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天竜川漁協 イワナの成魚放流
天竜川漁業協同組合は、イワナの成魚を、18日伊那市長谷の黒川などに放流しました。
18日は、天竜川漁業協同組合のメンバーが、イワナの成魚、500キロを、天竜川の支流に放流しました。
イワナは、豊科で養殖された体長10センチから22センチほどの成魚です。
4月4日にも、上伊那の主要な渓流で放流していて、全部で1トンのイワナが川に放たれました。
3月までには、アマゴ1.2トンも放流されています。
原油価格の高騰などにより、今シーズンから1日券が1,000円から1,100円になるなど遊漁料が値上がりしました。
それに伴い渓流魚の放流量も1割程度、増やしたということです。
天竜川漁協では、ゴールデンウィークにむけ、4月27日にも、高遠ダム・箕輪ダム・横川ダムそれぞれに100キロのジャンボマスを放流する予定です。 -
「南みのわ農業委員会だより」が全国のコンクールで特別賞
南箕輪村農業委員会が発行する広報誌「南みのわ農業委員会だより」が全国のコンクールで第3位にあたる特別賞を受賞しました。
11日、南箕輪村農業委員会の宮下勝美会長ら委員4人が村役場を訪れ、唐木一直村長に、受賞の報告をしました。
「南みのわ農業委員会だより」は、去年1月に第1号を初めて発行しました。
年2回5,300部を全戸配布していて、農業委員会の仕事や地域の担当者の紹介、お知らせなどを掲載しています。
コンクールは、全国農業会議所などが行ったもので、全国から42の応募がありました。委員会の施策や活動が的確に紹介されているか、タイムリーな情報提供が行われているかなどが審査され、「南みのわ農業委員会だより」は、全国で6点が選ばれた特別賞を受賞しました。
唐木村長は、「農業に対する理解を深めてもらえる良いきっかけになる。これからも発行し続けてほしい」と話していました。 -
耕作放棄地 大規模再生
伊那市東春近田原上段の耕作放棄地再生事業がこのほど完了し30日、竣工式が行われました。
この日は現地で記念碑の除幕式が行われ、関係者が竣工を祝いました。
田原上段の耕作放棄地は、養蚕が盛んだった頃、主に桑畑として活用されていました。
養蚕の衰退とともに桑の需要がなくなり、30年以上もの間荒れた状態のまま放置されていました。
農事組合法人田原では、地域の農業振興の課題となっていたこの土地の再生事業に、平成22年度から取り組み、2年間かけておよそ16ヘクタールの土地を畑として再生しました。
総事業費はおよそ6千900万円、そのうち3千500万円は国の耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を使いました。
また、土地の造成や樹木の伐採、下草刈りなどのほとんどの作業を田原区民が行ってきました。
農地70区画を造成したほか、住宅地となっている下段への土砂流出を防ぐため、沈砂地と呼ばれる池も造られています。
伊東由和委員長は「耕作放棄地の再生が完了し感無量。後世にも残していける素晴らしい農地になった」と話していました。
伊那市内にはおよそ300ヘクタールの耕作放棄地があり、伊那市では、田原の取り組みをモデルとして再生事業を進めていきたいとしています。
伊那市の塚元重光農林部長は「この取り組みを見本に、地域でも耕作放棄地を再生していけるということを知ってもらい、伊那市の耕作放棄地をなくしていけたら」と話していました。
田原上段の農地では今後、白ネギを主力として、ブロッコリーやトウモロコシ、小麦の生産を行っていくということです。 -
大泉まんどの会が麦踏・土入れ作業
お盆の伝統「振りまんど」を残していこうと、大麦を栽培している南箕輪村の大泉まんどの会が、地域の畑で麦踏などの作業を20日行いました。
20日は大泉まんどの会の会員や、地域の子どもなど15人ほどが参加し、麦踏や土入れの作業をしました。
大泉では去年、麦ワラが手に入りにくいことなどから、お盆の伝統行事「振りまんど」の実施を見送りました。
伝統行事を後世に残していこうと、大泉まんどの会では去年10月から遊休農地で大麦を育て始めました。
麦踏には根を丈夫にする効果が、土入れには寒さや乾燥を防ぐ効果があるということです。
