、自分でできることは自分でやることが大切になっている。利用者主体の交流になれば」と同社協は説明している。 -
デイサービスの昼食、バイキングはいかが
宮田村社会福祉協議会デイサービスセンターは今年から、デイサービス利用者の昼食で月に2、3回ほどバイキング方式を採用。品数も多く、好みの量が自由に選べると好評だ。
16日も行い、やわらかトンカツにオムレツ、おひたし、サトイモの田楽、カボチャの煮物、キュウリの漬物、さらに2種類のフルーツと、多彩なメニューがテーブルに並んだ。
利用者は並んで、好みの量などを注文。職員が「おかわりもあるで、たくさん食べて」とトレーに盛っていった。
「美味しそうだ。みんないただく」「野菜は多めにして」など、色とりどりの食事に利用者も大喜び。さっそく各席で口に運んだ。
「自分で選べるのはいいねぇ」と女性利用者。栄養満点の食事に舌鼓を打っていた。 -
伊那養護学校薪班の生徒が薪割り体験
自分たちがつくる薪(まき)について学ぼう竏窒ニ18日、伊那市の伊那養護学校高等部の生徒13人が、薪ストーブの販売・施工会社「ノースフィールド」(本社・伊那市、伊東敏彦社長)で薪割り体験をした=写真。
伊那養護学校高等部は、生徒それぞれにあった職業を見出す取り組みとして作業学習をしており、ストーブ用の薪づくりもその一つ。5年ほど前からは、どのような木や形態が薪に適しているのか、客目線からみた良質な薪はどんなものかなどを学ぶため、ノースフィールドの協力を得てと体験学習をしている。
プロの指導を受けることで、刃物への恐怖感が緩和されるほか、薪が割れたという達成感が自信にもつながるという。
上手に薪を割れた生徒は「うれしかった」と話していた。
その後、実際に販売している薪ストーブを見学し、知識を深めた。 -
福祉マップ作成にむけて始動
幅広い協力で住民視点に立った内容に宮田村の住民有志でつくる「むらづくりネット宮田」は16日夜、県のコモンズ支援金の助成を受けて作成する福祉マップの準備会を開いた。今後の作成手順や内容などを検討。小中学生や保護者など幅広い人たちに協力してもらい、住民の視点に立ったマップにしたいと話し合った。
申請していたコモンズ支援金に事業採択されたことを受け、中心になって計画を進めていたメンバーらで準備会を構成。
6月の全体会議までに原々案をつくり、着手する。マップは村内全戸配布を計画している。
この日の検討では、「実際にマップを使う人が目や手でふれて、作っていくことが大切。子どもたちや子育てグループに調査を協力してもらっては」などの意見も。
保健師など村にいる専門家の積極的な活用を求める声もあった。
近隣市町村が作成したマップなども参考にしながら、住民のニーズを調べ、内容を吟味していこうとも確認。
全体会議前に再度準備会を開いて、原々案をまとめる考え。
同ネットは、村が住民に呼びかけて1年余りかけて自立の村政を議論した「むらづくり協議会」が前身。
議論だけで終わらせたくないと、昨夏に協議会の元メンバーらで発足し、いくつかの小グループに分かれて事業を計画している。 -
上ノ原社協 地元の保育園に花の苗300本植樹
伊那市の上ノ原社会福祉協議会(会長=牛山剛区長)の26人は17日、地元の上の原保育園へサルビアなどの花の苗300本を植樹した。同社協では今後も、地域貢献のために同保育園との交流を広げていく。
会員の自宅で育てているジャーマンアイリス、マリーゴールド、スイセンなど5種類の苗を園職員らと一緒に施設の周りへ植えた。来春に咲くスイセン以外の花の苗が、赤や黄色などの彩で園を囲み、木下りつ古園長は「出来て3年目の施設なので環境が整ってうれしい」と喜んだ。
上ノ原社協と保育園との交流は昨年から始まり、花の植樹は本年初めて。今後は七夕飾りづくり、運動会、正月遊びなどの交流会を企画している。
