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町一区子ども会30周年祝賀会
独自の活動で知られる駒ケ根市の町一区子ども会(須田秀枝会長)は11日、創立30周年の記念祝賀会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。歴代の会長や区長ら約50人が出席。創立以来の活動を振り返って関係者の努力に感謝し、今後の発展を祈って乾杯した=写真。出席者には記念誌『町一区子ども会のあゆみ』が配布された。
須田会長は「子育ての大切な基盤としての活動を今後も続け『子育てをするなら町一区で』と言われるようになることを期待したい」とあいさつした。
創立に中心的にかかわった世話役の高橋英二さんは「この会は子どもたちに良い本を読まてやろうという思いで、子ども文庫をつくることから始まった。子どもたちは自分たちの地域で育てようと、その年その年の保護者らが苦労してやってきたことがだんだんに認められ、全国紙やテレビの全国放送にも活動が紹介された」と30年の歴史を振り返った。 -
中川村商工会青年部が寄付
中川村商工会青年部(松下誠司部長)は10日、村社会福祉協議会の前原茂之会長に、ふれあい福祉広場(10月16日)で開いた北海道物産展の収益金の1部、1万円を「福祉に役立てて」と寄付した。
社協には松下部長と担当の部員交流委員会、富永憲和委員長が訪れ「中川町からカボチャやタマネギ、ジャガイモを合わせて4トン送ってもらい、完売できた」と盛況だった物産展の様子を報告した。
前原会長は「村民の福祉向上に有効に使いたい」と感謝した。 -
ア・ラ・ソンテ・なかがわ見学会
中川村の村民有志が運営する片桐田島のオープンスペース「ア・ラ・ソンテなかがわ」は15日のオープンを前に12、13日、見学会を行っている。
初日は多くの村民が訪れ、各部屋を見て回り、お茶を飲みながら、運営委員と歓談していた。
フランス語で「ア・ラソンテ(健康に乾杯)」と名付けられた同施設は、村のギャラリーとして、村内作家やグループの絵画、写真、陶芸などの作品展示。各種講習会や教室、グループの会合、ライブハウスなど多目的なスペースとして、村内外の人々が気軽に利用できる。
利用できるエリアは1階ギャラリー部(約20畳)、和室(8畳)、ミニキッチン、2階は教室部(約20畳)、洋室(6畳)、キッチン。
利用料は300縲・00円と利用時間帯により設定。12月末まではお試し期間として無料。
詳細・申し込みは運営委員代表・早水通敏さん(TEL88・2010) -
記憶に残る手作りの品が記念品に
宮田村福祉作業所でビーズのアクセサリーを製作している町1区の加藤昌利さん(26)が、13日に同村で開かれる上伊那郡身体障害者ふれあい広場の出演記念品を手がけた。合併で来年には高遠町と長谷村の身体障害者協会がなくなるだけに、関係者は「一生懸命作ってくれた加藤君の作品は、長く記念に残る」と喜んでいる。
広場は上伊那郡身体障害者福祉協会の主催。障害者が一堂に集まり演芸などで盛りあがるが、合併により7町村での開催は今年が最後となる。
「何にするか迷ったが、伊那市と一緒になる高遠、長谷にとっては最後の広場。長く残るものを記念品にしようと考えた」と、塩沢健同協会副会長。独創性あふれるアクセサリーを作り続ける加藤さんに依頼した。
10月から製作に入り、1個づつ丁寧に手づくり。ビーズの色や形に気を配りながら、35本の携帯ストラップを完成させた。
「こんなにたくさんの注文は初めてだったけど、自分自身の励みにもなった」と加藤さん。
力作を受け取った塩沢さんは「宮田村でこのように頑張っている人の作品を記念品にできるのは、こちらとしてもうれしい限り」と話していた。
ふれあい広場は村老人福祉センターで午前9時半開会。 -
ボランティア交流会に向け、実行委員会