子どもたちも会員から教わりながら作業に挑戦していました。
唐澤俊男会長は、「昔ながらの農作業を子供たちとできてよかった」と話していました。
育てた大麦は6月に収穫し、8月の振りまんどで使うことにしています。 -
箕輪町グリーンツーリズム好調 参加者大幅増加に
都市と農村の交流、農業振興を目指す箕輪町グリーンツーリズム。今年度の健康ツアーと農業体験ツアーの参加者は、およそ1,280人と、前年度の950人から、330人の増加となりました。
27日は、箕輪町役場で推進協議会の会議が開かれ、今年度の事業報告などが行われました。
報告によりますと、田植えやリンゴの収穫などの農業体験ツアーには、今年度1088人が参加し、前の年度と比べ229人増加しました。
農業体験と健康プログラムを組み合わせた健康ツアーの参加者は、188人と前年度と比べ88人増加しました。
箕輪町では、平成22年度から、都市との交流や農業振興を目的にグリーンツーリズム事業を実施しています。
会議で平澤豊満町長は、「今後も工夫をし交流人口を増やし、町の活性化につなげていきたい」と話していました。
協議会では、これまで都市農村交流、農産物加工・健康メニュー開発、健康推進の3つの組織でグリーンツーリズムを推進してきましたが、来年度から新たに、観光農業ビジネスに取り組む、みらい農(の)ビジネス推進チームを新設することが了承されました。
このチームは、観光農業ビジネスのあり方について研究し、ほか3つのチームと連携を図りながら事業に取り組むという事です -
TPP交渉参加反対 緊急集会
15日にも、安倍総理大臣がTPP交渉参加を表明すると見られる情勢を受けて、JA上伊那は、TPP交渉参加断固阻止の緊急集会を、14日、開きました。
14日は、伊那市のJA南信会館に、農家など150人が集まりました。
JAグループは、TPP交渉は、「聖域なき関税撤廃を前提とする」ものであり、米、麦、牛肉、乳製品、甘味資源など、日本の農業の重要品目が除外されないとして、交渉参加に反対しています。
集会では、伊那市消費者の会や、上伊那農民組合など5人が、決意表明を行いました。
御子柴 茂樹代表理事組合長は、「農家が自然も含めて国土の70%を、守り管理している。その農業を無視して、TPP交渉参加の方向に動くのはいかがなものか」と話しました。
集会では、今後も総力を挙げて、徹底して参加反対運動を行うことを決議しました。 -
上伊那の松くい虫の被害減少
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が12日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那の被害は昨年度より、およそ1,300立方メートル減少したことなどが報告されました。
県や市町村の担当者が集まり今年度の被害状況報告や来年度の対策を話し合いました。
上伊那の今年度、12月末現在の被害は3,800立方メートルで前年度の5,100立方メートルより1,300立方メートル減少しました。
市町村別では、伊那市が昨年度より500立方メートル減少しましたが、箕輪町で昨年度より91立方メートル増加し92立方メートル、南箕輪村で20立方メートル増加し119立方メートルでした。
今年度の被害状況として、伊那市高遠町で被害区域が東へ、箕輪町、南箕輪村で被害区域が北上していることが報告されました。
来年度も引き続き、市町村が連携して、松くい虫被害の拡大防止に務めていきたいとしています。 -
生産者と利用者をつなげ消費拡大図る
生産者と利用者をつなげ地元産の農畜産物の消費拡大を図る「上伊那早春メニュー提案フェスティバル」が5日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
信州サーモンを使ったカルパッチョ、鯉と地元産の野菜を揚げた甘味噌かけ、みはらし豆腐を使ったしめじの餡かけ。
これら13品目の料理は、上伊那の特徴を活かした新たなメニューを提案し農畜産物の利用促進を図ろうと、JA上伊那や県などでつくる「上伊那!食べたい 提案隊」が企画したものです。
会場には、上伊那の12の宿泊施設の関係者や、生産者など60人が集まり、料理の感想について話したり、情報交換などを行っていました。
