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県農業経営者協会上伊那支部と県議会議員の懇談会
長野県農業経営者協会上伊那支部と、長野県議会議員との懇談会が9月26日にJA上伊那本所で開かれました。
懇談会では県農業経営者協会上伊那支部の7人が、地元選出の県議会議員4人と意見を交わしました。
農業経営者協会からは「新しい担い手の確保が難しい」という課題や「地産地消の輪を広げる取り組みとして、東京都内などで農産物のPRをしていきたい」といった提案がありました。
駒ヶ根市選出の佐々木祥二県議は「上伊那の農業が発展していくように一つでも実現できるように努力をしていきたい」と話しました。
この懇談会は地域農業を発展させようと、毎年開かれています。 -
JA上伊那南箕輪支所 りんご収穫体験
JA上伊那南箕輪支所は、りんご収穫体験を、南箕輪村の田中りんご農園で15日に行いました。
この日は、村内の親子など25人が参加しました。
収穫したのは、シナノスイートと秋映で、参加者は自分の好きなりんごを選んでいました。
この体験は、りんごの収穫を通して農業への理解を深め、地域全体で農業を行っていることを実感してもらおうと開かれました。
JA上伊那では、「りんごだけでなく地元でとれる農産物を食べて、地元農家を応援してほしい」話していました。
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伊那谷有機農業塾 「土づくり」
伊那市が8月から開いている「伊那谷有機農業塾」の第2回の講義が9月14日、伊那市の産業と若者が息づく拠点施設alllaで行われました。
講義は、会場とオンラインの両方で行われました。
この日は、宮崎県綾町で人参やレタスを有機栽培していて、綾町有機農業研究会の会長を務める北野将秀さんが、「自然の力を生かした栽培と土づくり」をテーマに話をしました。
綾町では、およそ40年前から地域全体で有機農業を行っているということで、「バランスの良い土づくりが有機栽培の鍵になる」と話していました。
伊那谷有機農業塾は、伊那谷で有機農家を目指す人を対象に、その優位性について理解を深めてもらおうと、伊那市が8月から開いているものです。
来年2月まで、あと3回開かれる予定です。 -
森の座 薪づくりイベント開催
伊那市のNPO法人森の座は、薪づくりのイベントを箕輪町富田の山林で12日から始めました。
森の座では民有地の森林整備を行っていて、イベントは間伐で出た木を放置することなく有効に活用しようと企画されました。
会場にはスギやカラマツ、クヌギなどの丸太などが並んでいて、参加者はチェンソーで適当な長さに切ると、機械を使い木を割っていました。
ある参加者は、「やりがいのある作業。冬にこの薪をストーブで使うのが楽しみです」と話していました
薪づくりイベントは16日までで、参加には事前の予約が必要です。
参加費は軽トラック1台分で3,500円となっています。
申し込み
FAX 0265-98-0933(氏名・住所・電話番号・Eメール・参加日・予定台数など)
http://www.morinoza.org
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南福地ファーム バイオ炭活用で二酸化炭素削減へ
伊那市の農事組合法人南福地ファームは、二酸化炭素の削減に向けた取り組みの一環として、もみ殻を使った「バイオ炭」で麦を栽培する実証試験を始めました。
12日は南福地ファームの圃場でバイオ炭の散布が行われました。
バイオ炭は木や竹、もみ殻など生物由来の資源で作る炭です。
もみ殻を350度で熱し炭にする事で、炭素を封じ込め二酸化炭素の排出量を抑える効果が期待できるという事です。
実証試験は、JA長野中央会などによる「バイオ炭による二酸化炭素削減プロジェクト」の一環で行われたもので上伊那の農事組合法人で参加するのは南福地ファームだけだという事です。
今年度は、およそ300アールの圃場にバイオ炭を散布し小麦と大麦を栽培する計画です。
南福地ファームでは、土壌分析や農産物の生育を見ながらバイオ炭の活用を検討していくという事です。
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上伊那の主力品目 白ねぎの出荷最盛期
上伊那の野菜の主力品目の一つ、白ねぎの出荷が最盛期を迎えています。
11日は、伊那市西春近で、農事組合法人ゆいにしはるの組合員が収穫作業をしていました。
ゆいにしはるでは、150アールの畑で白ねぎを栽培していて、今が収穫の最盛期です。
