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大芝高原施設整備計画案示す パブリックッコメント募集へ
南箕輪村は、大芝高原内の施設の改修などを計画的に行うための「施設整備計画案」を、12日に示しました。
12日は、村議会全員協議会が役場で開かれ、村が計画案について説明しました。
10年後の「大芝高原将来ビジョン」を去年6月に策定したことを踏まえ、計画的な整備と既存の関連計画との整合調整を図るために定めるものです。
高原内を6つのゾーンに分けていて、このうち芝生ゾーンでは、人工芝の「芝ソリ」施設や水の広場を新設することなどを盛り込んでいます。(水の広場は再検討対象項目)
レクリエーションゾーンでは、ドッグランや遊具・アスレチックの新設などを計画しています。
スポーツゾーンでは、野球場のバックネットの改修の他、バスケットボールコートの整備を盛り込んでいます。
これらの計画の中から、費用面を考慮して優先度も示しています。
村では、「大芝高原施設整備計画案」について、13日から7月14日までパブリックコメントを募集し、村民の意見を取り入れる考えです。
計画案は、観光森林課窓口か村のホームページから見ることができます。 -
上伊那地域の松くい虫被害 ほぼ横ばい
上伊那地域の昨年度の松くい虫の被害量は前の年度と比べてほぼ横ばいだったことが報告されました。
7日は伊那市の伊那合同庁舎で上伊那地方松くい虫防除対策協議会が開かれました。
昨年度の被害量は、令和3年度と比べて155立方メートル少ない5,392立方メートルでした。
放送エリア内では、伊那市が2,558立方メートル、箕輪町が646立方メートル、南箕輪村が712立方メートルでした。
箕輪町は令和3年度と比べて、365立方メートル多い被害量となっています。
協議会では、守るべき松林を的確に定め、伐倒駆除などの対策を引き続き実施していくとしています。 -
JA上伊那通常総代会 果実が豊作
JA上伊那の第27回通常総代会が伊那市のJA上伊那本所で26日に開かれました。
この日は57人が出席しました。
J A上伊那の西村篝代表理事組合長は「上伊那の農業を次世代につなげるよう、経営基盤の確立を図りたい」と話しました。
昨年度取扱高は134億円で前年度と比べて8%の増加となりました。今年度は129億円の取扱高を目標としています。
春の霜被害や秋の台風被害がなく、特に果実は豊作で45%増の販売高となりました。
肥料や出荷資材の高騰が続き生産者の手取りを圧迫しているため、少しでも販売価格を上げるよう商談を進めるということです。
また、持続可能な農業の確立に向けた緊急決議が行われました。
ウクライナ情勢の長期化や円安が続く厳しい状況に対し、十分な予算と施策の確保を求めること。また、情報発信や農業に触れる機会の創出に取り組むことが決議されました。
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伊那市松くい虫対策協議会
伊那市の令和4年度の松くい虫の被害量は過去最大となった令和3年度と比べると減少したものの、高止まりとなっていることが報告されました。
15日は市役所で松くい虫対策協議会が開かれ、令和4年度の被害量は2,558立方メートルであることが報告されました。
過去最大となった令和3年度は3,069立方メートルでした。
伊那市では被害拡大を防ぐための伐倒駆除や樹種転換、樹幹注入を今年度も引き続き行っていくとしています。
伊那市松くい虫対策協議会は平成19年度に設置され、会議には上伊那森林組合や地区代表など24人が出席しました。
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農家民泊を始めたい人向け 見学・体験会
旅行者が農家に泊まる、「農家民泊」をこれから始める人に向けた、見学・体験会が21日に伊那市内で開かれました。
この日は、これから農家民泊を始めたい人など8人が、伊那市美篶の民泊「春ちゃんの家」を見学しました。
春ちゃんの家では、国内外の修学旅行生を中心に受け入れていて、代表の矢島清さんが、衛生管理の工夫や、必要な準備を説明しました。
見学会は、受け入れ農家から話を聞くことで、登録農家を増やそうと、伊那市地域おこし協力隊の企画として初めて開かれました。
見学会では、ソースかつ丼づくりの体験も行われました。
伊那市の農家民泊では、1日目の夜に、名物であるソースかつ丼を提供することになっています。