上伊那ブロック社会福祉協議会は8日、飯島町の石楠花苑で、各市町村のボランティアコーディネーターやボランティア団体代表ら20人余が参加し、第22回上伊那ボランティア交流会に向け、第1回実行委員会を開いた=写真。開催日を来年2月18日、開催場所を飯島文化館と確認し、内容について協議した。
交流会はメーンテーマに「防災について」を掲げ、講演会と分科会で構成。
講演会の講師は、NPО・Vネットぎふの川上哲也理事長。川上理事長は台風の被災地で災害ボランティアセンターを設置し、核として活動してきた。新潟中越地震の際は、炊き出し、物資提供など広く支援活動を展開。現在、県内外の防災研修会で講師を務めている。
分科会の内容や当日のスケジュールは次回(12月7日、いなっせ)で話し合う。 -
南箕輪老人ホームで歌謡ショー
南箕輪村の養護南箕輪老人ホームで9日、飯島町在住の鈴木敏美さん(72)が歌謡ショーを開いた。施設利用者は、懐かしい曲の数々に聞き入り、楽しいひとときを過ごした。
飯島さんは、近隣の人に歌を教えており、各地の福祉施設をボランティアで訪問し利用者を楽しませている。同ホームを訪れるのは4年目。今年は23施設訪問予定で、あと数施設残すのみという。
利用者もよく知っている「里の秋」で始まり、今年17回忌の美空ひばりの「ひばりの佐渡情話」「みだれ髪」、三橋美知也の「達者でナー」、二葉百合子の「岸壁の母」など12曲を、テレビにカラオケの映像も映しながら熱唱した。
歌の間には、ボランティアの女性3人による踊りもあり、利用者は大きな拍手をしてショーを楽しんでいた。 -
第5回伊那市・高遠町・長谷村社会福祉協議会合併協議会
伊那市・高遠町・長谷村の社会福祉協議会の合併協議会第5階が9日、高遠町の高遠閣であり、役員の選出基準や定款の基本項目、会費・利用料の調整案を示した。会費は、現行伊那市の基準に合わせる提案をした。その結果、高遠町・長谷村の徴収金額は減額し、現在より総額で134万円の減となる。
各市町村の現在の会費は、伊那市が一般会員600円、賛助会員千円、法人会員3千円。高遠町は一般千円、法人2千円(賛助はない)。長谷村は一般千円、賛助3千円、法人5千円。法人以外は、伊那市の基準が最も低く、原則としてそれに合わせる。徴収の時期も、伊那市の6月に統一。07年度会費からの導入を提案した。
減額分の内訳は高遠町約82万円、長谷村約51万円。給付金額や配分事業の見直し、収納率向上に努め、減額分に対応していく。
市町村の委託・補助事業の調整案も示され、ミニデイサービスは「生きがいデイ」「転倒骨折予防教室」を統合し、介護予防を主眼に、現在より広い範囲を対象にする提案をした。
今回の提案は、各市町村で検討し、異義がなければ次回承認する。 -
プラムの里文化祭
しなのさわやか福祉会(鷹野準理事長)が運営する宮田村の介護老人保健福祉施設「プラムの里」で6日、第6回文化祭があった。
利用者や家族、地域の人々が多数訪れ、利用者の作品を鑑賞したり、太鼓連や小学生の演奏、ボランティアの演芸を楽しんだ。
利用者が共同制作したアーチをくぐって入場した来場者は、季節感のある生花や香り豊かなポプリ、押し花作品、手の込んだパッチワークなど、不自由な体で努力を重ねて制作した作品に見入った。 介護用品や健康グッズ、地場産の野菜の販売コーでも足を止め、2点、3点と買い求めていた。
また、飲食コーナーでは、すしやそば打ちの実演販売もあり、文化の秋に合わせ、食欲の秋もたん能した。 -
パキスタン北部地震に寄付
上伊那郡内の有志約10人でつくるパキスタン地震被災者救援の会(竹内美佐子会長)の代表者ら3人は4日、駒ケ根市役所を訪れ、街頭募金で集めた3万7千円余りを中原正純市長に託した=写真。竹内会長は「10月22日に伊那市と駒ケ根市で行った街頭募金です。地震はとても他人事とは思えないので、現地の悲惨な状況を救うために何かをしたかった」と話した。