提案隊の隊長でJA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長は「生産者と消費者が直結した仕組みづくりが重要となってくる。農畜産物の消費拡大に向けた企画の提案を積極的に行っていきたい」と話していました。 -
グリーンファームで蘭展
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで第10回蘭展が2日から始まりました。
特設会場では100種類以上、およそ2千鉢の蘭の展示販売が行われています。
蘭展は、この時期に毎年開かれているもので、中には珍しいといわれる品種もあります。
グリーンファームでは、「これだけの蘭が集まる機会はなかなかない。ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けています。
第10回蘭展は10日日曜日まで、グリーンファームで開かれています。 -
南信の米 初の『特A』
日本穀物検定協会がまとめた平成24年産米の食味ランキングで南信のコシヒカリが初の特Aを獲得しました。
米の食味ランキングは良質の米作りの推進と消費拡大を目的に昭和46年から毎年行われています。
全国128か所の米について食味試験を実施し結果をまとめたもので専門の評価員20人が味や香り
粘りなど6項目を評価しました。
ランクは5段階で最高評価の特Aが29銘柄。
味が良好なAが62銘柄。標準的なAダッシュが37銘柄でした。
JA上伊那によりますと、南信の米生産の中心地となる上伊那地域では安心安全で高品質の米を作るため籾の消毒をこれまでの薬品から高温の湯に切り替えたほか、食味の向上を図るため肥料の改良にも力を入れてきたということです。
南信の米が特Aを獲得するのは今回が初めてで農業関係者は、ブランド力の向上につながるものと期待しています。 -
農業名人に御子柴さん・丸山さん認定
上伊那地方事務所などは、農業の現状や課題について考えるファーマーズの集いを27日、伊那市のJA上伊那本所で開きました。
会場には、市町村の担当者や農業関係者などおよそ200人が出席しました。
集いでは、長年に渡り農業に従事し功績のあった7人と3団体に農業功績者表彰が贈られた他、農業委員会活動に協力してきた1人に感謝状が贈られました。
後世に残すべき技術を持つ農業名人には、今回新たに1人が認定されました。
伊那市の御子柴鋭之進さんは、湧水が減少する中で、わさびの栽培に貢献しました。
箕輪町の丸山平治さんは、代々受け継がれてきた風習を季節毎の農業体験を通じ、若者や子供たちに伝えています。 -
南箕輪村 来年度のニホンジカ駆除目標51頭
南箕輪村は、ニホンジカの駆除について来年度から目標頭数を定めて実施していきます。
来年度の捕獲目標は51頭となっています。
これは、昨日南箕輪村役場で開かれた有害鳥獣対策協議会で示されたものです。
南箕輪村ではここ数年西山山ろくなどでニホンジカによる林業被害が見られるようになりました。
これまでは被害報告をうけてから捕獲を行ってきましたが、来年度からは未然に被害を防ごうとあらかじめ目標頭数を定め、駆除を行います。
捕獲数は、県が示した計画に基づくもので、伊那市は3,449頭、箕輪町は329頭となっています。
捕獲はくくり罠や猟友会による銃器での一斉捕獲を計画しています。
また、9月をめどに駆除にあたる捕獲隊を結成する考えです。 -
今年のさくら祭り 開花宣言基準木南ゲートへ
伊那市は、去年の高遠城址公園さくら祭り期間中の有料入場者数が過去6番目に少なかったことを受け、今年のさくら祭りでは、花が早く咲く南ゲート付近の木を開花宣言の基準木とすることを決めました。
20日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれた高遠城址公園さくら祭り対策打ち合わせ会議で伊那市が示し、了承されました。
これまでは公園開きから散り終わりまでが有料入園期間でしたが、去年は基準木が咲いた翌日から散り終わりまでを有料入園期間としました。
そのため去年の有料入園者数は有料化以来6番目に少ない17万4,729人でした。