春ちゃんの家では、庭で採れた野菜を多く使った副菜も添えています。
市内では現在、およそ60軒の登録農家がありますが、高齢化や新型コロナの影響で、実際に受け入れ体制が整っているのは20軒ほどとなっています。
見学会は、6月9日にも開かれる予定です。
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市内農家を対象の有機稲作講座
伊那市長谷で農業振興に取り組む長谷さんさん協議会は、農薬や化学肥料を使用しない有機稲作の講座を18日に開きました。
講座には市内の農家およそ15人が参加しました。
講師は栃木県で無農薬・有機稲作を行っているNPO法人民間稲作研究所の舘野廣幸理事長が務めました。
舘野さんは「農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術を使わず健全な土壌や生態系、環境づくりを行うことが有機農業の基本です」と説明していました。
講義の後には近くの田んぼで代掻きの研修が行われました。
水を多く入れ、土を混ぜることで、雑草の種子が土の下に埋まり、雑草が出にくい田んぼになるということです。
講座は全4回で、次回は6月22日に開かれる予定です。
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上伊那森林組合 木質ペレット販売量が過去最高
上伊那森林組合の総代会が28日に伊那市のJA上伊那本所で開かれ、令和4年度の木質ペレットの販売量が過去最高の4,559トンとなったことが報告されました。
総代会にはおよそ40人が出席し、令和4年度の事業報告が行われました。
上伊那森林組合の木質ペレットの販売量は令和3年度をおよそ465トン上回り過去最高となる4,559トンでした。
理由としては、気候的に厳しい冷え込みがあったことや、自然エネルギーに関心が高まっていることによりペレットストーブを設置する施設や一般の利用者が増加していることなどがあげられています。
白鳥孝組合長は「森林資源を活用することで山の恩恵を受けている」と話していました。
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アスパラ自動収穫機 開発報告会
伊那市がスマート農業の一環として取り組みを進めている、アスパラガスの自動収穫機開発の報告会がきょう、伊那技術形成センターで開かれました。
3月20日は、試作機の実演が行われました。
アスパラ自動収穫機は、南信工科短期大学校や上伊那産業振興会、JA上伊那などが伊那市からの委託を受け3年前から開発を進めています。
最新の試作機は、アスパラを探す、刈り取る、コンテナへ収納するなどの基本性能が安定して出来るようになり、2年前の初号機では2時間半だった稼働時間も、およそ8時間収穫が出来るようになったということです。
出席者からは「伊那市の農業を伸ばすものになると思う」「農家が扱えるものになって欲しい」などの意見が出されました。
伊那市の白鳥孝市長は「農家目線で作り上げていきたい」と話していました。
アスパラの自動収穫機は3年後市場で販売することを目標に、今後も開発を進めていくということです。
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産学官連携拠点施設inadani sees竣工式
伊那市西箕輪に建設が進められていた産学官連携拠点施設inadani seesが完成しました。
産学官連携拠点施設inadani seesは市営住宅大萱団地跡地に建設されました。
6日に竣工式が行われ、伊那市や信州大学などおよそ30人が出席しました。
inadani seesは一部木造、鉄筋コンクリート造の2階建てで延べ床面積は1,390平方メートルです。
この施設は、農林業から生み出される伊那の地域資源を活用して持続可能な地域社会の構築を目指す拠点施設として建設されました。
事前に募集した貸しオフィス全10室のうち5室は信州大学の研究室やベンチャー企業など入ります。
施設は一般の人も利用できるリフレッシュコーナーのほか会議室や展示スペースなどもあります。
総事業費は8億145万円で地方創生拠点整備交付金などを活用しています。
inadani seesは19日がプレオープン、本オープンは5月8日です。
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スマート農業の研究結果を報告