この日は園児との交流はなかったものの牛山会長は「会員は何らかの形で貢献できていることに充実感を得ている。次回の園児との交流でエネルギーを分けてもらえることを楽しみにしている」と話した。 -
地区社協の設立目指し、学習講演会開催へ
宮田村社会福祉協議会と村ボランティア連絡協議会は、地区社協の立ち上げを目指して、住民参加の学習講演会を6月17日の村ボランティアの集いで開く。近隣支え合いの意識を住民レベルで高めてもらう考えで「地区社協を設けるためにも、全体の底上げが必要不可欠」と事務局は参加を呼びかけている。
高齢化が進み、隣近所の助け合いが重要になっていることから、本格的に地区社協設置を検討。
ただ「村社協が形を整えても長続きしない」との観点に立ち、地域、住民みんなで考え、立ち上げていきたいと構想を練っている。
学習講演会もその一環。当日は1996年に地区社協を全行政区に設置した駒ヶ根市社協の片桐美登さんを講師に迎え、「今なぜ地区社協が必要か?」をテーマに学習する。
7回目となるボランティアの集いは午後1時半から村民会館。講演のほか活動報告、交流会を開き、「地域で安心して暮らせる村づくり」をみんなで考える。
参加費は500円。問い合わせなどは村社協85・5010まで。 -
ボランティア連絡協、幅広い活動を
宮田村ボランティア連絡協議会(24団体、321人)は運営委員会を開き、本年度の事業計画など決めた。地区社協設置に向けた協力のほか、ボランティアの活動範囲を広め、互いに研さんを積んでいこうと確認した。
隠れた特技、技能を積極的に掘り起こし、ボランティアに活用しようと、講座の開催も予定。
県や村が行う精神保健ボランティア事業の積極的な参加、協力も計画した。
席上、仁科智弘会長は近隣の支えあいなど、住民の自主性が求められているとあいさつ。協議会としても連携をとりながら、地域づくりに参画していこうと呼びかけた。 -
村職員と住民が協力して役場などを花いっぱいに
宮田村職員労働組合と住民有志が13日、手をとりあって村役場周辺や出先機関などに花のプランターを設置した。昨年に続いて行ったもの。役場職員と村民の・ス壁・スを取り除きたいと、一緒に心地良い汗を流した。
組合費で青と赤のサルビアの苗約500本を購入。あいにくの雨となったが、プランターに1本づつ丁寧に植えていった。
約40人の職員とその家族が参加し、10人ほどの住民が協力。子どもたちも手伝い、にぎやかに作業した。
同組合は昨年、住民が数多く利用する村の機関に花を飾ってきれいにしようと計画。趣旨に賛同した住民有志も加わり、新たなボランティアの形が始まった。
「役場の仕事は、今まで村民の皆さんとじかに接して協力することが少なかったように思う。続けていくことが大切なはず」と男性職員。
住民有志の酒井美智子さん=中越区=も「村が自立を進めていくためには、職員も村民も垣根を低くしていくことが必要。このような輪をもっと広げられたら」と話した。 -
福祉施設で草刈り奉仕
箕輪町の民生委員児童委員協議会(星野和美会長、57人)は11日、三日町の町デイサービスセンター「ゆとり荘」などの施設の周囲に繁茂する草を刈る奉仕活動をした。
20年以上続く年一度の恒例奉仕に、55人が参加。ゆとり荘のほか、近くにある上伊那福祉協会の特別養護老人ホーム「みのわ園」の草を、持参したカマなどで刈りとっていった。
メンバーは高齢者福祉部会、母子・児童福祉、障害者福祉部会の3部会を半数に分け、それぞれの施設で作業。施設を利用する人たちとあいさつを交わすなどして交流も深めた。
星野会長は「外の作業となるが、施設の実情も知り、利用者には気持ち良く施設を使ってもらいたい」と話していた。
ゆとり荘の職員は「私たちの手の回らないことをやっていただき助かっている」と感謝していた。 -
南箕輪村でゆったり水中教室開講
自分の健康は自分でつくろう竏窒ニ10日、高齢者の介護予防などを目的とした「ゆったり水中教室」が南箕輪村のふれあいプラザで開講した。
