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聴導犬協会の新施設計画で宮田村長が懇談
宮田村の社会福祉法人・日本聴導犬協会は新施設の建設を計画しているが、同村の清水靖夫村長は村外への移転を憂慮してこのほど、同協会の有馬もと会長と懇談した。村長は「全国的に認められた団体があることは、村にとっても大きな財産」として、村内の用地を探すなど協力したい考えを示した。
同協会は97年から、支援者が所有する宮田村町1区の住宅2軒を借りて、本部と育成施設に使用している。
しかし、老朽化や100坪と手狭なため、募金活動を開始して移転による新施設建設の準備に着手。
「宮田村民の皆さんは、本当に聴導犬のことを理解してくれている。大半の商店にも聴導犬が入ることができる。私たちもできれば、宮田に残りたい」と有馬会長と話す。
聴導犬の訓練には現施設のように市街地が最適で、500縲・000坪の用地を確保したい考え。着工時期や建設地は未定だが、宮田村以外の上伊那の自治体から用地の具体的な斡旋がある。
清水村長は「このまま放っておけない。何とか村に残ってもらえるよう、村内の協力も得ながら対応していきたい」と話す。
新施設は聴導犬や介助犬の育成だけでなく、多目的な講習室などを設け、子どもの教育や障害者の交流など幅広い機能を持たせる。
同協会は、新施設の必要性を幅広く訴えて募金活動を展開。寄付に関する申しこみ、問い合わせなどは同協会85・4615まで。 -
駒ケ根高原美化清掃
夏の観光シーズンに観光客が捨てていったごみを拾い、秋を迎える高原に再び美しさを取り戻そうとボランティアらによる美化清掃が8日、駒ケ根高原一帯で行われた。十数年前から毎年行っている恒例行事。旅館、民宿、食堂、商店など地元の観光関係者らを中心に約70人が参加し、袋を片手にごみを拾い集めた。
参加者らは「意外とごみが少ないな」「マナーが向上したのならいいが、観光客が減ったとしたら喜べないぞ」などと話し合いながら、空き缶やペットボトルなどを分別しながらせっせとごみ袋に入れていた=写真。
約1時間の作業で集まったごみは軽トラック2台分。じゅうたんやガスコンロなど観光客以外の住民が捨てたと見られる粗大ごみもかなりの量に上ったことから、関係者はモラルの低下にため息をついていた。 -
「ときめきランチ」が表彰報告
一人暮しのお年寄りや障害者らに手作りの弁当を12年にわたって届けてきたボランティアグループ「ときめきランチ」(松村美奈子代表、52人)が2日、県社会福祉協議会会長から功労表彰を受けたことから7日、松村代表らが駒ケ根市社会福祉協議会を訪れ、竹内正寛会長らに表彰を報告した=写真。
「ときめきランチ」は93年から毎週土曜日に手作り弁当の配食サービスを続けている。弁当を届けることにより、栄養のバランスがとれるとともに、一人暮しの寂しさを紛らせてくれる窶狽ニ喜ばれている。 -
駒ケ根初の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」開所
NPO法人メンタルサポート駒の杜(松・ス澄子理事長・31人)が準備を進めてきた駒ケ根市初の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」がこのほど完成し7日、福祉関係者ら約70人を集めて駒ケ根市のアイパルいなんで開所式典を開いた。
松・ス理事長は「地域の方々の理解を得、250人を超える人の寄付をいただいて開所にこぎつけることができた。今後も気楽にお付き合いと支援をお願いしたい」とあいさつした。
「こまの杜飯坂」は精神に障害を持つ人が地域の一員として生活できる場をつくろうと「駒の杜」が県、市の補助を受けて準備を進めてきた共同住居。賃貸で木造2階建て、延べ床面積は約180平方メートル。入居者が暮らしやすいよう内装などに手を入れてある。定員は5人だが、3人の男女が既に生活を始めていて、10・12月にさらに2人が入居することが決まっている。 -
どうぞのいすで心の病気について学ぶ
伊那市東町の福祉事業所どうぞのいすは8日、心の病、統合失調症を理解しよう窶狽ニ勉強会を開いた。上伊那圏域障害者総合支援センターの高橋きんよさんを招き、病気の症状や特徴、接する時の留意点などについて学んだ。
