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全国農業青年意見発表大会で宮田村の杉山さんが準優勝
第47回全国青年農業者会議農業青年の意見発表大会で、宮田村中越区の杉山栄司さん(32)が準優勝にあたる農水省経営局長賞を受賞した。大阪からIターンで就農した経過にふれながら、世話になった人々への感謝の想いも込めて発表した。
昨年あった県大会、関東ブロック大会で最優秀賞を獲得した杉山さん。地区代表となり、他の各地の農業青年7人とともにこの日の全国大会に臨んだ。
「私の想い」と題し、リンゴ栽培にかける想いと周囲の支えで今があることを7分間の発表に凝縮。
「農業を志したり、自分の道を探している若者のヒントにもなるよう発表しました」と杉山さんは本番を振り返った。 -
食の安全安心を考える勉強会
伊那食品衛生協会(御子柴誠一会長)は26日、シンポジウム「食の安全・安心を考える勉強会」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。行政、検査機関関係者、生産者、消費者など約150人が参加し、意見交換をした。
シンポジウムでは消費者代表として長野県食の安全・安心モニターの中山千代美さん、上伊那地方事務所農政課の桑原祐一さん、上伊那農業協同組合常務理事の瀬戸喜成さん、飯田食肉衛生研究所の安藤清明所長、伊那保健所食品生活衛生課の熊谷彰芳さんなどが、それぞれの立場から食の安全について講演した。
桑原さんは「ポジティブリスト制度に対応した農薬使用について」と題し、農薬や肥料を安全に使用するための国や県の対策について話した。
桑原さんはまず「農薬を使わない農業生産では、どうしても病気や害虫、雑草などにより農産物の安定生産を欠く」と農薬の必要性を説明。農薬を使わなかった場合の減収率として、水稲28%減、小麦36%減、大豆30%減、リンゴ97%減、モモ100%減など、農林水産省のデータを提示した。
そして農薬の安全性を確保するために取られている政策として、厳密な検査のうえで国に登録された農薬だけが製造、輸入および販売できる農薬の登録制度や、農作物に対し全ての農薬の残留基準値を設定し、基準値を超過した農作物、食品の流通を禁止するポジティブリスト制度などを説明した。
桑原さんは「農家において規制や回数、希釈倍率を守っていくことが、食の安全につながっていく」と話していた。
また瀬戸さんも最初に農薬について「農薬というと大変危険だという認識が多くあるが、ほとんどのものは長くても1週間以内で成分が分解し、体に障るということのない範囲のものになっている。散布したものを一生食べて健康に差し障りがない、そういうものが基準になっている」と話していた。 -
みはらしいちご園を管理する羽広いちご生産組合の若手農業者
伊那市西箕輪
太田雅士さん(28)伊那市西箕輪の高台にある「みはらしいちご園」。ハウスの中では今、赤く色づいたイチゴが食べごろを迎え、訪れる観光客たちを出迎えている。その園を管理する「羽広いちご生産組合」のメンバーは7軒の地元農家。男性スタッフは50代から60代が中心だが、その中に混じり、5年前からイチゴ栽培に取り組んでいる。
「苦労したけど、やっと慣れてきました。植物が相手なので、大学の時みたいに『今日はやだな』って寝ている訳にいかないです」と笑う。
◇ ◇
大阪府堺市出身。信州大学農学部の学生だった6年前、自身が所属していた研究室の教授に「現場を見ろ」と言われ、駒ケ根市内の農家でイチゴ栽培を経験。それがこの道に進むきっかけとなった。
当時は農学部の学生だったが、農作業などほとんどしたことがなかった。一から覚えることばかりだったが、自分で工夫しながら作業できることは面白かった。
イチゴ栽培をしよう竏秩B決意した。それから県の関係機関などに相談し、イチゴ農家を探す中で、みはらしいちご園が手を挙げてくれた。
ちょうどそのころ、いちご園ではハウスが一棟空いていた。話し合いの中で、自分でそのハウスを管理したいと申し出。そして卒業後、当時の組合長のもとで研修を積みながら、同園のスタッフとして働き始めた。
◇ ◇
しかし、与えられたハウスは1カ月半ほど手付かずの状態だったらしく、葉もつるも伸びっぱなし。病害虫も発生していた。
とにかく何とかしなければ竏窒ニ、思う一方、大学では病気や害虫にどの薬が使えるのかなんて学んでいない。そこで初めて、自分には何もできないことを痛感する。
「それまでは自分で何でもできるような気がしていたけど、そこで『自分は何もできないんだ』って気付きました。その時はとにかく必死で、いちご園の人に見てもらったり、お世話になった駒ケ根の人に聞いたりしながら対応しました」と振り返る。
