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新年を迎える準備始まる
12月に入り、新年を迎える準備も徐々にはじまっている。
伊那市東春近田中豊文さんの正月飾りづくりもいよいよ本番を迎える。
所せましと完成した正月飾りが並ぶ田中工房。
田中さんは、子どもの頃から手作りでおもちゃなどを作っていて、今ではわら細工や、木の実などを使った工芸作品なども制作している。
毎年、年末が近づくと、正月飾りだけを集中して作るようになり、今は一番忙しい時期だという。
11月から作業が始まり、現在、工房には出来上がった、正月用のしめ飾りや宝船が並んでいる。
作った正月飾りは、田中さんが趣味で楽しんでいるマレットゴルフ大会の景品にしたり、近所の人やお世話になった人に配るという。
作業はクリスマス頃まで続く。 -
諏訪形の猪垣完成
イノシシよけのために先人達が築いた、伊那市西春近諏訪形の猪垣が29日、住民の手によって復元された。
この日は、10月から行われていた改修工事の総仕上げとして、柵をロープで結ぶ作業や看板の設置が行われた。
諏訪形の猪垣は、江戸時代に修理が行われたことを記す古文書が残っていて、当時は、西春近表木から駒ヶ根境まで続いていたという。
平成6年に伊那市の史跡に指定されたが、残っていたのは石垣のみだった。
そこで、平成7年に猪垣の一部を復元し、今回は国の補助金70万円を受け全部で40メートルの猪垣を完成させた。
諏訪形では、改修工事のために今年委員会を立ち上げ、作業を進めてきた。
猪垣は、古文書に記された構造を参考に復元され、材料に地元の山で間伐されたヒノキやスギを使った。
改修委員会では、「歴史ある施設を次の世代に残していきたい」と話していた。 -
ガールスカウト30周年式典
伊那市を中心に活動しているガールスカウト第26団の結成30周年記念式典が29日、伊那公民館で行われた。
式典では、30周年を記念して永年にわたり活動してきた各部門のリーダーや団員が表彰された。
ガールスカウト第26団は、昭和54年に伊那ライオンズクラブが主体となってリーダーを養成し、発足した。
現在は、保育園児から高校生までの団員とスタッフを含め62人が所属している。
一人ひとりの可能性を伸ばし、人の役に立つ人材を育てることを目的に、奉仕活動や野外活動、国際交流などをしている。
団委員長の木部則子さんは、「30周年を迎えることができてうれしい。これから40周年を目指して、伊那の地にしっかりと根を下ろす大木のような団に成長していきたい」と話していた。 -
年末特別警戒出陣式
12月1日から始まる年末特別警戒の出陣式が30日、伊那市役所で行われた。
伊那警察署のほか、各市町村の青色防犯パトロール隊や交通安全協会などのメンバー約180人が集まった。
年末特別警戒は犯罪や交通事故が増えるこの時期に合わせて毎年行われている。
出陣式で依田公雄署長は、「伊那署管内では、軽犯罪は減少傾向にあるが、強盗事件が6件発生している。市民の皆さん、一人ひとりが防犯と交通安全に心がけるようにしてほしい」と話した。
その後、青色回転灯の付いた車やパトカーなどが市役所をスタートし、市街地を巡回しながら防犯と交通安全を呼び掛けた。
今年、伊那警察署管内では、コンビニエンスストアなどを襲う強盗事件が6件発生していて、今回の集中警戒でも、コンビ二や金融機関に注意を呼び掛けていきたいとしている。
そのほか、ATM集中警戒や交通安全運動、検問の強化などを行う予定。 -
新ごみ処理施設建設反対の住民が緊急集会
上伊那広域連合の新しいごみ処理施設建設に反対する住民を中心とした緊急集会が29日開かれ、建設候補地の地元区である伊那市富県北新区がアセス実施に同意したことを白紙撤回するよう区長に要望することを決めた。
新山集落センターで開かれた集会には22人が出席した。
要望では、アセス同意が区の総会ではなく常会長らでつくる代議員会で議決されたことを批判していて、同意の議決を白紙撤回すること、アセスを受け入れるかどうかの「意思決定の方法」を区の総会で話し合うことを求めている。
