-
来年2月 音声情報配信システム開始へ
伊那市で来年2月から、音声情報配信システム事業「きこえるニュースボックス」が試験的に始まる。視覚障害者らに対し、市内のニュースなどを提供するもので、全国で初めての試み。
システム化の効果として▽情報の一元化▽利用者に情報をリアルタイムで配信▽提供する情報の作成など障害者の雇用を創出窶狽ネどが期待される。情報内容は今後、煮詰めていくが、全国や市のニュース、市報など配信する予定。災害時にも活用していきたいとしている。
対象者宅に、専用受信端末機を設置。音声情報配信センターから配信される多彩な情報を、利用者自身が選択して聞くことができる。端末機の新規開発含む事業費は2400万円(うちコモンズ支援金460万円)。
実証実験は来年2縲・月。視覚障害者、弱視者、寝たきり老人などモニター10人を選び、システムの実用性や音声情報の作成、端末機の操作などを検証する。利用者負担は、本年度無料だが、来年度は通信費などが必要となる。
この事業は、視覚障害者らに市報などを録音したカセットテープを郵送しているが、ボランティアから「もっとタイムリーな情報提供の方法はないか」と意見が出され、解決策として関係事業者と検討を進めてきた。
市や端末機の開発会社らで構成する音声情報配信システム開発協議会が実証実験に当たる。 -
救急法救急員養成講習
南箕輪村消防団は29日から、救急法救急員養成講習を村役場講堂で開いている。15歳以上を対象にした講習で、受講者は救急員認定証を取得しようと熱心に学んでいる。
講習は11月6日までの3日間。18時間の講習と学科・実技検定があり、学科・実技検定合格者にはボランティア活動のための資格、救急員認定証を交付する。科目は▽赤十字救急法▽心肺蘇(そ)生法▽傷と止血▽包帯・骨折・脱きゅう・ねんざなど▽急病・運搬・救護-。新メニューでAED(自動体外式除細動器)も学ぶ。
初日の講義では、講師が「救急法は観察・判断・手当の流れで、観察から始まる」と話し、▽周囲の状況をよく観察する▽2次事故の防止策を考える▽感染症予防のため傷病者の血液がつかないようにビニール手袋やビニール袋などを利用する-などを説明。「しっかりした態度、言葉遣いが傷病者を安心させる」と話した。 -
第45回長野県保育研究大会
第45回長野県保育研究大会が29、30日、伊那市であった。1日目は伊那中学校で分科会、2日目は県伊那文化会館で式典や記念講演などがあり、「無限の可能性を持つ子どもたちの健やかな成長を願い、使命達成にまい進する」と宣言した。
式典は、伊那市保育協会による太鼓演奏、「伊那市の歌」合唱、ダンシング・オン・ザ・ロードの踊りで華やかに開幕。県保育園連盟会長表彰もあった。
研究発表は、「一人一人の育ちを支える療育システムをめざして-母子とともに歩んで-」をテーマに伊那市保育協会の母子通園訓練施設「小鳩園」が発表した。
保育士が専門職として求められることに▽子どもの姿をあらゆる面から見て、親の話を丁寧に聞き、具体的な方法を一緒に考える▽子育ての主体者は父母であることを深く認識し父母の努力に共感と励ましをもって向き合う姿勢をもつ▽発達支援のための知識と技術を身につける努力-を挙げ、相談体制の早急な充実や伊那市との療育システムのさらなる充実なども示した。 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを30日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開いている。買い物に訪れた人たちは献血の重要性を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じ、積極的に採血に協力していた=写真。