また、ここは観光農園のため、イチゴ狩りに来る観光客にも対応しなければならない。 もともと人付き合いがあまり得意でなく、いまだに戸惑いを感じることもしばしば。栽培とは違った大変さを日々感じている。しかし、お客から返ってくる「おいしかった」の声は、何よりも嬉しい瞬間だ。
「そういう一言一言が力をくれます」
◇ ◇
3年前からはハウス2棟を管理するようになった。管理するイチゴの株は数にして9千株。一株一株と向き合う作業は単純だが、手をかけたイチゴが無事に成長していく姿を見られるのは嬉しい。
「一人で大地にぽーんと放り出されても、何ができるか分からなかったけど、ここの人たちはきちんと的確に、自分が納得するまで教えてくれる。周りでがっちりと支えてくれる人たちがいるのは、ありがたいです。栽培方法は毎年違うので、これっていうやり方はない。ただ、その年その年に合ったやり方を追求していければと思います。あと、そうはいっても同年代の人との収入の差はある。その差をできるだけ縮められるようにしたい」 -
箕輪町内でコントラクター設立準備へ
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)がこのほど開いた役員会と青年部の合同会議で、畜産飼料生産組織のコントラクター設立に向け準備を進めることで意見がまとまった。3月の総会に設立準備について提案する。
酪振は昨年5月の臨時総会後にコントラクター設立に向けた研究委員会を発足。12月にコントラクターに関する意向調査をした。町内の酪農家36戸と肉用牛肥育農家2戸の38戸が対象で32戸から回答を得た。
合同会議では、アンケート結果を基に協議し、設立に向け役員と青年部にコントラクターへの移行希望者を含めて準備を進めること、生産する飼料はトウモロコシと飼料用イネの2種類で検討することを決めた。
アンケートによると飼料生産状況は、トウモロコシが栽培農家16戸、平均栽培面積3・2ヘクタール、牧草は29戸、6・4ヘクタール、わら集め25戸、1・7ヘクタール。
トウモロコシと牧草では、牧草のほうが栽培戸数、栽培面積ともにほぼ倍近く、トウモロコシは今後やめるか減らす農家が多いのに対し、牧草は現状維持が多い。トウモロコシに比べ牧草のほうが自己完結型で機械装備も整っている。コントラクターに期待する作業は収穫や調製が中心。
コントラクターが設立された場合の動向は、組織参加せず自分で作る40%、組織参加しないがコントラクターからも購入6%、組織参加し共同作業に出られる18%、組織参加するが作業に出られない6%、当面は不参加だが機械が壊れたら21%、条件によって参加9%だった。 -
なごみ家でみそづくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家で25日、みそづくり講習会があった。学校給食を育てる会有志でつくる「梅の里味噌研究グループ」が、昔ながらの仕込み方法を出張指導。利用者や近所の人たち約20人が参加して、にぎやかに体験した。
約20キロの大豆を仕込み、若い人たちは手作りの作業に新鮮な様子。ベテランの主婦たちは昔を思い返しながら、汗を流していた。
今後、同施設で天地返しするまで半年保管。その後は参加者に分けて寝かし、11月末にはおいしいみそが出来あがりそうだ。 -
宮田小3年2組、育てた繭をつむいでランプシェードに
宮田村宮田小学校3年2組は22日、自分たちで育てたカイコからできた繭(まゆ)の糸をつむぎ染色し、ランプを覆うシェードを手づくり。駒ケ根市のシルクミュージアムで体験。生糸のあたたかみにふれながら、糸一本をつくるのにも大変だった先人たちの苦労を改めてかみしめた。
繭を煮立てて、自分の好みの色に。牛乳パックを使って型どりしながら糸をつむいだ。
「煮たらプニョプニョになった。やわらかい」と感触も確かめつつ手作業。
「疲れた。手がだるい」「昔の人もこんな風にやったのかな」など、大変さも感じながら完成を目指した。
青やオレンジなど、色鮮やかな糸が徐々に形になり「こんなに糸は細いのになかなか切れない」と歓声もあげた。
同学級はカイコを育てるだけでなく、シルクミュージアムを訪れるなど地域に根づいた養蚕の歴史も学習。カイコをまつる・ス蚕玉様・スも参拝する予定だ。 -
南箕輪村生産森林組合通常総会
南箕輪村生産森林組合(組合員約1200人、原旭一組合長)は24日、第41回通常総会を村民センターで開き、08年度事業計画を含む6議案を承認した。
08年度事業計画では、これまで手をつけてこなかった矢ノ南入で境界巡視に着手。木の生育状況なども確認する。また、蔵鹿山、御射山などといった奥地林の増強と育成を図るため、作業道の整備を進めるとともに資本整備、生産基盤整備を進める。
総会では、06年の7月豪雨で被災した同組合が管理する作業道の復旧が完了したことなどを報告。また、当期の未処理欠損金1千455万円は、次年度の欠損金として繰り越すことになった。