統合失調症は、100人に2、3人が発症する誰もにおこりえる病気。一方医療の進歩により、以前よりも薬やリハビリで回復も可能になっている。
8月から新たにスタッフに加わった小松さん(32)も、この病気を抱える一人。心の病気は、共に生活する人の理解が何よりも求められるため、一緒に働くスタッフも病気を理解し、それぞれが働きやすい環境を作り上げよう窶狽ニ勉強会を開いた。
精神障害者支援コーディーネーターの高橋さんは「倦怠感や意欲の低下など伴うこの病気のことを知らない人の中には、怠けていると見る人もいる。回復には周囲の支えが必要なため、家族などが病気を正しく理解することも必要。医療機関や専門医の敷居も低くなってきているので、異常を感じたら、早期に受診してほしい」と話していた。 -
道路美化活動で県同盟会表彰
道路美化活動への功績をたたえ、県道路整備期成同盟会は、高遠町の勝間地区道路愛護会(岡庭剛代表、90人)と東高遠の赤羽清さんを表彰した。5日、町役場で伝達式があった。
愛護会は10年間にわたり、勝間地区の区長の呼びかけで、区内の5常会でそれぞれ年に1度、道路清掃に努めた。赤羽さんは年間を通じて県道芝平高遠線や高遠城址公園入口にある花壇を整備し、11年間にわたって道路沿いの美化に努めた。それぞれ上伊那地区会長の推薦により、10年以上の功績が認められた。
伊東義人町長は「長い間ご苦労様でした。これからもそれぞれ模範になるよう継続していってもらいたい」とたたえ、賞状と記念品を手渡した。 -
ふれあい広場にぎやかに
飯島町社会福祉協議会などが主催する「第13回飯島町ふれあい広場」が4日、飯島町地域福祉センター「石楠花苑」で開かれ、残暑の中、多くの町民が訪れ、ステージ発表やちびっこ広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、「福祉の心」を培った。
食改や母子協、身障協、こまくさ園家族会など各種団体が物品や食べ物を販売するテントを並べた。養護学校や特殊学級の児童が手作り品のブースを開設、ちびっこ広場ではマジックプレートづくり、かなづちの音を響かせていすづくりなどもにぎやかに行われた。
軽食、喫茶コーナーでは無料サービスのかき氷、わたあめに長い列ができ、多くの町民はカレーで食欲を満たした。
ふれあいステージは伊那養舎子太鼓の勇壮な「弾打」で幕開け、飯島中学校の吹奏楽、車いすダンスグループは軽快に車いすでルンバ、チャチャチャを踊った。ほかに大正琴や踊り、歌、手話、マジックなど18プログラムを楽しんだ。 -
宮田村駒が原にグループホーム
県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)の利用者が地域で暮らすためのグループホームが5日、宮田村駒が原地区(町3区)に開所した。村内では大原区に次いで2カ所目。3日に入居者と地元住民があいさつを交わし、地域に溶けこむ新たな生活を始めた。
入居する5人がひとりづつ自己紹介。設置主の県事業団も一緒になり、これからの近所付き合いについて確認し合った。
日常どのように生活するか住民から質問も挙がったが、「朝と夕に世話人が入るが、訓練を積んであり自分たちで生活できる」と県事業団は答えた。
ホームは一般住宅を改装して、入居者の個室を完備。この家の屋号にちなみ、名称は「伊沢屋」にした。
入居者の年齢は30代から50代。日中は3人が西駒郷に通い、2人は村内と駒ケ根市の企業に勤務する。
世話人は4人。交替で毎日朝と夕の各4時間程度、料理や身の回りの生活を支援する。車イス利用者がいるため、入浴専門の介助員も別に1人いる。
西駒郷利用者の「地域生活移行」。県事業団が設置したグループホームは上伊那で9カ所となるが、地域での生活は隣近所の理解と支えが不可欠だ。
駒が原の入居者が加わる隣組代表者の近藤喜三さんは「せっかくこの地域に来てくれるのだから、お互い助け合い、ふれあいを持ちたい。普通の家族と同じような付き合いができれば」と話した。 -
上伊那郡市精神保健福祉協議会理事会開催
上伊那郡市精神保健福祉協議会は29日、伊那市の生涯学習センターで理事会を開き、今年度新たに、2つの事業に取り組むことを承認した。
社会の変化に伴い、アルコール依存、不登校、認知症など、さまざまな精神的問題を抱える人が増加しており、特に近年は、職場のストレスを訴える人も多い。そのため同協議会は、各企業に直接出向き、ストレスケアなどを学ぶための講演会を開くことを計画している。
