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日ごろの成果多彩・豊な地域へ「ふれあい交流会」
高遠町長藤の町老人福祉センターで26日、「高遠町ふれあい交流会」があった。高齢者や障害者による作品展、バザーや体験コーナー、ステージ発表など多彩なイベントを繰り広げた。
民生児童委員協議会やボランティア連絡協議会、老人クラブ連合会などの福祉団体でつくる実行委員会と町社会福祉協議会が主催。明るく住みよい豊かな地域社会を目指し、福祉の心をはぐくもうと、7年目。
ふれあい広場では、町内の高齢者や障害者によるパッチワークキルト、ちぎり絵などの作品展や、共同作業所「さくらの家」、伊那養護学校の自主製作品の販売、町民が不用品を持ち寄ったバザーも人気を集めた。
ステージ発表は、町内の3小中学校や、福祉団体、東部吟詠会など8組が出演。合唱や舞踊、手話を交えた歌、太鼓演奏などを披露し、会場を沸かせた。
式典で、町社協会長の伊東義人町長は「厳しい社会情勢を生き延びるため、自分ができることは何かを考え、共同して環境づくりをしていくことが大切。生きがいをもって大事な人生を送ってほしい」とあいさつ。
町社協役員6年以上の功績をたたえ、東高遠の登内春恵さん、また、長年高齢者や障害者を家庭で介護した模範家庭介護者7人を表彰。「表彰を機にこれからもご尽力いただきたい」と敬意を表し、賞状と記念品を贈った。 -
第3子に出産祝い金
中川村は25日、役場で、出産祝い金を松島拓良・麻美夫妻(片桐)の第3子、太郎君と、北沢豊・ひとみ夫妻(片桐)の第3子、ひかるちゃんに交付した。
村は91年から少子化対策で、保健センターの4カ月健診に合わせ、第3子に出産祝い金として、8万円を贈っている。
保健福祉課の宮下健彦係長は「村も少子化が進んでいる。元気に丈夫に育てて下さい」と声を掛け、祝い金を手渡した。
今年7月に生まれた太郎君とひかるちゃんは、慣れない場所で緊張ぎみの様子だったが、時々、笑顔を見せていた。 -
駒ケ根市町一区子ども会世話役
町一区の分館長に就任した1975年、地域の子どもたちに良い本を読ませてやろうという思いで「町一区子ども文庫」創設に中心的にかかわった。
先立つ予算はまったくのゼロ。区が独自に運営する文庫は前例のないことだっただけに開設までの準備は難航した。
「まずは本の確保をどうするかだった。新しい本を買う金はないから、各家庭で読み終わって当面不要になった本の提供を区民らに呼び掛けて寄贈してもらうことにしたよ。最初は本棚もミカン箱を重ねて使った」趣旨に賛同した区民らの協力で集まった本は約420冊。その一方で口コミで会員を募り、区内約70世帯、120人の園児・児童が会員となった。
こうして半年がかりの準備がようやく整い7月、町一区会館を会場に貸し出しをスタートさせた。棚に並んだたくさんの本に子どもたちは大喜び。毎土曜日の貸し出し日には会場は子どもたちであふれ返った。
81年、会の活動を充実させ、さらに広げていこうと会員制を廃止し、対象を乳幼児も含む区内のすべての子どもたちとすることに改めた。同時に名称も「町一区子ども会」と改称。その後子ども会は雑煮会、紙芝居、ミニ遠足、お楽しみ会、文集制作など独自の活動を続け、その活動は全国紙やテレビの全国放送にも紹介されてきた。しかし、母親らが務める役員は1年ごとに代わる。その奮闘を陰で支え、長い目で温かく見守ってきた。
今年、会の創立30周年を祝う祝賀会が盛大に開かれ、あいさつに立って述べた。「子どもは地域で育てよう窶狽ニ最近言われ始めたがなあに、町一区では30年前からやってきたことです」
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98年、老朽化が進む町一区会館の新築を窶狽ニ提言し、建設検討委員会を発足させた。「計画では費用は当初3千万円のはずだったのに、いつの間にか5千万円にまで膨らんでしまってね。だが半分ほどは国などの補助を受けられることになり、何とか完成にこぎつけることはできた。しかし、それ以上は金がない」
困っているところへあちこちから救いの手が差し伸べられた。たちまち机やいすなどの備品や庭の植木まで寄贈でまかなうことができ、04年1月「赤須町地域交流センター」として完成披露が行われた。「よくよく、人に恵まれた」としみじみと振り返る。