JA上伊那によりますと、白ねぎは上伊那の野菜の主力品目の一つで、生産量は、松本に次いで県内2位です。
今年の販売額は5億3,000万円を見込んでいるということです。
ビニールハウスでは出荷のための作業が行われていました。
不要な葉を取り除き、57センチの長さに切りそろえていきます。
今年は生育は順調で、長さ、太さともに良い状態だということです。
白ねぎは主に中京、関西方面に出荷され、作業は11月いっぱい続くということです。
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南信森林管理署と市町村長が情報共有
南信森林管理署が南信地区の国有林野事業について関係する市町村長と情報を共有する、協議会の総会が5日に、伊那市の防災コミュニティセンターで開かれました。
総会では、南信森林管理署の国有林での取り組みや説明などが行われました。
南信森林管理署の開藤直樹署長は「豊かな森林を守るためには、資源の循環利用を行いつつ、適切に森林を管理することが重要」と話していました。
総会には、県の関係者や南信地区の市町村長などが出席しました。
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長谷みらい米づくりプロジェクト
農ある暮らしに関心のある人たちが無農薬・無化学肥料での米づくりを1年間通して体験する「長谷みらい米づくりプロジェクト」の稲刈りが25日行われました。
25日は、県外から伊那市に移住した2家族が参加し、稲刈りをしました。
長谷で農業振興に取り組む「長谷さんさん協議会」と移住定住を促進する「溝口未来プロジェクト」は、希望者に無農薬・無化学肥料の米作りを1年間通して体験してもらう「長谷みらい米づくりプロジェクト」を行っていて、今年で2年目です。
今年は4家族と市内2つの企業が参加しました。
参加者は5月に田植えを行い、5回の草取りを行ってきました。
25日参加した家族は、米作りは初めてだということで、地域の人に教わりながら稲刈りをしていました。
収穫した米は来月行う収穫祭で味わったり、参加者に配られるほか、インターネット上での販売も計画しています。
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高遠在来とうがらしで農福連携
信州伝統野菜に選定されている、伊那市高遠町の高遠在来とうがらしを軸にして、農業と福祉が連携して行う「農福連携」が進んでいます。
28日は、伊那市長谷非持の障害者多機能型事業所さくらの家で、高遠とうがらしのひとつ、芝平なんばんを天日干しするための作業を行われていました。
さくらの家では、農福連携の一環として高遠在来とうがらし保存会から依頼を受け、天日干し用の赤く熟した芝平なんばんを紐に付ける作業を行っています。
「農福連携」は、働き手不足が課題となっている農業分野と、賃金の安さや働く場所の確保などが課題となっている福祉分野が連携して行うものです。
高遠町内の生産者や飲食店でつくる高遠在来とうがらし保存会では、地域の中で農福連携を広めていこうと、今年1月からさくらの家に仕事を依頼しています。
さくらの家で紐に付けた芝平なんばんは高遠町の環屋で天日干しして乾燥させます。
その後、再びさくらの家で種を取り出す作業を行うということです。
種は来年の栽培用に、ほかの部分は七味などに加工して販売します。
高遠在来とうがらし保存会では「とうがらしの復興が地域活性化につながり、福祉分野にも役立てば嬉しい」と話していました。
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価格高騰 汚泥肥料に注目
ウクライナ情勢などの影響で化学肥料の価格が高騰する中、伊那市の伊那中央衛生センターの汚泥で作った肥料バチルエースが注目を集めそうです。
伊那中央衛生センターでは、し尿処理した後の汚泥を20日間かけて発酵熟成させた肥料バチルエースを1998年から販売しています。
価格は、1袋20㎏入り200円です。
一般で販売されている肥料の半額ほどで、低価格の肥料として経費削減や化学肥料の使用量の低減にもつながると期待されています。
また、肥料には窒素やリンが豊富に含まれている他、商品名にもなっているバチルス菌は、タンパク質などの分解能力が高く、土壌改良や連作障害防止の効果に期待できるということです。
伊那中央衛生センターでは他に、活性汚泥を脱水させた「脱水汚泥いな」の無料提供や無料散布も行っています。
バチルエースは、年間およそ3300袋を製造していて、昨年度は2500袋を販売したということです。
バチルエースは、伊那中央衛生センターで購入できます。