原組合長は「山の経営が張り合いの悪い仕事であることは依然として変わらないが、国産材需要の高まり、森林税の導入など、昨年辺りから明るい動きもある。いくらか長いトンネルから出る見通しが出てきた気がする」と語り、林業経営の今後に期待を込めた。 -
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が種苗交換会を開催
長野県、山梨県で有機農業に取り組む農家らでつくる2団体による「第15回種苗交換会」が23日、南箕輪村民センターであった。同会の会員ら約60人が、それぞれ有機農法で育てた種約100種類を持ち寄り、思い思いの種と交換した=写真。
長野県有機農業研究会とやまなし有機農業市民の会が毎年開催しているもので、自分たちで育てた種を共通の財産として多くの仲間に栽培してもらうとともに、栽培技術などに関する情報交換をしている。
種苗交換に先立ち、波田町にある自然農法国際研究開発センターの中河原敏雄さんが、試験的に取り組んでいる「自然生え育種」について説明。「自然生え育種」はその名の通り、肥料などを与えず、自然のままに生えてきた野菜の苗の中から、生命力の強い苗などを選び、そこから種を採取する方法で、中河原さんは「根の張りが強く、土壌条件に合った種が選抜できるのが特徴」と説明。また「有機農業は生産量を上げるということが非常に難しいと思うが、こうした栽培を目指すのであれば、野菜本来の持つ力を生かしたやり方が、より栽培しやすいのではないかと思う」と語った。 -
給食レシピの「田舎汁」親子で味わって、公民館もちっこ大会
宮田村公民館のもちっこ大会は23日開き、地産地消の学校給食に取り組む関係者が、日ごろ村の子どもたちが親しんでいる給食のレシピでつくった地元産野菜ふんだんの「田舎汁」を約200人の来場者に振る舞った。親子で給食を一緒に食べる貴重な機会となり、一つひとつ野菜の名前を確かめながら味わう姿もみられた。
この日は参加した子どもたちが昔ながらにきねと臼で餅をつき、親と一緒に会食。
村内の学校給食に農産物を提供する学校給食を育てる会と村給食調理員が協力し、あったかな田舎汁を用意した。
宮田小6年2組が大豆から育てつくった仕込みみそを用いて、ニンジン、ダイコン、ゴボウなど計10種類の野菜で栄養満点。
「なかなか食材のことを考えて料理を食べることはないが、子どもたちが貴重な体験でつくったみそなど、作る人のことを考える機会にもなりました」とある父親。
給食調理員の石川康恵さんは「食の安全が問われる時代だが、村の給食は生産者の協力で地元のものを地元で食べられる。食を考えるひとつの機会になれば」と話した。 -
駒ケ根市農業委員会と認定農業者が意見交換
駒ケ根市農業委員会(清水千博委員会長)と認定農業者の会(堺沢豊理事長)は20日、意見交換会を市役所南庁舎で開いた。約50人が参加し、農業を取り巻く課題や今後の取り組みなどについて考えを述べ合ったほか、それぞれの07年度の活動が報告された。
参加者は「政府の政策に振り回されてばかりでは地域農業の発展はない。何か独自の取り組みが必要だ」「米価は下がる一方で生活は苦しい。国が駄目なら市が補助をしてほしい」などと意見を交わした。
清水委員会長は「農業情勢はめまぐるしく変わってきていて、我々も大きな戸惑いを感じている。一番の問題は何といっても担い手の確保だ。元気の出る農業を目指して頑張ろう」と呼び掛けた。堺沢理事長は「今ほど、食の安全が注目されている時はない。ある意味では農業者にとってチャンスだ」と述べた。 -
信大農学部の野口俊邦教授が最終講義
森林経済学などを専門とし、国有林問題、林業労働者問題など、数々のテーマで研究成果を残し、本年度で信州大学農学部を退官する野口俊邦教授(65)による最終講義が23日、同学部であった。これまでの教え子たちや森林分野の研究者などが集まる中、これまでの自身の歩みと研究を振り返り、今後の大学への期待などを語った=写真。
専門学術誌『林業経済』の編集員などを経て、野口教授が同学部に着任したのは1978年。以降、それまでタブーとされてきた国有林問題をはじめ、中小林家問題、林業労働者問題など数々の研究に取り組み、提言をしてきた。
最終講義では、自身の変遷とともにこれまでの研究について紹介。林業労働者問題については、現在の日本林業の主な担い手の平均年齢が50代となっている一方、林業専業労働者の年間収入は300万円に達していない深刻な状況にあることを現場調査から明らかにし「これが林業専業労働者の実態であり、こうした人たちは不安定就業労働者として、考えるべき。一方でこうした人たちに日本の林業を担ってもらっているという問題は、いまだ解決されないまま」と語った。 -
もりもり上伊那 山の感謝祭開催