要望書は30日、北新区の倉沢松男区長に提出したという。 -
西春近北保育園で未満児フェスタ
伊那市の西春近北保育園の未満児保育に通う子供とその保護者の交流会が28日、開かれた。
西春近北保育園では、仕事を持っていて普段なかなか顔を合わせる機会がない保護者同士の交流を兼ねて、昨年から年に1回交流会を開いている。
この日は、21組の親子が参加し、リズム遊びを楽しんだ。 -
家事家計簿講習会
家計簿の付け方、家計のやりくりを学ぶ講習会が26日、伊那市内で開かれた。
これは雑誌「婦人の友」を愛読する女性メンバーでつくる「伊那友の会」が毎年この時期に開いている。
この日は一般参加者約50人が集まり、会員がつけた家計簿を参考にしながら、どんなポイントがあるかなどを学んだ。
そのうち、去年から家計簿をつけ始めた30代の会員は、1年前から家計簿を付け、1カ月平均6千円の支出を減らせたことを発表し、「1年間の予算を立てることで、収入が少なくなる時期の不安もなくなった」と話した。 -
木下ふれあいそば祭り
打ちたての新そばが味わえる、木下ふれあいそば祭りが28日、箕輪町の木下公民館で開かれた。
そば祭りは、箕輪町木下の住民有志でつくる、木下ふれあいそばの会が毎年開いているもので、今年で10年目になる。
会では、休耕田でソバを栽培していて、今年は例年並の約100キロを収穫したという。
この日のそば祭りでは、会員がそばを打ち、約180人分を用意した。
ふれあいそばの会の加藤正秀会長は、「ソバを食べて地域の人が交流できる触れ合いの場になればうれしい」と話していた。 -
竹沢長衛を語る会
南アルプス開拓の父、竹沢長衛を偲び、その功績などについて語る会が28日、伊那市長谷の仙流荘で開かれた。
これは南アルプスの開拓者、竹沢長衛の功績を称えるとともに、後世に語り継いでいこうと開かれた。
竹沢長衛は南アルプスの登山道を整備したほか、山小屋を建設するなど南アルプスの開拓者として知られている。
この日は、講演とパネルディスカッションが行われ、最初に長衛の貴重な映像を撮影している矢沢章一さんが、長衛の人物像について映像とともに語った。
矢沢さんは「長衛は自然の中で時に厳しく、時に優しく登山者をしかっていた。そういったところが愛されたところの一つ」と長衛への思いを話していた。
またパネルディスカッションでは長衛にゆかりのある4人がパネラーとして語った。
会場を訪れた人たちは4人の話に耳を傾け、長衛の功績を偲んでいた。 -
カフェアイダッシュ ギャラリー新装
伊那市高遠町のカフェ&ギャラリー・アイダッシュは、地元の芸術家の作品などを展示するギャラリーを新装し、28日オープンした。
アイダッシュでは以前から店内でギャラリーを開いていたが、さらに充実させようと今回展示スペースを新たに作った。
アイダッシュの主人、伊藤和人さんは、芸術文化の町高遠の地で芸術に親しんでもらおうと、また地元で作品づくりをしている人たちに展示してもらえるようにと、ギャラリーをオープンした。
現在展示されているのは、伊藤さんの父、明人さんが20年以上かけて集めている地元出身の芸術家の作品約60点。
洋画家の中川紀元や彫刻家の瀬戸団治、版画家の山口進など、高い評価を受けている作家の作品が並んでいる。
アイダッシュ主人の伊藤さんには、父明人さんが集めた素晴らしい作品を手元で眠らせたままにするのはもったいない竏窒ニいう思いもあったという。
作品展は12月30日まで。時間は午前11時縲恁゚後8時、入場無料。 -
竹島覚二作陶展
陶芸家、竹島覚二さんの作陶展が、伊那市長谷の道の駅メルシーで開かれている。
会場には竹島さんの作品約200点が並んでいる。
竹島さんは富山県出身で、陶芸の道を志して京都で修行を積み、15年ほど前に知人の紹介で環境の良い長谷に移り住んだ。
陶芸は実際に使ってみて良さがわかると話す竹島さんは、日常生活に密着した作品づくりをしていて、会場には湯のみや茶碗、小皿などが並んでいる。