中原市長は「市民を代表して感謝と敬意を表する。早速、日本赤十字社を通じて現地に送りたい」と述べた。 -
伊南ひまわり号コンサート
障害者が列車で旅を楽しみたい窶狽ニ1985年にスタートし、年1回ずつ県内外に旅行するなどの活動を続けてきた伊南ひまわり号友遊クラブは3日、発足20周年を記念したコンサートを駒ケ根市のふれあいセンターで開いた。会員ら約60人が集い、松本市出身のシンガー・ソングライター美咲さんの歌声に耳を傾けたほか、会食交流会を楽しんだ。
ステージに登場した美咲さんは7月にリリースしたばかりの最新アルバム『天空の花』などからオリジナル十数曲を披露。伸びのある高音を生かした美しい歌声を聴かせた=写真。 -
聴導犬デモ
日本聴導犬協会(有馬もと会長、宮田村)は4日、身体障害者補助犬のデモンストレーションを駒ケ根市文化会館で行った。秋の屋外研修の一環で同会場を訪れた専門学校ルネッサンスアカデミー動物関係学部(静岡県浜松市)の1年生ら約100人に対し、聴導犬や介助犬の役割や訓練方法などについて詳しく説明した。
聴導犬は耳が不自由な人に付き添い、チャイムやドアノック、目覚まし時計、人の呼び声などを聞いて知らせ、介助犬は体の動きが不自由な人の手足となって働く。有馬さんとスタッフらは「まつ」「しろ」「タカ」の3頭を使い▽冷蔵庫を開けて水の入ったボトルを持って来る▽人の履いている靴下をくわえて脱がせる▽目覚まし時計の音を聞いて、寝ている人を起こす窶狽ネどのさまざまなデモンストレーションを披露した=写真。有馬さんは「機能だけの味気ない電子機器などと違い、犬の良いところは一緒にいて心が癒されること」と話し、補助犬の育成や普及を強く訴えた。
学生らはよく訓練された犬たちの動きに「お利口」「かわいい」などと歓声を上げながらしきりに感心していた。 -
伊那市の福祉マップづくり開始
障害を持つ人に安心して外出してもらおう窶狽ニ3日、商店や施設のバリアフリー環境を示す「福祉マップ」づくりが伊那市で始まった。マップづくりに協力する伊那市のボランティアサークル「ひまわりのたね」のメンバーなど約10人が、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、掲載内容や対象利用者などを検討した。
障害者の社会参加を目指すひまわりのたねは、97年に福祉マップを独自で作成。その経験を生かし、市のマップづくりに協力する。その他2人の協力者も集まった。
対象施設や掲載内容を検討する中で「これまでのマップは、車いす利用者を対象とするものが多かったが、さまざまな障害を持つ人も利用できるものにすべき」との意見がでたほか「マップに“トイレあり”と掲載されていても、実際には使えなかった」というメンバーもおり、「少なくともトイレは写真付きにしたい」と話しあった。
2月末までの完成を目指し、実地調査に入る。マップの範囲は、合併を視野に入れ高遠町、長谷村を含める予定だが、現在のところ両町村からの協力者は1人しか得られていない。
マップづくりには、多くの協力が不可欠窶狽ニして、引き続き協力者を募集していくことにした。サークルの代表宮坂和恵さんは「ひとりでも多くの人に参加してほしい」と呼びかけていた。
参加希望者はひまわりのたねの春日さん(TEL090・1866・7441)まで。 -
【記者室】聴導犬
聴導犬(盲導犬ではない)のデモンストレーションを見た。チャイムやドアノック、目覚まし時計、人の呼び声などを聞いて耳が不自由な人に知らせる犬たちだが、試験に合格して認定を受けたのは全国でまだたったの10頭ほどだという▼もちろんどの犬でもなれるわけではなく適性がある。ほえたりうなったりせず、どこに行っても落ち着いていて人懐こい窶狽ネど、なかなか厳しい。だが認定された犬たちは決して特別な素性ではなく、捨てられたり飼い主がいない犬の中から選ばれたのだという▼我が家にも1匹の駄犬がいるが聴導犬にはとてもとても…。だからといって別に悲観することもない。誰にも良いところはあるし、人間も犬も生き方はいろいろなのだから。(白鳥記者)