会場には献血の啓発ポスターが展示され、担当者がパンフレットなどを配布しているほか、来場者に風船をプレゼントしたり手相占いのコーナーを設けたりするなどして協力を求めている。上伊那地区ライオンズクラブや県看護大の学生らもボランティアで参加している。
冬場は献血が減少することから、多くの人たちが集まる場所で献血ルームを開設することにより市民らの理解と協力を求める狙い。県内では年に2、3回程度行っている。 -
石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は27日、同社が行った「あいあい広場」でのバザーなどで得た収益金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と竹内会長に寄付金を手渡した=写真。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場は、社員らによる格安の手作り製品などが好評。市社協への寄付は今年で4回目。 -
特別養護老人ホーム管理栄養士早川佳代さん(31)伊那市西箕輪
栄養士って、すごくいい仕事なの。寮母さんや看護師さんは『だめ』って言わなきゃいけない時もあるでしょ。でも私の使命は“いかにしてお年寄りに食事を楽しんで食べてもらうか”だから、“あれが食べたい”っていう要望にはどんどん『いいよ』って言えるの窶煤B
今年4月、入所者70人の特別養護老人ホーム「みすず寮」に配属された。基本の献立をつくり、それぞれの健康状態などに応じて、調味料の量や形態を変える。入所者の「あれが食べたい」にはできる限りこたえるのがモットー。
◇ ◇
寝たきりも多い入所者。食事方法は、加齢に伴い変化していく。1年後、約3分の1の入所者が今の形の食事をとれなくなるのも事実。食べられなくなっていく姿を見るのは切ない。「だからこそ、お互い悔いを残さないためにも、『食べたい』には、できる限りすぐ、対応する」。フットワークの良さが自慢。“すぐ”を強調するのには訳がある。
過去に1度、作る約束をした翌日に、そのお年寄りが入院してしまったことがある。運よくその人は帰ってきてくれ、約束を果たせた。しかし、そのまま帰ってこれない場合もある。約束したことすら忘れてしまうお年寄りだっている窶煤B1日1日の大切さを実感した。
◇ ◇
秋の味覚“サンマ”を炭火であぶり、香りも楽しんでもらう「焼きサンマ大会」、週に1度の手作りおやつ、ラーメンの日は、食堂の入り口に屋台さながらの“のれん”をつるす演出窶煤Bお年寄りがあっと驚くようなさまざまな仕掛けづくりにも余念がない。味覚だけでなく、五感で食事を楽しんでもらいたい窶狽ニの思いから、ちょっとした工夫が生まれる。思いにこたえるかのように、逆にお年寄りが、こちらを驚かせることもある。
郷土食のおやつ“ニラの薄焼き”を手作りした時は「うめえ、うめえ」と大好評。普段は流動食しか食べないお年寄りも「固形のまま食べたい」と、刻んだ状態のものをパクパク食べた。驚きと同時に感動もひとしおだった。
お金じゃなくて、ちょっと手間とずくを出す。それで喜んでもらえれば、それが一番窶煤B
「でもね、私はそんなに大変じゃないの。栄養士一人にできることなんて限られている。ここのスタッフはみんな食事への理解がものすごくあって、協力的。それはすごくありがたい」と念を押す。
焼きサンマはその象徴。骨を取り除く作業や焼く作業は、いつも以上に時間も手間もかかる。それでもみんなでサンマを焼く網などを持ちより、少しでも楽しんでもらうために協力し合う。お年寄りの「ああ、うまかった」が聞ければ、全てが丸く収まる。
「ここのお年寄りは私にとってすごく大事。お年寄りにどうしたら喜んでもらえるか考えて窶狽ィ年寄りのために仕事をしたい。それが私の住民サービスでもあるの」 -
箕輪町赤十字奉仕団研修会で健康教室
箕輪町赤十字奉仕団は26日夜、研修会「健康教室」を松島コミュニティセンターで開き、団員約80人が心の動きが体に及ぼす影響やいい姿勢、歩き方などを楽しく学んだ。
