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宮田村特産山ぶどうワイン仕込み式
宮田村の特産・山ぶどうワインの仕込み式は8日、同村新田区の本坊酒造信州ファクトリーで開いた。村内の栽培農家10戸が丹精込めて育てた採れたての山ぶどうを持ち込み、醸造を開始。収量的には平年並みの28トンほどを見込むが、糖度と酸味のバランスは抜群で、主力銘柄の08年産「紫輝(しき)」は12月7日に発売開始を予定する。式には山ぶどう栽培組合、村、農協などの関係者約20人が出席。さっそく茎を取り除くための破砕機(はさいき)に投入した。
今年は天候にも恵まれ「例年以上に糖度と酸味の状態も良好」と信州ファクトリー工場長の深水公明さん。収穫に励む栽培農家も「おいしいワインになりそう」と期待を寄せる。紫輝6千本のほか、年明けには「信州駒ケ原」など計1万4千本ほどの出荷を予定するが、同ファクトリーでは新たな商品開発も進めており、楽しみ方のバリエーションも増えそうだ。
関係者でつくる山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫村長)もこの日開かれ、「紫輝」解禁当日の12月7日に同ファクトリーで開くワイン祭りを10年目にして初めて有料にして開催することを決定した。来場者にワインを十分に味わってもらうためで、500円を徴収する。また、栽培農家の高齢化が進み担い手問題も現実化していることから、栽培者の公募なども含めながら検討を進めていくと確認した。 -
マルメロ出荷
箕輪町中原のJA上伊那選果場で7日、マルメロの出荷作業が行われた。
今年は病気もなく順調に生育し、先月からもぎとりが始まった。
箕輪町はマルメロの産地で、今年は30トンの出荷を予定している。
選果場では、生産者ら35人が作業にあたり、大きさ別に分け、ダンボールに詰めていた。
JA上伊那によると、マルメロの生産量は栽培農家が減っていることや後継者不足などから減少傾向にあるという。
選果されたマルメロは九州などに出荷されるほか、のどあめやシロップなどの加工向けに諏訪や茅野にも出荷される。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ふれあい農園で稲刈り体験
伊那市高遠町山室にある都会の人たちのオーナー農園「ふれあい農園」で4日、稲刈り体験が行われた。東京都を中心に関東地方から訪れた家族連れなど、およそ80人が稲刈りを楽しんだ。
ふれあい農園は、体験を通して都市と農村の交流を深めようと行われている。都会からの参加者がオーナーとなっていて、田植えから稲刈りまでを体験し、収穫した米60キロを持ち帰る。
始めたばかりのころは7組の応募しかなかったが、リピーターが多く、現在では50組のオーナーがいるという。
参加者らは、農事組合法人山室のメンバーから刈り方を教わりながら、稲刈りを体験していた。
農園を管理している山室のメンバーは、「来てくれた人たちが喜んで体験をしてくれているのでやりがいがある」と話していた。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
アマランサスをコンバインで収穫
雑穀アマランサスのコンバインを使った収穫作業が4日、伊那市西春近諏訪形のほ場で行われた。
伊那地域アマランサス研究会のメンバーや地区住民など7人が作業した。
去年までは農作業機械販売業者の専用コンバインを使っていたが、今回は初めて市販のコンバインを使っての収穫作業となった。
作業は機械の微調整がうまくいかず実が機械からもれてしまい、悪戦苦闘していた。
作業にあたった人は、「これから何度も試行錯誤しなければうまくいかないと思う」と話し、コンバインを使った作業の難しさが浮き彫りになった。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
森林作り上伊那会議が現地見学