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伊那市高尾町社協
ふれあい広場で竹とんぼなど伊那市高尾町の地域社協は30日、高尾神社で第9回ふれあい広場を開いた。竹とんぼ教室と餅つき会。大人と子ども約100人が参加した。
同地区のふれあい広場は従来高齢者を対象に夏開催し、地区の子どもたちにも参加を促してきたが、夏は学校行事などと重なるため、05年から秋に開催時期を変更。高齢者だけでなく、地区の人すべてを対象に参加を呼びかけた。
い縲怩ネ西まるクラブの中村新平さんを講師にした竹とんぼ教室では、竹とんぼが飛ぶ原理の勉強をしながら、実際に製作。馴れない手つきで、竹にサンドペーパーを当てたりした。
餅つきでは、おじいさん・おばあさんが大活躍。「杵はこうやって」「きなこはこうつけるんだよ」などとわきあいあいと秋の日を過ごした。
同社協の林晴子会長は「高齢者に、子どもと接する機会を増やしてもらいたかった。地区の人が皆来てくれればうれしい」と話した。 -
シックデイや災害時
糖尿病患者はどうする
糖尿病セミナーで講演・討論糖尿病の病状や予防法・治療法を学ぶ第4回信州糖尿病セミナーが30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、約250人が講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けた。県糖尿病協会などが主催。開催地は県内各地の持ち回り。第4回の今回の世話人は、神山公秀さん(神山内科院長)、市川和夫さん(伊那中央病院内科部長)が務めた。
「どんな時でも糖尿病と仲良く」をメインテーマにした今回のセミナーでは、糖尿病患者がカゼや胃腸障害など発熱・下痢・嘔吐・食欲不振に襲われる「シックデイ」や、大型地震などに被災した場合に何を注意するべきが窶泊蛯ォなテーマ。
専門医である洪内科クリニック・洪尚樹院長の講演のほか、新潟県小千谷市在住の永井美智子さんが新潟中越大地震の被災地で糖尿病治療で苦心したことを体験発表した。
パネルディスカッションでは座長の市川医師のほか、患者3人・管理栄養士・看護師・臨床検査技師窶狽フ計6人がパネリストとして登壇。
「大地震で(糖尿病の必須薬である)インスリンを使えなくなったらどうしたらよいか」「災害前から何を準備しておいたらよいか」など切実な問題を議論した。
会場の参加者から「血糖値を下げるため食事療法と運動療法で苦労している。災害の時には、人に迷惑をかけないだけでなく、もっと大変な人を助けなくてはいけないから、皆さん気合を入れて病気を治しましょう」などの発言もあり、盛大な拍手を浴びていた。 -
精神障害者いこいの家、スイートピールームがリニューアルオープン
「中川村保健センターにある精神障害者憩いの家「スイートピールーム」が2日、リニューアルオープンした。
活動の広がりで手狭になったため、隣接する旧浴室を改装し、約2倍38平方メートルに広げた。床や壁の全面張替、調理台の新設など事業費156万円。
利用者やスタッフら10人が見守る中、曽我村長と利用者代表がテープカット。曽我村長は「ここはゆっくりと時が流れ、なごやかで家庭的な雰囲気で過ごせる場所」と多くの利用を希望した。
この後、ゲストに精神障害者通所授産施設親愛の里紙ふうせん(高森町)、同共同作業所やすらぎ(飯島町)の利用者らを迎え、交流会をした。
スイートピールームは心に障害のある人やその家族、ストレスなどで落ち込んでいる人が、気軽にゆっくりできる「心の居場所」として、03年4月開所した。月・水・金の週3日開設。おしゃべりや季節の行事を企画したり、軽食づくり、簡単な手作業などを通じて、暮らしの力をつける経験や憩いの場として活用している。 -