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子ども会だけでなく地域の世話役として、少年友の会員、青少年健全育成会推進員などを歴任してきたほか、ママさんバレー、早起き野球、実年・壮年ソフトボールなどクラブの創立にもかかわり、大御食神社、三和森神社の責任総代なども務めた。
「困ったことがあたら俺に言え」「責任はすべて負う」そんな人柄を慕ってあらゆる相談事や頼み事が持ち込まれる。
(白鳥文男) -
地球市民の夕べ
駒ケ根青年海外協力隊と市民らの交流を図ろうと21日夜、「地球市民の夕べ」が同訓練所で開かれた。加藤高史所長はじめ外国人講師やスタッフらが出席し、訪れた家族連れなど約100人の市民らを迎えて歓談に花を咲かせ、互いに交流を深めた。
加藤所長は「訓練所で初めて開く気楽なパーティー。クリスマスには少し早いが、忘年会も兼ねて大いに楽しんでいってください」とあいさつ。市民代表らの手によってシャンパンの栓が景気よく抜かれ=写真、飯島町教育長の大澤利光さんの発声で乾杯が行われた。アトラクションでは訓練所のスタッフらのジャズバンドやアフリカのセネガルドラムの演奏などが披露され、会場の雰囲気を盛り上げていた。 -
駒ケ根ライオンズクラブが介護用品寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は21日、同市中沢の老人福祉施設「デイサービスセンター竜東やまびこ園」(吉沢みはる園長)にフルリクライニング車いす1台、歩行補助器具「セーフティーアームウォーカー」2台、手首式電子血圧計2台(計28万7千円相当)を寄贈した。北原会長ら役員が同市ふれあいセンターの駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ「施設を利用するお年寄りが少しでも早く回復するように」と竹内会長と吉沢園長に目録を手渡して寄贈品を贈った=写真。竹内会長は「毎年のご厚意に感謝する。利用者に喜んでもらえる品を送っていただいて本当にありがたい。期待に応えられるよう今後も一層福祉に力を入れていきたい」と礼を述べた。
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建設労連宮田分会が宮田中2年生に木工指導
宮田村内の建設業関係者でつくる県建設労働組合連合会上伊那支部宮田分会(寺沢二三翁分会長)は21日、宮田中学校2年2組の生徒に木工技術を指導した。かんながけを基本から伝授。子どもたちは卓越した・ス匠の技・スにふれ、ものづくりの楽しさを体感した。
6人の会員が実演指導。いとも簡単にかんなをかける職人芸を目の前にして、学級全体から自然と拍手もおきた。
さっそく生徒たちは初めてのかんながけに挑戦。悪戦苦闘していたが、会員の丁寧な指導に笑顔もみせて作業に取り組んだ。
同分会の指導は10年以上前から継続。今年も技術家庭科の授業で木工に取り組む2年生全学級を対象にしている。
「これを機会に少しでも木工やものづくりに興味を持ってもらえれば」と会員。同校技術科の堀川隆義教諭は「私たちが口で教えるより、子どもたちが得るものは何倍も大きい」と、職人のあたたかなボランティアに感謝していた。 -
手話講習会
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(堀内悟会長)は17日夜、市内の医療関係者を対象にした手話講習会を同市の障害者センター高砂園で開いた。医師、看護師など男女6人が参加し、聴覚障害者らから医療用語を中心とした手話の指導を受けた。
3人の聴覚障害者は病院などに行った際、耳が聞こえないため必要な会話ができずに困った経験談などをサークルメンバーの通訳を通じて参加者らに訴えた。医師らも「障害者が患者として来院した時は筆談などで意思を伝えようとするのだが、話が通じているのかいないのか分からないことが多い」と話し、手話による意思疎通の必要性を感じていると話した=写真。
続いて、聴覚障害者が病院などを訪れた際に最低限必要と思われる言葉として挙げられた熱、薬、痛い、血圧、レントゲン窶狽ネどの手話表現の実技講習が行われた。参加者らは真剣な表情で取り組み、講師らの指導を受けながら何度も繰り返し練習していた。 -