身体機能改善トレーニング公認A級指導士でサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に、「がんばっている人のがんばらない体操」に挑戦した。
山岸さんは、「1日5分、いい姿勢をすることでそれが宝になる。心の動きと姿勢でどんどん良くなる」と話し、いい姿勢にすることで短時間で能率のいい仕事ができる、元気がないときは腰をさするだけでも元気になる-などとアドバイス。
汚い言葉を使うと脱力し、ほめるなど肯定的な言葉を使うと力が戻ることを簡単なテストで体験し、「自分の思いが全部筋肉にも入っていく。いい姿勢をとりながら自分に心がけすると大きな変化が出る」と話した。
団員は、いい姿勢や全身の力を緩める練習などのほか、骨盤の後壁を構成する骨の一つ、仙骨を押すだけできれいに歩けることを体験した。 -
子どもの育成願う想いを看板に
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ「芽吹きの会」は、育成の願いを記した木製の看板1基を手作りで完成させた。村民会館に常設するが持ち運びも可能で、各種行事など活用してもらう。今後は各地区の集会施設にも設置を予定し、子どもたちを見守る想いを村内全域に広げていく考えだ。
7月から製作に入り、11人のメンバーが協力しながら手作り。会のスローガンである「うちの子、よその子、宮田の子」を木板に刻んだ。
同会は住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)が移行して発足。手始めとして看板づくりに取り組んでいる。
26日夜にようやく完成。予想以上の出来映えに「いい感じでできた」「手作りして良かった」と喜んだ。
11月5、6日の村文化祭に出展後、村へ寄贈。細田悦子会長は「地域の気持ちがひとつになる、良いきっかけになれば」と話す。
今後は育成会や子どもたちと協力しながら作業し、村内全11地区に設置予定。健全育成のシンボルにしたいと、期待はふくらむ。 -
ひとり暮らし交流会で紅葉や温泉楽しむ
宮田村社会福祉協議会はこのほど、ひとり暮らし高齢者の交流会を開いた。阿智村の「ヘブンスそのはら」で紅葉を楽しみ、温泉につかる日帰り旅行を満喫。21人が秋の1日を楽しんだ。
ヘブンスそのはらではロープウェーに乗って山頂へ。まだ紅葉には少し早かったが、雄大な景色を堪能した。
昼神温泉に立ち寄り、入浴と昼食。ちょうど温泉をまつる「湯屋権現」で例祭が行なわれており、飛び入りで参加した。
無病息災などを願う湯かけの神事なども特別に体験。偶然の出来事だったが、みんな喜び、ご利益に与っていた。
交流会は年に2回実施。ちょっと足を伸ばしてバス旅行を楽しみ、ふれあう機会にしている。 -
エーデル駒ケ根で運動会
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は22日、恒例の運動会を施設内のデイサービス日常動作訓練スペースで開いた。入居者ら約40人が参加し、紅白に分かれてさまざまな競技を楽しんだ。
「秋の味覚を巻縲怩ォ巻き」は紅白1人ずつの選手がいすに座り、手に持った筒に長さ約5メートルのひもをより早く巻き取るゲーム。ひもの先に結んだ皿にはリンゴやイチゴなどのおもちゃが乗っているため、引っ張る時に落とさないようお年寄りらは慎重にひもを巻き取っていた。周囲からは「落とさないように」「慌てず気長にね」などと声援が飛んでいた。
「送って送って」は紅白各組の20人がそれぞれ一列に並び、7つの輪を人差し指だけを使って次々とリレーする速さを競うゲーム。お年寄りらは受け取った輪を落とすこともなく素早く隣りに渡すなど、見事な連携動作を見せていた=写真。 -
中川村社会福祉協議会評議員会、会長に前原村議