農業に先端技術を活用して効率化を図る「スマート農業」の研究についての成果報告会が伊那市役所で3月20日に開かれました。
この日はスマート農業に伊那市と連携して取り組む信州大学農学部の渡邉修准教授らが今年度の研究成果を白鳥孝市長に報告しました。
ドローンを活用した農地確認の研究では、上空150メートルから撮影した画像で作物を判別する技術の開発を進めていると報告しました。
現地調査の必要がなくなり、作業の省力化やコストの削減につながるということです。
また、鹿などの鳥獣対策ではわなにセンサーを取り付け、見回りの負担軽減を図っていることを報告しました。
今年度はセンサーを利用できる範囲を旧伊那市エリアに加え高遠町まで拡大したということです。
ジビエの活用促進などを目的に捕獲情報をまとめる情報アプリを開発し、実証実験を進めていることも報告しました。
白鳥市長は「農林業の課題解決に力を貸していただきありがたい」と感謝していました。 -
JA上伊那で新規採用職員の入組式
JA上伊那の令和5年度新規採用職員の入組式が31日にJA上伊那本所で行われました。
令和5年度の新規採用職員は男性6人、女性8人のあわせて14人です。
式では西村篝組合長から辞令が交付されました。
新規採用職員を代表して伊澤幸紀さんは「組合員のため、みんなのために仕事に頑張って取り組んでいきたい」と誓いの言葉を述べました。
新規職員は4月3日から各部署に配属されます。 -
農林アクセラレータープログラム 成果発表会
伊那市の農林資源を活用した地域活性化アイディアを提案している6団体は2か月間検討し、実現性を高めたアイディアの発表会を13日、創造館で開きました。
この日は、農林資源を活用した新規事業を計画する6団体がプレゼンテーションを行いました。
これは東京を拠点に地域創生に取り組む一般社団法人「インスパイア」と伊那市が行っているもので、伊那農林アクセラレータープログラムと名付け、新規事業の立ち上げや事業成長を支援するものです。
6団体は1月に開かれた初会合で提案した事業について伊那市の職員などと2か月間面談を重ね、内容を精査してきました。
6団体のひとつで農林業をテーマにした競技イベント、ノーリンピックを企画する実行委員会は、開催にむけたPR推進事業について発表しました。
プレゼンした6団体は2か月間で精査してきた内容を今後の事業展開に活用していくということです。 -
伊那産アカマツでDIY
松くい虫被害を予防するため伐採されているアカマツを有効活用しようというDIYイベントが25日と26日に伊那市内で行われました。
こちらの参加者が作っているのは本棚です。
この春小学校を卒業し、4月からは中学生です。
小学校卒業の記念にしようと挑戦しました。
このDIYイベントは、地域材の利活用を進めている伊那市の企業ラーチアンドパインが企画しました。
地域の製材所などの協力で、組み立てやすいようキットにして格安で販売しました。
木箱やすのこ、スマホスタンドなどがあり、本棚は700円です。
このDIYイベントは、25日と26日に伊那市日影のベルシャイン伊那店で行われました。 -
南箕輪生産森林組合が解散
南箕輪村の森林の維持管理を行う南箕輪生産森林組合の解散総会が村民センターで19日開かれ、解散が承認され、55年の歴史に幕を下ろしました。
南箕輪生産森林組合は1968年に、森林の維持管理を目的として設立しました。
今年1月現在の組合員数は1097人で、村を中心とした233.05ヘクタールの森林の管理を行ってきました。
木材価格の低迷などで、組合の目的である森林経営ができず売り上げがない状況が続いていることや、組合員の高齢化などから解散を決めたということです。
解散にともない、組合が管理を行っていた森林は今後、村に無償で譲渡する予定です。
有賀晴彦組合長はこれまでの組合員の協力に感謝していました。 -
農林業体験イベント ノーリンピックプレ大会
農林業がテーマのイベント「ノーリンピック」のプレ大会が伊那市長谷の中尾座で22日、開かれました。
ノーリンピックは去年伊那市が行った、市内の農林資源を活用した新しいアイディアを生み出すイベントで発案されたものです。
今まで農林業に関わったことがない人にも農林業に親しんでもらおうと企画されました。
米を食べ比べる競技「きき米大会」では参加者が伊那市産の5種類の米を食べ比べて、品種を当てていました。
また会場では薪割り体験なども行われました
21日は農林業に携わる人を中心におよそ80人が参加しました。