林業関係団体代表など9人で組織する「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」は2日、今年度から導入された森林税の活用状況などについて確認する現地視察を上伊那で行った。
メンバーは、間伐が実施されているモデル地区など伊那市内の5カ所を見学して回った。
そのうち、森林税の補助を受けて里山整備事業が行われている富県の南福地では、「南福地森林整備委員会」の竹松杉人委員長から説明を受けながら視察した。
167ヘクタールの森林を100人余りが所有していて、そのほとんどが放置されていたが、今回森林税の補助を受け、今年4月から所有者に同意を取り付け、およそ25ヘクタールを整備した。
整備に伴い、作業道を開設したということで、見学者からは、「土壌の流出などの問題はないか」といった質問が出されていた。
竹松委員長は、「南福地は以前土砂災害を経験しているので災害に強い森林が目標。土壌の流出は大きな課題だと考えている」と答えていた。
また、森林づくり上伊那地域会議の植木達人座長は、「整備ありきではなく、どんな森林にしたいのかイメージをもって山づくりを進めたらよいと思う」と話していた。
森林税は県全体でおよそ4億円の予算がある。この財源により、間伐や各市町村の森林整備への補助などが行われていて、上伊那地域では年間およそ4000万円かけて整備が進められている。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
酒米美山錦刈り取り
伊那市高遠町山室の田んぼで酒米「美山錦」の刈り取り作業が始まっている。
この山あいに広がる面積およそ12ヘクタールの田んぼは農事組合法人山室が管理している。
28日は組合員がコンバインを使って、伊那市の酒蔵との間で契約栽培している酒米「美山錦」を刈り取っていた。
組合は農地を守っていこうと平成17年に発足し、稲の収穫は今年が3年目となる。
これまではコストを抑えるため、水田に直接種をまく直播きで育ててきたが、収穫量が増えることや水田の管理が楽になることから、今年は苗を植えて育てる方法に切り替えたという。
組合によると、経営は燃料代などの費用が高騰していることから厳しく、国の補助でなんとかもちこたえている状況だが、農地を守るため栽培を続けているという。
作業は10月中ごろまで続き、都会の人との交流事業、ふれあい農園での刈り取りも計画されている。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
上伊那花卉品評会
飯島町の那須野明さんが長野県知事賞地元生産者が栽培技術を競う上伊那花卉品評会が12日、伊那市役所で開かれた。
この品評会は栽培技術の向上と花の消費拡大などを目的として毎年開かれている。
今年も上伊那各地の生産者からカーネーションやトルコギキョウ、アルスロトメリアなど257点が集まり、審査会の後、一般公開された。
夏の暑さや日照不足などの影響で今年は全体的に花にボリュームが少なく、出品も少なかったというが、審査では、スタイルの良さなどが高く評価された飯島町の那須野明さんが育てたカーネーションが最優秀賞の長野県知事賞に選ばれた。
展示された花は一般公開の後、販売され、来場者はお気に入りの花を買い求めていた。 -
みはらしぶどう園オープン
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで6日からぶどう狩りがスタートしました。
今シーズンの営業開始となった6日、ぶどう園には、中京方面を中心に家族連れや団体客が訪れ、ぶどう狩りを楽しんでいました。
管理事務所によりますと、今年の出来栄えは、夏の暑さも手伝って甘みは上々ということです。
ぶどう狩りは、ぶどう農家8戸でつくるみはらしぶどう生産組合が2ヘクタールの農場で実施しているものです。
今の時期、ノースレッドという甘い品種が主流ですが、時期が進むにつれてナイアガラや大粒のピオーネも食べごろになってくるということです。