伊那市でエイズ予防・性教育講演会
伊那市役所で20日、「エイズ予防・性教育講演会」があった。在日ブラジル人や市の保健員など約70人が集まり子どもへの性教育のあり方やエイズとの向き合い方を学んだ。
市内には多くの日系ブラジル人が在住しているが、エイズ予防や性教育について学ぶ機会は少ない。家庭を持ち、子育て中の母親なども多くいるため市は、ポルトガル語に日本語の同時通訳を付けた講演会を昨年から始めた。
昨年同様、HIV感染者のジョゼ・アラウージョ・リマ・フィーリョさんの講演があり、市内のブラジル人学校に勤める心理カウンセラー小田ダニエル・定男さんが、子どもへの性の伝え方などを話した。
子どもは発達段階に応じ、いろんな形で性を認識し、関心を示すが、モラル的側面から家庭や学校は、性的行動をタブー視し、抑圧する傾向にある。しかし、そうした接し方は子どもに「性は恥ずかしいもの」と認識させ、将来成長しても性と向き合えなくしてしまう。露出など、社会的に認められていない行動はきちんと教える必要はあるが、“性”はありのままを話し合うべき窶狽ニし、異質さばかりが強調されがちな同性愛なども、歴史的宗教感などの中で築かれた価値観だと指摘した。 -
つくしグループが寄付
駒ケ根消費者の会のつくしグループ(赤須和子会長)は10月22日に駒ケ根市文化センターで開かれた「第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル」でのバザー売上金の一部3万円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。17日、会長の赤須さんと会計の渋谷ちよみさんが市役所を訪れ、「社会福祉のために役立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「市民を代表してご厚意に心から感謝する。有効に使わせていただく」と礼を述べた。
同会が行ったバザーには約100人の会員らが持ち寄った衣類や日用品など多彩な品が出品され、訪れた市民らの好評を博した。 -
チャリティ芸能祭
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(池上重雄会長)は17日、第8回チャリティ芸能祭を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。会員約300人が集い、単位クラブごとに歌や踊りなどを披露し合って楽しんだ=写真。開会に先立って、会員らの参加費から経費などを差し引いた6万円が駒ケ根市社会福祉協議会に寄付された。
ステージには会員らのグループが次々に登場して民謡や歌謡曲、童謡などを歌ったり曲に合わせて踊ったりしたほか、大正琴や三味線などの見事な演奏を披露した。演奏が1曲終わるごとに会場のあちこちから「うまい」「いいぞ」などと大きな声援と拍手が飛んでいた。 -
秋香会が菊花まつりの寄付
10月30日縲・1月3日まで第45回菊花まつりを開いた駒ケ根秋香会(本間秋男会長)は17日、菊花まつりの収益金の一部7万円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。本間会長ら3人が市役所を訪れ、「社会福祉のために役立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「歴史と伝統ある秋香会の毎年の厚意に心から感謝する。大切に使わせていただく」と述べた。
本間会長らは懇談で「ことしの菊花まつりは晴天に恵まれて例年にない盛り上がりだった。皆さんの協力のおかげ」と笑顔で振り返っていた。 -
海外協力隊修了式
駒ケ根青年海外協力隊は16日、05年度第2次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。79日間の訓練を終えた候補生155人は加藤高史訓練所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめていた=写真。隊員代表の濱田孝子さんは「訓練所での生活はほかでは得ることのできないかけがえのないものだった。これから赴く任地で予期せぬ困難に出合った時こそ、訓練所で得た自信と勇気、仲間を大切にしたい」と謝辞を述べた。