会議では、基準木を公園内で最も早く咲く南ゲート付近とすることを決めました。
また、今年は初めてJR東海の飯田線の駅をめぐるイベントとタイアップし、JR飯田駅から城址公園、市内の観光施設などをめぐるツアーバスを運行します。
信州そば発祥の地のPRイベントとして、会津若松市と協力して高遠そばの提供も企画しています。
なお、高遠町下山田のシャトルバス乗り場は廃止となります。
今年の高遠城址公園さくら祭りは公園開きが4月1日で、期間は30日までの一か月間です。 -
小林さん 東ティモールに
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームの小林史麿会長は、高遠出身の前の東ティモール大使北原巌男さんの縁で2日から11日まで東ティモールを訪問し、農村の視察などを行いました。
東ティモールは、ほぼ赤道直下の東南アジアの国で、2002年にインドネシアの占領から開放され独立しました。
21世紀最初の独立国です。
国民の過半数が1日2ドル未満で暮らす貧困層で開発途上国に分類されます。
小林さんは、貧しい農村の現状を視察し、改善点を見出そうと、東ティモールからNPOを通じて招かれました。
エルメラ県に点在する3か所の農村を視察。
農村での主力産業となっているコーヒー豆の焙煎現場を見たり現地の人たちと交流しました。
7日には、商業産業環境省でアベル副大臣と会談しました。
小林さんは、魚を魚粉化し家畜や野菜の肥料として利用するための会社設立や効率的な日本製農機具の活用を提案しました。
小林さんは、今後東ティモールのコーヒー豆のグリーンファームでの販売や日本の農機具の提供などで協力していきたいと話しています。 -
伊那華のみそ娘
上伊那産の大豆と米麹でつくるJA上伊那の特産みそ「伊那華のみそ娘」の寒仕込みが本格化しています。
みその味を左右するという麹づくり。
上伊那産のコシヒカリを使っています。
この麹に上伊那産の大豆と塩をまぜ1年間寝かせます。
みそを仕込んでいるのは、地域の農家の主婦でつくる伊那華のみそ娘加工組合。
平成12年に地産地消による安全な食品の提供を目指し結成され、今年で13回目の仕込みです。
地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めていて、昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ねています。
雑菌が入らないようにと寒仕込みです。
今年は、2月7日から準備を進め、10日から本格的に作業が始まりました。
毎日5人で作業にあたります。
みそは、たるに詰め、1年間熟成させます。
人口の減少や味噌汁離れが進んだためか、年々生産量は減少気味で今年は、12トンを仕込みます。
組合長の小林都志子さんは、「多くの人に味噌汁を飲んでもらい、地元産味噌の良さを知ってもらいたい」と話しています。
仕込みは、3月20日頃まで行なわれます。 -
振りまんど継承へ 麦踏作業
地域の伝統「振りまんど」を残していこうと、大麦を栽培している大泉まんど会は9日、地域の子ども達と麦踏み作業を行いました。
この日は、会員や地域の子どもとその保護者など、およそ30人が参加しました。
大泉地区では去年、ワラが手に入りにくいなどの理由で、盆の伝統行事「振りまんど」の実施を見送りました。
伝統行事を後世に残していこうと、まんど会では遊休農地を活用し、大麦の栽培を始めました。
麦踏み作業は、冬の時期に霜で浮き上がった麦を踏むことで、根を丈夫にするという作業です。
子ども達はまんど会の会員から説明を受け作業をしていました。
唐澤俊男会長は「振りまんどをするにはこんな苦労があるということを知ってもらい、地域との交流にもつなげてもらいたい」と話していました。
大麦は6月に収穫することになっていて、8月にはワラを使った「振りまんど」を行う予定です -
平成25年産米の配分率59.5%
伊那市農業再生協議会が30日JA上伊那本所で開かれ、市内の農家などに今年の稲の生産調整方針が伝えられました。
協議会には各区の農業委員会や農業振興センターなどからおよそ80人が出席しました。
今年の伊那市の目標数量は去年より252トン多い1万3,173トンで、水田の面積に対する作付面積の配分率は去年より1.1%高い59.5%となっています。