また「井戸釉」と呼ばれる釉薬と九州の土、手作りの窯を使って、陶器の底の部分のみ縮れたような質感を出す技法の作品も作っている。
竹島さんは「陶芸は表側よりも裏側に力を入れて作っている。ぜひ裏側がどうなっているかも見てもらいたい」と話していた。
竹島さんの作陶展は12月1日まで。 -
美鈴工房パッチワークキルト展
南箕輪村の磯千恵子さんが指導しているパッチワークキルトの教室「美鈴工房キルト教室」の作品展が27日から、伊那市の伊那文化会館で始まった。
会場には、ベッドカバーやバッグなど約150点が並んでいる。
展示会は1年半おきに開かれていて、今年は伊那市などの教室で学ぶ生徒およそ50人が出品した。
このうち磯さんの作品「楓葉」は、風に舞うもみじをイメージしていて、作品のサイズは、テレビのワイド画面の比率になっているという。
会場にはこのほか、壁掛け、こたつカバーなど、一針一針丁寧に縫い上げた作品が並んでいる。
磯さんは、「二つと同じ作品はない。個性豊かなパッチワークキルトを見てほしい」と話している。
この美鈴工房パッチワークキルト展は29日まで。 -
トンボの楽園整備
新山山野草等保護育成会は23日、伊那市富県にあるトンボの楽園一帯の整備を行った。
保護育成会のメンバーや新山小学校の児童ら50人が参加し作業に汗を流した。
整備を行った一帯は、湿地帯になっていて、ハッチョウトンボなど貴重なトンボが数多く生息している。
ハッチョウトンボは、30センチほどの背丈の短い植物のある場所を好むといわれ、会では年2回、草刈作業を行っている。
また、新山小6年生による記念植樹も行われ、カブト虫など昆虫が集まるように桜やクヌギ、ミズナラといった広葉樹45本が植えられた。
保護育成会の中山智会長は、「草刈はハッチョウトンボが生息する環境づくりに必要な作業。この地の環境を守り、次の世代につなげ、市民が憩える場所にしていきたい」と話していた。 -
韓国教育関係者が修学旅行視察
韓国の小中学校の校長が23日、伊那市の農業公園みはらしファームでリンゴの収穫体験をした。
信州・長野県観光協会では、県内の自然や歴史文化のPR、学生達による国際交流などの観点から、海外からの修学旅行を積極的に誘致している。
一行は、3泊4日のスケジュールで県内各地を視察していて、上伊那では、みはらしファームを訪れ、リンゴの収穫体験やイチゴのハウス栽培の様子を見学した。
韓国からの修学旅行視察は4年目を迎えていて、協会によると本年度は3団体約100人の子ども達が長野県を訪れたという。 -
女性の視点で土砂災害考える
女性の視点から砂防、減災について考える講習会が26日、伊那合同庁舎で開かれた。
講習会は土砂災害やそれを防ぐための取り組みなどについて、女性の視点から考えようと、長野県砂防ボランティア協会が開いた。
講習会は2部構成でパネルディスカッションなどが行われ、県職員や砂防工事の設計者、また実際に災害にあった人など合わせて6人がそれぞれの立場から話をした。
このうち伊那市出身で今年4月に伊那建設事務所に入った女性技術者の中山えりさんは、「伊那谷に土砂災害が多いのは地形が急峻で脆弱、また降雨量が多いためだ」と指摘した。
また伊那市西春近に住み、平成18年の豪雨災害を経験した平澤まさ江さんは、「お父さんが川の変化に気付いて避難できた。知らないで寝ていて、住宅まで土石流が来ていたら、今の私はいないと思う。隣近所の付き合いをして情報を知っておくこと、河川の水の量を知っておくことが大事」と話していた。 -
箕輪町で満蒙開拓の話
第2次世界大戦中に満州開拓団として海を渡った体験者の話を聞く会が22日に箕輪町郷土博物館で開かれ、6人が満州での暮らしぶりや敗戦当時の記憶を語った。
戦時中、日本が国策として力を注いだ満州の開拓。
箕輪町を含む上伊那北部10町村は、富貴原郷開拓団を結成し、国外に活路を求めた。
体験者の話を聞く会は、町の郷土博物館が、町史にも記録されていない歴史を知ってもらおうと計画した。
記憶をたどり体験談を話したのは6人で、開拓団に参加した動機や現地での暮らしぶり、敗戦後の苦労などを振り返っていた。