入場料は、大人1000円、子どもが500円で食べ放題となっていて、10月下旬まで営業する予定です。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
新宿区の企業、ますみヶ丘平地林で林業体験
伊那市と東京都新宿区との間で今年2月に締結された地球環境保全協定竏停・
ますみヶ丘平地林を活用しての環境の輪が広がりを見せています。
6日は新宿区に本社や支社がある事業者が林業体験をしました。
チェーンソーでの間伐材の切断や斧を使った蒔き割り体験をしたのは、東京電力新宿支社や東京ガスの社員など25人です。
一行は、午前9時に鳩吹公園に到着し、ますみヶ丘平地林へと移動しました。
平地林で新宿区民が間伐を行なうことでCO2削減につながるとして、森林整備を進めたい伊那市とCO2削減や区民の自然学習を進めたい新宿区の思惑が一致し協定締結の運びとなりました。
間伐が手付かずとなっている新宿区の森は、4000平方メートルあります。
新宿区では、区と区の事業者が環境活動に取り組んでいこうと、新宿区エコ事業者連絡会を組織していて、今回の林業体験もその活動の一環です。
今回指導にあたったのは、伊那市の桜守りでNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会の稲辺謙次郎さんです。
稲辺さんは、間伐によるCO2削減の効果や森林の持つ役割などについて説明しながら実技指導をしていました。
新宿区エコ事業者連絡会では、「環境は区民と事業者を結ぶことのできる共通のテーマ。」だとしていて、今回の活動を通してさらに環境に関する取り組みを進めていきたい考えです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
日本シカの管理計画公聴会
長野県は、農林業に深刻な被害をもたらすニホンジカの頭数管理対策のため、狩猟期間の延長を検討しています。
ニホンジカが農林業に与える被害は年々増加していて、平成19年度には、七億1千万円と過去最大の被害額となりました。
狩猟期間の延長に、個体数調整の効果があるとして、今年度の狩猟期から、期間の延長を検討しています。
銃器の使用を認めるものと、わなのみの使用を認める2つの案を出していて、現在、県民から意見を募集しているほか、今日は有識者などを招いて公聴会が開かれました。
17日には、県の環境委員会を開かれ、今日出された意見などを参考にしながら、ニホンジカの狩猟期間の延長についての方向が出される見通しです。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
水稲の作柄「平年並み」
農林水産省関東農政局は3日、水稲の作柄概況を発表しました。伊那地域を含む長野県南信は平年並みとなっています。
関東農政局によりますと、5月中旬の低温と梅雨入り後の低温また日照時間が短かったことから初期の生育は良くなかったということです。
しかし7月に入り梅雨前線の活動が弱まり高温で日照時間も長くなったことから生育が回復し、今年の作柄は平年並みと見込んでいます。
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仙丈の高山植物守れ 鹿防護柵ヘリで荷上げ
環境省は、南アルプス仙丈ケ岳でニホンシカから高山植物等の食害を防ぐための防護柵を2日、現地までヘリをつかって荷揚げしました。
朝6時から伊那市長谷の歌宿から防護柵を設置する仙丈ケ岳の馬ノ背ヒュッテ周辺までヘリを使って荷揚げを行いました。
荷物は、ネットや柵などおよそ3t。作業は7往復行われました。
馬ノ背周辺は、高山植物の名所でしたがここ数年、鹿による食害が深刻しています。
柵は8月にも2日間かけて設置作業が行われました。
作業2日間、南アルプス食害対策協議会やボランティアなどが参加し防護柵の設置を行います。
国や対策協議会では、防護柵の設置後の効果の検証などを行い植生のモニタリング調査を実施していくことにしています。
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浦国有林の一部、稀少植物の「保護林」に