また、精神障害者の生活技能訓練支援をする市町村保健師などを対象にした研修会(STT研修会)も11月に予定している。県が主催する研修会は、これまでも開催されていたが、遠隔地で参加できない場合もあり、地域研修会のニーズは高かったという。 -
ゆとり荘でおやつ作り
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘で30日、夏らしくゼリーを使ったあんみつを利用者が作り、おやつの時間に皆でおいしく味わった。
おやつ作りは2カ月に1回、午後のお楽しみとして取り入れている。季節感を意識し、五平もち、お汁粉などのほか、薄焼き、お好み焼きなども作る。
利用者は手を消毒して準備万端。用意したミルク味と抹茶味の2種類のゼリーをスプーンで一口大に切ったり、缶詰のモモを包丁で小さく切るなど、皆で少しずつ協力。ゼリーとモモをボールで交ぜ、一人分ずつ盛り分けたあと、缶詰のミカン、あんこを飾り付けた。男性が包丁を持ってモモを切っていると、「女の衆よりうまいね」と女性からお褒めの言葉もあった。
皆で作ったおやつは格別の味で、冷たくて、つるんとしたゼリーをおいしそうに口に運んでいた。 -
第2次隊入所式
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所は31日、05年度第2次隊の派遣前訓練入所式を同所で開いた。男性55、女性103、計158人の候補生が新たに入所し、79日間の厳しい訓練を開始した。候補生を代表して相稔子さん(ホンジュラス派遣予定)が「初心を忘れず厳しい訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外協力の現場に立てるよう精進することを誓います」と力強く宣誓した。
加藤高史所長は「合宿生活はさまざまなルールがあり窮屈に感じる人もいるかもしれないが、この程度のことに適応できない者には隊員の資格はない。修了式では全員に修了証を手渡したい。健闘を祈る」と期待を込めてあいさつした。
第1次隊の訓練期間は11月17日までの79日間。派遣予定国は南西アジア、アフリカ、中南米など世界38カ国に及ぶ。訓練を終えた隊員は教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で途上国の発展に協力する。候補生の平均年齢は男性27・9歳、女性27・1歳。上伊那からは和木明日香さん=辰野町、宮下裕典さん=長谷村=が参加している。 -
駒ケ根市第21回ふれあい広場4日に
駒ケ根市の第21回ふれあい広場(実行委員会・市社会福祉協議会主催)は「ともに生きるふれあいのまち」をテーマに、4日午前10時窶伯゚後3時に総合文化センター・すずらん公園を主会場に開かれる。会場には▽あおぞら広場▽バザール広場▽アルプス広場窶狽ェ設置されるほか、文化会館大ホール、あおぞら広場特設ステージでそれぞれ演芸会が催される。開会に先立ち、午前9時25分にJR駒ケ根駅前をパレードが出発し、会場まで練り歩く。
問い合わせは市社協(TEL81・5900)へ。 -
老人ホームオードリー 地域住民迎えて納涼祭
5月にオープンした伊那市東春近の民間有料老人ホーム「オードリー」(白鳥晴計施設長)でこのほど、地域住民を迎えて納涼祭があった。焼き肉、焼きそば、ジュース、ビールなどが用意された会場は、多くの人々でにぎわった。
地域に開放した施設を目指し、住民によろこんでもらおう窶狽ニ、初めて企画。利用者によるカラオケや、職員の踊り、手持ち花火などをして楽しんだ。
白鳥施設長も殿様の格好にふんし、職員と一緒に「マツケンサンバ」のダンスを披露。おもしろ、おかしい衣装とダンスに、手をたたいて喜ぶ人もいた。
オードリーは建築会社「タウンハウス」(駒ヶ根市)が母体。ベット数は、長期利用18床、短期利用6床。現在、上伊那を中心に10人が利用する。
今後も施設内で週1回の喫茶店を開くなど、地域住民との交流イベントを予定している。 -
みのわ健康アカデミーレクリエーション講座
熟年者の健康づくりに取り組む箕輪町の「みのわ健康アカデミー」のレクリエーション講座が26日、町民体育館であった。学生32人は頭を使い、体を動かして楽しんだ。