国際協力機構の伊沢正理事は式辞で「派遣国ではさまざまな困難に遭うだろうが、初心を忘れず、訓練で培った力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの38カ国。教育、保健衛生、農林水産などの分野で技術の指導に当たる。 -
【記者室】返事が小さい
駒ケ根の青年海外協力隊訓練所は途上国への援助の志に燃えた若者たちに派遣国の言語や習慣などを習得させ、年間数百人をボランティアとして世界に送り出している。79日間の訓練を終えて誇らしげに修了証を受け取る候補生らの表情はりりしく、頼もしい▼だがどうしたことか、晴れの修了式で1人ずつ名前を呼ばれて進み出る彼らの返事はほとんどが聞こえないほどに小さい。燃える意気込みで途上国に飛び出す彼らにあの小さな声はいかにも不似合いだ▼ただでさえ、日本人は何を考えているのか分からない窶狽ニ世界中で言われているのだ。ハッタリでもいいから大きな声であいさつや返事を交わし、好印象を与えて相手の心にどんどん入り込んでいってほしい。 (白鳥記者)
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地域包括支援センター運営協議会
駒ケ根市は16日、地域包括支援センター運営協議会を保健センターで開いた。委員15人のうち13人が出席し、中原正純市長から委嘱状を受け取った=写真。委員の互選により、会長に市民生児童委員協議会の竹上一郎さん、副会長に県看護大の安田貴恵子さんが選出された。出席した委員らは介護保険法の改正や地域包括支援センターの役割と設置・運営などについて市担当者の説明を聞いた。
同センターは、介護保険法の改正により国の方針が予防重視型システムに修正されたことで、地域における介護の総合的な窓口とマネージメント機能を担う施設としての役割を担う。駒ケ根市では人口規模などにより2カ所設置したい考え。
委員は次の皆さん。
▽会長=竹上一郎▽副会長=安田貴恵子▽委員=野々村ハナエ、小出勇、鈴木健司、福沢宏、林朝昭、高橋ひろ子、佐々木弘子、石原早苗、馬場隆志、水野恵美子、斉藤幹彦、小林タキ、西島弘子 -
駒ケ根病院祭の売上寄付
駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)で10月22日に開かれた「第1回駒ケ根病院祭」の実行委員会は16日、職員らが行ったバザーの売上金2万8千円を同市飯坂の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」に寄付した。実行委員長の藤原利勝副院長らがこまの杜を訪れ、松・ス澄子理事長に寄付金を手渡した=写真。松・ス理事長は「本当に助かる。ありがたいこと」と感謝を述べた。
バザーでは病院職員らが持ち寄ったタオルや食器などの日用品や電化製品など157点を販売した。藤原実行委員長は「思ったより好評で、寄付できるだけの金額ができて良かった。できれば来年以降も続けていきたい」と話した。 -
エーデルこまがねで文化祭
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は21日まで文化祭を開いている。利用者らの絵画、写真、生け花などの作品展のほか、うたごえ教室の発表会、カラオケ会などが日替わりで行われる。
15日には抹茶を味わう茶会が開かれた。利用者ら約20人が集まり、同施設で茶道教室の講師を務める吉瀬洋子さんが本格的にたてた茶をじっくりと味わった=写真。利用者らは「作法はよく分からないがとてもおいしかった」と満足そうな笑顔を浮かべていた。
展示室には利用者らが制作したちぎり絵、書道、人形、刺しゅうなどの力作が並び、訪れた人たちからは「なかなか大したもんだ」などと感心の声が上がっていた。 -
ハッピーテール、野良猫手術支援基金設置
保健所に収容される犬猫の保護・里親探しに取り組む民間団体「ハッピーテール」は、野良猫の不妊手術を助成する「ノラ猫手術支援基金」を設立した。対象は野良猫に餌やりをする上伊那在住者。処分される割合が高い「野良子猫」を減らすための新たな試み。
ボランティアの積極的な活動で不妊手術の浸透もあり、2000年ころから伊那保健所に収容される犬猫は減少。98年度は287匹だった猫の処分数も、昨年度は106匹となった。しかし猫の場合、収容に対する処分割合が約8割と圧倒的に高い。「捨て猫」「野良が産んだ子猫」など、返還先のない子猫がほとんどを占め、その多くは処分される。昨年度は収容された79匹のうち、71匹が処分された。犬は迷い犬が買主に返還されるケースが多く、処分割合は約3割。