伊那市長谷にある浦国有林の一部などがこのほど、貴重な植物を保護する目的の「保護林」となりました。
29日には、保護林設定の記念式典が、伊那市の南信森林管理署で開かれ、関係者10人ほどが出席しました。
保護林は、林野庁の森林法に基づき設定されるもので、動植物の保護などを目的に、国有林内の区域を定めためのものです。
南信森林管理署管内で、植物保護を対象とした保護林は、これまで1万812haあり、今回559haが新規設定されました。
設定箇所は、伊那市長谷の浦国有林の4ヶ所と、富士見町の西岳(にしだけ)国有林の1ヵ所の計5か所です。
この区域には、環境省の絶滅危惧種に指定されているマツ科の「ヤツガタケトウヒ」と「ヒメバラモミ」が分布しているところで、今回はその保護と育成のために保護林に設定されました。
南信森林管理署の竹内(たけうち)正比(まさひ)古(こ)署長は、「保護林を住民にも知ってもらい、地域をあげて保護してほしい」と挨拶しました。
南信森林管理署では、今後、保護林で間伐などを行うことにしています。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
サンツガル・幸水、選果作業始まる
秋の味覚、りんごとナシの選果作業が箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場ではじまっています。
選果場ではリンゴを大きさ別に分けたりキズがあるものをはじいたりする作業がおこなわれています。
リンゴの品種はサンツガルで今日1日で700ケースを出荷しました。
JA上伊那によりますと今年は花の時期に天候が良かったことや霜による被害が少なかったことから出来が良いということです。
また盆過ぎから気温が下がったことにより日焼けがなく、色づきも良いということです。
サンツガルは名古屋や大阪などに3万7千ケースを出荷する計画です。
またナシの「幸水」は27日1日で400ケースを出荷しました。
幸水も虫や病気による害がなく、玉のびや糖度など品質は良いということです。
ナシの幸水はおよそ1万8千ケースの出荷を計画しています。
JA上伊那では出荷のピークは来月5日くらいからになると予想しています。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
国有林の有る南信の市町村長、集まる
国有林がある南信地域の17の市町村による協議会の総会が、26日、伊那市の南信森林管理署で開かれました。総会では、中部森林管理局・南信森林管理署の今年度の事業について説明がありました。
今年度は、ニホンジカなどの被害に対する防衛策として、南信森林管理署で作るワナ捕獲チームと地元関係機関とが連携して捕獲を行うことや、間伐作業などを低コストで効率のよいものにするシステムの導入などを積極的に行う計画です。
また、鹿による被害と対策の現状について説明がありました。
それによると、伊那市長谷の国有林などに設置した防護柵は、効果があることが分かったものの、落石・倒木・積雪などで破損するところも多く、山など自然条件の厳しいところではメンテナンスの手間がかかるという課題が報告されました。
協議会代表世話人の小坂樫男伊那市長は、「南アルプスの食害は広く、山梨県側との協力も必要になってくると思う。これからもお互いに協力しあっていきたい」と挨拶しました。
なお、南信森林管理署では、伊那市や大鹿村などシカによる被害の大きい地域36haに、今年度新たに柵の設置を行う予定だということです。
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初めての伊那市女性農業者の集い
農業経営の実質的担い手となっている女性農業者の情報交換の場として22日、第1回伊那市女性農業者の集いが市役所で開かれました。
この集いは、農業振興センターが開いたもので、農業に携わっている20人ほどの女性が参加しました。