南信精機がごみ拾いで社会貢献
飯島町七久保の南信精機製作所は地域貢献活動の一環として29日、社員ら60人が参加し、ごみ拾いをした。
かっぱを着て会社に集合した参加者は、冷たい雨の降る中、周辺道路や広域農道(柏木交差点から松川町境)、千人塚公園線(大宮から公園入口まで)に分かれ、道路に投げ捨てられた空き缶やペットボトル、ごみなどを拾い集めた。
雨にぬれ、道路に張りついたごみも丁寧に拾い集めた。
同社のボランティア活動は春と秋の年2回実施、今年で5年目。
総務課の紫芝道雄課長は「毎年、広域農道は比較的ごみは少ないが、千人塚公園線はごみが多い。空き缶やペットボトル、弁当のくずなど軽トラック2台分もある」とモラルの悪さを歎いていた。 -
健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」
伊那市の西箕輪社会福祉協議会主催の健康と福祉を考える集い「寄り合いの庭」が30日、西箕輪公民館であった。地域住民が大勢訪れ、展示や催しを楽しみ、伊那保健所長の講演「いきいき長生きするために」を聞いて学び合った。
健康チェックコーナーでは、血圧を測ってもらい、足の痛みや体のことなどを相談する人もいて、操体法も積極的に体験していた。福祉相談、伊那養護学校作品展示・販売、映画上映、せん茶・抹茶サービス、屋台なども盛況だった。
文化庁委嘱伝統文化活性化事業「伝統文化こども生け花・茶道教室」も参加。本年度2年目の事業で、教室は今年7月から来年3月まで。西箕輪小学校の1年生から6年生まで15人が月2回、公民館で生け花と茶道をけいこしている。児童が生けた花を展示したお茶席で、子どもたちが交替にお茶を点て、訪れた人をもてなした。 -
長谷村福祉のつどい
体験発表や馬頭琴演奏など多彩に長谷村「福祉のつどい」が30日、サンハート美和などであり、のべ350人が集まった。村社会福祉協議会などでつくる実行委員会の主催。利用者の交流、福祉関係の表彰、体験発表、モンゴル人で現在日本でモンゴルの自然や文化を紹介しながら馬頭琴(モリンホール)の演奏活動をするリ・ガ・スチントさんの演奏と講演など多彩な催しだった。
リ・ガ・スチントさんはモンゴルを草原を想像させるゆったりとした曲を交えながら、映像なども使ってモンゴルを紹介。「皆が幸せになることは、皆が一緒にいられること」と題して、モンゴルの人々の生活や、民族の自由・自立の活動をしたために自国から帰国許可が下りない地震の状況などを話した。「遠い国の話を聞いて、健康長寿に役立てて」の言葉に参加者はさかんにうなづいていた。
福祉・介護の体験発表では、小学生の高見樹央さん、中学生の松本洋平さん、高校生の春日千絵さん、ボランティアの馬場和子さんらが話した。
表彰者は以下の通り。(敬称略)
【社協への1件10万円以上の寄付】丸茂玄泰、西村和裕、馬場重治、久保田俊弘、伊藤はるみ、小松勝美、池上宏、池上直彦、中山勇、宮下彦二、大澤稔【在宅介護者】池上清子、上島今朝幸、中山ふみ子【村への1件10万円以上の寄付】北原秋子、中村秋利、伊藤学、北原冨喜江 -
来年2月 音声情報配信システム開始へ
伊那市で来年2月から、音声情報配信システム事業「きこえるニュースボックス」が試験的に始まる。視覚障害者らに対し、市内のニュースなどを提供するもので、全国で初めての試み。
システム化の効果として▽情報の一元化▽利用者に情報をリアルタイムで配信▽提供する情報の作成など障害者の雇用を創出窶狽ネどが期待される。情報内容は今後、煮詰めていくが、全国や市のニュース、市報など配信する予定。災害時にも活用していきたいとしている。
対象者宅に、専用受信端末機を設置。音声情報配信センターから配信される多彩な情報を、利用者自身が選択して聞くことができる。端末機の新規開発含む事業費は2400万円(うちコモンズ支援金460万円)。