また、作付しない水田については、加工米や上伊那特産の小麦「ハナマンテン」、大豆などへの転作を推進していくとしています。
協議会では、去年の生産調整実施結果も報告され、伊那市では目標面積の99・26%が作付されました。 -
りんご剪定作業ピーク
植物が休眠する寒い時期に行われる果樹の剪定作業。
現在、りんご農家では作業がピークを迎えています。
南箕輪村神子柴のりんご畑では、菅家 美果さんが、剪定の作業を行っていました。
菅家さんは、父親の田中 実さんとともに、りんごを栽培しています。
学校を卒業後、県の果樹試験場で研修を受け、りんご栽培を始めてから10年になります。
剪定は、葉が出たときに全体に陽が当たるようにいらない枝を落とす作業で、12月から2月の寒い時期に行われます。
現在、1.5ヘクタールのりんご畑で800本ほどを栽培していて、剪定は3ヶ月ほどかかります。
実がなった時のことを想像しながら枝を落としていくということです。
現在、小学1年から園児まで3人の母親でもある菅家さん。
出産・育児で一時農業を中断していましたが、ようやく、子育ても一段落して、通年に渡り、農作業ができるようになったということです。
りんごの剪定作業は2月いっぱい行うということです。 -
地域農業の拠点 JAが支所を建て替え
JA上伊那は施設の老朽化にともない伊那市荒井にある伊那支所の建て替えを行います。
4日は建て替え工事の安全祈願祭が行われ、関係者およそ50人が出席しました。
今の支所は老朽化が進んでいるほか、スペースが手狭になっていることなどから建て替えられるもので、事業費はおよそ2億2千万円となっています。
新しい支所は今の施設の隣に建設金融機関の窓口を1階にするほかエレベーターや太陽光発電のソーラーパネルも設置します。
新しい施設での業務は7月16日からを予定していて、新支所完成後、今の施設は取り壊すことにしています。
JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長は「地域農業の拠点、住民生活のよりどころとなる施設にしたい。」と話していました。 -
特産化を目指し「冬野菜」PR
伊那市富県で特産化を目指して栽培されている冬野菜「プチヴェール」をPRしようと2日、直売所たかずやでプチヴェールまつりが開かれました。
伊那市富県では、直売所たかずやの生産者、およそ55人が中心となってプチヴェールを特産化しようと栽培しています。
生産者によると、プチヴェールはクセのない味で、鉄分がホウレン草の2倍以上含まれているなど、栄養価が高い野菜だとういことです。
冬場、雨が少なく気温が低いなど、栽培環境に適していることから、5年ほど前から直売所の生産者が栽培を始めました。
この日はプチヴェールが店頭に並んだほか、訪れた人に味を知ってもらおうと、天ぷらや和え物などの料理が無料で振る舞われました。
訪れた男性客は「冬野菜は少ないので毎年買って食べている。歯ごたえがあっておいしい」と話していました。
直売所の埋橋一会長は「特産品になるように、研究しながら徐々に生産量も増やしていきたい」と話していました。
プチヴェールは、直売所のほか、伊那市内のAコープや南箕輪村のファーマーズあじーななどで、1袋150円で4月末頃まで販売されます。 -
信州フラワーショー 永井さんが農林水産大臣賞
長野県の冬の代表的な花が並ぶ信州フラワーショーウィンターセレクションが伊那市狐島のJA南信会館で31日から始まり、最高賞の農林水産大臣賞に南箕輪村の永井智さんのアルストロメリアが選ばれました。
最高賞の農林水産大臣賞に選ばれたのは、南箕輪村の永井智さんのアルストロメリアです。
花の形が整っていて、茎がしっかりしている点が評価されました。
31日は伊那市の竜東保育園の園児50人ほどが招かれ、出品された花を見学しました。
信州フラワーショーはJA全農長野が夏と冬に開いているもので、今回はアルストロメリアやアネモネなど396点が出品されています。
今年は1月の気温が低く、花の生育が遅れていることから、去年より50点ほど少ないということです。
園児は、「きれい」「いいにおい」などと話しながら花を楽しんでいました。