ボランティア団体も、多数の子猫を受け入れられる体制はなく、現状打開策を模索していた。
子猫が多い原因の一つは野良が野良を生む悪循環があること。野良に餌やりをする人も多いが「飼ってはいない」という意識から、不妊手術を施す人は少ない。そのためハッピーテールは「餌を与えている人にも一応の責任を負ってもらおう」と、手術費を一部負担してもらう代わりに、1回につき3千円を助成する今回の基金を設立した。
事務局の柴崎真弓さんは「餌をあげることは否定しない。『猫がかわいそう』と手術を否定する人もいるが、トラブルが発生すれば猫も住みにくくなってしまう。共存していくために、手術は必要」と訴える。
また一般に対しては、基金への協力も求めている。
助成・基金に関する申し込み・問い合せはハッピーテール事務局(TEL090・2671・4270)東野さんへ。 -
不自由なこと、介護学ぶ
高遠町の高遠小学校で16日、福祉体験会があり、3年以上の児童約180人が、手話を学んだり、アイマスクを付けて歩くなどして、福祉について理解を深めた。
人権について考える「仲良し旬間」(14縲・5日)に合わせ、障害者や介護者の立場から福祉を学ぶ。車いすの使い方や点字の打ち方、介護や手話などを体験した。
車いす班は、町社会福祉協議会の職員から「要車いす者を思いやって押すことが大事。勢いを付けたりせず、安全を心がけて」と指導を受け、2人1組になって校舎の周りを押して歩いた。
段差や砂利道では、前輪を上げながら押したり、車いすを持ち上げたり、扱い方に悪戦苦闘する児童が目立った。
点字班は、点字版と手筆を使って五十音や自分の名前を打ち、6つの点の位置によって成り立っていることを学んだ。
同校は旬間中、人権についての特別授業や講演会などもする。 -
スペシャルオリンピックス車座集会-細川佳代子さんを囲んで-
05スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会=今年2月・長野県など=のペルー選手団ホストタウンだった箕輪町で16日、「SO車座集会-細川佳代子さんを囲んで-」があった。SO日本の細川理事長らがホストタウンのお礼や日常的なスポーツトレーニングプログラムの啓発に役場を訪れ、町や町社会福祉協議会、元SO箕輪町実行委員会の有志、住民ら約100人が参加した。
細川理事長は、日本は知的障害者に対する福祉が先進国の中で一番遅れている-と指摘。「世界大会が終わりではなく、これからが始まり。一人ひとり能力に違いがあって当たり前。意識を変え、共に支え、助け合って地域社会で一緒に生きていくことが本当の福祉」とし、障害者とボランティアが年間を通してスポーツに取り組むSOの活動を紹介して、「主役は市民。皆さんの町でも希望と夢をもって取り組んでほしい」と願った。
来年4月に長野市であるフロアホッケーメモリアル大会への参加も呼びかけた。
意見交換では、「SO活動にどこから手をつけていいかわからない」など不安の声があり、細川理事長は「やる前から心配したら進めない。皆で協力し努力することが楽しい」とし、コーチ研修会の受講も勧めた。有志から、「皆さんの気持ちを少しください」と活動に向けた呼びかけもあった。 -
上戸区ゴルフクラブ社協へ寄贈
伊那市上戸区住民や出身者でつくる「上戸区ゴルフ同好会」(原俊文会長)は15日、過去6年間のチャリティーコンペ10回分の積み立て金7万円を、地域の福祉に役立ててもらおう窶狽ニ市社会福祉協議会に寄付した。
会員は20代から70代までの会員約40人。地域への感謝の意味を込めて99年にチャリティーコンペを始めた。第1回は収益金をそのまま寄付したが、それ以降の収益金はすべて積み立ててきた。昨年、無事に10回目のコンペができたことから、10回までの収益金をまとめて寄付することにした。
社協の御子柴龍一会長は「尊いお金を集め、善意の心を表してくれたことはありがたい。寄付は基金として積み立て、来春合併した後、有効利用できるよう検討していきたい」と感謝の言葉を述べた。 -
【記者室】車いす体験