上伊那の林業関係者や市民団体、NPOなどが一堂に集う「もりもり上伊那 山の感謝祭」が21日、南箕輪村の信州大学農学部キャンパスであった。功労者表彰や林業関係コンクール入賞者の表彰があったほか、上伊那地域で森林づくりを実践する各団体の活動発表があり、自分たちにできる森林整備の方向性などを模索した。
森林づくりを次世代へと引き継いでいくことなどを目的として県や森林関係団体など4者が合同で開催しているもので、約200人が集まった。
実践発表では、信州大学農学部の野口俊邦教授が司会を務める中、上伊那各地で活動する8団体がその取り組みについて発表。
その一つ、伊那市を中心として森林整備などに取り組む「森だくさんの会」は、環境への理解を深めるとともに、人材育成の一環として、女性も一緒になって里山づくりに取り組んでいることを紹介。発表者の稲辺謙次郎さんは「今後の展望としては、地域の方々と一緒になって活動できる信頼されるボランティア団体となり、確かな技術を身に付けていきたい」と語った。
表彰者は次のみなさん。
【上伊那山林協会長表彰】
◇林業功労者表彰▼治山=小林元邦(飯島町)▼林道=大村博幸(伊那市)▼造林=小田切泰雄(宮田村)
【上伊那林業コンクール】
◇間伐の部▼最優秀賞=野口中坪共有林・北原林業(伊那市)▼優秀賞=杣道の会(辰野町)
◇枝打ちの部▼立石洋一(伊那市)▼優秀賞=大出財産区(箕輪町)
◇国土緑化・育樹運動ポスターの部▼最優秀賞=植木千尋(宮田小3)宮沢翼矢(高遠中1)▼優秀賞=林優奈(宮田小3)中原未帆(宮田小3)油井瞳(高遠中2)田畑正輝(高遠中1)
◇野鳥愛護ポスターの部▼最優秀賞=橋爪陽(宮田小3)原朱花(西箕輪小6)田辺悠(宮田中2)▼優秀賞=浦野咲紀(宮田小3)水上由伸(宮田小3)竹内万結(辰野東小6)中村真優(南箕輪南部小5)小野覚(宮田中1)林あかね(赤穂中3)
◇野鳥巣箱製作の部▼最優秀賞=有賀智紀(箕輪北小4)▼優秀賞=唐沢春樹(箕輪北小6)梅本諄人(箕輪北小3) -
家族経営協定で合同調印式と飯島町百笑会総会
明るい魅力ある農家経営、生活を実現する飯島町家族経営協定合同調印式と、締結者による飯島町百笑会の総会が21日、飯島文化館であった。4組が森岡一雄農業委員会長と佐藤光吉上伊那農業改良普及センター所長の立会いで調印した。
協定は夫婦は親子など家族間で就業条件や経営の役割、収益配分などを取り決め、家族農業経営での個人の地位や役割を明確化し、近代的な家族農業経営を実現する。
式で、森岡会長は協定の意義や重要性に触れてあいさつ。次いで、早稲田吉郎さん一家4人(荒田)、木下善文夫妻(高尾)、三石俊一夫妻(鳥居原)、斉藤久男さんと潤さん親子の4組が、それぞれ独自の内容で協定を締結した。就業条件や収益分配、将来の目標、健康管理、経営委譲時期などを明記した。
引き続き、新規に4組の締結者を迎え、締結者41組でつくる百笑会の総会・研修会が開かれた。 -
みそづくり後輩に託し、宮田小6年1組が4年2組と仕込み作業
宮田村宮田小学校6年2組と4年1組は19日、みそづくり体験をした。てづくりのみその良さを見直してもらおうと・ス出前講座・スを始めた村学校給食を育てる会の女性有志でつくる「梅の里味噌研究グループ」が協力。自分たちで栽培した大豆でみその加工を既に経験済みの6年生が、4年生に教えながら交流を深める姿もあり「みそづくりを宮田小に伝統としてつなげられたら」と期待も込めた。
6年2組は5年の時に大豆を栽培してみそに加工。この日は、初めて体験する4年1組の子どもたちと交じって、かつての経験を思い出しながら一緒にてづくりした。
味噌研究グループが朝から煮込んでくれた大豆15キロを電動の機械でつぶし、手で伸ばしてこうじを入れてさらにかき混ぜた。
「簡単につぶせる電動の機械も良いけど、やっぱり人力でつぶす機械のほうが楽しいかも」と6年生。
それでも目を輝かして作業に励む4年生の姿に、自分たちが積んだ経験をだぶらせた。
みそは樽に寝かして今年の11月には出来あがり、給食で全校児童が味わう予定。6年は卒業するが、4年が天地返しなどの管理を受け継いでやっていく。
「大変かもしれないけど、ぼくたちも6年2組のように大豆もつくってみたい」と4年の奥田海聖君や水谷翔平君。
6年の中山翔太君と上條途夢君は「大豆栽培は大変だったけど、できた時にはすごくうれしかった。つなげていってくれたらうれしい」と話した。 -
観光協会の研修会
飯島町観光協会は15日夜、飯島文化館で食を通じた町おこし研修会を開いた。会員を中心に約百人が熊本県人吉市の郷土料理研究家の本田節子さん、石倉のそば店主で市会議員の松田茂さんの講演に耳を傾け、「食・農・観」連携による町おこしに理解を深めた。
はじめに、松田さんは「地域づくり、町おこしは民間が一生懸命やり、それを行政をサポートする。自分たちが一生懸命やらないと、行政は目を向けてくれない。危機感を持って、情熱を傾け、死ぬ気でやらないと成功しない」と厳しい口調で激励した。