当時二十歳で満州に渡った南箕輪村大芝の松沢よし子さん(85)は、生まれて1年にならない我が子をはしかで亡くし、現地で火葬にされた記憶を話していた。 -
緑ヶ丘幼稚園文化祭
伊那市山寺の緑ヶ丘幼稚園の文化祭が22日、開かれた。
緑ヶ丘幼稚園では、毎年恒例の文化祭に合わせて、年少から年長までの作品展を開いている。
今年のテーマは「世界に羽ばたけは・と・の・こ」。
緑ヶ丘幼稚園は、鳩をシンボルとしていて、園児たちが世界に羽ばたくことをテーマとした。
年少児たちは、ドングリや流木などを集めて、飛行機を作った。
年中児は、ピラミッドの形をしたキャンドルカバーや、世界の料理を作った。
年長児は、世界に羽ばたく様子を気球に載せたほか、共同作品で大きな船を作った。
船は運転席を作り、訪れた子ども達が運転を楽しんでいた。
緑ヶ丘幼稚園では、「作品作りを通して、子供達は創意工夫をし、細かな作業では根気を養うことが出来る」と話していた。 -
上伊那広域の焼却場を考える会
住民学習会開催上伊那広域のごみ焼却場を考える会は24日夜、富県ふるさと館で住民学習会を開いた。
考える会は、施設建設の候補地に富県天伯水源地付近が選ばれて以来、候補地は施設の適地でないとの立場で1年半にわたり学習会などを開催してきた。
この日は、各地区の動向や活動を確認し連携することで今後の活動に活かしたい竏窒ニ会が開かれた。
富県地区、高遠町地区の住民からは、個人的には反対でも公然と反対する人は少ないことや、施設の建設は既に決まったことと捉えている住民も多いことなどが報告された。
また、候補地である富県の北新区では、26日に開かれる区の代議員会でアセスの合意について決める動きがあるとして、非常に緊迫した状況だ竏窒ニ報告した。
また同じく候補地の桜井区でも、27日に代議員会が予定されている竏窒ニしている。
考える会では、大気・気象条件を除外したままの用地選定を最も問題点とすること、運動を大きくするために市民に問題点を分かりやすく伝える努力をする必要があることが確認された。 -
年末ジャンボ宝くじ販売開始
1等・前後賞合わせて3億円の年末ジャンボ宝くじの販売が、24日から始まった。
アピタ伊那店前にある宝くじ売り場では、販売開始とともに次々に人が訪れ、宝くじを購入していた。
今年の年末ジャンボ宝くじは、1等2億円が70本、2等1億円が140本。また、100万円が当たる「元気に2010年賞」が7千本用意されている。
年末ジャンボ宝くじの販売は12月22日までで、抽選は大晦日に行われる。 -
南福地で五平餅・そば打ちの会
伊那市富県の南福地で22日、五平餅・そば打ちを伝える会が開かれ、地域住民70人ほどが参加した。
会では、みんなでそばを打ち、五平餅を焼き、できたての料理を楽しんだ。
これは、地域社協と集落営農実践委員会、たかずやの会の3団体が共催で開いている。
世代を超えた交流をするとともに、子供達に伝統を伝えることを目的としている。
子供達は、自分達で作った五平餅をおいしそうにほうばっていた。 -
伊那バス 伊那本線廃止検討
伊那バスが運行する伊那市西町の伊那バス本社前から辰野町、箕輪町を結ぶ路線、伊那本線が本年度をもって廃止することが24日、南箕輪村地域公共交通会議で明らかになった。
伊那本線の廃止は、乗客数が少なく採算がとれないことが大きな要因になっている。
伊那本線は現在、伊那バス本社から伊那中央病院を経由して、箕輪町のベルシャイン伊北店を結ぶ路線と辰野駅を結ぶ路線が運行されている。
伊那バスによると、最も多く運行している伊那バス本社と箕輪町のベルシャイン伊北店を結ぶ路線で、平均乗客数が1.7人となっていて、伊那本線全体の赤字額は約1700万円に上るという。
伊那バスの藤澤秀敬社長は「独自で運行している生活路線は乗客数が少なく採算がとれない状況。みなさんの足として長年運行してきた路線なので非常に残念」と話している。
路線の廃止には関係市町村の同意が必要になるということで、唐木一直村長は「まだ住民に周知されていない。地域からの声を聞いて村として判断したい」と話していた。