箕輪町の中学生が福祉体験学習で車いす体験をした。マットの段差を上がることができない、ぬかるみを想定したマットの上では思うように進めない-など苦戦。介助も簡単ではなく、高さ約20センチの段差の乗り降りに苦労する生徒が多いように見えた▼講師は「車いすに乗って移動することがどんなことなのか心で、体で感じてほしい」と話した。「車いすの人は大変だと思う」と生徒。介助の体験で相手を気遣うことの大切さも学んだようだ▼車いす利用者にとって道路の段差が問題になる話などを聞くことはこれまでにも何度となくあり、大変ということは知っているつもりでいたが、実際の大変さを、恥ずかしながら今回の取材で初めて知った。勉強させて頂いた。(村上記者)
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村民ゴルフチャリティ募金を子どもたちのために
10月に開いた宮田村民ゴルフ大会の実行委員会(吉沢務委員長)はこのほど、チャリティで集まった12万1千円を学校教育に使ってほしいと村へ寄付した。
大会では2番ホールをチャリティホールに設定。さらに表彰式でも募金箱を設置し、参加者から多額の善意が集まった。
8年前の第2回大会からチャリティを実施し、村社協へ寄付してきたが、今年は子どもたちのために有効活用してもらおうと実行委で意見がまとまった。
吉沢会長が「学校の教材などに使ってもらえれば」と参加者の善意を手渡すと、小林修助役は「小中学校に行き届くよう、大切に使わせて頂く」と感謝していた。 -
歌謡曲友の会が西駒郷慰問
宮田歌謡曲友の会(藤田宜久会長)は12日、駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷を慰問に訪れ、会員らが自慢ののどを披露して利用者らを楽しませた=写真。
ステージでは千昌夫、五木ひろし、神野美伽らの数々のヒット曲のほか、賛助出演の恵扇会やドリームワークスによる日本舞踊やエアロビクスなどが次々に披露された。集まった約50人の利用者らは大きな声で一緒に歌ったりステージに上がって踊ったりして楽しいひとときを過ごした。
同会による慰問は、藤田会長が西駒郷のカラオケクラブの指導をしている縁などにより、8年前から毎年この時期に行われている。 -
ふれあいバザールinいなっせ
伊那市共同作業の家などは12、13日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、「はじめの一歩ふれあいバザール」を開いている。市内の共同作業所「輪っこはうす」のほか、高遠町、長谷村の共同作業所「さくらの家」と「ひまわりの家」も参加。4施設合同バザールは、合併を控えた初めての試み。
織物、手作り石けん、自主製作鉛筆など、各施設の製作物に加え、長谷村「道の駅」のクロワッサンなども販売し、多様な楽しみ方ができる。
伊那市共同作業の家の陶芸班11人の共同製作“装飾つぼ”は、ふたの上に人や動物などを模ったオブジェが仲良く並び、平和を象徴している。9月に穂高町であった「第8回長野県障害者文化芸術祭in穂高」にも出品。今回はオークション形式で販売している。
伊那市共同作業の家の小林敏子所長は「お互い初めてで、さまざまな作品を見るのは勉強にもなる。仲間としての意識づくりもしていきたい」と話していた。
バザールは13日も午前10時縲恁゚後4時に開催する。 -
町一区子ども会30周年祝賀会
独自の活動で知られる駒ケ根市の町一区子ども会(須田秀枝会長)は11日、創立30周年の記念祝賀会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。歴代の会長や区長ら約50人が出席。創立以来の活動を振り返って関係者の努力に感謝し、今後の発展を祈って乾杯した=写真。出席者には記念誌『町一区子ども会のあゆみ』が配布された。
須田会長は「子育ての大切な基盤としての活動を今後も続け『子育てをするなら町一区で』と言われるようになることを期待したい」とあいさつした。
創立に中心的にかかわった世話役の高橋英二さんは「この会は子どもたちに良い本を読まてやろうという思いで、子ども文庫をつくることから始まった。子どもたちは自分たちの地域で育てようと、その年その年の保護者らが苦労してやってきたことがだんだんに認められ、全国紙やテレビの全国放送にも活動が紹介された」と30年の歴史を振り返った。 -