また、本田さんは「これからは高付加価値の安全安心で健康的な『食』がブランドになる。今こそチャンス、本物の1次産業をどのように差別化し、メッセージを伝えるか工夫が必要。少量多品目農産物が高価格で販売される時代、『食』に対する意識が高まっている」と述べ、飯島町の農業と食の将来性に触れた。 -
ジャンボイチゴ、アスカルビー熟す
中川村横前のアクアロマン(宮崎博美社長)のイチゴハウスでは、ジャンボイチゴ、「アスカルビー」が真っ赤に熟している。大きい物は約50グラムと卵大。酸味と甘さのバランスがよく、さわやかな食味が人気。
同園の品種は「章姫」がほとんどだが、A、B棟の1部に約500株ほど植えられている。
A、B棟では「章姫」同様イチゴ狩りができるが、販売は直売のほか、同村田島のたじまファームのみ。1パック(700グラム入り)千円で販売している。
同園では「『章姫』よりも日保ちがする」と話している。
なお、同園のイチゴ狩り入園料は2月末まで、小学生以上1500円、幼稚園児千円、3月1日から小学生以上1200円、幼稚園児千円。
詳細は同園(TEL88・4115) -
大豆栽培などに取り組んだ宮田小6年2組、手づくり味噌の豚汁で協力者にお礼を
大豆やそばの栽培に取り組み、加工も体験した宮田村宮田小学校6年2組は14日、協力してくれた村農業委員会や保護者らを招いて感謝の会を開いた。収獲した大豆から仕込んだ手づくりの味噌で豚汁を調理し、一緒に会食。「多くの皆さんの支えで協力することの大切さを学んだ」と、大地にまみれ汗を流した思い出がかけがえのない・ス宝物・スと振り返った。
農業委員の協力を得て5年生の時に大豆を栽培。大田切区の酒井昌子さんたちから指導を受けてつくった味噌も、昨年末には立派に完成した。
テーブルに並んだあったかな豚汁は、暑くても休まず草取りを続けた6年2組の汗の・ス結晶・ス。
酒井さんや農業委員会のメンバーらは舌鼓を打ち「若い皆さんが農業に関心を持ってくれて本当にうれしい。こちらが感謝したいくらい」と、最後までやり抜いた6年2組全員をほめた。
子どもたちはこの日のためにプロジェクトチームも設けて準備。合奏発表などお楽しみも盛り込みながら、地域や家族への感謝の気持ちを込めた。
児童を代表して平澤悠衣さんと藤浪久美子さんが作文を発表。日々の草取りや多くの支えが収獲を喜び、感謝することにつながったと話し「大変だったからこそ今の成長した自分がいる。これからも感謝を忘れない」と続けた。 -
公民館梅のせん定講座
宮田村公民館は梅のせん定講座を村民会館前広場で開いた。JA上伊那グリーンセンター宮田の兼子敦さんが指導し、壮年連盟(壮連)の役員5人も協力。春に立派な花が咲き誇るよう、18人がより良いせん定方法を学んだ。
日が当たるように内側にある枝を思いきって切り、外側に伸ばせるようにと兼子さん。
参加者は広場に植えられている梅の木を実際にせん定。凍るような寒さだったが、作業を覚えながら春の到来を待ち望んだ。
村民会館広場の梅は1998年に壮連が50周年記念事業で植樹し、以来せん定も兼ねて講座を毎年この時期に開いている。 -
南信森林管理署、個体数調整のためのニホンジカのわな捕獲開始
昨年からわな捕獲によるニホンジカの個体数調整を実施するための準備を進めてきた南信森林管理署(久保田広署長)は今月18日から、上下伊那、諏訪地域にある同署管轄の国有林内に全90個のわなを設置する。これまで、防護ネットなどで対策を講じていた同署が、個体数調整を行うのはこれが初めて。上伊那では伊那市長谷地区の浦国有林内に30個のわなを仕掛ける予定で、目標頭数を30頭としている。
狩猟期間終了後からわな捕獲によるニホンジカの個体数調整に取り組むため、同署では昨年、現場職員など30人がくくりわなの設置方法などを学ぶ研修を受け、わな捕獲のための許可を取得した。
南アルプスにおけるニホンジカの食害が深刻化する一方、個体数調整を行う猟友会員は減少。高齢化も進んでおり、同署としても何とか被害防止対策に取り組みたいと、今回のわな捕獲開始にいたった。
浦国有林のほか、富士見町の編笠岳、大鹿村の大河原などにも順次30個のわなを仕掛ける予定で、全体の目標頭数は90頭としている。
捕獲したニホンジカは関係市町村の猟友会を通じて猟銃で射殺し、埋没などの処理する予定。 -
第30回「ちゃぐりん」感想文コンクールでJA上伊那あぐりスクールの参加児童が入賞
JAグループ家の光協会が出版している子どもへの食農教育普及などを目的とする月刊誌『ちゃぐりん』が昨年9月に実施した「第30回『ちゃぐりん』感想文コンクール」で、JA上伊那が小学生を対象として開講している「あぐりスクール」の参加児童が6人が入賞し、7日、宮下勝義組合長から表彰状と記念品が伝達された=写真。
JA上伊那では、子どもたちへの食農教育の一環として一昨年から「あぐりスクール」を開講しており、その中の教材として『ちゃぐりん』を用いている。