伊那バスでは、伊那市内を走る市内西循環線についても採算がとれないとして廃止を検討していて、今後伊那市で説明会を開く予定。 -
ごみ焼却場 施設見学
伊那市美篶の地区住民は23日、伊那市美原にあるごみ焼却施設「伊那中央清掃センター」を視察した。
地区住民約30人が参加し、施設の規模や稼働状況の説明を聞いたほか、搬入から焼却までの流れを視察した。
美篶地区では、新ごみ中間処理施設に関する委員会を組織し、ごみ処理施設の理解と知識を深めていこうと、これまでに先進地視察などを行ってきた。
質疑応答では、ダイオキシン濃度の測定回数や時期、費用などについて質問が出されていた。
また、一部の参加者からは、事前に新ごみ処理施設に関する質問状を委員会や広域連合に提出したものの、開封されないまま返されたことに対し、対応を批判する場面もあった。
委員長の赤羽要さんは「今後の事については未定。アセス実施段階に進んだら、周辺地区として、広域連合や市に調査内容の要望をしていきたい」と話していた。 -
信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人井上井月の業績を偲ぶ俳句大会が22日、伊那市の高遠城址公園内にある高遠閣で開かれた。
この信州伊那井月俳句大会は、江戸時代末期から明治初期にかけて活躍した俳人井上井月を偲ぼうと毎年開かれていて、今年で18回目。
各地から募集したところ、小中学生の部では8210句、一般では1093句が寄せられ、大会では優秀者が表彰された。
小中学生の部では、特選に選ばれた60人が表彰された。
信州井月会会長の春日愚良子さんが講評し、「子どもらしい伸び伸びとした作品がそろった。夢を育てるために、俳句を作ることは大切だと思う」と話していた。
また一般の部では、「コスモスを見ていて何も見ておらず」を詠んだ伊那市の春日敦子さんが、大賞に選ばれている。 -
伝書鳩の品評会
伝書鳩の外見や体のバランスを審査する品評会が22日、南箕輪村の研修センターで開かれ、県内から114羽が集まった。
品評会を開いたのは、日本伝書鳩協会中部支部連盟。支部では毎年、品評会を開いていて、37年目の今年は、上伊那の天竜支部が受け持った。
品評会では、鳩の外見や体のバランス、筋肉など、100点満点で採点され、伝書鳩協会の役員が、鳩の身体を触りながら判定していた。
伝書鳩は、鳩の帰巣本能を利用して文書を運ばせるものだが、近年は通信で使われることはなくなり、伝書鳩によるレースが行われている。
北海道など千キロ離れた場所でも、鳩は自分の巣に帰ってくるということで、レースでは、その距離と速さを競う。
早いものでは、北海道から長野の距離でも翌朝には帰ってくるということで、この品評会に出されている鳩も、一定基準をクリアした鳩という。
生まれて1年未満の若鳥や、雄・雌などの部門に分けて審査され、それぞれの部門から最も良い鳩が選ばれていた。 -
山中一正絵画展
伊那市在住のイラストレーター山中一正さんの作品展が、伊那市のはら美術で開かれている。
山中さんは、伊那市西春近出身の画家で、多摩美術大学を卒業後、フリーイラストレーターとして伊那市内で活動している。
会場には、原画や風景画など50点余りが展示されている。
風景画は、写真と見間違えるような細密な絵が並ぶが、大きな月が浮かんでいるなど、遊び心が加わった作品もある。
イラストは、山中さんが手がけた雑誌や小説の表紙などの原画などが並んでいる。
会場には、イラストが掲載された雑誌などもあり、原画と見比べることも出来る。
また、山中さんが今年3月に出版した「サガシニイコカ」という本も並んでいる。
会場には、本の元となった作品も多く並べられている。
山中一正絵画展は24日まで。 -
山寺公民館文化祭
伊那市山寺のきたっせで21日から、文化祭が始まった
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会場には地域の人たちが制作した絵画や民芸品、小学生の書道など約100点が並んでいる。