JA全農長野では、「寒い長野県でも冬にきれいな花を育てていることを知ってもらいたい」と話していました。
信州フラワーショーは2月1日まで開かれています。 -
村有林の森林経営計画案など示す
南箕輪村森林協議会が30日南箕輪村役場で開かれ、村有林の森林経営計画案などが示されました。
森林協議会には上伊那森林組合や区の共有財産組合などから10人ほどが参加しました。
森林経営計画は、森林法の改正により、伐採などの補助金を申請する際に必要となるもので、平成15年度から5年間の経営方針を示したものです。
経営計画案では、村有林の伐採や造林についての区間や時期が示されました。
また、南箕輪村では、民有林の所有者に対しても村と共同で経営計画を策定するよう促していくとしています。
このほか、平成25年度から35年度までの10年間の南箕輪村森林整備計画案が示されました。
森林整備計画案は、村有林の整備について5か年ごとに見直しをするものです。
森林整備計画は、2月中に村のホームページで公表し住民から意見を募り、3月末に決定する予定です。
また、南箕輪村は、大芝高原の樹種転換で新たに植える木の種類などについて今年度中に計画案を完成させるとしています。 -
間伐材搬出コスト削減へ重機導入
上伊那森林組合は、森林整備で出る、間伐材の搬出のコスト削減に向け新たに重機3台を導入しました。
23日は伊那市東春近の森林組合で、入魂式などが行われ、県や組合の関係者などおよそ50人が出席しました。
間伐した木材のうち搬出に手間がかかる物は、これまで山に放置されてきましたが、今後は有効に活用しようと、新たに重機3台を導入しました。
導入したのは、木の伐採から枝を払い、運びやすい長さに切断できる物や運搬作業に使用する物です。
事業費は、およそ3,700万円で、このうち6割は、国や県の補助を受けています。 -
若手農業者が意見を交わす
上伊那の若手農業者が集い、事例発表や意見交換等を行う2013アグリフォーラム イン上伊那が、16日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
この日は、農業者や上伊那農業高校の生徒など、60人ほどが参加しました。
フォーラムは「考えよう これからの農村を」をテーマに、農業経営のヒントや新たな活動のきっかけを作ってもらおうと行われました。
フォーラムでは、花卉農家やいちご農家などが、それぞれの作物について上伊那地域の現状や課題、新たな生産方法の研究について発表しました。
このうち、2年前に東京から箕輪町に移住し、リンゴやブドウの生産をしている高田知行さんは、「箕輪に来て、野菜嫌いだった、娘達が、野菜を食べるようになった」と話し、
「都会の人たちは本当に美味しいものを知らない。消費者から生産者になり、住んでいた東京に、ここでとれる本物の美味しさを届けたい」と語っていました。
実行委員会では、フォーラムを通して、農業の価値や魅力を発信し、地域とのつながりを作っていきたいとしています。 -
【カメラ・リポート】DNA解析で新品種のりんご開発
信州大学農学部の伴野潔教授はDNAの解析から、機能性や品質の高い新しいりんごを開発しています。
一見、普通のりんごですが・・・。半分にカットすると、皮だけでなく果肉も赤いりんごです。
「ハニールージュ」と名付けられたこのりんごを開発したのは、南箕輪村にある信州大学農学部の果樹園芸学を専門とする伴野潔教授です。
伴野教授は話します。「ジュースや、アップルパイ、ダイスカットにしてフルーツヨーグルト・サラダなどに利用しても良い。」
9月上旬に収穫したもののため色落ちしていますが、本来ならばもっと鮮やかな赤色の果肉だといいます。 -
手締めで景気付け 丸水で初市
伊那市西春近の水産物卸業者、丸水長野県水伊那営業部で5日、初市が行われ、景気付けの手締めで1年をスタートさせました。
この日は丸水長野県水伊那営業部で初市が行われ、買受人組合中部支部の赤羽たかし副組合長の拍子のもと手締めが行われました。
丸水長野県水は、全国各地から水産物を仕入れている卸業者で、毎年5日に仕事始めとなります。
地域の飲食店や個人などが早速訪れ、品定めをして購入していました。