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横山維者舎 酒米の稲刈り
伊那市横山の住民有志でつくる、「横山維者舎」は、オリジナルの日本酒「維者舎」の原料となる酒米の稲刈りを10日に、行いました。
10日は、維者舎のメンバー8人が集まり、稲刈りが行われました。
米の品種は美山錦で、今年は
2.4tが収獲できたということです。
横山維者舎は3年前から地域活性化をめざし、市内の酒蔵「宮島酒店」と協力しオリジナルの日本酒造りに取り組んでいます。
維者舎では「今年のお米も、例年通りいいものが出来た」と話していました。
日本酒「維者舎」の新酒は、12月中旬の発売を予定しています。 -
トルコギキョウの出荷がピーク
長野県が生産量全国1位で、上伊那が県内2位の花、トルコギキョウの出荷が現在ピークを迎え、花卉農家では出荷作業に追われています。
このうち伊那市東春近で花の生産を行っている、株式会社フロムシードでは、年間およそ50万本のトルコギキョウを栽培しています。
トルコギキョウはアルストロメリアと同様、上伊那の花の主力品種の一つで、フロムシードでは毎年6月下旬から10月末まで出荷をしています。
この時期は秋の彼岸を前にピークを迎えていて、およそ25人が作業を行っています。
7日の1日で6,000本の収穫とサイズや品質別に分ける選花作業を行いました。
フロムシードでは15種類のトルコギキョウを栽培していて、ほとんどがオリジナル品種だということです。
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台風に備え果樹農家が収穫
大型で強い台風11号は午後4時半現在日本海を北東へ進んでいます。
伊那地域では果樹農家が対応に追われていました。
6日は伊那市西箕輪の果樹農家笠松悟さんが、りんごの収穫に追われていました。
品種は今が収穫時期のつがるです。
リンゴ狩りの受け入れを行っているため残していましたが、台風に備え収穫をしていました。
長野地方気象台によりますと、伊那地域では午後1時24分に最大瞬間風速17.4mを記録しました。
長野地方気象台によりますと、県南部では、夜には風は収まるということです。
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今年のマツタケは?藤原さんに聞く
本格的なマツタケシーズンを前に伊那市の松茸博士 藤原儀兵衛さんに今年の出来について話を聞きました。
藤原さんが向かっているのは管理している松茸山です。
今年は8月8日からマツタケの収穫を始めたという事です。
この辺りは30日に10本程収穫し、31日は山に入り5分程で1本見つけました。
藤原さんは、今年の暑さにより、例年より地中の温度が高くなった事もあり、豊作に期待できると話します。
マツタケが育つには、今後の適度な雨と、気温が徐々に下がる事が必要だと言います。
藤原さんによりますとマツタケは9月10日頃から出始めるという事です。
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水稲作柄概況 県内「平年並み」
関東農政局は8月15日現在の今年度の水稲の作柄概況を、31日に発表しました。
それによりますと、南信を含め県内全域で「平年並み」となっています。
田植え最盛期は、「平年並み」、出穂最盛期は7月下旬から8月中旬にかけてで、2日早くなっています。
南信を含む県内全域の作柄概況は、おおむね天候に恵まれ「平年並み」と見込まれています。
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農村インポッシブルin伊那
伊那市の農林資源を活用した地域活性化のアイデアを生み出すイベント「農村インポッシブルin伊那」のプレゼンテーションが28日に行われました。
参加した県内外の17人が、4グループに分かれて、地域活性化のアイデアを考えました。
27日と28日の2日間にわたり各チームが市内の飲食店や企業を視察し、その中で生まれたイベント企画などのアイデアをまとめ、プレゼンテーションを行いました。
あるチームは、天然素材を発酵させた際の発酵熱を利用したフットサウナを設置し、無農薬自然栽培で育てた米のもみ殻を敷き詰めて海のない伊那市にビーチを造るアイデアを提案していました。
「農村インポッシブルin伊那」は伊那市と東京都の一般社団法人INSPIREとの共催で、地域活性化のアイデアを考えようと開かれました。
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JA上伊那 伊那市に米贈る
JA上伊那は、伊那市カレー大作戦などで活用してもらおうと、米500キロを7月22日、伊那市に贈りました。