学生は毎週、個々のカリキュラムでトレーニングをしている。毎月1回は集団講座があり、今回は3回目。上田女子短大の犬飼己紀子教授が指導した。
「目から入る情報に誘われることなく自分の頭で考えて運動する。これが人間の前頭葉を使う」とし、「台所に立たないお父さんがキュウリを刻むなど、今まで比較的手を染めてないところに一歩踏み出し、トレーニングを日常的にやるといい」とアドバイスした。
右手をグーにして上に上げ左手はパーで胸に当てる、次は右手が胸で左手が上というように交互にリズミカルに腕を動かす、ペアになって握手をするときに個々が1回握る、2回握ると考えて同時に握って相手と同じ回数になるかを試すなど、楽しいレクリエーションに挑戦。グーとパーの手を間違えては笑いが起き、握手で握る回数が違うと笑い、常に明るい笑い声を響かせながら楽しく体を動かした。
教授は、「楽しいことを楽しいと伝えられる。自分以外の相手にすごい影響を与えていることを考えると、空気を和やかにするために私の役目は何だろうと考えて」とも話した。 -
ふれあい広場
箕輪町の福祉の集い「第16回ふれあい広場」が28日、町民体育館と武道館であった。町民ら大勢が訪れ、福祉体験や手作り品販売コーナーなど各種イベントを楽しみながら回り、誰もが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えた。
福祉ボランティア団体や学校などの63団体でつくる実行委員会と町社会福祉協議会の主催。人と人とのふれあいや交流を目的に、毎年の恒例。
ステージ発表は、箕輪中学校吹奏楽クラブや日本舞踊、バルーンアート、伊那養護学校の舎子太鼓などが次々と繰り広げられ、展示や遊び、福祉体験コーナーや、ポニーの乗馬体験などは多くの人でにぎわった。
福祉コーナーは、手話、朗読、高齢者擬似体験などがあり、車いすの体験では、実際に体育館に設置したスロープの上などを乗って不自由さを実感した=写真。
体験した女子小学生3人は「坂を登るときに力が必要で手が疲れた」「思い通りに運転できず大変だった」「すぐ下が見えなくて不安だった」など、障害者の気持ちになって考えていた。 -
少年友の会が授業など見学
青少年の非行防止・健全育成活動を推進する「伊那少年友の会」の伊那市第3ブロック(三澤勇美代表)は26日、年間ボランティア活動の一環として、東部中を訪問。会員5人と伊那署生活安全課署員が、生徒の授業などを見学した。
校内での生活態度や登下校の状況など、学校での集団行動の実態を把握する活動で3年目。3年生を中心に自律学級など約10の授業を見学した。
三輪憲昭校長らとの懇談では、部活動、登下校などについての情報交換や、見学の感想を話し合った。会員からは「授業の雰囲気が明るい感じだった。自分たちのころはもっと緊張感があったものだが」「机に伏せている子供が気になった。注目して聞くような授業にしなくてはと思う」などの意見があった。
三輪校長は現在の教育現場について「生徒を従わせる時代ではなくなった。教師が気を使い、子供に応じた対処をしなくては、双方の間にいざこざが生じてしまう」と話した。
少年友の会は毎月1回のボランティアを原則に、大型店、ゲームセンター、駅など子供たちが集まる場所の街頭補導を中心に活動する。 -
南箕輪村地域筋トレ教室開講
南箕輪村の地域筋トレ教室が25日、塩ノ井公民館で始まった。参加者は転倒予防や介護予防のため、筋力トレーニングの簡単な理論を学び、実際のトレーニングに挑戦した。
村内在住の65歳以上を対象にした初の教室。筋力トレーニングを身近な地域で普及し、筋力強化により充実した生活が送れるようになることを目指す。全4回で、宿題として家庭でも筋力トレーニングに取り組む。
塩ノ井地区を中心に田畑、神子柴地区から60-80歳代の9人が参加し、村の理学療法士、山崎一さんの指導を受けた。
基礎代謝の上昇や身体能力の向上など、筋力トレーニングで期待される効果や、実践の注意点などを学習。ひざの関節痛予防にももの筋肉をつける、腰が曲がらないように背筋をつける-など鍛える部位があり、年齢や健康状態など参加者の症状に応じて、いすに座って足を持ち上げる、ひざの下にクッションを入れつぶすように力を入れるなどの方法を練習した。
植田さち子さん=田畑=は、「冬の間はジョギングをしていたが春から運動不足なので体をほぐそうと参加した。家でも頑張ってやれば筋力がつくかなと期待している」と話した。