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果樹のせん定枝をバイオ炭に 箕輪町で実演会
長野県が進めるゼロカーボン戦略の一環として、果樹のせん定枝を不完全燃焼させ、二酸化炭素抑制につなげるバイオ炭にする実演会が、箕輪町の農園で開かれました。
22日は、株式会社与古美の農園に地元の農家などおよそ20人が集まりました。
千曲市に本社がある、モキ製作所が製造、販売している炭化機を使い、せん定した枝を燃やしていきます。
燃やし切らずに水をかけると、バイオ炭が出来上がります。
ほとんどの農家は、穴を掘って燃やしきりそのまま埋めていました。
このバイオ炭に炭素を閉じ込め、土壌に混ぜることで、大気中への二酸化炭素放出を減らすことが出来るということです。
また、雑草の生育が遅くなる効果や、土壌の排水性が良くなるといった効果もあるということです。
この実演会は、長野県が地球温暖化対策として取り組んでいるゼロカーボン戦略の一環で開いたものです。
上伊那では箕輪町で初めて開かれ、町ではこの取り組みを進めていきたいとしています。
この炭化機は上伊那農業農村支援センターで、無料で貸し出しをしているということです。
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新宿区の卒業生にアルストロメリアを贈る
伊那市は、友好提携を結んでいる新宿区の小中学校の卒業生に特産品のアルストロメリアの花を贈ります。
14日は市やJA上伊那の職員などが発送作業を行いました。
伊那市は、新宿区の卒業生へ特産品のアルストロメリアを2017年度から贈っています。
今年度は新宿区立の小中学校と特別支援学校の卒業生約2,500人分が用意されました。
新宿区の中学校は17日に、小学校は24日に、特別支援学校は23日に卒業式が行われます。
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上伊那ファーマーズの集い
上伊那の農業の発展に功績のある人を称え、農業のこれからについて考える「上伊那ファーマーズの集い」がJA上伊那本所で2月16日に開かれました。
この日は、農業功績者の表彰が行われ、放送エリア内では、4人が表彰されました。
表彰されたのは、伊那市の白鳥篤さん、城倉保志さん、
箕輪町の丸山泰正さん、
南箕輪村の唐木光景さんです。
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伝統野菜オンラインシンポジウム
県内のケーブルテレビ局と信州大学は、伝統野菜に関するオンラインシンポジウムの収録を9日に行いました。
収録は、伊那ケーブルテレビを主会場に飯山市と松川町のケーブルテレビのスタジオをつないで行われました。
信州伝統野菜認定委員会の座長で信州大学農学部の松島憲一教授と、日本における伝統野菜の第一人者で山形大学農学部の江頭宏昌教授が解説者として参加しました。
シンポジウムでは、県内各局で今年度作成した8種類の伝統野菜の映像を紹介しながら、その特徴や希少性などについて理解を深めました。
生産者もリモート出演し、伝統野菜の存続などについて意見を交わしました。
信州の伝統野菜は現在81種類が認定されています。
このプロジェクトは、信州大学と長野県ケーブルテレビ協議会が締結している連携協定の一環として伝統野菜を映像で残す取り組みです。
このオンラインシンポジウムの模様は県内のケーブルテレビ各局で放送される予定です。
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もりもり上伊那山の感謝祭 功労者を表彰
上伊那の林業の発展に功績のあった人などを表彰する「もりもり上伊那 山の感謝祭」が14日、伊那市のニシザワいなっせホールで開かれました。
この日は、1団体と4人に上伊那森林協会から表彰状・感謝状が贈られました。
放送エリア内では、松くい虫の被害を受けていた、伊那市富県南福地の森林整備を行った、竹松杉人さん、
令和2年度の林道長谷高遠線の開設工事で現場代理人を務めた、伊那市の伊藤一彦さんが、功労者表彰を受けました。
感謝状は、3年間協会事務局長を務めた、伊那市の伊東嘉文さんら2人に贈られました。 -
伊那華のシリーズ新商品 「長谷の太陽ラー油せんべい」
JA上伊那のプライベートブランド伊那華のシリーズの新商品、「長谷の太陽ラー油せんべい」が7日に発売されます。