実証実験は来年2縲・月。視覚障害者、弱視者、寝たきり老人などモニター10人を選び、システムの実用性や音声情報の作成、端末機の操作などを検証する。利用者負担は、本年度無料だが、来年度は通信費などが必要となる。
この事業は、視覚障害者らに市報などを録音したカセットテープを郵送しているが、ボランティアから「もっとタイムリーな情報提供の方法はないか」と意見が出され、解決策として関係事業者と検討を進めてきた。
市や端末機の開発会社らで構成する音声情報配信システム開発協議会が実証実験に当たる。 -
救急法救急員養成講習
南箕輪村消防団は29日から、救急法救急員養成講習を村役場講堂で開いている。15歳以上を対象にした講習で、受講者は救急員認定証を取得しようと熱心に学んでいる。
講習は11月6日までの3日間。18時間の講習と学科・実技検定があり、学科・実技検定合格者にはボランティア活動のための資格、救急員認定証を交付する。科目は▽赤十字救急法▽心肺蘇(そ)生法▽傷と止血▽包帯・骨折・脱きゅう・ねんざなど▽急病・運搬・救護-。新メニューでAED(自動体外式除細動器)も学ぶ。
初日の講義では、講師が「救急法は観察・判断・手当の流れで、観察から始まる」と話し、▽周囲の状況をよく観察する▽2次事故の防止策を考える▽感染症予防のため傷病者の血液がつかないようにビニール手袋やビニール袋などを利用する-などを説明。「しっかりした態度、言葉遣いが傷病者を安心させる」と話した。 -
第45回長野県保育研究大会
第45回長野県保育研究大会が29、30日、伊那市であった。1日目は伊那中学校で分科会、2日目は県伊那文化会館で式典や記念講演などがあり、「無限の可能性を持つ子どもたちの健やかな成長を願い、使命達成にまい進する」と宣言した。
式典は、伊那市保育協会による太鼓演奏、「伊那市の歌」合唱、ダンシング・オン・ザ・ロードの踊りで華やかに開幕。県保育園連盟会長表彰もあった。
研究発表は、「一人一人の育ちを支える療育システムをめざして-母子とともに歩んで-」をテーマに伊那市保育協会の母子通園訓練施設「小鳩園」が発表した。
保育士が専門職として求められることに▽子どもの姿をあらゆる面から見て、親の話を丁寧に聞き、具体的な方法を一緒に考える▽子育ての主体者は父母であることを深く認識し父母の努力に共感と励ましをもって向き合う姿勢をもつ▽発達支援のための知識と技術を身につける努力-を挙げ、相談体制の早急な充実や伊那市との療育システムのさらなる充実なども示した。 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを30日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開いている。買い物に訪れた人たちは献血の重要性を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じ、積極的に採血に協力していた=写真。
会場には献血の啓発ポスターが展示され、担当者がパンフレットなどを配布しているほか、来場者に風船をプレゼントしたり手相占いのコーナーを設けたりするなどして協力を求めている。上伊那地区ライオンズクラブや県看護大の学生らもボランティアで参加している。
冬場は献血が減少することから、多くの人たちが集まる場所で献血ルームを開設することにより市民らの理解と協力を求める狙い。県内では年に2、3回程度行っている。 -
石田建設が寄付
駒ケ根市の石田建設は27日、同社が行った「あいあい広場」でのバザーなどで得た収益金の一部5万円を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した。石田耕一社長が市社協を訪れ「少しだが市の福祉のために使ってください」と竹内会長に寄付金を手渡した=写真。
同社が毎年10月に開いているあいあい広場は、社員らによる格安の手作り製品などが好評。市社協への寄付は今年で4回目。 -