11月ころに南原地区、来年2月ころに保健センターで、同様の教室を開く予定。 -
箕輪町の第16回ふれあい広場28日開催
箕輪町の福祉の集い「第16回ふれあい広場」は28日、町民体育館と武道館である。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮しやすい福祉の町づくりについて考えよう」と毎年開いている。
今年は、2月に長野県でスペシャルオリンピックス(SO)があったことから、「箕輪町に根付け スペシャルオリンピックス」と銘打ち、特別企画「アート・フラッグ・ムーブメント展」や、SO種目の一つフロアーホッケーの体験も計画した。
アート・フラッグは宅老所、ボランティアサークル、学童クラブ、ボーイスカウト、ガールスカウト、共同作業の家、いきいき塾、小学校などから62点集まった。福祉センターや町民体育館の壁面に展示中で、広場会場内にもある。
広場は午前9時-午後2時。オープニングは、みのわ太鼓ジュニアチーム、共同作業の家ワクワクダンシング。ステージ発表、福祉体験、遊び、販売、展示、食べ物、ニュースポーツの各コーナーがある。コーナーは午前9時45分オープン。ゆっくり楽しんでもらいたい-と、町民体育館内に休憩所を多く設ける。 -
宮田村で心の健康を考えるつどい
精神障害の理解を深めようと、宮田村心の健康を考えるつどいが24日、村老人福祉センターで開かれた。村内外の当事者や家族、支援者のほか一般住民約90人が参加。3つの当事者グループが活動報告し、気持ちが共有できる仲間の存在の大きさを伝えた。
村住民福祉課の主催。心の悩みを持つ人たちが集まる村内のグループ「さくら」は、仲間とのふれあいをスライドを使い報告した。
リニアモーターカーの試乗やバーベキューなど、みんなで楽しんだ思い出を日記風に一人ひとり発表。ある男性は「22年ぶりに花見に行った。また機会があったら行きたい」と話した。
女性メンバーは「心の調子を崩してどうして良いか分からなかった時、仲間の存在が大きな支えになった」とまとめた。
村福祉作業所と駒ケ根市の作業所「たんぽぽの家」は、利用者が手作りしている製品を紹介。
「まず私たちの活動を知ってほしい。ぜひ気軽に立ち寄って」と呼びかけもあった。
精神科医で南信病院長の近藤廉治さんも講演し、当事者と地域がひとつになって心の問題を見つめ直した。 -
会長方針、収支予算、事業計画などを発表
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長、43人)は22日、第47年度(05年7月窶・6年6月)の会長方針、収支予算、事業計画などを発表した。
国際ロータリー会長の年度テーマ「超我の奉仕」に基づき、国際支援、地域支援などのさまざまな奉仕活動を行っていく。
新役員・理事は次の皆さん。
▽会長=堀内照夫▽会長エレクト=中島清一▽副会長=吉澤道人▽幹事=伊藤雅基▽会計=氣賀澤徳義▽SAA=森一▽直前会長=小林成烝▽クラブ奉仕委員長=吉澤道人▽職業奉仕委員長=山浦速夫▽社会奉仕委員長=滝澤義一郎▽国際奉仕委員長=窪田雅則▽新世代活動委員長=吉澤利文 -
身障者・高齢者在宅支援充実へ小規模多機能施設
長谷村は、身体障害者や高齢者の在宅支援へ、ショートステイや自立支援ゾーンを備えた「小規模多機能施設」を、美和診療所、健康増進センターを置く、旧特別養護老人ホーム「サンハート美和」に設置した。
旧サンハート美和の未改修部分(約325平方メートル)を事業費約4700万円をかけて6月末までに改修。デイサービスセンター「やすらぎ」に併設する。
要介護認定者を対象としたショートステイ用に二人部屋一室、一人部屋4室の計6床。家族らが短期間在宅介護ができず、生活に支障がある要介護者などを対象とした自立支援ゾーン4床を設けた。原則として、ショートステイは2週間、それ以外は1週間。運営管理は村が村社会福祉協議会に委託している。
村の高齢化率は38%を越え、介護保険要介護認定者は120人。一人暮らしの高齢者約60人、高齢世帯は100を超えている。高齢者の増加に伴い、高齢者世帯、要介護認定者の増加が予想されている。施設周辺には、診療所、健康増進センター、デイサービスセンターなどがあり、「医療、福祉、健康、生活などの総合的なサービスを目指せる」としている。 -