この日は、JA上伊那の白鳥健一常務理事らが市役所を訪れ、白鳥孝市長にプライベートブランドの伊那華の米を贈りました。
伊那市では、食料支援を必要とする子育て世帯を応援する、「子どもの未来応援隊事業」を行っています。
事業では、伊那市社会福祉協議会が子ども食堂やカレー大作戦で子どもたちに無償で食事を提供しています。
白鳥常務理事は「物価上昇で厳しい状況が続きますが、地元の米を子どもたちに喜んで食べてもらいたい」と話していました。
白鳥市長は「市内の子供たちに笑顔で食べてもらえるように活用していきます」と感謝していました。
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早生種の「幸水」出荷ピーク迎える
早生種の梨「幸水」の出荷作業がピークを迎えています。
25日は箕輪町の上伊那果実選果場におよそ6トンが持ち込まれました。
「幸水」の今シーズンの出荷作業は19日から始まり、現在ピークを迎えています。
作業は、目視で表面の傷や形などを一つずつ選別していきます。
その後、瞬時に大きさや形などを測定できる光センサーを通り、品質ごとに分けられ箱詰めされました。
幸水は、2020年と2021年は霜の影響もあり出来は良くなかったということです。
JA上伊那では、今シーズンの幸水の出荷量を2021年よりも15トン多い、およそ100トンを見込んでいます。
9月上旬からは主力である南水の出荷作業が始まります。
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まっくんファームでコンバイン入魂式
南箕輪村の農事組合法人まっくんファームは、新たに購入したコンバインの入魂式を25日に行いました。
まっくんファーム現場事務所で行われた入魂式にはおよそ15人が参加しました。
式では神事を行い参加者が安全を祈願しました。
田んぼごとの米の収穫量を自動で測定してデータ管理が行えるということです。
13年ほど使用したコンバインの老朽化に伴い今回、更新しました。
まっくんファームでは現在、170ヘクタールの田んぼを村内の農家から受託していて、9月8日から稲刈りを行う予定です。
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伊那谷有機農業塾 始まる
有機農業について理解を深めて学ぶことが出来る、伊那谷有機農業塾が始まりました。
第1回の講義は24日に伊那市のきたっせで開かれ、現役の有機農家や有機農業に興味がある人など上伊那からおよそ50人が参加しました。
また、動画投稿サイトYouTubeでも配信されました。
第1回の講師として青森県の弘前大学の杉山修一名誉教授が「有機農業の可能性と未来」と題し、これからの脱炭素社会における有機農業の役割について講義をしました。
講義後は、参加者から質問もありました。
伊那谷有機農業塾は伊那市が主催しているもので、来年2月まで、全6回の講義を予定していて、誰でも参加できます。
この講義は10月に、122CHで放送を予定しています。
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まっくんファーム ドローンによる農薬の試験散布
南箕輪村の農事組合法人まっくんファームは、ドローンによる農薬の試験散布を、北殿の大豆畑で22日に行いました。
22日は、およそ1.1ヘクタールの圃場でドローンによる試験散布が行われました。
ドローンには、最大5リットルの農薬を積むことができます。
均一に撒けるようプログラミングによる自動運転を行い、障害物がある場合は手動で操作することができます。
ドローンによる農薬や肥料の散布を手掛ける伊那市山寺の加藤航太さんが実演しました。
通常大豆栽培での農薬散布は、専用の機械を使って人が操縦し行います。
散布の際、作物を傷つけてしまう恐れがある他、小回りが効かず薬剤の無駄が生じてしまっているということです。
ドローンによる散布では、これらの課題が解決できる他、時間の短縮にもなるということです。
22日は10アールの圃場で通常10分ほどかかるところを、およそ1分30秒で撒き終わっていました。
委託した場合の費用は、通常の散布方法とほとんど変わらないということです。
まっくんファームでは今後、スマート農業を積極的に取り入れ、農業の効率化を測っていきたいとしています。 -
中坪ノーサンで一足早く稲刈り
伊那市手良の田んぼで、早くも19日から稲刈りが始まりました。
一足早く稲刈りを行っていたのは、伊那市手良の株式会社中坪ノーサンです。
この日は、15アールの田んぼで、コシヒカリよりも早く収穫できて味も良いという「五百川」の稲刈りを行っていました。