感想文コンクールは、同誌を読んだ感想を作文にして応募する自由なもの。あぐりスクールでも一昨年からコンクールへの応募をしており、今回は伊那校、駒ケ根校合わせて138人が作文を応募したところ、全国から1963点の作文が集る中、優秀賞(12作品を選出)に駒ヶ根校3組の三ツ井凌君(9)が選ばれたほか、優良賞(50作品を選出)にも5人が入賞する結果となった。
優秀賞となった三ツ井君は「頑張ったので嬉しい」と話していた。
また、同校の校長を務める宮下組合長は「これだけ多くが入賞したのは全国でもないのではないかと思っており、校長としても嬉しく感じている。みなさんはあぐりスクールを昨年12月で卒業したが、地元で作られた農産物を食べ、農業や食べ物の大切さを頭の中に留めておいてほしい」と語った。
入賞者は次のみなさん。
◇優秀賞=三ツ井凌(赤穂3)
◇優良賞=石倉里々花(伊那東2)北原駿(赤穂3)中山梨紗(高遠3)田中彩(伊那北5)牧内ゆうな(伊那東6) -
南箕輪村水田農業推進協議会
08年度水稲生産目標数量配分面積は2万6691アール南箕輪村水田農業推進協議会は6日、村役場で開き、規約改正などを協議したほか、08年度水稲生産目標数量配分計画などを報告した。
規約改正は、協議会の会員に、南箕輪村まっくんファーム組合長を加える。
地域水田農業活性化緊急対策については、長期生産調整実施契約における協議会指定作物を、すべての転作作物を対象とする(自己保全管理・調整水田は除く)案を了承した。
08年度の村の水稲生産目標数量配分計画は、数量は1767トン、面積は2万6691アール。07年度の配分面積は2万7010アール、作付実績面積は2万6794アールだった。 -
第5回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集いで食害、ジビエ料理について考える
上伊那の農業者が一堂に会し、これからの農業について考える「
第5回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集い」が5日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。農業関係者など約250人が集まり、深刻化する有害鳥獣対策について考えるとともに、駆除した野生鳥獣をジビエ料理として活用する方法を模索した。
獣害防除対策に着目した今回、農業者のほか、猟友会関係者にも参加を呼びかけた。
第2部では、伊那市長谷地域の事例紹介に続き、信州大学農学部の竹田謙一助教が「集落ぐるみの獣害防除対策」をテーマに講演。竹田助教は耕作放棄地が野生動物のえさ場となっていることに触れ「集落の中で一つでもこうした場所を作らないことが大切」と説明した。また、駆除したニホンジカの肉などをジビエ料理などに有効利用することで、地域の資源としてこれらの野生動物をとらえていくことを提唱した。
ジビエ料理について学ぶ第3部では、飯田市南信濃にある山肉料理専門店「星野屋」の4代目店主・片町元彦さん(32)を迎え、実際に片町さんが作ったシカ肉を使ったステーキやメンチカツなど料理3品を試食=写真。星野さんは「これまでのジビエというと、一部の人がワインを片手に食べるなどといったイメージが強いが、女性や子どもにもすんなり受け入れられるメニューにした」と語り、これまであまり用いられなかったアキレス腱などの部位を使ったコストが比較的安いメニューなども紹介した。
実際試食した参加者は「シカ肉と分からないくらいおいしい」と話し、3つの料理に次々とはしを伸ばしていた。
また、上伊那農業委員会協議会による功労者表彰と感謝状授与もあり、後世に残したい技術などの伝達者を認定する農業名人には、新たに3人を認定した。
表彰などは次の通り。
◇農業功績者=平沢明彦(伊那市)原伊一(伊那市)堺沢政江(駒ケ根市)一ノ瀬博(辰野町)柴正人(箕輪町)久保田明美(飯島町)征矢寛美(南箕輪村)横前アップルランド(中川村)田中宮男(宮田村)
◇農業功績者感謝状=平沢信助(伊那市)北條富男(辰野町)
◇農業名人認定者▼新鉄砲百合栽培名人=井上修一(伊那市)▼アルストロメリア名人=宮崎国治(中川村)▼農業機械改良名人=保科治男(宮田村) -
宮田版の栽培指針策定へ、大豆専門部会
宮田村の大豆栽培農家でつくる「大豆専門部会」(保科治男会長)はこのほど全体会議を開き、品質と生産性を高めようと宮田版の栽培指針を策定しようと取り組みを始めた。
農家によって違う除草剤の種類や使用時期などについて、一定の目安をつくり、農家全体の底上げを図る。
同村内では13年前から大豆栽培が始まり、昨年に専門部会が発足。
宮田産の大豆を用いて豆腐製品をつくる「宮田とうふ工房」の担当者も全体会議に出席し、「大豆の数量確保が一番の懸念。私どももも品質的に勉強して、おいしい製品をだしていきたい」と協力を求めた。 -