中川村社会福祉協議会は24日夜、基幹集落センターで評議員会を開きいた。理事、評議員ら30人が出席し、定款の1部改正や理事・監事の選任、補正予算の4件を原案通り議決した。評議員会に先だって開いた理事会で、新会長に前原茂之さん(村議)、同副に上沢茂さん(民生児童委員)が選ばれた。
定款の1部改正は「社協あり方検討委員会」から6項目の是正改善策の答申を受けての改正。
改正では理事の定数を12人を1人増員し、13人とする。内訳は助役を削除し、民生児童委員、有識者各1人増やす。副会長2人制を1人にする-など。
理事の選任は定款改正と前理事の有賀直さんの辞任に伴うもの、新理事に浜崎喜久美さん(民生児童委員)、松村正明さん(公民館長)、松本榮二さん(福祉団体代表)が選ばれた。新監事は市瀬英治さん(村助役)に決まった。任期は来年9月30日まで。
議事終了後、前原新会長は「社協の窓口は広く、奥が深い。経営や村民への下部浸透など課題も山積しているが、社協充実に向け努力したい」と述べ、評議員の協力を求めた。 -
南箕輪村で社協まつり
南箕輪村の第8回社協まつり(実行委員会主催)が23日、デイサービスセンター「松寿荘」などであった。地域に根ざしたよりよい福祉を目指し、多くの地域住民らが集った。
まつりでは、家庭用福祉車両の展示・説明、障害者とボランティアでつくるバンド「きずな」演奏などを新たに加え、多彩な催し物を展開。
演芸は踊り、車いすダンス、ハーモニカ演奏、手話など16のプログラムが組まれた。「ふるさと」などを出演者と来場者が一緒に歌う場面もあり、和やかな雰囲気に包まれた。
会場には書、ティッシュケースなどデイサービス利用者らの作品も並んだ。
また、車いす体験、障害者生きがいセンター「ひまわりの家」のカランコ、ぼかしなど自主製品の販売、足浴体験、おもちゃ作りコーナーなどもあった。 -
福祉ふれあいまつりのバザー売り上げを社協へ寄付
宮田村ボランティア連絡協議会は24日、先月の福祉ふれあいまつりで行なったバザー売り上げ金7万1605円を村社会福祉協議会へ全額寄付した。
村民に不要な品を提供してほしいと呼びかけ、実施したバザー。生活用品や衣料など589点もの品々が集まり、会場で販売した。
この日は、まつりの実施主体である同協議会の仁科智弘会長が村役場を訪問。応対した小林修助役は「毎年ありがたい。大切に使わせてもらう」と善意を受け取った。
「今年のまつりは小中学生をはじめ多くの人が協力、参加した。この輪をますます広げていきたい。村も側面から支援して」と仁科さん。
小林助役は「ボランティアは言葉でいうより難しい。世代を超えた交流、参加が大切と痛感している」と答えていた。 -
駒ケ根ライオンズクラブ例会千回記念の寄付・寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は21日夜、千回目の記念例会を市内のグリーンホテルで開き、駒ケ根市に歓迎広告塔を寄贈したほか、世界の視覚障害者を支援する国際的プログラム「視力ファーストII」への献金としてライオンズクラブ国際協会に5千ドルを寄付した。
北原会長はあいさつで「42年前、結成当時の会員は22人だったが、現在は72人にまで増えてきた。地域社会にさまざまな貢献を重ねつつ、先輩たちが培ってきたクラブだ。駒ケ根の自然環境保全に力を入れ、今後もさらに積極的に社会奉仕活動にまい進していこう」と述べた。
寄贈された広告塔は高さ約5メートル。飯坂の伊南バイパス道路脇に立てられている。 -
プラムの里でサンルチンを使ってそば打ち
宮田村新田区の介護老人保健施設・プラムの里は22日、健康に良い成分が多く含まれるそばの新品種「サンルチン」を使ってそば打ちを行なった。入所利用者も挑戦。昔の思い出に浸りながら体験し、さっそく昼食で舌鼓を打った。
村内企業のタカノが自社で開発したサンルチンを寄贈。同施設で配食を請け負う日清医療食品の調理師酒井甲輔さんが、利用者を前にそば打ちを実演した。