はじめに上伊那農業改良普及センターの地域生活係長、中口光子さんから魅力ある農業経営、家族の生活をするために約束ごとを取り決める「家族経営協定」についての話を聞きました。
3つのグループに分かれての情報交換会では、農業の楽しい面、厳しい面などについて様々な意見が交わされていました。
「燃料や飼料の高騰できびしいが家族で仲良くわきあいあいとして生活している」「仕事をやめて生きがいづくりのために農業に携わった。自分が育てたものを他人が買ってくれる充実感を味わっている」などの意見が聞かれる一方で、「米は給料、野菜はボーナスと考えているが思うようにいかない」「夫婦2人でやっているが忙しい親の姿を見ている子どもは、絶対に農業はいやだと話している」などと厳しい現状を話す女性農業者もいました。
農業振興センターでは、今後も年2回ほどのペースで、女性農業者の集いを開催し女性農業者の外部との接点としていきたい考えです。
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箕輪西小が酪農体験
箕輪町の箕輪西小学校の児童は今日、牛の乳しぼりなど、酪農を体験しました。箕輪西小の4年生、15人が、箕輪町農業者クラブの会員から教わりながら乳しぼりをしました。
食育学習の一環で、子ども達に乳製品がどのようにできているかを体験して学んでもらおうと、農業者クラブが開きました。
子ども達は乳のしぼり方を教わると、実際にひとりずつ乳しぼりを体験しました。
初めて触るしぼりたての牛乳に、子ども達は「あったかい」「ぬるぬるする」など声をあげていました。
農業者クラブのある会員は、「体験を通して、牛乳がどのようにできるのか、どんな苦労があるのか、学んでほしい。」と話していました。
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施設園芸農家が省エネ暖房技術検討会
原油価格の高騰に対応するための、施設園芸農家などを対象にした省エネ暖房技術検討会が、21日、伊那市ウエストスポーツパーク管理センターで開かれました。
花卉栽培や野菜栽培など、暖房を必要とする施設を持つ農家を中心に、当初予定していた参加人数の倍近い80人ほどが参加しました。
原油価格の高騰に対応してもらおうと様々な技術を紹介する目的で、農業関係団体で組織する上伊那農業生産振興協議会が、初めて開いたものです。
検討会では、まず、長野県野菜花卉試験場の宮本賢二さんが、省エネルギー対策について報告しました。
宮本さんは、暖房ハウスの熱の80%が、ハウスを覆う膜から逃げてしまうとして、膜を二重にして空気を送り込み、空気による膜を張るのが効果的だと話していました。
報告によると、ただ2重の膜を張っただけではほとんど効果がありませんが、空気膜を張ると、燃料使用料を40%近く削減できたということです。
また、中部電力や上伊那森林組合など5つの企業などが、石油燃料に変わる暖房技術を紹介しました。
会場の外には展示も設けられ、関係者が熱心に話を聞いていました。
振興協議会会長の佐藤光吉上伊那地方事務所農政課長は、「過去に無い危機的な状況で、一過性のものとも考えられず、小手先の対応では乗り切れない。新しい技術の導入を前向きに検討し、危機的状況をがんばって乗り切って欲しい」と挨拶しました。
【伊那ケーブルテレビジョン】 -
上農高校盆花市、今年も盛況
上伊那農業高校恒例の花市が12日、いなっせ多目的広場で行なわれました。販売開始となる午前9時30分まえから、100人を超える列ができていました。
手頃な価格で良質な花が販売されるとあって毎年人気を呼んでいます。訪れた人達は人束500円の花を買い求めていました。 -
恒例の上農花市、準備盛ん 12日開催へ
上伊那各地でお盆に向けた準備が進んでいる。南箕輪村の上伊那農業高校では、恒例の花市が12日開かれます。11日には、生徒達が花束作りなどの準備に汗を流した。
上農の花市は、お盆に合わせて行われる毎年恒例のイベントで、手頃な価格で良質な花が販売されるとあって、地域住民にも好評。