特別養護老人ホーム管理栄養士早川佳代さん(31)伊那市西箕輪
栄養士って、すごくいい仕事なの。寮母さんや看護師さんは『だめ』って言わなきゃいけない時もあるでしょ。でも私の使命は“いかにしてお年寄りに食事を楽しんで食べてもらうか”だから、“あれが食べたい”っていう要望にはどんどん『いいよ』って言えるの窶煤B
今年4月、入所者70人の特別養護老人ホーム「みすず寮」に配属された。基本の献立をつくり、それぞれの健康状態などに応じて、調味料の量や形態を変える。入所者の「あれが食べたい」にはできる限りこたえるのがモットー。
◇ ◇
寝たきりも多い入所者。食事方法は、加齢に伴い変化していく。1年後、約3分の1の入所者が今の形の食事をとれなくなるのも事実。食べられなくなっていく姿を見るのは切ない。「だからこそ、お互い悔いを残さないためにも、『食べたい』には、できる限りすぐ、対応する」。フットワークの良さが自慢。“すぐ”を強調するのには訳がある。
過去に1度、作る約束をした翌日に、そのお年寄りが入院してしまったことがある。運よくその人は帰ってきてくれ、約束を果たせた。しかし、そのまま帰ってこれない場合もある。約束したことすら忘れてしまうお年寄りだっている窶煤B1日1日の大切さを実感した。
◇ ◇
秋の味覚“サンマ”を炭火であぶり、香りも楽しんでもらう「焼きサンマ大会」、週に1度の手作りおやつ、ラーメンの日は、食堂の入り口に屋台さながらの“のれん”をつるす演出窶煤Bお年寄りがあっと驚くようなさまざまな仕掛けづくりにも余念がない。味覚だけでなく、五感で食事を楽しんでもらいたい窶狽ニの思いから、ちょっとした工夫が生まれる。思いにこたえるかのように、逆にお年寄りが、こちらを驚かせることもある。
郷土食のおやつ“ニラの薄焼き”を手作りした時は「うめえ、うめえ」と大好評。普段は流動食しか食べないお年寄りも「固形のまま食べたい」と、刻んだ状態のものをパクパク食べた。驚きと同時に感動もひとしおだった。
お金じゃなくて、ちょっと手間とずくを出す。それで喜んでもらえれば、それが一番窶煤B
「でもね、私はそんなに大変じゃないの。栄養士一人にできることなんて限られている。ここのスタッフはみんな食事への理解がものすごくあって、協力的。それはすごくありがたい」と念を押す。
焼きサンマはその象徴。骨を取り除く作業や焼く作業は、いつも以上に時間も手間もかかる。それでもみんなでサンマを焼く網などを持ちより、少しでも楽しんでもらうために協力し合う。お年寄りの「ああ、うまかった」が聞ければ、全てが丸く収まる。
「ここのお年寄りは私にとってすごく大事。お年寄りにどうしたら喜んでもらえるか考えて窶狽ィ年寄りのために仕事をしたい。それが私の住民サービスでもあるの」 -
箕輪町赤十字奉仕団研修会で健康教室
箕輪町赤十字奉仕団は26日夜、研修会「健康教室」を松島コミュニティセンターで開き、団員約80人が心の動きが体に及ぼす影響やいい姿勢、歩き方などを楽しく学んだ。
身体機能改善トレーニング公認A級指導士でサンライフ伊那トレーナーの山岸洋子さんを講師に、「がんばっている人のがんばらない体操」に挑戦した。
山岸さんは、「1日5分、いい姿勢をすることでそれが宝になる。心の動きと姿勢でどんどん良くなる」と話し、いい姿勢にすることで短時間で能率のいい仕事ができる、元気がないときは腰をさするだけでも元気になる-などとアドバイス。
汚い言葉を使うと脱力し、ほめるなど肯定的な言葉を使うと力が戻ることを簡単なテストで体験し、「自分の思いが全部筋肉にも入っていく。いい姿勢をとりながら自分に心がけすると大きな変化が出る」と話した。
団員は、いい姿勢や全身の力を緩める練習などのほか、骨盤の後壁を構成する骨の一つ、仙骨を押すだけできれいに歩けることを体験した。 -
子どもの育成願う想いを看板に