酒井さんの指導で、意欲ある利用者がそばを切る場面も。「昔はよくやったもんだ」と、懐かしみながら包丁に力をこめた。
「母がとてもそば打ちが上手だった。体験してみて、思い出がよみがえった」と、喜ぶおばあちゃん。
昼食で打ちたてのそばが振る舞われ、「感激の味だ」と満面の笑顔で食べていた。
サンルチンは、血圧を維持する働きを持つ成分「ルチン」が通常品種の3倍以上。動脈硬化予防などで注目されている。
同施設は毎年そば打ちを行なっているが、開発元のタカノが利用者に喜んでもらおうと、初めてサンルチンを送った。 -
宮田中生徒が車イス体験
宮田村宮田中学校の生徒約30人が22日、村内をめぐる約4キロのコースで車イス体験を行なった。少しの道路の段差が、身体障害者や高齢者には大きな負担になることを体感。いつもとは違った目線で、誰もが住みやすい環境を見つめた。
障害者やボランティアでつくる「ひまわり号宮田地区実行委員会」が主催し、12年前から実施。この日は、生徒会ボランティアサービス委員会とサッカー部員が参加した。
車イスに乗ったり、押したり交互に体験。下り坂で予想以上にスピードが出たり、段差のたびに大きなショックがあることを肌で味わった。
終了後、全員で車イスを清掃。3年生の有賀駿君は「段差がとてもこわかった。自分の足で歩けるということが、とても素晴らしいことだと感じた」と体験を振り返っていた。
ひまわり号宮田地区の三浦次郎代表は「これを機会に、少しでも障害者の立場になって考え、ボランティアなどにも関心を持ってもらえたら」と話していた。 -
一人暮し高齢者の集い
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日「駒ケ根市一人暮し高齢者の集い」をふれあいセンターで開いた。70歳以上の一人暮しのお年寄り約140人が出席し、歌や踊りなどの演芸や屋台村での食べ歩きなどを楽しんだ。
ステージでは華やかな衣装を身にまとった出演者が見事な歌や踊りを次々に披露し、集まったお年寄りを喜ばせた=写真。
会場内には上伊那調理師会駒ケ根支部の会員やボランティアが出店する焼きそば、五平もち、かけそば、すし、てんぷら、おでんなどの屋台が並んだ。お年寄りらは「こんなにたくさんあってとても全部は食べられないね」などと話し、笑いながらおいしそうに味わっていた。 -
赤中三六年会還暦記念寄付
駒ケ根市の赤穂中学校を昭和36(1961)年度に卒業した同窓生らでつくる「赤中三六年会」は18日、還暦を迎えた記念として50万円を市に寄付した。実行委員会の林奉文会長ら2人が駒ケ根市役所を訪れ「少しだが市民の福祉のために役立ててください」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「還暦おめでとう。福祉の増進のため、社会福祉協議会で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。
同会は9日、還暦記念式典と祝賀パーティーを駒ケ根市のアイパルいなんで開いた。式典には約200人の同窓生と恩師らが出席。同窓生が一堂に会するのは50歳記念の祝賀会開催以来10年ぶりとあって、会場のあちこちで久しぶりの再開を喜び合う笑顔がこぼれていた。 -
障害者家族の心の受け皿にと、おーぷんはーとが発足
宮田村の障害児の母親2人が、障害者家族の相談や交流の受け皿になろうと、新たなグループ「おーぷんはーと」を発足した。「当事者にしか分からない悩みも多い。おしゃべりをきっかけに、ひとりで考えないで助け合う場所にしたい」と話している。
昨年まで活動していた子育てサークル「どーなつの会」を発展的に解消して、町1区の加藤恵美子さんと大田切区の石澤礼子さんが発起人となった。