今回は地元出身で江戸時代の俳人、中村伯先ゆかりの品が並んだ。
中村伯先は医者を務める傍ら、儒学の教育者としても活躍した人で、俳句も嗜み、その評価は高かったという。
また伊那市西町の伯先桜の名前の由来にもなっている。
コーナーには、伯先直筆の書や出版物などが並んでいる。
山寺公民館の向山修館長は「これだけ伯先の作品が並ぶことはない。区民の人たちの作品と合わせて是非見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
山寺公民館文化祭は22日までで、時間は午前9時から午後2時。 -
青空教室 みそづくり
子ども達が野菜づくりや料理などを体験する、伊那市美篶の「青空教室」で21日、味噌づくりが行われた。
地区の子どもやその保護者約20人が参加した。
教室は7年前、学校週5日制になったことをきっかけに始まったもので、美篶公民館、美篶青少年育成会、JAが共同で開いている。
この日は、地元でとれた大豆を使い味噌づくりが行われた。
2時間ほど煮詰めた大豆をすりつぶす機械に入れ、子ども達がハンドルをまわしてすりつぶした。
大豆をつぶし終わると、塩と麹を混ぜて、味噌を玉にしてバケツに投げ、空気を抜いていた。
参加した子どもは「すりつぶす作業は疲れたけれど、とても楽しかった。またやりたい」と話していた。
この日作った味噌は、来年の7月まで寝かせて完成となる。
教室では完成した味噌を使った料理教室も計画している。 -
まんぷさんが防犯ポスター寄贈
伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんは、12月からはじまる年末特別警戒にあわせて防犯ポスターを伊那市駅前交番に贈った。
20日、橋爪さんが駅前交番を訪れ、伊藤裕治所長にポスターを手渡した。
ポスターの図柄は、来年のえと、トラが狼をやっつけている場面をコミカルに水彩画で表現している。
まんぷさんは、世の中を明るく照らそうと活動している満月の会の事務局長も務めていて、今回の寄贈も社会奉仕の一環として行われた。
この防犯ポスターは、年末特別警戒が始まる12月1日からいなっせ1階ロビーで展示されることになっている。 -
障害者就労センター年賀状準備
伊那市内など10カ所の障害者通所施設は、施設の利用者が描いた絵を基にデザインした年賀状を、今年も印刷・販売する。
伊那市の障害者社会就労センターコスモスの家では、現在、年賀状に差出人の住所や名前などを入力し、印刷する作業が行われている。
年賀状のデザインは、3つの施設の8人が描いたカラーが10種類。白黒の欠礼ハガキも2種類ある。
コスモスの家は昨年度、県の工賃倍増計画のモデル事業所に指定され、伊那市や箕輪町の6施設と共同で、年賀状のデザインや印刷などを受け持つプロジェクトを初めて行った。
昨年は約4千枚の年賀状を販売し、16万2千円ほどの売り上げがあった。
今年は更に、このプロジェクトを発展させようと、伊南にある4つの施設にも参加を呼びかけた。
連携したことで受注を強化し、昨年を上回る1万枚の販売を目指す。
コスモスの家の小嶋早苗施設長は、「利用者の皆さんの張り合いになっていて、工賃アップにもつながる。是非購入してほしい」と呼びかけている。
年賀状は、各施設で12月24日まで受け付けていて、カラーで印刷代が50枚まで50円、51枚以上は40円となっている。 -
クリスマスツリー点灯式
伊那市のいなっせ北側の多目的広場で20日、クリスマスツリーの点灯式がわれ、早くもクリスマスムードに包まれた。
20日は、午後5時から点灯式が行われツリーに明かりが灯された。
いなっせでは一昨年まで、切ってきた「もみの木」を正面玄関前に飾っていたが去年から多目的広場に木を植えて飾り付けをしている。
もみの木の高さはおよそ7メートル、LEDの電球が2000個飾り付けられている。
式では、伊那小学校の合唱団の子供たちがクリスマスソングを披露した。
このクリスマスツリーは来年1月末まで、夕方の4時から夜11時まで点灯されることになっている。