中坪ノーサンでは、手良地区の32ヘクタールの田んぼで稲を栽培しています。
今年は、梅雨が短く暑い日が続きましたが、稲の成長にはほとんど影響がなかったということです。
中坪ノーサンでは、10月初めまで稲刈りを行うということです。 -
伊那市河川治水砂防促進期成同盟会
伊那市河川治水促進期成同盟会の総会が7月19日に、市役所で開かれました。
伊那市河川治水促進期成同盟会は大沢川、小黒川、小沢川、棚沢川の4つの川の期成同盟会や土地改良区の関係者などで構成されています。
総会では、今年度の事業計画として、関係機関に対しての事業の促進要望や、地元組織に対する支援協力・事業促進要望箇所の現地調査を実施するなどが承認されました。
また、長野県伊那建設事務所の今年度の事業内容も報告されました。
主な内容として、小沢川を避難が必要な水位に達した時に住民に呼び掛ける、水位周知河川に指定するための工事が行われます。
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早生りんご「夏あかり」の出荷作業
極早生のりんご「夏あかり」の今シーズンの出荷作業が箕輪町の上伊那果実選果場で始まっています。
4日はおよそ1.5トンの夏あかりが持ち込まれました。
4日は持ち込まれた「夏あかり」は、お盆前に出荷が始まるりんごです。
夏あかりは上伊那では箕輪町を中心に栽培されています。
作業は人が目視で傷や色のチェックを行い、選別していきました。
その後、大きさや形、糖度を瞬時に測定できる光センサーを通り、品質ごとに箱詰めされました。
2021年は霜の影響もあり、出来は良くなかったということですが、今シーズンは天気も良かったことから、2021年の4倍ほどの25トンの出荷を見込んでいるということです。
夏あかりは、お盆前の8月10日頃に出荷のピークを迎え、愛知県や静岡県、徳島県などに出荷されるということです。
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南箕輪村の園児にスイートコーン
南箕輪村営農センターは、村で生産された野菜を味わってもらおうと、村内の保育園にスイートコーンをプレゼントしました。
4日は、南原保育園に135本のスイートコーンが届けられました。
コーンを育てた農事組合法人まっくん野菜家代表理事の木下 尊英さんが皮のむき方を子どもたちに教えました。
年長の園児が一人3本皮むきを担当しました。
まっくん野菜家では3ヘクタールでコーンを栽培しています。
園児に村の農産物について知ってもらい消費拡大につなげたいと毎年プレゼントを行っていて、10年以上になります。
南原保育園では、おやつの時間にコーンを味わいました。
なお、スイートコーンは、村内6つの全保育施設に合わせて535本贈られました。
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NPO法人森の座 アカマツの葉で「お茶」
伊那市のNPO法人森の座は、アカマツの葉で作った「お茶」の販売を行っています。
3日は南箕輪村南原の森林で森の座のメンバーがアカマツの伐採を行いました。
木が倒れると、枝を切り落とし、ハサミを使い松の葉の部分をコンテナに集めていました。
森の座は、伊那谷の森林を保護し、後世に伝えていこうと平成17年に設立されたNPO法人です。
森林整備や木材の搬出、伐採した木を利用し炭などにして販売しています。
森の座の理事長・西村智幸さんです。
これまで伐採した木は、材木やマキとして利用してきましたが、葉の部分は山に置いてきたということです。
数年前に仕事で知り合った人から、マツの葉には血圧を安定させるなどの効果があると聞き、商品化の検討を始め、令和2年にお茶の販売を始めました。
お茶は、粉末と粉砕の2種類あり、価格は100グラムで粉末は4千円、粉砕は2千円です。
葉の抜き取り作業は、伊那市社会福祉協議会に委託していて、お茶を作るには、洗浄、乾燥、抜き取り、加工の工程があるという事です。
3日はアカマツを1本伐採し、松の葉50キロほどを収穫しました。
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伊那市地蜂愛好会 蜂追い大会
伊那市地蜂愛好会は、クロスズメバチ・地蜂を追って巣を探す蜂追い大会を31日伊那市のますみヶ丘平地林で開きました。
餌となるイカの切り身を、森の中に仕掛けておくと、地蜂とよばれるクロスズメバチが、においにつられてやってきます。
あらかじめ小さく切り分け、糸と目印をつけた餌を抱えさせます。