障害児が将来にわたって、自立できる環境づくりが最終的な目標。当面はお茶などを飲みながら気軽に話す「おしゃべりサロン」を定期的に村の福祉交流施設なごみ家で開き、講演会や勉強会なども予定している。
「行政の相談員などではなく、当事者でなければ分からないこともある。日ごろ思っていることを語り合えれば」と2人。
おしゃべりサロンは毎月第一月曜日(変更あり、要確認)午前9時半から。詳しくはなごみ家内の事務局85・2922まで。 -
パキスタン北部地震への救援金寄付
駒ケ根青年海外協力隊と市民との親ぼくを図ろうと9日に駒ケ根市内で行われた「こまがね国際広場」の会場で、前日の8日に起きたパキスタン北部地震への救援金として実行委員会が急きょ募金箱を設置したところ、趣旨に賛同した市民らから5万8千円余りの募金が集まったとして副実行委員長の池上博康さん、海外協力隊訓練所の加藤高史所長ら3人が19日、駒ケ根市役所を訪れて中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。池上さんは「現地は大変な状況になっていると聞く。救援のために少しでも役に立ってくれれば」と話した。
中原市長は感謝の意を伝えるとともに「市民の意思を踏まえ、早速赤十字を通じてパキスタンに送りたい」と述べた。 -
ケアマネを対象とした悪質商法講演会
悪質商法被害が多い高齢者と関わるケアマネージャーに、お年寄りが被害にあわないよう配慮してもらおう窶狽ニ18日、ケアマネジャーを対象とした悪質商法講演会が伊那市役所であった。約30人が集まり、飯田消費生活センターの久保田篤所長から、訪問先での対処方法などを学んだ。
久保田所長は、高齢者被害の多い架空請求や振り込め詐欺、訪問販売などを説明し「お年寄りが心がけることは、勇気を持って断ることと、帰ってほしいという意志を伝えること」と話した。一方高齢者の場合、被害にあっていても、その状況を理解していないこともあるため、訪問のたびに物が増えたりしていないかや、何か変わった様子がないかなどを確認し、できるだけ早期に被害を発見してほしいとした。
現在は、帰ってほしいという意志を伝えたにも関わらず、無理やり契約を結んでしまった場合、6カ月間、契約を取り消せる制度もあるが、意志の証明などに手間がかかることも事実で「最善の対応策は、早期発見による早期取り消し」と強く主張していた。 -
宮田村子育て学級が先輩主婦から話し聞く
宮田村公民館子育て学級は19日、障害児を含む4人の子どもの母である大田切区の主婦石澤礼子さんから話しを聞いた。約10人の若い母親が参加。社会とのつながりを積極的に持たせる石澤さんの子育て術に耳を傾け、排除したり閉じこもるのではなく、互いに見つめあうことから助け合いが生まれることを感じ取った。
家業と子育てを両立しながら、障害者の社会参加活動に取り組む石澤さん。障害を持つ我が子もあえて養護学校に入れず、地元の小学校に通わせた。
「学校って教科書を使って読み書きするだけではない。生の経験で心を学ぶはず。障害者と接する意味をみんなに知って欲しいとも思い、今までやってきた」と話した。
大人が垣根をつくるのではなく、同じ社会環境で育つことで、子どものうちから認めあい、助けあう精神が育まれると指摘。
「体が不自由な人がいれば、健康な人が寄り添えばいい。私は障害の子どもを持てて本当に幸せ。いろんな人と出会い前向きな力をもらった」と話した。
母親の先輩として子育てについてもアドバイス。「1日3分間、子どもをギュッと抱きしめて会話している」と話したが、「みんなが同じことをやらなくてもいい。ただ、信念をひとつ持って、曲げないでやってほしい」と呼びかけた。 -
第1回にしこま祭
駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷はこれまで生業、更正訓練、保護の3部でそれぞれ開いていた部祭を初めて統一した第1回にしこま祭を15日、同施設で開いた。施設が県社会福祉事業団に指定管理者として全面委託されたことから今年から実施する。