こちらが伊那華の長谷の太陽ラー油せんべいです。
直径およそ13.5センチ、厚さ2センチで、上伊那産のうるち米を使用しています。
長谷中学校の生徒が作ったラー油「長谷の太陽」を加え、ピリ辛な味付けになっていて、価格は税込み310円です。
6日は、伊那市のJA上伊那本所で西村篝組合長が商品をPRしました。
伊那華の長谷の太陽ラー油せんべいは、JA上伊那の直売所や管内のA・コープ、ファミリーマートJAであすから販売が始まります。
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伊那市木育事業 小学校で学習机の天板替え作業
伊那市が行っている、木に親しむ事業、木育事業の一環で、高遠小学校の児童が、学習机の天板の付け替え作業を21日に行いました。
この日は、4年生の児童35人が、作業を行いました。
児童たちは、これまでついていたものを取り外すと、地域産のカラマツでできた新しい天板に付け替えていました。
伊那市では、森林への理解を深めてもらおうと、市内の子どもを対象に、県の森林づくり県民税を活用した木育事業を行っています。
天板替え作業は、毎年市内の小学校を巡回して行っていて、今年度で9年目となりました。
作業を終えると、児童たちは新しい天板の触り心地を確かめていました。
今年度は、高遠小学校を含め市内5校で天板替え作業を行います。
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上伊那で100棟以上の農業用ハウス倒壊
10日に降った雪の影響で、上伊那地域で100棟以上の農業用ハウスの倒壊があったことがわかりました。
JA上伊那によりますと、再建に必要な金額は1億円に上るとしています。
こちらは11日に撮影した伊那市西箕輪の農業用ハウスの写真です。
雪の重みでハウスが変形しています。
JA上伊那の調査によりますと、14日の朝までに上伊那全体で100棟以上の農業用ハウスや農機具格納庫の倒壊が報告されているということです。
このうち、伊那市は50棟、箕輪町は6棟、南箕輪村は18棟となっています。
再建する場合にかかる金額は上伊那全体で1億円を超えると想定しています。
JA上伊那では今後も引き続き調査を行っていくということです。
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信州フラワーショーウィンターセレクション3年ぶり開催
県内各地から花が集まる「信州フラワーショーウィンターセレクション」の品評会が9日に伊那市のJA南信会館で開かれました。
新型コロナの影響で生産者など関係者のみで3年ぶりの開催となります。
会場には県内からアルストロメリアなど13品種、304点が集まりました。
品評会では伊那市の有限会社末広農園のアルストロメリアが最高となる農林水産大臣賞を受賞しました。
花のボリュームが多く、色もしっかりと出ていて、全体のバランスが良いことが評価されました。
信州フラワーショーは花の品質や栽培技術向上を目的に冬と夏の年2回、JA全農長野が開くものです。
新型コロナの影響で一般公開は行わず、生産者などに限定して3年ぶりに開かれました。
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箕輪町の酪農家根橋さん 日本農業賞で優秀賞
農業経営に意欲的に取り組み、地域社会の発展に貢献したとして箕輪町南小河内の酪農家、根橋英夫さんが、第
52回日本農業賞の個人経営の部で優秀賞を受賞しました。
こちらは根橋さんが経営する長岡の信州白樺牧場です。
根橋さんは牛の餌である牧草を上伊那地域で育て、自給飼料にする取り組みを5年前から本格的に始めました。
これにより、餌の費用を従来より3割ほど抑えることが出来たということです。
現在は飼料の80%以上が上伊那産だということです。
JA全農中央会やNHKが開いている日本農業賞は、全国の個人や団体の優れた取り組みを表彰するもので、個人経営の部には93人の応募があり、根橋さんは大賞・特別賞に次ぐ優秀賞に選ばれました。
円安などの影響で高騰している輸入の餌に頼らず、自給飼料を使い経営の安定を行っていることが評価されました。
根橋さんは地元の稲作農家と連携して米を作り餌として与える、耕畜連携も始めていて、さらに力を入れていきたいとしています。
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信大農学部 ジャム販売