みのわ営農第1期総会
箕輪町の農事組合法人みのわ営農(市川隆男理事長)は2日、第1期総会を松島コミュニティセンターで開いた。06年12月に発足し初の通常総会で、07年度の事業報告と会計決算報告、08年度の事業計画と会計予算計画などを承認した。
07年度(1月11日縲・2月31日)の事業は、米販売、作業受託、研修・視察など。米販売はコシヒカリ、あきたこまちなどで合計61万1942キロ。箕輪町支所管内の米出荷量に対するみのわ営農の米出荷量の割合は51・8%だった。
07年12月の理事会では、11年を目途に作業受託組織(コンバイン作業班)を一本化し、コンバインなどを購入し効率的運営を図ること、農業経営基盤強化準備金の積み立てをし将来に備えることなどを決めている。
決算は、資産合計3414万8千円、負債合計108万2千円、純資産合計3306万6千円。当期末処分利益金は2902万7千円で、利益処分額は法定利益準備金300万円、農業経営基盤強化準備金550万円、従事分量配当2207万9千円。次期繰り越し利益は155万2千円のマイナスになる。
08年度事業計画は、特定農作業受託・農産物生産が水稲で135ヘクタール、受託販売数量は受託米10200俵、大豆50俵。会計予算計画は、収入は1億8807万7千円で前年比2375万2千円の増。本年度は新たに大豆販売額とナラシ対策交付金が加わる。支出は1億7540万2千円で前年比1370万円の増。 -
むら夢楽塾2008
いいじまむら夢楽塾2008は3日、飯島文化館で開いた。飯島町営農センターなどでつくる実行委員会主催。約90人が参加、農業功労者表彰やむらづくり講演会、パネルディスカッションなどで、「組織が支える飯島町農業」について意見交換した。
開会で、森谷匡彦実行委員長は「販売競争により色々な食品が輸入されているが、中には危険な環境で生産されている物もあるかも知れない。今こそ、自給率の向上、安全安心の農作物が求められている」と述べ、有意義な塾になるように期待した。
引き続き、農業者功労表彰に移り、町の農業振興に貢献した、那須野明さん(上通り)、道の駅花の里いいじま利用組合(湯沢敏美組合長)、ブレッドいいちゃん(上原弘子代表)、フルーツ工房・ピュア(大嶋徳江代表)の1個人3団体の功績をたたえ、表彰した。
また、いいじま農産(上の原)、三石俊一さん(鳥居原)の07年度農業経営改善計画の認定を報告したほか、新たに26人1団体にエコファーマー認定書が手渡された。
落語家の三遊亭白鳥さんが「農業も人も笑っていきいき」と題して講演し、最後に「組織が支える飯島町の農業」をテーマにパネルディスカッションした。
コーディネーターに井出万仁さん(全国農業改良普及支援協会、専門委員)を迎え、佐藤光吉さん(上伊那地方事務所農政課長)、下島芳幸さん(JA上伊那営農部企画課長)、小林正尚さん(いいじま農産社長)、紫芝勉さん(田切農産)、小林雄一さん(本郷農産)、上原隆佑さん(水緑里七久保社長)がパネラーを務めた。 -
第13回ウインター2008信州フラワーショー開催
県内各地で生産されている秋冬期の切花、花木を一堂に展示する「第13回ウィンター2008信州フラワーショー」が1月31日、伊那市狐島のJA南信会館で始まった。冬花を代表するアルストロメリアをはじめ、アネモネ、ダリアなど約20種類335点の花々が会場を彩り、芳しい香りとともに訪れた人の目を楽しませている。
花き園芸の発展や生産技術向上などを目的として毎年開催している取り組みで、特に長野県が全国一の出荷量を誇り、その約85%が上伊那で生産されているアルストロメリアについては200点以上が出そろう。
今年は、次世代を担う子どもたちにも小さい時から花と親しみ、花き園芸の将来を支えて欲しいとの願いを込め、地元の竜東保育園の年長園児58人を一般公開に招待=写真。鮮やかに咲きそろった花々を前に、園児らは「きれいだね」とそれぞれの花に見入っていた。
今年は、燃料費の高騰に加え、秋に高温期が続いたり、暖冬傾向だったことなど、生産者にとっては生産費面、品質管理面ともに厳しい年だったが、出品された花はいずれも発色が良く、茎、葉、花のバランスも良いなど、例年に劣らない品質だという。また、生産量が増えているダリアの新品種なども並んでいるが、審査の結果、最高賞には伊那市の中原睦男さんのアルストロメリア「アバランジェ」が選ばれた。
一般公開は2月1日の午前9時縲恁゚後1時にも行われる。 -
第13回ウィンター2008信州フラワーショーが伊那市で開催
県内各地で生産されている秋冬期の切花、花木を一堂に展示する「第13回ウィンター2008信州フラワーショー」が1月31日、伊那市狐島のJA南信会館で始まった。冬花を代表するアルストロメリアをはじめ、アネモネ、ダリアなど約20種類335点の花々が会場を彩り、芳しい香りとともに訪れた人の目を楽しませている。