65歳以上を対象とする講座で、負荷の少ない水中運動に取り組みながら介護予防や体調改善を目指す。無理せず楽しんで取り組めるため好評で、個人差はあるが関節痛の改善、体脂肪減少などがそれぞれ見られるという。
初日は自己紹介と体力測定、身体検査を実施。参加者は「一日でも長く自分の足で歩きたい」「体重を減らしたい」などと意気込みを語っていた。
講座修了の直前にも同様の測定をして、改善の度合いを見る。
65歳以下を対象とした「すっきり水中教室」は、現在参加者を募集している。
対象は村内在住の65歳以下。6月7日より約5カ月間で全17回開講する。場所はふれあいプラザで午後3時縲恁゚後4時半。初日は水着の販売あり。
問い合わせは村役場住民福祉課(TEL72・2105)へ。 -
禁煙貯金を寄付
たばこを吸ったつもりで貯めた貯金を福祉のために使って竏窒ニ駒ケ根市赤穂上穂町の下澤庄三さん(91)は8日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、竹内会長に寄付金12万円を手渡した=写真。
下澤さんは24歳の時にたばこを吸い始めたが、50歳の時に一念発起。仏壇にたばこを供え、家族の前で禁煙宣言して以来きっぱりとたばこをやめた。その後40年間、たばこを吸ったつもりで毎月1万円ずつ貯金して孫たちに与えたりしていたが、今月6日に91歳の誕生日を迎えた記念に竏窒ニ寄付を思い立ったという。「日の光を浴びての畑仕事と週3回のゲートボールが健康の秘訣。骨密度の値も毎年良くなっているよ」と元気に話した。
寄付金を受け取った竹内会長は「善意銀行に積み立てて有効に活用したい」と礼を述べ、寄付の志と禁煙について「大先輩の厚意と精神的な強さにあやかりたい」と感心していた。 -
ADHD障害と向き合う高山さんが講演
自身も注意欠陥多動性障害(ADHD)を抱えつつ、埼玉県で同じ悩みを持つ子どもらを支援しているNPO法人代表の高山恵子さんがこのほど、宮田村の人権講演会「地域ぐるみで子育て支援」で講演した。行動だけで特別視するのではなく、障害も個性のひとつとして理解してほしいと説明。本人が自信を持って生活できるよう、周囲の温かな見守りが大切と訴えた。
ADHDは、注意力が散漫になる軽度の発達障害。「落ち着きがない」などで片付けられることもあり、いじめや虐待、無理解などで・ス自信喪失・スなどの2次障害につながる場合もある。
高山さんは障害を説明しながら、自信喪失が最も怖いと指摘。本人の努力も必要だが、見守る社会環境が重要と話した。
障害者本人の自分を大切にする気持ち(自尊心)を高めることが、自立の一歩だとも語り、周囲が連携して本人や親を支援してほしいと呼びかけた。
ある参加者は「障害の有無に関わらず、今日の講演は社会全体に通じることだと思う。もっと互いの理解を深めなければ」と話していた。 -
駅前に花壇
宮田村町2区の地域ボランティア・ともいきの会(矢亀誠一会長)は、JR宮田駅前に花壇を整備。花も咲き始め、会員や地域の高齢者らが集まって完成を祝った。
村の顔とも言うべき駅前をきれいにしようと、昨年秋から整備に着手。花壇を整えて球根を植えた。
少し物寂しい印象もあった駅周辺だが、咲き始めた花々が駅利用者や通行人の目を楽しませている。 -
箕輪町母子寡婦福祉協議会総会
箕輪町母子寡婦福祉協議会(76人、松田八重子会長)は6日、06年度総会を町社会福祉センターで開き、事業計画案や予算案を承認した。
事業計画は、日帰りバス旅行、親と子の生き生き講座、さくらんぼの会、バザー、母(父)と子の集い、研修会、交流会、社協リサイクル運動への参加、みのわ園ボランティアへの参加など。
松田会長は、「箕輪町は会員数が郡下で一番多い。同じ境遇の者同士、顔をあわせ話し合い、励まし合い、情報交換してどんな小さなことでも活動していこう。やがては大きな活動につながる。福祉の向上、自立に向け頑張り、笑顔を絶やさず楽しい会に盛り上げていこう」とあいさつした。