箕輪町長寿者訪問
箕輪町は22日から、88歳以上の町民の長寿を祝い、平沢豊満町長が該当する家庭を訪問して記念品を贈っている。
05年度中に88歳以上になる人は414人。そのうち88歳は82人、100歳を迎える人は4人。88歳の人には町木のケヤキをくりぬいた汁わん、89歳以上の人には綿毛布を贈る。
木下北城の奥原つぎさんは、11月に満88歳の誕生日を迎える。娘夫婦と孫の4人家族。近くに暮すひ孫が毎日のように訪れる。足が少し悪いが健康で、早寝早起き、家族と一緒に3度の食事をし、好きなテレビを見て過ごすという。
平沢町長が「健康に気をつけてお元気で」と記念品を手渡すと、「ありがとうございます」と笑顔で受け取った。 -
クリニクラウン(臨床道化師)講演会
「健康の駅・駒ケ根」を目指す駒ケ根市は19日夜、健康増進推進事業として6月から開講している「いろりばた塾」の講座「クリニクラウン(臨床道化師)講演会」を東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。約30人が参加。講師のクリニクラウン・塚原成幸さん=塩尻市=が笑いの効用について話し、身につけた芸の一端を見せた。
クリニクラウンは病院(クリニック)と道化師(クラウン)の造語で、入院している子ども達のために病室を訪れては、笑いと希望を届けるスペシャリスト。塚原さんは「笑いにはさまざまな効果があり、健康状態や生き方にも大きくかかわっている」と話した。「話しているだけではつまらないだろうから窶煤vと用意したボールやクラブなどを使って得意のジャグリングや皿回しなどを披露。参加者の喝さいを浴びた塚原さんは「この笑いの中から生まれるリラックスした雰囲気と一体感が人間関係の上でとても大切。自ら楽しむ人こそが人を楽しませることができる」と笑顔で訴え掛けた。 -
南箕輪村議がボラで草刈り
きれいな大芝高原でまつりを楽しんでもらおう-と、第20回大芝高原まつりを前に南箕輪村議会議員は18日、ボランティアで大芝公園マレットゴルフ場西側道路の草刈り作業に汗を流した。
「村の皆さんがボランティアで花を植えたりしている。議員もボランティアで出来ることをしよう」と議員の中から声があり、初の取り組み。役場産業課と相談し、祭り駐車場になる、多くの人が通る道路沿いをきれいにしようと、作業が決まった。
議員はそれぞれ草刈り機やかまなどを持ちより、村有林のフェンス沿い約300メートルの区間に生い茂った草を刈り、道路は見違えるようにきれいになった。 -
伊那ロータリークラブ
45周年記念誌を発行伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)はこのほど、創立45周年記念誌「45年のあゆみ」を発行した。
同クラブは05年2月18日に創立45周年を迎え、記念式典を開催した(会長は第45代鈴木実氏)。記念誌は式典の様子と45年間の活動記録などを収録している。
45周年記念事業として一般から公募して決めたボランティア顕彰者の紹介もあり、同クラブがどのような視点からボランティア活動に注目しているかがうかがわれて興味深い。
同クラブでは「この節目を新たな契機として初心に返り、遥かなるロータリーのロマンを求めて更なる奉仕活動を展開する」と述べている。 -
箕輪町地域福祉計画策定
箕輪町は、今後の福祉の新しい取り組みを目指し「箕輪町地域福祉計画」を策定した。
住民のだれもが地域の中で安心して暮らせるよう、生活や福祉の課題を解決するための仕組みや方向性を示す、総合的な福祉のまちづくり計画。町第4次振興計画の中で、地域福祉社会を構築する計画として位置付け、すでに策定している町高齢者保健福祉計画や健康増進計画などと整合性を持たせている。町社会福祉協議会が策定する「箕輪町地域福祉活動計画」とも相互に連携する。
計画は05-09年度の5年間。3年ごとに見直す。
計画の基本理念は「共に生き、支えあう だれもが健やかに暮らせる福祉のまち箕輪」。基本目標は(1)地域福祉活動へ積極的に参加する(2)地域で支えあう(3)安全安心なまちで暮す(4)福祉サービスを安心して利用する-。
取り組みの方向は、▽地域福祉推進のための人材育成▽地域福祉ネットワークの構築▽心とまちのバリアフリーの推進▽多様な福祉サービスの展開-など14項目ある。