中川村商工会青年部が寄付
中川村商工会青年部(松下誠司部長)は10日、村社会福祉協議会の前原茂之会長に、ふれあい福祉広場(10月16日)で開いた北海道物産展の収益金の1部、1万円を「福祉に役立てて」と寄付した。
社協には松下部長と担当の部員交流委員会、富永憲和委員長が訪れ「中川町からカボチャやタマネギ、ジャガイモを合わせて4トン送ってもらい、完売できた」と盛況だった物産展の様子を報告した。
前原会長は「村民の福祉向上に有効に使いたい」と感謝した。 -
ア・ラ・ソンテ・なかがわ見学会
中川村の村民有志が運営する片桐田島のオープンスペース「ア・ラ・ソンテなかがわ」は15日のオープンを前に12、13日、見学会を行っている。
初日は多くの村民が訪れ、各部屋を見て回り、お茶を飲みながら、運営委員と歓談していた。
フランス語で「ア・ラソンテ(健康に乾杯)」と名付けられた同施設は、村のギャラリーとして、村内作家やグループの絵画、写真、陶芸などの作品展示。各種講習会や教室、グループの会合、ライブハウスなど多目的なスペースとして、村内外の人々が気軽に利用できる。
利用できるエリアは1階ギャラリー部(約20畳)、和室(8畳)、ミニキッチン、2階は教室部(約20畳)、洋室(6畳)、キッチン。
利用料は300縲・00円と利用時間帯により設定。12月末まではお試し期間として無料。
詳細・申し込みは運営委員代表・早水通敏さん(TEL88・2010) -
記憶に残る手作りの品が記念品に
宮田村福祉作業所でビーズのアクセサリーを製作している町1区の加藤昌利さん(26)が、13日に同村で開かれる上伊那郡身体障害者ふれあい広場の出演記念品を手がけた。合併で来年には高遠町と長谷村の身体障害者協会がなくなるだけに、関係者は「一生懸命作ってくれた加藤君の作品は、長く記念に残る」と喜んでいる。
広場は上伊那郡身体障害者福祉協会の主催。障害者が一堂に集まり演芸などで盛りあがるが、合併により7町村での開催は今年が最後となる。
「何にするか迷ったが、伊那市と一緒になる高遠、長谷にとっては最後の広場。長く残るものを記念品にしようと考えた」と、塩沢健同協会副会長。独創性あふれるアクセサリーを作り続ける加藤さんに依頼した。
10月から製作に入り、1個づつ丁寧に手づくり。ビーズの色や形に気を配りながら、35本の携帯ストラップを完成させた。
「こんなにたくさんの注文は初めてだったけど、自分自身の励みにもなった」と加藤さん。
力作を受け取った塩沢さんは「宮田村でこのように頑張っている人の作品を記念品にできるのは、こちらとしてもうれしい限り」と話していた。
ふれあい広場は村老人福祉センターで午前9時半開会。 -
ボランティア交流会に向け、実行委員会
上伊那ブロック社会福祉協議会は8日、飯島町の石楠花苑で、各市町村のボランティアコーディネーターやボランティア団体代表ら20人余が参加し、第22回上伊那ボランティア交流会に向け、第1回実行委員会を開いた=写真。開催日を来年2月18日、開催場所を飯島文化館と確認し、内容について協議した。
交流会はメーンテーマに「防災について」を掲げ、講演会と分科会で構成。
講演会の講師は、NPО・Vネットぎふの川上哲也理事長。川上理事長は台風の被災地で災害ボランティアセンターを設置し、核として活動してきた。新潟中越地震の際は、炊き出し、物資提供など広く支援活動を展開。現在、県内外の防災研修会で講師を務めている。
分科会の内容や当日のスケジュールは次回(12月7日、いなっせ)で話し合う。 -
南箕輪老人ホームで歌謡ショー
南箕輪村の養護南箕輪老人ホームで9日、飯島町在住の鈴木敏美さん(72)が歌謡ショーを開いた。施設利用者は、懐かしい曲の数々に聞き入り、楽しいひとときを過ごした。
飯島さんは、近隣の人に歌を教えており、各地の福祉施設をボランティアで訪問し利用者を楽しませている。同ホームを訪れるのは4年目。今年は23施設訪問予定で、あと数施設残すのみという。
利用者もよく知っている「里の秋」で始まり、今年17回忌の美空ひばりの「ひばりの佐渡情話」「みだれ髪」、三橋美知也の「達者でナー」、二葉百合子の「岸壁の母」など12曲を、テレビにカラオケの映像も映しながら熱唱した。
歌の間には、ボランティアの女性3人による踊りもあり、利用者は大きな拍手をしてショーを楽しんでいた。