南箕輪村の信州大学農学部の学生が実習で作ったジャムの販売が7日から始まりました。
ジャムは、イチゴやリンゴ、ブルーベリーなど12種類あります。
価格は1本税込み400円から500円です。
今年は信大オリジナル品種のヤマブドウ「貴房」のジャムが新発売となりました。
酸味が強いのが特徴で、濃い味のジャムに仕上がったということです。
植物資源科学コースの2、3年生は、実習で果物の栽培を行っていて、1月6日にはジャムに加工する作業を行いました。
販売は、農学部内にある生産品販売所で平日の午前8時45分から午後5時まで行われます。
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スマート農業勉強会 実証試験の結果を発表
伊那市は、最新技術を使ったスマート農業の実証試験についての勉強会を1月26日、開きました。
勉強会には、地元農家や農業機器メーカーの担当者などおよそ80人が参加しました。
今年度取り組んだ4つの実証試験について、成果や課題を発表しました。
このうち、ドローンで農地を撮影し、作物の種類を自動で判別する農地調査の事業では、現地の調査に必要な時間を大幅に省力化できたと報告されました。
また、ドローンで撮影した写真の活用について、生育個所や山から里への移動経路を想定した効率的な野生鳥獣対策が検討できると話していました。
この勉強会は、スマート農業の実証に携わる関係者が情報共有することで、それぞれの地域にあった技術の普及に繋げようと伊那市が開いていて、今回で5回目となりました。
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inadani sees入居者募集開始
伊那市西箕輪に建設が進められている産学官連携拠点施設「inadani sees」の入居者の募集が24日から始まりました。
この日市役所で開かれた記者会見で白鳥孝市長が概要を説明しました。
inadani seesは、西箕輪に建設中の産学官連携拠点施設で、オフィス専用施設10室の入居者の募集が始まりました。
この施設は、信州大学の研究者やベンチャー企業に貸し出し、農林業についての研究結果を活用することで、持続可能な地域社会の構築を目指すものです。
募集している部屋は、広さによって料金が異なり、価格は月額4万4千円から21万6千円となっています。
募集期間は2月10日(金)までです。
施設は現在建設中で、4月からの利用開始を予定しています。
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三峰川みらい会議 木の伐採作業
河川環境の整備に取り組む三峰川みらい会議は、三峰川の河川敷に生えた木の伐採作業を22日に行いました。
この日は、伊那市富県の河川敷で作業が行われ、三峰川みらい会議のメンバーとボランティアの30人が参加しました。
参加者はチェーンソーで木を切り倒していました。
この取り組みは三峰川みらい会議が、本来の河川環境・景観を取り戻し、親しみやすい河川にしようと行ったものです。
新型コロナウイルスの影響で3年振りに行われました。
伐採された木は、ストーブの薪として、参加者が持ち帰りました。
残った枝や根は、天竜川上流河川事務所の協力で処理されるということです。
三峰川みらい会議では「活動を通して自然を守っていきたい」と話していました。
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寒さを利用して日本酒の寒仕込み
17日朝の伊那地域の最低気温は氷点下5.3度で、2月下旬並みの寒さとなりました。
伊那市高遠町上山田の株式会社仙醸では、冬の寒さを利用して日本酒を仕込む「寒仕込み」がピークを迎えています。
今朝は杜氏4人が、酒米 金紋錦を使った純米大吟醸の仕込みを行っていました。
米が蒸しあがると、ベルトコンベアの上で冷ましていきます。
冷ました米はパイプを通り、タンクの中に入れられます。
このタンクの中には水と麹が入れられていて、1か月ほどかけて発酵させます。
仕込みの際、タンクの中の温度が高いと雑味が出て品質が下がってしまうため、寒さを利用し米を冷ますことが重要になるということです。
仙醸では9月から4月にかけて仕込みを行いますが、大吟醸や純米大吟醸は、寒さの厳しい12月から2月に行うということです。
金紋錦の純米大吟醸の仕込みは、20日まで3日に分けて行われます。
仙醸の寒仕込みのピークは2月まで続くということです。