花の栽培は、上農高校の農林委員会のメンバーを中心に、苗の定植や水やり、草取りなど生徒全員が関っている。今年は、雨が少なかった為、アスターの茎が少し短いということですが、他の花は例年並みの出来だという。
花市を12日に、農林委員ら生徒50人ほどが、花の刈り取りや、選別、花束づくりを行った。今年の花束は、アスターやオミナエシ、菊、ガマノホ、カーネーションなど。6種類、10本を集めたもので、一束、500円で販売される。
農林委員の原敦美(アツミ)さんは、「お盆に向け、心をこめて育てた花、多くの人に喜んでもらえれば」と話していた。
上伊那農業高校の花市は、12日午前9時30分から、伊那市のJR伊那北駅前といなっせ多目的広場で開かれる予定。 -
信大農学部で夏の林業教室始まる
信州大学農学部の公開講座「林業教室」が11日から3日間の日程で始まった。林業教室は森林に関する知識や技術を一般の人に身につけてもらおうと、平成11年から始めたもので今回で7回目。
今年のテーマは「地球環境と森の機能」で、県内外から25人が参加。将来林業に携わりたいという高校生や、自分の仕事に付加価値をつけたい林業関係者、森林公園でボランティアを行っている人など、年齢や職業も様々。
一日目の11日は、大学キャンパス内を歩き、樹木の種類や生き物などを見て身近な自然に触れた。
参加者は3日間の講座の中で、間伐作業や木材の加工を行いながら、森林の持つ役割について知識を深めていく。 -
赤そば、豊作祈り種まき 箕輪町上古田
赤そばの里として知られる箕輪町上古田の畑で10日、種まきが行われた。古田の里赤そばの会のメンバー10人が参加し、トラクターで4.2ヘクタールの畑を耕し、種を蒔いた。
用意されたのは、高嶺ルビーとよばれる品種の赤そば・200キロ。
上古田の畑では、もともとトウモロコシなどの作物を育てていた。しかし猪などにより食い荒らされてしまうため、9年前から鳥獣対策で赤そばを植えるようになった。
広大な面積に赤そばが咲き乱れるとあって、絶好の撮影スポットと、カメラ愛好者らが集まるようになり、口コミで情報が広がった。
中箕輪ソバ組合が管理を行ってきましたが、3年前から古田の里赤そばの会が管理するようになった。
会では、花の見頃にあわせて9月20日から10月10日までの20日間、花祭りを開く予定で、農作物の販売などの出店を出店する。
赤そばの会の唐澤清光会長は、「今年は、初日に赤そばの試食を行う予定。地域の活性化につながるよう、そばまんじゅうといった加工品の生産も行いたい」と話していた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
浴衣姿で窓口対応 JA上伊那
JA上伊那では6日から、浴衣姿での窓口対応がはじめた。
JA上伊那本所ではサマーキャンペーンの一貫で浴衣での窓口業務を行っています。今年で5年目の取り組みで、ある職員は「お客さんに、涼しげだねと声をかけてもらいうれしい」と話していた。
浴衣での窓口対応は8日(金)まで行われる。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ふるさとの原風景「花野」の再現
お盆が近づくと子どもたちは野原や山に盆花を取りにいった。黄色のオミナエシ、赤い実のような花を付けたワレモコウ、空色のキキョウ、マツムシソウ、真っ赤なコオニユリ、ピンクのナデシコと両手いっぱい抱えてきた。野には普通にさまざまな花が咲いていた。
草原の中には濃いオレンジ色をした「カキラン」もあり、折って、家に持ち帰ると、母は大変喜んで、仏壇に供えた。悲しいことがあると、野原で花を摘んで遊んだ。そんな風に少女時代を過ごした。原風景の中にはいつも、「花野」があった。
基盤整備が進み、田園風景から、どこでも見られた花たちが姿を消した。わずか高原に残った「花野」もシカに食べられ、見る影もない。1昨年春、飯島町千人塚の桜を見た時、「城ケ池」を巡って「花野」が広がれば、どんなにすてきだろうと思った。ここにはスケールの大きな天与の景観美があり、それぞれの植生にあった環境、日向、日陰、半日陰、こもれび、林地がある。「花ろまん」がスタートした時から、最終の到達点は「究極の花ろまん・ふるさとの原風景・花野の再現」と決めていた。