丸水長野県水南信営業部の鮎澤英男副部長は「初市は毎年気が引き締まる。正月気分から仕事へと気持ちを入れ替えてくれる緊張感ある行事。みなさんの食生活を楽しくできるよう、今年もおいしい水産品をお届けしたい」と話していました。
水産物の仕入れは来週から本格化するということで、これからの時期はブリやカキなど旬の魚介類が並ぶということです。 -
いも焼酎「伊那八峰」新酒試飲会
遊休荒廃地で育てたサツマイモを使った上伊那8市町村の銘柄がそろう地域興しの芋焼酎「伊那八峰」の新酒試飲会が、19日に伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
今年は、各市町村で栽培された芋で作られた12種類の焼酎が出揃いました。
地域興し・遊休荒廃地対策をかねて作られていて今年で8年目です。
今年は、70トンの収穫を予定していましたが、芋が良く育ち、81トン収穫できました。
この日は、生産者など45人ほどが参加して、新酒の味を確かめていました。
伊那八峰は、上伊那67の酒販店やスーパーなどで販売されています。 -
上伊那の米生産目標 2年連続増
来年上伊那で生産する米の目標数は、2年連続で前の年より多い3万375トンとなりました。
これは、21日伊那合同庁舎で開かれた農業再生協議会上伊那地方部総会で決まったものです。
総会には、JA上伊那や農業改良普及センターなど関係者およそ30人が出席しました。
上伊那の来年の米の生産目標数は、今年分より84トン多い3万375トンとなりました。
市町村別では、伊那市が1万3,173トン、箕輪町が2,520トン、南箕輪村が1,683トンとなっています。
上伊那では、今年分まで独自に目標数を算出していましたが、来年分からは県の算出方法を取り入れました。
総会では他に、作付けしない水田については需要の高い上伊那産の小麦「ハナマンテン」と大豆の生産を推進し、自給率の向上を図るとしています。 -
JA上伊那 米穀拠点3施設 竣工
JA上伊那が再編を進めている米穀施設のうち、拠点となる、南箕輪、美篶、飯島の3つのカントリーエレベーターの増改修工事が完了しました。
19日は、完成した3施設の見学会が開かれ、JAの関係者や上伊那の市町村長などおよそ100人が参加しました。
このうち、南箕輪はこれまでの施設に加え、鮮度を落とさないよう米をモミの状態で貯蔵できるサイロが新設されました。サイロの容量は2000トンあり、外壁には鋼板を使用し、コンクリートと比べ、耐久性と耐震性に優れているという事です。
見学会の後、伊那市のJA上伊那本所で南箕輪、美篶、飯島の施設の竣工式が行われました。
式で御子柴茂樹代表理事組合長は、上伊那の米が県内で一番の販売高を挙げている実績などに触れ「上伊那米としてのブランドを高めていくと共に、上伊那の農業の基幹施設として農業発展していくよう十分活用していきたい」と挨拶しました。
JA上伊那では、現在12の米穀施設を運営していますが、減反による稼働率低下や施設の老朽化などの課題を抱えています。
今回は、およそ9億7千万円かけ、3つの施設の拠点化が終了しました。
来期以降、東春近、辰野、中川は一部機能を残し閉鎖し、全体で12施設から9施設に統廃合を進める考えです。 -
高遠そば復活15周年を祝う
平成9年に復活した高遠そばが今年で15年目を迎え、16日に式典が行われました。
高遠さくらホテルで行われた記念式典には、地域で活動しているそばの会などから80人が出席し、15年の節目を祝いました。
高遠そばは、高遠藩主保科正之が愛したとされています。
福島県会津地方にあって、保科ゆかりの高遠になぜないのかと平成9年に研究会が発足。
以来、そば祭りや各種イベントを精力的に行い、高遠そばの名はじょじょにしられるようになりました。
あいさつした飯島進実行委員長は、「高遠そばは、おいしく食べる知恵や工夫だけでなく、まちづくりの知恵もつまっている」とあいさつしました。
式典では、高遠そばを地域から盛り立てている山室そばの会、弥勒そばの会、芝平そばの会、そば打ち愛好会の代表者に感謝状が贈られました。
来賓として招かれた白鳥孝伊那市長は、「信州そば発祥の地はここだと大きな声で言っていきたい」とあいさつしました。
高遠そばの会では、今後、さらなるブランド化や高遠辛味大根の生産と販売などまちづくりも含め取り組んでいきたいとしています。