目印のついた餌を巣まで持ち帰る働きバチを追いかけるのが「蜂追い」別名「すがれ追い」と言います。
参加者たちは、大きな声を上げて、蜂の後を追っていました。
この蜂追い大会は、地蜂とのかかわりを大切に、マナーを守りながら伊那谷の食と文化を後世に伝えようと行われています。
31日は、地蜂愛好会の会員と一般およそ40人が参加しました。
蜂を追って走り回り、巣を見つけると、参加者は喜んでいました。
31日は3つの巣を見つけ働きバチが通っているかを確認し、煙幕をたいて蜂を気絶させてから巣を掘り出していました。
掘り出した巣は希望者に配られ、そのうちの一つを去年、地蜂愛好会に入会した箕輪町の青山真理恵さんが受け取りました。
青山さんは去年にひき続き今年も地蜂の巣コンテストに出品します。
掘り出した巣は、会員らが餌を与えて育てるということです。
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南福地ファームもち麦販売 8月1日から
伊那市富県の農業組合法人南福地ファームは、今年6月に収穫したもち麦の販売をあすから行います。
31日は、本格的な販売を前に、地域住民を対象にしたもち麦の特別販売が南福地ファーム事務所で行われました。
近隣住民が訪れ、組合員と話をしながら買い求めていました。
南福地ファームでは、もち麦の栽培を始めて2年目になります。
今年は6月に、去年より2倍近い1400キロを収穫しました。
精麦すると1000キロほどになります。
もち麦は、食物繊維が豊富で、コレステロールの低下や血糖値上昇の抑制などが期待できるということです。
もち麦は、8月1日から、JA上伊那のファーマーズあじ~なやAコープ伊那中央店などで販売が始まります。
価格は500グラム500円、1キロ950円です。
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林業と建築業連携 森林解析技術開発へ
信州大学発のベンチャー企業、南箕輪村の精密林業計測㈱は、
ドローンが上空から撮影した画像から木材として利用できる立ち木の情報を推定し建築業者と連携する森林解析技術の開発に取り組みます。
精密林業計測㈱は、信州大学発のベンチャー企業として2017年に設立されました。
レーザ計測や空撮画像から、木の高さや樹種、松くい虫被害の有無などの情報を解析し森林管理に活用するスマート林業を推進しています。
今回は、その技術を生かし木材を扱う建築業と連携しようと取り組みを行います。
精密林業計測では、計測機器を背負って森林内を歩くことで幹の情報を計測する技術があります。
今回の事業では、その技術をドローンで撮影した画像から、製材・建築で利用する立ち木の情報を推定する技術の開発に取り組みます。
さらに、県外の製材会社や住宅メーカーとなど連携し、丸太の情報と建築業者が必要とする建築部材のデータベースを連携させる実証実験にも取り組みます。
これにより建築業者は丸太情報に在庫照会をして発注することができるようになります。
過剰な木材生産がなくなり、森林資源の有効活用や適正価格での取引につなげていきたいとしています。
この技術開発は経済産業省の研究開発支援事業に採択され、今年度から3年間研究と実証実験が行われます。
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全自動運転ロボットトラクターの実演会
GPSよりも精度の高い高精度測位サービスRTKを活用した全自動運転が行えるロボットトラクターのデモンストレーションが14日に伊那市西箕輪のJA菜園の圃場で行われました。
リモコンのスイッチを入れると、ロボットトラクターが全自動で動き出し畑を耕しました。
トラクターには誰も乗車していません。
トラクターのデモンストレーションはヤンマーアグリジャパン株式会社が行いました。
このトラクターはRTKシステムを導入しています。
RTKとは、地上の基地局の位置情報を活用するもので、GPSよりも高精度な測位を可能とする技術です。
RTKを活用することにより、GPSを使った時には30センチほどあった誤差が3センチほどになるということです。
このトラクターは113馬力で、最高速度10キロの自動走行を行えるということです。
前と後ろにカメラとセンサーを搭載していて、ほぼ360度を感知することができ、安全装置により停止します。
この実演会は、JA上伊那がスマート農業に先進的に取り組み技術普及を推進していることから、多くの人に技術を知ってもらおうとヤンマーに会場を提供したということです。
14日は他に最新機種のトラクターなどの実演も行われました。
この規模の実演会を開くのは上伊那では初めてで、会場にはのべ150人ほどが訪れたということです。