あれから2年、「千人塚公園に飯島町自生のササユリやオミナエシ、ヤナギランなど山野草を植えて花野を再現したい」「みんなで百ポットずつ種から育てれば、費用は掛らないのでは」。そんな声が少しずつ聞えてきた。その声に加担し、主体的にかかわりながら、経過を見守りたいと願っていたが:。こんなに早く、突然に「花ろまん」の終りが来るとは思わなかった。「花野」は本来は秋の季語だが「花いっぱいの野原」と解釈。今回は夢の「花野」の主役にしたい日本の原種ユリと、夏の「花野」を彩る花たちを特集し、終りとする。
長い間「花ろまん」をご愛読いただき、心よりお礼を申し上げます。願わくば、どこかの「花野」でお目に掛りたいものです(大口国江) -
新宿の児童が林業体験
伊那市と東京都新宿区が2月に地球環境保全協定を結んだことから同区の四谷第六小学校(高橋英明校長)の5、6年生児童約50人は30日、伊那市のますみケ丘平地林を訪れ、ヒノキの間伐などの林業体験をした。児童らは木漏れ日の差し込む涼しい森の中、インストラクターの稲辺謙次郎さん(森だくさんの会)らの指導で木製のネームプレート作りや間伐体験、基地作りなどを存分に楽しんだ。
ネームプレート作りでは、児童らはのこぎりの扱いに四苦八苦。直径4縲・センチのヒノキの丸太を切るのに数分かかり「ムズい」「疲れた」などの声があちこちで上がった。苦労の末ようやく出来上がったプレートにひもを通して首にかけた児童らは互いの出来を笑顔で見せ合っていた。
新宿区は、区内で排出される二酸化炭素(CO2)を相殺するため伊那市で間伐などをする竏窒ニした協定の一環として林業体験を今年初めて実施。7月22日から8月7日にかけ、希望した区内の9小学校がそれぞれ2泊3日の日程で順番に伊那市を訪れている。四谷第六小は5校目。 -
上伊那発カーボン・オフセットの仕組みづくり
個人や事業者が排出する二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを森林整備や自然エネルギーの利用によって相殺する・スカーボン・オフセット・スの考え方を取り入れた上伊那独自の環境システムを新たに構築、実施しようとするプロジェクトが8月に動き出す。事業主体はNPO法人「森のライフスタイル研究所」(竹垣英信代表理事所長、本部・伊那市荒井区)。本年度は基本的な知識を得るため、専門家による学習会を伊那市で全6回開催する一方で、具体的なシステム構築に着手する。事業は本年度の県の地域発元気づくり支援金事業に選定されている。支援金額は245万円。
システムの基本的な考え方は、企業や団体、個人に環境付加価値付きの証書を発行する代わりとして資金の提供を受け、ペレットストーブ・ボイラーの利用者に対してはペレット燃料の使用量に応じて現金を支給する竏窒ニいうもの。企業などは間接的に、ペレットストーブ・ボイラー利用者はより直接的にCO2抑制に寄与することができる。木質燃料の利用促進によって森林資源の有効活用量の増加が見込め、さらには間伐促進で森林の整備も進むほか、森林所有者や森林組合も間伐を通じて環境活動に貢献することになる。地域ぐるみの取り組みにより、住民の環境意識の底上げ効果もある。
来年度は上伊那でシステムの試行運用を開始。収支面も含めて見直しと改善を図った上で、翌10年度には県内全域への拡大運用を計画している。
竹垣所長は「地球温暖化は待ったなしの状況。できる人から取り組まなければならない。木質バイオマスの先進地である上伊那でならきっといい仕組みができるはず」とシステムの構築に意欲をみせている。
同研究所は地球温暖化防止と森林再生による持続可能な地域社会の構築などを目指して03年5月に設立された。木質バイオマスエネルギー普及のためのセミナー開催、木質ペレットストーブの開発・販売とペレットの調査・研究、子ども向けの自然体験キャンプなどの活動を展開している。 -