計画は住民、事業者、行政が協働して推進。全庁的な推進体制づくり、関係機関や各種団体との連携、計画内容の広報・啓発などに取り組み、定期的に推進状況を点検する。 -
箕輪町デイサービスセンターゆとり荘で歌声喫茶
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘は15日からの1週間、歌声喫茶と題して利用者が歌をうたい、お茶を飲み、午後のひとときを楽しく過ごしている。
ゆとり荘では、施設で作成した歌集を使って歌をうたうことはあるが、喫茶風にすることはあまりない。今回、歌声喫茶のために曲の入れ替えをして歌集を新しく作り直した。
利用者は歌謡曲や童謡・唱歌など66曲が載った歌集を開いて曲選び。「いっぱいあって迷うね」と話しながらページをめくっていると、「憧れのハワイ航路」とリクエストがかかり、皆で大合唱。「影を慕いて」「青い山脈」と、大きな声で次々と熱唱。利用者の一人は、「昔の歌だからみんな知ってる。一生懸命歌って、楽しいよ」と笑顔で話した。
たくさん歌ったあとのお茶は、通常のお茶に加えコーヒー、紅茶、ジュースと飲み物メニューを多く用意。好きな飲み物を選んでのどを潤した。 -
元気おこし助成金
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は市民の主体的・創造的な活動を応援しようと「元気おこし助成金」制度を今年度新たに設けた。
助成の対象となる活動は、地域住民が元気になる活動、子ども・高齢者・障害者に関する活動のほか、地域福祉やまちづくりなどに関する活動。具体的には▽地域住民の遊び場づくり▽子どもの居場所づくり▽ふれあいサロン▽子育て支援▽障害者スポーツ交流▽自然環境パトロール隊▽情報誌の作成▽おやじの会窶狽ネど。
助成金額は1件当たり上限3万円(特に必要と認められる場合は6万円)。希望者は申込書に記入の上、社協まで持参するか郵送のこと。社協会長が活動内容を審査し、助成金交付の可否を決める。申し込み期日は8月31日までとなっているため、社協は希望者に対し、早めの申し込みを呼び掛けている。問い合わせは市社協(TEL81・5900)福祉活動振興係へ。 -
見守り隊が意見交換会
宮田村の住民有志が隊員となり、4月に発足したボランティア組織「子どもの安全見守り隊」は11日、初の意見交換会を村民会館で開いた。見守ってきた児童、生徒の登下校の様子を発表し、通学路など危険な場所を指摘。「子どもたちがあいさつしてくれるようになった」と、活動の浸透を裏付けるうれしい報告もあった。
村教育委員会が呼びかけて発足した見守り隊だが、春以降隊員の数が徐々に増え現在は142人が登録。散歩や仕事の合間に、子どもたちの校外活動に気を配っている。
意見交換会では、「ヘビが出没するので川に入って遊んでいる子どもを注意した」「塾で待っている子どもの道路飛び出しが危険」など、注意すべき点を自由に出し合った。
夕方遅くまで遊んでいる報告もあったほか、登下校の時間帯に狭い道路を一方通行にできないかと、交通規制に踏みこんだ提案もあった。
一方で見守り隊の活動が子どもたちにも浸透し、「顔を覚えてくれて、あいさつしてくれる」といった意見も。保護者から「見守り隊がいるから心強い」という意見が寄せられているとも報告した。
新井洋一教育長、雨宮則彦村駐在署長は「声をかけあえる関係を築くことは非常に大切。子どもは地域が育てるという目標を持ち、村民一人ひとりに運動を定着させてほしい」と、さらなる協力を呼びかけていた。 -
ちびっこ広場で高校生ボランティア
保育園などに通う前の幼児を遊ばせたり、母親同士が交流できる伊那市の生涯学習センターのちびっこ広場で11日、夏休み中の高校生が、子どもと遊んだり紙芝居の読み聞かせをした。
週に3回ほど広場の管理をしている子育て支援グループ「子どもネットいな」が、夏休みに合わせ「幼児とあまり接する機会のない高校生にも、子どもと触れ合ってもらおう」と、高校生ボランティアを募集。35人の応募があった。
この日は、高遠高校福祉コースの1年生、池上エリカさん(16)と矢野成美さん(15)が参加。同校は、就業体験の一環として介護施設や保育園での現場実習をしており、生徒も積極的に臨んでいるという。
最初はぎこちなかった高校生も、楽しみながら紙芝居の読み聞かせをするなどして、徐々に打ち解け、笑顔で子どもと触れ合っていた。