花き園芸の発展や生産技術向上などを目的として毎年開催している取り組みで、特に長野県が全国一の出荷量を誇り、その約85%が上伊那で生産されているアルストロメリアについては200点以上が出そろう。
今年は、次世代を担う子どもたちにも小さい時から花と親しみ、花き園芸の将来を支えて欲しいとの願いを込め、地元の竜東保育園の年長園児58人を一般公開に招待=写真。鮮やかに咲きそろった花々を前に、園児らは「きれいだね」とそれぞれの花に見入っていた。
今年は、燃料費の高騰に加え、秋に高温期が続いたり、暖冬傾向だったことなど、生産者にとっては生産費面、品質管理面ともに厳しい年だったが、出品された花はいずれも発色が良く、茎、葉、花のバランスも良いなど、例年に劣らない品質だという。また、生産量が増えているダリアの新品種なども並んでいるが、審査の結果、最高賞には伊那市の中原睦男さんのアルストロメリア「アバランジェ」が選ばれた。
一般公開は2月1日の午前9時縲恁゚後1時にも行われる。 -
農林漁家民宿おかあさん100選の一人にみらい塾の市ノ羽幸子さんが選ばれる
農林水産省、国土交通省は29日、地域の素材を生かしたもてなしで農林漁家民宿を営む女性100人を選ぶ「農林漁家民宿おかあさん100選」の第1弾を発表し、伊那市長谷黒河内で農家民宿「蔵の宿 みらい塾」を営む市ノ羽幸子さん(60)が最初の20人の一人に選ばれた。一夜明けて30日、市ノ羽さんのもとには祝福に訪れる人たちや電話によるメッセージが相次いで届き、市ノ羽さんは「驚いている。支えてくれる人たちがいたから、できたこと。自分が嬉しい時に、一緒に喜んでくれる人がこんなにもいてくれることは嬉しい」と喜びを語った=写真。
取り組みは良質な農林漁家民宿の拡大、地域活性化などを目的とするもの。25の道県から推薦のあった42人の中から▽都市住民などとの交流を積極的に推進している▽農林漁家民宿おかあさんのイメージに即している竏窒ネどといった選定基準に合致した女性20人を選出した。
市ノ羽さんは農家民宿を始めて11年目。自宅の蔵を改装し、そこを宿泊場としているほか、囲炉裏(いろり)を囲んで食べる手作りの郷土料理、昔ながらのたたずまいなどが、訪れた人の心を和ませている。また、何よりも、いつも笑顔で訪れる人を迎え、帰る時にはその元気を分けてくれる市ノ羽さんの人柄そのものに魅力を感じる人も多く、リピーターが後を絶たない。
市ノ羽さんは「自分のうちに帰ってくるような感覚の民宿をやりたいと思って、自分も楽しみながらやってきた。若くなっていく訳ではないので、今までと同じようなスタイルでやっていければいいかな」と話していた。 -
箕輪町水田農業推進協議会
08年産米の生産目標数量決まる箕輪町水田農業推進協議会(会長・平沢豊満町長)は29日、約50人が出席して町役場で開いた。07年度水稲生産実績を確認し、08年産米の生産目標数量は07年産数量と同規模の2714トンで取り組むことを決めた。
町の07年度水稲生産実績は、作付目標配分面積427ヘクタールに対し、作付面積は425・1ヘクタールで目標達成率は99・5%だった。基準反収は10アール当たり638キロ。
08年産米の目標面積配分は、生産数量が2714トン(主食用2581トン、加工用133トン)。生産面積は423ヘクタール(主食用402ヘクタール、加工用21ヘクタール)。基準反収は10アール当たり642キロで07年産米より4キロ増える。これにより生産面積は07年より2・1ヘクタール減少する。
町における配分ルールについては▽飯米相当面積を配分より控除する▽町に配分された「米の生産数量」を面積に置き換えて個人ごと配分する▽加工用の21ヘクタールを担い手枠とし認定農業者へ配分-などの案を了承した。 -
山ぶどう栽培、担い手問題浮き彫りに
宮田村の山ぶどう栽培組合に加盟する12戸のうち3戸が、高齢などの理由で今季から栽培をやめる意向であることが分かった。24日に開いた関係者でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議幹事会」で報告。組合員が育てた山ぶどう(ヤマソービニオン)で仕込む特産赤ワイン「紫輝」「駒ケ原」は県の原産地呼称管理制度に認められるなど、評価も高まっているが、栽培開始から10年を経て課題だった・ス担い手・ス問題が現実として浮き彫りになった。
推進会議では、構成する商工会、農協などに呼びかけて担い手探しを行っていくことを確認。
企業や観光農園などの掘り起こしも進めたい考えだが、農業全体の担い手不足と同様に、労力が報われるだけの対価の問題を抱えるなど根は深い。
今年生産をやめる意向の3戸のうち2戸が高齢を理由にするが、関係者は「同様に来年以降について、続けられるかどうかと考えている農家が他にも数戸ある」とも話す。