生産者と消費者の交流イベント「ふれあい農産市場」
生産者と消費者の交流イベント「ふれあい農産市場」が27日、駒ケ根市内にある4カ所の農産物直売所であった。生産者は各直売所で直接消費者と接し、農産物を販売。また、各直売所ごとのさまざまな催しがあり、訪れた人たちを楽しませた。
同イベントは、消費者に地元農産物の魅力を知ってもらうとともに、生産者自身、消費者の求めているものをしろう竏窒ニ、中沢地区、東伊那の営農組合が今年初めて企画。中沢、東伊那にある「やまんた直売所」「かっぱふれあいセンター」「火山の直売所」だけでなく、「駒ケ根高原直売所」にも参加を呼びかた。
そのうち東伊那の火山直売所(宮下篤組合長)では、スイカの試食会を実施。
訪れた買い物客は「柔らかい」「甘い」などと話ながら、試食したスイカを購入していた=写真。
宮下組合長は「ここは常連客が多いが、夏休み中は帰省した人も訪れてくれるため、にぎわう。今後は。火山独自でもこうしたイベントを実施していきたい」と話していた。 -
遊休農地解消を目指し竏忠ホ山直売所の生産者有志でつくる「やきいもポン」が、直売所の販売計画に基づき遊休農地で農産物を生産
遊休農地の拡大を食い止めたい竏秩B
駒ケ根市東伊那にある火山直売所の生産者組合(生産者200人、宮下篤組合長)有志7人でつくるグループ「やきいもポン」は今年、直売所の販売計画に基づいて遊休農地約30アールで農産物を生産している。活動の目的は遊休農地の有効活用。今年はサツマイモやイモ、トウモロコシなどを生産し、すでに直売所へと出荷しているが、農産物の人気は上々。同直売所の組合長でグループの代表を務める宮下さん(71)は「火山は中山間地で荒廃農地も多い。無作付け農地が増えることを何とかして食い止めたい」と話す。
◇ ◇
全国的に農地の荒廃化が問題となる中、野生動物による農作物への被害が深刻な山ぎわの地域では、作った作物が全滅に近い状態まで被害に遭うこともあるため、農家の生産意欲を失い、さらに荒廃地が増える悪循環が生じている。
中山間地に位置する火山地区でも同様の現象が生じており、遊休農地が荒廃化することを懸念されている。
そんな中、火山直売所に野菜を出荷する生産者7人が話し合い、遊休農地の解消方法を模索。直売所の販売計画に沿って野菜を生産することで、遊休農地を活用していこうと考えた。
これから秋にかけてはサツマイモなども直売所に並ぶ予定で、来年度以降は、徐々に作付面積を増やしていきたいと考えている。 -
駒ケ根市農業委員会、第19期会長に清水春雄さんを選出
第19期駒ケ根市農業委員会の08年度総会が25日、駒ケ根市役所であり、会長には最年長で今期3期目となる清水春雄さん(69)=市場割=を選出した。清水さんは「当面立ち向かう農業情勢の厳しさを感じているが、全身全霊を傾けて何とか乗り越えていきたい」と語った。
第19期の農業委員は今月1日告示の駒ケ根市農業委員会選挙で当選した18人と、各団体の推薦を受けてこの日辞令を受け取った5人。うち女性は2人、新任は8人となっており、各委員の任期は2年となる。
杉本幸治市長は「食の安全といった面からも自給率向上が求められているが、一方で担い手不足にあるというのが現状。委員のみなさまにはさまざまな面からの協力を願いたい」と語った。
また、会長の職務代理者(副会長)には、2期目となる北原光明さん(67)=中沢=を選出した。
各種団体の推薦を受けた農業委員は次のみなさん。
◇村沢邦雄(市場割)宮沢勝人(上赤須)渋谷宣吉(市場割)中坪京子(下平)佐藤香衣(東伊那) -
宮田村農業委員会長に田中賢一さん
宮田村農業委員会は23日に改選後初めて開き、新たな会長に田中賢一さん(61)=大田切区=を投票により互選した。
「農業委員会の本分がまっとうできるよう取り組みたい」と、田中新会長はあいさつ。
会長代理には宮嶋正明さん(64)=町三区=、農地部会長は保科充さん(70)=町二区、振興部会長は有賀絹代さん(58)=北割区=を選んだ。
任期はいずれも1期満了する11年7月19日まで。