テーマは「みんなで広げよう地域の輪 みんなと一緒におまつりゴー」。体育館では利用者らによる歌や踊りなどのステージ発表のほか、太鼓やアルプホルンの演奏などのアトラクションが多彩に行われた=写真。敷地内には利用者らの作品や自主生産品などをはじめ、ドーナツや焼き鳥を売る屋台など多くの模擬店が出店し、あれもこれもと買い込んで買い物袋をいくつもぶら下げた多くの買い物客らで終日にぎわった。 -
障害者自律支援のためのグループホーム立ち上げなどを目指すNPO法人「樹(き)」の設立総会
地域で自律を願う障害者が自由に暮らせる社会を窶狽ニ14日、障害者のためのグループホーム設立や就労支援などに取り組むNPO法人「樹(き)」の設立総会が伊那市城南町の公民館であり、代表理事に呼びかけ人の柿沼才恵さんを選出した。
軽度の障害を持つ36歳の息子を持つ柿沼さん。この先、ずっと息子の側にいることは不可能。息子の真の自律とは窶狽ニ考え続けていた。そんな時、宮田村の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の地域移行への取り組みを知り、障害者が仲間と共に、地域で安心して生活できる“グループホーム”を願うようになった。
法人の設立は、こうした親や、福祉施設関係者、自身の自律を願う障害者など、同じ思いを持つ人が集まり、1年ほどかけて準備を進めてきた。
法人の第一目的はグループホームの立ち上げ。まずは、伊那市内の借家を改修し、入所者5人が共同生活を送れるスペースを確保したいとしている。グループホーム立ち上げにかかる資金の3分の2は補助を受け、残りを理事が分担して出資する。
今後も、共に活動する正会員と賛助会員を募り、法人としての認可がおり次第、早期事業開始を目指す。
問い合わせは樹設立準備会事務局(TEL73・6870)清川博明さんへ。 -
ふれあい福祉広場にぎやかに中川村
中川村社会福祉協議会などが主催する「第10回ふれあい福祉広場」が16日、中川村介護支援センターなどで開かれ、多くの村民が訪れ、ステージ発表や遊びの広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、共に生きる心を広げ、支えあいの地域づくりのきっかけとした。
支援センターではいわゆり荘、越百園、宅幼老所など福祉施設、各種団体が手作り作品作品を展示した福祉展、東小体育館では子どもたちが囲碁将棋、昔の遊び、輪投げに興じ、グランドや駐車場ではフリーマーケットとチャリティーバザー。衣類や雑貨、おもちゃなど様々な物が所狭しと並んだ。
また、おにぎりや豚汁の無料サービスもあり、来場者の食欲を満たした。
午後はふれあいステージ、ファミリーズの大正琴「ふるさと」で幕開け、中川西小学校5年生の歌「飛行船」、手話サークルの手話劇「桃太郎」、南京玉すだれなど10プログラムを楽しんだ。 -
バランス食など生活習慣病予防学ぶ町保健補導員会 中南信大会で成果披露
高遠町保健補導員会が、このほど松本市の松本文化会館であった中南信地区の第33回県保健補導員会等研究大会(県保健補導員会等連絡協議会など主催)で、生活習慣病をテーマに病態や予防につながるバランス食について学んできた活動を発表した。予防策や生活習慣の見直しを促し、健康管理の大切さを訴えた。
大会は毎年恒例で、中南信地区の各市町村の保健補導員が一堂に会し、活動発表などを通して、問題点を見出したり、今後の活動に生かしている。町保健補導員約35人は、「健康信州ピンチ?さて、高遠町は…」と題して20分間の寸劇を披露した。
メタボリック症候群(内臓脂肪の蓄積により、高血糖、高血圧、高脂血症などを引き起こした状態)をテーマにした学習会の様子から、血管、血液、ヘモグロビン、脂肪などにふんして、高血糖による体内の動きを表現。