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ「芽吹きの会」は、育成の願いを記した木製の看板1基を手作りで完成させた。村民会館に常設するが持ち運びも可能で、各種行事など活用してもらう。今後は各地区の集会施設にも設置を予定し、子どもたちを見守る想いを村内全域に広げていく考えだ。
7月から製作に入り、11人のメンバーが協力しながら手作り。会のスローガンである「うちの子、よその子、宮田の子」を木板に刻んだ。
同会は住民参加で自立のむらづくりを考え、5月に解散した「むらづくり協議会」の教育文化ワーキンググループ(WG)が移行して発足。手始めとして看板づくりに取り組んでいる。
26日夜にようやく完成。予想以上の出来映えに「いい感じでできた」「手作りして良かった」と喜んだ。
11月5、6日の村文化祭に出展後、村へ寄贈。細田悦子会長は「地域の気持ちがひとつになる、良いきっかけになれば」と話す。
今後は育成会や子どもたちと協力しながら作業し、村内全11地区に設置予定。健全育成のシンボルにしたいと、期待はふくらむ。 -
ひとり暮らし交流会で紅葉や温泉楽しむ
宮田村社会福祉協議会はこのほど、ひとり暮らし高齢者の交流会を開いた。阿智村の「ヘブンスそのはら」で紅葉を楽しみ、温泉につかる日帰り旅行を満喫。21人が秋の1日を楽しんだ。
ヘブンスそのはらではロープウェーに乗って山頂へ。まだ紅葉には少し早かったが、雄大な景色を堪能した。
昼神温泉に立ち寄り、入浴と昼食。ちょうど温泉をまつる「湯屋権現」で例祭が行なわれており、飛び入りで参加した。
無病息災などを願う湯かけの神事なども特別に体験。偶然の出来事だったが、みんな喜び、ご利益に与っていた。
交流会は年に2回実施。ちょっと足を伸ばしてバス旅行を楽しみ、ふれあう機会にしている。 -
エーデル駒ケ根で運動会
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は22日、恒例の運動会を施設内のデイサービス日常動作訓練スペースで開いた。入居者ら約40人が参加し、紅白に分かれてさまざまな競技を楽しんだ。
「秋の味覚を巻縲怩ォ巻き」は紅白1人ずつの選手がいすに座り、手に持った筒に長さ約5メートルのひもをより早く巻き取るゲーム。ひもの先に結んだ皿にはリンゴやイチゴなどのおもちゃが乗っているため、引っ張る時に落とさないようお年寄りらは慎重にひもを巻き取っていた。周囲からは「落とさないように」「慌てず気長にね」などと声援が飛んでいた。
「送って送って」は紅白各組の20人がそれぞれ一列に並び、7つの輪を人差し指だけを使って次々とリレーする速さを競うゲーム。お年寄りらは受け取った輪を落とすこともなく素早く隣りに渡すなど、見事な連携動作を見せていた=写真。 -
中川村社会福祉協議会評議員会、会長に前原村議
中川村社会福祉協議会は24日夜、基幹集落センターで評議員会を開きいた。理事、評議員ら30人が出席し、定款の1部改正や理事・監事の選任、補正予算の4件を原案通り議決した。評議員会に先だって開いた理事会で、新会長に前原茂之さん(村議)、同副に上沢茂さん(民生児童委員)が選ばれた。
定款の1部改正は「社協あり方検討委員会」から6項目の是正改善策の答申を受けての改正。
改正では理事の定数を12人を1人増員し、13人とする。内訳は助役を削除し、民生児童委員、有識者各1人増やす。副会長2人制を1人にする-など。
理事の選任は定款改正と前理事の有賀直さんの辞任に伴うもの、新理事に浜崎喜久美さん(民生児童委員)、松村正明さん(公民館長)、松本榮二さん(福祉団体代表)が選ばれた。新監事は市瀬英治さん(村助役)に決まった。任期は来年9月30日まで。
議事終了後、前原新会長は「社協の窓口は広く、奥が深い。経営や村民への下部浸透など課題も山積しているが、社協充実に向け努力したい」と述べ、評議員の協力を求めた。