メタボリック症候群や予防法のほか、注意を促す歌詞を盛り込んだ替え歌「メタボ四兄弟」も交えながら、保健補導員の一人が家庭に戻って、家族と生活習慣の見直しを決意するまでを演じた。
補導員らは「自分の健康は自分で守ろう」と強調し、バランスのとれた食事や運動の継続など、日々の健康管理の重要性を呼びかけた。 -
上伊那地区身体障害者スポーツ大会、ゲートボール大会
身体障害者の体力維持と強化、機能回復を図り、相互交流を深めよう窶狽ニ13日、南箕輪村大芝高原の屋内運動場で、上伊那地区身体障害者スポーツ大会のゲートボール競技があった。60人12チームが参加し、自慢の腕を競った。
上伊那身体障害者福祉協会の主催で、ゲートボールは26回目。1チーム5人で競い、優勝チームは来年の県大会への出場権を得る。
上伊那のゲートボール人口は、他地域に比べて多く、激しく体を動かしたり、長距離移動がなく、体に障害をもった人も、楽しみながらリハビリもできるという。
それぞれが日ごろの成果を存分に発揮した結果、中川Aチームが優勝。中川Bチームが準優勝、飯島チームが3位だった。 -
第27回3地区高齢者クラブ交流会
隣接する地域間の交流を深めよう窶狽ニ13日、伊那市の御園区、坂下区、山寺区は「第27回3地区高齢者クラブ交流会」を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。約110人が集まり、健康で安全に過ごすための知識を学んだり、合唱や舞踊を楽しんだ。
各地域で高齢者クラブが後退する中、3地区は例年交流会をしている。規模は小さいものの、地区の取り組みは盛んで、それぞれが高齢者の生きがいづくりの場となっている。
今後も、よりより老後を送ろう窶狽ニ高齢者のための交通安全や健康講話を企画。井上医院(山寺)の井上武雄院長が、寿命について講演。健康志向の現代人は、ビタミン剤などを多様し、ハードな運動するなど“長生き”への思いが尽きないが、動物実験でも実証されているように、激しい運動は、かえって寿命を短くする窶狽ニ、思いと行動の矛盾を語った。
また、地区の合唱グループや大正琴グループの舞台発表もあり、素晴らしい演奏や舞台が、会場を和やかな雰囲気に包んだ。 -
看護大学園祭の売り上げ寄付
9月に開かれた駒ケ根市の県看護大学園祭「第10回鈴風祭」の実行委員長らが11日、駒ケ根市役所を訪れ、売上金の一部2万円を市社会福祉協議会に寄付した。実行委員長の田中洋平さん(21)と副委員長の有賀絵里香さん(20)は「学園祭の模擬店の売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。
原寛恒助役は「苦労して得た収益金の尊い寄付に心から礼を申し上げる。志を生かせるよう、市社協で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。 -
支え合う福祉のまちへ
「第12回高遠町ボランティア交流研修会」(実行委員会など主催)が12日、町総合福祉センター「やますそ」であった。町内の21団体の会員や地域住民ら80人余が集まり、「支え合い、心でつなぐ、地域づくり」を誓い合った。
池田悦子実行委員長は「地域福祉が重要視される時代となり、ボランティアの必要性が大きくなってきている。支え合いができる福祉の地域づくりを目指したい」とあいさつした。
研修は伊那市西箕輪公民館長・城取茂美さんの講演「歌と笑顔と元気の輪」に耳を傾けた。
城取さんは、昨今増加している中高年の自殺や家庭崩壊などについて述べ、「家族の温もりを感じる一家団らんがなくなっていることが原因の一つ。朝ご飯を抜いたり、カップラーメン中心の食生活を送ることが・スきれる・ス若者の増加にもつながっている。心の交流が乏しい現代で、・ス愛・スを築くことが重要」と訴えた。